JP2003114407A - 電界吸収型光変調器 - Google Patents

電界吸収型光変調器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋込層へのZn拡散をなくすことにより埋込
層の容量を低減して高速動作を可能とする電界吸収型光
変調器を提供することにある。 【解決手段】 第1導電型基板上1に配された、少なく
とも第1導電型クラッド層2と、光吸収層4と、第2導
電型クラッド層6とからなる積層構造がメサストライプ
状に加工されており、該積層構造の両側を半絶縁半導体
層9で埋め込んだ構造を有する電界吸収型光変調器にお
いて、前記半絶縁半導体層9のドーパントがルテニウム
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界印加による吸
収係数変化により光を制御する電界吸収型光変調器に関
するものである。特に、埋込層の容量を低減して高速動
作を可能とする電界吸収型光変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信における変調速度の向上と
中継間隔の長距離化に伴い、半導体レーザの高速直接変
調時に生じる発振波長変動(チャーピング)が伝送上重
要な問題となり始めているため、チャーピングの少ない
光変調器が注目されている。更に、基幹伝送系以外で
も、光情報処理や光交換などへの応用が模索されて始め
ており、高速、低消費電力な光変調器に対する関心が高
まっている。光変調器には、LiNbO3などの誘電体を
用いたものと半導体を用いたものがあり、それぞれの特
性を生かした応用に向けて活発に研究されている。
【0003】なかでも、バルク半導体や多重量子井戸
(MQW)の吸収係数を電界の印加により制御する電界
吸収型光変調器(EA変調器という)は、高速性、波長
帯域幅、低消費電力、高消光比などの観点から優れたデ
バイスとして注目されている。電界吸収型光変調器はp
型半導体とn型半導体との間に、両者よりもバンドギャ
ッブが小さく不純物を添加していない半導体からなる光
吸収層(i層)をはさんだp−i−n構造をしている。
【0004】そして、この構造に逆バイアスを印加する
ことによりi層に電界を印加する。i層にはバルク半導
体や多重量子井戸(MQW)が用いられる。この様な構
成の電界吸収型光変調器の動作原理は以下のようなもの
である。即ち、半導体の吸収スペクトルはバンドギャッ
プに相当する光の波長を境にそれから短波長側で急激に
増大する。この吸収スペクトルが急激に立ち上がる領域
を一般に(基礎)吸収端と呼んでいる。
【0005】半導体に電界を印加することによって吸収
端の位置がシフトすることが知られている。この現象
は、バルク半導体ではフランツーケルディッシュ(Fran
z-Keldysh)効果、多重量子井戸では量子閉じ込めシュ
タルク効果(The Quantum-Confined Stark Effect;略
してQCSE)と呼ばれている。電界印加によってi層
の半導体の吸収端がシフトする結果、吸収端近傍のある
固定した波長での吸収係数は電界印加によって大きく変
化することになる。これが電界吸収型光変調器によっ
て、光を制御する原理である。
【0006】従来の電界吸収型光変調器の断面構造を図
8に示す(K. Wakita, et al, Japanese Journal of Ap
plicd Physics, Vol.37, Part1, No.3B, pp.1432-1435,
1998年刊)。これは、p−i−n構造をメサストライプ
状に加工し、その両側をFeをドープした半絶縁InPで
埋め込んだ構造である。FeドープInPはp−n埋込に
比べ、p−n接合に起因する容量が低減でき、高速変調
が可能である。
【0007】また、埋込層中の正孔(p型キャリア)に
よる光吸収が無くなるので光損失が低減できる。更に、
メサの両側を半導体で埋め込まれているため、光のフィ
ールドが円形になりファイバとの結合効率が向上する。
実際、埋込のないリッジ型ではファイバとの結合による
損失は8dBであるのに対して、FeドープInP埋込の
場合には損失が5dBまで低減された。しかしながら、
素子容量を低減するために導入したFeドープInPによ
る埋込であるが、期待に反して容量がそれほど低下しな
いことが分かった。それに加え、消光比が劣化すること
も分かった。
【0008】本発明者らの検討の結果、次のような原因
が明らかとなった。 (1)FeドープInP埋込の際のFe−Zn相互拡散によ
り、Fe原子とZn原子は格子位置を離れ、格子間を動き
始める。 (2)格子間を移動するZn原子は周囲の埋込層と光吸
収層(i層)に拡散する。 (3)埋込層に拡散したZnは埋込層をp型化する。そ
