JP2003096506A - 高靭性高強度フェライト鋼とその製法 - Google Patents
高靭性高強度フェライト鋼とその製法Info
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Abstract
化し、旧粉末境界の脆化を防止することにより引張強さ
1000MPa以上,シャルピー衝撃値1MJ/m2以
上の高靭性高強度フェライト鋼の提供。 【解決手段】機械的破砕処理と粉末冶金法により作製さ
れた重量でSi:1%以下,Mn:1.25%以下,C
r:8〜30%、C:0.2%以下,N:0.2%以下,
O:0.4%以下を含み、Ti:3%以下、Zr:6%
以下,Hf:10%以下の少なくとも1種を12%以下
含有し、残部をFeと不可避不純物からなり、O,C,
Nの総含有量がZr,HfおよびTiの総含有量の66
%未満、平均結晶粒径が1μm以下である高靭性高強度
フェライト鋼。
Description
に係わり、発電用タービン部品、原子力燃料被覆管等の
エネルギーあるいは化学プラントや自動車用マフラー等
の腐食環境、高応力負荷環境下で使用するに好適な、高
強度高靭性フェライト鋼とその製法に関する。
腐食割れが起こりにくく、熱膨張率が低いと云うオース
テナイト鋼に無い長所を有しており、構造部品の材料と
して広く使われている。
益々増し、そのために構造材料の一層の高強度化が求め
られている。従来行われてきた、焼入れ−焼戻しと云っ
た熱処理や、合金元素を添加した固溶強化、および、析
出強化による高強度化では靭性を低下させ、低靭性は製
品設計において制約となってきた。最近、靭性を損なわ
ない高強度化法として知られる結晶粒微細化強化が盛ん
に研究されるようになり、平均結晶粒径が1μm以下の
超微細結晶粒を有する鉄鋼材料が得られるようになっ
た。
る製法として、例えば、特開平11−323481号、
特開2000−96137号、特開平11−09286
0号、特開平11−092861号、特開平11−24
6931号、特開平11−315342号、特開200
0−239781号、特開2000−248329号、
特開2000−309822号、特開2000−309
850号、特開2000−351040号、特開200
1−073034号、特開2001−073035号、
特開2001−140016号公報等が挙げられる。こ
れらの手法では、厚肉化が課題である他、熱処理材や析
出強化材に匹敵する強度を有するまで結晶粒を微細化す
るのは難しい。
械的粉砕プロセスを適用した粉末冶金法は、厚肉の部材
を作ることも可能であり、固化成形後形状の自由度も大
きい他に、機械的粉砕法によりナノメートルオーダに結
晶粒微細化できるため、固化成形プロセス次第で粒径数
百ナノメートルの超微細粒組織を作りこみ、高い強度を
得ることが可能である。
晶粒成長を抑制する分散粒子を導入することが行われて
いる。分散粒子としては、主として炭化物を用いた例
に、特開2000−96193号公報が挙げられる。ま
た、酸化物を用いた例は、特開2000−104140
号、特開2000−17370号、特開2000−17
405号等が挙げられる。
SiO2,MnO,TiO2,Al2O3,Cr2O3,Ca
O,TaO,Y2O3を含有させた高強度超細粒鋼の製法
が示されている。酸化物を生成する合金元素の役割は、
分散粒子の供給にほぼ限定して規定しており、靭性低下
は過剰な析出によるとし、その量を制限している。
鋼石や砂鉄からメカニカルアロイングを適用した粉末冶
金法により直接高強度超細粒鋼を得る製法が示されてい
る。メカニカルアロイングにより原料粉末中のSi
O2,Al2O3,CaO,MgO,TiO2が微細化ある
いは固溶後固化成形時に微細に析出することより、結晶
粒成長を抑制する一方、機械的性質に及ぼす悪影響を無
害化できるとされている。
Mo,Nb,Ni,Ta,Ti,V,W,Zrの1種以
上の素粉末を、メカニカルアロイング時に添加すること
によって、特性向上が図ることができると記載されてい
るが、具体的な適量や改善される特性については言及さ
れていない。
−脆性遷移温度(DBTT)を低下させることが知られ
