JP2001092142A - 印刷版自動露光装置 - Google Patents

印刷版自動露光装置

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JP2001092142A
JP2001092142A JP26418799A JP26418799A JP2001092142A JP 2001092142 A JP2001092142 A JP 2001092142A JP 26418799 A JP26418799 A JP 26418799A JP 26418799 A JP26418799 A JP 26418799A JP 2001092142 A JP2001092142 A JP 2001092142A
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JP
Japan
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plate
suction
printing plate
platen
photopolymer
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Application number
JP26418799A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Nishimura
光能 西村
Takashi Kato
隆 加藤
Yoshinori Kawamura
吉紀 河村
Yoshihiro Koyanagi
祥啓 小柳
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版に傷やクニックが生じることを防止で
きると共に印刷版に画像を露光する際にピントボケ等の
画像不良が発生することを防止できる。 【解決手段】 印刷版自動露光装置100の定盤110
上面に吸引孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝3
04、平行吸引溝306を形成する。定盤110へのフ
ォトポリマー版102の着地点より搬送方向下流側の縦
吸引溝302、放射状吸引溝304、平行吸引溝306
を搬送方向の垂直方向に対して傾斜させたため、フォト
ポリマー版102への縦吸引溝302、放射状吸引溝3
04、平行吸引溝306による傷やクニックを防止でき
る。吸引孔300を縦吸引溝302、放射状吸引溝30
4の定盤110中央部側に設けたため、カールしたフォ
トポリマー版102をその中央部から外周部へ向けて順
次定盤110上面に密着させることができ、画像を露光
する際のピントボケ等の画像不良を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷版を定盤上面
の所定位置に載置して前記印刷版に画像を露光する印刷
版自動露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷版自動露光装置においては、
例えば、支持体上に感光層(例えば、光重合層)が設け
られた印刷版が用いられ、この印刷版は収納カセットに
収納されている。また、この印刷版自動露光装置の内部
にはテーブルが設けられており、収納カセットから搬送
された印刷版がテーブル上面の所定位置に載置される。
テーブル上面には複数の透孔及びこの透孔に連通する複
数の吸着溝が形成されており、この透孔から真空ポンプ
によって空気を吸引することで、透孔及び吸着溝内が負
圧状態とされる。これにより、テーブル上面に載置され
た印刷版がテーブル上面に真空吸着された状態となり、
この状態で印刷版の感光層に直接レーザビーム等で画像
を露光(記録)する構成である。
【0003】しかしながら、このような印刷版自動露光
装置では、収納カセットからテーブル上面へ印刷版を搬
送する際に印刷版がテーブル上面を摺動する構成とされ
ており、この印刷版の搬送状態において印刷版の搬送方
向前端部がテーブル上面の吸着溝等に引っ掛かり、印刷
版に傷やクニックが生じるという問題がある。
【0004】また、印刷版単体の保管状態にて自然にカ
ールが発生する場合があり、このカールした印刷版がテ
ーブル上面に載置されると印刷版の外周へ向う程テーブ
ル上面から印刷版が大きく浮き上がることになる。この
ため、このようにカールした印刷版をテーブルに吸着さ
せようとしても、テーブル上面に印刷版を完全に密着さ
せることができない(印刷版がテーブル上面から部分的
に浮き上がってしまう)場合があり、これにより、印刷
版に画像を露光する際にピントボケ等の画像不良が発生
するという問題がある。この問題は、支持体がアルミニ
ウム製とされて硬質な印刷版(所謂フォトポリマー版)
である場合に特に顕著である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、印刷版に傷やクニックが生じることを防止できる
と共に印刷版に画像を露光する際にピントボケ等の画像
不良が発生することを防止できる印刷版自動露光装置を
得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の印刷版
自動露光装置は、印刷版を定盤上面の所定位置へ搬送す
る搬送手段と、前記定盤に設けられた複数の吸引孔と、
前記吸引孔に連通して前記定盤上面に配設された複数の
吸引溝と、前記吸引孔から空気を吸引する吸引手段と、
を備え、前記吸引手段によって前記吸引孔から空気を吸
引することで前記印刷版を前記定盤上面に真空吸着させ
この状態で前記印刷版に画像を露光する印刷版自動露光
装置において、前記搬送手段によって搬送される前記印
刷版の搬送方向前端部が前記定盤へ着地する着地点より
前記搬送方向下流側に配設した前記吸引溝を前記搬送方
向の垂直方向に対し傾斜させ、かつ、前記吸引孔を前記
吸引溝の前記定盤中央部側に設けた、ことを特徴として
いる。
【0007】請求項1に記載の印刷版自動露光装置で
は、印刷版が搬送手段によって搬送されて定盤上面の所
定位置に載置される。この状態で定盤上面に設けられた
吸引孔から吸引手段によって空気を吸引することで、吸
引孔及びこの吸引孔に連通する吸引溝内が負圧状態とさ
れ、これにより、定盤上面に載置された印刷版が吸引孔
及び吸引溝によって定盤上面に真空吸着されてこの状態
の印刷版に画像が露光される。
