JP2003098408A - 光ファイバケーブル及びプラグ付き光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバケーブル及びプラグ付き光ファイバケーブル

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JP2003098408A
JP2003098408A JP2002242311A JP2002242311A JP2003098408A JP 2003098408 A JP2003098408 A JP 2003098408A JP 2002242311 A JP2002242311 A JP 2002242311A JP 2002242311 A JP2002242311 A JP 2002242311A JP 2003098408 A JP2003098408 A JP 2003098408A
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optical fiber
fiber cable
coating layer
polyamide
bending elastic
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Application number
JP2002242311A
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English (en)
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Kazumi Nakamura
一己 中村
Takeshi Kitayama
武史 北山
Takara Yamamoto
宝 山本
Hiroe Kubo
洋恵 窪
Yoshimi Kamimura
芳美 上村
Atsushi Okumura
淳 奥村
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性に優れ、かつ取扱性が良好な光ファイ
バケーブル及びこの光ファイバケーブルを用いたプラグ
付き光ファイバケーブルを提供する。 【解決手段】 光ファイバ12の外周に二層以上の被覆
層13,14を有し、該被覆層13,14のうち少なく
とも二層がポリアミド系重合体を含有する樹脂成分を含
む材料からなり、これら少なくとも二層の被覆層13,
14のなかで最も曲げ弾性率の高い被覆層と最も曲げ弾
性率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が500MPa以下
であり、これら少なくとも二層の被覆層13,14のう
ちの少なくとも一層を形成している材料には難燃剤が含
まれる光ファイバケーブル10であって、各被覆層1
3、14の曲げ弾性率、厚さを特定に制御することなど
により、難燃性と取扱性とを両立させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光信号伝送の配線、
高速光通信のためのコンピュータ接続配線、交換機回り
の配線、工場自動機械制御の配線、自動車などの移動体
用データ伝送用配線、光センサー用配線などに用いられ
る光ファイバケーブル及びプラグ付き光ファイバケーブ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック光ファイバ(以下単に「光
ファイバ」という。)は近距離のデータ通信やセンサー
用途ですでに実用化されている。その際、光ファイバの
みで使用されることは少なく、その外周を被覆層で保護
して光ファイバケーブルとして用いられることが多い。
このような光ファイバケーブルの耐熱性や化学薬品に対
する耐久性を高めるため、被覆層としてポリアミド系重
合体を使用する技術が、特開平10−319281号公
報、特開平11−242142号公報、特開平10−3
32995号公報、特開平10−307218号公報な
どで提案されている。
【0003】一方、自動車内、工場内などの屋内で使用
する光ファイバケーブルについては、難燃性が要求され
る。そして、特に燃焼時に発生する有毒ガスを低減する
ため、ハロゲンを含まず、かつ、難燃性に優れた光ファ
イバケーブルが要求されている。そこで、ポリアミド系
重合体を難燃化する技術として、ポリアミド樹脂ハンド
ブック(日刊工業新聞社刊、福本修著)などにおいて、
トリアジン系化合物、特にメラミン、メラミンシアヌレ
ートをポリアミド系重合体に混合する技術が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリアミド系
重合体を被覆層に用いた光ファイバケーブルは、曲げ弾
性率が高く、ボビン等に巻き付けた状態で保存すると巻
き癖が残り、ワイヤーハーネスなどの光ファイバケーブ
ル複合材やプラグ付き光ファイバケーブルなどに加工す
る際の取扱性が悪いという欠点があった。さらに、難燃
性を高めるためポリアミド系重合体中にトリアジン化合
物を導入した場合には、曲げ弾性率がより高くなり、特
に取扱性が悪かった。
【0005】本発明の目的は、難燃性に優れ、かつ取扱
性が良好な光ファイバケーブル及びこの光ファイバケー
ブルを用いたプラグ付き光ファイバケーブルを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の光ファイバ
ケーブルは、光ファイバ外周に二層以上の被覆層を有
し、該被覆層のうち少なくとも二層がポリアミド系重合
体を含有する樹脂成分を含む材料からなり、これら少な
くとも二層の被覆層のなかで、最も曲げ弾性率の高い被
覆層と最も曲げ弾性率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が
500MPa以下であり、さらにこれら少なくとも二層
の被覆層のうちの少なくとも一層を形成している材料に
は、難燃剤が含まれ、前記樹脂成分を含む材料からなる
被覆層をn層(n≧2)有し、これらの被覆層のうち内
側からk層目に最も曲げ弾性率の高い被覆層が設けら
れ、この被覆層の曲げ弾性率をE(MPa)、厚さを
(μm)とし、これらの被覆層のうち内側からm層
目(k<m≦n)に設けられた任意の被覆層の曲げ弾性
率をE(MPa)、厚さをd(μm)としたとき、
下記式(1)を満たすことを特徴とする。 d×E≦d×E…(1) (ただし、E≦E
【0007】第2の発明の光ファイバケーブルは、光フ
ァイバ外周に二層以上の被覆層を有し、該被覆層のうち
少なくとも二層がポリアミド系重合体を含有する樹脂成
分を含む材料からなり、これら少なくとも二層の被覆層
のなかで、最も曲げ弾性率の高い被覆層と最も曲げ弾性
率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が500MPa以下で
