JP2014199340A - ビーズシート、透過型スクリーン、およびリアプロジェクション表示装置 - Google Patents

ビーズシート、透過型スクリーン、およびリアプロジェクション表示装置 Download PDF

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岳 松橋
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Abstract

【課題】意匠性に優れた透過型スクリーンを簡単に製造できるビーズシートを提供する。【解決手段】入光面側から入射した映像光を出光面側に透過させる透過型スクリーンに用いるビーズシートであって、基材層と、該基材層上に配置された複数のビーズと、を備え、ビーズは透光性を有する球体であり、複数のビーズは基材層の厚さ方向に重ならないように配置されており、厚さ方向の投影面積において、複数のビーズの投影面積の合計が60%以上90%以下である、ビーズシートとする。【選択図】図3

Description

本発明は、背面側から投射された映像光を観察者側に透過して提供するための曲面を有する透過型スクリーン、該透過型スクリーンに用いるビーズシート、および該透過型スクリーンを備えたリアプロジェクション表示装置に関する。
従来、映像を表示可能な多様な表示装置が種々のシステムに組み込まれてきた。昨今では、表示装置が適用されるシステムの分野がさらに広がり、広く生活に関連するシステムにも表示装置が組み込まれるようになってきている。例えば自動車やアミューズメント機器といった、意匠性が非常に重要視される分野にも、表示装置が適用されるようになってきた。このような分野に適用される表示装置には、単に映像を表示する機能が期待されるだけでなく、システム全体との意匠性の観点からの調和も要求される。
特許文献1には、三次元曲面をなすように形成することで意匠性を向上した透過型スクリーンの製造方法が開示されている。ここには光を透過する複数の部位と、当該光を透過する部位の間に形成された光を吸収する部位と、が交互に配置された層(光学機能層)を有する透過型スクリーンが記載されている。これにより光を透過する部位と光を吸収する部位との界面で光を偏向して観察者に明るい映像光を提供するとともに、光を吸収する部位で外光を吸収してコントラストを向上させることができる。
特開2012−159647号公報
特許文献1に記載された透過型スクリーンのように三次元曲面をなすように形成することによって、意匠性を向上させることができると考えられる。しかしながら、特許文献1に開示されている透過型スクリーンは、該透過型スクリーンに備えられた光学機能層が複雑な構造を有していることによって、透過型曲面スクリーンの製造工程が複雑になる問題があった。また、当該光学機能層が複雑な構造を有していることによって、曲面をなすように透過型スクリーンを曲げることが容易ではないという問題もあった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、意匠性に優れた透過型スクリーンを容易に製造できるビーズシートを提供することを課題とする。また、意匠性に優れた透過型スクリーンおよび該透過型スクリーンを備えたリアプロジェクション表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。
請求項1に記載の発明は、入光面側から入射した映像光を出光面側に透過させる透過型スクリーンに用いるビーズシートあって、基材層と、該基材層上に配置された複数のビーズと、を備え、該ビーズは透光性を有する球体であり、複数のビーズは基材層の厚さ方向に重ならないように配置されており、厚さ方向の投影面積において、複数のビーズの投影面積の合計がビーズが配置された範囲に対して60%以上90%以下である、ビーズシートである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のビーズシートにおいて、隣り合うビーズ間に光を吸収する光吸収部が形成されている。
請求項3に記載の発明は、入光面側から入射した映像光を出光面側に透過させる、複数の層が積層された積層体を有する透過型スクリーンであって、積層体は一方の面側に凸となるように湾曲した部分を有しており、積層体が、出光面側から、ハードコート層およびビーズシート層を備え、ビーズシート層が、基材層と、該基材層上に配置された複数のビーズと、を備え、ビーズは透光性を有する球体であり、複数のビーズは積層体の厚さ方向に重ならないように配置されている、透過型スクリーンである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の透過型スクリーンにおいて、隣り合うビーズ間に光を吸収する光吸収部が形成されている。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の透過型スクリーンにおいて、積層体の入光面側に、フレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートを備えている。