【0008】ここで、搬送手段によって搬送される印刷
版の搬送方向前端部が定盤へ着地する着地点より前記搬
送方向下流側の定盤に配設した吸引溝を前記搬送方向の
垂直方向に対し傾斜させたため、印刷版の搬送方向の吸
引溝に対する角度が小さくなる。このため、定盤上面へ
印刷版を搬送する際に印刷版が定盤上面を摺動しても、
この印刷版の搬送状態において印刷版の搬送方向前端部
が定盤上面の吸引溝に引っ掛かることを防止でき、これ
により、印刷版に傷やクニックが生じることを防止でき
る。
【0009】また、印刷版単体の保管状態にて自然にカ
ールが発生する場合があり、このカールした印刷版が定
盤上面に載置されると、印刷版の中央部分は定盤上面に
接触しているが、印刷版の外周へ向う程定盤上面から印
刷版が大きく浮き上がることになる。
【0010】ここで、請求項1に記載の印刷版自動露光
装置では、吸引孔は吸引溝の定盤中央部側に設けられる
と共にカールした印刷版の中央部分は上述の如く定盤上
面に接触しているため、吸引手段によって吸引孔から空
気を吸引すると、印刷版の中央部分を定盤上面に強い吸
着力で密着させることができる。さらに、印刷版の中央
部分が定盤上面に強い吸着力で密着されると、印刷版の
中央部分外側が定盤上面に接近するため、この印刷版の
中央部分外側に吸引溝による吸着力が及び易くなり、こ
れにより、印刷版をその中央部分から外周部分へ向って
定盤上面に順次密着させることができる。このため、印
刷版を完全に定盤上面に密着させる(印刷版が部分的に
定盤上面から浮き上がることなく密着させる)ことがで
き、したがって、印刷版に画像を露光する際にピントボ
ケ等の画像不良が発生することを防止できる。
【0011】請求項2に記載の印刷版自動露光装置は、
請求項1に記載の印刷版自動露光装置において、前記搬
送方向の垂直方向に対する前記吸引溝の傾斜角度を30
°以上とした、ことを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、印刷版の搬送方向の垂直方向に対する吸引溝の傾
斜角度を30°以上としたため、搬送手段による印刷版
の搬送状態において印刷版の搬送方向前端部が定盤上面
の吸引溝に引っ掛かることを確実に防止でき、これによ
り、印刷版に傷やクニックが生じることを確実に防止で
きる。
【0013】請求項3に記載の印刷版自動露光装置は、
請求項1または請求項2に記載の印刷版自動露光装置に
おいて、前記定盤上面の外周部分における前記複数の吸
引溝の配設間隔を100mm以下とした、ことを特徴と
している。
【0014】請求項3に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面の外周部分における複数の吸引溝の配設
間隔が100mm以下とされているため、吸引溝は定盤
上面の外周部分において強い吸着力を有しており、これ
により、印刷版の外周部分を定盤上面に確実に密着させ
ることができる。このため、印刷版を完全かつ確実に定
盤上面に密着させることができ、したがって、印刷版に
画像を露光する際にピントボケ等の画像不良が発生する
ことを確実に防止できる。
【0015】なお、定盤上面の外周部分における複数の
吸引溝の配設間隔は、80mm以下とするのがより好ま
しい。
【0016】請求項4に記載の印刷版自動露光装置は、
請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の印刷版自動
露光装置において、前記定盤上面の表面粗さを1.6a
以上とした、ことを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面の表面粗さが1.6a以上とされている
ため、定盤上面には微少な凹凸があり、したがって、定
盤の上面は吸引孔及び吸引溝以外の部分においても微少
な空間を有している。このため、吸引手段によって吸引
孔から空気を吸引すると、吸引孔及び吸引溝以外の部分
においても定盤上面が吸着力を有し、これにより、印刷
版を一層完全かつ確実に定盤上面に密着させることがで
きる。したがって、印刷版に画像を露光する際にピント
ボケ等の画像不良が発生することを一層確実に防止でき
る。
【0018】なお、定盤上面の表面粗さは、3.2a以
上6.3a以下の範囲とするのがより好ましい。
【0019】請求項5に記載の印刷版自動露光装置は、
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の印刷版自動
露光装置において、前記吸引溝の開放側先端角部に面取
り部を設けた、ことを特徴としている。
【0020】請求項5に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、吸引溝の開放側先端角部に面取り部が設けられて
いるため、定盤上面へ印刷版を搬送する際に印刷版が定
盤上面を摺動しても、印刷版と吸引溝の開放側先端角部
との当接角度が小さくなり、印刷版が吸引溝に対し円滑
に摺動できる。このため、この印刷版の搬送状態におい
て印刷版の搬送方向前端部が定盤上面の吸引溝に引っ掛
かることを一層確実に防止でき、これにより、印刷版に
傷やクニックが生じることを一層確実に防止できる。
【0021】請求項6に記載の印刷版自動露光装置は、
請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の印刷版自動
露光装置において、前記定盤上面を前記印刷版が円滑に
摺動する材料で形成した、ことを特徴としている。
【0022】請求項6に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面を印刷版が円滑に摺動する材料で形成し
たため、定盤上面へ印刷版を搬送する際に印刷版が定盤
上面を摺動しても、印刷版が定盤上面を円滑に摺動でき
る。このため、この印刷版の搬送状態において印刷版の
搬送方向前端部が定盤上面の吸引溝等に引っ掛かること
を更に一層確実に防止でき、これにより、印刷版に傷や
クニックが生じることを更に一層確実に防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には、本実施の
形態に係るフォトポリマー版(アルミニウム製で硬質の
支持体上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印