のため、素子容量が増加する。 (4)光吸収層(i層)に拡散したZnは光吸収層をp
型化するので、電界が印可される光吸収層の厚さが減少
し、消光比が劣化する。 (5)更に、光吸収層がMQWで構成されている場合に
は、拡散したZnが励起子の寿命を短くするため、QC
SE効果が阻害され、消光比が劣化する。
【0009】上記の各項目について若干説明する。上記
(1)と(2)は一般に知られているFeとZnの相互拡
散である(E. W.A. Young and G. M. Fontijn, Applied
Physics Letter,Vol.56, No.2, pp.146-147,1990年
刊)。FeとZnの相互拡散を図9に基づいて説明する。
半絶縁InP層9のドーパントであるFeはp型InPク
ラッド層6のドーパントであるZnと相互拡散を起こす
(図中の実線矢印)。相互拡散が起こるとp型InP層
9中にZn拡散が容易になり、p型クラッド層6に接す
る半導体層中にZnが拡散することになる(図中の点線
矢印)。図中のハッチング部分がZnの拡散した領域で
ある。
【0010】上記(3)について、ステンエッチを行っ
た素子断面の観察から、Zn拡散領域が広いほど素子容
量が増加していることが判った。また、上記(4)と
(5)に関しては、光吸収層にZnが拡散しない様な構
造にした場合は、FeドープInPで埋め込んでも消光比
が劣化しないことを確かめた。即ち、素子特性を改善す
るためにFe−Zn相互拡散を防止する必要がある。電界
吸収型光変調器の帯域幅は素子容量Cで制限される。負
荷抵抗をRとすると、3dB帯域幅Δfは次式で表され
る。 Δf=1/πRC
【0011】ここで負荷抵抗Rはインピーダンス整合の
ため50Ωと決まるから、結局、帯域幅を大きくするた
めには素子容量を低減する必要がある。素子容量Cは、
概ね光吸収層の容量Caと埋込層の容量Cbの和で表され
る。光吸収層の容量Caは光吸収層の構造により決まっ
てしまうから、Zn拡散により増加した埋込層の容量Cb
を減らすことが、素子の帯域幅を広げることにつなが
る。
【0012】近年、InPにルテニウム(元素記号:R
u)をドーピングすることによって半絶縁層を形成でき
ること、そのInP半絶縁層のRuとp型InP中のZnは
相互拡散をほとんど起こさないことが報告されている
(A.Dadger et al, Applied Physics Letters, Vol.73,
No.26 pp.3878-3880,(1998):以下、引用文献1と略称
する)。また、このRuドープInPを半導体レーザの埋
込層に適用した例も報告されている(A.van Geelen et.
al, Conference Proceedings of the llth lnternatio
nal Conference on Indium Phosphide and Related mat
erials TuB1-2(1999):以下、引用文献2と略称す
る)。
【0013】前記引用文献2では、高出力レーザを得る
ためにRuドープInPを半導体レーザの埋込層に用いた
ことを開示している。しかしながら、従来のFeドープ
InPを埋込層とした場合に比べ素子特性が必ずしも改
善されていない。そのことは、同文献のFigure5におい
てRuドープInPを用いた場合にはFeドープInPの場
合に比べ出力が低いこと、また同文献Table 1において
RuドープInPを用いた場合にはFeドープInPの場合
に比べ闘値(Ith)が高く、効率(Effth)が低く、7
00mAの出力(P700mA)が低いことに如実に示され
ている。
【0014】即ち、半導体レーザの埋込層としてRuド
ープInPを用いても、FeドープInPに比べZnとの相
互拡散が小さいという性質は、何ら意味のある効果を示
さない。引用文献2によれば、そもそも半導体レーザの
埋込層としてRuドープInPを用いた目的は、埋込層の
抵抗が下がることを防止し、pクラッド層の抵抗が増加
することを防止することである。つまり、Fe−Zn相互
拡散によりpクラッド層から埋込層へZnが拡散するこ
とにより、相対的にpクラッド層の抵抗が高くなり埋込
層の抵抗が下がるため、素子抵抗が高くなりリーク電流
が増える。その結果、高出力が得られなくなるというも
のである。
【0015】半導体レーザは活性層に形成されたp−n
接合に順バイアスを印加することにより活性層に電流を
注入し、活性層において発光を得るものである。そのた
め、pクラッド層の抵抗は出来る限り低く、埋込層の抵
抗は出来る限り高くすることにより、活性層に電流を効
率よく注入することが必要である。しかしながら、相互
拡散の起こらないRuドープInPを用いても特性の改善
が見られないことは先に述べた通りである。即ち、半導
体レーザの場合、pクラッド層周辺の半導体層へのZn
