JP2003119348A - 難燃性樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

難燃性樹脂組成物およびその用途

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JP2003119348A
JP2003119348A JP2001312679A JP2001312679A JP2003119348A JP 2003119348 A JP2003119348 A JP 2003119348A JP 2001312679 A JP2001312679 A JP 2001312679A JP 2001312679 A JP2001312679 A JP 2001312679A JP 2003119348 A JP2003119348 A JP 2003119348A
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retardant
resin
mass
resin composition
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English (en)
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Kosuke Hirota
田 晃 輔 廣
Takashi Iiyama
山 高 志 飯
Hitoshi Sakuraba
庭 仁 桜
Kotaro Asahina
浩太郎 朝比奈
Hidenobu Morimoto
本 秀 信 森
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い耐湿性と高い吸湿ハンダ耐熱性とを有し、
ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤を含まない、プリント
配線板、半導体基板用として好適な難燃性樹脂組成物、
該組成物を含む樹脂ワニス、該ワニスを用いて得られる
プリプレグ、該プリプレグが積層されてなる難燃性基板
および該基板に金属箔または金属板が積層一体化されて
なる難燃性積層板を提供すること。 【解決手段】難燃性樹脂組成物は、(A)特定のポリマ
レイミド化合物と、(B)分子中に少なくとも2個以上
のグリシジル基を有するエポキシ樹脂と、(C)分子中
に少なくとも2個以上のOH基を有するフェノール樹脂
と、(D)水酸化アルミニウムとを含有し、上記(A)
を、樹脂成分の質量の合計に対し窒素原子含有量として
2.5質量%以上含有し、上記(D)を、樹脂成分の質
量の合計を100質量部としたときに25〜250質量
部の量で含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子・電気部品、
プリント配線板、半導体基板、IC封止材などの電子材
料分野に用いられる難燃性樹脂組成物およびその用途に
関し、さらに詳しくは、特に高耐熱性を要求されるプリ
ント配線板用、半導体基板用として好適な難燃性樹脂組
成物、該組成物を含む樹脂ワニス、該組成物を含む難燃
性プリプレグ、該プリプレグから得られる難燃性基板お
よび該基板に金属箔または金属板が積層一体化されてな
る難燃性積層板に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、電子材料の分野では環境問
題への意識の高まりに伴い、部品−部品間または部品−
基板間の接続時に使用するハンダを、環境に有害な重金
属成分特に鉛を含まない(鉛フリー)ハンダとする傾向
にある。これら鉛フリーハンダを使用する場合、従来の
ハンダを使用する場合に比してプロセス温度が上昇する
ため、これに伴って部品、基板材料に対して耐熱性向上
の要求が強まってきている。
【0003】現在のプリント配線板用銅張積層板のハン
ダ耐熱性試験温度は260℃が一般的であるが、鉛フリ
ーハンダの場合はこれより20〜60℃高い温度が必要
との見方もあり、銅張積層板の耐熱性の向上が求められ
ている。電子材料分野に耐熱性樹脂として汎用的に使用
されているエポキシ樹脂は、これら耐熱性向上への要求
に対応するには限界があるため、ビスマレイミドと芳香
族ジアミンから得られるポリアミノビスマレイミド樹脂
やビスマレイミド−トリアジン樹脂からなる基板材料の
使用が検討されている。しかしこれらの樹脂も耐熱性が
低い、吸湿性が高い、加工性が低いなどのいずれかの欠
点を有しており全般の性能を満足できる樹脂組成物の出
現が望まれている。
【0004】また電子材料分野では、火災に対する安全
性を確保するために難燃性が要求されている。その代表
的な規格としてはUnderwriters Laboratories IncのU
L94規格があり、垂直燃焼試験でV−1、好ましくは
V−0の条件に合格することが求められる。これまでに
当該分野で使用されている樹脂はいずれもこの条件に合
格するため含臭素化合物などの含ハロゲン化合物を難燃
剤として配合している。これら含ハロゲン化合物は高度