刷版)の印刷版自動露光装置100が示されている。
【0024】印刷版自動露光装置100は、台車200
に搭載されたフォトポリマー版102(図2参照)を収
容する版収容部104及び版収容部104に収容された
フォトポリマー版102を持ち出する枚葉部106を備
えた給版部108と、フォトポリマー版102が位置決
め保持される定盤110と、定盤110に位置決めされ
たフォトポリマー版102へ画像を記録する露光部11
2と、で構成されている。
【0025】なお、この印刷版自動露光装置100の下
流側には、バッファ部114を介して印刷版自動現像装
置116が設定可能であり、給版、露光、現像を全て自
動で処理することも可能となっている。
【0026】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102が立てかけられ台
車200が収容可能となっている。なお、図2に示され
る如く、フォトポリマー版102の表面には、1枚毎に
保護用の合紙118が設けられており、結果としてフォ
トポリマー版102と合紙118とが交互に積層された
状態となっている。
【0027】版収容部104は、路面よりも高い位置に
床部104Aを形成しており、台車200は、路面から
この床部104Aへと乗り上げられる構造となってい
る。すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して
支持されており、このキャスタ120は、台車200に
対して突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図
3の突出位置)に移動可能となっている。
【0028】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ122が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ122を介して支持される構造となってい
る。
【0029】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106は、フォトポリマ
ー版102及び合紙118を交互に積層状態から取り出
して、給版部108へ送り出すようになっており、フォ
トポリマー版102及び合紙118を吸着する吸盤12
4を備えている。また、吸盤124の近傍には、吸盤1
24とは別に、合紙118を吸着する際の補助手段とし
て、吸引ファン126が設けられている。これらの吸盤
124及び吸引ファン126は一体的に積層された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0030】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102をいっしょに吸着すること)
を防止している。
【0031】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すための搬
送手段の一部を構成するフォトポリマー版搬送部130
と、合紙118を受けとって合紙収容箱(台車200に
搭載されている)132へ送り出す合紙搬送部134
と、前記共用搬送部128から前記フォトポリマー版搬
送部130又は合紙搬送部134の何れかへの搬送部へ
切替え動作によって案内する切替搬送部136と、構成
されている。
【0032】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
18とが交互に積層されているため、枚葉部106にお
いて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、それ
ぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0033】ここで、図4(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0034】これに対して、合紙搬送部134は、図4
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0035】ここで、図5に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0036】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
た合紙収容箱132へ案内される。合紙収容箱132の
上部に設けられた合紙118の挿入口142は、一対の
ローラ144が設けられており、前記合紙搬送部134
の搬送速度よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転
駆動している。これにより、合紙118が合紙搬送部1
34とこのローラ144との間に掛け渡されると、所定
の緊張状態を維持しながら搬送されることになり、弛み
等によるジャミングを防止することができる。
【0037】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。このテーパ
ー形状とされた互いに対向するガイド板146には、除
電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入口142
に挿入する合紙118の電荷を除去するようになってい
る。
【0038】前記一対のローラ144は串型とされ、こ
の串型による凹凸に沿うように仕切板150が設けられ
ている。これにより、合紙収容部134に収容された後
の合紙118の一部がローラ144に接触しても、仕切
板150によって巻き込みを防止することができる。
【0039】図1及び図10に示される如く、フォトポ
リマー版搬送部130によって搬送されるフォトポリマ
ー版102は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部
130から離脱し、定盤110へ受け渡すようになって
いる。
【0040】ここで、定盤110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。この手前側には、定盤110
に対して接近離反可能な移動体152に設けられた仮支
持プレート154が配設されており、フォトポリマー版
102の垂れ下がりを防止している(図6参照)。
【0041】図6(B)に示される如く、仮支持プレー