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載の透過型スクリーンと、透過型スクリーンの入光面側に配置された映像光源と、を備えた、リアプロジェクション表示装置である。
本発明によれば、意匠性に優れた透過型スクリーンを容易に製造できるビーズシートを提供することができる。また、意匠性に優れた透過型スクリーンおよび該透過型スクリーンを備えたリアプロジェクション表示装置を提供することができる。
リアプロジェクション表示装置1の内部構造を概念的に表した図である。 透過型スクリーン10の斜視図である。 透過型スクリーン10の層構成を説明する鉛直方向の断面図である。 ビーズシート層13の一部を拡大した断面図である。 フレネルレンズ部23を説明する透過型スクリーン10の正面図である。 ビーズシート13’の層構成を説明する断面図である。 ビーズシート13’におけるビーズ15の配置の一例を説明する平面図である。 ビーズシート13’におけるビーズ15の配置の他の例を説明する平面図である。 透過型スクリーン110の層構成を説明する鉛直方向の断面図である。 ビーズシート113’の層構成を説明する断面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。なお、以下に示す図面では分かりやすさのため部材の大きさや比率を誇張して記載することがある。また、見やすさのため繰り返しとなる符号は省略することがある。
図1は、1つの実施形態を説明する図であり、リアプロジェクション表示装置1(以下、「表示装置1」と記載することがある。)の内部構造の一部を概念的に表した図ある。
表示装置1は、透過型スクリーン10を有しており、映像光源3から出射された映像光Iが透過型スクリーン10を通じて観察者側に提供される。例えば表示装置1は、自動車のダッシュボード部に内蔵され、透過型スクリーン10の観察者側面が車内に露出して配置され、観察者に映像を提供する。
図1からわかるように、表示装置1は、筐体2、映像光源3、及び透過型スクリーン10を備えている。その他、図示は省略するが、表示装置1には表示装置として機能するための各種構成部材が備えられている。
筐体2は表示装置1の外殻を形成し、表示装置1を構成する部材の大部分をその内側に収める部材である。また筐体2は透過型スクリーン10を支持可能な開口を有しており、該開口に透過型スクリーン10が嵌め込まれて取り付けられている。
映像光源3は、筐体2内に配置されており、照射領域が次第に広がっていく発散光として透過型スクリーン10の入光面のほぼ全域に映像光を照射する。このような映像光源3としては従来公知な光源、例えばDMDを用いた単管方式の光源を用いることができる。なお、本実施形態において、映像光源3は、透過型スクリーン10の背面側(観察者側とは反対側)で、該透過型スクリーン10の中央より下方に配置されている。
ここで、透過型スクリーン10の入光面とは、透過型スクリーン10の面のうち、映像光源3が配置された側の面を意味する。一方、透過型スクリーン10の出光面とは、観察者側に向けられた面を意味する。
次に透過型スクリーン10について説明する。図2は透過型スクリーン10の斜視図、図3は図2にIII−IIIで示した線に沿った鉛直方向における透過型スクリーン10の厚さ方向断面で、層構成を模式的に表した図である。図4は、ビーズシート層13の一部を拡大した断面図である。図1、図2からわかるように、透過型スクリーン10は全体として板状であるが、その中央が観察者側に突出するような凸状の曲面に形成されている。これにより外観に優れたスクリーン、及びこれを備える表示装置を提供することができる。
本実施形態では観察者側に凸となる曲面を有する透過型スクリーン10により説明する。ただし、凸となる位置は特に限定されることない。また、凸となる向きも限定されることなく映像光源側(背面側)に凸(すなわち観察者側からみると凹)であってもよい。さらに、1つの透過型スクリーンで部位により凹凸の向きが変わるように構成されていてもよい。
透過型スクリーン10は入光面側(映像光源側)から入射した映像光を出光面側(観察者側)に透過させる透過型スクリーンである。透過型スクリーン10は、図3からわかるように積層体11及びフレネルレンズシート21が厚さ方向に配列されている。以下詳しく説明する。
積層体11は一方の面側に凸となるように湾曲した部分を有している。また、図3からわかるように、積層体11は複数の層が積層された構造を有しており、出光面側(観察者側)から、ハードコート層12およびビーズシート層13を備えている。
ハードコート層12は、表面保護を目的として、透過型スクリーン10のうち観察者側の最表面に設けられる層である。ハードコート層12は透明な樹脂層として形成することができ、擦り傷、表面汚染に対する耐性の観点から、硬化性樹脂が硬化してなる樹脂硬化層として形成することが好ましい。