拡散による素子特性への影響は少ないことを意味してい
る。言い換えれば、FeドープInP半絶縁層を用いた埋
込構造レーザにおいて十分良好な特性を実現できている
といえる。一方、電界吸収型光変調器の場合は、Zn拡
散により変調特性が大きく劣化してしまうことは上に述
べた通りである。この点については実施例において更に
具体的に説明する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、埋込
層へのZn拡散をなくすことにより埋込層の容量を低減
して高速動作を可能とする電界吸収型光変調器を提供す
ることにある。埋込層へのZn拡散により素子容量が増
加することは、本発明者らが初めて明らかにしたことで
あり、これまで公開された技術文献には記載されていな
い。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の電界吸収型光変
調器は、第1導電型基板上に配された、少なくとも第1
導電型クラッド層と、光吸収層と、第2導電型クラッド
層とからなる積層構造がメサストライプ状に加工されて
おり、該積層構造の両側を半絶縁半導体層で埋め込んだ
構造を有する電界吸収型光変調器において、前記半絶縁
半導体層のドーパントがルテニウムであることを特徴と
する。また、本発明の電界吸収型光変調器は、前記光吸
収層が多重量子井戸からなることを特徴とする。更に、
本発明の電界吸収型光変調器は、前記第1導電型基板上
に、前記光吸収層と光結合した活性層を持つ半導体レー
ザを集積したことを特徴とする。
【0018】即ち、本発明の光半導体素子は電界吸収型
光変調器とRuドープInP埋込層を組み合わせた点に主
たる特徴がある。FeドープInP埋込層に代えてRuド
ープInP埋込層を用いた点が従来と異なる。従来、Ru
ドープInPを埋込層にもつ半導体レーザは報告されて
いたが、RuドープInPを埋込層にもつ電界吸収型光変
調器はこれまでなかった。本発明は、半導体レーザの埋
込層に用いられているRuドープInPを、電界吸収型光
変調器の埋込層として単に用いただけではない。電界吸
収型光変調器とRuドープInP埋込層を組み合わせたこ
とにより、著しい作用効果が現れる点に進歩性を有す
る。
【0019】〔作用と効果〕本発明の光半導体変調器に
おいては、メサの両側をRuを添加した半導体層で埋め
込んでいるため、埋込層へのZn拡散が起こらない。そ
のために次のような著しい効果を奏する。第1に、素子
容量が従来の約半分に低減する。第2に、光吸収層とし
て多重量子井戸(MQW)を用いた場合には、埋め込ん
だ後もQCSE効果が持続する。これらの効果は、本発
明のごとく電界吸収型光変調器とRuドープInPによる
埋込を組み合わせたから得られた効果に他ならない。こ
れは、本発明者らの検討により初めて明らかにされたこ
とであって、従来技術から容易に類推されたものではな
い。
【0020】半絶縁性ドーパントのRuが、Znとの相互
拡散が小さいことは引用文献1で示されていた。しか
し、その性質を素子に応用することはなかった。また、
引用文献2には、半導体レーザの埋込層としてRuドー
プInPを用いたことが記載されているが、Znとの相互
拡散が小さいという効果は何も現れていなかった。つま
り、半導体レーザの場合はpクラッド層周辺の半導体層
へのZn拡散による素子特性への影響は少ない。そのた
め、その後RuドープInPを埋込層に用いる検討はなさ
れていない。
【0021】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕本発明の第1の実施
例に係る電界吸収型光変調器の構造を図1に示す。本実
施例は、MQWを光吸収層にした電界吸収型光変調器の
断面斜視図である。即ち、面方位(100)のn型In
P基板1上に、層厚0.2μmのSeドープn型InPク
ラッド層2、層厚40nmの発光波長1.3μmのノン
ドープInGaAsPガイド層3、層厚0.15μmの吸
収端波長1.50μmのノンドープInGaAlAs/In
AlAs歪MQW(多重量子井戸)光吸収層4、層厚40
nmの発光波長1.3μmのノンドープInGaAsPガ
イド層5、層厚1.5μmのZnドープp型InPクラッ
ド層6、層厚0.3μmのZnドープInGaAsコンタク
ト層7の順に積層されている。ここで、光吸収層4以外
の化合物半導体層は特に断らない限り、InP基板1に
格子整合する組成である。
【0022】この積層されたものは、幅2μmで高さ3
μm程度のメサストライプに加工され、更に、メサスト
ライプの両側を、Ruを添加したInP層9で埋め込まれ
ている。メサの直上以外の表面にSiO2保護膜10が配
され、メサ上にはp型電極11が、基板裏面にはn型電
極12が形成されている。メサストライプの両側がFe
