JP2003101742A - 通信装置およびその通信装置の信号抽出方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

通信装置およびその通信装置の信号抽出方法、並びにコンピュータプログラム

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JP2003101742A
JP2003101742A JP2001293315A JP2001293315A JP2003101742A JP 2003101742 A JP2003101742 A JP 2003101742A JP 2001293315 A JP2001293315 A JP 2001293315A JP 2001293315 A JP2001293315 A JP 2001293315A JP 2003101742 A JP2003101742 A JP 2003101742A
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敏朗 ▲はぜ▼
Toshirou Haze
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線上において通信エラーが生じた場合
に、通信制御手順信号を通信回線上における信号形態の
まま抽出して通信エラーの解析を行うことのできる通信
装置を提供する。 【解決手段】 公衆電話回線27上において通信が可能
であるとともにモニタ用NVRAM32を有するファク
シミリ装置1であって、公衆電話回線27上における相
手先との通信において送受信される、通信制御手順信号
の一部または全部を、公衆電話回線27上における信号
形態に再生可能な形でモニタ用NVRAM32に記憶す
るよう制御するCPU10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線上におい
て通信が可能な通信装置、およびその通信装置における
信号抽出方法、並びに通信装置を制御するためのコンピ
ュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ファクシミリ装置において、
公衆電話回線上におけるファクシミリデータの通信中
に、たとえば公衆電話回線が布設された周囲の環境や固
有の時間帯等によることが原因で通信エラーが発生する
場合がある。この場合において、通信エラーの発生原因
を解析しようとするとき、公衆電話回線に接続されたフ
ァクシミリ装置に、たとえばモニター装置を接続して、
ファクシミリデータが重畳された搬送波の波形をモニタ
装置の表示画面に写し出したり、必要に応じて紙面にエ
ラー記録を印刷したりすることが行われている。これに
より、ファクシミリデータにおける通信エラーの原因を
特定することができることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、上記モニタ装置
では、ファクシミリデータが送られる際、送受信される
通信制御手順信号(コマンド)の種類を出力するものも
あり、送受信されたコマンドが何であるかを判別するこ
とはできる。しかしながら、たとえば通信制御手順信号
に対して、予想外の他の信号が公衆電話回線上に混入し
た場合や他の通信機器が接続されてそれが影響する場合
等において、どの通信制御手順信号において通信エラー
が発生したのかを特定することは困難であった。また、
通信制御手順信号のやり取りにおいて、どのような要因
で通信エラーが生じたのかを把握することは困難であっ
た。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、通信回線上において通信エラーが生じた場
合に、通信制御手順信号を通信回線上における信号形態
のまま抽出して通信エラーの解析を行うことのできる通
信装置、およびその通信装置における信号抽出方法、並
びにコンピュータプログラムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の通信装置は、通信回線上
において通信が可能であるとともに記憶媒体を有する通
信装置であって、前記通信回線上における相手先との通
信において送受信される、通信制御手順信号の一部また
は全部を、前記通信回線上における信号形態に再生可能
な形で前記記憶媒体に記憶するよう制御する制御手段を
備えることを特徴としている。
【0006】このような通信装置によれば、通信回線上
においてたとえばファクシミリデータの通信の際に、送