具体的には電離放射線硬化性樹脂、その他公知の硬化性樹脂等を要求性能に応じて適宜採用すればよい。電離放射線硬化性樹脂としては、アクリレート系、オキセタン系、シリコーン系等が挙げられる。例えば、アクリレート系の電離放射線硬化性樹脂は、単官能(メタ)アクリレートモノマー、2官能(メタ)アクリレートモノマー、3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーなどの(メタ)アクリル酸エステルモノマー、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステルオリゴマー乃至は(メタ)アクリル酸エステルプレポリマーなどからなる。さらに3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーを例示すれば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等がある。
また、ハードコート層12には、耐汚染性向上の機能を追加してもよい。これは例えばシリコーン系化合物、フッ素系化合物などを添加することにより可能となる。さらにその他の機能として帯電防止性向上、撥水性向上の機能を有するものとしてもよい。
帯電防止性向上のために用いることができる材料としては、電子伝導タイプではPEDOT−PSS(PEDOT(Poly(3,4−ethylenedioxythiophene);3,4−エチレンジオキシチオフェンポリマー)とPSS(poly(styrenesulfonate);スチレンスルホン酸ポリマー)とを共存)などが挙げられ、イオン導電タイプではリチウム塩系材料等が挙げられる。
また、撥水性向上のために用いることができる材料としては、フッ素系化合物等が挙げられる。
ビーズシート層13は、基材層14および基材層14上に配置された透光性を有する複数のビーズ15を備えている。また、複数のビーズ15は積層体11の厚さ方向に重ならないように配置されている。なお、厚さ方向とは、層面の法線方向である。さらに、本実施形態では、複数のビーズ15が、一部が基材層14に埋設するように配置されており、隣り合うビーズ間15、15に光を吸収する光吸収部16が形成されている。
基材層14は、ビーズシート層13を形成するためのベースとなる層である。従って、基材層14は透光性を有し、ビーズシート層13の形状を保持することができる程度に強度を有するように構成されている。このような基材層14を構成する材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー、酸変性ポリオレフィン、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリメチルメタクリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(略称として「PET」と記載することがある。)、ポリブタジエンテレフタレート、ナイロン等の単体、又は混合体(共押出フィルム等)、及びラミネート品等を挙げることができる。
基材層14の厚さ(基材層14のうちビーズ15、15、…が配置された部分を除いた部分の厚さ。すなわち基材層14の最も薄い部分の厚さ。)は特に限定されるものではないが、通常30μm以上200μm以下であり、60μm程度が好ましい。30μm未満とすると映像のぎらつきは低減されるが、製造しにくくなることがある。また、200μmを超えると製造は容易になるが、映像にぎらつきがみられることがあるためである。
ビーズ15は光透過性を有する微小な球体である。ビーズ15は、後述するように、フレネルレンズシート21から出射した光をその内側で集光し、さらにビーズ15からの出光の際には集光した角度に基づいて拡散させる機能を有する部材である。ビーズ15は基材層14上に配置される。ビーズ15の配列は特に限定されることなく、縦横に規則正しい配列、最密な配列、及び不規則な配列が挙げられる。ただし、出射する映像光の均一性を考慮すれば、縦横に規則正しい配列又は最密な配列であることが好ましい。
ビーズ15は、例えばガラスビーズや樹脂ビーズによって構成することができる。当該樹脂ビーズをとしては、例えば、メラミンビーズ、アクリルビーズ、アクリル−スチレンビーズ、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ、ポリスチレンビーズ、塩ビビーズ等を挙げることができる。
ビーズ15の大きさは特に限定されることはないが、直径100μm以下であることが好ましい。ビーズ15がこれより大きくなると透過型スクリーンとしたときにビーズを視認することができてしまい、外観に影響がある虞がある。また、映像光の解像度が低下することもある。また、加工性の観点から、これより大きいとスクリーンを曲げることが困難になることもある。一方、ビーズ15の大きさの下限は特に限定されることはないが、小さすぎるとビーズに期待される機能が発揮されないことがある。また加工の観点からは、光の進行方向に複数のビーズが多数重なってしまうなど、適切な層の形成が困難となる。
ビーズ15の屈折率は、フレネルレンズ21からの映像光を入射する入光面を形成する界面においてビーズ15の屈折率の方が高くなるように構成されている。本実施形態ではここは空気との界面である。その他例えばビーズ15が当該界面で接着剤と接していることや他の透明な層と接することも考えられるが、上記のようにこの界面ではビーズ15の方が屈折率が高くなるように構成させる。当該屈折率の差は、入射した映像光の集光の程度に影響し、さらに観察者側における映像光の拡散角を決定する。これはいわゆるスネルの法則に基づいて決まり、映像光の拡散性能に影響する。そしてこれを適切にすることで、入射した映像光を所望のように集光及び拡散することができる。なお、ビーズ15の屈折率は、1.4以上であることが好ましい。
