JP2003107217A - 光拡散板及びその製造方法 - Google Patents

光拡散板及びその製造方法

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JP2003107217A
JP2003107217A JP2001301295A JP2001301295A JP2003107217A JP 2003107217 A JP2003107217 A JP 2003107217A JP 2001301295 A JP2001301295 A JP 2001301295A JP 2001301295 A JP2001301295 A JP 2001301295A JP 2003107217 A JP2003107217 A JP 2003107217A
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light
beads
transparent beads
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JP2001301295A
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English (en)
Inventor
Keisuke Koseki
圭介 小関
Kenichi Nakagawa
謙一 中川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な光拡散性を有するとともに、光の利用
効率が高い光拡散板を提供する。 【解決手段】 透明基板12と、前記透明基板12の一
方の表面に配置された光吸収層16と、前記光吸収層1
6に一部埋設され且つ一部が前記光吸収層16から露出
して固定された複数の透明ビーズ18とを有する光拡散
板10であって、前記透明ビーズ18の屈折率が前記透
明ビーズの中心部から外殻に向けて段階的に又は連続的
に減少することを特徴とする光拡散板10である。好ま
しくは、透明ビーズ18が、屈折率n1のコア部と、n2
<n1を満たす屈折率n2のシェル部とを少なくとも有す
るコアシェル構造を有することを特徴とする光拡散板1
0である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光拡散板及びその
製造方法に関し、より詳細には、背面投射型表示装置の
透過スクリーン及び液晶表示装置等に利用可能な拡散板
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、投射型表示装置及び液晶表示装置
等において、平行光化された光束を拡散させ、広い視野
角特性を確保する部材として光拡散板が利用されてい
る。米国特許第2,378,252号明細書には、透明
ビーズのアレイを樹脂層によって基板上に固定した構成
の拡散板が開示されている。この拡散板によれば、入射
光はスネルの法則に基づき、ビーズと空気との界面で屈
折し、一旦収束した後、拡散光として基板から出射す
る。この構成の拡散板では、透明ビーズの屈折率が大き
くなるに従って、光拡散性が向上するが、透明ビーズの
屈折率が大きくなると、透明ビーズと空気界面における
光の反射損失が大きくなる。その結果、光の透過率が低
下するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光の透過率の向上を目
的として、特表平9−504882号公報及び特開平1
0−197959号公報には、前記透明ビーズのアレイ
上に、さらに透明樹脂層を備えた構成の光拡散板が提案
されている。この構成の光拡散板では、前記透明ビーズ
と比較してより小さい屈折率を有する透明樹脂層を透明
ビーズの表面に形成することによって、空気とビーズと
の界面で生じていた反射損失を軽減し、光の透過率を向
上させている。この構成の光拡散板は、前記透明樹脂層
が最表面層となる場合、即ち、前記透明樹脂層と空気と
の界面における光の屈折を利用して光を拡散させる場合
には、充分な光拡散性を確保できるとともに光透過率が
低下するのを抑制できる点で優れている。しかし、前記
光拡散板を液晶表示装置等に組込む場合には、他の部材
と接着層を介して接着するため、前記透明樹脂層と空気
との界面における光の屈折を利用できない。その場合に
は、光透過率の低下を抑制できるものの、光拡散性は不
充分となる。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みなされたもので
あって、良好な光拡散性を有するとともに、光の利用効
率が高い光拡散板を提供することを課題とする。また、
本発明は、液晶表示装置の視野角拡大用途に供する場合
も、光の利用効率を低下させることなく、良好な光拡散
性を有する光拡散板を提供することを課題とする。さら
に、本発明は、良好な光拡散性を有するとともに、光の
利用効率が高い光拡散板を簡易且つ安定的に製造可能な
光拡散板の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に記載の光拡散板は、透明基板と、前記透明基
