JP2003116325A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2003116325A
JP2003116325A JP2001315232A JP2001315232A JP2003116325A JP 2003116325 A JP2003116325 A JP 2003116325A JP 2001315232 A JP2001315232 A JP 2001315232A JP 2001315232 A JP2001315232 A JP 2001315232A JP 2003116325 A JP2003116325 A JP 2003116325A
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clutch
lever
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operating
steering
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JP2001315232A
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English (en)
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Harumichi Makizono
晴充 牧園
Noboru Kishida
登 岸田
Haruo Baba
治男 馬場
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Kenichi Terasaka
賢一 寺坂
Nobuyoshi Hatanaka
信義 畑中
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行用クラッチを地上から容易に操作でき、
その割には、荷台にその前端側まで極力詰めて積み込め
る農作業車を提供する。 【解決手段】 走行用クラッチを操作する操作レバー6
0を、機体の前端付近に地上から操作できるように設け
てある。操作レバー60は、機体から前方に突出した第
1取付け状態と、この第1取付け状態よりも機体内側に
位置した第2取付け状態とに伸縮自在に構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭乗型運転部を備
えている農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記農作業機にあっては、圃場に対して
畦超えで出し入れするとか、運搬車の荷台に対して歩み
板を用いて積み降ろしすることがある。そして、このと
き、機体が大きく前後傾斜する場合があることから、運
転部から降り、機体を運転者が搭乗しない状態で自走さ
せることがある。
【0003】このため、従来、たとえば特開平7−96
840号公報に示されるように、走行用クラッチとして
の主クラッチを操作するための操作レバーを、機体の前
端部付近に地上から操作できるように設け、機体外から
でも主クラッチを操作して機体を走行させたり停止させ
る機体走行操作ができるものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の走行操
作技術にあっては、操作レバーを延出長さが一定の状態
で備えるものであり、次の如き問題があった。すなわ
ち、操作レバーを機体外から操作しやすいように機体か
ら前方に長く突出するものにすれば、運搬車に積み込む
際、操作レバーが作業機と運搬車キャビンとの間に位置
して障害物となって作業機を荷台前端側にあまり詰める
ことができず、荷台の前端側に作業機の搭載に利用でき
ないデッドスペースが広くできてしまう問題が生じてい
た。この問題の発生を回避できるように、操作レバーを
延出長さが短いものにすれば、機体前方から操作レバー
によって走行用クラッチを操作しながら作業機を自走さ
せる際、操作レバーを取り扱いにくくて機体の走行操作
が行いにくくなる問題が発生していた。
【0005】本発明の目的は、機体の前方からの走行操
作が行い易いとともに、運搬車への積み込みの際、機体
を前方から極力容易に走行操作しながら極力荷台前端側
まで詰めて積み込める農作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0007】〔構成〕搭乗型運転部を備えている農作業
機において、走行用クラッチを操作するための操作レバ
ーを、機体から前方に突出するとともに地上から操作自
在な第1 取付け状態と、地上から操作自在であるととも
に前記第1取付け状態の場合よりも機体内側に位置して
いる第2取付け状態とに切り換え自在に設けてある。
【0008】〔作用〕操作レバーを第1取付け状態に切
り換えると、操作レバーは地上から操作できるとともに
機体から前方に突出する。これにより、機体外から操作
レバーを容易に扱って走行用クラッチを容易に切り換え
操作しながら機体を自走させられる。
【0009】操作レバーを第2取付け状態に切り換えて
も、操作レバーは地上から操作できることにより、機体
外から操作レバーを操作して走行用クラッチを切り換え
操作しながら機体を自走させることができる。そして、
このとき、操作レバーは第1取付け状態の場合よりも機
体内側に位置していることにより、機体を運搬車に積み
込む際、操作レバーが機体から前方に突出しているいな
いにかかわらず、操作レバーを第1 取付け状態にしてお
くに比し、操作レバーが機体から前方に突出していなく
て機体を運搬車キャビンに寄せる障害物にならない分だ