ており、溶製材に対して圧延を用いた加工熱処理により
結晶粒微細化したものは、DBTTが液体窒素温度以下
になるなど優れた成果が示されている。しかし、粉末冶
金法によるものは、旧粉末間界面,分散粒子などの脆性
要因のため、単に、結晶粒微細化だけでは高靭性化は難
しかった。
金法、特に、機械的破砕処理により結晶粒を微細化した
粉末から作製された材料では、高靭性化が難しかった。
のことが明らかとなった。酸素,窒素のガス成分元素お
よび炭素は、酸化物,窒化物,炭化物として入ったも
の、原料粉末に含まれていたもの以外に、原料粉末を機
械的破砕処理する過程で雰囲気や、粉末が接触する冶具
から混入したものが相当量含まれる。
微細分散粒子が形成される一方、過剰なガス成分元素
は、粉末表面に非金属生成物を形成する。これら非金属
生成物は粉末間の金属的結合を阻害し、固化成形材の延
性,靭性を大幅に低下させる。
から有害となる過剰なガス成分元素の発生を防止し、か
つ、粒成長抑制のためのピン止め粒子として有効に機能
させることにある。
有の脆化要因を取り除き、超結晶粒微細化材料本来の高
強度、かつ、高靭性を示す材料とその製法を提供するこ
とにある。
明の要旨は以下のとおりである。
1.25%以下,Cr:8〜30%、C:0.2%以下,
N:0.2%以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%
以下、Zr:6%以下,Hf:10%以下の少なくとも
1種を12%以下含有し、残部をFeと不可避不純物か
らなり、平均結晶粒径が1μm以下である高靭性高強度
フェライト鋼にある。
1.25%以下,Cr:8〜30%、C:0.2%以下,
N:0.2%以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%
以下、Zr:6%以下,Hf:10%以下、V:1.0
%以下,Nb:2.0%以下の少なくとも1種を12%
以下含有し、残部をFeと不可避不純物からなり、平均
結晶粒径が1μm以下である高靭性高強度フェライト鋼
にある。
1.25%以下,Cr:8〜30%,Mo:3%以下,
W:4%以下,Ni:6%以下、C:0.2%以下,
N:0.2%以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%
以下、Zr:6%以下,Hf:10%以下,V:1.0
%以下,Nb:2.0%以下の少なくとも1種を12%
以下含有し、残部をFeと不可避不純物からなり、平均
結晶粒径が1μm以下である高靭性高強度フェライト鋼
にある。
r,Hf,TiあるいはZr,Hf,Ti,V,Nbの
総含有量の66%未満である前記〔1〕〔2〕または
〔3〕に記載の高靭性高強度フェライト鋼にある。
rとHfの総含有量の35%未満である〔1〕〔2〕ま
たは〔3〕に記載の高靭性高強度フェライト鋼にある。
含有量が3%以下である前記〔1〕〜〔5〕のいずれか
に記載の高靭性高強度フェライト鋼にある。
上、シャルピー衝撃値1MJ/m2以上である前記
〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の高靭性高強度フェラ
イト鋼にある。
械的粉砕法により合金化並びに高歪み付加処理し、最終
的に前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の化学成分と
し、該機械的粉砕粉末を容器に真空封入した後、700
〜900℃で塑性変形加工を施して固化成形する高靭性
高強度フェライト鋼の製法にある。
〜8の直接粉末押出法である前記〔8〕に記載の高靭性
高強度フェライト鋼の製法にある。
Pa以上での静水圧加圧処理と、それに続く鍛造加工で
ある前記〔8〕に記載の高靭性高強度フェライト鋼の製
法にある。
10MPa〜1000MPaの静水圧下,600〜90
0℃で熱処理する前記〔8〕に記載の高靭性高強度フェ
ライト鋼の製法にある。
200℃以上700℃未満の温度域で1〜10時間保持
し、酸化物,炭化物,窒化物を成長させ、固化成形時に
も微細結晶組織を維持する前記〔8〕に記載の高靭性高
強度フェライト鋼の製法にある。
造条件の限定理由を説明する。
