JP2003117823A - 研磨パッド用ドレッサ - Google Patents

研磨パッド用ドレッサ

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JP2003117823A
JP2003117823A JP2001311296A JP2001311296A JP2003117823A JP 2003117823 A JP2003117823 A JP 2003117823A JP 2001311296 A JP2001311296 A JP 2001311296A JP 2001311296 A JP2001311296 A JP 2001311296A JP 2003117823 A JP2003117823 A JP 2003117823A
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polishing pad
dresser
polishing
dressing
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JP2001311296A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Fujishige
寛 藤重
Takashi Masushige
高志 増重
Junichi Hayashi
純一 林
Hajime Asahino
肇 旭野
Kenji Fukushima
健二 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohan Kogyo Co Ltd
Allied Material Corp
Original Assignee
Kohan Kogyo Co Ltd
Allied Material Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物であるハードディスク用基板の表面
品質が規格値を満足するまでの時間を著しく短縮するこ
とができ、事実上ダミーポリッシングを省略することが
できる程度までドレッシング性能を向上させることが可
能な研磨パッド用ドレッサを提供することである。 【解決手段】 ハードディスク用アルミニウム基板また
はハードディスク用ガラス基板のポリッシング用研磨パ
ッドのドレッシングに用いる研磨パッド用ドレッサ10
0であって、平均粒径が5μm以上20μm以下の超砥
粒が結合材によって台金101の表面に一層の砥粒層1
02として固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、研磨パッド用ド
レッサに関し、特定的には、ハードディスク用アルミニ
ウム基板またはハードディスク用ガラス基板のポリッシ
ング用研磨パッドのドレッシングに用いる研磨パッド用
ドレッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク用アルミニウム基板は、
コンピュータシステムの主要な記憶装置としてハードデ
ィスク装置(HDD)の基板に用いられるものである。
ハードディスク装置では、アルミニウム基板の表面に磁
性膜を形成し、その磁性膜表面に対して微小な間隙を保
って磁気ヘッドを浮上させることによって磁性膜に情報
を記憶させるものである。デスクトップ型パーソナルコ
ンピュータや、ノートブック型パーソナルコンピュータ
の普及に伴い、ハードディスク装置には小型化、軽量化
が要求されてきている。具体的には、従来、主流であっ
た3.5インチ型から1.8インチ型へとハードディス
ク装置の小型化、軽量化が進展している。このような技
術的な背景のもとで、新たな材料としてハードディスク
用ガラス基板が注目され始めている。
【0003】ハードディスク用アルミニウム基板やハー
ドディスク用ガラス基板には極めて高い加工精度が要求
される。ハードディスク用アルミニウム基板の場合に
は、ポリッシングは基板加工の最終工程で行なわれる。
ポリッシング加工された基板の表面には高精度な平面性
が要求される。
【0004】ここで、ポリッシングとは、ポリッシング
工具と被加工物との間に、軟質の砥粒を充填し、ポリッ
シング工具を回転させながら被加工物を押し付けること
によって行なわれる加工方式のことをいう。ポリッシン
グ加工は、加工によって除去される被加工物の単位が非
常に小さいので、加工変質層が生じない仕上げ面を得る
ことができるという特徴がある。ポリッシング加工の方