けおおく、あるいは、操作レバーが機体から前方に突出
していて機体を運搬車キャビンに寄せる障害になって
も、第1 取付け状態の場合より機体内側に寄っている分
だけおおく機体が運搬車キャビンに寄る状態にして荷台
の前端側に詰めて積み込める。
【0010】〔効果〕従って、機体を畦超えさせるなど
機体外から走行操作しながら自走させるとともに、操作
レバーの機体から前方への突出が障害にならない場合、
操作レバーを第1取付け状態に切り換えておいて容易に
操作し、走行用クラッチを容易に切り換え操作して楽に
自走させられる。
【0011】機体を運搬車に積み込む際、機体が運搬車
キャビンに近付くまでは、操作レバーを第1 取付け状態
にしておいて容易に操作して走行用クラッチを容易に操
作しながら自走させ、機体が運搬車キャビンに近付く
と、その後は、操作レバーを第2取付け状態に切り換
え、操作レバーによって走行用クラッチを操作しながら
機体を自走させるとともに運搬車キャビンに極力接近さ
せて極力荷台前端側まで詰めて搭載し、走行用クラッチ
を極力容易に操作して楽に積み込んで、荷台をデッドス
ペースが極力できないように利用して有利に運搬でき
る。
【0012】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記操作レバーの前記第2取付け状態は、操作レバ
ーが機体から前方に突出するとともにこの突出長さが前
記第1取付け状態の場合よりも短い状態である。
【0014】〔作用〕上記した如く機体が運搬車キャビ
ンに近付いて操作レバーを第1取付け状態から第2取付
け状態に切り換えた後にも、操作レバーが機体から前方
に突出していることにより、操作レバーを容易に操作し
て走行用クラッチを容易に操作しながら自走させられ
る。
【0015】〔効果〕従って、機体を運搬車に積み込む
際、極力荷台の前端側まで詰めて積み込めるとともに、
その割には、最終の積み込み位置まで走行用クラッチを
容易に操作しながら自走させて楽に積み込める。
【0016】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記操作レバーが走行用ブレーキに連係して
おり、操作レバーの走行用クラッチ切り操作に引き続い
ての走行用クラッチ切り操作と同方向への操作によって
走行用ブレーキを入り操作するように構成してある。
【0018】〔作用〕走行用クラッチを切りに操作して
機体走行を停止させたとき、操作レバーをそのままクラ
ッチ切り操作と同方向に操作すれば、走行用ブレーキを
入りに操作して機体にブレーキを掛けられるものであ
る。
【0019】〔効果〕走行用クラッチを切りに操作して
機体走行を停止させた際、機体が傾斜などに起因してず
れ動くことがあれば、操作レバーを引き続きクラッチ切
りの操作方向の操作するだけで操作簡単にブレーキを掛
けられる。
【0020】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0021】〔構成〕請求項1〜3のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記操作レバーが機体横方向及
び機体上下方向に操作自在に支持されるとともに機体操
向装置に連係しており、前記第1 取付け状態に切り換え
操作した操作レバーの機体上下方向の操作によって前記
走行用クラッチを、機体横方向の操作によって機体操向
装置をそれぞれ操作するように構成してある。
【0022】〔作用〕操作レバーを第1取付け状態に切
り換え、この操作レバーによって機体を走行操作したり
停止操作しながら自走させる際、この操作レバーを機体
横方向に操作することにより、機体操向装置を操作して
機体の操向操作が行える。
【0023】〔効果〕機体を畦超え移動させたり運搬車
に対して積み下ろしするなどの際、第1取付け状態に切
り換えた操作レバーを操作するだけで操作簡単に走行用
クラッチも機体操向装置も操作して機体を所望の位置や
向きになるようにして自走させられる。
【0024】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0025】〔構成〕請求項4による発明の構成におい
て、前記操作レバーの機体横方向の操作を不能にするロ
ック状態と、ロック解除状態とに切り換え自在なレバー
ロック機構を備えるとともに、このレバーロック機構
は、前記操作レバーの前記第2取付け状態への切り換え
操作によってロック状態に切り換え操作され、前記操作
レバーの前記第1取付け状態への切り換え操作によって
ロック解除状態に切り換え操作されるように構成してあ
る。
【0026】〔作用〕機体を運搬車に積み込む際、上記
した如く機体が運転キャビンに近付いてから操作レバー
を第2取付け状態に切り換えることにより、機体を荷台
に有利に積み込めるのであるが、機体が運転キャビンに
近付いてから機体操向装置を操作されると、機体が横向
きになるに伴って機体の角部が荷台前側板に当るなどの
衝突が発生しやすくなる。これにより、操作レバーを第
2取付け状態に切り換えた場合にも、操作レバーによる
機体操向装置の操作が可能になっていると、操作レバー
が機体操向操作のための方向に誤操作され、前記した衝
突トラブルが招かれやすくなる。ところが、操作レバー
を第2取付け状態に切り換えると、レバーロック機構が
ロック状態になり、操作レバーによる機体操向装置の操
作が不能になるものだから、前記衝突トラブルの発生を
回避しながら機体の走行操作を行わせられる。
【0027】〔効果〕従って、機体を運搬車に積み込む
際、機体が運転キャビンに近付くまでは、機体の走行及
