JP2003098679A - 印刷版露光装置 - Google Patents

印刷版露光装置

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JP2003098679A
JP2003098679A JP2001292166A JP2001292166A JP2003098679A JP 2003098679 A JP2003098679 A JP 2003098679A JP 2001292166 A JP2001292166 A JP 2001292166A JP 2001292166 A JP2001292166 A JP 2001292166A JP 2003098679 A JP2003098679 A JP 2003098679A
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JP2001292166A
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English (en)
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Tomoya Kitagawa
智也 北川
Takashi Toyofuku
貴司 豊福
Kiyoteru Morita
清輝 森田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版を露光部の定盤上へ搬送するまでの待
機時であっても、前記印刷版を挟持している搬送ローラ
を回転させることで、前記印刷版にニップ跡が生じるこ
とを防いで印刷品質の劣化(画像の劣化)を抑え、従来
の印刷版露光装置よりも印刷版に画像を形成する生産性
を向上する印刷版露光装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 印刷版送出手段から既に送り出されてお
り、かつ画像露光部で露光中の印刷版の次に露光される
未露光印刷版が、前記画像露光部へ給版されるまでの待
機中に、継続して搬送ローラが回転する。前記搬送ロー
ラが継続して回転することで、前記未露光印刷版の前記
搬送ローラと接触している接触領域が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版を順次所定
の搬送方向に送り出す印刷版送出手段と、前記印刷版に
画像を露光する画像露光部と、前記印刷版送出手段によ
って送り出された印刷版を前記画像露光部へ案内搬送す
る搬送ローラと、を備えた印刷版露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に記録層が設けられた印刷版
(例えば、PS版、サーマルプレート版、フォトポリマ
ー版等)を用い、この印刷版の光重合層に直接レーザビ
ーム等で画像を記録する技術が開発されてきている(印
刷版自動露光装置)。
【0003】このような技術では、印刷版への画像記録
が迅速に行われるため、次々と印刷版を送り込む必要が
あり、予め複数の印刷版を壁面にたてかけて積層した状
態で所定の位置に待機させ、自動的に1枚ずつ取り出し
て、定盤上に位置決めし、露光部へ送り込むようにして
いる。この印刷版を前記露光部へ案内搬送する搬送ロー
ラで前記印刷版が挟持された状態のまま、前記搬送ロー
ラが回転することで前記印刷版を搬送するニップ搬送が
行われている。ここで、前記露光部で印刷版に画像記録
がなされている最中に、前記画像記録がなされている前
記印刷版(以下、露光中の印刷版という)の次に露光さ
れる印刷版が前記露光部の外部の所定位置まで搬送され
るようになっている。この所定位置では、前記次に露光
される印刷版を前記定盤上へ搬送するまでの待機が行わ
れる。前記露光中の印刷版への前記画像記録が終了した
後、前記次に露光される印刷版が前記所定位置から前記
定盤上に搬送される。これにより、前記露光中の印刷版
への画像記録が終了した時から前記定盤上に前記次に露
光される印刷版が搬送される時までの時間が、前記画像
記録が終了した後に前記次に露光される印刷版を前記積
層された状態から搬送開始する場合と比べて短縮する。
このようにして画像記録の生産性を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように前記所定位置で前記印刷版を停止させた状態があ
る一定期間以上継続されると、前記搬送ローラの挟持に
よる圧力が前記印刷版の前記搬送ローラと接触する接触
領域にのみ加えられることになる。このため、前記印刷
版の画像記録を行う面に筋状の跡(ニップ跡)が生じて
しまう。その結果、前記印刷版に記録された画像の画質
が劣化してしまう場合がある。
【0005】また、前記画質の劣化を防止するために、
露光中の印刷版への画像記録が終了した後、前記露光中
の印刷版の次に露光される印刷版を前記積層状態から搬
送するようにすることが考えられるが、このような搬送
手順にした場合では、上述の如く、露光中の印刷版への
画像記録が終了してから前記次に露光される印刷版を前
記定盤上へ搬送するまでの時間が長くなってしまう。こ
のため、印刷版への画像形成に関して、上述のような高
い生産性が得られないことになる。
【0006】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、印刷版を露光部の定盤上へ搬送するまでの
待機時であっても、前記印刷版を挟持している搬送ロー
ラを回転させることで、前記印刷版にニップ跡が生じる
ことを防いで印刷品質の劣化(画像の劣化)を抑え、従
来の印刷版露光装置よりも印刷版に画像を形成する生産
性を向上する印刷版露光装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷版を順次所定の搬送方向に送り出す印刷版送出
手段と、前記印刷版に画像を露光する画像露光部と、前
記印刷版送出手段によって送り出された印刷版を前記画
像露光部へ案内搬送する搬送ローラと、を備えた印刷版
露光装置であって、前記印刷版送出手段により既に送り
