JP2002131924A - 印刷版の搬送ガイド機構 - Google Patents

印刷版の搬送ガイド機構

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JP2002131924A
JP2002131924A JP2000325265A JP2000325265A JP2002131924A JP 2002131924 A JP2002131924 A JP 2002131924A JP 2000325265 A JP2000325265 A JP 2000325265A JP 2000325265 A JP2000325265 A JP 2000325265A JP 2002131924 A JP2002131924 A JP 2002131924A
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Japan
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plate
printing plate
transport
photopolymer
guide
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Pending
Application number
JP2000325265A
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English (en)
Inventor
Takashi Koizumi
孝 小泉
Yoshinori Kawamura
吉紀 河村
Mamoru Murata
守 村田
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版の工程間の受渡し時に、搬送ガイド板
の熱膨張等による歪みを抑えることができる印刷版の搬
送ガイド機構を得ることが目的である。また、印刷版の
斜行を防止することができる搬送ガイド機構を得ること
が目的である。 【解決手段】 現像工程で、例えば、発生する熱を支持
プレートが受けて前記支持プレートが熱膨張等をした場
合であっても、一対の案内部材のうち少なくとも一方の
案内部材が所定の位置を基準として所定範囲内で可動で
あることで、前記少なくとも一方の案内部材に歪みが生
じないため、露光工程から排出された印刷版を斜行させ
ずに搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版の搬送ガイ
ド機構に関し、特に、印刷版を斜行させずに搬送する印
刷版の搬送ガイド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に記録層が設けられた印刷版
(例えば、PS版、サーマルプレート版、フォトポリマ
ー版等)を用い、この印刷版の光重合層に直接レーザビ
ーム等で画像を記録する技術が開発されてきている(印
刷版自動露光装置)。印刷版自動露光装置の内部に設け
てある定盤から自動現像装置へ画像が記録された印刷版
を搬送するために、露光部と自動現像装置との連結部位
にはバッファ部が設置され、このバッファ部の内部には
搬送ガイド板が設けてある。この搬送ガイド板には、印
刷版を斜行させずに定盤から自動現像装置に搬送するた
めの誘い込みガイド板が設けてある。前記誘い込み板
は、ネジを用いて搬送方向に印刷版よりも長いピッチ
で、搬送ガイド板に固定されている。これにより、印刷
版は定盤から自動現像装置に搬送される。
【0003】しかしながら、印刷版を定盤から自動現像
装置へ搬送する際に、印刷版の光重合層の受光部の重合
度が増し、印刷に必要な耐刷性を向上させるために加熱
する、自動現像装置の内部に設けてあるヒーターユニッ
トからの熱が、搬送ガイド板に伝達する。これにより、
搬送ガイド板の搬送方向前端部のみが大きく温度上昇し
てしまい、熱膨張する。このため、搬送ガイド板そのも
のが変形してしまい、誘い込みガイド板に歪みが生じて
しまう。定盤から搬送された印刷版はガイド板の歪みの
生じた部位に沿って自動現像機に搬送されるために印刷
版が斜行してしまうことがあった。
【0004】一方、定盤から搬送された印刷版にも斜行
が生じることがあり、印刷版の位置検出センサーが印刷
版の位置を誤検知してしまうことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、印刷版の工程間の受渡し時に、搬送ガイド板の熱
膨張等による歪みを抑えることができる印刷版の搬送ガ
イド機構を得ることが目的である。
【0006】また、上記目的に加えて、印刷版の斜行を
防止することができる搬送ガイド機構を得ることが目的
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、印刷版に潜像を形成する第1の工程と、この第1の
工程において潜像が形成された印刷版を所定方向へ搬送
し、前記印刷版上の潜像を顕像化する第2の工程と、を
備えた印刷版処理装置に用いられ、前記印刷版を第1の
工程から前記第2の工程へ搬送する搬送路上に配設され
た搬送ガイド機構であって、前記印刷版を支持する支持
プレートと、前記支持プレートに取り付けられ、前記印
刷版の幅方向両端部を案内する一対の案内部材と、を有
し、前記案内部材の少なくとも一方が、前記支持プレー
トに沿って前記印刷版の幅方向へ移動可能とされてい
る、ことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、第2の工
