JP2001092141A - 印刷版自動露光装置、印刷版運搬用台車及び印刷版自動露光装置用台車の受け渡し構造 - Google Patents

印刷版自動露光装置、印刷版運搬用台車及び印刷版自動露光装置用台車の受け渡し構造

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JP2001092141A
JP2001092141A JP26386699A JP26386699A JP2001092141A JP 2001092141 A JP2001092141 A JP 2001092141A JP 26386699 A JP26386699 A JP 26386699A JP 26386699 A JP26386699 A JP 26386699A JP 2001092141 A JP2001092141 A JP 2001092141A
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plate
road surface
printing plate
floor
caster
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Takashi Koizumi
孝 小泉
Kazuhisa Okamoto
和久 岡本
Yoshinori Kawamura
吉紀 河村
Yoshihiro Koyanagi
祥啓 小柳
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面に対して高い位置に床部を備えること
で、遮光性、剛性を高め、かつ台車の収容時に多大な労
力を必要とせず、容易に収容する。 【解決手段】 台車200の支持をキャスタ120から
補助ローラ212へ受け渡すことにより、台車200を
段差のある路面FLから床部104Aへ円滑に受け渡す
ことが可能となる。この結果、版収容部104は、周囲
を枠体で囲まれた(所謂閉断面構造)剛性の高い構造と
することができ、かつ遮光性に優れた蓋体を用いること
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に感光層
が設けられた複数の印刷版を積層した状態から1枚ずつ
取り出し、所定の位置に位置決めし、露光装置によって
画像を露光した後排出するための印刷版用自動露光装
置、路面に対してキャスタによって支持され、複数の印
刷版を集積したマガジンを搭載した状態で運搬可能な印
刷版運搬用台車及びこの台車の自動露光装置への受け渡
し構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】支持体
上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印刷版
(以下、フォトポリマー版)を用い、このフォトポリマ
ー版の光重合層に直接レーザビーム等で画像を記録する
技術が開発されてきている(印刷版自動露光装置)。
【0003】このような技術では、フォトポリマー版へ
の画像記録が迅速に行われるため、次々とフォトポリマ
ー版を送り込む必要があるため、予め複数のフォトポリ
マー版を積層した状態で所定の位置に待機させ、自動的
に1枚ずつ取り出して、露光部へ送り込むことが好まし
い。
【0004】フォトポリマー版は感光性であるため、暗
室で保管されており、印刷版自動露光装置が設置されて
いる場所と離れていることがある。そこで、フォトポリ
マー版(通常は複数枚がマガジンに積層された状態とな
っている。)を暗室から印刷版自動露光装置へ運搬する
ために専用の台車(トロリー)が適用されている。
【0005】台車は、マガジンを搭載した状態で、印刷
版自動露光装置の所定位置(収容部)に収容されるよう
になっている。この収容後、マガジンに設けられたシャ
ッターを開放することで、フォトポリマー版を光にさら
すことなく、暗室から印刷版自動露光装置へ送り込むこ
とができる。
【0006】しかしながら、従来の印刷版自動露光装置
では、台車ごと収容するため収容部に床部はなく、路面
がむき出しとなっている。この場合の遮光は、台車のベ
ース板等で代用することなる。また、このような構造で
は、収容部が所謂開断面構造であるめ、剛性が低い。
【0007】このような遮光では、漏れ光が少なからず
存在するため、長期間印刷版自動露光装置内にフォトポ
リマー版を置くことができない。このため、収容部に床
部を設け、路面との間にスロープを形成することが考え
られるが、スロープの傾斜に応じて設置スペースが拡大
する。また、台車は非常に重量が重いため、スロープを
上るための作業が煩雑となる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、路面に対して
高い位置に床部を備えることで、遮光性、剛性を高め、
かつ台車の収容時に多大な労力を必要とせず、容易に収
容することができる印刷版自動露光装置、印刷版運搬用
台車及び印刷版自動露光装置用台車の受け渡し構造を得
ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、支持体上に感光層が設けられた複数の印刷版を積層
した状態から1枚ずつ取り出し、所定の位置に位置決め
し、露光装置によって画像を露光した後排出するための
印刷版用自動露光装置であって、路面に対してキャスタ
によって支持され、複数の印刷版を集積したマガジンを
搭載した状態で運搬可能な印刷版運搬用台車が収容可能
とされ、かつ前記路面よりも高い位置とされた床部を持
つことで、閉断面構造とされた台車収容部を有してい
る。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、収容部に
床部を設けたため、この収容部が閉断面構造となり、遮
光性、剛性を高めることができる。また、この収容部に
は、台車ごと収容されるので、複数の印刷版を自動露光
に適した状態で保管することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、路面に対してキ