受信される通信制御手順信号を、通信回線上における信
号形態(アナログ信号)に再生可能な形で記憶すること
ができる。そのため、記憶された通信制御手順信号を再
生すれば、通信回線上における信号形態で復元すること
ができる。したがって、通信回線上における通信エラー
の発生原因を解析するとき、各通信制御手順信号がそれ
ぞれどのような状態になっているかを把握することがで
き、不具合のある通信制御手順信号を特定することがで
きる。また、各通信制御手順信号の状態を把握すること
により、どのような要因で通信エラーが生じたのかを特
定することが可能となる。
【0007】また、請求項2に記載した発明の通信装置
は、請求項1に記載の通信装置であって、前記記憶媒体
に記憶した通信制御手順信号を前記通信回線上における
信号形態に再生する再生手段と、前記再生手段によって
再生された通信制御手順信号を、外部に接続されかつ前
記通信制御手順信号を解析するための外部解析装置に転
送する転送手段とを備える。
【0008】このような通信装置によれば、請求項1に
記載の通信装置による効果に加え、記憶媒体に記憶した
通信制御手順信号を通信回線上における信号形態に再生
し、再生された信号を外部解析装置に転送することがで
きる。そのため、外部解析装置によって通信回線上にお
けるエラーの発生原因をより詳細に解析することがで
き、ユーザにおける障害に対して迅速に対応することが
できる。
【0009】また、請求項3に記載した発明の通信装置
は、請求項2に記載の通信装置であって、前記転送手段
は、相手先、前記外部解析装置または外部に接続された
外部接続装置からのリモート信号に基づいて、前記再生
手段によって再生された前記通信制御手順信号を前記外
部解析装置に転送する。
【0010】このような通信装置によれば、請求項2に
記載の通信装置による効果に加え、相手先、外部解析装
置または外部接続装置からのリモート信号によって、再
生手段によって再生された通信制御手順信号が外部解析
装置に転送される。そのため、遠隔的に解析作業を進め
ることができ、解析作業の効率化を図ることができる。
【0011】また、請求項4に記載した発明の通信装置
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装置であ
って、前記記憶媒体は、前記通信回線を介して受信され
る音声メッセージを記憶可能に構成されている。
【0012】このような通信装置によれば、請求項1な
いし3のいずれかに記載の通信装置による効果に加え、
記憶媒体が通信回線を介して受信される音声メッセージ
を記憶することができるので、記憶媒体としては、たと
えば留守番電話機能における相手先の音声メッセージを
記憶するためのメモリが用いられてもよい。そのため、
新たに記憶媒体を設ける必要がなく、部品コストを低減
することができる。
【0013】また、請求項5に記載した発明の通信装置
の信号抽出方法は、通信回線上において通信が可能であ
るとともに記憶媒体を有する通信装置における信号抽出
方法であって、前記通信回線上における相手先との通信
において送受信される、通信制御手順信号の一部または
全部を、前記通信回線上における信号形態に再生可能な
形で前記記憶媒体に記憶しておき、記憶した通信制御手
順信号を前記通信回線上における信号形態に再生して、
外部に接続されかつ前記通信制御手順信号を解析するた
めの外部解析装置に転送することを特徴としている。
【0014】このような通信装置における信号抽出方法
によれば、請求項1および請求項2に記載した通信装置
における作用効果と同様の効果を奏することができる。
【0015】また、請求項6に記載した発明のコンピュ
ータプログラムは、通信回線上において通信が可能であ
るとともに記憶媒体を有する通信装置を制御するための
コンピュータプログラムであって、前記通信回線上にお
ける相手先との通信において送受信される、通信制御手
順信号の一部または全部を、前記通信回線上における信
号形態に再生可能な形で前記記憶媒体に記憶するよう制
御する制御プログラムを含むことを特徴としている。
【0016】このようなコンピュータプログラムによれ
ば、それに基づいてCPUを動作させることにより、請
求項1に記載の通信装置としての動作を実現することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明に係る通信装置の一例とし
てのファクシミリ装置の概略ブロック構成図である。本
発明のファクシミリ装置1は、たとえばインクジェット
方式の印刷装置、画像読取装置(以下、「スキャナ」と