あり、さらにこれら少なくとも二層の被覆層のうちの少
なくとも一層を形成している材料には、難燃剤が含ま
れ、前記樹脂成分を含む材料からなる被覆層を3層有
し、これら被覆層の曲げ弾性率を内側から順にそれぞれ
,E,Eとし、厚さを内側から順にそれぞれd
,d,dとしたとき、下記式(8)および(9)
を満たすことを特徴とする。 d×E+d×E≦d×E…(8) d+d≦d…(9)
【0008】第3の発明の光ファイバケーブルは、光フ
ァイバ外周に二層以上の被覆層を有し、該被覆層のうち
少なくとも二層がポリアミド系重合体を含有する樹脂成
分を含む材料からなり、これら少なくとも二層の被覆層
のなかで、最も曲げ弾性率の高い被覆層と最も曲げ弾性
率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が500MPa以下で
あり、さらにこれら少なくとも二層の被覆層のうちの少
なくとも一層を形成している材料には、難燃剤が含ま
れ、ポリアミド12を前記ポリアミド系重合体として有
する樹脂成分を含む材料からなる被覆層と、ポリアミド
系共重合体を前記ポリアミド系重合体として有する樹脂
成分と難燃剤とを含む材料からなる被覆層が、内側から
順に設けられていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の光ファイバケーブルは、光ファイバ外周
に少なくとも二層の被覆層を有し、この被覆層のうち少
なくとも二層が、ポリアミド系重合体を有する樹脂成分
を含む材料からなる。図1および図2は、それぞれ本発
明の光ファイバケーブル10の一実施形態を示す断面図
であって、図1は芯11A及び鞘11Bから構成される
光ファイバ12の外周に一次被覆層13と二次被覆層1
4が順次形成されたもので、図2はさらに三次被覆層1
5が形成されたものである。
【0010】ここで使用される光ファイバ12として
は、公知の構造を有するものが使用され、例えば、図1
のような芯鞘構造を有するSI型光ファイバ、中心から
外周に向かってなだらかに芯の屈折率が低下するGI型
光ファイバ、中心から外周に向かって芯11Aの屈折率
が階段状に低下する多層光ファイバ、1本の光ファイバ
12に複数の芯11Aを有するマルチコア光ファイバな
どが挙げられる。光ファイバ12を広帯域化して高速の
信号伝送を行うためには多層光ファイバを用いることが
好ましい。なお、GI型光ファイバまたは多層光ファイ
バの外周にさらに鞘11Bを被覆したものを使用しても
よい。
【0011】芯材には、公知の光ファイバ12に使用さ
れる各種の透明性の高い重合体が使用され、好ましくは
メチルメタクリレ−ト系の重合体が使用される。さらに
好ましくは、メチルメタクリレ−ト単独重合体及びメチ
ルメタクリレート単位を主成分とする共重合体、ベンジ
ルメタクリレ−ト単位を主成分とする共重合体、または
フッ素化アルキルメタクリレ−ト系重合体であり、これ
らのなかではメチルメタクリレート単独重合体が特に好
ましい。
【0012】鞘材としては芯材よりも屈折率が低い公知
の材料が使用され、フッ素化アルキル(メタ)アクリレ
ート単位とメチルメタクリレート単位との共重合体、α
−フルオロアクリル酸エステルからなる重合体、フッ化
ビニリデン単位を含む重合体、及び上記各種重合体から
なるブレンド物等が好適である。フッ化ビニリデン単位
を有する重合体としては、フッ化ビニリデンの単独重合
体やフッ化ビニリデン単位と、テトラフルオロエチレ
ン、6−フッ化プロピレン、6フッ化アセトン、エチレ
ン、もしくはプロピレンの各単量体単位とからなる共重
合体が好ましく用いられる。さらに、これらの光ファイ
バ12の外周に保護層を有するものを使用すると、光フ
ァイバ12に取り込める光を増やせるため好ましい。
【0013】ここで保護層とは、光透過性の層であっ
て、光ファイバ12が光を伝送する際に光の反射屈折に
寄与することが可能な光ファイバ12の最外層に積層さ
れる層である。保護層は、その内層の芯11Aもしくは
鞘11bと光ファイバ12の製造時に融着され、実質的
に一体化されて、層間が均一に密着していることが好ま
しい。保護層の材料としては、鞘材と同様に公知の材料
が使用され、例えば、通常の高開口角を有する光ファイ
バ12で用いられている短鎖フッ素化アルキル基を有す
る(メタ)アクリレートと長鎖フッ素化アルキル基を有
する(メタ)アクリレートとメチルメタクリレートの各
単量体単位かなる共重合体、フッ化ビニリデン系重合体
等が挙げられる。これらのなかでは、柔軟性や耐溶剤性
の観点からはフッ化ビニリデン系重合体を使用すること
が好ましい。
【0014】フッ化ビニリデン系重合体としては、フッ
化ビニリデンの単独重合体やフッ化ビニリデン単位と、
テトラフルオロエチレン、6−フッ化プロピレン、6フ
ッ化アセトン、エチレン、もしくはプロピレンの各単量
体単位とからなる共重合体が好ましく用いられる。フッ
化ビニリデン単位とテトラフルオロエチレン単位とから
なる共重合体を用いる場合、フッ化ビニリデン単位を7
0〜90モル%含むものが透明性が高いため好ましい。
また、光ファイバ12曲げ損失を低減するためには、保
護層の材料として鞘材を形成している材料よりも屈折率
の小さい光透過性のものを使用することが好ましい。こ
のような保護層を光ファイバ12の最外周に用いること
により、一次被覆層13と光ファイバ12の剥離強度を
高めることができる。
【0015】このような光ファイバ12は、溶融紡糸法
などの公知の方法で製造できる。また、本発明の光ファ
イバケーブル10を70〜80℃などの高温環境や温度
差の激しい環境で用いる場合には、ピストニングを抑制
するため、光ファイバ12として、熱収縮率が小さいも
のを使用することが好ましく、90℃乾熱下で50時間
加熱した時の収縮率が0〜0.5%の光ファイバ12を
使用することがさらに好ましい。このような熱収縮率が
小さい光ファイバ12は、例えば光ファイバ12を熱処
理することにより得ることができる。この熱処理は連続
的に行うこともバッチ毎に行うこともできるが、光ファ
イバ12の芯材のJIS K 7121−1987に従
って測定したガラス転移開始温度Tgと、熱処理温度T
が、 Tg−30≦T<Tg を満たすような温度で、100時間以内、バッチ毎に熱
処理することが好ましい。
【0016】また、光ファイバ12の外径は、光ファイ
バ12を光源と結合する際の位置あわせを容易にするた
めには600μm以上であることが好ましく、900μ
m以上であることがより好ましい。また、柔軟性をさら
に高め、取扱性をより向上させるためには1300μm
以下であることが好ましい。
【0017】本発明の光ファイバケーブル10において
は、光ファイバ12の外周に設けられた二層以上の被覆
層のうちの少なくとも二層が、ポリアミド系重合体を有
する樹脂成分を含む材料からなる。ポリアミド系重合体