ャスタによって支持され、複数の印刷版を集積したマガ
ジンを搭載した状態で運搬可能な印刷版運搬用台車であ
って、一端部に前記キャスタが取付けられ、他端部を中
心に回転して前記キャスタを路面への接地位置及び上方
退避位置に移動可能なアームと、前記アームを接地位置
状態で固定するロック手段と、前記床部へ向けての搬送
中に前記床部に当接することで、前記ロック手段による
アームの接地位置状態での固定を解除する解除機構部
と、を有している。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、例えば、
請求項1に記載の自動露光装置の収容部ように路面に対
して高い位置に床部を有する収容部に台車を収容する場
合、通常はロック手段によってアームの路面設置状態を
保持(固定)しておき、台車が床部に当接することで、
解除機構部が動作し、ロック手段による保持を解除す
る。保持が解除されたアームは、上方退避位置に移動す
るため、キャスタと床部との干渉がなくなる。なお、ア
ームが上方退避位置となったときは、台車は別の支持部
材により床部に支持させればよい。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記請求項1に
記載の自動露光装置に設けられ、路面に対して高い位置
にある床部へ、路面を走行する台車を受け渡すための、
台車の受け渡し構造であって、前記台車のキャスタに収
納機構を設け、通常は路面を支持する位置で固定され、
前記路面から床部へ受け渡す際の台車の移動動作に連動
して、前記固定を解除し収容すると共に、床部に対して
補助ローラによって支持する、ことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、路面から
床部へ受け渡す際の台車の移動動作に連動して、前記固
定を解除し収容すると共に、床部に対して補助ローラに
よって支持するため、台車の路面から床部への受け渡し
が円滑になされる。なお、台車を収容部から出すとき
は、上記逆の動作、すなわち、台車の取り出し動作に連
動して、キャスタを突出させ、路面に支持させて固定す
ればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には、本実施の
形態に係るフォトポリマー版の自動露光装置100が示
されている。
【0016】自動露光装置100は、台車200に搭載
されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する
版収容部104及び版収容部104に収容されたフォト
ポリマー版102を持ち出する枚葉部106を備えた給
版部108と、フォトポリマー版102が位置決め保持
される定盤110と、定盤110に位置決めされたフォ
トポリマー版102へ画像を記録する露光部112と、
で構成されている。
【0017】なお、この自動露光装置100の下流側に
は、バッファ部114を介して自動現像装置116が設
定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理する
ことも可能となっている。
【0018】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102が立てかけられ台
車200が収容可能となっている。なお、図2に示され
る如く、フォトポリマー版102の表面には、1枚毎に
保護用の合紙118が設けられており、結果としてフォ
トポリマー版102と合紙118とが交互に積層された
状態となっている。
【0019】版収容部104は、路面よりも高い位置に
床部104Aを形成しており、台車200は、路面から
この床部104Aへと乗り上げられる構造となってい
る。すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して
支持されており、このキャスタ120は、台車200に
対して突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図
3の突出位置)に移動可能となっている。
【0020】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ122が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ122を介して支持される構造となってい
る。
【0021】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106は、フォトポリマ
ー版102及び合紙118を交互に積層状態から取り出
して、給版部108へ送り出すようになっており、フォ
トポリマー版102及び合紙118を吸着する吸盤12
4を備えている。また、吸盤124の近傍には、吸盤1
24とは別に、合紙118を吸着する際の補助手段とし
て、吸引ファン126が設けられている。これらの吸盤
124及び吸引ファン126は一体的に積層された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0022】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102をいっしょに吸着すること)
を防止している。
【0023】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフ
ォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとっ
て合紙収容部(台車200に搭載されている)132へ
送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128か
ら前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部1
34の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する