式には、両面ポリッシング方式と片面ポリッシング方式
があるが、現在、使用されている大部分の方式が両面ポ
リッシング方式である。
【0005】このようなポリッシング加工の工程におい
て安定した研磨性能を維持するためには、研磨パッドの
使用開始前において表面を修正しておくことや、ポリッ
シング加工中において研磨パッドの表面を修正すること
を定期的に行なう必要がある。この研磨パッド表面の修
正は、台金の表面に超砥粒としてダイヤモンド砥粒が固
着された研磨パッド用ドレッサを用いて研磨パッドの表
面をドレッシングすることによって行なわれる。
【0006】研磨パッド用ドレッサとしては、金属製の
台金の表面にダイヤモンド砥粒をニッケルめっきによっ
て固着したタイプ、ダイヤモンド砥粒を含有したメタル
ボンドのペレットを金属製の台金の表面に固着したタイ
プ、ポリッシング加工機のキャリア面に扇形形状のダイ
ヤモンド焼結体を直接貼付けたタイプ等が用いられてい
る。これらのすべてのタイプに用いられるダイヤモンド
砥粒の平均粒径としては、たとえば特開2001−18
172の公開特許公報で開示されているように0.02
mm(20μm)を超えるものであり、一般的にはダイ
ヤモンド砥粒の平均粒径は0.03〜0.3mm程度で
ある。このような平均粒径のダイヤモンド砥粒が用いら
れるのは、主として研磨パッドをドレッシングする速
度、すなわち、研磨パッドの表面部分を研削除去する速
度を考慮したためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにドレッサを用いて表面を修正した研磨パッドを用
いても、被加工物であるハードディスク用基板の表面品
質がハードディスク装置の機能面から要求される規格値
を満足するまで、ダミーの基板材料を対象にしてダミー
ポリッシング加工を行なう必要があった。このため、ハ
ードディスク用基板のポリッシング加工の生産性が低下
するという問題があった。
【0008】そこで、この発明の目的は、上記の問題点
を解消するとともに、被加工物であるハードディスク用
基板の表面品質が規格値を満足するまでの時間を著しく
短縮することができ、事実上ダミーポリッシングを省略
することができる程度までドレッシング性能を向上させ
ることが可能な研磨パッド用ドレッサを提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、上記の
問題点を解消するために種々検討した結果、従来、ドレ
ッシング速度を向上させるために平均粒径が0.02m
m(20μm)を超える大きな超砥粒を用いる必要があ
ると考えられていた制約条件に捕われずに、超砥粒の平
均粒径を小さくしたドレッサを用いて表面を修正した研
磨パッドを用いると、被加工物である基板の表面品質が
規格値を満足するまでのダミーポリッシング時間を著し
く短縮できることを見出した。この知見に基づいて本発
明の研磨パッド用ドレッサは以下のような特徴を備えて
いる。
【0010】この発明に従った研磨パッド用ドレッサ
は、ハードディスク用アルミニウム基板またはハードデ
ィスク用ガラス基板のポリッシング用研磨パッドのドレ
ッシングに用いる研磨パッド用ドレッサであって、平均
粒径が5μm以上20μm以下の超砥粒が結合材によっ
て台金の表面に一層固着されていることを特徴とする。
【0011】上記のように超砥粒の平均粒径を20μm
以下にすると、ドレッシング速度が従来に比べて低下す
るため実用的ではないと考えられていたが、被加工物で
あるハードディスク用基板の表面品質が規格値を満足す
るまでの時間を著しく短縮することができ、ひいてはダ
ミーポリッシング工程を省略することができ、ハードデ
ィスク用基板のポリッシング工程の能率を著しく向上さ
せることができる。
【0012】また、超砥粒の平均粒径が5μm未満で
は、研磨パッドをドレッシングする能力が不足し、ダミ
ーポリッシング時間に比較して長時間のドレッシングを
必要とするので好ましくない。さらに、超砥粒の平均粒
径が5μm未満では、超砥粒を単一の層で台金の表面上
に固着することが困難になる。この場合、超砥粒を多層
に台金の表面上に固着すると、超砥粒の上に載って固着
された超砥粒が脱落しやすくなる。この超砥粒がドレッ
シング中に脱落し、研磨パッドの表面に残留すると、そ
の研磨パッドを用いたポリッシング工程において被加工
物であるハードディスク用基板の表面にスクラッチ等の
損傷を発生させる原因となる。
【0013】好ましくは、この発明の研磨パッド用ドレ
ッサにおいて、超砥粒は、ダイヤモンド砥粒、CBN砥