程で、例えば、発生する熱を支持プレートが受けて前記
支持プレートが熱膨張等をした場合であっても、一対の
案内部材のうち少なくとも一方の案内部材が所定の位置
を基準として所定範囲内で可動であることで、前記少な
くとも一方の案内部材に歪みが生じないため、第1の工
程から排出された印刷版を斜行させずに搬送することが
できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記一対の案内部材の印刷版搬送
方向上流側には、前記第1の工程から排出された印刷版
を誘い込む誘い込み部が設けられている、ことを特徴と
している。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、万一、第
1の工程から排出された印刷版が斜行した場合であって
も、印刷版の搬送方向前端部が案内部材に設けられた誘
い込み部と接触することで、印刷版の斜行を補正して第
2の工程へ搬送することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は前記請求項2に記載の発明において、前記支持プレー
トの上面は、前記印刷版搬送方向に沿って筋状の凹凸が
設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、支持プレ
ートの上面に筋状の凹凸が形成されることで凸部のみで
形成された筋が搬送方向中心線と平行になることで、印
刷版と前記上面との間での摩擦力が搬送方向に対して垂
直な方向よりも搬送方向の方が弱くなり、印刷版を搬送
方向に移動し易くすることができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記移動
可能な案内部材はビスにより前記支持プレートに取り付
けられており、当該ビスは前記案内部材に設けられた貫
通孔に遊嵌されていることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、例えば、
支持プレートが第2の工程から熱を受けて、前記支持プ
レートが熱膨張等をした場合であっても、ビスが一対の
案内部材の少なくとも一方の案内部材に設けられた貫通
孔に遊嵌されているため、前記案内部材が所定範囲内で
可動となり、前記案内部材に歪みが生じないため、第1
の工程から排出された印刷版を斜行させずに搬送するこ
とができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記第1
の工程が露光工程であり、前記第2の工程が現像工程で
ある、ことを特徴としている。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、第1の工
程において潜像が露光記録された印刷版が斜行した場合
であっても、前記印刷版の斜行を補正することができ、
この補正された状態を保ちながら前記印刷版を現像処理
する第2の工程へ搬送することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には、本実施の
形態に係るフォトポリマー版の自動露光装置100が示
されている。
【0018】自動露光装置100は、台車200に搭載
されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する
版収容部104及び版収容部104に収容されたフォト
ポリマー版102を持ち出する枚葉部106を備えた給
版部108と、フォトポリマー版102が位置決め保持
される定盤110と、定盤110に位置決めされたフォ
トポリマー版102へ画像を記録する露光部112と、
で構成されている。
【0019】なお、この自動露光装置100の下流側に
は、バッファ部114を介して自動現像装置116が設
定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理する
ことも可能となっている。
【0020】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102が立てかけられ台
車200が収容可能となっている。なお、図2に示され
る如く、フォトポリマー版102の表面には、1枚毎に
保護用の合紙118が設けられており、結果としてフォ
トポリマー版102と合紙118とが交互に積層された
状態となっている。
【0021】版収容部104は、路面よりも高い位置に
床部104Aを形成しており、台車200は、路面から
この床部104Aへと乗り上げられる構造となってい
る。すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して
支持されており、このキャスタ120は、台車200に
対して突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図
3の突出位置)に移動可能となっている。
【0022】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ122が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ122を介して支持される構造となってい
る。
【0023】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106は、フォトポリマ
ー版102及び合紙118を交互に積層状態から取り出
して、給版部108へ送り出すようになっており、フォ
トポリマー版102及び合紙118を吸着する吸盤12