ドープInP層ではなくRuドープInP層9で埋め込ま
れている点が、従来例と異なる。ここで、埋込層はRu
ドープInPに限られるわけではなく、Ruをドープした
InGaAlAs、InAlAs、InGaAsPなどの基板に格
子整合する組成を持つ化合物半導体混晶でも同様の効果
を奏する。
【0023】次に具体的な効果について説明する。本発
明の効果を確認するために、埋込構造を変えたものと本
発明の構造を比較する。一つはメサストライプをポリイ
ミドだけで埋め込んだもの(比較例1)、二つ目はメサ
ストライプをFeドープInP層だけで埋め込んだもの
(比較例2)である。最初に、電界吸収型光変調器の素
子容量を比較した。その結果を図2に示す。
【0024】本発明と2つの比較例におけるメサストラ
イプの幅と高さ及び素子長が同じもの同士を比較した。
印加電圧が0Vの場合、比較例1の素子容量は0.5p
Fであり、比較例2の場合は1.0pFであった。比較
例2において素子容量が増加した原因は、メサストライ
プを構成するp型InPクラッド及びp型InGaAsコン
タクト層がFeドープInP層と接触しているため、Zn
とFeの相互拡散によりZnがFeドープInP層に拡散し
たためである。つまり、Znが拡散することによってFe
ドープInP層がp型に変化し、素子容量が増加した。
【0025】しかし、比較例1の場合にはZn拡散が起
こらないので素子容量は低いままである。一方、本発明
の電界吸収型光変調器の素子容量は0.6pFである。
この値は、比較例1とほぼ同じであり、比較例2の約半
分である。光吸収層の容量はどの場合も同じであるか
ら、素子容量が低下した原因は埋込層の容量が低下した
ためと考えられる。印加電圧を増加しても、本発明の素
子容量は比較例2に比べ低いことは、図2から明らかで
ある。従って、本発明の場合は、埋込層へのZnの拡散
は起こっていないことが分かる。つまり、メサストライ
プの両側をRuドープInP層で埋め込んだため、埋込層
へのZnの拡散が防止されたからである。実際、本発明
の素子断面をステンエッチし、走査型電子顕微鏡で観察
したところ、埋込層へのZn拡散が起こっていないこと
が確かめられた。
【0026】更に、3dB帯域幅を比較した。この結果
を図3に示す。FeドープInPで埋め込んだ比較例2の
場合は8GHzであったが、RuドープInPで埋め込ん
だ本発明の場合は18GHzに向上していた。これは、
素子容量が低減した結果である。本発明と比較例の電界
吸収型光変調器のフォトカレントスペクトルを図4に示
す。素子に印加した電圧をパラメータに取った。入射光
はTMモードである。図4(a),(b),(c)はそ
れぞれ、比較例1、比較例2及び本発明の場合である。
【0027】図4(c)の比較例1の場合には、明瞭な
励起子吸収が見られる。そして、印加電圧の増加に伴い
吸収端が長波長側にシフトしている。これは、ほぼ理想
的な量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)である。
図4(b)の比較例2の場合には、明瞭な励起子吸収が
見られず、印加電圧の増加に伴う吸収端のシフトも見ら
れない。ただ、長波長側の吸収が相対的に増加している
だけである。これは、埋込層がFeドープInP層である
ために、Fe−Zn相互拡散の影響によりZnが光吸収層
へ拡散したために、素子特性が劣化したことを示してい
る。
【0028】つまり、p型InPクラッド層に拡散した
FeがZnを格子間位置に叩き出し、その格子間位置のZ
nが光吸収層に拡散して素子特性を劣化させたものであ
る。図4(c)に示す本発明の場合には、励起子吸収は
明瞭でないものの、印加電圧の増加に伴う吸収端のシフ
トが明瞭に示されている。この様に、比較例2の場合と
異なり素子劣化が生じなかった原因は、メサストライプ
の両側をFeドープInP層ではなくRuドープInP層で
埋め込んだために、Znとの相互拡散が起こらず、光吸
収層のへのZn拡散が防止されたからである。
【0029】次に、本発明による電界吸収型光変調器に
おける印加電圧と透過光強度との関係を図5に示す。入
射光がTEモードとTMモードの場合の両方を示した。
入射光の波長は1.55μmである。印加電圧がゼロの
場合には、透過光強度はTEモードとTMモードに対し
て各々6.6dBと7.3dBである。印加電界の増加
に伴い2つのモードに対する透過光強度は同じように減
少し、モードによる透過光強度の差は1dB以内であ
る。本実施例に係る電界吸収型光変調器の製造方法につ
いて、図6を参照して説明する。
【0030】先ず、図6(a )に示すように、面方位
(100)のn型InP基板1上に、層厚02μmのSe
ドープn型InPクラッド層2、層厚40nmの発光波
長1.3μmのノンドープInGaAsPガイド層3、層