ト154の一部には、フォトポリマー版102の後端部
を搬送方向に押圧するための搬送手段の一部を構成する
押圧プレート156が設けられ、この押圧プレート15
6によってフォトポリマー版102の後端部を押圧する
ことで、フォトポリマー版102の斜行が解消されると
共に、所定の搬送方向基準位置まで送り出すことができ
る。この基準位置は、フォトポリマー版102の搬送方
向後端部が若干定盤110からはみ出した状態である。
【0042】この基準位置では、フォトポリマー版10
2の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ1
58が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版
102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プ
レート156の押圧を停止させている。また、このセン
サ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送
幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角
部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー
版102の初期位置として登録するようになっている。
【0043】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、後に詳細に説明する如
く、この状態で定盤110に設けられた縦吸引溝302
及び放射状吸引溝304等により吸着保持される。
【0044】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチャー160に
よりパンチ孔が設けられる。
【0045】また、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0046】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤1
10の搬送方向と直交する方向)される構成となってい
る。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動となり、
この結果、定盤110上のフォトポリマー版102に
は、露光部112への往路搬送時に画像が露光(記録)
され、復路搬送によって、元の位置に戻されることにな
る。なお、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリ
マー版102は、吸着保持が解除される。
【0047】画像が記録され、元の位置に戻った定盤1
10に対応し、フォトポリマー版搬送部130によるフ
ォトポリマー版102の搬送方向後端部側に待機してい
た排出機構部166が定盤110の上方を通過してフォ
トポリマー版102の搬送方向前端部へと移動する(図
7(A)参照)。
【0048】排出機構部166には、フォトポリマー版
102の搬送方向後端部を載置するフック部166Aが
形成されており、前記定盤110からはみ出したフォト
ポリマー版102の後端部を移動体152に設けられた
仮支持プレート154により持ち上げ(図7(B)参
照)、かつ排出機構部166をフォトポリマー版102
の搬送方向へ移動させることにより、フォトポリマー版
102は、フック部166Aに引っ掛けられて排出機構
部166の移動に伴って、定盤110の下流側へ搬送さ
れていく(図7(C)参照)。この下流側には、バッフ
ァ部114が設けられ、さらに印刷版自動現像装置11
6が設けられており、フォトポリマー版102は、排出
機構部166による排出速度と印刷版自動現像装置11
6での搬送速度との差をバッファ部114で吸収されな
がら円滑に送り出されていく。 (定盤110の詳細構成)図8には、定盤110が平面
図にて示されている。
【0049】定盤110には複数の吸引孔300が形成
されており、全ての吸引孔300は、定盤110の中央
部側(具体的には、最小サイズのフォトポリマー版10
2の初期位置における載置範囲(図8の領域X)内)に
配置されている。また、後述の縦吸引溝302及び放射
状吸引溝304に連通する吸引孔300は縦吸引溝30
2及び放射状吸引溝304の定盤110中央部側に配設
されている。さらに、各吸引孔300は吸引手段として
の真空ポンプ(図示省略)に接続されている。
【0050】定盤110上面には、吸引孔300に連通
して吸引溝としての縦吸引溝302及び放射状吸引溝3
04がそれぞれ複数形成されている。縦吸引溝302は
フォトポリマー版102の搬送方向に平行とされて定盤
110の中央部に形成され、放射状吸引溝304は縦吸
引溝302の外側に放射状に形成されている。さらに、
定盤110上面には吸引孔300に連通して平行吸引溝
306が複数形成されており、平行吸引溝306は縦吸
引溝302に対し略垂直とされて定盤110のフォトポ
リマー版102搬送方向上流側に形成されている。な
お、放射状吸引溝304に連通する吸引孔300は、全
て図8の領域X内でこの領域Xの周縁近傍に設けられて
いる。
【0051】このため、真空ポンプ(図示省略)によっ
て吸引孔300から空気を吸引すると、吸引孔300、
縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平行吸引溝3
06内が負圧状態となり、上述の如く定盤110上面の
初期位置に載置されたフォトポリマー版102が、吸引
孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平
行吸引溝306によって定盤110上面に真空吸着され
る。
【0052】ここで、定盤110の外周部分(最大サイ
ズのフォトポリマー版102の初期位置における載置範
囲(図8の領域Y)の外周部分)における縦吸引溝30
2及び放射状吸引溝304の配設間隔は全て80mm以
下とされており、これにより、定盤110の外周部分に
おいても縦吸引溝302及び放射状吸引溝304がフォ
トポリマー版102に対する強い吸着力を維持できる構
成とされている。なお、縦吸引溝302及び放射状吸引
溝304の配設間隔は全ての部位で80mm以下とされ
ている。
【0053】さらに、定盤110上面の表面粗さは3.
