JP2003093802A - 排水処理装置及びその運転方法 - Google Patents

排水処理装置及びその運転方法

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JP2003093802A
JP2003093802A JP2001295510A JP2001295510A JP2003093802A JP 2003093802 A JP2003093802 A JP 2003093802A JP 2001295510 A JP2001295510 A JP 2001295510A JP 2001295510 A JP2001295510 A JP 2001295510A JP 2003093802 A JP2003093802 A JP 2003093802A
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wastewater
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Toyozo Hamada
豊三 浜田
Nobuyuki Nakatsuka
修志 中塚
Yasumitsu Miyazaki
泰光 宮崎
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Daicen Membrane Systems Ltd
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Daicel Chemical Industries Ltd
Daicen Membrane Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転の管理が容易な排水処理装置の提供。 【解決手段】 油分及び界面活性剤を含む洗浄排水に凝
集剤を添加して凝集沈降処理する凝集沈殿部、凝集沈殿
部における処理水を固液分離する膜分離部、膜分離部に
おける処理水を貯留する貯水部を備えており、貯水部の
処理水を洗浄水として再利用できる排水処理装置であ
り、凝集沈殿部が排水の流入位置から近い順に、攪拌
槽、沈殿槽及び膜原水貯留槽の3槽に仕切られ、攪拌槽
には凝集剤の添加手段と攪拌手段が設置され、膜原水貯
留槽には液面を検知する手段が設置されており、膜原水
貯留槽の水位の変化に応じて、攪拌槽内への排水の流入
量及び凝集剤の添加量が制御され、膜分離部の起動及び
停止が制御される排水処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車や機械の洗浄で
生じた、ワックス、機械油、界面活性剤及び土砂等を含
む排水を処理する排水処理装置及びその運転方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水資源
の有効利用への関心の高まりと共に、大量に水道水を消
費する洗車場などの洗浄水(1台当たり150L以上必
要)に対する節水の要望と、その一方で排水をそのまま
垂れ流すことに対する水質汚染への懸念が大きくなって
いる。特に洗車場で生じる排水には、土砂と共にワック
ス等の油分と界面活性剤が含まれており、垂れ流した場
合の環境に与える影響は大きいにも拘わらず、排水規制
のない小規模事業所のガソリンスタンドや下水道が整備
されていないような場所では、未処理のままで排水され
ていることも多い。このため、洗車排水を処理し、再利
用することを目的として、下記の洗車排水処理技術が開
発されているが、いずれも満足できるものではない。
【0003】砂濾過処理は、懸濁物を砂で濾過処理し、
油分を含む濾過水を活性炭吸着処理する方法であるが、
1μm以下の油分等を完全に除去することが困難である
ほか、活性炭の吸着能力が早期に低下し易く、再生処理
を頻繁に行う必要がある点で維持管理が煩雑となる。凝
集沈殿処理は、凝集剤の添加量を原水組成の変動に応じ
て変化させることが必要となり、安定した処理が困難と
なる。更に、砂濾過法や凝集沈殿法では、バクテリアは
除去できないため、処理水が腐敗臭を有することがあ
り、再利用がし難いという問題もある。
【0004】オゾン処理は、殺菌作用があるのでバクテ
リアの問題は解決できるものの、処理量が小さく、油分
の除去が困難であるという問題がある。生物分解処理
は、原水組成の変動への対応が困難で、使用する微生物
が濾過水に混入して変質させ、再利用できない場合があ
るという問題がある。
【0005】その他、特開2000−127913号公
報の請求項1には、中空糸膜を用いた濾過器を備えた濾