び操向操作を行いながら自走させて積み込み、運転キャ
ビンに近付いてからは前記した衝突トラブルを回避しな
がら自走させて積み込み、機体を荷台前端側に極力詰め
て、極力所望の積み込み位置や姿勢にして積み込める。
【0028】
【発明の実施の形態】図1、図2に示すように、左右一
対のクローラ式の走行装置1、運転座席31を有する搭
乗型運転部3、運転座席31の下方に位置するエンジン
6を有する原動部30を備えている自走機体の前部に、
刈取部2を昇降操作自在に連結し、前記自走機体の後部
に、脱穀装置4、袋詰め部5を設けて、稲・麦などの穀
粒を収穫するようにコンバインを構成してある。
【0029】すなわち、刈取部2は、自走機体を走行さ
せるに伴い、植立穀稈を分草具2aによって刈取り対象
と非刈取り対象とに分草し、この分草具2aからの刈取
り対象穀稈を引起こし装置2bによって引起こし処理す
るとともにバリカン型の刈取装置2cによって刈取り処
理し、刈取穀稈を株元側に作用する挟持搬送装置と穂先
側に作用する係止搬送装置とで成る搬送装置2dによっ
て機体後方向きに搬送する。脱穀装置4は、刈取部2の
前記搬送装置2dからの刈取穀稈を回動する扱胴によっ
て脱穀処理し、脱穀処理物を穀粒と塵埃とに選別処理す
る。袋詰め部5は、脱穀装置4からの脱穀粒を袋詰めシ
ュート5aによって籾袋5bに投入していく。
【0030】前記エンジン6の出力を、図3に示す伝動
構造によって前記左右の走行装置1に伝達するように構
成してある。すなわち、エンジン6の出力軸6aが一体
回転自在に備えている出力プーリと、走行用ミッション
ケース8の入力軸9が一体回転自在に備えている入力プ
ーリとにわたって巻回している伝動ベルト7と、テンシ
ョンアーム7aとで成るベルトテンション型の主クラッ
チに兼用の走行用クラッチ12を介してエンジン出力軸
6aの回動力を前記入力軸9に伝達する。この入力軸9
の回動力を、1つのシフトギヤ14によって前進3段と
後進1段とに切り換え自在な走行用変速装置Mに伝達
し、この走行用変速装置Mの2速ギヤに兼用の出力ギヤ
16に噛合うセンタギヤ23の回動力を、操向クラッチ
28、伝動ギヤ25を介して左側の走行装置1のクロー
ラ駆動軸1aに伝達し、前記センタギヤ23の回動力
を、操向クラッチ28、伝動ギヤ25を介して右側の走
行装置1のクローラ駆動軸1aに伝達するようにしてあ
る。
【0031】左側の走行装置1に動力伝達する前記操向
クラッチ28も、右側の走行装置1に動力伝達する前記
操向クラッチ28も、前記センタギヤ23の中心部に一
体回動自在に備えてある内歯ギヤ23aと、センタギヤ
23を相対回動自在に支持する支軸22によって相対回
転及び摺動自在に支持されているクラッチギヤ24とを
備えて構成してあるとともに、クラッチギヤ24に遊端
側が係合しているシフトフォーク38の基端部を走行用
ミッションケース8に回動自在に取付けている回転自在
なフォーク支軸44の走行用ミッションケース8の外部
に突出している端部にリンク部材を一体回動自在に取付
けて設けてある操作部45(図6)によって入り状態と
切り状態とに切り換え操作するようにしてある。
【0032】すなわち、前記操作部45をフォーク支軸
44の軸芯まわりで揺動操作してシフトフォーク38を
揺動操作すると、クラッチギヤ24がこれのセンタギヤ
側とは反対側の端部に作用しているスプリング27によ
る操作力のために支軸22に沿ってセンタギヤ23の方
に摺動操作されて、クラッチギヤ24の一端側がセンタ
ギヤ23の前記内歯ギヤ23aに噛合ったり、クラッチ
ギヤ24がシフトフォーク38による操作力のためにス
プリング27に抗して支軸22に沿ってセンタギヤ23
から離れる側に摺動操作されて、クラッチギヤ24の一
端側がセンタギヤ23の前記内歯ギヤ23aから外れ
る。クラッチギヤ24がセンタギヤ23の内歯ギヤ23
aに噛合うと、クラッチギヤ24とセンタギヤ23とが
一体回転可能に連結することと、クラッチギヤ24が前
記伝動ギヤ25に噛合っていることとにより、操向クラ
ッチ28は、センタギヤ23の回動力を走行装置1のク
ローラ駆動軸1aに伝達するように入り状態になる。ク
ラッチギヤ24がセンタギヤ23の内歯ギヤ23aから
外れると、クラッチギヤ24とセンタギヤ23の相対回
転が可能になることにより、操向クラッチ28は、セン
タギヤ23からクローラ駆動軸1aに対する伝動を絶つ
ように切り状態になる。
【0033】図3に示すように、前記支軸22の一端側
に、左側走行装置1に作用する操向ブレーキ29を、前
記支軸22の他端側に、右側走行装置1に作用する操向
ブレーキ29をそれぞれ設けてある。左側走行装置1に
作用する操向ブレーキ29も、右側走行装置1に作用す
る操向ブレーキ29も、前記走行ミッションケース8の
内面側に固定された固定側ブレーキ体26と、前記クラ
ッチギヤ24の一端側に一体回動自在に設けたブレーキ
爪29aとを備えて構成してあるとともに、前記操作部
45によって入り状態と切り状態とに切り換え操作する
ようにしてある。
【0034】すなわち、前記操作部45を揺動操作して
シフトフーク38を揺動操作し、クラッチギヤ24がシ
フトフォーク38による操作力のために前記スプリング
27に抗して支軸22に沿って固定側ブレーキ体26の
方に摺動操作されてクラッチギヤ24のブレーキ爪29
aが固定側ブレーキ体26のブレーキ爪に噛合ったり、
クラッチギヤ24が前記スプリング27による操作力の
ために支軸22に沿って固定側ブレーキ体26から離れ
る方に摺動操作されてクラッチギヤ24のブレーキ爪2
9aが固定側ブレーキ体26のブレーキ爪から外れる。
クラッチギヤ24のブレーキ爪29aが固定側ブレーキ