粒、および、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒の混合砥粒
からなる群より選ばれた1種である。
【0014】また、好ましくは、この発明の研磨パッド
用ドレッサにおいて、結合材は、ニッケルめっきおよび
ロウ材からなる群より選ばれた1種である。
【0015】この発明の研磨パッド用ドレッサにおいて
用いられる台金は円盤状の形状を有し、台金の一方面ま
たは両面に超砥粒が固着されているのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の1つの実施の
形態として研磨パッド用ドレッサを示す平面図である。
図1に示すように、研磨パッド用ドレッサ100は、ス
テンレス鋼製で円盤形状の台金101と、台金101の
表面上で周方向に沿って配置した8個の砥粒層102と
から構成されている。砥粒層102は1層から構成され
る。
【0017】図2は、この発明のもう1つの実施の形態
として研磨パッド用ドレッサを示す平面図である。図2
に示すように、研磨パッド用ドレッサ200は、ステン
レス鋼製で円盤形状の台金201と、台金201の表面
上で周方向に沿って2列に配置した16個の砥粒層20
2とを備えている。砥粒層202は1層から構成され
る。
【0018】上述のように本発明の実施の形態として砥
粒層の2つの配置形態を示したが、本発明の研磨パッド
用ドレッサにおける砥粒層の配置形態は図1や図2に示
されるものに限定されるものではない。
【0019】ハードディスク用アルミニウム基板または
ハードディスク用ガラス基板の研磨パッド用ドレッサの
場合には、台金の形状を被加工物である基板の形状と同
一形状か、または類似した形状にすることによって、ポ
リッシング加工機において被加工物である基板の代わり
に研磨パッド用ドレッサを配置して研磨パッドをドレッ
シングすることが通常行なわれている。したがって、台
金の形状は薄板の円盤状に形成されているのが好まし
く、台金が高精度に仕上げられていることが重要であ
る。また、超砥粒は電着により一層だけ台金の表面上に
固着されている。
【0020】本発明の研磨パッド用ドレッサの砥粒層に
含められる超砥粒は、ダイヤモンド砥粒、CBN砥粒、
または、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒の混合砥粒であ
ればよいが、耐摩耗性の観点からダイヤモンド砥粒を用
いるのが最も好ましい。また、研磨パッドのドレッシン
グによる修正工程で、研磨パッド用ドレッサの砥粒層中
の超砥粒が破砕して破片が研磨パッドの表面上に残存し
て、被加工物である基板の表面にスクラッチを発生させ
て被加工物が不良となる場合がある。このような現象を
防止するためには、用いられるダイヤモンド砥粒は、破
砕することが少ないブロッキータイプであるのが好まし
い。
【0021】研磨パッド用ドレッサの台金の表面上に砥
粒層を形成するために超砥粒を結合させる結合材は、ニ
ッケルめっきまたはロウ材を用いるのが好ましい。超砥
粒を台金の表面上に強固に固着することが可能な結合材
であれば上記の材料に特に限定されるものではない。し
かし、研磨パッドのドレッシングによる修正工程におい
て砥粒層中の超砥粒が脱落すると、研磨パッドの表面に
残存して、被加工物である基板の表面にスクラッチを発
生させる原因となる。これを効果的に防止するために
は、結合材にはより強力な砥粒保持力が要求される。こ
の観点から、結合材としてニッケルめっきを用いるのが
最も好ましい。
【0022】ニッケルめっきにより超砥粒を台金の表面
上に固着したドレッサは以下の特徴を有する。
【0023】(a) 他の結合材に比較して砥粒保持力
が優れる。 (b) 超砥粒の突出量を大きくすることができ、被加
工物の切り粉の排出がスムーズになり、切れ味に優れ
る。
【0024】(c) 砥粒密度を高くすることができる
ために、ドレッサの摩耗が少なく、加工精度に優れる。
【0025】(d) 超砥粒が摩耗して使用済みとなっ
ても、台金に損傷や歪がなければ、台金を再利用でき
る。
【0026】この発明の研磨パッド用ドレッサにおいて
超砥粒の結合材としてロウ材を用いることもできる。本
発明の研磨パッド用ドレッサに用いられるロウ材として
は、ロウ付け温度が低く、流動性の高いものが好まし
い。たとえば、台金として用いられるチタン(Ti)合
金だけでなく、特にダイヤモンド砥粒とのぬれ性に優
れ、高い固着力を得ることができる銀(Ag)−銅(C
u)−チタン(Ti)系活性化ロウ材を用いるのが最適