切替搬送部136と、で構成されている。
【0024】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
18とが交互に積層されているため、枚葉部106にお
いて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、それ
ぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0025】ここで、図4(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0026】これに対して、合紙搬送部134は、図4
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0027】ここで、図5に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0028】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
た合紙収容部132へ案内される。合紙収容部132の
上部に設けられた合紙118の挿入口142は、一対の
ローラ144が設けられており、前記合紙搬送部134
の搬送速度よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転
駆動している。これにより、合紙118が合紙搬送部1
34とこのローラ144との間に掛け渡されると、所定
の緊張状態を維持しながら搬送されることになり、弛み
等によるジャミングを防止することができる。
【0029】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。このテーパ
ー形状とされた互いに対向するガイド板146には、除
電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入口142
に挿入する合紙118の電荷を除去するようになってい
る。
【0030】前記一対のローラ144は串型とされ、こ
の串型による凹凸に沿うように仕切板150が設けられ
ている。これにより、合紙収容部132に収容された後
の合紙118の一部がローラ144に接触しても、仕切
板150によって巻き込みを防止することができる。
【0031】図1に示される如く、フォトポリマー版搬
送部130によって搬送されるフォトポリマー版102
は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部130から
離脱し、定盤110へ受け渡すようになっている。
【0032】ここで、定番110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。この手前側には、定盤110
に対して接近離反可能な移動体152に設けられた仮支
持プレート154が配設されており、フォトポリマー版
102の垂れ下がりを防止している。
【0033】仮支持プレート154の一部には、フォト
ポリマー版102の後端部を搬送方向に押圧する押圧プ
レート156が設けられ、この押圧プレート156によ
ってフォトポリマー版102の後端部を押圧すること
で、フォトポリマー版102の斜行が解消されると共
に、所定の搬送方向基準位置まで送り出すことができ
る。この基準位置は、フォトポリマー版102の搬送方
向後端部が若干定盤110からはみ出した状態である。
【0034】この基準位置では、フォトポリマー版10
2の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ1
58が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版
102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プ
レート156の押圧を停止させている。また、このセン
サ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送
幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角
部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー
版102の初期位置として登録するようになっている。
【0035】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、この状態で定盤110
に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持される。
【0036】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチャー160に
よりパンチ孔が設けられる。
【0037】また、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0038】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤1
10の搬送方向と直交する方向)される構成となってい
る。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動となり、
この結果、定盤110上のフォトポリマー版102に
は、露光部112への往路搬送時に画像が記録され、復
路搬送によって、元の位置に戻されることになる。な
お、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版
102は、吸着保持が解除される。
【0039】画像が記録され、元の位置に戻った定盤1
10に対応し、フォトポリマー版搬送部13によるフォ
トポリマー版102の搬送方向後端部側に待機していた
排出機構部166が定盤110の上方を通過してフォト
ポリマー版102の搬送方向前端部へと移動する(図7
(A)参照)。
【0040】排出機構部164には、フォトポリマー版