本実施形態では、ビーズ15は、基材層14の映像光源側に配置されている。本実施形態のように基材層14に対してビーズ15が備えられる側が凹となるように積層体11が湾曲している場合、湾曲させる前の状態(以下、ビーズシート層13を構成するシートであって、湾曲させる前のものをビーズシート13’という。)では隣り合うビーズ15、15間に隙間が形成されている(図6乃至図8参照)。隣り合うビーズ15、15間に隙間がない若しくは隙間が小さい場合、湾曲される際に隣り合うビーズ15、15がぶつかって湾曲させ難くなったり、ビーズ15が欠落したりする虞があるからである。ビーズシート13’の構成については後述する。
上記のように基材層上に所定の間隔を有してビーズが複数配置されたビーズシート13’を用いることによって、湾曲した透過型スクリーンを容易に製造することができる。すなわち、意匠性に優れた透過型スクリーンを容易に製造することができる。
一方、基材層14に対してビーズ15が備えられる側が凸となるように積層体11を湾曲させる場合は、湾曲させる前後で比較すると湾曲させた後の方が隣り合うビーズ15、15間に隙間が広くなるため、湾曲させる前の状態では隣り合うビーズ15、15間に隙間を狭くする、若しくはなくすことが好ましい。
なお、上記隣り合うビーズ15、15間の隙間の説明は、基材層14上にビーズ15を配置させた後に湾曲させることを前提として説明しているが、基材層14を湾曲させた後に基材層14上にビーズ15を配置させてもよい。基材層14を湾曲させた後に基材層14上にビーズ15を配置させる場合、例えば以下のようにして、ビーズシート層13を作製することができる。まず、基材層14を湾曲させる。その後、硬化する前の硬化性樹脂(例えば、後述する光吸収部16を構成する樹脂)を基材層14上にスプレーなどで塗布する。次に、基材層14のうち上記硬化性樹脂が塗布された面側にビーズ15を配置する。そして、基材層14の曲面形状に対応した型でビーズ15を押し付けつつ上記硬化性樹脂を硬化させることによって、ビーズシート層13を作製することができる。
光吸収部16は光を吸収する機能を有する部位である。光吸収部16は、基材層14の入光面側の面において隣り合うビーズ15、15間に形成されており、好ましくは基材層14の入光面側の面においてビーズ15に接していない部分全体に形成されている。光吸収部16を備えた形態とすることによって、後に説明するように光吸収部16において外光を吸収し、透過型スクリーン10に表示される映像のコントラストを向上させることができる。
光吸収部16の厚さt(最も厚い部分の厚さ)は、ビーズ15の半径をr、ビーズ15が基材層14に埋設されている深さをdとして、t≦r−dであることが好ましい。光吸収部16の厚さtがこれよりも厚いと映像光が光吸収部16によって吸収されやすくなる。
光吸収部16を構成する材料としては、例えば光を透過する樹脂や接着剤に、黒色や赤、青、緑等の必要な色の顔料、染料を混ぜた組成物を挙げることができる。光を透過する樹脂としては上記基材層14を構成する材料として例示した材料を挙げることができる。また接着剤としては、公知の粘着剤、接着剤、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。その中では例えばアクリル系の粘着剤を用いることができ、さらに具体的にはアクリル系共重合体とイソシアネート化合物とを組み合わせた粘着剤を挙げることができる。
一方、黒色の顔料や染料としてはカーボン、アニリン系等の黒色染料を挙げることができる。
上述した特許文献1に開示されているような従来技術では、光吸収部をストライプ状に設けていた。一方、透過型スクリーン10では、上記のように基材層14のビーズ15が配置されている側の面のうち、ビーズ15に接していない部分全体を光吸収部16とすることができる。したがって、スクリーンの正面視において(観察者側から見て)、従来よりも光吸収部が形成される面積を大きくすることができるので、後述するようにして外光を吸収できる量が多くなり、透過型スクリーンに表示される映像のコントラストを向上させることができる。
以上のような構成のビーズシート層13を備えることによって、後述するようにフルネルレンズシート21を透過して観察者側(正面方向)に平行または近づくように収束された映像光がビーズ15によって結像されるとともに拡散され、視野角が広がった映像を観察者に提供することができる。
次にフレネルレンズシート21について説明する。フレネルレンズシート21は、積層体11の入光面側に配置されており、積層体11と同じ方向に凸となるように湾曲していることが好ましい。また、フレネルレンズシート21は基部22、および基部22の表面に形成されたフレネルレンズ部23を備えている。図5にはフレネルレンズ部23を説明するために透過型スクリーン10を正面視したときの形態を模式的に示した。