2a以上6.3a以下とされており、このため、定盤1
10の上面には微少な凹凸があり、したがって、定盤1
10の上面は吸引孔300、縦吸引溝302、放射状吸
引溝304及び平行吸引溝306以外の部分において微
少な空間を有している。これにより、定盤110の上面
は、吸引孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝30
4及び平行吸引溝306以外の部分においてもフォトポ
リマー版102に対する吸着力を発揮できる。
【0054】またここで、フォトポリマー版搬送部13
0によって搬送されるフォトポリマー版102の搬送方
向前端部が定盤110へ着地する着地点(図8の破線Z
の位置)よりフォトポリマー版102搬送方向下流側の
縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平行吸引溝3
06は全て搬送方向の垂直方向に対し傾斜させている。
このため、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平
行吸引溝306に対するフォトポリマー版102の搬送
方向の角度が小さくなり、これにより、定盤110上面
へフォトポリマー版102を搬送する際にフォトポリマ
ー版102が定盤110上面を摺動しても、このフォト
ポリマー版102の搬送状態においてフォトポリマー版
102の搬送方向前端部が縦吸引溝302、放射状吸引
溝304及び平行吸引溝306に引っ掛かることを防止
している。
【0055】さらに、図8の破線Zの位置よりフォトポ
リマー版102搬送方向下流側の縦吸引溝302及び放
射状吸引溝304は搬送方向の垂直方向に対して30°
以上傾斜させている。このため、フォトポリマー版10
2の搬送状態においてフォトポリマー版102の搬送方
向前端部が縦吸引溝302及び放射状吸引溝304に引
っ掛かることを確実に防止している。
【0056】また、図9に示す如く、縦吸引溝302、
放射状吸引溝304及び平行吸引溝306の全ての開放
側先端角部にはC面取りが付けられて面取り部308が
形成されており、このため、定盤110上面へフォトポ
リマー版102を搬送する際にフォトポリマー版102
が定盤110上面を摺動しても、縦吸引溝302、放射
状吸引溝304及び平行吸引溝306の開放側先端角部
とフォトポリマー版102との当接角度が小さくなり、
フォトポリマー版102が縦吸引溝302、放射状吸引
溝304及び平行吸引溝306に対し円滑に摺動でき
る。
【0057】さらに、定盤110の上面は、所謂潤滑処
理(例えばタフラム処理またはドライルーブ処理)され
ており、このため、定盤110上面へフォトポリマー版
102を搬送する際にフォトポリマー版102が定盤1
10上面を摺動しても、フォトポリマー版102が定盤
110上面を円滑に摺動できる構成とされている。
【0058】次に本実施の形態の作用を説明する。
【0059】以上の構成の印刷版自動露光装置100で
は、フォトポリマー版102がフォトポリマー版搬送部
130及び押圧プレート156によって搬送されて定盤
110上面の初期位置に載置される。この状態で定盤1
10上面に設けられた吸引孔300から真空ポンプ(図
示省略)によって空気を吸引することにより、この吸引
孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平
行吸引溝306内が負圧状態とされ、これにより、定盤
110上面に載置されたフォトポリマー版102が吸引
孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平
行吸引溝306によって定盤110上面に真空吸着され
る。さらに、この定盤110上面に吸着されたフォトポ
リマー版102に露光部112によって画像を露光(記
録)し、その後にフォトポリマー版102が印刷版自動
現像装置116へ搬送される。
【0060】ところで、図10に詳細に示す如く、定盤
110の上面高さはフォトポリマー版搬送部130によ
る水平搬送高さよりも低い位置となっており、かつ搬送
方向において若干の間隔を持っている。このため、フォ
トポリマー版102がフォトポリマー版搬送部130か
ら排出されると、フォトポリマー版102の搬送方向前
端部が若干垂れ下がった状態で定盤110上に着地する
(図8の破線Zの位置に着地する)。さらに、押圧プレ
ート156によってフォトポリマー版102の搬送後端
部が押圧されることで、フォトポリマー版102が所定
の基準位置まで送り出される。このため、本実施の形態
に係る印刷版自動露光装置100では、フォトポリマー
版搬送部130及び押圧プレート156によってフォト
ポリマー版102が搬送される際にフォトポリマー版1
02の搬送方向前端部が定盤110上面を摺動する。
【0061】ここで、フォトポリマー版搬送部130に
よって搬送されるフォトポリマー版102の搬送方向前
端部が定盤110へ着地する着地点(図8の破線Zの位
置)よりフォトポリマー版102搬送方向下流側の縦吸
引溝302、放射状吸引溝304及び平行吸引溝306
は全て搬送方向の垂直方向に対し傾斜させたため、縦吸