出されており、かつ前記画像露光部で露光中の印刷版の
次に露光される未露光印刷版を前記画像露光部へ給版す
るまでの待機中に、継続して前記搬送ローラを回転させ
ることで前記未露光印刷版の前記搬送ローラと接触する
接触領域を変更することを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、印刷版送
出手段から既に送り出されており、かつ画像露光部で露
光中の印刷版の次に露光される未露光印刷版が、前記画
像露光部へ給版されるまでの待機中に、継続して搬送ロ
ーラが回転する。前記搬送ローラが継続して回転するこ
とで、前記未露光印刷版の前記搬送ローラと接触してい
る接触領域が変更される。これにより、前記印刷版にニ
ップ跡が生じることを防いで印刷品質の劣化を抑え、従
来の印刷版露光装置よりも印刷版への画像形成の生産性
を向上することができる。なお、前記未露光印刷版にニ
ップ跡が生じてしまうことを防ぐために、未露光印刷版
にニップ跡が生じない範囲内で、断続的に、すなわちコ
マ送り的に搬送ローラを回転させ、前記未露光印刷版の
前記接触領域を変更することも考えられる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記接触領域を変更する際、前記
印刷版の搬送方向に配置されている前記搬送ローラの間
隔に基づいた所定の範囲内で前記未露光印刷版を往復運
動させるように前記搬送ローラが回転することを特徴と
している。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記接触
領域を変更する際、前記未露光印刷版を往復運動させ
る。ここで、前記未露光印刷版を往復させる場合には、
前記印刷版の搬送方向長さを考慮し、前記印刷版の搬送
方向に配置されている前記搬送ローラの間隔に基づいた
所定の範囲内で行うことが好ましい。前記所定の範囲内
で前記未露光印刷版を往復運動させるために、前記搬送
ローラの回転に制限を設けておく。これにより、前記接
触領域がほぼ均一に前記印刷版上に分散するため、前記
未露光印刷版にニップ跡が生じることを防いで印刷品質
の劣化を抑え、従来の印刷版露光装置よりも印刷版への
画像形成の生産性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には、本実施の
形態に係るフォトポリマー版の自動露光装置100が示
されている。
【0012】自動露光装置100は、台車200に搭載
されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する
版収容部104及び版収容部104に収容されたフォト
ポリマー版102を持ち出する枚葉部106を備えた給
版部108と、フォトポリマー版102が位置決め保持
される定盤110と、定盤110に位置決めされたフォ
トポリマー版102へ画像を記録する露光部112と、
で構成されている。
【0013】なお、この自動露光装置100の下流側に
は、バッファ部114を介して自動現像装置116が設
定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理する
ことも可能となっている。
【0014】なお、前記バッファ部114には、搬送ガ
イド板、コロローラ及び搬送ローラが備えられている
(後述)。
【0015】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102を予め壁面に立て
かけた状態で積層して保持するマガジン208が用いら
れている台車200が収容可能となっている。また、図
2に示される如く、フォトポリマー版102の表面に
は、1枚毎に保護用の合紙118が設けられており、結
果としてフォトポリマー版102と合紙118とが交互
に積層された状態となっている。
【0016】前記マガジン208には、合紙118とフ
ォトポリマー版102とを引き離すためのさばき板25
0及び合紙おさえ252が設けられている。さらに、前
記マガジン208に載置され、このマガジン208の最
上面に位置する、フォトポリマー版102又は合紙11
8と対向する位置には、当該フォトポリマー版102又
は合紙118を所定の圧力で押圧するためのアクチュエ
ータ254が設けられている。前記最上面に位置するフ
ォトポリマー版102又は合紙118を吸着する際の吸
盤124の圧力が所定の値になるまでの間、前記アクチ
ュエータ254は当該フォトポリマー版102又は合紙
118に接触し、前記吸着を補助するようになってい
る。
【0017】また、前記最上面に位置するフォトポリマ
ー版102又は合紙118と対向する位置には、フォト
ポリマー版102の版面を検出するための版面検出セン
サ256が設けられている。
【0018】版収容部104は、路面よりも高い位置に
床部104Aを形成しており、台車200は、路面から
この床部104Aへと乗り上げられる構造となってい
る。すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して
支持されており、このキャスタ120は、台車200に
対して突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図
3の突出位置)に移動可能となっている。
【0019】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ122が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ122を介して支持される構造となってい
る。
【0020】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106は、フォトポリマ
ー版102及び合紙118を交互に積層状態から取り出
して、給版部108へ送り出すようになっており、フォ
トポリマー版102及び合紙118を吸着する吸盤12
4を備えている。また、吸盤124の近傍には、吸盤1
24とは別に、合紙118を吸着する際の補助手段とし
て、吸引ファン126が設けられている。これらの吸盤