板の一方の表面に配置された光吸収層と、前記光吸収層
に一部埋設され且つ一部が前記光吸収層から露出して固
定された複数の透明ビーズとを有する光拡散板であっ
て、前記透明ビーズの屈折率が前記透明ビーズの中心部
から外殻に向けて段階的に又は連続的に減少することを
特徴とする。
【0006】請求項1に記載の光拡散板では、前記透明
ビーズに入射した光は、外部と透明ビーズとの界面にお
いて屈折し、引き続き、透明ビーズの内部に存在する屈
折率が異なる領域間の界面でも屈折して、収束する。収
束光は、透明下塗り層及び/又は透明基板を透過するこ
とによって等方的に拡散する。前記透明ビーズは中心部
よりも外側の屈折率が小さいので、外部(例えば空気)
から入射した光の正反射による反射損失は軽減される。
また、外部と透明ビーズとの界面における光の屈折以外
に、前記透明ビーズの内部に存在する界面における光の
屈折も光拡散に寄与するので、前記透明ビーズ内部の屈
折率を調整することによって、高い光拡散性を確保する
ことができる。
【0007】請求項2に記載の光拡散板は、請求項1に
記載の光拡散板において、前記透明ビーズが屈折率n1
のコア部と、n2<n1を満たす屈折率n2のシェル部と
を少なくとも有するコアシェル構造を有することを特徴
とする。請求項2に記載の光拡散板では、外部と透明ビ
ーズとの界面における光の屈折以外に、コア部とシェル
部との界面における光の屈折も光の拡散性向上に寄与す
る。
【0008】請求項3に記載の光拡散板は、請求項1又
は2に記載の光拡散板において、前記透明基板と前記光
吸収層との間に透明下塗り層を有し、前記複数の透明ビ
ーズは一部が前記透明下塗り層に埋設されていることを
特徴とする。請求項3に記載の光拡散板によれば、前記
透明下塗り層が形成されているので、前記透明ビーズを
埋設する際に、均一な埋設が可能となり、透明ビーズの
埋設が不均一になることによって生じる光学的特性の不
均一化を防止することができる。
【0009】請求項4に記載の光拡散板は、請求項1か
ら3までのいずれかに記載の光拡散板において、前記透
明ビーズの体積平均粒径が0.5μm〜50μmである
ことを特徴とする。請求項4に記載の光拡散板では、前
記透明ビーズの体積平均粒径が0.5μm〜50μmで
あるので、より滑らかな画質の画像を表示することがで
きる。また、比較的、観察者が近くで観察する表示装置
に適用した場合も、画質が粗くならないので好ましい。
【0010】請求項5に記載の光拡散板は、請求項2か
ら4までのいずれかに記載の光拡散板において、1.8
≦n1≦3.0及び1.6≦n2≦2.2を満たすことを
特徴とする。請求項5に記載の光拡散板では、コア部の
屈折率n1とシェル部の屈折率n2が前記関係式を満たし
ているので、前記透明ビーズ内部のコアとシェルとの界
面における光の屈折が大きくなり、その結果、出射光は
高い拡散性を有する。
【0011】請求項6に記載の光拡散板は、請求項2か
ら5までのいずれかに記載の光拡散板において、前記シ
ェル部は、有機ポリマーを含み、前記有機ポリマーは、
高屈折率を有する粒子を分散含有することを特徴とす
る。請求項6に記載の光拡散体では、シェル部の有機ポ
リマーが、高屈折率を有する粒子を分散含有しているの
で、前記シェル部の屈折率を前記高屈折率を有する粒子
によって調整できる。
【0012】請求項7に記載の光拡散板は、請求項1か
ら6までのいずれかに記載の光拡散板において、前記複
数の透明ビーズの上に、前記透明ビーズの外殻の屈折率
より小さい屈折率を有する透明接着層を有することを特
徴とする。請求項7に記載の光拡散板は、透明接着層を
有するので、前記接着層を介して他の部材と接着させる
ことによって、容易に表示装置内に組込むことができ
る。また、接着層用の通常の材料を用いた場合、接着層
の屈折率は1.5程度なので、1.8≦n1≦3.0及
び1.6≦n2≦2.2を満たすコアシェル構造の透明
ビーズを用いることで、高い光拡散性を確保できる。
【0013】請求項8に記載の光拡散板の製造方法は、
熱可塑性樹脂からなる透明下塗り層が形成された透明基
板の前記透明下塗り層に複数の前記透明ビーズを配置す
る工程と、前記透明下塗り層に熱を供与し軟化させて前
記複数の透明ビーズの各々の一部を前記透明下塗り層に
埋設する工程と、前記透明下塗り層上に光吸収層を形成
し、前記透明ビーズの一部を前記光吸収層に埋設すると
ともに、一部を前記光吸収層から露出させる工程とを有
し、前記透明ビーズの屈折率が前記透明ビーズの中心部
から外殻に向けて段階的に又は連続的に減少することを
特徴とする。
【0014】請求項8に記載の光拡散板の製造方法によ
れば、過度の加圧等により透明ビーズを破損することな
く、透明ビーズの埋設を充分に行うことができ、簡易且
つ安定的に等方的に光を拡散可能な光拡散板を作製する
ことができる。また、不均一な大きさの透明ビーズを用
いた場合も、透明ビーズの埋設を充分に行うことができ
るので、透明ビーズの密なアレイを備えた光拡散板を、