厚0.15μmの吸収端波長1.50μmのノンドーブ
InGaAlAs/InAlAs歪MQW(多重量子井戸)活
性層4、層厚40nmの発光波長1.3μmのノンドー
ブInGaAsPガイド層5、層厚1.5μmのZnドープ
p型InPクラッド層6、層厚0.3μmのZnドープI
nGaAsコンタクト層7の順に積層した。ここで、活性
層以外の化合物半導体は特に断らない限り、InP基板
に格子整合する組成である。次に図6(b)に示すよう
に、SiO28をマスクとしてRIE(反応性イオンエッ
チング)により、幅2μmで高さ3μm程度のメサスト
ライプを形成した。
【0031】引き続き、図6(c)に示すように、メサ
ストライプを形成した基板上に、MOVPE法により、
Ruを添加したInP層9を成長させた。Ruを添加した
InP層9の成長ではRuの原料としてビスジメチルペン
タディェニルルテニウムbis(η5-2,4-dimethylpentadi
enyl )ruthenium (II)を用いた。成長温度は580
℃から640℃の間であり、典型的には600℃であ
る。層厚は成長時間で制御した。Feを添加したInP層
の成長には、Feの原料として公知のフェロセン(Cp2
Fe)を用いて行った。成長温度はRuドープInPの成
長温度と同じ温度である。
【0032】この後、図1に示すように、SiO2マスク
を除去し、メサの直上以外の表面にSiO2保護膜10を
形成した後、p型電極11を形成し、更に基板側にn型
電極12を形成した。以上示したように、光半導体変調
器の埋込み構造にRuドープ半絶縁層を用いることによ
り、p型クラッド層からのZn拡散を抑制し、良好な変
調特性を実現することができる。
【0033】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
集積化光源を図7に示す。本実施例は、電界吸収型光変
調器と分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD)をモノ
リシック集積した集積化光源(EA−DFB)である。
即ち、この集積化光源は、電界吸収型光変調器部と分布
帰還型半導体レーザ部及び両者の間の溝部からなる。素
子は共通の基板である面方位(100)のn型InP基
板1上に形成されている。
【0034】電界吸収型光変調器部の構成は、前記のn
型InP基板1上に、層厚0.2μmのSeドープn型I
nPクラッド層2、層厚40nmの発光波長1.2μm
のノンドーブInGaAsPガイド層103、層厚0.1
5μmの吸収端波長1.50μmのノンドープInGaA
sP/InGaAsP歪MQW(多重量子井戸)光吸収層1
04、層厚40nmの発光波長1.3μmのノンドープ
InGaAsPガイド層105、層厚15μmのZnドープ
p型InPクラッド層106、層厚0.3μmのZnドー
プInGaAsコンタクト層107の順に積層されてい
る。ここで、光吸収層104以外の化合物半導体層は特
に断らない限り、InP基板1に格子整合する組成であ
る。それらが幅2μmで高さ1μm程度のメサストライ
プに形成され、その両側面をRuを添加したInP層9で
埋め込まれている。メサの直上以外の表面にSiO2保護
膜10を形成した後、p型電極111を形成し、更に基
板側に共通のn型電極12を形成した。
【0035】分布帰還型半導体レーザ部の構成は、前記
のn型InP基板1上に、層厚0.2μmのSeドープn
型InPクラッド層2、層厚40nmの発光波長1.3
μmのノンドープInGaAsPガイド層203、層厚
0.15μmの発光波長1.55μmのノンドープIn
GaAsP/InGaAsP歪MQW(多重量子井戸)活性
層204、上面に回折格子が形成されている層厚40n
mの発光波長1.3μmのノンドープInGaAsPガイ
ド層205、層厚15μmのZnドープp型InPクラッ
ド層6、層厚0.3μmのZnドープInGaAsコンタク
ト層7の順に積層されている。
【0036】ここで、活性層204以外の化合物半導体
層は特に断らない限り、InP基板1に格子整合する組
成である。それらが幅2μmで高さ3μm程度のメサス
トライプに形成され、その両側面をRuを添加したInP
層9で埋め込まれている。メサの直上以外の表面にSi
2保護膜10を形成した後、p型電極211を形成
し、更に基板側に共通のn型電極12を形成した。溝部
においては、光吸収層104と活性層204はバットジ
ョイントで結合している。また、電気的な絶縁を行うた
めに、InGaAsコンタクト層7は除去されている。
【0037】メサストライプ構造、埋め込み層のRuを
添加したInP層9は、電界吸収型光変調器部、分布帰
還型半導体レーザ部及び溝部に共通のものである。この
素子の断面構造を観察したところ、p型InPクラッド