124及び吸引ファン126は一体的に積層された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0021】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102をいっしょに吸着すること)
を防止している。
【0022】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフ
ォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとっ
て合紙収容箱(台車200に搭載されている)132へ
送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128か
ら前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部1
34の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する
切替搬送部136と、構成されている。
【0023】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
118とが交互に積層されているため、枚葉部106に
おいて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、そ
れぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0024】ここで、図4(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0025】これに対して、合紙搬送部134は、図4
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0026】ここで、図5に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0027】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
た合紙収容箱132へ案内される。合紙収容箱132の
上部に設けられた合紙118の挿入口142は、一対の
ローラ144が設けられており、前記合紙搬送部134
の搬送速度よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転
駆動している。これにより、合紙118が合紙搬送部1
34とこのローラ144との間に掛け渡されると、所定
の緊張状態を維持しながら搬送されることになり、弛み
等によるジャミングを防止することができる。
【0028】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。このテーパ
ー形状とされた互いに対向するガイド板146には、除
電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入口142
に挿入する合紙118の電荷を除去するようになってい
る。
【0029】前記一対のローラ144は串型とされ、こ
の串型による凹凸に沿うように仕切板150が設けられ
ている。これにより、合紙収容部134に収容された後
の合紙118の一部がローラ144に接触しても、仕切
板150によって巻き込みを防止することができる。
【0030】上述のような構成に加え、露光部112の
定盤110にフォトポリマー版102が載置されている
場合であっても、前記露光部112で露光が終了してい
ないフォトポリマー版102の次に前記定盤110に搬
送されるフォトポリマー版102が、前記マガジン20
8から搬出されるようになっている。前記マガジン20
8から搬出されたフォトポリマー版102は、前記定盤
110に搬送できる状態になるまで、前記フォトポリマ
ー版搬送部130で待機する。この際、前記フォトポリ
マー版搬送部130に設けられている搬送ローラが継続
して回転し、前記フォトポリマー版102の前記搬送ロ
ーラ130Aと接触している接触領域が変更されるよう
になっている。
【0031】ここで、前記搬送ローラ130Aで未露光
のフォトポリマー版102を挟持した期間が、前記フォ
トポリマー版102に形成された画像に画質劣化を生じ
ない期間となるように設定しておく。
【0032】さらに、前記搬送ローラ130Aの搬送方
向に設置されている間隔を考慮し、所定の範囲内で前記
未露光のフォトポリマー版102を往復運動させるよう
に、前記搬送ローラ130Aの回転に制限を設けてお
く。
【0033】これにより、前記搬送ローラに挟持(ニッ
プ)されることで前記フォトポリマー版102の露光面
が傷むことを防ぎ、前記フォトポリマー版102に形成
された画像に筋状の画質劣化が生じることを防ぐことが
できる。このようにして、前記フォトポリマー版102
に形成された画像の印刷品質の劣化を防いでいる。
【0034】図6に示される如く、フォトポリマー版搬
送部130によって搬送されるフォトポリマー版102
は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部130から
離脱し、定盤110へ受け渡すようになっている。
【0035】ここで、定盤110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。この手前側には、定盤110
に対して接近離反可能な移動体152に設けられた仮支
持プレート154が配設されており、フォトポリマー版
102の垂れ下がりを防止している。
【0036】また、図6及び図9に示される如く、定盤
110には、フォトポリマー版102を仮保持するため
の十字型の吸引溝110Bが形成されている。この吸引
溝110Bからは図示しない真空ポンプ等の駆動によっ
てエアが吸引されるようになっており、この吸引溝11
0B上にフォトポリマー版102が存在する場合、フォ
トポリマー版102を一点保持することになる。
【0037】定盤110の一辺側には、フォトポリマー