4を備えている。また、吸盤124の近傍には、吸盤1
24とは別に、合紙118を吸着する際の補助手段とし
て、吸引ファン126が設けられている。これらの吸盤
124及び吸引ファン126は一体的に積層された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0024】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102をいっしょに吸着すること)
を防止している。
【0025】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフ
ォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとっ
て合紙収容箱(台車200に搭載されている)132へ
送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128か
ら前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部1
34の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する
切替搬送部136と、構成されている。
【0026】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
118とが交互に積層されているため、枚葉部106に
おいて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、そ
れぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0027】ここで、図4(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0028】これに対して、合紙搬送部134は、図4
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0029】ここで、図5に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0030】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
た合紙収容箱132へ案内される。合紙収容箱132の
上部に設けられた合紙118の挿入口142は、一対の
ローラ144が設けられており、前記合紙搬送部134
の搬送速度よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転
駆動している。これにより、合紙118が合紙搬送部1
34とこのローラ144との間に掛け渡されると、所定
の緊張状態を維持しながら搬送されることになり、弛み
等によるジャミングを防止することができる。
【0031】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。このテーパ
ー形状とされた互いに対向するガイド板146には、除
電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入口142
に挿入する合紙118の電荷を除去するようになってい
る。
【0032】前記一対のローラ144は串型とされ、こ
の串型による凹凸に沿うように仕切板150が設けられ
ている。これにより、合紙収容部134に収容された後
の合紙118の一部がローラ144に接触しても、仕切
板150によって巻き込みを防止することができる。
【0033】図6に示される如く、フォトポリマー版搬
送部130によって搬送されるフォトポリマー版102
は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部130から
離脱し、定盤110へ受け渡すようになっている。
【0034】ここで、定盤110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。この手前側には、定盤110
に対して接近離反可能な移動体152に設けられた仮支
持プレート154が配設されており、フォトポリマー版
102の垂れ下がりを防止している。
【0035】また、図6及び図9に示される如く、定盤
110には、フォトポリマー版102を仮保持するため
の十字型の吸引溝110Bが形成されている。この吸引
溝110Bからは図示しない真空ポンプ等の駆動によっ
てエアが吸引されるようになっており、この吸引溝11
0B上にフォトポリマー版102が存在する場合、フォ
トポリマー版102を一点保持することになる。
【0036】定盤110の一辺側には、フォトポリマー
版102を位置決めしたり、パンチ加工したりするため
の処理部であるパンチステージが配置されている。
【0037】前記パンチステージの一部には、フォトポ
リマー版102の後端部を搬送方向に押圧する押圧プレ
ート156が設けられ、この押圧プレート156によっ
てフォトポリマー版102の後端部を押圧することで、
フォトポリマー版102の傾斜誤差(図9(B),
(C)の角度θ)が解消されると共に、所定の搬送方向
基準位置まで送り出すことができる。この基準位置は、
フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若干定盤1
10からはみ出した状態である。図9では、前記押圧プ
レート156の押圧方向前端部側は、前記押圧プレート
156の幅方向に直線状になっている。なお、前記押圧
方向前端部側が前記幅方向に直線状でなく、押圧プレー