いう)、および画像通信装置等の各機能を複合的に備え
たものである。ファクシミリ装置1は、たとえばファク
シミリデータを送信するときには、スキャナで原稿を読
み取り、読み取った原稿データを通信機能によって送り
先に送信する。また、ファクシミリデータを通信機能に
よって受信したときには、印刷装置によってファクシミ
リデータの内容を所定の記録用紙に印字する。なお、こ
のファクシミリ装置1は、パーソナルコンピュータ等に
接続された状態で独立した形で印刷装置やスキャナとし
て利用される。また、印刷装置とスキャナとを連動させ
ることで、コピー機としても利用される。さらに、ハン
ドセットを使用して相手先と通話できるだけでなく、相
手先に音声メッセージ(OGM)を送出したり、回線を
介して送られる音声メッセージ(ICM)を記憶する留
守番電話機能を有している。
【0019】図1によれば、ファクシミリ装置1は、C
PU10、NCU11、RAM12、モデム13、RO
M14、NVRAM(不揮発性RAM:Non-Volatile R
AM)15、ゲートアレイ16、コーデック17およびD
MAC18を備え、それらは、バス19により相互に接
続されている。バス19には、アドレスバス、データバ
ス、および制御信号線が含まれる。また、このファクシ
ミリ装置1では、ゲートアレイ16に、読取部21、印
刷部22、操作部23、表示部24および外部接続部2
5が接続されて具備されている。NCU11には、公衆
電話回線27が接続され、また、外部接続部25には、
ケーブル28を介してパーソナルコンピュータ2が接続
されている。さらに、本実施形態では、バス19に再生
手段としてのモニタ用モデム31、および記憶媒体とし
てのモニタ用NVRAM32が相互接続されている。
【0020】CPU10は、ファクシミリ装置1全体の
動作を制御するものである。NCU11は、公衆電話回
線27に接続されることにより網制御を行う。この網制
御により、ファクシミリデータを受信あるいは送信する
ことができる。RAM12は、CPU10の作業領域等
を提供するものである。モデム13は、ファクシミリデ
ータの変調や復調等を行う。ROM14は、CPU10
が実行すべきプログラム等を記憶している。NVRAM
15は、ファクシミリデータ、OGM、受信されたIC
M、および各種の情報等を記憶する。
【0021】モニタ用モデム31は、公衆電話回線27
上において送受信される通信制御手順信号を記憶すると
きまたは再生するときに、公衆電話回線27に送出され
る、あるいは公衆電話回線27から受信する通信制御手
順信号に対して変復調を行うものである。また、モニタ
用NVRAM32は、モニタ用モデム31において変復
調された通信制御手順信号を、公衆電話回線27上の信
号形態に再生可能な形で記憶するものである。
【0022】ゲートアレイ16は、CPU10と各部2
1〜25とのインターフェイスとして機能する。コーデ
ック17は、ファクシミリデータ等の符号化や復号化を
行う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書
き込みや読み出しを行う。
【0023】読取部21は、たとえばイメージセンサ、
LED光源、および原稿送りモータ等を備え、CPU1
0の制御に応じてファクシミリ原稿等からイメージ画像
を読み取る。
【0024】印刷部22は、インクジェット方式等によ
り文字や図形等の画像をモノクロまたはカラーで印刷す
る。
【0025】操作部23は、テンキーや各種の操作キー
等を備え、ユーザのキー操作による入力信号をCPU1
0に伝える。
【0026】表示部24は、たとえば液晶ディスプレイ
を備え、動作状態や操作ガイダンス等を表示する。外部
接続部25は、ファクシミリ装置1にパーソナルコンピ
ュータ2を接続するためのものであり、その端子はたと
えばモジュラ・ジャックの形態を有している。この外部
接続部25に接続されるケーブル28は、パーソナルコ
ンピュータ2のマイク入力端子に接続される。パーソナ
ルコンピュータ2は、ファクシミリ装置1から転送され
た通信制御手順信号を、専用のアプリケーションソフト
ウェアを起動させることによって解析することができ
る。
【0027】このような構成によれば、たとえば公衆電
話回線27上においてファクシミリデータの通信中に、
通信エラーが発生した場合、送受信される通信制御手順
信号を、公衆電話回線27上の信号形態に再生可能な形
でモニタ用NVRAM32に記憶することができる。そ
して、モニタ用NVRAM32に記憶した通信制御手順