な難燃性を付与するが、例えば芳香族臭素化合物は熱分
解により腐食性を有する臭素、臭化水素を分離するだけ
でなく、酸素存在下では毒性の高い化合物を形成する可
能性がある。
【0005】このような理由から含ハロゲン化合物に替
わる難燃剤として赤リンなどの含リン化合物、水酸化ア
ルミニウムなどの無機水酸化物などが検討されている。
しかし含リン化合物は、燃焼時にホスフィンなどの有毒
リン化合物を発生する恐れがあり好ましくない上、難燃
剤として用いられる含リン化合物として代表的なリン酸
エステルを使用した場合、組成物の耐湿性が著しく損な
われるという欠点がある。
【0006】ところで無機水酸化物、例えば水酸化アル
ミニウムには、加熱時に結晶水を放出する以下のような
反応により難燃剤としての効果がある。 2Al(OH)3 → Al23 + 3H2O しかしながら水酸化アルミニウムを単独で難燃剤として
使用する場合、求められる難燃性能を得るためにはかな
り多量の添加が必要である。水酸化アルミニウムの添加
量が多い場合、樹脂組成物の性能、特に耐湿性および吸
湿後のハンダ耐熱性が著しく低下する。
【0007】本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定
のポリマレイミド化合物と、特定のエポキシ樹脂と、特
定のフェノール樹脂と、水酸化アルミニウムとを含み、
ポリマレイミド化合物と水酸化アルミニウムとを特定量
含有する難燃性樹脂組成物は、上記課題を解決し、この
ような難燃性樹脂組成物を用いると、優れた特性を有す
るプリプレグ、樹脂基板および積層板が得られることを
見出して本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の目的】すなわち本願発明は、高い耐湿性と高い
吸湿ハンダ耐熱性とを有し、プリント配線板用、半導体
基板用として好適な難燃性樹脂組成物、該組成物を含む
樹脂ワニス、該組成物を含む難燃性プリプレグ、該プリ
プレグから得られる難燃性基板および該難燃性基板に金
属箔または金属板が積層一体化されてなる難燃性積層板
を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明によると以下のような難燃性樹脂
組成物、樹脂ワニス、難燃性プリプレグ、難燃性基板お
よび難燃性積層板が提供できる。 (1) (A)下記一般式(1)で示されるポリマレイ
ミド化合物と、
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1はm価の有機基を示し、Xa
よびXbは、互いに同一でも異なっていてもよく、水素
原子および有機基から選ばれた1価の原子または基を示
し、mは2以上の整数である。) (B)分子中に少なくとも2個以上のグリシジル基を有
するエポキシ樹脂と、(C)分子中に少なくとも2個以
上のOH基を有するフェノール樹脂と、(D)水酸化ア
ルミニウムとを含有し、上記ポリマレイミド化合物
(A)を、樹脂成分の質量の合計100に対し窒素原子
含有量として2.5質量%以上含有し、上記水酸化アル
ミニウム(D)を、樹脂成分の質量の合計を100質量
部としたときに25〜250質量部を含有する難燃性樹
脂組成物。 (2) (1)に記載のフェノール樹脂が分子中に少なくと
も2個以上のOH基および少なくとも1つのナフタレン
骨格を有するフェノール樹脂である難燃性樹脂組成物。 (3) (1)または(2)に記載の水酸化アルミニウムのN
2Oの含有量が0.3%未満である難燃性樹脂組成物 (4) 硬化促進剤および反応性希釈剤がさらに含有さ
れてなる(1)ないし(3)のいずれかに記載の難燃性樹脂組
成物。 (5)(A)上記一般式(1)で表されるポリマレイミ
ド化合物と、(B)分子中に少なくとも2個以上のグリ
シジル基を有するエポキシ樹脂と、(C)分子中に少な
くとも2個以上のOH基を有するフェノール樹脂とが溶
剤に溶解されてなり、かつ(D)水酸化アルミニウムを
含有するワニスであって、上記ポリマレイミド化合物
(A)を、樹脂成分の質量の合計に対し窒素原子含有量
として2.5質量%以上含有し、上記水酸化アルミニウ
ム(D)を、樹脂成分の質量の合計を100質量部とし
たときに25〜250質量部の量で含有する樹脂ワニ
ス。 (6) (1)ないし(4)のいずれかに記載の難燃性樹脂組
成物が基材に含浸されてなる難燃性樹脂プリプレグ。 (7) (6)に記載のプリプレグが1枚または複数枚積層
されたものが加熱硬化されてなる難燃性基板。 (8) (7)に記載の難燃性積層板の片面または両面に金
属箔または金属板が積層一体化されてなる難燃性積層
板。
【0012】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る難燃性樹脂組
成物について説明する。本発明に係る難燃性樹脂組成物
は、(A)下記一般式(1)で表されるポリマレイミド
化合物と、(B)分子中に少なくとも2個以上のグリシ
ジル基を有するエポキシ樹脂と、(C)分子中に少なく