体26のブレーキ爪に噛合うと、固体側ブレーキ体26
とクラッチギヤ24とが相対回転不能に係合し合うこと
と、この係合状態においてもクラッチギヤ24が前記伝
動ギヤ25に噛合っていることとにより、操向ブレーキ
29は、走行装置1にブレーキを掛けるように入り状態
になる。クラッチギヤ24のブレーキ爪29aが固定側
ブレーキ体26のブレーキ爪から外れると、クラッチギ
ヤ24と固定側ブレーキ体26の係合が解除することに
より、操向ブレーキ29は、走行装置1に対するブレー
キを解除するように切り状態になる。
【0035】つまり、前記一対の操向クラッチ28と前
記一対の操向ブレーキ29とが機体操向装置Sを構成し
ており、この機体操向装置Sは、一対の操向クラッチ2
8のいずれもが入り状態に操作されることにより、自走
機体を直進向きに走行させるように直進状態になり、左
走行装置1と右走行装置1のいずれか一方に作用する操
向クラッチ28が入り状態に操作され、他方に作用する
操向クラッチ28が切り状態に操作されると、自走機体
を伝動切りになった走行装置1の方を旋回中心にして大
旋回半径で旋回させるようにクラッチ旋回状態になり、
左走行装置1と右走行装置1のいずれか一方に作用する
操向クラッチ28が入り状態に操作され、他方に作用す
る操向ブレーキ29が入り状態に操作されると、自走機
体をブレーキが掛かった走行装置1の方を旋回中心にし
て小旋回半径で旋回させるようにブレーキ旋回状態にな
る。
【0036】前記一対の操向ブレーキ29のいずれもが
入り状態に操作されると、左走行装置1にも右走行装置
1にもブレーキが掛かる。これにより、一対の操向ブレ
ーキ29は、自走機体に走行停止するようにブレーキを
掛ける走行用ブレーキを兼用している。
【0037】図1、図2に示す如く作業時など運転部3
に搭乗して機体操縦をする際に使用するように運転部3
の操縦塔33に配置した1本の操縦レバー35と運転部
フロア32の前端部に配置したクラッチブレーキペダル
42や、畦超え移動や運搬車に対する積み下ろしをする
など運転部3から降りて機体操縦をする際に地上から使
用するように機体前端付近に配置した1本の操作レバー
60によって前記走行クラッチ12、前記機体操向装置
S及び前記一対の操向ブレーキ29を操作して、自走機
機体を走行させたり停止させる機体走行操作と、自走機
体の走行向きを変更させる機体操向操作とを行うための
操作構造を次の如く構成してある。
【0038】すなわち、図4に示すように、操縦レバー
35は、このレバー35の基端部に固着してあるケーブ
ル操作リンク37の中間部を軸芯P2まわりで回動自在
に支持しているレバー支持体36が操縦塔33の上端部
に軸芯P1まわりで回動自在に連結していることによ
り、前記軸芯P2まわりで機体横方向に揺動操作できる
ように、かつ、前記軸芯P1まわりで機体前後方向に揺
動操作できるように操縦塔33によって支持されてい
る。
【0039】図4、図6などに示すように、操縦レバー
35の前記ケーブル操作リンク37の左端側の連結長孔
37aを有する操作部と、右端側の連結長孔37aを有
する操作部の一方を、前記連結長孔37aに連結具39
aを介してインナーケーブルが連結している操作ケーブ
ル39によって左走行装置側の前記操向クラッチ28及
び操向ブレーキ29の前記操作部45に連結し、他方
を、前記連結長孔37aに連結具39aを介してインナ
ーケーブルが連結している操作ケーブル39によって右
走行装置側の前記操向クラッチ28及び操向ブレーキ2
9の前記操作部45に連結することにより、操縦レバー
35を前記一対の操作部45に連動させてある。
【0040】これにより、操縦レバー35を前記軸芯P
2まわりで機体横方向に揺動操作して中立位置N(図4
(ロ))に操作すると、ケーブル操作リンク37が中立
姿勢になって一対の操作ケーブル39を緩め操作し、一
方の操作ケーブル39がこれの連結している操作部45
をクラッチ入り位置に操作して左走行装置側の操向クラ
ッチ28が入り状態になり、他方の操作ケーブル39が
これの連結している操作部45をクラッチ入り位置に操
作して右走行装置側の操向クラッチ28が入り状態にな
り、機体操向装置Sが直進状態になって自走機体が直進
する。
【0041】操縦レバー35を中立位置Nから左側に揺
動操作して左第1旋回位置L1(図4(ロ))にする
と、ケーブル操作リンク37が左下がりの傾斜姿勢にな
って一方の操作ケーブル39だけを引っ張り操作し、こ
の操作ケーブル39がこれの連結している操作部45を
クラッチ切り位置に操作して左走行装置側の操向クラッ
チ28及び操向ブレーキ29が切り状態になり、他方の
操作ケーブル39がこれの連結している操作部45をク
ラッチ入り位置に操作して右走行装置側の操向クラッチ
28が入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれ
ぞれなり、機体操向装置Sが左向き用のクラッチ旋回状
態になって自走機体が左向きに大旋回半径で旋回走行す
る。
【0042】操縦レバー35を左第1旋回位置L1から
さらに左側に揺動操作して左第2旋回位置L2(図4
(ロ))に操作すると、ケーブル操作リンク37がさら
に左下がりの傾斜姿勢になって一方の操作ケーブル39
だけをさらに引っ張り操作し、その操作ケーブル39が
これの連結している操作部45をブレーキ位置に操作し
て左走行装置側の操向クラッチ28が切り状態に、操向
ブレーキ29が入り状態にそれぞれなり、他方の操作ケ
ーブル39がこれの連結している操作部45をクラッチ
入り位置に操作して右走行装置側の操向クラッチ28が
入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれな
り、機体操向装置Sが左向き用のブレーキ旋回状態にな
って自走機体が左向きに小旋回半径で旋回走行する。
【0043】操縦レバー35を中立位置Nから右側に揺
動操作して右第1旋回位置R1(図4(ロ))にする
と、ケーブル操作リンク37が右下がりの傾斜姿勢にな
って一方の操作ケーブル39だけを引っ張り操作し、そ
の操作ケーブル39がこれの連結している操作部45を
クラッチ切り位置に操作して右走行装置側の操向クラッ
チ28及び操向ブレーキ29が切り状態になり、他方の
操作ケーブル39がこれの連結している操作部45をク
ラッチ入り位置に操作して左走行装置側の操向クラッチ
28が入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれ
ぞれなり、機体操向装置Sが右向き用のクラッチ旋回状
態になって自走機体が右向きに大旋回半径で旋回走行す
る。
【0044】操縦レバー35を右第1旋回位置R1から
さらに右側に揺動操作して右第2旋回位置R2(図4
(ロ))に操作すると、ケーブル操作リンク37がさら
に右下がりの傾斜姿勢になって一方の操作ケーブル39
だけをさらに引っ張り操作し、その操作ケーブル39が
これの連結している操作部45をブレーキ位置に操作し
て右走行装置側の操向クラッチ28が切り状態に、操向
ブレーキ29が入り状態にそれぞれなり、他方の操作ケ
ーブル39がこれの連結している操作部45をクラッチ
入り位置に操作して左走行装置側の操向クラッチ28が
入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれな
り、機体操向装置Sが右向き用のブレーキ旋回状態にな
って自走機体が右向きに小旋回半径で旋回走行する。
【0045】図5、図6に示すように、クラッチブレー
キペダル42は、ペダルアーム42bの基端部を固着し
てある機体横向きのパイプ材で成るペダル支軸に兼用の
連動軸43が機体フレームの左右一対の支持部48にわ
たって回動自在に連結していることにより、前記連動軸
43の軸芯P3まわりで揺動するように前記支持部48
によって支持されている。
【0046】前記連動軸43と、この連動軸43のペダ
ル42が付いている側とは反対側の端部に一体回動自在
に連結しているクラッチ連動アーム43aと、このクラ
ッチ連動アーム43aに連結具49aを介してインナー
ケーブルの一端側が連結している操作ケーブル49とで
成るクラッチ連係機構CRによって、クラッチブレーキ
ペダル42を前記走行用クラッチ12のテンションアー
ム7aに連係させてある。
【0047】図6、図7などに示すように、前記連動軸
43と、この連動軸43の前記クラッチ連動アーム43
aが付いている側の端部に折り曲げ部を備えさせて設け
たブレーキ連動アーム43bと、このブレーキ連動アー
ム43bに一端側が連結している連動スプリング50
と、前記一対のシフトフォーク支軸44の一方の走行用
ミッションケース8の外部に突出している端部に中間部
を相対回動自在に取付けてあるとともに一方の遊端側に
前記連動スプリング50の他端側が連結しているブレー
キ操作リンク51とで成るブレーキ連係機構BRによっ
て、クラッチブレーキペダル42を左走行装置側の操向
クラッチ28及び操向ブレーキ29の前記操作部45
と、右走行装置側の操向クラッチ28及び操向ブレーキ
29の前記操作部45とに連係させてある。
【0048】これにより、クラッチブレーキペダル42
をリターンスプリング(図示せず)に抗して踏み込み操
作すると、連動軸43が回動してクラッチ連動アーム4
3aが揺動し、操作ケーブル49が引っ張り操作されて
テンションアーム7aをクラッチ切り側に揺動操作し、
走行用クラッチ12が入り状態から切り状態に切り換わ
って自走機体が走行停止する。
【0049】クラッチブレーキペダル42を走行用クラ
ッチ12が切り状態になった操作位置からさらに踏み込
み操作すると、連動軸43がさらに回動し、ブレーキ連
動アーム43bが揺動して連動スプリング50を介して
ブレーキ操作リンク51をシフトフォーク支軸44の軸
芯まわりで揺動操作し、図8(ロ)に示す如くブレーキ
操作リンク51がこれの遊端側から延出している操作ピ
ン51aにより、各操作部45から延出しているアーム
部45aに押圧作用して両操作部45をブレーキ位置に
操作し、左走行装置側の操向ブレーキ29も右走行装置
側の操向ブレーキ29も入り状態になって両走行装置1
にブレーキが掛かる。
【0050】クラッチブレーキペダル42に対する踏み
込み操作を解除すると、クラッチブレーキペダル42が
リターンスプリングによって原位置に戻るに伴い、ブレ
ーキ連動アーム43aが復帰揺動してブレーキ操作リン
ク51の揺動操作を解除し、両操作部45が前記スプリ
ング27のためにクラッチ入り位置に復帰して左走行装
置側の操向ブレーキ29も右走行装置側の操向ブレーキ
29も切り状態に復帰するとともに左走行装置側の操向
クラッチ28も右走行装置側の操向クラッチ28も入り
状態に復帰する。これとともに、クラッチ連動アーム4
3aが復帰揺動して操作ケーブル49を緩め操作するこ
とによってテンションアーム7aが自己復元力によって
クラッチ入り側に復帰し、走行用クラッチ12が入り状
態に復帰して自走機体が走行する。
【0051】図5、図6などに示すように、操作レバー
60は、前記クラッチブレーキペダル42のペダルアー
ム42bの中間部の下側に連結軸61aによって基端部
が連結しているパイプ材で成る基端側レバー61と、こ
の基端側レバー61に基端側が入り込んでいるとともに
先端側にグリップ部62aを備えている先端側レバー6