簡易且つ安定的に製造することができる。さらに、透明
ビーズとして、中心部から外殻に向けて、屈折率が連続
的又は段階的に変化する透明ビーズを用いているので、
光の利用効率が高い光拡散板を、簡易且つ安定的に作製
することができる。
【0015】請求項9に記載の光拡散板の製造方法は、
請求項8に記載の光拡散板の製造方法において、コア部
をシランカップリング剤によって表面処理し、前記表面
処理されたコア部に有機ポリマーを被覆してコアシェル
構造を有する前記透明ビーズを形成する工程を有するこ
とを特徴とする。請求項9に記載の光拡散板の製造方法
によれば、シランカップリング剤を用いてコアシェル構
造を有した透明ビーズを作製できるので、中心部から外
殻に向けて、屈折率が連続的又は段階的に変化する透明
ビーズを簡易に作製し、光の利用効率が高い拡散板を、
簡易且つ安定的に作製することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。図1は本実施の形態
に係わる光拡散板の概略断面図である。図1に示す光拡
散板10は、透明基板12、透明下塗り層14、光吸収
層16及び透明ビーズ18のアレイ20とを有する。透
明ビーズ18は、一部が光吸収層16を貫通し、透明下
塗り層14に埋設されるとともに、一部が光吸収層16
から露出している。アレイ20は、透明ビーズ18が一
層に密に配列されてなる。透明ビーズ18は、屈折率n
1のコア部cと、n2<n1を満たす屈折率n2のシェル部
sとを有するコアシェル構造を有する。
【0017】次に、光拡散板10の光拡散作用について
説明する。透明ビーズ18に入射した光は、外部からシ
ェル部sへ入射し、さらにシェル部sからコア部cへ入
射する。入射光は、外部とシェル部sとの界面及びシェ
ル部sとコア部cとの界面で各々屈折して、収束する。
収束光は、透明下塗り層14及び/又は透明基板12を
透過することによって、拡散し、透明基板12からは等
方的拡散光が得られる。一方、透明ビーズ18に入射す
ることなく光吸収層16に入射した光は、大半が光吸収
層16で吸収されるので、透明基板12への出射光には
含まれず、拡散光の等方性は失われない。また、透明基
板12から入射した光も大半が光吸収層16で吸収され
るので、その後、出射光に含まれず、拡散光の等方性は
失われない。
【0018】本実施の形態では、透明ビーズ18とし
て、屈折率がn1のコア部cとn1<n 2を満たす屈折率
2のシェル部sとを有するコアシェル構造を有する透
明ビーズ18を使用している。例えば、アレイ20が空
気と接している場合、透明ビーズ18に入射する光は、
コア部cよりも低い屈折率を有するシェル部sを透過し
た後、高い屈折率を有するコア部cに入射するので、空
気から直接高い屈折率を有する透明ビーズ18に入射す
るよりも、光の正反射による反射損失を抑制することが
できる。さらに、シェル部sとコア部cとの界面におけ
る光の屈折も光拡散性に寄与するので、シェル部sとコ
ア部の屈折率を調整することで、光拡散板10は、高い
光拡散性を有するとともに、高い光利用効率を有する。
【0019】さらに、本実施の形態の光拡散板10は、
空気界面との屈折を利用できない場合、例えば、液晶表
示装置等に組込まれ、他の部材と接着層を介して接着さ
れる場合も、透明ビーズ18のコア部cとシェル部sの
屈折率を調整することによって、光拡散性をシェル部s
とコア部cとの界面の屈折率の差により確保することが
できる。従って、液晶表示装置等に他の部材とともに組
込まれ、視野角拡大の用途に供する場合も、光の利用効
率を低下させることなく、充分な光拡散性を維持でき
る。
【0020】図2に、本発明の他の形態に係わる光拡散
板の概略断面図を示す。尚、図1と同一の部材には同一
の番号を付し、詳細な説明は省略する。光拡散板10’
は、光拡散板10のアレイ20上に、透明接着層22を
備えた構成である。透明ビーズ18は、透明接着層22
によって被覆され、その表面は透明接着層22から露出
していない。透明接着層22の屈折率n3はn3<n2
満たしている。
【0021】光拡散板10’の透明接着層22に入射し
た光のうち、透明ビーズ18に入射した光は、透明接着
層22からシェル部sへ入射し、さらにシェル部sから
コア部cへ入射する。入射光は、透明接着層22とシェ
ル部sとの界面及びシェル部sとコア部cとの界面で各
々屈折して、収束する。収束光は、透明下塗り層14及
び/又は透明基板12を透過することによって、拡散
し、透明基板12からは等方的拡散光が得られる。一
方、透明接着層22から透明ビーズ18に入射すること
なく光吸収層16に入射した光は、大半が光吸収層16
で吸収されるので、透明基板12への出射光には含まれ
ず、拡散光の等方性は失われない。また、透明基板12
から入射した光も大半が光吸収層16で吸収されるの
で、その後、出射光に含まれず、拡散光の等方性は失わ
れない。
【0022】本実施の形態では、透明ビーズ18のコア
部cの屈折率n1、シェル部sの屈折率n2及び透明接着
層22の屈折率n3が、n3<n2<n1を満たしている。