信号を公衆電話回線27上における信号形態に再生し、
通信制御手順信号をパーソナルコンピュータ2に転送し
て解析することができる。これにより、たとえば公衆電
話回線27上で通信エラーが発生した場合に、公衆電話
回線27上における実際の信号形態で、通信制御手順信
号を解析することができるので、各通信制御手順信号が
それぞれどのような状態になっているかを把握すること
ができ、不具合のある通信制御手順信号を特定すること
ができる。また、通信制御手順信号の状態を把握するこ
とにより、どのような要因で通信エラーが生じたのかを
特定することが可能となる。
【0028】次に、ファクシミリ装置1のCPU10の
動作制御を、図2に示すフローチャートおよび図3に示
す通信手順シーケンス図を参照して説明する。なお、上
記通信手順シーケンスでは、送信側のファクシミリ装置
1と、それとほぼ同構成の受信側のファクシミリ装置と
において通信されるものとする。ここでは、便宜上、受
信側のファクシミリ装置を1′とし、送信側および受信
側のファクシミリ装置1,1′では、図2に示す動作制
御がそれぞれ行われる。
【0029】ユーザ側でファクシミリデータの通信中
に、通信エラーが発生した場合、操作部23に設けられ
た特定キーを操作することにより、図2に示す通信制御
手順信号記録モードに設定される。前記特定のキーの操
作方法については、通信エラーが発生した際に、ユーザ
側がメーカのコールセンタに電話して教えてもらうよう
にしたり、予め取扱説明書に記載されているのが好まし
い。
【0030】まず、前回の通信エラーが発生したファク
シミリ通信を再現させるために、ユーザが前記通信制御
手順信号記録モードに設定した状態で、前回と同一の条
件(相手先、時間、設定等)でファクシミリ通信を行
う。そして、CPU10は、本ファクシミリ装置1が送
信側であるか否かを判別する(S1)。送信すべきファ
クシミリデータがある場合、本ファクシミリ装置1が送
信側であると判別する(S1:YES)。ここで、ユー
ザによりファクシミリデータを送る旨の開始操作が行わ
れると、CPU10は、NCU11に対して発呼するよ
う制御する(S2:YES)。
【0031】すなわち、CPU10は、後述する「CN
G(calling tone)」信号を送出することにより、発呼
が行われたことを認識し、公衆電話回線27上における
通信制御手順信号の記憶を開始する(S3)。具体的に
は、公衆電話回線27を通じて受信側のファクシミリ装
置1′から送られてきた通信制御手順信号を、NCU1
1を介して受信し、モニタ用モデム31において復調し
て、モニタ用NVRAM32に順次、公衆電話回線27
上における信号形態に再生可能な形で記憶させる。な
お、このように通信制御手順信号を記憶するとき、ファ
クシミリデータを含めて記憶するようにしてもよい。
【0032】そして、全ての通信制御手順信号およびフ
ァクシミリデータの送受信を終えると、CPU10は、
通信が終了したと判別し(S4:YES)、回線を開放
し(S5)、記録を停止する(S6)。
【0033】一方、ステップS1において、ファクシミ
リ装置1′が受信側である場合(S1:NO)、CPU
10は、送信側のファクシミリ装置1から送られてきた
前記「CNG」信号が着信したか否かの判別を行う(S
7)。そして、「CNG」信号が着信したと判別した場
合(S7:YES)、公衆電話回線27上における通信
制御手順信号の記憶を開始する(S3)。
【0034】具体的には、公衆電話回線27を通じて送
信側のファクシミリ装置1から送られてきた通信制御手
順信号を、受信側のファクシミリ装置1′に設けられた
NCUおよびモニタ用モデムを介して受信し、モニタ用
NVRAMに順次、音声帯域の信号に再生可能な形で記
憶させる。そして、全ての通信制御手順信号の送受信を
終えると、CPUは、通信が終了したと判別し(S4:
YES)、回線を開放し(S5)、記録を停止する(S
6)。
【0035】ここで、送信側のファクシミリ装置1およ
び受信側のファクシミリ装置1′における、通信制御手
順信号の具体的なやり取りを図3を用いて説明する。す
なわち、送信側のファクシミリ装置1からファクシミリ
データが送られる場合、まず、フェーズAの動作が行わ
れる。フェーズAとは、呼の設定および回線確立におけ
る手順のことである。詳細には、CPU10は、前述し
た「CNG(callingtone)」信号を公衆電話回線27
上に送出する。「CNG」信号は、この通信時に送られ
るデータがファクシミリデータであり、かつ非音声デー
タであることを示すものである。「CNG」信号は、た