引溝302、放射状吸引溝304及び平行吸引溝306
に対するフォトポリマー版102の搬送方向の角度が小
さくなる。このため、定盤110上面へフォトポリマー
版102を搬送する際にフォトポリマー版102が定盤
110上面を摺動しても、このフォトポリマー版102
の搬送状態においてフォトポリマー版102の搬送方向
前端部が縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平行
吸引溝306に引っ掛かることを防止でき、これによ
り、フォトポリマー版102に傷やクニックが生じるこ
とを防止できる。
【0062】さらに、図8の破線Zの位置よりフォトポ
リマー版102搬送方向下流側の縦吸引溝302及び放
射状吸引溝304が搬送方向の垂直方向に対して30°
以上傾斜させているため、フォトポリマー版102の搬
送状態においてフォトポリマー版102の搬送方向前端
部が縦吸引溝302及び放射状吸引溝304に引っ掛か
ることを確実に防止でき、これにより、フォトポリマー
版102に傷やクニックが生じることを確実に防止でき
る。
【0063】また、図9に示す如く、縦吸引溝302、
放射状吸引溝304及び平行吸引溝306の開放側先端
角部に面取り部308を設けたため、定盤110上面へ
フォトポリマー版102を搬送する際にフォトポリマー
版102が定盤110上面を摺動しても、フォトポリマ
ー版102と縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び
平行吸引溝306の開放側先端角部との当接角度が小さ
くなり、フォトポリマー版102が縦吸引溝302、放
射状吸引溝304及び平行吸引溝306に対し円滑に摺
動できる。このため、このフォトポリマー版102の搬
送状態においてフォトポリマー版102の搬送方向前端
部が定盤110上面の縦吸引溝302、放射状吸引溝3
04及び平行吸引溝306に引っ掛かることを一層確実
に防止でき、これにより、フォトポリマー版102に傷
やクニックが生じることを一層確実に防止できる。
【0064】さらにまた、定盤110上面に所謂潤滑処
理(例えばタフラム処理またはドライルーブ処理)を施
したため、定盤110上面へフォトポリマー版102を
搬送する際にフォトポリマー版102が定盤110上面
を摺動しても、フォトポリマー版102が定盤110上
面を円滑に摺動できる。このため、このフォトポリマー
版102の搬送状態においてフォトポリマー版102の
搬送方向前端部が定盤110上面の縦吸引溝302、放
射状吸引溝304及び平行吸引溝306等に引っ掛かる
ことを更に一層確実に防止でき、これにより、フォトポ
リマー版102に傷やクニックが生じることを更に一層
確実に防止できる。
【0065】一方、フォトポリマー版102(硬質の印
刷版)単体の保管状態にて自然にカールが発生する場合
があり、このカールしたフォトポリマー版102が定盤
110上面に載置されると、フォトポリマー版102の
中央部分は定盤110上面に接触しているが、フォトポ
リマー版102の外周へ向う程定盤110上面からフォ
トポリマー版102が大きく浮き上がることになる。
【0066】ここで、フォトポリマー版102が最大サ
イズのものである場合は、全ての吸引孔300は定盤1
10上面の中央部側(図8の領域X内、放射状吸引溝3
04及び平行吸引溝306の定盤110中央部側)に設
けられると共にカールしたフォトポリマー版102の中
央部分は上述の如く定盤110上面に接触しているた
め、真空ポンプ(図示省略)によって吸引孔300から
空気を吸引すると、定盤110上面の中央部側の吸引孔
300、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平行
吸引溝306によってフォトポリマー版102の中央部
分を定盤110上面に強い吸着力で密着させることがで
きる。さらに、フォトポリマー版102の中央部分が定
盤110上面に強い吸着力で密着されると、フォトポリ
マー版102の中央部分外側が定盤110上面に接近す
るため、このフォトポリマー版102の中央部分外側に
定盤110の外周部分の縦吸引溝302及び放射状吸引
溝304による吸着力が及び易くなり、これにより、フ
ォトポリマー版102をその中央部分から外周部分へ向
って定盤110上面に順次密着させることができる。こ
のため、最大サイズのフォトポリマー版102を完全に
定盤110上面に密着させる(フォトポリマー版102
が部分的に定盤110上面から浮き上がることなく密着
させる)ことができる。なお、放射状吸引溝304に連
通する吸引孔300を全て図8の領域X内でこの領域X
の周縁近傍に設けたため、放射状吸引溝304の反吸引
孔300側端部と吸引孔300との距離が短くなり、こ
れによっても、定盤110の外周部分における放射状吸
引溝304による吸着力が強力にされている。
【0067】また、フォトポリマー版102が最小サイ
ズのものである場合には、真空ポンプ(図示省略)によ
って吸引孔300から空気を吸引すると、定盤110上
面の中心部の吸引孔300、縦吸引溝302及び平行吸
引溝306によって、定盤110上面に接触するフォト
ポリマー版102の中央部分が強い吸着力で定盤110