従って、光拡散板10’の透明ビーズ18に入射する光
は、コア部cよりも低い屈折率を有する透明接着層22
及びシェル部sを透過した後、高い屈折率を有するコア
部cに入射するので、空気から直接高い屈折率を有する
透明ビーズに入射するよりも、光の正反射による反射損
失を抑制することができる。さらに、透明接着層22と
シェル部sとの界面及びシェル部sとコア部cとの界面
における光の屈折も光拡散性に寄与するので、屈折率n
1、n2及びn3を調整することによって、光拡散板10
は、高い光拡散性を有するとともに、高い光利用効率を
有する。また、透明接着層22を有しているので、液晶
表示装置等の他の部材に、透明接着層22によって接着
することができ、容易に液晶表示装置等に組み込むこと
ができる。
【0023】以下、本発明に使用可能な各部材について
説明する。本発明では、透明ビーズとして、屈折率が前
記透明ビーズの中心部から外殻に向けて段階的に又は連
続的に減少する透明ビーズを使用する。この様な構成の
透明ビーズとしては、屈折率n1のコア部と、屈折率n1
より小さい屈折率を有する1以上のシェル部とを有する
コアシェル構造の透明ビーズが挙げられる。前記透明ビ
ーズのコア部の屈折率は1.8〜3.0であり、且つシ
ェル部の屈折率は1.6〜2.2であるのが好ましく、
コア部の屈折率が1.9〜2.7であり、且つシェル部
の屈折率が1.65〜2.1であるのがより好ましい。
また、前記シェル部が2以上である場合は、シェル部の
屈折率はより内側のシェル部からより外側のシェル部に
かけて減少するのが好ましい。
【0024】前記コアシェル構造の透明ビーズのコア部
は、屈折率の点で、無機微粒子であるのが好ましい。無
機微粒子としては、金属酸化物の微粒子、金属水酸化物
の微粒子、ガラスの微小球体等が挙げられる。高い光透
過性を有し且つ高い屈折率を有する点で、コア部はガラ
スの微小球体であるのが好ましい。シェル部は、有機ポ
リマー等からなるのが好ましく、特に、高屈折率を有す
る粒子を分散含有する有機ポリマーであることが好まし
い。前記高屈折率を有する粒子としては、例えば、無機
のナノ粒子が挙げられる。前記高屈折率を有する粒子の
粒径は、前記透明ビーズの粒径との関係で好適なものを
選定すればよいが、5nm〜200nmが好ましく、2
0nm〜100nmが最も好ましい。有機ポリマー中に
無機のナノ粒子を分散含有させると、前記シェル部の屈
折率を調整できるので好ましい。前記シェル部の屈折率
は、前記有機ポリマーと前記ナノ粒子との含有比率によ
って調整することができる。前記シェル部を構成する有
機ポリマーとしては、光硬化性を有する樹脂あるいは熱
硬化性を有する樹脂であれば特に制限はなく、好適な材
料としてはアクリル系樹脂が挙げられる。また、前記高
屈折率を有する粒子としては、例えば、金属酸化物の微
粒子及び金属水酸化物の無機微粒子等が挙げられる。
【0025】前記コアシェル構造の透明ビーズは、例え
ば、コアとなる微粒子の表面を、シランカップリング剤
によって前記有機ポリマー材料(所望により前記ナノ粒
子を分散含有する有機ポリマー)で被覆することで作製
することができる。この作製方法については、特開平9
−101525号公報、同10−125430号公報、
同10-54990号公報、同10−176007号公
報、同10−226512号公報、同10−30622
9号公報、同12−26692号公報、同12−169
591号公報等の各公報等に詳細が記載され、本発明に
も適用することができる。前記シランカップリング剤と
しては、置換基として疎水基を1つ又は2つ有し、且
つ、親水性置換基がアルコキシ基であるものであればよ
く、特に制限はない。また、コア部となる粒子の素材に
応じて、前記シランカップリング剤と共にテトラアルコ
キシシランを反応させてもよい。その他、シェル部は、
分散重合及び乳化重合等の重合を利用して、コア部とな
る微粒子の表面に形成することもできる。
【0026】本発明に用いる前記透明ビーズは、適用す
る表示装置の標準的な監視距離に応じて、種々の粒径の
ものを用いるのが好ましい。人の目の角度解像力は、そ
の構造から50〜200マイクロラジアン程度である。
従って、画像のざらつきを感じさせないためには、前記
透明ビーズの大きさはそれ以下の視角サイズであるのが
好ましい。例えば、卓上表示装置(例えば、パーソナル
コンピュータ用表示装置)の標準監視距離を30cm、
及び家庭用テレビの標準監視距離を2mとする。視角5
0マイクロラジアンをこれらの標準監視距離に適用し、
粒子サイズに換算すると、各々15μm及び100μm
となる。実際には、監視距離にはある程度の幅があるの
で、これを考慮すると、卓上表示装置用の光拡散板の用
途に供する場合は、前記透明ビーズはその体積平均粒径
が0.5μm〜50μmであるのが好ましく、0.5μ
m〜30μmであるのがより好ましく、3〜15μmで
あるのが特に好ましい。また、家庭用テレビの光拡散板
の用途に供する場合は、前記透明ビーズはその体積平均
粒径が、0.5μm〜300μmであるのが好ましく、
0.5μm〜200μmであるのがより好ましく、0.