102の搬送方向後端部を載置するフック部166Aが
形成されており、前記定盤110からはみ出したフォト
ポリマー版102の後端部を移動体152に設けられた
仮支持プレート154により持ち上げ(図7(B)参
照)、かつ排出機構部166をフォトポリマー版102
の搬送方向へ移動させることにより、フォトポリマー版
102は、フック部166Aに引っ掛けられて排出機構
部166の移動に伴って、定盤110の下流側へ搬送さ
れていく(図7(C)参照)。この下流側には、バッフ
ァ部114が設けられ、さらに自動現像装置116が設
けられており、フォトポリマー版102は、排出機構部
166による排出速度と自動現像装置116での搬送速
度との差をバッファ部114で吸収されながら円滑に送
り出されていく。 (台車200の詳細構成)図1及び図8には、台車20
0が示されている。台車200は、4個のキャスタ12
0(図8では2個のみを図示)を介して路面FLに支持
される荷台202には、ハンドル204(図1参照)が
取り付けられている。ハンドル204は、一端部に略コ
字型に屈曲されており、その両端が前記荷台202に突
き当てられ固定されている。
【0041】荷台202には、フォトポリマー版102
を重ねて保持する集積部206が設けられている。この
集積部206は、側面から見て略直角三角形状とされ、
その斜面部にフォトポリマー版102を収容するマガジ
ン208が立てかけられている。
【0042】マガジン208には、予め数10枚(通常
は60枚、100枚まで可能)のフォトポリマー版10
2が積層されている。また、マガジン208には、シャ
ッター210が設けられており、暗室以外においてこの
シャッター210を閉状態としておくことにより、フォ
トポリマー版102の感光を防止している。
【0043】すなわち、台車200は、前記版収容部1
04と、フォトポリマー版102を保管している暗室と
の間で運搬されるものであり、シャッター210は、運
搬中におけるフォトポリマー版102を保護することが
できる。
【0044】台車200は、前記ハンドル204の取り
付け側運搬時の後方向きとされ、前記版収容部104に
収容される。
【0045】ここで、図8に示される如く、版収容部1
04は、路面FLよりも高い位置とされた床部104A
を持つ箱型の空間となっており、前記台車200は、こ
の床部104Aに支持されるように収容されるようにな
っている。このとき、台車200のキャスタ120は、
たたまれて、荷台202の下面に取り付けられた複数個
(本実施の形態では6個)の補助ローラ212により支
持されるようになっている。
【0046】前記キャスタ120の畳み込みは、台車2
00の版収容部104への収容動作に連動して行われ
る。図9に示される如く、キャスタ120は、一端が回
転可能に支持されたメインアーム214の他端部に取り
付けられている。このメインアーム214の長手方向中
間部には、支持アーム216の一端が軸218を介して
回転可能に支持されている。この支持アーム216の他
端部には、スライドピン216Aが取り付けられ、固定
されたレールアーム220の長孔220Aに収容されて
いる。
【0047】スライドピン216Aには、通常状態(キ
ャスタ120の固定状態)において、L型アーム222
の一端部に形成されたフック部222Aが係合してお
り、スライドピン216Aを長孔220Aの一端部近傍
に保持される構造となっている。
【0048】L型アーム222の屈曲部は、前記メイン
アーム214の回転軸224を介して支持されている。
【0049】L型アーム222の他端部は、版収容部1
04の床部104Aの先端面に当接する位置に配設され
ている。
【0050】ここで、L型アーム222の他端部が、床
部104Aの先端面に当接した状態でさらに押圧される
と、L型アーム222は、軸224を中心に回転し、フ
ック部222Aをスライドピン216Aから離脱させる
ことになる。
【0051】このスライドピン216Aの離脱により、
スライドピン216Aが取り付けられた支持アーム21
6が、付勢手段の付勢力により、長孔220Aの他端部
へ移動するため、この移動に伴ってメインアーム214
が持ち上げられ、キャスタ200は、路面から離脱す
る。なお、このときの台車200は、前述の補助ローラ
212を介して床部FLに支持されることになる。
【0052】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】フォトポリマー版102を、自動露光装置
100の版収容部104に収容する場合、台車200ご
とこの版収容部104に収容することで、フォトポリマ
ー版102を所定位置に位置決めすることができる。
【0054】フォトポリマー版は、自動露光装置100
とは離れた暗室等に保管されているため、オペレータは
台車200を押して暗室へ向かい、暗室内でフォトポリ
マー版102をマガジン208単位で台車200の所定
位置(集積部206)へ搭載する。このとき、マガジン
208のシャッターは閉じられたままである。
【0055】マガジン208の搭載が終了すると、再び
自動露光装置100へ台車200を運搬し、版収容部1
04の開閉蓋(図3の手前に装備)を開放し、台車20
0を版収容部104へ収容する。
【0056】このとき、版収容部104の床部104A
は、路面FLに対して高い位置にある。
【0057】ここで、従来は、版収容部104の床部1
04Aが存在せず、台車200を収容していたが、これ
では版収容部104での遮光がうまくできなかったた
め、床部104Aを設け、版収容部104を所謂閉断面
構造としたため、剛性も高くなり、遮光も容易となっ
た。ところが、この路面FLよりも高くなった床部10
4Aに台車200を搭載するために、スロープを形成す
る必要があるが、スロープを通過させるには、台車20
0の重量を大き過ぎて作業性が悪かった。また、台車の
高さ位置が変更してしまうことになる。
【0058】これに対し本実施の形態では、キャスタ1
20折り畳み構造とし、台車200の高さ位置を変えず
に、版収容部104の床部104Aに収容可能とした。