とえば1100Hzのトーン信号であり、0.5秒間送
出、3秒間休止が繰り返されて発せられる。
【0036】上記「CNG」信号を受け取った受信側の
ファクシミリ装置1′は、着信信号として、「CED
(called station identification)」信号を公衆電話
回線27上に送出する。「CED」信号は、たとえば2
100Hzのトーン信号であり、2.6〜4秒間送出さ
れる。
【0037】続いて、フェーズBの動作が行われる。フ
ェーズBとは、ファクシミリ装置1や公衆電話回線27
の状態を確認するための手順のことであり、これにより
ファクシミリデータの伝送の準備が行われる。具体的に
は、「CED」信号を送信した受信側のファクシミリ装
置1′は、続いて「DIS(digital identificationsi
gnal)」信号および「NSF(non-standard facilitie
s)」信号を公衆電話回線27上に送出する。「DI
S」信号は、受信側のファクシミリ装置1′がITU−
T(国際電気通信連合、電気通信標準化部門)標準の受
信機能を有することを示し、「NSF」信号は、個別の
ユーザを識別するためのフィールドを有することを示す
ものである。「DIS」信号および「NSF」信号は、
公衆電話回線27上において、たとえば中心周波数17
50Hzの搬送波が±100Hzに偏移されて変調され
るといった周波数変調が施されて、送信側のファクシミ
リ装置1に送られる。
【0038】続いて、送信側のファクシミリ装置1は、
「DCS(digital command signal)」信号および「T
CF(training check)」信号を送出する。「DCS」
信号は、「DIS」信号で表示される標準機能の中から
設定される機能を示す命令信号である。また、「TC
F」信号は、相手側のモデムの状態を確認するためのも
のである。「DCS」信号および「TCF」信号は、公
衆電話回線27上において、上記した周波数変調が施さ
れて送られる。
【0039】これに対し、受信側のファクシミリ装置
1′は、「CFR(confirmation toreceive)」信号を
送出する。「CFR」信号は、ファクシミリデータを送
る前の手順が完了し、ファクシミリデータの送信開始を
許可する応答信号であり、たとえば1850Hzのトー
ン信号であって、約3秒送出される。
【0040】続いて、フェーズCの動作が行われる。フ
ェーズCとは、ファクシミリデータの伝送およびその確
認等を行うための手順のことである。具体的には、「C
FR」信号を受け取った送信側のファクシミリ装置1で
は、実際のファクシミリデータである「PIX」信号を
送出する。「PIX」信号は、公衆電話回線27上にお
いて、上記した周波数変調が施されて送られる。
【0041】続いて、フェーズDの動作が行われる。フ
ェーズDとは、ファクシミリデータの終了の確認等を行
うための手順である。詳細には、送信側のファクシミリ
装置1は、「EOP(end of procedures)」信号を送
出する。「EOP」信号は、ファクシミリデータが終了
したことを示す信号である。「EOP」信号は、公衆電
話回線27上において、上記した周波数変調が施されて
送られる。
【0042】この「EOP」信号を受けた受信側のファ
クシミリ装置1′は、「MCF(message confirmatio
n)」信号を送出する。続いて、送信側のファクシミリ
装置1は、「DCN(disconnect)」信号を送出する。
「DCN」信号は、通信の切断を命令する信号である。
「DCN」信号は、公衆電話回線27上において、上記
した周波数変調が施されて送られる。
【0043】上記のように、ファクシミリデータが送信
側のファクシミリ装置1から受信側のファクシミリ装置
1′に送られる際、送信側および受信側のファクシミリ
装置1,1′において、それぞれ通信制御手順信号がや
り取りされ、送信側および受信側のファクシミリ装置
1,1′のそれぞれにおいて、各モニタ用NVRAM3
2に通信制御手順信号が記憶される。
【0044】その後、それら記憶された通信制御手順信
号の解析を行う場合には、記憶された通信制御手順信号
の再生を行う。この実施形態では、パーソナルコンピュ
ータ2に予めインストールされている所定のアプリケー
ションソフトウェアによって、通信制御手順信号の解析
が行われる。
【0045】図4は、通信制御手順信号の再生処理につ
いて、CPU10の動作制御を示すフローチャートであ
る。まず、CPU10は、ユーザによる操作部23の再
生スイッチ(図示せず)を押下したか否か判別を行う