5μm〜50μmであるのが特に好ましい。本発明の光
拡散板の透明ビーズとして、体積平均粒径が0.5μm
〜50μmのビーズを用いると、いずれの用途に適用し
た場合も、画像のざらつき感等を抑制できるので好まし
い。
【0027】また、前記透明ビーズは、より密に配置さ
れてアレイを形成しているのが好ましい。前記透明ビー
ズが密に配列していると、表示される画像がより滑らか
になるので好ましい。例えば、大きさの異なる2種類以
上の透明ビーズを用いて、大きいサイズの粒子の間隙に
小さいサイズの粒子を配置する様にその大きさを調整
し、透明ビーズをより密に配置させることもできる。
【0028】本発明に使用可能な透明基板としては、充
分な光透過性を有するとともに、用途に応じた充分な機
械強度を有する材料を用いるのが好ましい。具体的に
は、各種のガラス板、及び、ポリエステル、ポリオレフ
ィン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PE
N)、ポリスチレン、ポリエステルアミド、ポリカーボ
ネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸エステルなど
の各種の樹脂材料からなるフィルム等が挙げられる。
【0029】本発明において、前記透明下塗り層は、光
透過性を有するとともに、前記透明ビーズを固定可能な
樹脂から構成されているのが好ましい。また、熱の供与
によって軟化し、前記透明下塗り層上に配置された前記
透明ビーズの一部が埋設可能となる熱可塑性樹脂から構
成されているのが好ましい。具体的には、酢酸ビニル樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル−塩ビニリデン共重合体、(メタ)アクリル
酸エステル樹脂、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、ポリ
エステル、フッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹
脂、ポリスチレン、スチレン−アクリル共重合体、ウレ
タン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ポリエ
チレン、ロジン誘導体、およびこれらの混合物を用いて
形成するのが好ましい。尚、本発明の光拡散板には、前
記透明下塗り層がない態様も含まれるが、本発明の光拡
散板を後述する方法により製造する場合は、前記透明下
塗り層を有する態様の光拡散板が製造される。
【0030】本発明において、前記光吸収層は、黒の着
色剤を分散含有する樹脂又は黒の着色剤によって染色さ
れた樹脂からなる層であるのが好ましい。前記黒の着色
剤としては、カーボンブラックの他、従来公知の黒の染
料を広く使用することができる。また、前記光吸収層を
構成する樹脂としては、酢酸ビニル樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩ビ
ニリデン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、
ブチラール樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル、フッ化
ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリル共重合体、ウレタン樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、塩化ポリエチレン、ロジン
誘導体、およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0031】前記透明ビーズ上に透明接着層を形成する
場合、前記透明接着層は、高い光透過性を有するととも
に、液晶表示装置等の内部に組込む際に、他の部材と接
着(所望により熱の供与によって接着)する層である。
前記透明樹脂層を構成する材料としては、例えば、溶液
型、エマルジョン型、ホットメルト型、感圧型等の接着
剤を用いることができる。具体的には、アクリル樹脂、
ポリカーボーネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、等が挙げられる。これらの材料から形成された透明
接着層は、前記好ましい範囲の屈折率を有する透明ビー
ズと組み合わせて使用することができる。尚、透明接着
層の厚さについては特に制限はないが、接着性が良好と
なる点では表面平滑性が高いのが好ましく、従って、前
記透明接着層を形成することによって、少なくとも前記