とも2つ個以上のOH基を有するフェノール樹脂と、
(D)水酸化アルミニウムとを含んでいる。
【0013】まず、本発明に係る難燃性樹脂組成物を構
成する各成分について説明する。(A)のポリマレイミド化合物 本発明で用いられるポリマレイミド化合物(A)は、下
記一般式(1)で表される、1分子中に2個以上のマレ
イミド基を有する化合物である。
【0014】
【化3】
【0015】式中、R1はm価の有機基を示す。Xaおよ
びXbは、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原
子および有機基から選ばれた1価の原子または基を示
す。XaおよびXbが示す有機基としては、炭素原子数1
〜4のアルキル基などが挙げられる。XaおよびXbとし
ては、水素原子が好ましい。
【0016】mは2以上の整数であり、好ましくは2〜
10である。R1が示す有機基としては、下記一般式(2
-1)ないし(2-7)からなる群より選ばれるものが好ま
しく例示される。
【0017】
【化4】
【0018】式中、Xは互いに同一でも異なっていても
よく、−CY2−、−CO−、−O−、−(単結合)、
−S−または−SO2−を示す。Yは互いに同一でも異
なっていてもよく、−CH3、−CH2CH3、−OC
3、−OH、−NH2または水素原子を示す。nは1〜
10の整数である。
【0019】本発明で用いられるポリマレイミド化合物
として具体的には、例えば、N,N'-エチレンビスマレイ
ミド、N,N'-ヘキサメチレンビスマレイミド、N,N'-(1,3
-フェニレン)ビスマレイミド、N,N'-[1,3-(2-メチルフ
ェニレン)]ビスマレイミド、N,N'-(1,4-フェニレン)ビ
スマレイミド、ビス(4-マレイミドフェニル)メタン、
ビス(3-メチル-4-マレイミドフェニル)メタン、ビス
(4-マレイミドフェニル)エーテル、ビス(4-マレイミ
ドフェニル)スルホン、ビス(4-マレイミドフェニル)
スルフィド、ビス(4-マレイミドフェニル)ケトン、ビ
ス(4-マレイミドシクロヘキシル)メタン、1,4-ビス
(4-マレイミドフェニル)シクロヘキサン、1,4-ビス
(4-マレイミドメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(マ
レイミドメチル)ベンゼン、1,3-ビス(3-マレイミドフ
ェノキシ)ベンゼン、ビス[4-(4-マレイミドフェノキ
シ)フェニル]メタン、1,1-ビス[4-(3-マレイミドフェ
ノキシ)フェニル]エタン、1,1-ビス[4-(4-マレイミド
フェノキシ)フェニル]エタン、1,2-ビス[4-(3-マレイ
ミドフェノキシ)フェニル]エタン、1,2-ビス[4-(4-マ
レイミドフェノキシ)フェニル]エタン、2,2-ビス[4-
(4-マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2-ビ
ス[4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル]ブタン、2,
2-ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル]ブタ
ン、4,4'-ビス(3-マレイミドフェノキシ)ビフェニル、
4,4'-ビス(4-マレイミドフェノキシ)ビフェニル、ビス
[4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス
[4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス
[4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル]スルフィド、
ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニル]スルフィ
ド、ビス[4-(3-マレイミドフェノキシ)フェニル]スル
ホキシド、ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)フェニ
ル]スルホキシド、ビス[4-(3-マレイミドフェノキシ)
フェニル]スルホン、ビス[4-(4-マレイミドフェノキ
シ)フェニル]スルホン、ビス[4-(3-マレイミドフェノ
キシ)フェニル]エーテル、ビス[4-(4-マレイミドフェ
ノキシ)フェニル]エーテル、1,4-ビス[4-(4-マレイミ
ドフェノキシ)-α,α-ジメチルベンジル]ベンゼン、1,
3-ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)-α,α-ジメチル
ベンジル]ベンゼン、1,4-ビス[4-(3-マレイミドフェ
ノキシ)-α,α-ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3-ビス
[4-(3-マレイミドフェノキシ)-α,α-ジメチルベンジ
ル]ベンゼン、1,4-ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)