あり、8%以上が望ましい。但し、30%を超えると脆
化を引き起こす化合物の析出が顕著となることから30
%を上限とする。
り得る固溶状態のO,C,Nを強力に固定すると同時
に、生成する酸化物,炭化物,窒化物は極めて安定であ
る上に微細に分散し、結晶粒界移動の抵抗となり結晶粒
成長を抑制する。
O,Nの混入は避けがたく、特に、Oは材料の機械的性
質に重大な悪影響を及ぼす。また、機械的破砕処理には
冶具に高強度材料のものを用いることが必要であり、そ
の結果、C量の高い例えばSKD11やSUJ2等を用
いるため、Cの混入を避けることは難しい。
が遊離した状態で存在することは、旧粉末境界に作用し
て材料の脆化を招く。Zr,Hf,TiはこれらO,
C,Nが旧粉末境界に拡散することを防止し、粉末内で
これらO,C,Nを酸化物,炭化物および窒化物として
固定することで、ピン止め粒子を生成し、結晶粒粗大化
抑制に寄与することにより、強度および靭性を向上させ
る効果を生ずる。
械的破砕処理後のO,C,N量により決定される。機械
的破砕法で混入するO,C,Nはガスアトマイズ、機械
的破砕処理、並びに、あらゆる取り扱い時には高純度不
活性ガスを使用し、機械的破砕処理の際に事前に粉砕ボ
ール、チャンバ内面等の治具へのコーティングを施すこ
とで、ある程度制御することが可能である。
2%,Nが0.2%に達する。従って、O,C,Nの上
限をそれぞれ0.4%,0.2%,0.2%とするが、好
ましくはOが0.02〜0.2%,Cが0.002〜0.1
5%,Nが0.001〜0.15%である。
(例えばZrO2),Hf酸化物(例えばHfO2),T
i酸化物(例えばTiO2),Zr炭化物(例えばZr
C)やHf炭化物(例えばHfC),Ti炭化物(例え
ばTiC),Zr窒化物(例えばZrN),Hf窒化物
(例えばHfN)あるいはTi窒化物(例えばTiN)
として、固化成形時の昇温過程で速やかに形成させる
(析出させる)ように、かつ、材料を脆化させないよう
にZr,Hf,Tiの添加量を調整することが重要であ
る。
0.01〜4%),Hfは10%(好ましくは0.01〜
8%),Tiは3%(好ましくは0.01〜2.7%)を
上限として添加する。また高価なHfを減じたい場合
は、HfはZrと同時に少量添加されることが望まし
い。これは一般にZr鉱物にHfが2〜3%程度含まれ
ているからである。従ってHfはZrに対して3%以
下、好ましくは0.01〜2%添加することが効率的で
ある。
は、最大Oが0.4%,Cが0.2%,Nが0.2%が混
入してくること、および、過剰な化合物の析出による材
料の脆化を考慮すれば、3元素の合計が12%(好まし
くは0.01〜8%)を上限として添加することが望ま
しい。
無害化するためには、Zr,Hf,Tiを添加した場合
はO,C,Nの絶対量の和をZr,Hf,Tiの絶対量
の和で除した値が66%未満、好ましくは38%未満が
望ましい。
合もO,C,Nの絶対量の和をZr,Hfの絶対量の和
で除した値が35%未満、好ましくは17%未満が望ま
しい。
性を改善する手段として、以下のMo,W,Ni,V,
Nbを添加する場合もある。
し、一部は炭化物として析出することで材料を強化する
作用を有する。従って、材料を高強度化する場合は、こ
れらの元素を添加することが有効となる。また、高温で
使用される場合、材料の耐熱性を向上させる。両元素共
に過剰な添加は、脆化の要因となる金属間化合物の析出
を引き起こすので好ましくない。Moを添加する場合は
上限を3%、Wを添加する場合は上限を4%とする。特
に、Moは0.5〜1.5%、Wは0.5〜3%、より好
ましくは1.0〜2.5%がよい。
を向上させる作用を有する。従って、材料の耐食性を向
上させるのに有効となる。しかし、過剰な添加はフェラ
イト相を不安定にするため好ましくない。添加する場合
は上限を6%とし、好ましくはNiは0.3〜1.0%と
する。
炭化物として析出し材料を強化する他、結晶粒成長を抑
制する作用を有する。
き起こす。Vを添加する際の好ましい範囲は1.0%以
下である。Nbを添加する際の好ましい範囲は2.0%
以下である。特に、Vは0.05〜0.5%、Nbは0.