透明ビーズのアレイに由来する表面の凹凸は消去されて
いるのが好ましい。
【0032】次に、本発明の光拡散板の製造方法の一例
について説明する。本発明の光拡散板は、熱可塑性樹脂
からなる前記透明下塗り層が形成された透明基板の前記
透明下塗り層に複数の前記透明ビーズを配置する第一の
工程と、前記透明下塗り層に熱を供与し軟化させて前記
複数の透明ビーズの各々の一部を前記透明下塗り層に埋
設する第二の工程と、前記透明下塗り層上に光吸収層を
形成し、前記透明ビーズの一部を前記光吸収層に埋設す
るとともに、一部を前記光吸収層から露出させる第三の
工程とから作製することができる。
【0033】以下、図3を参照して、本発明の光拡散板
の製造方法の一例を説明する。尚、図1及び図2と同一
の部材については、同一の番号を付し、詳細な説明は省
略する。まず、透明基板12を用意し(図3(a))、
透明基板12上に熱可塑性樹脂を含有する塗布液を塗布
し、乾燥して、透明下塗り層14を形成する(図3
(b))。次に、この透明下塗り層14上に複数の透明
ビーズ18を密に分散配置させ、透明ビーズ18の単層
からなるアレイ20を形成する(図3(c))。尚、本
発明の製造方法において、上記透明ビーズ18としてコ
アシェル構造を有する透明ビーズを用いる場合には、上
述のようにガラスの微小球体をシランカップリング剤を
用いて表面処理し、例えば、表面処理したガラスの微小
球体表面にナノ粒子を分散含有した光硬化性アクリル系
樹脂層被覆した後、紫外線照射にてシェル部を硬化させ
ることによってコアシェル構造を有した透明ビーズを形
成する工程を含んでもよい。
【0034】次に、図3(d)に示す様に、透明ビーズ
18のアレイ20上の全面に、弾性体24を載置し、そ
の状態で弾性体24を加熱する。それぞれの透明ビーズ
18には弾性体24から熱が伝わり、さらに透明下塗り
層14にも熱が伝わる。透明下塗り層14は熱可塑性樹
脂から構成されているので、加熱により軟化し、透明ビ
ーズ18の一部が透明下塗り層14に各々埋設される。
必要に応じて、弾性体24の上に適量の分銅等を載置し
て、透明ビーズ18を若干加圧してもよい。弾性体24
は、透明ビーズ18の大きさが不揃いの場合も、撓むこ
とにより透明ビーズ18の各々に接し、一様に熱を供与
できる(あるいは所望により加圧できる)。尚、弾性体
24は、伝熱性可撓性材料からなるものであればいずれ
でもよく、シリコーン等を用いることができる。尚、弾
性体24は必ずしも用いる必要はなく、単に透明下塗り
層14を加熱して軟化させ、透明ビーズ18の自重によ
って透明下塗り層14中に埋設するこもできる。
【0035】前記工程においては、複数の透明ビーズ1
8の各々の一部を、透明下塗り層14に埋設するととも
に、一部を前記透明下塗り層14から露出させる必要が
ある。従って、透明ビーズ18が透明下塗り層14に埋
没してしまわないように、好ましくは透明ビーズ18の
半分以上が、透明下塗り層14から露出するように、透
明下塗り層14の層厚を調整する。
【0036】その後、弾性体24を除去して、透明下塗
り層14を降温させることによって透明下塗り層14を
固化して透明ビーズ18を透明下塗り層14に固着させ
る(図3(e))。次に、例えば、カーボンブラックと
アクリル系樹脂とを有機溶媒に分散及び/又は溶解させ
た光吸収層用塗液を、透明ビーズ18同士の間隙に避布
して透明下塗り層14の上に光吸収層16を形成する。
(図3(f))。透明ビーズ18の一部は光吸収層16
から露出させる。この透明ビーズ18が露出した側が、
光の入射側になる。前記光吸収層用塗布液が界面活性剤
を含まないと、前記透明ビーズが前記塗布液をはじき易
くなるので好ましい。また、前記透明ビーズが前記塗布
液をはじき易くするために、前記透明ビーズの表面に疎
水処理を施すこともできる。
【0037】尚、光吸収層16が透明ビーズ18を被覆
してしまい、透明ビーズ18の露出が不充分である場合
は、光吸収層16を形成した後、透明ビーズ18の表面
から光吸収層16を除去する工程を付加することもでき
る。例えば、エッチング等を利用して、光吸収層を除去
することができる。また、表示装置を構成している他の
部材に接着し、表示装置内に組込む場合は、透明ビーズ
18上に、アクリル系樹脂等を含有する塗布液を、透明
ビーズ18上に塗布することにより、透明接着層22を
形成することができる。
【0038】この製造方法によれば、過度の加圧等によ
り透明ビーズを破損することなく、透明ビーズの埋設を
充分に行うことができ、簡易且つ安定的に等方的に光を
拡散可能な光拡散板を作製することができる。また、不
均一な大きさの透明ビーズを用いた場合も、透明ビーズ
の埋設を充分に行うことができるので、透明ビーズの密