-3,5-ジメチル-α,α-ジメチルベンジル]ベンゼン、1,
3-ビス[4-(4-マレイミドフェノキシ)-3,5-ジメチル-
α,α-ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4-ビス[4-(3-
マレイミドフェノキシ)-3,5-ジメチル-α,α-ジメチル
ベンジル]ベンゼン、1,3-ビス[4-(3-マレイミドフェ
ノキシ)-3,5-ジメチル-α,α-ジメチルベンジル]ベン
ゼンなどが挙げられる。
【0020】また本発明で用いられるポリマレイミド化
合物として、下記一般式(3)
【0021】
【化5】
【0022】(式中、nは平均値で0〜10である。)
で表されるポリマレイミド化合物および下記一般式
(4)
【0023】
【化6】
【0024】(式中、pは平均値で0〜10である。)
で表されるポリマレイミド化合物なども挙げられる。こ
れらのポリマレイミド化合物(A)は、1種単独でまた
は2種以上組み合わせて用いることができる。(B)エポキシ樹脂 本発明で用いられるエポキシ樹脂(B)は、分子内に2
個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物である。
【0025】エポキシ化合物として具体的には、以下の
ようなものが挙げられる。フェノール、クレゾール、レ
ゾルシノール、ナフトールなどのフェノール類、または
これらをハロゲン化したハロゲン含有フェノール類と、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、トルアルデヒド、グリオキザール、アルカンジアー
ルなどのアルデヒド類との縮合反応により得られる反応
生成物と、エピクロルヒドリンとの反応により得られる
エポキシ化合物。
【0026】上記フェノール類またはハロゲン含有フェ
ノール類と、アラルキルアルコール誘導体またはアラル
キルハライド誘導体との反応物と、エピクロルヒドリン
の反応により得られるエポキシ化合物。1分子中に2個
以上の活性水素を有する化合物から誘導されるエポキシ
化合物、例えばビスフェノールA、レゾルシン、ビスヒ
ドロキシジフェニルエーテル、ビスヒドロキシビフェニ
ル、ビスヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシフェニ
ルメタンなどの多価フェノール類、エチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリストール、ジエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール
類、エチレンジアミン、アニリン、ビス(4-アミノフェ
ニル)メタンなどのアミン類、アジピン酸、フタル酸、
イソフタル酸などの多価カルボン酸類からなる群より選
ばれる多価化合物と、エピクロルヒドリンを反応させて
得られるエポキシ化合物。
【0027】これらのエポキシ樹脂は、1種単独でまた
は2種以上組み合わせて用いることができる。(C)フェノール樹脂 本発明で用いられるフェノール樹脂(C)は、分子中に
少なくとも2個のOH基を有するフェノール樹脂であ
る。
【0028】本発明で用いられるフェノール樹脂として
は、例えばノボラック樹脂、アラルキル樹脂が挙げられ
る。ノボラック樹脂は、フェノール、クレゾール、レゾ
ルシノールなどのフェノール類、ナフトール、ジヒドロ
キシナフタレンなどのナフトール類、またはこれらの混
合物と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズ
アルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、グリオキザ
ール、アルカンジアールなどのアルデヒド類との反応生
成物である。
【0029】アラルキル樹脂は、上記フェノール類、ナ
フトール類またはこれらの混合物と、p-キシリレングリ
コール、p-キシリレングリコールジメチルエーテルなど
のアラルキルアルコール誘導体またはp-キシリレンジク
ロライドなどのアラルキルハライド誘導体との反応生成
物である。これらフェノール樹脂は、1種単独でまたは
2種以上組み合わせて用いることができる。
【0030】これらフェノール樹脂の中では、燃焼しに
くい剛直な骨格を持った樹脂として、ナフタレン骨格を
有するフェノール樹脂が好ましく、フェノールアラルキ
ル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂がより好ましく、特
にナフトールアラルキル樹脂が好ましい。(D)水酸化アルミニウム 本発明で用いられる水酸化アルミニウム(D)として
は、公知のものが挙げられ、例えば従来公知の方法(例
えばバイヤー法といわれる、アルミン酸ナトリウム溶液
に炭酸ガスを吹き込み析出させる方法)で得られる水酸
化アルミニウムを挙げることができる。
【0031】水酸化アルミニウム(D)は、Na2Oの
含有量が好ましくは0.3%未満、より好ましくは0.