2〜1.0%が好ましい。
bの5元素の内、複数元素を同時に添加物する場合は、
酸化物,炭化物,窒化物の過剰な析出を抑制する目的か
ら、前記5元素の添加量の総量を12%以下とすること
が好ましい。総量が12%を超えると酸化物,炭化物,
窒化物の析出量が増大し、材料の脆化を引き起こすこと
から好ましくない。
て添加され、さらに、Mnは脱硫剤として添加される。
フェライト系ステンレス鋼のJIS規格に準じてSiは
1%以下、Mnは1.25%以下とする。但し、粉末製
造時に各成分の原料として高純度のものを用い、真空溶
解して粉末を作製する場合はSi,Mnの添加は必要な
い。
プセルに封入し、700〜900℃、押出し比を2〜8
で押出すことにより、微細結晶粒を維持しつつ緻密、か
つ、靭性に優れたバルク材を得ることができる。
出し比にもよるが、押詰まりが生じる可能性があると同
時に、歪の蓄積などにより靭性が得られない場合があ
る。従って、押出し温度は700℃以上が望ましい。ま
た、押出し温度900℃を超える場合は結晶粒の成長が
著しくなり、高強度を得られなくなる。従って押出し温
度は700〜900℃に限定する。
る場合がある。一方、押出し比が8を超える場合、繊維
集合組織の影響でセパレーションが生じ、靭性が低下す
る傾向があり、また、押詰まりを生じ易くなる。従っ
て、押出し比は2〜8の範囲とする。
な、ある程度粉末に塑性変形を加えながら固化成形を行
った試料でも、製品サイズや形状、あるいは、設備性能
の制約によって、組織から予想される機械的性質が得ら
れない場合もある。この場合、10MPa以上の加圧下
での熱処理により靭性を向上させることができる。
がら粉末間結合を促進することができるためである。こ
れ未満の雰囲気圧下、例えば、大気圧下で同熱処理を行
った場合は、粉末境界は化合物の生成サイトとなり易
く、材料の脆化を引き起こす場合がある。
が、ある程度の処理室容量を有する現存する装置性能か
らすれば、約1000MPaが上限である。従って、雰
囲気の圧力は10〜1000MPaに限定する。
いはそれ以下で行うことが、組織安定性から考えて望ま
しい。熱処理温度の下限は、粉末間結合を促進すること
から考えれば600℃以上で行うのが効果的である。従
って、熱処理温度は600℃〜900℃に限定される。
生成する場合でも、固化成形時の昇温パターンによりマ
トリックスの結晶粒径を制御することが可能である。
粒子を構成するO,CあるいはNはマトリックスに固溶
した状態となるか、あるいは、ピンニング粒子として機
能しないくらいに微細な酸化物,炭化物あるいは窒化物
として存在していると思われる。
粒子が十分に析出あるいは成長しないうちに結晶粒が成
長する傾向がある。固化成形温度に昇温する前にピンニ
ング粒子が活発に生成あるいは成長し易い温度で保持す
ることにより、微細結晶組織を得易くなる。
間以上保持することで電子顕微鏡により酸化物,炭化物
あるいは窒化物のいずれかの存在が確認できる。また、
保持温度700℃以上で10時間を超える保持をする