トの中央に凹部を設けて幅方向両端部のみでフォトポリ
マー版102を押圧するような構造であってもよい。
【0038】この場合、フォトポリマー版102は、吸
引溝110Bによって一点保持されているため、前記押
圧方向に対して抵抗力を持つことになる。このため、前
記押圧プレート156による押圧で、フォトポリマー版
102は、吸引溝110Bによる保持点を中心とする回
転のみとなり、ほとんどその場で傾斜誤差分を整合する
ことができるようになっている。
【0039】定盤110に対する傾斜誤差分が整合され
ると、引き続き押圧プレート156によってさらに押圧
が継続されることで、フォトポリマー版102のX方向
(露光時の主走査方向)の位置決めを行う。
【0040】この位置決めは、押圧プレート156の押
圧量の制御によって行われ、傾斜誤差の整合が適正に行
われたことの確認が、フォトポリマー版102の搬送方
向後端部両角部を含む複数の位置に設けられたセンサ1
58によって行われる。図9では、2個のセンサ158
のみを示してある。また、このセンサ158はフォトポ
リマー版102のY方向(露光時の副走査方向)の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110がY方
向に移動することで、フォトポリマー版102の角部と
センサ158とを一致させ、これをフォトポリマー版1
02の初期位置として登録するようになっている。
【0041】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、この状態で定盤110
に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持される。
【0042】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチステージ上に
設置されているパンチャー160によりパンチ孔が設け
られる。
【0043】一方、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0044】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号に応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤
110の搬送方向と直交する方向)される構成となって
いる。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動とな
り、この結果、定盤110上のフォトポリマー版102
には、露光部112への往路搬送時に画像が記録され、
復路搬送によって、元の位置に戻されることになる。な
お、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版
102は、吸着保持が解除される。
【0045】画像が記録され、元の位置に戻った定盤1
10に対応し、フォトポリマー版搬送部130によるフ
ォトポリマー版102の搬送方向後端部側に待機してい
た排出機構部166が定盤110の上方を通過してフォ
トポリマー版102の搬送方向前端部へと移動する(図
7(A)参照)。
【0046】排出機構部166には、フォトポリマー版
102の搬送方向後端部を載置するフック部166Aが
形成されており、前記定盤110からはみ出したフォト
ポリマー版102の後端部を移動体152に設けられた
仮支持プレート154により持ち上げ(図7(B)参
照)、かつ排出機構部166をフォトポリマー版102
の搬送方向へ移動させることにより、フォトポリマー版
102は、フック部166Aに引っ掛けられて排出機構
部166の移動に伴って、定盤110の下流側へ搬送さ
れていく(図7(C)参照)。この下流側には、バッフ
ァ部114が設けられ、さらに自動現像装置116が設
けられており、フォトポリマー版102は、排出機構部
166による排出速度と自動現像装置116での搬送速
度との差をバッファ部114で吸収されながら円滑に送
り出されていく。(搬送ガイド板の構成)図10には、
支持プレートとしての搬送ガイド板300の概略が示さ
れている。
【0047】この搬送ガイド板300は、図1に示すバ
ッファ部114の内部に設けられている。
【0048】搬送ガイド板300の上面は、フォトポリ
マー版102の搬送方向に沿って凹凸状に形成され、波
状とされており、図10では、一点破線及び点線がそれ
ぞれの波の山、波の谷を表している。波の山を表す前記
一点破線は搬送方向中心線と平行になっている。前記波
の山を表す一点破線が搬送方向と平行に形成されること
で、フォトポリマー版102と前記上面との間での摩擦
力が搬送方向に対して垂直な方向よりも搬送方向の方が
弱くなり、フォトポリマー版102が搬送方向(矢印A
参照)に移動し易くなるように構成されている。これに
より、フォトポリマー版102が搬送されている場合
に、前記フォトポリマー版102が搬送方向中心線から
ずれることを抑えることができる。
【0049】搬送ガイド板300の搬送方向両側には、
案内部材が設置されている。
【0050】フォトポリマー版102の搬送方向左側に
は、ネジで固定された案内部材302が設置されてい
る。
【0051】前記案内部材302には、ネジを用いて前
記搬送ガイド板300に固定するためのネジ穴302A
及び302Bが設けられている。
【0052】フォトポリマー版102の搬送方向右側に
は、バネで固定された案内部材304が設置されてい
る。
【0053】前記案内部材304には、バネを用いて前