2%以下、特に好ましくは0.1%以下である。水酸化
アルミニウム中に不純物として含まれるNa2O量が多
い場合は洗浄を行う方法、特開平8−325011号公
報などに記載されているような方法などにより、含有す
るNa2O量を0.3%未満に低減した上で用いること
が好ましい。
【0032】水酸化アルミニウムのNa2O含有量が上
記範囲内にあると、該水酸化アルミニウムを含む耐熱性
樹脂組成物から得られる難燃性基板および難燃性積層板
は、ハンダ耐熱性に優れる。本発明で用いられる水酸化
アルミニウム(D)の粒径は特に限定されないが、通常
平均粒径が0.1〜10μmのものが用いられる。
【0033】これら水酸化アルミニウムは、1種単独で
または2種以上組み合わせて用いることができる。また
上記の水酸化アルミニウムには、カップリング剤を使用
することが好ましい。カップリング剤としてはシラン
系、チタネート系、アルミネート系およびジルコアルミ
ネート系などのカップリング剤が使用できる。その中で
もシラン系カップリング剤が好ましく、特に反応性の官
能基をもつシラン系カップリング剤が最も好ましい。
【0034】シラン系カップリングの例としてはビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、N-(2
-アミノエチル)3-アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N-(2-アミノエチル)3-アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アニ
リノプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)
エチルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキ
シシランなどを挙げることができ、これらの1種類また
は2種類以上が使用される。これらのシラン系カップリ
ング剤は予め水酸化アルミニウム表面に吸着ないしは反
応により固定されていることが好ましい。
【0035】カップリング剤を用いると、水酸化アルミ
ニウムと樹脂との接着性が向上し、耐熱性樹脂組成物か
ら得られる基板、積層体などの機械的強度、耐熱性の向
上が期待できる。難燃性樹脂組成物 本発明に係る難燃性樹脂組成物は、(A)上記一般式
(1)で表されるポリマレイミド化合物と、(B)分子
中に少なくとも2個以上のグリシジル基を有するエポキ
シ樹脂と、(C)分子中に少なくとも2個以上のOH基
を有するフェノール樹脂と、(D)水酸化アルミニウム
とを含んでいる。
【0036】本発明に係る難燃性樹脂組成物は、本発明
の目的を損なわない範囲内において、上記(A)、
(B)および(C)以外の他の樹脂成分(以下単に「他
の樹脂成分」ともいう。)を含有していてもよい。ポリ
マレイミド化合物(A)は、樹脂成分((A)+(B)
+(C)+他の樹脂成分)の質量の合計に対して、ポリ
マレイミド化合物(A)中の窒素原子含有量として2.
5質量%以上10質量%以下、好ましくは3.5質量%
以上7.5質量%以下の量で含有することが望ましい。
【0037】難燃性樹脂組成物中のポリマレイミド化合
物(A)の含有量が上記範囲内にあると、得られる難燃
性樹脂組成物から得られる基板、積層板などは十分な難
燃性を有する。エポキシ樹脂(B)およびフェノール樹
脂(C)は、合計の含有量が好ましくは10〜80質量
%、より好ましくは20〜70質量%の範囲にある。
【0038】なおポリマレイミド化合物(A)中の窒素
原子含有量は最大で約14%程度であるため、エポキシ
樹脂(B)およびフェノール樹脂(C)の合計量は最大
で約80質量%程度である。エポキシ樹脂(B)とフェ
ノール樹脂(C)の合計の含有量が10質量部以上であ
ると耐湿性などに優れる。
【0039】エポキシ樹脂(B)とフェノール樹脂
(C)との配合比は特に制限はないが、エポキシ樹脂
(B)のグリシジル基に対するフェノール樹脂(C)の
OH基の数が0.2〜5.0、好ましくは0.5〜3.
0の範囲にあることが好ましい。エポキシ樹脂(B)と
フェノール樹脂(C)との配合比が上記範囲内にある
と、難燃性樹脂組成物の硬化が充分に行われ、基板、積
層板など物の耐湿性、ハンダ耐熱性などに優れる。
【0040】水酸化アルミニウム(D)は、樹脂成分の
質量の合計を100質量部としたときに25〜250質
量部、好ましくは50〜150質量部含有することが望
ましい。水酸化アルミニウム(D)の含有量が上記範囲
内にあると、難燃効果が得られワニスにしたときの粘度
が適度であり基材への含浸性が良く、作業性に優れる。
【0041】本発明に係る難燃性樹脂組成物は、実質的
にリン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤を含有しておらず、
リン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤の含有量はリンまたは
ハロゲン換算で0.05以下である。なお日本プリント
回路工業界(JPCA)で定める「ハロゲンフリー」の
定義は銅張積層板においてハロゲンの含有量が0.09
質量%以下であるため本発明の難燃性樹脂組成物はこれ
に該当する。
【0042】(硬化促進剤)本発明に係る難燃性樹脂組
成物は、硬化促進剤を含有することが好ましい。硬化促
進剤としては2-メチルイミダゾール、2-エチル-4-メチ