としては、ポリアミドエラストマー、複数種類のポリア
ミド単位から構成されるポリアミド系共重合体や、これ
らの混合物が好ましく用いられる。ポリアミドエラスト
マーとしては、ソフトセグメントとしてポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、
または脂肪族ポリエステルジオールなどを構成する単量
体単位を用い、ハードセグメントとしてポリアミド12
またはポリアミド6を構成する単量体単位を用いたもの
が挙げられる。これらのなかでは、汎用性が高く低コス
トなポリテトラメチレンエーテルグリコールとポリアミ
ド12の単量体単位からなる共重合体が好ましく用いら
れる。
【0018】複数種類のポリアミド単位から構成される
ポリアミド系共重合体としては、ポリアミド10、ポリ
アミド11、ポリアミド12、ポリアミド6、ポリアミ
ド66、の中から選択される単量体単位から構成される
2元〜4元共重合体が用いられる。中でもポリアミド1
2とポリアミド6の単量体単位から構成される共重合体
は、融点が例えば180℃以下と低いものが多いので、
光ファイバ12に被覆層を設ける際に、光ファイバ12
に熱損傷を与えにくく好ましい。これらは混合して使用
することもでき、例えば、ポリアミド11またはポリア
ミド12とポリアミドエラストマー、ポリアミド11ま
たはポリアミド12とポリアミド系共重合体などの組み
合わせが例示できる。
【0019】ポリアミド系重合体を有する樹脂成分とし
ては、ポリアミド系重合体とその他の樹脂の混合物も使
用できる。このような混合物としては、ポリアミド11
またはポリアミド12とポリオレフィンの混合物などが
挙げられる。ここで使用されるポリオレフィンとして
は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/
プロピレンゴムなどが用いられる。ポリオレフィンとし
て、ポリオレフィンに有機酸または有機酸無水物がグラ
フト重合されたものを使用すると、ポリアミド系重合体
とポリオレフィンとの混合分散性が向上し、耐衝撃性が
優れるため好ましい。ポリアミド11またはポリアミド
12とポリオレフィンとの混合物を使用する場合には、
混合物中、ポリアミド11またはポリアミド12の重量
割合が50〜95重量%で、ポリオレフィンの重量割合
が5〜50重量%であると、ポリアミドの高い耐熱性を
大きくそこなわずに耐衝撃性の向上が可能となるため好
ましい。
【0020】なお、特にポリアミド11は、被覆層に使
用する材料として一般的であるポリアミド12に比べ、
低温衝撃性、耐屈曲疲労性、引っ張り破断伸び、曲げ弾
性が低い等の力学的特性、耐摩耗性、線膨張係数、ガス
透過性が低いという優れた特徴を有する。そのため、ポ
リアミド系重合体としてポリアミド11を使用すると、
ポリアミド12を使用した場合に比べ、より柔軟で耐疲
労性に優れ、高温環境下でのピストンニング、伝送特性
の劣化が少ない光ファイバケーブル10を得ることがで
きる。また、ポリアミド12を含む樹脂成分を被覆層に
使用する場合には、被覆層の形成後にポリアミドの結晶
化が進行し、ケーブルが徐々に硬くなるおそれがある
が、ポリアミド12よりも融点が約10℃高いポリアミ
ド11を使用する場合には、PMMAを芯材に使用した
光ファイバ12の通常の使用上限である80℃程度の温
度において、光ファイバケーブル10が全く硬化しない
ため好ましい。
【0021】光ファイバケーブル10の曲げ弾性率を低
くして、光ファイバケーブル10を巻き癖がつきにくい
ものとし、かつ、変形した際の回復力や形態安定性を光
ファイバケーブル10に付与し、光ファイバケーブル1
0の取扱性を容易にするためには、被覆層の少なくとも
二層に用いられる樹脂成分のASTM・D790により
測定される曲げ弾性率が、40〜1200MPaである
ことが好ましく、より好ましくは、80〜1000MP
aである。樹脂成分の曲げ弾性率が40MPa未満で
は、形態の安定性や、変形した場合の形態回復力が不十
分となる場合があり、一方、1200MPaを超える
と、柔軟性が低下し、取扱性が低下する場合がある。
【0022】本発明の光ファイバケーブル10において
は、上述のようなポリアミド系重合体を有する樹脂成分
を含む材料からなる被覆層を少なくとも二層有し、さら
に、光ファイバケーブルの1mm変位時の曲げ弾性率E
が、2〜15N/mmの範囲で、かつ、DIN7225
1−5に準拠する難燃性試験に合格することが好まし
い。曲げ弾性率Eは、5N/mm 以上であることが好
ましく、また、13N/mm 以下であることが好まし
い。曲げ弾性率が2N/mm未満の光ファイバケーブル
10は、変形した場合の回復力が遅く、形態安定性が悪
いため取扱いにくく、15N/mmを超えた光ファイバ
ケーブル10では、柔軟性が低下し、巻き癖などがつき
やすくなり、取扱性が悪くなる。2〜15N/mmであ
ると、変形した場合の回復力が適度に高く、適度に形態
が安定していて、また、柔軟性に富み、巻き癖などがつ
きにくいため取扱性に優れる。
【0023】また、本発明におけるDIN72551−
5に準拠して測定される難燃性試験とは、電線用の難燃
性測定法であるDIN72551−5を、光ファイバケ
ーブルの難燃性を測定するために、次のように若干変更
したものである。この測定法においては、燃焼時または
燃焼後の電線を斜め45°に維持することが必要であ
る。しかし、光ファイバケーブル10は電線とは異な
り、光ファイバ12が燃焼した場合に光ファイバケーブ
ル10をこのような斜め45°に維持することが困難で
ある。よって、光ファイバケーブル10を燃焼時または
燃焼後に斜め45°に維持するために、光ファイバケー
ブル10の周上に螺旋状に一対の銅線を、互いが交差す
るように巻き付けた状態で難燃性を測定する。銅線とし
ては直径0.7mmφのものを用い、螺旋周期は光ファ
イバケーブル10の長手方向に20mm周期とする。ま
た、難燃性試験の合否の判定基準は、光ファイバ12に
着火した後、炎を試料から遠ざけ、30秒以内に炎が消
えたものを合格とし、消えなかったものを不合格とす
る。
【0024】光ファイバケーブル10にこのような難燃
性を付与するためには、被覆層を形成する材料に、ポリ
アミド系重合体を有する樹脂成分だけでなく、さらに難
燃剤を含有させることが好ましい。難燃剤としては、各
種金属水酸化物、燐化合物、トリアジン系化合物などが
挙げられるが、ポリアミド系重合体の難燃性の向上効果
が大きいためトリアジン系化合物を用いることが好まし
く、このなかではシアヌル酸メラミンがより好ましい。
また、樹脂成分100重量部に対してトリアジン系化合
物を8〜60重量部含有させることが好ましく、10〜
60重量部含有させることがより好ましく、さらには1
1〜25重量部含有させることが好ましい。トリアジン