(S11)。再生スイッチが押下されれば(S11:Y
ES)、公衆電話回線27を一時的に閉結する(S1
2)。これは、再生される信号による公衆電話回線27
に与える影響を考慮したものである。
【0046】次いで、CPU10は、モニタ用NVRA
M32に記憶されている通信制御手順信号を読み出し、
モニタ用モデム31に送出する。モニタ用モデム31で
は、モニタ用NVRAM32に記憶されていた通信制御
手順信号が変調され、再生が行われる(S13)。これ
により、通信制御手順信号は、公衆電話回線27におけ
る実際の信号形態とされる。
【0047】モニタ用モデム31に送出された通信制御
手順信号は、外部接続部25を介しパーソナルコンピュ
ータ2のマイク端子を通じて、パーソナルコンピュータ
2に入力される。そして、パーソナルコンピュータ2に
予めインストールされているアプリケーションソフトウ
ェアが起動されることによって、入力された通信制御手
順信号の解析が行われる。
【0048】モニタ用NVRAM32に記憶されている
全ての通信制御手順信号の送出が終了すれば(S14:
YES)、再び公衆電話回線27が開放され、通常状態
に復旧される。
【0049】このように、モニタ用モデム31によっ
て、通信制御手順信号を公衆電話回線27上で通信エラ
ーが生じた信号形態とほぼ同様の信号形態にして再生す
ることができる。すなわち、通信制御手順信号は、公衆
電話回線27上では音声帯域の信号の形態でやり取りさ
れるため、その信号形態のままパーソナルコンピュータ
2によって解析されれば、より的確な解析結果を得るこ
とができる。
【0050】なお、上記実施形態では、たとえば、送信
側のファクシミリ装置1において記憶された通信制御手
順信号のデータは、送信側が受信側との間でやり取りし
た信号の全てをモニタ用NVRAM32に記憶してい
る。しかしながら、送信側から送出された信号が正確に
受信側で受信されたかを確認するため、たとえば送信側
のファクシミリ装置1における操作部23のリモートス
イッチ(図示せず)を押下することにより、受信側のフ
ァクシミリ装置1′において記憶したデータを送信側の
ファクシミリ装置1に送るように構成してもよい。また
逆に、このようなリモートスイッチは、受信側のファク
シミリ装置1′にも設けられていてもよく、送信側のフ
ァクシミリ装置1で記憶したデータを受信側のファクシ
ミリ装置1′に転送するようにしてもよい。
【0051】また、たとえばパーソナルコンピュータ2
において、キーボードにおけるいずれかのキーをリモー
トスイッチとして設定しておき、このリモートスイッチ
が押下されれば、送信側のファクシミリ装置1または受
信側のファクシミリ装置1′、あるいは両方の装置1,
1′において記憶されたデータがパーソナルコンピュー
タ2に転送されるようにしてもよい。あるいは、リモー
トスイッチを有する図示しない外部接続装置が送信側の
ファクシミリ装置1または受信側のファクシミリ装置
1′に接続可能とされてもよい。
【0052】また、ファクシミリ装置1,1′にパーソ
ナルコンピュータ2が接続されていない場合、オフィス
等の現場において、通信制御手順信号が記憶されたファ
クシミリ装置1をたとえば工場に持ち帰り、解析可能な
パーソナルコンピュータに接続することによって、現場
において記憶した通信制御手順信号を工場において再生
するようにしてもよい。そのため、時間の許す限り、よ
り入念な解析を行うことができる。この場合、モニタ用
NVRAM32に記憶されている通信制御手順信号のデ
ータのみを、たとえば携帯しやすいノート型のパーソナ
ルコンピュータを用いてコピーして、工場内に持ち帰っ
て解析するようにしてもよい。また、現場において、た
とえばノート型のパーソナルコンピュータを接続するよ
うにし、上記のような解析を行うようにしてもよい。
【0053】また、前記モニタ用NVRAM32に記憶
されている通信制御手順信号のデータを、メーカに設け
られたセンタ側から電話回線を介してアクセスできるよ
うにして、前記センタ側において通信エラーの解析を行
うようにしてもよい。前記センタへのアクセスは、ユー
ザ側から行うようにしてもよく、前記通信制御手順信号
記録モードに設定して通信制御手順信号が前記モニタ用
NVRAM32に記憶されると、自動的に前記センタ側
に発呼して前記モニタ用NVRAM32内のデータを送
信するようにしてもよい。このようにすれば、サービス
マンが、通信エラーが発生したファクシミリ装置のとこ
ろまで出かけなくても、センタ側で容易に通信エラーの