である。他のロウ材として、ニッケル(Ni)−クロム
(Cr)系ロウ材またはコバルト(Co)−ニッケル
(Ni)−クロム(Cr)系ロウ材も適用可能である。
【0027】ロウ材を用いて超砥粒を台金の表面上に固
着するためには、ペースト状のロウ材を用いるのが好ま
しい。ここで、ペースト状ロウ材とは、一般にロウ材の
粉末をバインダで練ったものである。ペースト状のロウ
材を用いると、ロウ材が適度の粘性を有するので固着作
業を容易に行なうことができる。実際のロウ付け作業で
は、まず、超砥粒を固着させる台金の表面上にペースト
状のロウ材を塗布し、そのロウ材の上に超砥粒をハンド
セット法等により規則的に配列させる。ロウ材が乾燥し
て流動しなくなった時点で台金を炉内に入れて加熱し、
ロウ材を溶融させる。その後、炉内を冷却することによ
り、超砥粒の固着が完了する。
【0028】本発明に従った研磨パッド用ドレッサの台
金は、図1や図2に示すように円盤状の形状であるのが
好ましい。また、砥粒層は、図1や図2に示すように台
金の片面だけでなく、両面に固着されていてもよい。
【0029】図3は、本発明の研磨パッド用ドレッサを
組込んでドレッシングによる研磨パッドの修正工程を行
なうことができるように構成されたハードディスク用基
板のポリッシング加工機を概略的に示す側面図、図4
は、図3のポリッシング加工機において研磨パッド用ド
レッサの配置を示す平面図である。
【0030】図3と図4に示すように、研磨パッド用ド
レッサ100は、研磨パッド用ドレッサ専用のキャリア
6に3枚組込まれる。研磨パッド用ドレッサ100が組
込まれたキャリア6は4個配置されている。2個のキャ
リア6に組込まれた6枚の研磨パッド用ドレッサ100
は、図3において上方向に砥粒層102の表面が向くよ
うに配置される。他の2個のキャリア6には、研磨パッ
ド用ドレッサ100は、図3において下方向に砥粒層1
02の表面が向くように配置される。すなわち、この実
施の形態の研磨パッド用ドレッサ100では、台金10
1の片面側に砥粒層102が形成されている。図4で
は、図3において上方向に砥粒層102の表面が向くよ
うに配置された研磨パッド用ドレッサ100にはハッチ
ングが施されている。
【0031】サンギア5の外周部に形成された歯車は、
4個のキャリア6の外周部に形成された歯車に噛み合っ
ている。また、インターナルギア7の歯車は、4個のキ
ャリア6の歯車に噛み合っている。
【0032】研磨パッド用ドレッサ6を用いてドレッシ
ングにより修正される円環状の研磨パッド2と4は、上
述のように配置された4個のキャリア6の上側と下側に
配置されている。下定盤1には研磨パッド2が装着さ
れ、上定盤3には研磨パッド4が装着されている。研磨
パッド2は、砥粒層102の表面が下側に向くように配
置された研磨パッド用ドレッサ100によって修正加工
が施され、研磨パッド4は、砥粒層102の表面が上側
に向くように配置された研磨パッド用ドレッサ100に
よって修正加工が施される。
【0033】具体的には、回転軸8の回転によって上定
盤3が回転し、研磨パッド4が回転するとともに、サン
ギア5が回転軸8の回転方向と逆の方向に回転する。研
磨パッド2は、下定盤1の回転によって研磨パッド4と
は逆の方向に回転する。このようにすることにより、研
磨パッド用ドレッサ100は自転と公転を繰返しなが
ら、互いに逆の方向に回転している研磨パッド2と4に
対してドレッシングにより修正加工を施す。
【0034】
【実施例】(実施例1)外径100mm、厚み3.0m
mのステンレス鋼製の円盤状台金を準備した。台金の表
面に平均粒径20μmのダイヤモンド砥粒をニッケルめ
っきにより片面に固着した。図1に示すように、ダイヤ
モンド砥粒を固着した台金101の領域は直径95mm
から直径75mmの範囲であり、台金101の表面には
8個の砥粒層102の間で放射線方向に延びる領域にダ
イヤモンド砥粒を固着しない部分を設けた。このように
して研磨パッド用ドレッサを作製した。
【0035】次に、図3に示すポリッシング加工機に新
品の研磨パッドを上下の定盤に貼付けた。研磨パッドの
材料としては発泡ポリウレタンを用いた。上記で作製し
た研磨パッド用ドレッサを12枚、図3と図4に示すよ
うにポリッシング加工機に取付けた。研磨液を流しなが
ら研磨パッドのドレッシングを行なった。ポリッシング
用砥粒としてはコロイダルシリカを用いた。ドレッシン
グ条件は以下のとおりであった。