2とによって構成してあることにより、クラッチブレー
キペダル42と一体に前記連動軸43の軸芯まわりで機
体上下方向に揺動するようにペダルアーム42bに付い
ており、そして、クラッチブレーキペダル42と前記ク
ラッチ連係機構CRとを介して走行クラッチ12のテン
ションアーム7aに連係し、クラッチブレーキペダル4
2と前記ブレーキ連係機構BRとを介して左走行装置側
の操向クラッチ28及び操向ブレーキ29の前記操作部
45と、右走行装置側の操向クラッチ28及び操向ブレ
ーキ29の前記操作部45とに連係している。
【0052】前記先端側レバー62を基端側レバー61
に対して摺動出退するように構成し、先端側レバー62
を基端側レバー61に対して摺動操作することにより、
操作レバー60が図9(ロ)に示す第1取付け状態と、
図9(イ)に示す第2取付け状態とに切り換わるように
構成してある。すなわち、図9(ロ)に示すように、基
端側レバー61の基端部に装着してある係止ピン71に
一端側が連結し、他端側が先端側レバー62に連結した
状態で基端側レバー61及び先端側レバー62の内部に
位置している操作ケーブル63が張り状態になって先端
側レバー62が引き出し限界になるまで先端側レバー6
2を基端側レバー61から引き出し操作することによ
り、操作レバー60は、伸長状態となって支持される前
記第1取付け状態になる。すなわち、図1に二点鎖線で
示すように、自走機体の操縦塔33の下端部で成る最前
端よりも機体前方側に機体上方向きに斜めに長く突出し
て地上から操作できるとともに先端が分草具2aの先端
よりも前方に位置した取付け状態になる。図9(イ)に
示すように、先端側レバー62の前記グリップ部62a
の基端が先端側レバー61の先端に当接するまで先端側
レバー62を基端側レバー61に押込み操作することに
より、操作レバー60は、短縮状態になって支持されて
第1取付け状態の場合よりも機体内側に位置した前記第
2取付け状態になる。すなわち、図1に実線で示すよう
に、自走機体の操縦塔33の下端部で成る最前端よりも
機体前方側に突出して地上から操作でき、かつ、その突
出長さが第1取付け状態の場合よりも短くなって先端が
分草具2aの先端より後方側に位置した取付け状態にな
る。
【0053】図7、図9などに示すように、基端側レバ
ー61をペダルアーム42bに連結している前記連結軸
61aを、操作レバー60と共にペダルアーム42bに
対して回動するように構成し、前記連結軸61aに中間
部が一体回動するように連結しているケーブル操向リン
ク64の左端側の連結部と、右端側の連結部の一方を、
前記連結部に連結具55aを介してインナーケーブルが
連結している操作ケーブル55によって左走行装置側の
前記操向クラッチ28及び操向ブレーキ29の前記操作
部45に連結し、他方を、前記連結部に連結具55aを
介してインナーケーブルが連結している操作ケーブル5
5によって右走行装置側の前記操向クラッチ28及び操
向ブレーキ29の前記操作部45に連結することによ
り、操作レバー60を左走行装置側の操向クラッチ28
及び操向ブレーキ29の操作部45と、右走行装置側の
操向クラッチ28及び操向ブレーキ29の操作部45と
に連係させてある。
【0054】図9などに示すように、前記基端側レバー
61の基端部に摺動出退自在に取付けてある前記係止ピ
ン71と、この係止ピン71を基端側レバー61から突
出する側に摺動付勢するように係止ピン71に装着して
あるロックばね72と、前記ペダルアーム42bの基端
側に固着してあるロック部材73とにより、レバーロッ
ク機構70を構成してある。
【0055】図9(イ)に示すように、操作レバー60
が前記第2取付け状態に切り換え操作されると、先端側
レバー62の基端側レバー61への押込みのために前記
操作ケーブル63が緩み操作されて係止ピン71がロッ
クばね72によって基端側レバー61から突出する側に
摺動操作される。すると、係止ピン71の先端側が前記
ロック部材73のピン孔に入り込んで係止ピン71とロ
ック部材73とが相対移動しないように係合し合う。こ
の状態から操作レバー60が前記第1取付け状態に切り
換え操作されると、先端側レバー62の基端側レバー6
1からの引き出しのために操作ケーブル63が引っ張り
操作されて係止ピン71をロックばね72に抗して基端
側レバー61の方に引き込み操作する。すると、係止ピ
ン71がロック部材73のピン孔から抜け外れて係止ピ
ン71とロック部材73の係合が解除される。
【0056】これにより、レバーロック機構70は、操
作レバー60が前記第2取付け状態に切り換え操作され
ると、この切り換え操作のために係止ピン71とロック
部材73とが係合し合ったロック状態に切り換え操作さ
れて、操作レバー60を前記連結軸61aの軸芯P4ま
わりで機体横方向に揺動操作できないようにロックし、
操作レバー60が前記第1取付け状態に切り換え操作さ
れると、この切り換え操作のために係止ピン71がロッ
ク部材73から外れたロック解除状態に切り換え操作さ
れて、操作レバー60の前記軸芯P4まわりでの揺動を
可能にする。
【0057】これにより、操作レバー60を前記第1取
付け状態にした場合においても前記第2取付け状態にし
た場合においても前記連動軸43の軸芯P3まわりで下
降するように揺動操作すると、クラッチブレーキペダル
42を踏み込み操作した場合と同様に、操作ケーブル4
9が引っ張り操作されてテンションアーム7aをクラッ
チ切り側に揺動操作し、走行用クラッチ12が入り状態
から切り状態に切り換わって自走機体が走行停止する。
【0058】この操作レバー60を走行用クラッチ12
が切り状態になってからさらに引き続いて連動軸43の