解析を行うことができる。また、ユーザ側においても、
通信制御手順信号記録モードに設定するだけで、センタ
側から必要な対策が連絡されるようにもでき、簡単な操
作で通信エラーの対応が可能である。
【0054】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。たとえば、上記実施形態においては、
公衆電話回線27上にファクシミリデータを送信する場
合について説明したが、データとしてはファクシミリデ
ータに限るものではない。また、通信制御手順信号は、
上記実施形態で説明した以外の通信制御手順信号が用い
られてもよく、必要のない通信制御手順信号は、省略さ
れてもよい。また、記憶される通信制御手順信号は、フ
ァクシミリデータが送られる際、その全部が記憶されて
もよいし、特定の通信制御手順信号だけが記憶されるよ
うにしてもよい。
【0055】また、たとえば、本発明に係る通信装置
は、ファクシミリ装置1に組み込まれたものとして説明
したが、単体としての通信装置が独立的に設けられてい
てもよい。また、モニタ用モデム31およびモニタ用N
VRAM32の部分を独立した携帯用の外部装置として
設け、現場に設置されたファクシミリ装置1に接続して
信号を記憶、再生するようにしてもよい。また、モニタ
用NVRAM32の記憶容量が不足する場合には、これ
に代わり、ハードディスク装置等が用いられてもよい。
また、モニタ用NVRAM32に代わり、たとえば留守
番電話機能における相手先の音声メッセージを記憶する
ためのメモリとしてNVRAM15が用いられてもよ
い。このようにすれば、新たにモニタ用NVRAM32
を設ける必要がなく、部品コストを低減できるといった
利点がある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の通信装置によれば、通信回線上においてたとえ
ばファクシミリデータの通信の際に、送受信される通信
制御手順信号を、通信回線上における信号形態に再生可
能な形で記憶することができる。そのため、記憶された
通信制御手順信号を再生すれば、通信回線上における信
号形態で復元することができる。したがって、通信回線
上における通信エラーの発生原因を解析するとき、各通
信制御手順信号がそれぞれどのような状態になっている
かを把握することができ、不具合のある通信制御手順信
号を特定することができる。また、各通信制御手順信号
の状態を把握することにより、どのような要因で通信エ
ラーが生じたのかを特定することが可能となる。
【0057】また、請求項2に記載した発明の通信装置
によれば、請求項1に記載の通信装置による効果に加
え、記憶媒体に記憶した通信制御手順信号を通信回線上
における信号形態に再生し、再生された信号を外部解析
装置に転送することができる。そのため、外部解析装置
によって通信回線上におけるエラーの発生原因をより詳
細に解析することができ、ユーザにおける障害に対して
迅速に対応することができる。
【0058】さらに、請求項3に記載した発明の通信装
置によれば、請求項2に記載の通信装置による効果に加
え、相手先、外部解析装置または外部接続装置からのリ
モート信号によって、再生手段によって再生された通信
制御手順信号が外部解析装置に転送される。そのため、
遠隔的に解析作業を進めることができ、解析作業の効率
化を図ることができる。
【0059】また、請求項4に記載した発明の通信装置
のよれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装
置による効果に加え、記憶媒体が通信回線を介して受信
される音声メッセージを記憶することができるので、記
憶媒体としては、たとえば留守番電話機能における相手
先の音声メッセージを記憶するためのメモリが用いられ
てもよい。そのため、新たに記憶媒体を設ける必要がな
く、部品コストを低減することができる。
【0060】また、請求項5に記載した発明の通信装置
の信号抽出方法によれば、請求項1および請求項2に記
載した通信装置における作用効果と同様の効果を奏する
ことができる。
【0061】また、請求項6に記載した発明のコンピュ
ータプログラムによれば、それに基づいてCPUを動作
させることにより、請求項1に記載の通信装置としての
動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の概略ブロック
構成図である。
【図2】CPUの動作制御を示すフローチャートであ
る。
【図3】送信側および受信側のファクシミリ装置におけ
る通信手順シーケンス図である。