基部22はフレネルレンズ部23を形成するためのベースとなる部分である。従って、基部22は透光性を有し、フレネルレンズ部23を形成及び保持することができる程度に強度を有するように構成されている。基部22を構成する材料の具体例としては、ポリカーボネートやシクロオレフィン、TAC(トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose))などのフィルムを挙げることができる。これらの中で、入手の容易性、コスト等の観点から、ポリカーボネートが好ましい。ここでいうポリカーボネートは、ポリカーボネートを主ポリマーとするもので、たとえば劣化防止剤、可塑剤、軟化剤等の充填剤を含む、あるいはメタアクリル樹脂等との複合体であっても良い。
基部22の厚さ(フレネルレンズシート21のフレネルレンズ部23を除いた部分の厚さ。すなわちフレネルレンズシート21の最も薄い部分の厚さ。)は、1mm以上2mm以下であることが好ましい。基部22の厚さを1mm以上とすることによって、フレネルレンズシート21に十分な剛性を付与しやすくなる。一方、基部22の厚さを2mm以下とすることによって、透過型スクリーン10の厚さが厚くなり過ぎる、映像光の透過率が低下する、ゴースト(二重像)が発生する等の不具合を防止しやすくなる。
フレネルレンズ部23は、映像光源3から発散光束として透過型スクリーン10に投射される映像光の進行方向を偏向させる機能を有している。具体的には、フレネルレンズ部23は、発散光束として入射した映像光を、映像光入射側から映像光出射側へ向けて進む平行光束、例えば正面方向へ進む平行光束に変換する。このようにフレネルレンズ部23を用いて映像光を一旦平行光束にしておくことにより、観察者に観察される映像、とりわけ、観察者によって斜め方向から観察される映像の明るさの内面ばらつきを効果的に緩和させることができる。
図5からわかるように、本実施形態のフレネルレンズ部23はいわゆるサーキュラーフレネルレンズである。図5は、フレネルレンズ部23を説明する透過型スクリーン10の正面図である。従って、複数の単位レンズ24のそれぞれの長手方向は、所定の半径を有した円弧状に延びており、隣接する単位レンズ24とは同心円をなすように配列されている。各単位レンズ24の断面形状はその目的に応じて適宜公知のものを用いることができる。
本実施形態では、単位レンズ24は水平方向に関しては該水平方向における中心位置を通る鉛直方向線Aに対して線対称となっている。一方、鉛直方向に関しては単位レンズ24が配列される同心円の中心Oが、鉛直方向線A上で透過型スクリーン10より下方となるような形態である。このように中心Oをフレネルレンズ部23の中心から鉛直方向下方に偏心させることにより、透過型スクリーン10の下方から映像光を投射したとしても、映像光源3からの発散光束を効率よく平行光束にすることができる。また、このように透過型スクリーンの下方から映像光を照射する構成によって、映像光源3を観察者側に近付けることができ、表示装置1を薄くすることができる。
ただし、これに限定されることはなく、同心円の中心がフレネルレンズ部内に存在するサーキュラーフレネルレンズや、単位レンズが水平又は鉛直に直線状に延び、当該延びる方向とは異なる方向に複数の単位レンズが配列されるリニアフレネルレンズを適用することを妨げるものではない。
フレネルレンズ部23を構成する樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル−スチレン共重合体樹脂等の透明樹脂を挙げることができる。
また、透過型スクリーン10のサイズが大きい場合には成形性の観点からエポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)を用いることができる。
以上説明した透過型スクリーン10は例えば次のように作製することができる。フレネルレンズシート21は、公知の方法により作製することができる。すなわち、上記した基部22となるシート状部材と、フレネルレンズ部23を成形できる凹凸形状を有する金型との間に、フレネルレンズ部23となるべき硬化前の材料を充填する。そして当該硬化前の材料を適切な硬化手段を用いて硬化させる。これにより、湾曲する前の状態のフレネルレンズシートを得ることができる。
次に上記湾曲する前のフレネルレンズシートを加熱して、軟化させ、例えばフレネルレンズ部23側が凸となるように曲面を成形する。具体的には、湾曲する前のフレネルレンズシートを構成する樹脂のガラス転移温度以上に加熱することで軟化させる。この温度は用いられた樹脂により決められるが60℃乃至250℃が好ましく、より好ましくは70℃乃至200℃である。そして、この軟化したフレネルレンズシートを、所定の曲面形状を有した不図示の金型に、例えば押圧部材や気体圧力を用いて押し付ける。この状態でフレネルレンズシートを冷却することにより曲面を有するフレネルレンズシート21を得ることができる。
積層体11は、以下のようにしてビーズシート13’を作製した後これを湾曲させ、ビーズシート13’の基材層14側の面にハードコート層12を形成することによって得ることができる。