ルイミダゾール、2-ヘプタデシルイミダゾールなどのイ
ミダゾール類;トリエタノールアミン、トリエチレンジ
アミン、N-メチルモルホリンなどのアミン類、トリフェ
ニルホスフィン、トリトリルホスフィンなどの有機ホス
フィン類;テトラフェニルホスホニウムテトラフェニル
ボレート、トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレ
ートなどのテトラフェニルボロン塩類;1,8-ジアザ-ビ
シクロ[5,4,0]ウンデセン-7およびその誘導体;ナフ
テン酸鉛、ステアリン酸鉛、ナフテン酸亜鉛、オレイン
酸錫、ナフテン酸マンガン、ナフテン酸コバルト、オク
チル酸コバルトなどの有機金属塩が挙げられる。これら
の硬化促進剤は、1種単独でまたは2種以上組み合わせ
て用いることができ、また必要に応じて有機過酸化物や
アゾ化合物を併用することもできる。
【0043】これら硬化促進剤の含有量は、後述するワ
ニスまたはプリプレグの所望するゲル化時間が得られる
ように配合するのが望ましいが、一般的には、樹脂成分
の合計量100質量部に対して、0.005〜10質量
部の範囲で用いられる。 (その他の成分)本発明の難燃性樹脂組成物は、上記各
種成分の他、必要に応じてグリシドール、アリルグリシ
ジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリ
シジルエーテル、フェニルグリシジルエーテルなどのエ
ポキシ樹脂に対して一般的に使用される反応性稀釈剤、
ジアリルフタレート、o,o'-ジアリルビスフェノール
A、ビスフェノールAジアリルエーテルなどのイミド樹
脂に対して一般的に使用される反応性希釈剤を難燃性が
損なわれない範囲で配合してもよい。
【0044】またその他に各種シリコーンオイル、フィ
ラーなどの充填剤、熱可塑性樹脂、その他の添加剤など
を難燃性が損なわれない範囲で加えることもできる。 (難燃性樹脂組成物の調製方法)本発明に係る難燃性樹
脂組成物は、例えばポリマレイミド化合物(A)と、エ
ポキシ樹脂(B)、フェノール樹脂(C)とを80〜2
00℃で、0.1〜10時間加熱混合して均一な混合物
とした後に、該混合物に水酸化アルミニウム(D)を常
温下で混合することにより調製することができる。
【0045】樹脂ワニス 本発明に係る樹脂ワニスは、(A)上記一般式(1)で
表されるポリマレイミド化合物と、(B)分子中に少な
くとも2個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂
と、(C)分子中に少なくとも2個以上のOH基を有す
るフェノール樹脂とが溶剤に溶解されてなり、かつ
(D)水酸化アルミニウムを含有する。
【0046】樹脂ワニスに用いられる溶剤としては、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチ
ルアセトアミド、ジオキサン、アセトン、N-メチル-2-
ピロリドン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサン、2-ヘプ
タノンなどが挙げられる。溶剤としては、比較的沸点が
低いものが好ましく、メチルエチルケトン、アセトン、
ジオキサンまたはこれらを主成分とする混合物が好まし
く用いられる。
【0047】本発明に係る樹脂ワニスは、本発明の目的
を損なわない範囲内において、上記(A)、(B)およ
び(C)以外の他の樹脂成分を含有していてもよい。樹
脂ワニス中のポリマレイミド化合物(A)、エポキシ樹
脂(B)、フェノール樹脂(C)および水酸化アルミニ
ウム(D)の含有量は上記難燃性樹脂組成物と同様であ
る。
【0048】本発明に係る樹脂ワニスは、上記のような
硬化促進剤を含有することが好ましく、含有量は上記と
同様である。また本発明に係る樹脂ワニスは、上記難燃
性樹脂組成物が含有していてもよい「その他の成分」を
含有することができる。樹脂ワニス中には、上記
(A)、(B)、(C)および(D)が、合計で通常5
0〜80質量%、好ましくは55〜75質量%の範囲で
含まれることが望ましい。
【0049】樹脂ワニスは、例えば、有機溶剤中でポリ
マレイミド化合物(A)、エポキシ樹脂(B)およびフ
ェノール樹脂(C)を加熱混合して均一な溶液とした後
に、該溶液に水酸化アルミニウム(D)を常温下で混合
することにより調製することができる。加熱混合時の温
度は、有機溶剤の沸点にもよるが、通常50〜200℃
であり、加熱混合時間は、通常0.1〜20時間であ
る。
【0050】また、本発明に係る樹脂ワニスは、上記難
燃性樹脂組成物と上記溶剤とを混合し、ポリマレイミド
化合物(A)、エポキシ樹脂(B)およびフェノール樹
脂(C)を溶媒に溶解することにより調製することもで
きる。難燃性プリプレグ 本発明に係る難燃性プリプレグは、基材に上記難燃性樹
脂組成物が含浸されている。
【0051】本発明に係る難燃性プリプレグは、上記樹
脂ワニスを基材に塗布または含浸せしめ、次いで乾燥し
て溶剤を除去することにより製造することができる。基
材としては、ガラス不織布、ガラスクロス、炭素繊維
布、有機繊維布、紙などの従来プリプレグに用いられる
公知の基材が全て使用可能である。上記樹脂ワニスを上
記基材に塗布または含浸した後、乾燥工程を経て難燃性
プリプレグを製造するが、塗布方法、含浸方法、乾燥方
法は従来公知の方法が用いられ特に限定されるものでは
ない。
【0052】乾燥条件については、使用する溶剤の沸点