軸芯P3まわりで下降する方向(走行用クラッチ12を
切り操作する方向と同方向)に揺動操作すると、クラッ
チブレーキペダル42をさらに踏み込み操作した場合と
同様に、ブレーキ連動アーム43bが揺動して連動スプ
リング50を介してブレーキ操作リンク51を揺動操作
し、このブレーキ操作リンク51が操作ピン51aによ
って両操作部45,45をブレーキ位置に操作し、左走
行装置側の操向ブレーキ29も右走行装置側の操向ブレ
ーキ29も入り状態になって両走行装置1にブレーキが
掛かる。
【0059】操作レバー60の下げ操作を解除すると、
クラッチブレーキペダル42に作用しているリターンば
ねのために操作レバー60が原位置に上昇復帰し、クラ
ッチブレーキペダル42が復帰揺動する場合と同様に、
ブレーキ連動アーム43bが復帰揺動して両操作部4
5,45が前記スプリング27のためにクラッチ入り位
置に復帰し、左走行装置側の操向ブレーキ29も右走行
装置側の操向ブレーキ29も切り状態に復帰するととも
に左走行装置側の操向クラッチ28も右走行装置側の操
向クラッチ28も入り状態に復帰する。これとともに、
クラッチ連動アーム43aが復帰揺動してテンションア
ーム7aが自己復元力によってクラッチ入り側に復帰
し、走行用クラッチ12が入り状態に復帰して自走機体
が走行する。
【0060】操作レバー60を前記第1取付け状態に切
り換えると、この切り換え操作のために前記レバーロッ
ク機構70がロック解除状態に切り換わって操作レバー
60の前記連結軸61aの軸芯P4まわりでの揺動が可
能になるのであり、第1取付け状態にある操作レバー6
0を前記軸芯P4まわりで機体横方向に揺動操作して中
立位置N(図7)に操作すると、ケーブル操向リンク6
4が中立姿勢になって一対の操作ケーブル55を緩め操
作し、一方の操作ケーブル55がこれの連結している操
作部45をクラッチ入り位置に操作して左走行装置側の
操向クラッチ28が入り状態になり、他方の操作ケーブ
ル55がこれの連結している操作部45をクラッチ入り
位置に操作して右走行装置側の操向クラッチ28が入り
状態になり、機体操向装置Sが直進状態になって自走機
体が直進する。
【0061】操作レバー60を中立位置Nから左側に揺
動操作して左第1旋回位置L1(図7)にすると、ケー
ブル操作リンク64が左後方向きの傾斜姿勢になって一
方の操作ケーブル55だけを引っ張り操作し、その操作
ケーブル55がこれの連結している操作部45をクラッ
チ切り位置に操作して左走行装置側の操向クラッチ28
及び操向ブレーキ29が切り状態になり、他方の操作ケ
ーブル55がこれの連結している操作部45をクラッチ
入り位置に操作して右走行装置側の操向クラッチ28が
入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれな
り、機体操向装置Sが左向き用のクラッチ旋回状態にな
って自走機体が左向きに大旋回半径で旋回走行する。
【0062】操作レバー60を左第1旋回位置L1から
さらに左側に揺動操作して左第2旋回位置L2(図7)
に操作すると、ケーブル操作リンク64がさらに左後方
向きの傾斜姿勢になって一方の操作ケーブル55だけを
さらに引っ張り操作し、その操作ケーブル55がこれの
連結している操作部45をブレーキ位置に操作して左走
行装置側の操向クラッチ28が切り状態に、操向ブレー
キ29が入り状態にそれぞれなり、他方の操作ケーブル
55がこれの連結している操作部45をクラッチ入り位
置に操作して右走行装置側の操向クラッチ28が入り状
態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれなり、機
体操向装置Sが左向き用のブレーキ旋回状態になって自
走機体が左向きに小旋回半径で旋回走行する。
【0063】操作レバー60を中立位置Nから右側に揺
動操作して右第1旋回位置R1(図7)にすると、ケー
ブル操作リンク64が右後方向きの傾斜姿勢になって一
方の操作ケーブル55だけを引っ張り操作し、その操作
ケーブル55がこれの連結している操作部45をクラッ
チ切り位置に操作して右走行装置側の操向クラッチ28
及び操向ブレーキ29が切り状態になり、他方の操作ケ
ーブル55がこれの連結している操作部45をクラッチ
入り位置に操作して左走行装置側の操向クラッチ28が
入り状態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれな
り、機体操向装置Sが右向き用のクラッチ旋回状態にな
って自走機体が右向きに大旋回半径で旋回走行する。
【0064】操作レバー60を右第1旋回位置R1から
さらに右側に揺動操作して右第2旋回位置R2(図7)
に操作すると、ケーブル操作リンク64がさらに右後方
向きの傾斜姿勢になって一方の操作ケーブル55だけを
さらに引っ張り操作し、その操作ケーブル55がこれの
連結している操作部45をブレーキ位置に操作して右走
行装置側の操向クラッチ28が切り状態に、操向ブレー
キ29が入り状態にそれぞれなり、他方の操作ケーブル
55がこれの連結している操作部45をクラッチ入り位
置に操作して左走行装置側の操向クラッチ28が入り状
態に、操向ブレーキ29が切り状態にそれぞれなり、機
体操向装置Sが右向き用のブレーキ旋回状態になって自
走機体が右向きに小旋回半径で旋回走行する。
【0065】操作レバー60を第2取付け状態に切り換
えた場合、この切り換え操作のためにレバーロック機構
70がロック状態に切り換わって操作レバー60を前記
軸芯P4まわりで揺動操作できなくなる。従って、この
場合、操作レバー60によって自走機体を走行させたり
停止させる走行操作はできるが、操作レバー60によっ