なアレイを備えた光拡散板を、簡易且つ安定的に製造す
ることができる。さらに、透明ビーズとして、中心部か
ら外殻に向けて、屈折率が連続的又は段階的に変化する
透明ビーズを用いているので、高い光拡散性を有すると
ともに光の利用効率が高い光拡散板を、簡易且つ安定的
に作製することができる。
【0039】その他、本発明の光拡散板は、透明下塗り
層の形成を省略し、透明基板上に光吸収層を形成し、該
光吸収層に同様な方法で前記複数の透明ビーズの一部を
埋設させて作製することもできる。
【0040】本発明の光拡散板は、背面投射型表示装置
の透過型スクリーン、あるいは液晶表示装置、プラズマ
表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置等の視野
角拡大用光拡散板、あるいは液晶表示装置用バックライ
ト、各種照明光源等の光を拡散する光拡散板に利用する
ことができる。特に、前記各種の表示装置の視野角拡大
用光拡散板に用いるのが好ましい。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例により何ら制限されるも
のではない。 [実施例1]ガラスの微小球体(屈折率2.2、体積平
均粒径30μm)を、シランカップリング剤(γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン)を用いて表面
処理した。前記表面処理したガラスの微小球体表面に、
酸化チタンのナノ粒子を分散含有した光硬化性アクリル
系樹脂層(屈折率1.8)を平均厚みが0.13μmと
なるよう被覆した後紫外線照射にてシェル部を硬化させ
ることにより、コアシェル構造を有する透明ビーズを作
製した。次に、PET(透明基板)の一方の表面に、水
溶性ナイロン(「P−70」、東レ(株)製)を含有す
る塗布液をワイヤーバーを用いて塗布後、乾燥して透明
下塗り層(乾燥後の膜厚 7μm)を形成した。形成し
た透明下塗り層上に、作製したコアシェル構造の透明ビ
ーズを密に配置し、前記透明下塗り層を9分間120℃
で加熱した。前記透明下塗り層が軟化し、前記透明ビー
ズの一部が透明下塗り層に埋設した後、常温まで冷却す
ることによって、前記透明ビーズを前記透明下塗り層に
埋設した状態て固定した。
【0042】別途、光吸収層用塗布液を調製した。この
塗布液は、アクリル系樹脂を有機溶媒に溶解した溶液に
カーボンブラックを分散させたものであり、前記塗布液
の調製時に、界面活性剤は使用しなかった。この塗布液
を、前記透明下塗り層上に塗布し、その後乾燥して、光
吸収層を形成した。塗布時において、透明ビーズの容積
を考慮して塗布量を調整し、乾燥後の厚みを8μmとし
た。光吸収層用塗布液は前記透明ビーズの表面からはじ
かれ、前記透明ビーズの間隙にのみ形成された。前記透
明ビーズの表面は、光吸収層から露出していた。さら
に、前記透明ビーズ上に、透明接着層用塗布液(アクリ
ル系樹脂の溶液)を塗布し、乾燥して透明接着層(屈折
率1.5)を形成し、光拡散板を得た。
【0043】[実施例2]実施例1において、ガラスの
微小球体(屈折率1.7、体積平均粒径30μm)をコ
アとし、その表面に、酸化チタンのナノ粒子を分散含有
したアクリル系樹脂層(屈折率1.6)を形成した以外
は、実施例1と同様にして光拡散板を作製した。
【0044】[比較例1]実施例1において用いたガラ
スの微小球体(屈折率2.2、体積平均粒径30μm)
をそのまま透明ビーズとして用いた以外は、実施例1と
同様にして光拡散板を作製した。 [比較例2]実施例2において用いたガラスの微小球体
(屈折率1.7、体積平均粒径30μm)をそのまま透
明ビーズとして用いた以外は、実施例2と同様にして光
拡散板を作製した。
【0045】作製した実施例1及び2、並びに、比較例
1及び2の光拡散板について、光透過効率をJIS K
73691−1に準じ、ヘイズメーター(HR−10
0:(株)村上色彩技術研究所製)で測定した。実施例
の光拡散板は比較例の光拡散板と比較して、いずれも光
透過効率の点で優れていた。また、実施例1及び2の光
拡散板についての視野角特性について、作製した光拡散
板に拡がり角が5°以内の光を垂直に照射し、光拡散板
を透過した光の放射強度分布をシリコンフォトダイオー
ドをセンサーとする装置で測定した。特に、実施例1の
光拡散板は、視野角特性に優れていた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、良
好な光拡散性を有するとともに、光の利用効率が高い光
拡散板を提供することができる。また、本発明によれ
ば、液晶表示装置の視野角拡大用途に供する場合も、光