【0036】ドレッシング時間:50分 ドレッシング圧力:12KPa 上定盤の回転数:20r.p.m 下定盤の回転数:24r.p.m サンギアの回転数:4r.p.m なお、研磨パッドは、円環状の形状を有し、外径寸法が
1300mm、内径寸法が700mmのものを用いた。
【0037】研磨パッドのドレッシング後、図3に示す
ポリッシング加工機から研磨パッド用ドレッサを取外
し、その代わりにハードディスク用アルミニウム基板を
組込んでポリッシング加工を行なった。ポリッシング加
工後すぐに、被加工物であるアルミニウム基板の表面の
うねりの状態は、規格値の4Å(0.4nm)を満足し
た。研磨パッドの使用時間とアルミニウム基板のうねり
の大きさとの関係を図5に示す。
【0038】(実施例2)平均粒径が15μmのダイヤ
モンド砥粒を用いた以外は実施例1と同様にして研磨パ
ッド用ドレッサを作製した。この研磨パッド用ドレッサ
を用いて実施例1と同一の条件でポリッシング加工機で
研磨パッドのドレッシングを行なった。
【0039】研磨パッドのドレッシング後、ポリッシン
グ加工機から研磨パッド用ドレッサを取外し、その代わ
りにハードディスク用アルミニウム基板を組込んでポリ
ッシング加工を行なった。ポリッシング加工後すぐに、
被加工物であるアルミニウム基板の表面のうねりの状態
は、規格値の4Å(0.4nm)を満足した。研磨パッ
ドの使用時間とアルミニウム基板のうねりとの関係を図
5に示す。
【0040】(実施例3)平均粒径が10μmのダイヤ
モンド砥粒を用いた以外は実施例1と同様にして研磨パ
ッド用ドレッサを作製した。この研磨パッド用ドレッサ
を用いて実施例1と同一の条件でポリッシング加工機で
研磨パッドのドレッシングを行なった。
【0041】研磨パッドのドレッシング後、ポリッシン
グ加工機から研磨パッド用ドレッサを取外して、その代
わりにハードディスク用アルミニウム基板を組込んでポ
リッシング加工を行なった。ポリッシング加工後すぐ
に、アルミニウム基板の表面のうねりの状態は、規格値
の4Å(0.4nm)を満足した。研磨パッドの使用時
間とアルミニウム基板のうねりとの関係を図5に示す。
【0042】(従来例1)平均粒径が25μmのダイヤ
モンド砥粒を用いた以外は実施例1と同様にして研磨パ
ッド用ドレッサを作製した。この研磨パッド用ドレッサ
を用いて実施例1と同一の条件でポリッシング加工機で
研磨パッドのドレッシングを行なった。
【0043】研磨パッドのドレッシング後、ポリッシン
グ加工機から研磨パッド用ドレッサを取外し、その代わ
りにハードディスク用アルミニウム基板を組込んでポリ
ッシング加工を行なった。アルミニウム基板の表面のう
ねりの状態は、すぐには規格値の4Å(0.4nm)を
満足せず、約3時間ダミーポリッシングを行なった後、
規格値を満足した。研磨パッドの使用時間とアルミニウ
ム基板のうねりとの関係を図5に示す。
【0044】(従来例2)平均粒径が76μmのダイヤ
モンド砥粒を用いた以外は実施例1と同様にして研磨パ
ッド用ドレッサを作製した。この研磨パッド用ドレッサ
を用いて実施例1と同一の条件でポリッシング加工機で
研磨パッドのドレッシングを行なった。
【0045】研磨パッドのドレッシング後、ポリッシン
グ加工機から研磨パッド用ドレッサを取外して、その代
わりにハードディスク用アルミニウム基板を組込んでポ
リッシング加工を行なった。アルミニウム基板の表面の
うねりの状態は、すぐには規格値4Å(0.4nm)を
満足せず、約5時間ダミーポリッシングを行なった後、
規格値を満足した。研磨パッドの使用時間とアルミニウ
ム基板のうねりとの関係を図5に示す。
【0046】図5は、実施例1〜3と従来例1および2
の各研磨パッド用ドレッサを用いて研磨パッドをドレッ
シングした後、そのドレッシングされた各研磨パッドを
用いてハードディスク用アルミニウム基板の表面をポリ
ッシング加工し、1時間ごとにアルミニウム基板の表面
のうねりの状態を測定した結果を示す。実施例1〜3に
よれば、研磨パッドの使用開始からすぐに規格値の4Å
(0.4nm)程度になり、規格値を満足することが可
能になることがわかる。したがって、ダミーポリッシン
グを省略することができることがわかる。これに対し
て、従来例1と2によれば、ドレッシングした研磨パッ
ドを用いて3〜5時間程度ダミーポリッシングを行なっ
た後に、アルミニウム基板の表面のうねりの状態が規格
値を満足するようになることがわかる。
【0047】このように、本発明の研磨パッド用ドレッ
サにより研磨パッドをドレッシングすれば、研磨パッド
の表面精度を極めて良好にすることができるので、ダミ
ーポリッシングを省略することができる。その結果、ハ