系化合物の含有量が8重量部未満であると、難燃性の向
上効果が不十分となるおそれがあり、60重量部を超え
ると被覆層を構成する材料の曲げ弾性率が上がりすぎ、
光ファイバケーブル10の取り扱いが困難となるおそれ
がある。
【0025】本発明の光ファイバケーブル10において
は、光ファイバ12の外周に被覆される被覆層は2層以
上であり、各被覆層に異なる機能を付与することで、一
層の被覆層では達成できない複数の機能を容易に付与で
き、例えば難燃性と柔軟性を兼ね備えた光ファイバケー
ブル10を容易に得ることができる。難燃性を光ファイ
バケーブル10に付与する場合には、上述のように、被
覆層を形成する材料に難燃剤を含有させることが有効で
あるが、一般に、樹脂成分に難燃剤が混合されもので
は、難燃剤が混合されていない樹脂成分にくらべて硬
く、曲げ弾性率が大きくなる。よって、光ファイバ12
に複数の被覆層を設ける場合、使用する樹脂成分の曲げ
弾性率を考慮して難燃剤を配合することが必要となる。
【0026】例えば、難燃剤を含む被覆層と難燃剤を含
まない被覆層を有する光ファイバケーブル10におい
て、難燃剤を含む被覆層と難燃剤を含まない被覆層との
曲げ弾性率との差が大きすぎると、各被覆層の力学挙動
が異なり、この光ファイバケーブル10に高い張力がか
かったり、力学的疲労試験を施した場合に、各被覆層間
での密着性が低下したり、光ファイバケーブル10の癖
づきが大きくなる恐れがある。したがって、各被覆層の
弾性率はあまり大きく隔たらないようにすることが好ま
しく、最も曲げ弾性率の高い被覆層と最も曲げ弾性率の
低い被覆層の差は好ましくは500MPa以下であり、
さらには350MPa以下とすることがより好ましい。
【0027】また、さらに、曲げ弾性率の低い樹脂成分
を使用した被覆層には難燃剤を多く、曲げ弾性率の高い
樹脂成分を使用した被覆層には難燃剤を少なくなるよう
に難燃剤を傾斜配合して、各被覆層間の曲げ弾性率の差
を少なくするとともに光ファイバケーブル10全体の曲
げ弾性率をも小さくし、取扱性を向上させることが好ま
しい。そのため、ポリアミド系重合体を有する樹脂成分
を含む材料からなる被覆層を複数有する光ファイバーケ
ーブル10において、これらの材料に難燃剤を混合する
場合、最も曲げ弾性率が高い樹脂成分を含有する材料に
おける難燃剤の含有率が、その他の樹脂成分を含有する
材料における難燃剤の含有率と比較して最も低く、か
つ、最も曲げ弾性率が低い樹脂成分を含有する材料にお
ける難燃剤の含有率が、その他の樹脂成分を含有する材
料における難燃剤の含有率と比較して最も高いことが好
ましい。このようにすると、各被覆層間の曲げ弾性率の
差を少なくでき、また、光ファイバケーブル10全体の
曲げ弾性率をも小さくできる。さらに、光ファイバケー
ブル10の難燃性の向上効果をより大きくするために
は、光ファイバケーブル10の最外層に設けられる被覆
層には難燃剤を混合することが好ましく、さらに好まし
くは、難燃剤の含有率の最も高い被覆層が最外層に設け
られていることが好ましい。
【0028】また、適度な剛性と柔軟性を有し、組み込
み作業時などの取扱性をさらに向上させる為には、被覆
層の曲げ弾性率だけでなく、被覆層の厚みも考慮する。
すなわち、ポリアミド系重合体を有する樹脂成分を含む
材料からなる被覆層をn層(n≧2)有し、これらの被
覆層のうち内側からk層目に最も曲げ弾性率の高い被覆
層が設けられ、この被覆層の曲げ弾性率をE(MP
a)、厚さをd(μm)とし、これらの被覆層のうち
内側からm層目(k<m≦n)に設けられた任意の被覆
層の曲げ弾性率をE(MPa)、厚さをd(μm)
としたとき、下記式(1)に示されるように、最も曲げ
弾性率が高い被覆層(k層目の層)よりも外側に、最も
曲げ弾性率が高い被覆層よりも曲げ弾性率の小さな被覆
層(m層目の層)を設け、かつ最も曲げ弾性率の高い被
覆層の曲げ弾性率と被覆層の厚みの積が、より外側に設
けられた被覆層における曲げ弾性率と被覆層の厚みの積
よりも小さくなるようにする。 d×E≦d×E…(1) (ただし、E≦E
【0029】さらに、最も曲げ弾性率の高い被覆層より
も外側に配置された被覆層(m層目の層)を、最も曲げ
弾性率の高い被覆層(k層目の層)よりも厚くする(d
≦d)とともに、下記式(2)に示されるように、
曲げ弾性率を1200MPa以下とすることがさらに好
ましい。 E ≦ 1200…(2)
【0030】また、各被覆層間での密着性を向上させ、
光ファイバケーブル10の癖づきを防止するためには、
前記樹脂成分、すなわちポリアミド系重合体を有する樹
脂成分を含む材料からなるn層(n≧2)の被覆層の曲
げ弾性率を内側から順にそれぞれE,…,Eとし、
厚さを内側から順にそれぞれd,…,dとしたと
き、最も曲げ弾性率の高い被覆層とそれよりも外側に配
置された、内側からx層目(k<x≦n)に設けられた
任意の被覆層の曲げ弾性率Eおよび厚さdが、下記
式(3)および(4)を満たすこと、すなわち、外側へ
向って徐々に被覆層の弾性率が小さくなるとともに、各
被覆層の曲げ弾性率と被覆層の厚みとの積が内側に向か
って徐々に小さくなるように設計することが好ましい。 E≦Ex−1…(3) dx−1×Ex−1≦d×E…(4) また、隣り合う被覆層間の曲げ弾性率の差は、下記式
(5)に示すように350MPa以下であることがさら
に好ましい。 Ex−1≦E+350…(5)
【0031】また、光ファイバケーブル10に柔軟性
と、適度な形態安定性をともに付与するためには、被覆
層を3層以上設けて、最外被覆層と最内被覆層の間に最
も曲げ弾性率が高い被覆層を配置することが好ましい。
そして、この場合、各被覆層どうしの密着性や、最も内
側の被覆層と光ファイバ12との密着性を向上させ、光
ファイバケーブル10の癖づきを防止するためには、最
も曲げ弾性率の高い被覆層からその内側の被覆層に向か
って、下記式(6)のように、徐々に曲げ弾性率が小さ
くなるように配置されることが好ましい。 Ey-1≦E…(6) (ただし、1≦y≦k)また、隣り合う被覆層間の曲げ
弾性率の差は350MPa以下、すなわち、式(7)と
することがより好ましい。。 E≦Ey-1+350…(7)
【0032】さらに、本発明の光ファイバケーブル10
の好ましい形態としては、図2に示したように、光ファ
イバ12の外周に一次被覆層13、二次被覆層14、三
次被覆層15の3層の被覆層を有し、これら3層の被覆
層がいずれもポリアミド系重合体を有する樹脂成分を含
む材料からなるものである。そして、さらにこれら被覆
層の曲げ弾性率を内側から順にそれぞれE,E,E
とし、厚さを内側から順にそれぞれd,d,d
としたとき、これらが下記式(8)および(9)を満た
す光ファイバケーブルが最も好ましい。 d×E+d×E≦d×E…(8) d+d≦d…(9) すなわち、三次被覆層15の厚みは、一次被覆層13と