【図4】CPUの他の動作制御を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 パーソナルコンピュータ 10 CPU 23 操作部 27 公衆電話回線 31 モニタ用モデム 32 モニタ用NVRAM
フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AB38 AB42 AC22 AC41 AC43 AE11 AE14 BA00 5C075 CD21 CD25 CD90 CE04 CE12 FF04 FF90 5K101 KK01 LL01 NN21 TT00 VV00 VV01 VV03 VV04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線上において通信が可能であると
    ともに記憶媒体を有する通信装置であって、 前記通信回線上における相手先との通信において送受信
    される、通信制御手順信号の一部または全部を、前記通
    信回線上における信号形態に再生可能な形で前記記憶媒
    体に記憶するよう制御する制御手段を備えることを特徴
    とする、通信装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶媒体に記憶した通信制御手順信
    号を前記通信回線上における信号形態に再生する再生手
    段と、 前記再生手段によって再生された通信制御手順信号を、
    外部に接続されかつ前記通信制御手順信号を解析するた
    めの外部解析装置に転送する転送手段とを備える、請求
    項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記転送手段は、相手先、前記外部解析
    装置または外部に接続された外部接続装置からのリモー
    ト信号に基づいて、前記再生手段によって再生された前
    記通信制御手順信号を前記外部解析装置に転送する、請
    求項2に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体は、前記通信回線を介して
    受信される音声メッセージを記憶可能に構成されたこと
    を特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の通
    信装置。
  5. 【請求項5】 通信回線上において通信が可能であると
    ともに記憶媒体を有する通信装置における信号抽出方法
    であって、 前記通信回線上における相手先との通信において送受信
    される、通信制御手順信号の一部または全部を、前記通
    信回線上における信号形態に再生可能な形で前記記憶媒
    体に記憶しておき、記憶した通信制御手順信号を前記通
    信回線上における信号形態に再生して、外部に接続され
    かつ前記通信制御手順信号を解析するための外部解析装
    置に転送することを特徴とする、通信装置の信号抽出方
    法。
  6. 【請求項6】 通信回線上において通信が可能であると
    ともに記憶媒体を有する通信装置を制御するためのコン
    ピュータプログラムであって、 前記通信回線上における相手先との通信において送受信
    される、通信制御手順信号の一部または全部を、前記通
    信回線上における信号形態に再生可能な形で前記記憶媒
    体に記憶するよう制御する制御プログラムを含むことを
    特徴とする、コンピュータプログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135255A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Tatsumo Kk 通信記録装置、およびこれを備えた障害解析装置
JP2014230106A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 コニカミノルタ株式会社 画像通信装置

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JP2009135255A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Tatsumo Kk 通信記録装置、およびこれを備えた障害解析装置
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