図6は、ビーズシート13’の層構成を説明する断面図である。上述したように、ビーズシート13’では隣り合うビーズ15、15間に隙間が形成されるようにして基材層14上に複数のビーズ15が配置されている。隣り合うビーズ15、15間に隙間がない若しくは隙間が小さい場合、湾曲される際に隣り合うビーズ15、15がぶつかって湾曲させ難くなったり、ビーズ15が欠落したりする虞があるからである。ビーズシート13’は湾曲させやすくする観点から複数のビーズ15が最密となるように配置されていない。具体的には、ビーズシート13’は厚さ方向の投影面積において、複数のビーズ15の投影面積の合計が、ビーズ15が配置された範囲全体の投影面積に対して60%以上90%以下である。湾曲させやすくするという観点からは、上記割合は80%以下であることが好ましく、75%以下であることがより好ましく、70%以下であることがさらに好ましい。なお、ビーズシート13’全体を湾曲させるわけではない場合、湾曲させる部分の厚さ方向の投影面積において、複数のビーズ15の投影面積の合計が当該部分全体の投影面積に対して上記割合であることが好ましい。
上記のように最密とならないように基材層14上にビーズ15を配置することによって、ビーズシート13’の平面視において、隣り合うビーズ15、15間の間隔が所定の方向に連通している部分(所定の方向に沿ってビーズ15が配置されていない部分)を有するようになりやすい。所定の方向とは、ビーズシート13’を湾曲させる方向に対して直交する方向であることが好ましい。図7および図8を参照しつつ、ビーズ15の配置例について説明する。
図7は、ビーズシート13’におけるビーズ15の配置の一例を説明する平面図である。図7において、隣り合うビーズ15、15間の間隔が連通している方向を矢印で示している。すなわち、図7に示した例では、隣り合うビーズ15、15間の間隔が紙面左右方向に連通している(紙面左右方向に沿ってビーズ15が配置されていない部分が形成されている。)。このような形態のビーズシート13’は、図7の紙面上下方向に平行な厚さ方向断面において湾曲させることが容易になる。
図8は、ビーズシート13’におけるビーズ15の配置の他の例を説明する平面図である。図8において、隣り合うビーズ15、15間の間隔が連通している方向を矢印で示している。すなわち、図8に示した例では、隣り合うビーズ15、15間の間隔が紙面左右方向に連通している(紙面左右方向に沿ってビーズ15が配置されていない部分が形成されている。)とともに、隣り合うビーズ15、15間の間隔が紙面上下方向にも連通している(紙面上下方向に沿ってビーズ15が配置されていない部分が形成している。)。このような形態のビーズシート13’は、図8の紙面上下方向に平行な厚さ方向断面および紙面左右方向に平行な厚さ方向断面の何れにおいても湾曲させることが容易になるので、汎用性が高くなる。
上記のように最密とならないように基材層14上にビーズ15が配置されたビーズシート13’を作製することによって、これを湾曲させてビーズシート層13を形成することが容易になる。
なお、ビーズシート13’においてビーズ15がほぼ均等に分散して配置した場合、このようなビーズシート13’を湾曲させてビーズシート層13を形成することによって、湾曲させたときの曲率半径が一定でなければ、ビーズシート層13におけるビーズ15の配置には疎密ができる。
また、最密とならないように基材層14上にビーズ15が配置されたビーズシート13’を湾曲させてビーズシート層13を形成することによって、ビーズシート層13におけるビーズ15の配置も通常は最密とならない。ビーズシート層13は、観察者側に凸となるように湾曲された場合、映像光源側に対して観察者側の方が投影面積が小さいことが望ましい。また、映像光源側に凸となるように湾曲させた場合は、観察者側に対して映像光源側の方が投影面積が小さいことが望ましい。
なお、ビーズシート層13のうち湾曲した部分において、ビーズ15が配置された範囲の面積に対する各ビーズ15の最大断面の合計は、60%以上90%以下であることが好ましい。各ビーズ15の最大断面は、例えば各ビーズ15の直径から算出できる。また、各ビーズ15の最大断面の合計は、例えば各ビーズ15の最大断面×ビーズ15の個数から算出できる。ビーズ15の量を多くすることによって映像光を拡散させつつ透過させやすくなり、ビーズ15の量をある程度少なくすることによって湾曲したビーズシート層13を得やすくなる。
上記のようにビーズシート13’においてビーズ15は最密とならないように基材層14上に配置することが好ましいが、一方で隣り合うビーズ15、15間の隙間が広すぎると、基材層14上に配置できるビーズ15の数が少なくなり、透過型スクリーン10全体としてビーズ15に入射される映像光が少なくなるため、後述するようにして映像光を透過させつつ拡散させる効果を得難くなる。したがって、以下に説明するような観点から、隣り合うビーズ15、15の間隔は、1μm以上20μm以下であることが好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましく、1μm以上6μm以下であることがさらに好ましい。