二次被覆層14の合計の厚みより厚いことが好ましい。
三次被覆層15の厚みが、一次被覆層13と二次被覆層
14の合計の厚み未満では、光ファイバケーブル10全
体の曲げ弾性率が高くなり、柔軟性が損なわれる恐れが
あるし、識別のために三次被覆層15を形成する材料に
着色剤を配合する場合、その発色が低下する場合があ
る。
【0033】また、一次被覆層13の曲げ弾性率と被覆
層の厚みの積と、二次被覆層14の曲げ弾性率と被覆層
の厚みの積との合計が、三次被覆層15の曲げ弾性率と
被覆層の厚みの積の積よりも小さいことがより好まし
い。このようにすると、従来の多層ポリアミド被覆ケー
ブルに比較し、曲げ癖がつきにくく、かつ適度な剛性と
柔軟性を併せ持ち、取扱性に極めて優れる光ファイバケ
ーブル10を得ることができる。
【0034】さらに、特に一次被覆層13は200μm
以下とすることが好ましい。一次被覆層13の厚さが2
00μmを超えると、光ファイバ12よりも剛性の高い
被覆層が、光ファイバ12の変形に追従できなくなり、
屈曲疲労により光ファイバ12の損傷が大きくなった
り、光学特定が低下する恐れが生じる。また、この場
合、最も内側の一次被覆層13は、外力の影響から光フ
ァイバ12を物理的に保護すると同時に、材料として耐
環境性に優れたポリアミド系重合体を使用することによ
り、光ファイバ12への有害物質の移行を抑制するもの
であることが好ましい。その為、通常、光ファイバケー
ブル10を識別するための染料、顔料、難燃剤などは極
力配合せず、光ファイバ12への外光防止用助材を含有
させるにとどめることがより好ましい。また、一次被覆
層13に使用するポリアミド系重合体としては、光ファ
イバ12との密着性に優れると同時に、光ファイバ12
の変形に追従可能であり、耐疲労性に優れた比較的柔軟
な、ポリアミド11などのポリアミド系重合体が好まし
い。
【0035】二次被覆層14は、光ファイバケーブル1
0全体に適度な形態安定性をもたせ、光ファイバケーブ
ル10の引き回し性を向上させる機能を有するので、比
較的曲げ弾性率の大きなポリアミド系重合体を使用し
て、一次被覆層13や最外層である三次被覆層15より
も、曲げ弾性率を大きくすることが好ましい。また、必
要に応じて難燃剤を混合して難燃性を強化してもよい。
三次被覆層15は、本発明の意図する難燃効果と光ファ
イバケーブル10の柔軟性とを両立させる上で、非常に
重要な被覆層である。上述したように、光ファイバケー
ブル10に識別性を付与したり、難燃性を付与する為に
は、付与効果が最も高い最外層に、染料、顔料などの着
色剤、難燃剤を配することが一般に多い。しかしなが
ら、これらの添加剤を添加した樹脂成分では、これらを
含まない単独のポリアミド系重合体よりも剛性が高くな
り、その結果、光ファイバケーブル10自体の柔軟性が
損なわれてしまう。そのため、主成分には柔軟なポリア
ミド系重合体を選択し、着色剤、難燃剤を配合した後の
最終的な被覆層の曲げ弾性率を1200MPa以下とす
ることが好ましく、さらに好ましくは1000MPa以
下、最も好ましくは800MPa以下とする。
【0036】このような、3層の被覆層に適用する好ま
しいポリアミド系重合体の具体例としては、一次被覆層
13にはポリアミド11を使用し、二次被覆層14には
ポリアミド12を使用する。そして、三次被覆層15ま
たは最外層にはポリアミドエラストマーまたはポリアミ
ド612などのポリアミド共重合体を使用するとともに
難燃剤を使用する形態である。
【0037】このような光ファイバケーブル10におい
ては、すべての被覆層中に占める難燃剤の合計重量割合
が5〜80重量%であることが好ましい。全被覆層重量
に対して5重量%未満では、十分な難燃性が発現しない
場合があり、80重量%を超えても、配合量増加に対す
る難燃効果の増加が少なくなってきたり、光ファイバケ
ーブル10の重量が増加し、取扱性が低下するおそれが
ある。また、このような難燃剤の配合範囲であれば、最
外層を構成している材料のみに難燃剤を配合し、ポリア
ミド系重合体としては曲げ弾性率の低いものを使用する
ことで、少ない難燃剤の配合量で効果的に難燃性を付与
し、光ファイバケーブル10全体の曲げ弾性率を低く維
持することができる。例えば、各被覆層に使用するポリ
アミド系重合体としてポリアミド11、ポリアミド12
を主成分とするものを使用し、最外層にのみ難燃剤を添
加し、光ファイバケーブルにDIN72551-5に合
格する難燃性を付与することもできる。
【0038】本発明の光ファイバケーブル10は、公知
の方法で製造でき、例えばクロスヘッド型被覆装置を用
いて、樹脂成分を含む材料を光ファイバ12に被覆する
ことにより製造できる。被覆層を複数形成する場合は、
一層ずつ順に被覆層を形成してもよいし、同時に複数の
被覆層を形成してもよい。なお、被覆層の層数が多すぎ
ると、製造が困難となる傾向があるので、被覆層の層数
は、3層以下とすることが好ましい。また、外観から光
ファイバケーブル10を識別するため、最外層に着色樹
脂を使用する場合は、その内側に黒色樹脂を用いた被覆
層を設けることにより、光ファイバ12への外光の入射
を防止することができる。着色剤としては公知のものが
用いられるが、染料系の着色剤は高温下などで光ファイ
バ12に移行し伝送損失を増加させるおそれがあるた
め、無機顔料を用いることが好ましい。
【0039】本発明のプラグ付き光ファイバケーブル
は、上記の光ファイバケーブル10の少なくとも一端に
プラグが接続されたものである。プラグは、用途に応じ
て公知のものから選択して使用できる。プラグを光ファ
イバケーブル10に固定するための機構としては、例え
ば、かしめ機構などが挙げられる。プラグ部としては機
械的強度が強いものを用いることが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、
本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではな
い。実施例における各種測定の方法を説明する。また、
本実施例で使用したポリアミド系重合体を有する樹脂成
分の曲げ弾性率を表1に示す。 (難燃性)DIN72551−5に準拠する前述した測
定法に基づいて行った。 (光ファイバケーブルの曲げ弾性率)光ファイバケーブ
ル10を2つの固定点で固定し、ケーブル曲げ具を用い
て光ファイバ12を中心軸に対して垂直に押圧した。固
定点の間隔は15mmとした。押圧時、光ファイバケー
ブル10は、曲率半径5mmの円弧形状となった。ケー
ブル曲げ具が押圧開始から1mm変位したときのケーブ
ル曲げ具にかかる応力(N)を測定し、曲げ弾性率(N
/mm)とした。 (被覆層及び樹脂成分の曲げ弾性率)ASTM・D79
0に従って測定した。
【0041】(実施例1)光ファイバ12の芯材として