と、旧粉末境界に非金属生成物が多く存在するようにな
り、固化成形後に靭性を損なう場合がある。従って、固
化成形前の保持温度は200℃以上700℃未満に限定
し、保持時間は1〜10時間と限定する。
として結晶粒径に依存する。本発明で得られるフェライ
ト鋼の微細組織から、従来材の靭性約1MJ/m2(シ
ャルピー衝撃値)を維持しながら、1000MPaを超
える強度を得ることができる。
は粉末冶金法では、この強度―靭性レベルを得ることは
極めて困難である。
が機械的破砕処理に用いたアトリッションミルの模式斜
視図である。容積25リットルのステンレス製粉砕タン
ク1、タンク1の冷却水入口2、冷却水出口3、アルゴ
ンまたは窒素ガスの置換ガスをシールするガスシール
4、重量5kgの原料混合粉末5、粉砕タンク内の直径
10mmの粉砕用鋼製ボール6、アジテータアーム7を
備えている。
れ、アジテータアーム7が回転運動する。アジテータア
ーム7によって粉砕用鉄鋼ボール6が撹拌され、該ボー
ル6同士、ボール6とタンク1の内壁間で衝突が生じ、
原料混合粉末5が加工され微細結晶粒の合金粉末が得ら
れる。アーム軸8の回転速度は150rpmとし、処理
時間は100時間とした。
2Cr(SUS410L相当)粉末約5kgに、Zrを
それぞれ0.5%,1%,2%,4%,6%,8%を添
加(HfはZr鉱物としてそれぞれ0.01%,0.02
%,0.04%,0.08%,0.12%,0.16%添
加。以後、Hfの添加量は省略)した混合粉末を、前記
アトリッションミルを用いてメカニカルアロイング処理
(MA)を行い合金粉末を作製した。
MAした粉末は軟鋼性の缶に詰め、真空・脱気封入した
後、700℃,800℃,900℃で押出し比を5とし
て押出した。各押出し材の固化成形後における引張強さ
およびシャルピー衝撃値を表2に示す。
と同等の靭性、900℃押出し材では同じく2〜3倍の
強度で同等以上の靭性が得られた。
傾向が認められ、押出し温度の上昇に伴い低下する傾向
が認められた。シャルピー衝撃値は押出し温度の低下に
伴い全般に低下する傾向にある。
%では急激に衝撃値が低下する傾向が認められた。各試
料共に結晶粒内、粒界にかかわらず微細な分散粒子が分
散した組織を呈していた。但し、Zrを8%添加したも
のは結晶粒界に化合物の析出が顕著であった。
添加したものは、その組織内の析出物をTEMにより分
析した結果、ZrC,ZrO2が主であるが、ZrN,
HfO2,HfN,HfCの存在も認められた。また、
いずれの固化成形体も平均結晶粒径は1μm未満であ
り、これらの強度と結晶粒径の関係はホールペッチの関
係で説明することができる。
れを単独でFe−12Cr粉末中にメカニカルアロイン
グで添加し、押出しにより試料を作成した。ほぼZrを
添加したものと同様の傾向であったが、Tiでは添加量
としては3%を超えると靭性が著しく損われる傾向が認
められ、Hfでは約10%を超えると靭性の著しい低下
が認められた。
なTi,Hfが悪影響を及ぼしたためである。
て押出し比をそれぞれ1.2,1.5,2,5,8,8.