上述したようにビーズ15の直径は100μm以下(半径50μm以下)であることが好ましいので、ビーズ15の直径をこの範囲の最大値(直径100μm)とし、積層体11を曲率半径1mmで湾曲させる場合を考えると、ビーズ15、15の間隔は、5.3μm以上必要になる。したがって、この場合はビーズ15、15の間隔が20μm程度あれば十分である。また、ビーズ15の直径を20μmとし、積層体11を曲率半径15mmで湾曲させる場合を考えると、ビーズ15、15間隔は0.01μm程度必要になる計算であるが、製造のし易さの観点から1μm以上であることが好ましい。このようなビーズ15、15の間隔は、例えば下記式で算出できる。なお、下記式において、Rはビーズシートの曲率半径、aはビーズの半径である。
ビーズ間隔=2R arc cos(√(R−2aR)/(R−a))−2a
基材層14上にビーズ15を上記のように配置する方法は特に限定されない。例えば、まず、基材層14の一方の面上に光吸収部16となるべき硬化前の材料を所望の厚さで塗布する。その後、複数のビーズ15を分散するように配置し、ビーズ15を基材層14側に押圧する。ビーズ15を押圧した際に、ビーズ15と基材層14との間にある光吸収部16を構成する材料はビーズ15によって押し退けられ、ビーズ15と基材層14との間には光吸収部16が形成されないようにすることができる。また、ビーズ15を押圧する力を調整することによって、ビーズ15が基材層14に埋設される深さを調整することができ、ビーズ15と基材層14との界面の大きさを調整することができる。その後、ビーズ15を基材層14に押し付けたまま光吸収部16となるべき材料を適切な硬化手段を用いて硬化させる。これにより、ビーズシート13’を得ることができる。
次に上記ビーズシート13’を加熱して軟化させ、例えば基材層14側が凸となるように曲面を成形する。具体的には、ビーズシート13’を構成する樹脂(ここではビーズ15の材料については考慮しない。)のガラス転移温度以上(ただし、ビーズ15の融点未満。)の温度に加熱することで軟化させる。この温度は用いられた樹脂により決められるが60℃乃至250℃が好ましく、より好ましくは70℃乃至200℃である。そして、この軟化したビーズシート13’を、所定の曲面形状を有した不図示の金型に、例えば押圧部材や気体圧力を用いて押し付ける。この状態でビーズシート13’を冷却することにより曲面を有するビーズシート層13を作製することができる。このとき、ビーズシート13’は簡易な構成のため、破損することなく湾曲させることが容易であり、大きく湾曲させることも容易である。その後、基材層14の表面にハードコート層12を構成する樹脂をスプレーなどで塗布および硬化させることによって、ハードコート層12を形成することができる。
上記のようにして、湾曲した積層体11を作製することができる。
以上のように形成した湾曲したフレネルレンズシート21のフレネルレンズ部23側に湾曲した積層体11を配置し、両者の外縁を互いに枠体等で固定する等して位置決めを行い、曲面を有する透過型スクリーン10を得ることができる。
上記のように、透過型スクリーン10は複雑な工程を経ることなく容易に製造することができる。また、透過型スクリーン10は湾曲した部分を備えていることによって、意匠性に優れた透過型スクリーンとすることができる。
以上説明した透過型スクリーン10を備える表示装置1によれば、例えば次のように観察者に映像光を提供することができる。光路例を示しつつ説明する。ただし、ここで示す光路例は概念的なものであり、反射角や屈折角等を厳密に表したものではない。
図1に示したように、映像光源3から出射した映像光L1は、透過型スクリーン10の入光面側に達する。
このようにして透過型スクリーン10の入光面側に達した映像光は、図3に映像光L31、L32で示したように、フレネルレンズシート21のフレネルレンズ部23の作用により観察者側(正面方向)に平行となるように偏向される。
フレネルレンズシート21内で偏向された映像光は、ビーズ15に達する。ビーズ15に達した映像光L41、L42は、ビーズ15の球面の作用により屈折して向きが変わる。図4に示した例では、それぞれ鉛直方向上下に進む映像光となる。なお、球状であるビーズ15により、上記例示した映像光L41、L42を含め、ビーズ15に入射した映像光は該ビーズ15を頂点とした円錐状に各方向に均等に拡散して観察者側に出射される。このとき、ビーズ15に入射して基材層14を透過する光は、ビーズ15と基材層14との界面を透過する。図4に示したようにビーズ15の一部を基材層14に埋設させることによって、ビーズ15と基材層14との界面を大きくし、多くの映像光を観察者側に透過させることができる。ビーズ15と基材層14との界面の幅Wは、例えば、ビーズ15と基材層14との界面の面積と、基材層14と光吸収部16との界面の面積の比率が、ビーズ15と基材層14との界面の面積:基材層14と光吸収部16との界面の面積=1:9程度になるように設定することが好ましい。Wが小さ過ぎると映像光が光吸収部16に吸収される割合が増加し、輝度が低下する虞がある。一方、Wが大き過ぎると光吸収部16における外光の吸収効率が低下し、コントラストが低下する虞がある。
一方、図4に光L43で示したように観察者側から透過型スクリーン10に入射した外光(太陽光や室内灯等による光)の少なくとも一部は、光吸収部16によって吸収され、観察者側に反射されない。したがって、透過型スクリーン10に表示される映像のコントラストを向上させることができる。このとき、本実施形態では光吸収部16よりも観察者側には光を散乱させる部材が備えられていないため、外光は散乱されることなく光吸収部16によって吸収される。