屈折率1.490のメチルメタクリレート単独重合体、
鞘材として屈折率1.417の2,2,2−トリフルオ
ロエチルメタクリレート単位45重量%,1,1,2,
2−テトラハイドロパーフルオロデシルメタクリレート
単位35重量%,メチルメタクリレート単位19重量
%,メタクリル酸単位1重量%からなる共重合体、保護
層の材料として屈折率1.402のフッ化ビニリデン単
位80mol%とテトラフルオロエチレン単位20mo
l%との共重合体を用い、芯11Aの直径が980μ
m、鞘11Bの厚みが10μm、保護層の厚みが10μ
mである光ファイバ12を製造した。2台のスクリュー
式押出機と2層複合型のクロスヘッドダイと口金を用い
て、この光ファイバ12の外周に一次被覆層13及び二
次被覆層14を一括に被覆して外径2.3mmの光ファ
イバケーブル10を得た。なお、使用した被覆装置の要
部は、図3のように、ダイス21とニップル22を組み
込んだものであり、ダイス21の先端面とニップル22
の先端は同一平面上に位置している。符号23はニップ
ル22の中心を通過する光ファイバ12の軸線である。
また、被覆温度は200℃とした。この光ファイバケー
ブル10の一次被覆層13の厚みは255μm、二次被
覆層14の厚みは395μmであった。一次被覆層13
としては、カーボンブラックを0.5重量%含有したポ
リアミド12(ダイセルヒュルス社製、ダイアミド−L
1640、以下これを単に「PA12」という)を用
い、二次被覆層14としては、PA12とポリアミドエ
ラストマー(ダイセルヒュルス社製、ダイアミドPAE
−E47、以下これを単に「PAE」という。)との
50:50の混合物100重量部に対してシアヌル酸メ
ラミンを15重量部混合したものを用いた。ASTM・
D790で測定された曲げ弾性率は、一次被覆層13が
1300MPa、二次被覆層14が1000MPaであ
った。得られた光ファイバケーブル10の曲げ弾性率及
び難燃性を測定した。光ファイバケーブル10における
各層の曲げ弾性率、厚み、これらの積と、曲げ弾性率及
び難燃試験の結果を表2〜表3に示す。
【0042】(実施例2〜5、比較例1〜2)一次被覆
層13、二次被覆層14を表2のように変更した以外は
実施例1と同様にして光ファイバケーブル10を得た。
これらの光ファイバケーブル10における各層の曲げ弾
性率、厚み、これらの積と、曲げ弾性率及び難燃試験の
結果を表2〜表3に示す。
【0043】(実施例6)実施例1と同様にして得られ
た光ファイバ12を被覆前に熱風乾燥機に入れ、90℃
で65時間バッチ熱処理を行った。光ファイバ12の9
0℃乾熱下50時間での熱収縮率は、0.1%であっ
た。この光ファイバ12に、一次被覆層13、二次被覆
層14、及び三次被覆層15として、それぞれカーボン
ブラックを0.5重%を混合したポリアミド12、カー
ボンブラックを0.5重量%を混合したポリアミド1
1、実施例1の二次被覆層14に用いた材料を用い、ス
クリュー式押出機と単層型のクロスヘッドダイと口金を
用いて各被覆層を順次被覆した点を除いて実施例1と同
様に光ファイバケーブル10を得た。一次被覆層13の
厚さは100μmであった。そして、得られた光ファイ
バケーブル10について光ファイバ12と一次被覆層1
3の間の剥離強度を測定した。なお、剥離強度は、図4
のようにして測定した。まず、一方の端部側の一次被覆
層13、二次被覆層14、三次被覆層15が剥離され、
他方側が剥離されていない、被覆部分の長さLが30m
mである光ファイバケーブル10を用意した。光ファイ
バケーブル10の被覆部分を固定治具24で固定し、被
覆層の剥離部分、すなわち光ファイバ12が露出してい
る部分を、図示略の応力測定可能な機構を有する引き抜
き装置に固定して、光ファイバ12をその中心軸に沿う
方向(図中矢印方向)に向かって一定速度100mm/
minで引き抜いた。この際の引き抜き応力と光ファイ
バ12の引き抜き方向の被覆層のずれ量とをプロットし
た曲線から、引き抜く際の応力のピーク値を読みとり、
これを測定値とした。なお、光ファイバ12と一次被覆
層13の剥離強度は、光ファイバケーブル10の二次被
覆層14と三次被覆層15を剥がしたものを用いて測定
した。また、得られた光ファイバケーブル10の両端面
を剃刀にて切断し、−40℃で30分保持し、続いて1
0分間で85℃に昇温した後その温度で30分保持し、
続いて10分間で20℃に降温した後その温度で30分
保持し、続いて10分間で−40℃に降温した後その温
度で30分保持するというサイクルを10回繰り返し、
切断端面における光ファイバ12の形状を観察した。し
かし、形状には全く変化がなかった。表4〜表6に、光
ファイバケーブル10の構成、各種測定結果などをまと
める。
【0044】(実施例7)被覆材料を表4に示すように
変更した以外は実施例6と同様に光ファイバケーブル1
0を作成した。なお、一次被覆層13及び二次被覆層1
4には実施例6と同様にカーボンブラック0.5重量%
が含有されている。その他、光ファイバケーブル10の
構成、各種測定結果などを表4〜表6に示す。また、こ
れらのケーブルについても実施例6と同様に、温度サイ
クル後の光ファイバ12の端面形状を観察したが、実施
例6と同様に全く変化は見られなかった。
【0045】(実施例8)実施例6で得られた光ファイ
バケーブル10について、下記に示す評価を実施し、光
学特性及び、耐環境特性を評価した。光ファイバケーブ
ル10の構成と評価結果を表7に示す。その結果、いず
れの特性も良好であり、この光ファイバケーブル10
は、高温、高湿度環境下においても信頼性に優れたもの
であることが明らかとなった。また、この光ファイバケ
ーブル10は適度な弾性と柔軟性を併せ持ち、曲げ癖も
つきにくく、ハーネスへの組む込みに際して非常に取扱
性に優れたものであった。さらに最外層に黄色、オレン
ジ、緑、青等の着色を施したところ、発色もよく、識別
性に優れていた。
【0046】(伝送損失)25m-5mのカットバック
法により、測定波長650nm、励振NA=0.1での
伝送損失(dB/km)を測定した。 (ケーブル収縮率評価)両端面の被覆層と光ファイバを
そろえて研磨処理した試長50cmのケーブルを、90
℃の乾燥機内にて24時間加熱処理した、加熱処理後の
光ファイバケーブル10の長さL(cm)を測定し、以
下の式に基づいてケーブル収縮率(%)を算出した。
ケーブル収縮率(%)=(50−L)÷50x100 (湿熱評価)85℃、95%の湿熱環境で1000時間
処理した前後の伝送損失の差(dB/km)を測定し
た。 (繰り返し屈曲回数)図5に示すように、一方の端部に
LED(発光波長660nm)31が接続され、他方の
端部に光パワーメ−ター32が接続された4mの長さの
光ファイバケーブル10のパワーメーター32側の端部
に500gの錘33を接続して荷重をかけ、光ファイバ