5,9とし、700〜900℃で押出しを行った。各試
験片の押出し後の光学顕微鏡観察における気孔の有無
と、シャルピー衝撃試験結果を表3に示す。
および1.5では内部に気孔が認められた。また押出し
比を9とした場合は押詰る傾向がある。800℃および
900℃では押出し比8.5で押出しができたが、シャ
ルピー衝撃試験ではセパレーションが生じ、靭性が著し
く低下した。
アトマイザーにより作製したFe−12Cr(SUS4
10L相当)粉末に、ZrO2をそれぞれZr量が0.5
%,1%,2%,4%,8%となるよう添加した混合粉
末を、アトリッションミルを用いてMAを行い合金粉末
を作製した。MA前後の化学組成を表4に示す。
高純度Ar中にて処理を行い、処理前はタンク,ボール
等にはSUS410Lのコーティングを施した。押出し
条件は800℃、押出し比を5とした。各押出し材のシ
ャルピー衝撃値を表5に示す。
て衝撃値が低い。図2にZrO2を添加した試料(Zr
量として0.5%添加)の破断面近傍の光学顕微鏡写真
(エッチング後)を示す。エッチングにより固化成形前
の粉末の形状が明瞭に分かるが、き裂がこの粉末境界に
沿って進展していることがよく分かる。
へき壊面をオージェ電子分光分析により深さ方向に分析
を行った結果、旧粉末境界(表面)では主にCr酸化
物,Cr炭化物および若干のCr窒化物が生成されてい
ることが分かった。これはMA中に混入したO,C,N
が悪影響を及ぼした結果である。
それぞれ約0.3%,0.15%,0.15%混入するよ
うにして、Fe−12Cr粉末にTi,Zr,Hfを同
時に添加したMA粉末を作製し、800℃,押出し比5
で熱間押し出しを行った。各試料の固化成形後の化学組
成を表6、固化成形材のシャルピー衝撃試験結果を表7
に示す。試料Aではシャルピー衝撃試験において旧粉末
境界から破断する傾向も認められ、破面(旧粉末境界)
には比較的粗大なCr炭化物等が認められ、へき壊の起
点となっていた。
ーとなるZr,Hf,Tiが少なかったためである。ま
た、試料FではCr炭化物は殆ど認められず、それ以外
のZr,HfあるいはTiを主成分とする化合物が、へ
き壊の起点となっている傾向が認められた。これはZ
r,Hf,Tiが過剰であったことが原因である。
成分(重量%)を表8に示す。No.1〜6の鋼種は1
2クロム鋼、No.7〜10は18クロム鋼、No.1
1,12は25クロム鋼の組成にそれぞれ調製した。
材ではなく、溶解後に1100℃溶体化熱処理,600
℃焼戻し熱処理を経て作製された比較材である。
径50mm×高さ75mm×肉厚1mmの軟鋼製の円筒
状容器に真空封入され、温度700℃,圧力590MP
aの条件下で、4時間のHIP処理を行うことで固形化
した。粉末原料としては、各鋼種の組成に調製された合
金粉末を使用した。
により作製した。粉末焼結材に関して、HIP処理後の
光学顕微鏡による組織観察を行った結果、内部に空洞の
存在は確認されず、700℃のHIP処理によりほぼ完
全なバルク試料が形成されることが確認された(HIP
処理温度700℃未満,590MPa未満の圧力では気
孔が残留する傾向が認められた)。
における平均結晶粒径とビッカース硬さの値を示す。平
均結晶粒径の値は、電子顕微鏡による組織観察から求め
た。
2の硬さは、いずれもHV200以下であるのに対し、
粉末焼結材の硬さはHV400以上の値を示す。鉄鋼材
料の硬さは引張強さにほぼ比例することが知られてお
り、この硬さの増大は機械的グラインディング処理の強
加工により、結晶粒が微細化された結果であると考えら
れる。
材の組織はいずれも、α−フェライト相をマトリックス
とし、Cr23C6型,Cr7C3型の炭化物が析出し
ていることが確認された。またV,Nb,Ti,Zr,
Hfを比較的多く含む鋼No.4,5,8,9,11に
おいては、これら元素と炭素が反応したMC型の炭化
物,酸化物,窒化物も確認された。
5,7,8,9,11について引張試験を行ったとこ
ろ、いずれも1000MPa以上の高強度を示したが、