記搬送ガイド板300に固定するための長穴304A及
び304Bが設けられている。これにより、前記搬送ガ
イド板300が熱膨張をした場合であっても、前記長穴
304A及び304Bに沿って前記案内部材304が所
定の範囲内で移動可能なように、ゆとりをもって前記長
穴304A及び304Bの大きさが形成されているため
に(詳細は後述)、歪みを生じることなくフォトポリマ
ー版102を自動現像装置116へ搬送することができ
る。
【0054】また、前記案内部材302及び304には
それぞれ切欠き306A及び306Bが設けてある。こ
れにより、フォトポリマー版102が斜行して前記定盤
110から前記搬送ガイド板300へ搬送された場合で
あっても、前記フォトポリマー版102の斜行を補正す
ることができる。
【0055】また、前記搬送ガイド板300の上面に
は、フォトポリマー版102の位置検出センサ308が
設けてある。前記位置検出センサ308がフォトポリマ
ー版102を検出すると、自動現像装置116に設けて
ある図示しないフォトポリマー版挿入装置が可動し、前
記フォトポリマー版102を前記自動現像装置116に
挿入する。
【0056】前記自動現像装置116には、図示しない
ヒーターユニットが設けられている。前記ヒーターユニ
ットを用いて画像記録されたフォトポリマー版102を
前加熱することにより、前記フォトポリマー版102の
光重合層の受光部の重合度が増し、印刷に必要な耐刷性
を向上させることができる。
【0057】図11には、搬送ガイド板300の詳細な
構成が示されている。
【0058】搬送ガイド板300には、案内部材302
及び304が設置されている。皿ネジ310で搬送ガイ
ド板300の裏面から前記案内部材302が前記搬送ガ
イド板300に固定されている。
【0059】さらに、ネジ312は前記ネジ穴302A
及び302Bを介して、前記搬送ガイド板300の表面
から前記案内部材302を前記搬送ガイド板300に固
定している。
【0060】一方、皿ネジ314で前記搬送ガイド板3
00の裏面から前記案内部材304が前記搬送ガイド板
300に固定されている。
【0061】前記案内部材304には長穴304A及び
304Bが設けてあり、前記長穴304A及び304B
には、スペーサ316が差し込まれている。
【0062】ネジ318は前記長穴304A及び304
Bを介して前記案内部材304を固定している。
【0063】前記ネジ318と前記案内部材304との
間には、ワッシャ320が配置されており、前記ワッシ
ャ320と前記案内部材304との間には、圧縮バネ3
22が設けられている。すなわち、前記案内部材304
が前記圧縮バネ322によって抑え込まれるようになっ
ている(図11(B)矢印参照)。前記案内部材304
が熱膨張した場合、前記案内部材304に歪みが生じな
いように前記案内部材304が前記長穴304A及び3
04Bに沿って可動するようになっている。これによ
り、前記搬送ガイド板300が熱膨張している間は、前
記案内部材304が可動し、前記搬送ガイド板300の
熱膨張が収まったときは、前記圧縮バネ322が前記案
内部材304を押圧することによって、前記案内部材3
04を固定する。 (台車200の詳細構成)図1には、台車200が示さ
れている。台車200は、4個のキャスタ120(図8
では2個のみを図示)を介して路面FLに支持される荷
台202には、ハンドル204(図1参照)が取り付け
られている。ハンドル204は、一端部に略コ字型に屈
曲されており、その両端が前記荷台202に突き当てら
れ固定されている。
【0064】荷台202には、フォトポリマー版102
を重ねて保持する集積部206が設けられている。この
集積部206は、側面から見て略直角三角形状とされ、
その斜面部にフォトポリマー版102を収容するマガジ
ン208が立てかけられている。
【0065】マガジン208には、予め数10枚(通常
は60枚、100枚まで可能)のフォトポリマー版10
2が積層されている。また、マガジン208には、シャ
ッター210が設けられており、暗室以外においてこの
シャッター210を閉状態としておくことにより、フォ
トポリマー版102の感光を防止している。
【0066】すなわち、台車200は、前記版収容部1
04と、フォトポリマー版102を保管している暗室と
の間で運搬されるものであり、シャッター210は、運
搬中におけるフォトポリマー版102を保護することが
できる。
【0067】台車200は、前記ハンドル204の取り
付け側が運搬時の後方向きとされ、前記版収容部104
に収容される。
【0068】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0069】フォトポリマー版102に画像が露光記録
されると、定盤110上の前記フォトポリマー版102
は前記定盤110から搬送ガイド板300へ搬送される
(図10矢印A参照)。
【0070】ここで、万一、フォトポリマー版102が
斜行して前記搬送ガイド板300に搬送された場合であ
っても、案内部材302及び304にそれぞれ設けられ
ている切欠き306A及び306Bによって、前記フォ
トポリマー版102の斜行が補正される。
【0071】前記定盤110から搬送された前記フォト
ポリマー版102は、前記搬送ガイド板300の上面に
形成された波の山(図10一点破線参照)に沿って、前
記搬送ガイド板300の搬送方向前端部へ搬送される。
【0072】自動現像装置116に設けてあるヒーター
ユニットからの熱が前記搬送ガイド板300の搬送方向
前端部に伝わり、前記搬送ガイド板300が熱膨張する