ケーブル10の中央を直径15mmの2本の円柱状支持
棒34にて挟持した。ついで、光ファイバケーブル10
のLED側を、図中矢印で示すように180°繰り返し
移動させた。この際、各指示棒に光ファイバケーブル1
0が接触角90°で接触するようにした。このようにし
て光ファイバケーブル10を繰り返し屈曲させた際にお
ける、光パワーメータで測定された光ファイバケーブル
10からの出射光量が試験開始前と比較し1dB減少し
た時の屈曲回数を測定した。
【0047】(実施例9〜11)光ファイバの鞘材、保
護材、被覆材料を表7のように変更した以外は、実施例
6と同様にして光ファイバケーブル10を作成した。表
7には、ケーブル特性試験結果も併せて示す。いずれの
光ファイバケーブル10も良好な耐環境性を示し、取扱
性も高かった。特に、被覆層の曲げ弾性率の差が小さい
実施例9の光ファイバケーブルでは、屈曲特性もさらに
向上し、屈曲試験後の光ファイバケーブル10の二次被
覆層14と、三次被覆層15との間の隙間もまったく見
られず、良好な形態を保持していた。
【0048】以下に表中等で使用する略号について示
す。 PA11:ポリアミド11(アトフィナジャパン社製、
リルサンBMN O) PA12:ポリアミド12(ダイセルヒュルス社製、ダ
イアミド−L1640) PAE:ポリアミドエラストマー(ダイセルヒュルス
社製、ダイアミドPAE−E47) PA612:ポリアミド612(ダイセルヒュルス社
製、ダイアミドN−1901) MEPR:メラミン酸グラフトエチレンプロピレンゴム VdF:フッ化ビニリデン TFE:テトラフルオロエチレン HFP:ヘキサフルオロプロピレン
【0049】
【表1】
【0050】なお、以下の表中、難燃剤はいずれもシア
ヌル酸メラミンであり、数値は、樹脂成分100重量部
に対する配合重量部数である。
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】 (A):αフルオロアクリル酸メチル/αフルオロアク
リル酸2,2,2−トリフルオロエチル共重合体(10
/90(mol%)) (B):VdF/TFE/HFP共重合体(70/20
/10(mol%)) (C):VdF/TFE共重合体(80/20(mol
%))
【0056】このように、本実施例の光ファイバケーブ
ルによれば、難燃性が高く、そのうえ取扱性にも優れて
いた。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バケーブルは、難燃性に優れるとともに、取扱性が良好
である。よって、光信号伝送の配線、高速光通信のため
のコンピュータ接続配線、交換機回りの配線、工場自動
機械制御の配線、自動車などの移動体用データ伝送用配
線、光センサー用配線などに好適に用いられる。本発明
は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、
他のいろいろな形で実施することができる。そのため、
前述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定
的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の
範囲によって示すものであって、明細書本文には、なん
ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に
属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブルの一例を示す断
面図である。
【図2】 本発明の光ファイバケーブルの他の一例を示
す断面図である。
【図3】 実施例で使用した被覆装置の要部の縦断面図
である。
【図4】 実施例における剥離強度の測定方法を示す側
面図である。
【図5】 実施例における屈曲試験の試験方法を示す側
面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 宝 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内 (72)発明者 窪 洋恵 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内 (72)発明者 上村 芳美 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内 (72)発明者 奥村 淳 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨン 株式会社富山事業所内 Fターム(参考) 2H050 BA02 BB03W BB35W BC03 BC04 BC05 BC06 BD03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ外周に二層以上の被覆層を有
    し、該被覆層のうち少なくとも二層がポリアミド系重合
    体を含有する樹脂成分を含む材料からなり、これら少な
    くとも二層の被覆層のなかで、最も曲げ弾性率の高い被
    覆層と最も曲げ弾性率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が
    500MPa以下であり、 さらにこれら少なくとも二層の被覆層のうちの少なくと
    も一層を形成している材料には、難燃剤が含まれ、 前記樹脂成分を含む材料からなる被覆層をn層(n≧
    2)有し、これらの被覆層のうち内側からk層目に最も
    曲げ弾性率の高い被覆層が設けられ、この被覆層の曲げ
    弾性率をE(MPa)、厚さをd(μm)とし、こ
    れらの被覆層のうち内側からm層目(k<m≦n)に設
    けられた任意の被覆層の曲げ弾性率をE(MPa)、
    厚さをd(μm)としたとき、 下記式(1)を満たすことを特徴とする光ファイバーケ
    ーブル。 d×E≦d×E…(1) (ただし、E≦E
  2. 【請求項2】 下記式(2)を満たすことを特徴とする
    請求項1に記載の光ファイバーケーブル。 E≦1200…(2) (ただし、d≦d
  3. 【請求項3】 前記樹脂成分を含む材料からなるn層
    (n≧2)の被覆層の曲げ弾性率を内側から順にそれぞ
    れE,…,Eとし、厚さを内側から順にそれぞれd
    ,…,dとし、内側からx層目(k<x≦n)に設
    けられた任意の被覆層の曲げ弾性率をE、厚さをd
    としたとき、 下記式(3)および(4)を満たすことを特徴とする請
    求項1または2に記載の光ファイバケーブル。 E≦Ex−1…(3) dx−1×Ex−1≦d×E…(4)
  4. 【請求項4】下記式(5)を満たすことを特徴とする請
    求項3に記載の光ファイバーケーブル。 Ex−1≦E+350…(5)