層106のドーパントであるZnの拡散は観測されるこ
となく、また、作製したレーザ及び変調器それぞれにつ
いても良好な特性を確認することができた。つまり、F
eドープ半絶縁層を埋込み層に用いた場合と異なり、良
好な半導体レーザ・光半導体変調器集積化光源としての
特性を観測することができた。以上示したように、電界
吸収型光変調器の埋込み構造にRuドープ半絶縁層を用
いることにより、p型クラッド層からのZn拡散を抑制
し、良好な変調特性を実現することができる。
【0038】このように説明したように本発明は、埋め
込み型電界吸収光変調器において、埋め込み層のドーパ
ントをルテニウムとしていることに特徴があり、これに
より素子容量を低減することができる。尚、上述した実
施例では、p形不純物としてZnを取り上げているが、
これと同じ導電形を持つ他の添加物を用いても本発明は
同様な効果を実現できる。
【0039】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて詳細に説明した
ように、本発明の電界吸収型光変調器においては、メサ
の両側をRuを添加した半導体層で埋め込んでいるた
め、埋込層へのZn拡散が起こらない。そのために次の
ような著しい効果を奏する。第1に、素子容量が低減す
る。第2に、光吸収層として多重量子井戸(MQW)を
用いた場合には、埋め込んだ後もQCSE効果が持続す
る。従って、埋込層へのZn拡散をなくすことにより埋
込層の容量を低減して高速動作を可能とする電界吸収型
光変調器を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構造図である。
【図2】素子容量を比較して示すグラフである。
【図3】3dB帯域幅を比較して示すグラフである。
【図4】フォトカレントスペクトルを示すグラフであ
る。
【図5】印加電圧と透過光強度の関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明の第1の実施例の製造工程を示す説明図
である。
【図7】本発明の第2の実施例の構造図である。
【図8】従来例の説明図である。
【図9】Fe−Zn相互拡散の説明図である。
【符号の説明】
1 n型InP基板 2 Seドープn型InPクラッド層 3 ノンドープInGaAsPガイド層 4 ノンドーブInGaAlAs/InAlAs歪MQW(多
重量子井戸)光吸収層 5 ノンドーブInGaAsPガイド層 6 Znドープp型InPクラッド層 7 ZnドープInGaAsコンタクト層 9 Ruを添加したInP層 10 SiO2保護膜 11 p型電極 12 n型電極 103 ノンドープInGaAsPガイド層 104 ノンドープInGaAsP/InGaAsP歪MQW
(多重量子井戸)光吸収層 105 ノンドープInGaAsPガイド層 111 p型電極 203 ノンドープInGaAsPガイド層 204 ノンドープInGaAsP/InGaAsP歪MQW
(多重量子井戸)活性層 205 ノンドープInGaAsPガイド層 211 p型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊賀 龍三 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小笠原 松幸 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA13 BA01 DA16 EA07 EB04 HA14 HA15 KA18 5F073 AA22 AA65 AA74 AB21 CA15 DA05 EA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型基板上に配された、少なくと
    も第1導電型クラッド層と、光吸収層と、第2導電型ク
    ラッド層とからなる積層構造がメサストライプ状に加工
    されており、該積層構造の両側を半絶縁半導体層で埋め
    込んだ構造を有する電界吸収型光変調器において、前記
    半絶縁半導体層のドーパントがルテニウムであることを
    特徴とする電界吸収型光変調器。
  2. 【請求項2】 前記光吸収層が多重量子井戸からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電界吸収型光変調器。
  3. 【請求項3】 前記第1導電型基板上に、前記光吸収層
    と光結合した活性層を持つ半導体レーザを集積したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の電界吸収型光変調
    器。
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