以下にその動作手順を説明する。
【0059】まず、台車200を版収容部104に対向
させる。次に、この版収容部104に向けて搬送を開始
する。この搬送により、キャスタ120が取付けられた
L型アーム222の他端部がまず、床部104Aの先端
に当接し、さらに運搬を継続すると、L型アーム222
が回転軸224を中心に回転し、フック部222Aのス
ライドピン216Aへの係合状態が解除される。
【0060】これにより、スライドピン216Aは、長
孔220A内をスライドする。このスライドに伴って指
示アーム216が持ち上げられ、さらにはメインアーム
214が回転軸224を介して回転され、キャスタ12
0が路面FLから浮き上がる。
【0061】このキャスタ120の路面FLから離脱ど
同時、或いは時間的に若干前に補助ローラ212が床部
104Aに支持されるため(実際は、床部104Aより
も若干高くなった専用床部)、台車200は確実に路面
FLの支持から、床部104の支持に受け渡される。
【0062】このように本実施の形態では、台車200
の支持をキャスタ120から補助ローラ212へ受け渡
すことにより、台車200を段差のある路面FLから床
部104Aへ円滑に受け渡すことが可能となる。この結
果、版収容部104は、周囲を枠体で囲まれた(所謂閉
断面構造)剛性の高い構造とすることができ、かつ遮光
性に優れた蓋体を用いることが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る印刷版自
動露光装置、印刷版運搬用台車及び印刷版自動露光装置
用台車の受け渡し構造は、路面に対して高い位置に床部
を備えることで、遮光性、剛性を高め、かつ台車の収容
時に多大な労力を必要とせず、容易に収容することがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る自動露光装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図5】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図6】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図7】排出機構部の動作を示す側面図であり、(A)
は動作開始初期(B)はフォトポリマー版の持ち上げ状
態、(C)は排出時である。
【図8】台車の下部の拡大側面図である。
【図9】キャスタの収納機構部の構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
100 自動露光装置 102 フォトポリマー版(印刷版) 104 版収容部 104A 床部 108 給版部 112 露光部 118 合紙 120 キャスタ 122 補助ローラ 200 台車 208 マガジン 210 シャッター 214 メインアーム(アーム) 216 支持アーム(アーム) 216A スライドピン(ロック手段) 218 軸 220 レールアーム 222 L型アーム(解除機構部) 222A フック部(ロック手段) 224 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 吉紀 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 小柳 祥啓 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H097 CA17 DB03 DB07 LA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層が設けられた複数の印
    刷版を積層した状態から1枚ずつ取り出し、所定の位置
    に位置決めし、露光装置によって画像を露光した後排出
    するための印刷版用自動露光装置であって、 路面に対してキャスタによって支持され、複数の印刷版
    を集積したマガジンを搭載した状態で運搬可能な印刷版
    運搬用台車が収容可能とされ、かつ前記路面よりも高い
    位置とされた床部を持つことで、閉断面構造とされた台
    車収容部を有する印刷版自動露光装置。
  2. 【請求項2】 路面に対してキャスタによって支持さ
    れ、複数の印刷版を集積したマガジンを搭載した状態で
    運搬可能な印刷版運搬用台車であって、 一端部に前記キャスタが取付けられ、他端部を中心に回
    転して前記キャスタを路面への接地位置及び上方退避位
    置に移動可能なアームと、 前記アームを接地位置状態で固定するロック手段と、 前記床部へ向けての搬送中に前記床部に当接すること
    で、前記ロック手段によるアームの接地位置状態での固
    定を解除する解除機構部と、を有する印刷版運搬用台
    車。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の自動露光装置に設
    けられ、路面に対して高い位置にある床部へ、路面を走
    行する台車を受け渡すための、台車の受け渡し構造であ
    って、 前記台車のキャスタに収納機構を設け、通常は路面を支
    持する位置で固定され、前記路面から床部へ受け渡す際
    の台車の移動動作に連動して、前記固定を解除し収容す
    ると共に、床部に対して補助ローラによって支持する、
    ことを特徴とした印刷版自動露光装置用台車の受け渡し
    構造。
JP26386699A 1999-09-17 1999-09-17 印刷版自動露光装置、印刷版運搬用台車及び印刷版自動露光装置用台車の受け渡し構造 Pending JP2001092141A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113227903A (zh) * 2018-12-21 2021-08-06 Asml控股股份有限公司 直接驱动式掩模版安全闩锁

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