版102を位置決めしたり、パンチ加工したりするため
の処理部であるパンチステージが配置されている。
【0038】前記パンチステージの一部には、フォトポ
リマー版102の後端部を搬送方向に押圧する押圧プレ
ート156が設けられ、この押圧プレート156によっ
てフォトポリマー版102の後端部を押圧することで、
フォトポリマー版102の傾斜誤差(図9(B),
(C)の角度θ)が解消されると共に、所定の搬送方向
基準位置まで送り出すことができる。この基準位置は、
フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若干定盤1
10からはみ出した状態である。図9では、前記押圧プ
レート156の押圧方向前端部側は、前記押圧プレート
156の幅方向に直線状になっている。なお、前記押圧
方向前端部側が前記幅方向に直線状でなく、押圧プレー
トの中央に凹部を設けて幅方向両端部のみでフォトポリ
マー版102を押圧するような構造であってもよい。
【0039】この場合、フォトポリマー版102は、吸
引溝110Bによって一点保持されているため、前記押
圧方向に対して抵抗力を持つことになる。このため、前
記押圧プレート156による押圧で、フォトポリマー版
102は、吸引溝110Bによる保持点を中心とする回
転のみとなり、ほとんどその場で傾斜誤差分を整合する
ことができるようになっている。
【0040】定盤110に対する傾斜誤差分が整合され
ると、引き続き押圧プレート156によってさらに押圧
が継続されることで、フォトポリマー版102のX方向
(後述する露光時の主走査方向)の位置決めを行う。
【0041】この位置決めは、押圧プレート156の押
圧量の制御によって行われ、傾斜誤差の整合が適正に行
われたことの確認が、フォトポリマー版102の搬送方
向後端部両角部を含む複数の位置に設けられたセンサ1
58によって行われる。図9では、2個のセンサ158
のみを示してあるが、4個の場合もある。また、このセ
ンサ158はフォトポリマー版102のY方向(露光時
の副走査方向)の位置検出にも適用されている。すなわ
ち、定盤110がY方向に移動することで、フォトポリ
マー版102の角部とセンサ158とを一致させ、これ
をフォトポリマー版102の初期位置として登録するよ
うになっている。
【0042】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、この状態で定盤110
に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持される。
【0043】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチステージ上に
設置されているパンチャー160によりパンチ孔が設け
られる。
【0044】一方、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0045】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号に応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤
110の搬送方向と直交する方向)される構成となって
いる。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動とな
り、この結果、定盤110上のフォトポリマー版102
には、露光部112への往路搬送時に画像が記録され、
復路搬送によって、元の位置に戻されることになる。な
お、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版
102は、吸着保持が解除される。
【0046】画像が記録され、元の位置に戻った定盤1
10に対応し、フォトポリマー版搬送部130によるフ
ォトポリマー版102の搬送方向後端部側に待機してい
た排出機構部166が定盤110の上方を通過してフォ
トポリマー版102の搬送方向前端部へと移動する(図
7(A)参照)。
【0047】排出機構部164には、フォトポリマー版
102の搬送方向後端部を載置するフック部166Aが
形成されており、前記定盤110からはみ出したフォト
ポリマー版102の後端部を移動体152に設けられた
仮支持プレート154により持ち上げ(図7(B)参
照)、かつ排出機構部166をフォトポリマー版102
の搬送方向へ移動させることにより、フォトポリマー版
102は、フック部166Aに引っ掛けられて排出機構
部166の移動に伴って、定盤110の下流側へ搬送さ
れていく(図7(C)参照)。この下流側には、バッフ
ァ部114が設けられ、さらに自動現像装置116が設
けられており、フォトポリマー版102は、排出機構部
166による排出速度と自動現像装置116での搬送速
度との差をバッファ部114で吸収されながら円滑に送
り出されていく。 (台車200の詳細構成)図1には、台車200が示さ
れている。台車200は、4個のキャスタ120(図8
では2個のみを図示)を介して路面FLに支持される荷
台202には、ハンドル204(図1参照)が取り付け
られている。ハンドル204は、一端部に略コ字型に屈
曲されており、その両端が前記荷台202に突き当てら
れ固定されている。
【0048】荷台202には、フォトポリマー版102
を重ねて保持する集積部206が設けられている。この
集積部206は、側面から見て略直角三角形状とされ、
その斜面部にフォトポリマー版102を収容するマガジ
ン208が立てかけられている。
【0049】マガジン208には、予め数10枚(通常
は60枚、100枚まで可能)のフォトポリマー版10
2が積層されている。また、マガジン208には、シャ
ッター210が設けられており、暗室以外においてこの
シャッター210を閉状態としておくことにより、フォ
トポリマー版102の感光を防止している。
【0050】すなわち、台車200は、前記版収容部1
04と、フォトポリマー版102を保管している暗室と
の間で運搬されるものであり、シャッター210は、運