  5. 【請求項5】 n≧3であって、これらの被覆層のうち
    内側からy層目(1≦y≦k、ただし1<k<n)に設
    けられた任意の被覆層の曲げ弾性率をEとしたとき、 下記式(6)を満たすことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の光ファイバケーブル。 Ey―1≦E…(6)
  6. 【請求項6】 下記式(7)を満たすことを特徴とする
    請求項5に記載の光ファイバーケーブル。 E≦Ey―1+350…(7)
  7. 【請求項7】 光ファイバ外周に二層以上の被覆層を有
    し、該被覆層のうち少なくとも二層がポリアミド系重合
    体を含有する樹脂成分を含む材料からなり、これら少な
    くとも二層の被覆層のなかで、最も曲げ弾性率の高い被
    覆層と最も曲げ弾性率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が
    500MPa以下であり、 さらにこれら少なくとも二層の被覆層のうちの少なくと
    も一層を形成している材料には、難燃剤が含まれ、 前記樹脂成分を含む材料からなる被覆層を3層有し、こ
    れら被覆層の曲げ弾性率を内側から順にそれぞれE
    ,Eとし、厚さを内側から順にそれぞれd,d
    ,dとしたとき、 下記式(8)および(9)を満たすことを特徴とする光
    ファイバケーブル。 d×E+d×E≦d×E…(8) d+d≦d…(9)
  8. 【請求項8】 光ファイバ外周に二層以上の被覆層を有
    し、該被覆層のうち少なくとも二層がポリアミド系重合
    体を含有する樹脂成分を含む材料からなり、これら少な
    くとも二層の被覆層のなかで、最も曲げ弾性率の高い被
    覆層と最も曲げ弾性率の低い被覆層の曲げ弾性率の差が
    500MPa以下であり、 さらにこれら少なくとも二層の被覆層のうちの少なくと
    も一層を形成している材料には、難燃剤が含まれ、 ポリアミド12を前記ポリアミド系重合体として有する
    樹脂成分を含む材料からなる被覆層と、ポリアミド系共
    重合体を前記ポリアミド系重合体として有する樹脂成分
    と難燃剤とを含む材料からなる被覆層が、内側から順に
    設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル。
  9. 【請求項9】 ポリアミド12を前記ポリアミド系重合
    体として有する樹脂成分を含む材料からなる被覆層より
    も内側に、ポリアミド11を前記ポリアミド系重合体と
    して有する樹脂成分を含む材料からなる被覆層が設けら
    れていることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ
    ケーブル。
  10. 【請求項10】 前記樹脂成分のASTM・D790に
    より測定される曲げ弾性率が、40〜1200MPaで
    あることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記
    載の光ファイバケーブル。
  11. 【請求項11】 前記ポリアミド系重合体は、ポリアミ
    ドエラストマーであることを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  12. 【請求項12】 前記ポリアミド系重合体は、複数種類
    のポリアミド単位から構成されるポリアミド系共重合体
    であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    に記載の光ファイバケーブル。
  13. 【請求項13】 前記樹脂成分は、さらにポリオレフィ
    ンを有することを特徴とする請求項1ないし12のいず
    れかに記載の光ファイバケーブル。
  14. 【請求項14】 前記難燃剤はトリアジン系化合物を含
    有し、トリアジン系化合物の含有量が、樹脂成分100
    重量部に対して8〜60重量部であることを特徴とする
    請求項1ないし13のいずれかに記載の光ファイバケー
    ブル。
  15. 【請求項15】 前記光ファイバの外径が600〜13
    00μmで、光ファイバケーブルの外径が1500〜6
    000μmであることを特徴とする請求項1ないし14
    のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも二層の被覆層を形成し
    ているそれぞれの材料のうち、最も曲げ弾性率の高い前
    記樹脂成分を含有する材料中における難燃剤の含有率
    は、その他の前記樹脂成分を含有する材料中における難
    燃剤の含有率よりも低いことを特徴とする請求項1ない
    し15のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも二層の被覆層を形成し
    ているそれぞれの材料のうち、最も曲げ弾性率の低い前
    記樹脂成分を含有する材料中における難燃剤の含有率
    は、その他の前記樹脂成分を含有する材料中における難
    燃剤の含有率よりも高いことを特徴とする請求項1ない
    し16のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも二層の被覆層のうち、
    難燃剤の含有率が最も高い材料からなる被覆層が、最外
    層に設けられていることを特徴とする請求項1ないし1
    7のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  19. 【請求項19】 すべての被覆層中に占める前記難燃剤
    の割合が、5〜80重量%であることを特徴とする請求
    項1ないし18のいずれかに記載の光ファイバケーブ
    ル。
  20. 【請求項20】 前記難燃剤がトリアジン系化合物であ
    ることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記
    載の光ファイバケーブル。
  21. 【請求項21】 1mm変位時の曲げ弾性率Eが2〜1
    5(N/mm)の範囲で、かつ、DIN72551−5
    に準拠する難燃性試験に合格することを特徴とする請求
    項1ないし20のいずれかに記載の光ファイバケーブ
    ル。
  22. 【請求項22】 請求項1ないし21のいずれかに記載
    の光ファイバケーブルの少なくとも一端にプラグが接続
    されていることを特徴とするプラグ付き光ファイバケー
    ブル。
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