No.1,2,3,4,7では弾性域で破断する傾向が
認められた。Ti,Zr,Hfを添加したNo.5,
8,9,11では弾性域を超え塑性変形を示した。
o.4,5,6の組成のミリング処理粉末2kgを、外
径50×60×130mm、厚さ1.2mmのSUS3
04ステンレス製の缶に真空封入して、温度700℃,
圧力190MPaの条件下で4時間のHIP処理を行っ
た。
ことなく、大気中で700℃で加熱した後、断面減少率
54%まで繰り返し熱間鍛造を行った。鍛造後の試料組
織を光学顕微鏡観察により調べた結果、内部空洞は存在
せず、上記成形プロセスによりミリング粉末がほぼ完全
に固形化されることが確認された。表10に各試料の機
械的性質を示す。
0.2%耐力,引張強さ共に2倍以上の高い値を示す。
また、シャルピー衝撃試験では、引張強さの高い鋼種N
o.5が鋼種No.4よりも高い衝撃値を示した。
No.4では旧粉末境界を中心として脆性破面を呈し、
Crの炭化物および酸化物等が起点となっている箇所が
認められた。
ず、ほぼ全域延性破面を呈していた。これは鋼種No.
5ではTi,Zr,Hfを含有し、旧粉末境界での非金
属介在物生成が抑制されたためである。
加,押出し比を5,押出し温度700℃で押出し試料
を、それぞれ大気中および加圧Ar中(100MPa,
980MPa)で800℃×3hの熱処理を行った後、
シャルピー衝撃試験を行った。表11に結果を示す。
理を行った試料のシャルピー衝撃値は、殆ど変化が無い
かあるいは下がる傾向があるが、加圧Ar中で熱処理を
行ったものはシャルピー衝撃値が向上し、加圧雰囲気中
での熱処理が靭性改善に効果があった。
に主としてCr炭化物の生成が認められた。100MP
aおよび980MPaで熱処理したものについては、旧
粉末境界と思われる箇所が特定できない程度に均質な組
織を呈していた。
してMAした粉末を800℃(押出し比5)で押出しす
る際に、図3に示す温度パターンで昇温および固化成形
を行った。
0時間保持し、800℃に昇温して所定時間保持した後
に押出しを行った。それぞれの固化成形体は透過電子顕
微鏡を用いて組織観察を行い、切断法により平均結晶粒
径の測定を行った。また、引張試験、シャルピー衝撃試
験も実施した。結晶粒径、引張強さ、シャルピー衝撃値
を表12に示す。
(b)が0.005〜0.05μm程度、(c),
(d),(e),(f),(g)が0.002〜0.03
μm程度で、微細な分散粒子が分散していた。
は、実施例1で行った中間温度で保持していない800
℃押出し材(Zr量,押出し比:同条件)と比較し、靭
性がほぼ維持されたまま強度の向上が認められた。これ
らは同一のホールペッチの関係式で説明できることか
ら、結晶粒微細化による強度向上である。これらの結果
から、温度の中間保持が、微細結晶組織を維持するのに
有効であることが分かる。
った。また、700℃保持した(a)では、実施例1で
行った中間温度で保持していない800℃押出し材(Z
r量,押出し比:同条件)と比較し、強度は若干向上し
たものの、靭性の低下が認められた。
0℃で固化成形したものでは靭性の低下が殆どないこと
を実験により確認している。従って、(e)で靭性が低
下した原因は、10時間の長時間保持が原因であり、7
00℃で(10時間)保持中に、旧粉末境界に非金属介
在物が生成されたためである。
素から有害となる過剰なガス成分元素の発生を防止し、
かつ、粒成長抑制のためのピン止め粒子として有効に機
能させることにより、粉末冶金特有の脆化要因を取り除
き、超結晶粒微細化材料本来の高強度、かつ、高靭性を
示す高靱性高強度フェライト鋼を提供することができ
る。
示す模式斜視図である。
ャルピー衝撃試験後における破面近傍組織(エッチング
後)の光学顕微鏡写真図である。
温度/時間の関係の一例を示すグラフである。
…ガスシール、5…原料混合粉末、6…粉砕用鉄鋼ボー
ル、7…アジテータアーム、8…アーム軸。
Claims (12)
- 【請求項1】 重量でSi:1%以下,Mn:1.25
%以下,Cr:8〜30%、C:0.2%以下,N:0.