と、前記案内部材304が歪まないように、前記案内部
材304が長穴304A及び304Bに沿って可動す
る。
【0073】前記案内部材304が歪まないことによ
り、フォトポリマー版102は斜行せずに前記定盤11
0から前記自動現像装置116へ搬送される。前記自動
現像装置116へ前記フォトポリマー版102が搬送さ
れる直前に、前記フォトポリマー版102の位置を位置
検出センサ308が検知することにより、前記フォトポ
リマー版102の位置を正確に検知できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る印刷版の
搬送ガイド機構は、搬送ガイド板の長穴に遊びを設けて
バネを用いて固定することで、前記搬送ガイド板が熱膨
張した場合であっても、誘い込みガイド板が歪まないよ
うに可動するので、印刷版を斜行させずに搬送させるこ
とができるという優れた効果を有する。
【0075】また、万一、自動露光装置から搬送された
印刷版に斜行などが発生しても、誘い込みガイド板によ
って、搬送不良となることを防ぎながら自動現像機へ印
刷版が搬送されるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動露光装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図5】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図6】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図7】排出機構部の動作を示す側面図であり、(A)
は動作開始初期(B)はフォトポリマー版の持ち上げ状
態、(C)は排出時である。
【図8】台車の下部の拡大側面図である。
【図9】(A)は定盤及び定盤上での位置決めを行うた
めの移動体の斜視図、(B)は定盤上に斜めに載置され
たフォトポリマー版を示す平面図、(C)は図9(B)
の傾斜誤差を整合した後の平面図である。
【図10】搬送ガイド板の概略図である。
【図11】(A)は搬送ガイド板の詳細な構成図、
(B)は搬送方向上流から見た搬送ガイド板の断面図で
ある。
【符号の説明】
100 自動露光装置 102 フォトポリマー版(印刷版) 110 定盤 116 自動現像処理装置 300 搬送ガイド板 302 案内部材 302A、B ネジ穴 304 案内部材 304A、B 長穴 306A、B 切欠き 308 位置検出センサ 310 皿ネジ 312 ネジ 314 皿ネジ 316 スペーサ 318 ネジ 320 ワッシャ 322 圧縮バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 吉紀 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 村田 守 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 2H084 AA30 AA40 CC05 2H097 DB14 GA31 LA03 3F101 FA01 FB12 FC07 FC12 FC14 FC16 FD01 FE04 LA06 LB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版に潜像を形成する第1の工程と、
    この第1の工程において潜像が形成された印刷版を所定
    方向へ搬送し、前記印刷版上の潜像を顕像化する第2の
    工程と、を備えた印刷版処理装置に用いられ、前記印刷
    版を第1の工程から前記第2の工程へ搬送する搬送路上
    に配設された搬送ガイド機構であって、 前記印刷版を支持する支持プレートと、前記支持プレー
    トに取り付けられ、前記印刷版の幅方向両端部を案内す
    る一対の案内部材と、を有し、 前記案内部材の少なくとも一方が、前記支持プレートに
    沿って前記印刷版の幅方向へ移動可能とされている、 ことを特徴とする印刷版の搬送ガイド機構。
  2. 【請求項2】 前記一対の案内部材の印刷版搬送方向上
    流側には、前記第1の工程から排出された印刷版を誘い
    込む誘い込み部が設けられている、ことを特徴とする請
    求項1記載の印刷版の搬送ガイド機構。
  3. 【請求項3】 前記支持プレートの上面は、前記印刷版
    搬送方向に沿って筋状の凹凸が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の印刷版の搬送ガイ
    ド機構。
  4. 【請求項4】 前記移動可能な案内部材はビスにより前
    記支持プレートに取り付けられており、当該ビスは前記
    案内部材に設けられた貫通孔に遊嵌されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印
    刷版の搬送ガイド機構。
  5. 【請求項5】 前記第1の工程が露光工程であり、前記
    第2の工程が現像工程である、ことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷版の搬送ガイ
    ド機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016160007A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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