の利用効率を低下させることなく、良好な光拡散性を有
する光拡散板を提供することができる。さらに、本発明
によれば、良好な光拡散性を有するとともに、光の利用
効率が高い光拡散板を簡易且つ安定的に製造可能な光拡
散板の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる光拡散板の概略
断面図である。
【図2】 本発明の他の実施の形態に係わる光拡散板の
概略断面図である。
【図3】 本発明の光拡散板の製造方法の一例を説明す
るために用いた概念図である。
【符号の説明】 10、10’ 光拡散板 12 透明基板 14 透明下塗り層 16 光吸収層 18 透明ビーズ(c コア部、s シェル部) 20 アレイ 22 透明接着層 24 弾性体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/62 G03B 21/62 Fターム(参考) 2H021 BA27 BA28 BA29 2H042 AA09 AA26 AA28 BA02 BA12 BA14 BA19 BA20 2H091 FA16Z FA34Z FB02 FD14 GA01 LA12 LA19 MA07 4F100 AA21C AG00C AK25C AK41A AK48B AR00A AR00B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA42C CC00D DE04C EH46 GB90 JB09B JB14C JD14B JN01A JN01C JN01D JN18C JN30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板と、前記透明基板の一方の表面
    に配置された光吸収層と、前記光吸収層に一部埋設され
    且つ一部が前記光吸収層から露出して固定された複数の
    透明ビーズと、を有する光拡散板であって、前記透明ビ
    ーズの屈折率が前記透明ビーズの中心部から外殻に向け
    て段階的に又は連続的に減少することを特徴とする光拡
    散板。
  2. 【請求項2】 前記透明ビーズは、屈折率n1のコア部
    と、n2<n1を満たす屈折率n2のシェル部とを少なく
    とも有するコアシェル構造を有することを特徴とする請
    求項1に記載の光拡散板。
  3. 【請求項3】 前記透明基板と前記光吸収層との間に透
    明下塗り層を有し、前記複数の透明ビーズは一部が前記
    透明下塗り層に埋設されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の光拡散板。
  4. 【請求項4】 前記透明ビーズの体積平均粒径が0.5
    μm〜50μmであることを特徴とする請求項1から3
    までのいずれか1項に記載の光拡散板。
  5. 【請求項5】 1.8≦n1≦3.0及び1.6≦n2
    2.2を満たすことを特徴とする請求項2から4までの
    いずれか1項に記載の光拡散板。
  6. 【請求項6】 前記シェル部は、有機ポリマーを含み、
    前記有機ポリマーは、高屈折率を有する粒子を分散含有
    することを特徴とする請求項2から5までのいずれか1
    項に記載の光拡散板。
  7. 【請求項7】 前記複数の透明ビーズの上に、前記透明
    ビーズの外殻の屈折率より小さい屈折率を有する透明接
    着層を有することを特徴とする請求項1から6までのい
    ずれか1項に記載の光拡散板。
  8. 【請求項8】 熱可塑性樹脂からなる透明下塗り層が形
    成された透明基板の前記透明下塗り層に複数の透明ビー
    ズを配置する工程と、前記透明下塗り層に熱を供与し軟
    化させて前記複数の透明ビーズの各々の一部を前記透明
    下塗り層に埋設する工程と、前記透明下塗り層上に光吸
    収層を形成し、前記透明ビーズの一部を前記光吸収層に
    埋設するとともに、一部を前記光吸収層から露出させる
    工程とを有し、前記透明ビーズの屈折率が前記透明ビー
    ズの中心部から外殻に向けて段階的に又は連続的に減少
    することを特徴とする光拡散板の製造方法。
  9. 【請求項9】 コア部をシランカップリング剤によって
    表面処理し、前記表面処理されたコア部に有機ポリマー
    を被覆してコアシェル構造を有する前記透明ビーズを形
    成する工程を有することを特徴とする請求項8に記載の
    光拡散板の製造方法。
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