上面に密着される。さらに、フォトポリマー版102の
中央部分が強い吸着力で定盤110上面に密着される
と、フォトポリマー版102の外周部分が定盤110上
面に接近することで図8の領域Xの外周部分に形成され
た縦吸引溝302及び放射状吸引溝304による吸着力
がフォトポリマー版102の外周部分に及び易くなり、
これにより、フォトポリマー版102の外周部分も強い
吸着力で定盤110上面に密着される。このため、最小
サイズのフォトポリマー版102も完全に定盤110上
面に密着させる(フォトポリマー版102が部分的に定
盤110上面から浮き上がることなく密着させる)こと
ができる。
【0068】このように、硬質のフォトポリマー版10
2をそのサイズに拘らず完全に定盤110上面に密着さ
せることができるため、露光部112によってフォトポ
リマー版102に画像を露光する際にピントボケ等の画
像不良が発生することを防止できる。
【0069】また、定盤110の外周部分(最大サイズ
のフォトポリマー版102の定盤110への載置範囲
(図8の領域Y)の外周部分)における縦吸引溝302
及び放射状吸引溝304の配設間隔が80mm以下とさ
れているため、縦吸引溝302及び放射状吸引溝304
は定盤110の外周部分において強い吸着力を有してい
る。さらに、最小サイズのフォトポリマー版102の定
盤110への載置範囲(図8の領域X)の外周部分にお
ける縦吸引溝302及び放射状吸引溝304の配設間隔
も80mm以下とされているため、縦吸引溝302及び
放射状吸引溝304は図8の領域Xの外周部分において
強い吸着力を有している。これにより、フォトポリマー
版102のサイズに拘らず、フォトポリマー版102の
外周部分を定盤110上面に確実に密着させることがで
き、フォトポリマー版102を完全かつ確実に定盤上面
に密着させることができる。したがって、露光部112
によってフォトポリマー版102に画像を露光する際に
ピントボケ等の画像不良が発生することを確実に防止で
きる。
【0070】さらに、定盤110上面の表面粗さが3.
2a以上6.3a以下とされているため、定盤110上
面には微少な凹凸があり、したがって、定盤110の上
面は吸引孔300、縦吸引溝302、放射状吸引溝30
4及び平行吸引溝306以外の部分において微少な空間
を有している。このため、真空ポンプ(図示省略)によ
って吸引孔300から空気を吸引すると、吸引孔30
0、縦吸引溝302、放射状吸引溝304及び平行吸引
溝306以外の部分においても定盤110上面が吸着力
を有し、これにより、フォトポリマー版102を一層完
全かつ確実に定盤110上面に密着させることができ
る。したがって、露光部112によってフォトポリマー
版102に画像を露光する際にピントボケ等の画像不良
が発生することを一層確実に防止できる。
【0071】なお、上記実施の形態では、定盤110の
外周部分における縦吸引溝302及び放射状吸引溝30
4の配設間隔が80mm以下とされているが、定盤の外
周部分における縦吸引溝及び放射状吸引溝の配設間隔は
100mm以下であればよい。
【0072】また、上記実施の形態では、定盤110上
面の表面粗さが3.2a以上6.3a以下とされている
が、この定盤上面の表面粗さは1.6a以上であればよ
い。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の印刷版自動露光装置に
よれば、搬送手段によって搬送される印刷版の搬送方向
前端部が定盤へ着地する着地点より前記搬送方向下流側
の定盤に配設した吸引溝を前記搬送方向の垂直方向に対
し傾斜させたため、印刷版の搬送状態において印刷版の
搬送方向前端部が定盤上面の吸引溝に引っ掛かることを
防止でき、これにより、印刷版に傷やクニックが生じる
ことを防止できる。
【0074】また、吸引溝の定盤中央部側に設けられた
吸引孔によって印刷版の中央部分が定盤上面に強い吸着
力で密着されると印刷版の中央部分外側が定盤上面に接
近するため、印刷版の外周部分も定盤上面に密着させる
ことができる。このため、印刷版を完全に定盤上面に密
着させることができ、したがって、印刷版に画像を露光
する際にピントボケ等の画像不良が発生することを防止
できる。
【0075】請求項2に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、印刷版の搬送方向の垂直方向に対する吸引溝の前
記傾斜角度を30°以上としたため、印刷版の搬送状態
において印刷版の搬送方向前端部が定盤上面の吸引溝に
引っ掛かることを確実に防止でき、これにより、印刷版
に傷やクニックが生じることを確実に防止できる。
【0076】請求項3に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面の外周部分における複数の吸引溝の配設
間隔が100mm以下とされているため、吸引溝は定盤
上面の外周部分において強い吸着力を有しており、印刷
版の外周部分を定盤上面に確実に密着させることができ
る。したがって、印刷版に画像を露光する際にピントボ
ケ等の画像不良が発生することを確実に防止できる。