により適宜決められるが、あまり高温は好ましくなく、
また難燃性プリプレグ中の残存溶剤の量が1質量%以下
となるような条件であることが望ましい。難燃性基板 本発明に係る難燃性基板は、プリプレグ1枚が熱プレス
され加熱硬化されてなるか、または複数枚積層されたプ
リプレグが熱プレスされ加熱硬化して一体化されてな
る。
【0053】難燃性基板を製造するときの加熱加圧条件
は特に限定されるものではないが、加熱温度は100〜
300℃、好ましくは150〜250℃であり、圧力は
10〜100kg/cm2であり、加熱加圧時間は10
〜300分程度である。難燃性積層板 本発明に係る難燃性積層板は、難燃性基板の片面または
両面に金属箔または金属板が積層一体化されてなる。
【0054】本発明に係る難燃性積層板は、1枚のプリ
プレグの片面もしくは両面に金属箔もしくは金属板を積
層し熱プレスするか、または複数枚積層されたプリプレ
グの最外層となる片面または両面に金属箔または金属板
を積層し熱プレスすることにより、プリプレグを加熱硬
化させ一体化させることにより製造することができる。
【0055】金属箔または金属板としては、銅、アルミ
ニウム、鉄、ステンレスなどが使用できる。加熱硬化さ
せる際の条件は、耐熱性基板を製造する際の条件と上記
と同様の条件である。また、内層コア材を用いて多層プ
リント配線板用積層板としてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る難燃性樹脂組成物、樹脂ワ
ニス、難燃性プリプレグ、難燃性基板および難燃性積層
板は、リン系難燃剤、ハロゲン系難燃剤を含有していな
いので環境問題が発生することが少ない。また、本発明
に係る難燃性樹脂組成物、樹脂ワニス、難燃性プリプレ
グからは、優れた難燃性、耐湿性、吸湿ハンダ耐熱性を
有する基板、積層板を製造することができる。
【0057】本発明に係る難燃性基板および難燃性積層
板は、難燃性、耐湿性、吸湿ハンダ耐熱性に優れてい
る。
【0058】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。実施例における性能の試験方法は次の通り
である。 (1)難燃性:UL94規格の難燃性試験方法に準じて
測定した。 (2)耐湿性:プレッシャークッカー試験機(PC-242HS
-E:(株)平山製作所製)を使用し、121℃、2.1
気圧、100%RHの条件において保持した際に、外観
上の膨れ、白化が生じるまでの時間を測定した。 (3)ハンダ耐熱性:JIS C−6481に準じて、
試験片を121℃、2.1気圧、100%RHの条件下
で、3時間吸水処理後、任意の温度のハンダ浴に60秒
間フロートし、銅箔部分に膨れがでない最高の温度を耐
熱温度とした。
【0059】実施例および比較例では、以下の原料を使
用した。 (A)ポリマレイミド化合物;BMI−S(商品名、窒
素原子含有量:約8%、三井化学(株)社製) BMI−MP(商品名、窒素原子含有量:約10%、三
井化学(株)社製) (B)エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、エピコート828(商品名、エポキシ当量190、
ジャパンエポキシレジン(株)社製) クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、EOCN102
0(商品名、エポキシ当量200、日本化薬(株)社
製) ナフタレン型エポキシ樹脂、エピクロンHP4032
(商品名、エポキシ当量150、大日本インキ化学工業
(株)社製) (C)フェノール樹脂;フェノールアラルキル樹脂、X
L−225(商品名、OH当量170、三井化学(株)
社製) フェノールノボラック樹脂、PSM−4261(商品
名、OH当量107、群栄化学(株)社製) ナフトールアラルキル樹脂、SN485(商品名、OH
当量215、新日鉄化学(株)社製) ナフトール・フェノールノボラック樹脂、カヤハードN
HN(商品名、OH当量140、日本化薬(株)社製) (D)水酸化アルミニウム;H−42I(商品名、平均
粒子径;1.1μm、Na2O量;0.29%、昭和電工
(株)社製) HS−330(商品名、平均粒子径;7μm、Na2
量;0.04%、昭和電工(株)社製) CL−303(商品名、中心粒径;2.5μm、Na2
量;0.21%、住友化学工業(株)社製) 硬化促進剤;2-エチル-4-メチルイミダゾール(2E4
MZ(商品名)、四国化成工業(株)社製) 反応性稀釈剤;アリルグリシジルエーテル(エピオール
A(商品名)、日本油脂(株)社製)
【0060】
【実施例1〜5および比較例1、2】ポリマレイミド、
エポキシ樹脂およびフェノール樹脂を、表1に示す組成
(質量部)で用い、フラスコ内でメチルエチルケトン溶
媒中、80℃の温度で5時間溶解した。この溶液に水酸
化アルミニウムを加え均一に攪拌し樹脂ワニスを調製し
た。得られた樹脂ワニスを104g/m2(厚み約10
0μm)のガラスクロスに含浸し、140℃で5分間乾
燥して、約190g/m2(厚み約100μm)のプリ
プレグを得た。このプリプレグを5枚重ね合わせ、さら
にその上下の最外層に18μmの銅箔を配して、40k
g/cm2の圧力で、180〜200℃、120分の加
熱条件で成形し、0.5mm厚みの銅張積層板を得た。
このようにして得られた積層板の試験結果を表中に示し
た。
【0061】
【表1】
【0062】比較例1は水酸化アルミニウムの含有量が