ードディスク用アルミニウム基板のポリッシング加工の
生産性を著しく向上させることができる。
【0048】以上に開示された実施の形態や実施例はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考慮さ
れるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態や
実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許
請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正
や変形を含むものである。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の研磨パッド用ド
レッサを用いて修正加工した研磨パッドによってハード
ディスク用基板の表面品質を短時間で規格値の範囲内に
することができ、ハードディスク用基板のポリッシング
加工の生産性を向上させることができる。その結果、ハ
ードディスク用基板の生産性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1つの実施の形態として研磨パッ
ド用ドレッサを示す平面図である。
【図2】 この発明のもう1つの実施の形態として研磨
パッド用ドレッサを示す平面図である。
【図3】 この発明の研磨パッド用ドレッサを組込んで
研磨パッドをドレッシングすることができるようにされ
たポリッシング加工機の1つの実施の形態を概略的に示
す側面図である。
【図4】 図3に示すポリッシング加工機において研磨
パッド用ドレッサの配置を示す平面図である。
【図5】 本発明の実施例1〜3と従来例1および2に
おいて、研磨パッドの使用時間とアルミニウム基板のう
ねりとの関係を示す図である。
【符号の説明】
100,200:研磨パッド用ドレッサ、101,20
1:台金、102,202:砥粒層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24D 7/02 B24D 7/02 B // B24B 37/00 B24B 37/00 A (72)発明者 増重 高志 山口県下松市大字東豊井1302番地の1 鋼 鈑工業株式会社内 (72)発明者 林 純一 山口県下松市大字東豊井1302番地の1 鋼 鈑工業株式会社内 (72)発明者 旭野 肇 兵庫県加東郡滝野町河高字黒石1816番地 174号 株式会社アライドマテリアル播磨 製作所内 (72)発明者 福島 健二 兵庫県加東郡滝野町河高字黒石1816番地 174号 株式会社アライドマテリアル播磨 製作所内 Fターム(参考) 3C047 BB01 BB16 EE02 EE11 EE18 3C058 AA07 AA09 AA19 CB03 CB10 3C063 AA02 AB05 BB02 BC02 BG01 BG07 CC09 CC12 EE26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードディスク用アルミニウム基板また
    はハードディスク用ガラス基板のポリッシング用研磨パ
    ッドのドレッシングに用いる研磨パッド用ドレッサであ
    って、 平均粒径が5μm以上20μm以下の超砥粒が結合材に
    よって台金の表面に一層固着されていることを特徴とす
    る、研磨パッド用ドレッサ。
  2. 【請求項2】 前記超砥粒は、ダイヤモンド砥粒、CB
    N砥粒、および、ダイヤモンド砥粒とCBN砥粒の混合
    砥粒からなる群より選ばれた1種であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の研磨パッド用ドレッサ。
  3. 【請求項3】 前記結合材は、ニッケルめっきおよびロ
    ウ材からなる群より選ばれた1種であることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2に記載の研磨パッド用ドレ
    ッサ。
  4. 【請求項4】 前記台金は円盤状の形状を有し、前記台
    金の一方面または両面に前記超砥粒が固着されているこ
    とを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか
    1項に記載の研磨パッド用ドレッサ。
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