また、上述したように本実施形態では光吸収部16の面積を大きくして多くの外光を吸収可能であり、この点からも、透過型スクリーン10に表示される映像のコントラストを向上させることができる。
また、ビーズ15と基材層14との界面の幅Wをビーズ15の粒径Dより小さくすることによって、外光を光吸収部16によって吸収させやすくするとともに、映像光はビーズ15および基材層14を透過しやすくなるので、透過型スクリーン10に表示される映像のコントラストを向上させることができる。
次に、他の本実施形態にかかる透過型スクリーン110について説明する。図9は、透過型スクリーン110の層構成を説明する鉛直方向の断面図であり、図3に相当する図である。
透過型スクリーン110は、ビーズシート層13にかえてビーズシート層113を有している点以外は透過型スクリーン10と同様である。したがって、以下にはビーズシート層113を中心に透過型スクリーン110について説明する。ビーズシート層113は、図10に示したビーズシート113’を湾曲させて得ることができる。
図10はビーズシート113’の層構成を説明する断面図であり、図6に相当する図である。ビーズシート113’は、バインダ層17を有している以外はビーズシート13’と同様であり、ビーズ15の配置条件もビーズシート13’と同様である。
バインダ層17は透光性を有する材料で構成されている。また、バインダ層17はビーズ15と屈折率が同じであることが好ましい。バインダ層17とビーズ15との界面で意図しない光の屈折等を抑制できるからである。バインダ層17を構成するバインダとしては、上記条件を満たしつつ、硬化させることによってビーズ15を基材層14上に固定できる樹脂を用いることができる。
このようなビーズシート113’は、例えば以下のようにして作製できる。まず、バインダ層17となる硬化前の樹脂にビーズ15を分散させる。このとき、ビーズ15を分散させた上記樹脂を基材層14上の塗工した後にビー時が露出するように、上記樹脂の量を調整する。このようにしてビーズ15を樹脂に分散させた組成物を基材層14上に塗工して当該樹脂を硬化させることによって、バインダ層17を介して基材層14上にビーズ15を固定することができる。その後、光吸収部16を構成する組成物を塗工して硬化させることにより、ビーズシート113’を作製することができる。
ビーズシート113’はビーズシート13’と同様にして湾曲させることができ、ビーズシート113’を用いることによって透過型スクリーン10と同様にして湾曲した透過型スクリーン110を容易に作製することができる。
このような透過型スクリーン110も透過型スクリーン10と同様に、表示される映像のコントラストを向上させることができる。
1 リアプロジェクション表示装置(表示装置)
2 筐体
3 映像光源
10、110 透過型スクリーン
11、111 積層体
12 ハードコート層
13、113 ビーズシート層
13’、113’ ビーズシート
14 基材層
15 ビーズ
16 光吸収部
17 バインダ層
21 フレネルレンズシート
22 基部
23 フレネルレンズ部
24 単位レンズ

Claims (6)

  1. 入光面側から入射した映像光を出光面側に透過させる透過型スクリーンに用いるビーズシートであって、
    基材層と、該基材層上に配置された複数のビーズと、を備え、
    前記ビーズは透光性を有する球体であり、
    前記複数のビーズは前記基材層の厚さ方向に重ならないように配置されており、
    厚さ方向の投影面積において、前記複数のビーズの投影面積の合計が前記ビーズが配置された範囲に対して60%以上90%以下である、ビーズシート。
  2. 隣り合う前記ビーズ間に光を吸収する光吸収部が形成されている、請求項1に記載のビーズシート。
  3. 入光面側から入射した映像光を出光面側に透過させる、複数の層が積層された積層体を有する透過型スクリーンであって、
    前記積層体は一方の面側に凸となるように湾曲した部分を有しており、
    前記積層体が、前記出光面側から、ハードコート層およびビーズシート層を備え、
    前記ビーズシート層が、基材層と、該基材層上に配置された複数のビーズと、を備え、
    前記ビーズは透光性を有する球体であり、
    前記複数のビーズは前記積層体の厚さ方向に重ならないように配置されている、
    透過型スクリーン。
  4. 隣り合う前記ビーズ間に光を吸収する光吸収部が形成されている、請求項3に記載の透過型スクリーン。
  5. 前記積層体の前記入光面側に、フレネルレンズ部を有するフレネルレンズシートを備えている、
    請求項3または4に記載の透過型スクリーン。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の透過型スクリーンと、
    前記透過型スクリーンの前記入光面側に配置された映像光源と、を備えた、
    リアプロジェクション表示装置。
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