て自走機体の走行方向を調節する操向操作が行えない。
【0066】図5、図6に示すロックレバー54は、前
記クラッチブレーキペダル42に付設されているロック
ピン42aに係止させて、クラッチブレーキペダル42
を一対の操向ブレーキ29が入り状態になった操作位置
に保持するものである。すなわち、操向ブレーキ29を
駐車ブレーキとして使用するものである。
【0067】図4に示すように、前記操縦レバー35
は、前記軸芯P1まわりで機体前後方向に揺動操作する
ことによって刈取部2の昇降駆動機構を入り切り操作で
きるようにこの昇降駆動機構の操作部に連係させてあ
る。すなわち、操縦レバー35を軸芯P1まわりで揺動
操作して刈取部2を昇降操作するようにしてある。
【0068】〔別実施形態〕機体操向装置としては、上
記実施形態の如く操向クラッチ28と操向ブレーキ29
の両方を備えるものの他、操向クラッチ28と操向ブレ
ーキ29のいずれか一方だけを備えるものを採用した
り、揺動操向自在な走行用車輪を操向操作する装置を採
用して実施してもよい。
【0069】本発明は、コンバインの他、稲麦以外の作
物を収穫対象とする各種の収穫機や、田植機など各種の
農作業機に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】コンバイン全体の平面図
【図3】伝動構造の概略図
【図4】操縦レバーの取付け構造と操作位置を示す説明
【図5】クラッチブレーキペダル及び操作レバーとその
取付け構造を示す側面図
【図6】クラッチブレーキペダル及び操作レバーとその
取付け構造を示す平面図
【図7】操作レバーと操向クラッチ及び操向ブレーキの
操作部との連係構造を示す説明図
【図8】ブレーキ操作リンクの作用を示す説明図であ
り、(イ)は、ブレーキ切り操作状態を示し、(ロ)
は、ブレーキ入り操作状態を示す。
【図9】操作レバーの伸縮状態を示す説明図
【符号の説明】
3 搭乗型運転部 12 走行用クラッチ 29 走行用ブレーキ 70 レバーロック機構 S 機体操向装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 治男 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 後藤 義昭 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 寺坂 賢一 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 畑中 信義 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB11 BA02 BA05 BB14 DA05 DB07 DC01 2B076 AA03 CD03 DD04 3D052 AA11 BB03 EE01 GG04 JJ35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭乗型運転部を備えている農作業機であ
    って、 走行用クラッチを操作するための操作レバーを、機体か
    ら前方に突出するとともに地上から操作自在な第1 取付
    け状態と、地上から操作自在であるとともに前記第1取
    付け状態の場合よりも機体内側に位置している第2取付
    け状態とに切り換え自在に設けてある農作業機。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーの前記第2取付け状態
    は、操作レバーが機体から前方に突出するとともにこの
    突出長さが前記第1取付け状態の場合よりも短い状態で
    ある請求項1記載の農作業機。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーが走行用ブレーキに連係
    しており、操作レバーの走行用クラッチ切り操作に引き
    続いての走行用クラッチ切り操作と同方向への操作によ
    って走行用ブレーキを入り操作するように構成してある
    請求項1又は2記載の農作業機。
  4. 【請求項4】 前記操作レバーが機体横方向及び機体上
    下方向に操作自在に支持されるとともに機体操向装置に
    連係しており、前記第1 取付け状態に切り換え操作した
    操作レバーの機体上下方向の操作によって前記走行用ク
    ラッチを、機体横方向の操作によって機体操向装置をそ
    れぞれ操作するように構成してある請求項1 〜3のいず
    れか1項に記載の農作業機。
  5. 【請求項5】 前記操作レバーの機体横方向の操作を不
    能にするロック状態と、ロック解除状態とに切り換え自
    在なレバーロック機構を備えるとともに、このレバーロ
    ック機構は、前記操作レバーの前記第2取付け状態への
    切り換え操作によってロック状態に切り換え操作され、
    前記操作レバーの前記第1取付け状態への切り換え操作
    によってロック解除状態に切り換え操作されるように構
    成してある請求項4記載の農作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6432855B1 (ja) * 2017-10-26 2018-12-05 井関農機株式会社 コンバイン
JP2019076052A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 井関農機株式会社 コンバイン

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