少ないため、比較例2は窒素原子含有量が少ないため十
分な難燃性が得られていない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3415 C08K 5/3415 H05K 1/03 610 H05K 1/03 610K 610L (72)発明者 桜 庭 仁 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 朝比奈 浩太郎 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 (72)発明者 森 本 秀 信 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F072 AA04 AA07 AB09 AB28 AD13 AD15 AD27 AD28 AE01 AE02 AF25 AF28 AG03 AH02 AH21 AJ04 AL12 AL13 4F100 AA19B AB17A AB17C AB33A AB33C AG00B AK33B AK49B AK53B BA03 BA06 DG15B DH01B GB43 JJ03 JJ07 JL00 4J002 CC03X CC12X CC15Y CD00W CD01W CD03W CD04W CD06W CD12W DE147 EG048 EN038 EN108 EN138 EU026 EU118 EU138 EU238 EV066 EV206 EV216 EW018 EW178 FD14X FD158 FD209 GF00 GJ02 GQ00 GQ05 4J036 AB01 AB02 AB03 AC01 AC05 AD07 AD08 AD15 AE05 AF05 AF06 AG04 AG07 AH04 AH07 DC02 DC40 DC42 DC46 DD07 FA03 FB07 GA02 GA04 GA11 JA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(1)で表されるポリマ
    レイミド化合物と、 【化1】 (式中、R1はm価の有機基を示し、XaおよびXbは、
    互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子および有
    機基から選ばれた1価の原子または基を示し、mは2以
    上の整数である。) (B)分子中に少なくとも2個以上のグリシジル基を有
    するエポキシ樹脂と、(C)分子中に少なくとも2個以
    上のOH基を有するフェノール樹脂と、(D)水酸化ア
    ルミニウムとを含有し、上記ポリマレイミド化合物
    (A)を、樹脂成分の質量の合計に対し窒素原子含有量
    として2.5質量%以上含有し、上記水酸化アルミニウ
    ム(D)を、樹脂成分の質量の合計を100質量部とし
    たときに25〜250質量部の量で含有することを特徴
    とする難燃性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】上記フェノール樹脂(C)が、分子中に少
    なくとも2個以上のOH基および少なくとも1つのナフ
    タレン骨格を有することを特徴とする請求項1に記載の
    難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】上記水酸化アルミニウムが、Na2Oの含
    有量が0.3%未満であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】硬化促進剤および反応性希釈剤がさらに含
    有されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(A)請求項1に記載の一般式(1)で表
    されるポリマレイミド化合物と、(B)分子中に少なく
    とも二つ以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂と、
    (C)分子中に少なくとも2個以上のOH基を有するフ
    ェノール樹脂とが溶剤に溶解されてなり、かつ(D)水
    酸化アルミニウムを含有するワニスであって、上記ポリ
    マレイミド化合物(A)を、樹脂成分の質量の合計に対
    し窒素原子含有量として2.5質量%以上含有し、上記
    水酸化アルミニウム(D)を、樹脂成分の質量の合計を
    100質量部としたときに25〜250質量部の量で含
    有することを特徴とする樹脂ワニス。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれか1項に記載の難燃
    性樹脂組成物が基材に含浸されてなることを特徴とする
    難燃性プリプレグ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のプリプレグが1枚または
    複数枚積層されたものが加熱硬化されてなることを特徴
    とする難燃性基板。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の難燃性基板の片面または
    両面に金属箔または金属板が積層一体化されてなること
    を特徴とする難燃性積層板。
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