2%以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%以下、
Zr:6%以下,Hf:10%以下の少なくとも1種を
12%以下含有し、残部をFeと不可避不純物からな
り、平均結晶粒径が1μm以下であることを特徴とする
高靭性高強度フェライト鋼。 - 【請求項2】 重量でSi:1%以下,Mn:1.25
%以下,Cr:8〜30%、C:0.2%以下,N:0.
2%以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%以下、
Zr:6%以下,Hf:10%以下、V:1.0%以
下,Nb:2.0%以下の少なくとも1種を12%以下
含有し、残部をFeと不可避不純物からなり、平均結晶
粒径が1μm以下であることを特徴とする高靭性高強度
フェライト鋼。 - 【請求項3】 重量でSi:1%以下,Mn:1.25
%以下,Cr:8〜30%,Mo:3%以下,W:4%
以下,Ni:6%以下、C:0.2%以下,N:0.2%
以下,O:0.4%以下を含み、Ti:3%以下,Z
r:6%以下,Hf:10%以下、V:1.0%以下,
Nb:2.0%以下の少なくとも1種を12%以下含有
し、残部をFeと不可避不純物からなり、平均結晶粒径
が1μm以下であることを特徴とする高靭性高強度フェ
ライト鋼。 - 【請求項4】 重量でO,C,Nの総含有量がZr,H
f,Tiの総含有量の66%未満である請求項1,2ま
たは3に記載の高靭性高強度フェライト鋼。 - 【請求項5】 重量でO,C,Nの総含有量がZrとH
fの総含有量の35%未満である請求項1,2または3
に記載の高靭性高強度フェライト鋼。 - 【請求項6】 重量でZrの含有量に対しHfの含有量
が3%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の高靭
性高強度フェライト鋼。 - 【請求項7】 室温で引張強さ1000MPa以上、シ
ャルピー衝撃値1MJ/m2以上である請求項1〜6の
いずれかに記載の高靭性高強度フェライト鋼。 - 【請求項8】 合金粉末あるいは混合粉末を、機械的粉
砕法により合金化並びに高歪み付加処理し、最終的に請
求項1〜6のいずれかに記載した化学成分とし、該機械
的粉砕粉末を容器に真空封入した後、700℃〜900
℃で塑性変形加工を施して固化成形することを特徴とす
る高靭性高強度フェライト鋼の製法。 - 【請求項9】 前記塑性変形加工は、押出し比2〜8の
直接粉末押出法で行う請求項8に記載の高靭性高強度フ
ェライト鋼の製法。 - 【請求項10】 前記塑性変形加工は、190MPa以
上での静水圧加圧処理とそれに続く鍛造加工である請求
項8に記載の高靭性高強度フェライト鋼の製法。 - 【請求項11】 前記塑性変形加工に引き続き、10〜
1000MPaの静水圧下,600℃〜900℃で熱処
理する請求項8に記載の高靭性高強度フェライト鋼の製
法。 - 【請求項12】機械的破砕処理を施した粉末を200℃
以上700℃未満の温度域で1〜10時間保持し、酸化
物,炭化物,窒化物を成長させ、固化成形時にも微細結
晶組織を維持する請求項8に記載の高靭性高強度フェラ
イト鋼の製法。
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