搬中におけるフォトポリマー版102を保護することが
できる。
【0051】台車200は、前記ハンドル204の取り
付け側が運搬時の後方向きとされ、前記版収容部104
に収容される。
【0052】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】図10には、フォトポリマー版102を露
光部112へ搬送する際の手順を示すフローチャートが
示されている。
【0054】フォトポリマー版102を露光部112へ
搬送開始(ステップ300)すると、ステップ302へ
移行し、フォトポリマー版搬送部130にフォトポリマ
ー版102が存在しているか否かが判断される。前記判
断が否定された場合にのみステップ304へ移行する。
【0055】ステップ304では、マガジン208から
フォトポリマー版102が搬出される(送り出され
る)。前記搬出が終了すると、ステップ306へ移行す
る。
【0056】ステップ306では、露光部112にフォ
トポリマー版102が存在しているか否かが判断され
る。前記判断が肯定されるとステップ308へ移行し、
前記判断が否定されるとステップ310へ移行する。
【0057】ステップ308では、フォトポリマー版1
02を挟持している前記フォトポリマー版搬送部130
の搬送ローラ130Aを継続して回転させることで、前
記フォトポリマー版102の前記搬送ローラ130Aと
接触している接触領域が変更され、前記ステップ306
へ移行し上述した処理が行われる。
【0058】一方、前記ステップ306での判断が否定
されるとステップ310へ移行し、露光部112へフォ
トポリマー版102が搬送される。前記搬送が終了する
と、ステップ312へ移行し、フォトポリマー版102
の露光部への搬送が終了する。
【0059】以上説明した如く本発明の実施の形態によ
れば、露光中のフォトポリマー版102の次に露光され
る未露光のフォトポリマー版102が露光部112へ搬
送されるまでの待機中に、搬送ローラ130Aが継続し
て回転する。前記搬送ローラ130Aが継続して回転す
ることで、前記未露光のフォトポリマー版102の前記
搬送ローラ130Aと接触している接触領域が変更され
る。また、前記搬送ローラ130Aで未露光のフォトポ
リマー版102を挟持した期間が、前記フォトポリマー
版102に形成された画像に画質劣化を生じない期間と
なるように設定される。さらに、前記搬送ローラ130
Aの搬送方向に設置されている間隔を考慮し、所定の範
囲内で前記未露光のフォトポリマー版102を往復運動
させるように、前記搬送ローラ130Aの回転に制限を
設けておく。これにより、前記フォトポリマー版102
に前記搬送ローラ130Aの挟持によるニップ跡が生じ
ることを防いで印刷品質の劣化を抑え、従来の印刷版露
光装置よりも印刷版への画像形成の生産性を向上するこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、印刷
版にニップ跡が生じることを防いで印刷品質の劣化を抑
え、従来の印刷版露光装置よりも印刷版への画像形成の
生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動露光装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図5】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図6】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図7】排出機構部の動作を示す側面図であり、(A)
は動作開始初期(B)はフォトポリマー版の持ち上げ状
態、(C)は排出時である。
【図8】台車の下部の拡大側面図である。
【図9】(A)は定盤及び定盤上での位置決めを行うた
めの移動体の斜視図、(B)は定盤上に斜めに載置され
たフォトポリマー版を示す平面図、(C)は図9(B)
の傾斜誤差を整合した後の平面図である。
【図10】本実施の形態に係る、フォトポリマー版を露
光部へ搬送する際の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 自動露光装置(印刷版露光装置) 102 フォトポリマー版(印刷版) 104 版収容部 108 給版部(印刷版送出手段) 110 定盤 112 露光部(画像露光部) 130 フォトポリマー版搬送部 130A 搬送ローラ 208 マガジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 清輝 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H084 AA14 AE04 AE05 AE08 BB04 BB13 CC05 2H096 AA06 EA30 2H097 AA03 CA17 DB03 DB07 DB14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版を順次所定の搬送方向に送り出す
    印刷版送出手段と、前記印刷版に画像を露光する画像露
    光部と、前記印刷版送出手段によって送り出された印刷
    版を前記画像露光部へ案内搬送する搬送ローラと、を備
    えた印刷版露光装置であって、 前記印刷版送出手段により既に送り出されており、かつ
    前記画像露光部で露光中の印刷版の次に露光される未露
    光印刷版を前記画像露光部へ給版するまでの待機中に、
    継続して前記搬送ローラを回転させることで前記未露光
    印刷版の前記搬送ローラと接触する接触領域を変更する
    ことを特徴とする印刷版露光装置。
  2. 【請求項2】 前記接触領域を変更する際、前記印刷版
    の搬送方向に配置されている前記搬送ローラの間隔に基
    づいた所定の範囲内で前記未露光印刷版を往復運動させ
    るように前記搬送ローラが回転することを特徴とする請
    求項1記載の印刷版露光装置。
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