【0077】請求項4に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面の表面粗さが1.6a以上とされている
ため、吸引孔及び吸引溝以外の部分においても定盤上面
が吸着力を有し、印刷版を一層完全かつ確実に定盤上面
に密着させることができる。したがって、印刷版に画像
を露光する際にピントボケ等の画像不良が発生すること
を一層確実に防止できる。
【0078】請求項5に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、吸引溝の開放側先端角部に面取り部が設けられて
いるため、定盤上面へ印刷版を搬送する際の印刷版と吸
引溝の開放側先端角部との当接角度が小さくなり、これ
により、印刷版に傷やクニックが生じることを一層確実
に防止できる。
【0079】請求項6に記載の印刷版自動露光装置によ
れば、定盤上面を印刷版が円滑に摺動する材料で形成し
たため、印刷版が定盤上面を円滑に摺動でき、印刷版に
傷やクニックが生じることを更に一層確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図5】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図6】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図7】排出機構部の動作を示す側面図であり、(A)
は動作開始初期(B)はフォトポリマー版の持ち上げ状
態、(C)は排出時である。
【図8】定盤の平面図である。
【図9】定盤の断面図(図8の9−9線に沿った断面
図)である。
【図10】フォトポリマー版搬送部及び定盤の側面図で
ある。
【符号の説明】
100 印刷版自動露光装置 102 フォトポリマー版(印刷版) 104 版収容部 104A 床部 108 給版部 110 定盤 112 露光部 118 合紙 120 キャスタ 122 補助ローラ 130 フォトポリマー版搬送部(搬送手段) 156 押圧プレート(搬送手段) 300 吸引孔 302 縦吸引溝(吸引溝) 304 放射状吸引溝(吸引溝) 308 面取り部
フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 河村 吉紀 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フィルム株式会社内 (72)発明者 小柳 祥啓 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フィルム株式会社内 Fターム(参考) 2H097 AA03 CA17 DB03 DB07 DB14 LA01 LA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版を定盤上面の所定位置へ搬送する
    搬送手段と、前記定盤に設けられた複数の吸引孔と、前
    記吸引孔に連通して前記定盤上面に配設された複数の吸
    引溝と、前記吸引孔から空気を吸引する吸引手段と、を
    備え、前記吸引手段によって前記吸引孔から空気を吸引
    することで前記印刷版を前記定盤上面に真空吸着させこ
    の状態で前記印刷版に画像を露光する印刷版自動露光装
    置において、 前記搬送手段によって搬送される前記印刷版の搬送方向
    前端部が前記定盤へ着地する着地点より前記搬送方向下
    流側に配設した前記吸引溝を前記搬送方向の垂直方向に
    対し傾斜させ、かつ、前記吸引孔を前記吸引溝の前記定
    盤中央部側に設けた、 ことを特徴とする印刷版自動露光装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送方向の垂直方向に対する前記吸
    引溝の傾斜角度を30°以上とした、ことを特徴とする
    請求項1記載の印刷版自動露光装置。
  3. 【請求項3】 前記定盤上面の外周部分における前記複
    数の吸引溝の配設間隔を100mm以下とした、ことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷版自動露
    光装置。
  4. 【請求項4】 前記定盤上面の表面粗さを1.6a以上
    とした、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    か1項記載の印刷版自動露光装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引溝の開放側先端角部に面取り部
    を設けた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
    れか1項記載の印刷版自動露光装置。
  6. 【請求項6】 前記定盤上面を前記印刷版が円滑に摺動
    する材料で形成した、ことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れか1項記載の印刷版自動露光装置。
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