過による洗車システムが開示されているが、前処理なし
に中空糸膜を用いた濾過器のみで洗車排水を長期間安定
して濾過することは困難であり、実質的には電解凝集と
濾過器とを組み合わせる必要がある。しかし、電解凝集
を組み込んだ洗車システムでは、装置費用及び電気消費
量が多大となるため、再利用すべき処理水自体が高価な
ものとなる。
【0006】本発明は、各種洗車場等で生じる油分及び
界面活性剤を含む排水を処理し、洗浄水として再利用で
きる処理水が得られる排水処理装置及びその運転方法を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、装置の運転及び維持管理が容易であるこ
と、長期間安定した処理能力が得られること、運転及び
維持管理コストが低いこと、処理水を洗浄水として再利
用した場合に使用者に不快感を与えたり、周辺環境を汚
染したりすることがないこと等の課題を、特に凝集剤を
用いた凝集沈殿部と膜分離部とを組み合わせると共に、
それらにおける処理を関連づけて制御することで、上記
課題を解決できることを見出し、本発明を完成したもの
である。
【0008】即ち本発明は、上記課題の解決手段とし
て、油分及び界面活性剤を含む洗浄排水に凝集剤を添加
して凝集沈降処理する凝集沈殿部、前記凝集沈殿部にお
ける処理水を固液分離する膜分離部、前記膜分離部にお
ける処理水を貯留する貯水部を備えており、貯水部の処
理水を洗浄水として再利用できる排水処理装置であり、
前記凝集沈殿部が排水の流入位置から近い順に、少なく
とも攪拌槽、沈殿槽及び膜原水貯留槽の3槽に仕切ら
れ、攪拌槽には凝集剤の添加手段と攪拌手段が設置さ
れ、膜原水貯留槽には液面を検知する手段が設置されて
おり、膜原水貯留槽の水位の変動に応じて、攪拌槽内へ
の排水の流入量及び凝集剤の添加量が制御され、膜分離
部の起動及び停止が制御される排水処理装置を提供す
る。
【0009】更に本発明は、他の解決手段として、上記
の排水処理装置を運転する方法であり、凝集沈殿部にお
ける膜原水貯留槽の水位変動を検知することで、下記の
(a)及び(b)の少なくとも一方の制御を行う排水処
理装置の運転方法を提供する。 (a)攪拌槽に流入する排水量と凝集剤の添加量を制御
する。 (b)膜分離部の起動及び停止を制御する。
【0010】本発明でいう「油分及び界面活性剤を含む
洗浄排水」は、各種車両、電車等の乗り物、各種工場の
機械類、建築物等を、水を含む洗浄水で洗浄した際に生
じる排水であるため、油分や界面活性剤は洗浄対象に応
じて異なり、例えば、車のワックス、機械油等であり、
界面活性剤は、陰イオン、陽イオン、非イオン及び両性
界面活性剤である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水処理装置の概
念を示した図1により、排水処理装置とその運転方法を
説明する。本発明で用いる排水処理装置は、凝集沈殿
部、膜分離部及び貯水部を備えており、これらがパイプ
等で連結されているものであるが、図1に示すような又
は図1に示されていない排水の処理をするのに必要な構
成を含んでいてもよい。図1中、Pはポンプ、P1〜4
は圧力計、F1〜F2は流量計、MVは流量調整バルブ
を示し、開閉弁は全て同じ表示である。なお、図1は、
各構成部、各構成部の連結状態、排水の処理フローを示
すものであり、各構成部の配置状態や装置全体の大きさ
を示すものではない。
【0012】洗車場等で生じた油分及び界面活性剤を含
む排水は、通常は、排水ピットを経て洗車場等に設置さ
れている油水分離槽20に貯水される。油水分離槽20
には、雨水、施設の床面清掃時の洗剤や油混じりの排水
等も合わせて回収されることもある。油水分離槽20
は、図示するような計4槽の沈殿槽からなり、砂利のよ
うな大きな粒子の懸濁質(SS)から順に沈殿させてい
き、最終沈殿槽の排水をポンプにより汲み上げて、原水
貯水タンク1に送って貯水する。これが処理用の原水と
なる。
【0013】次に、原水貯水タンク1の原水を凝集沈殿
部2に送る。このとき、油水分離槽20から直接凝集沈
殿部2に排水を送ってもよいし、量が少なく、砂、泥等
も少ないような排水であれば、油水分離槽20を使用せ
ずに、排水を直接凝集沈殿部2に送ってもよい。
【0014】凝集沈殿部2では、原水に凝集剤を添加し
て、油分、界面活性剤、泥等のSSの一部を凝集沈降処
理させ、次の膜分離部3における負荷を軽減すると共
に、ポンプ、バルブ、連結パイプ等が目詰まりすること
も防止する。
【0015】凝集沈殿部2は、図示するように、第1仕
切り壁27、第2仕切り壁28により、攪拌槽24、沈
殿槽25、膜原水貯水槽26の3つの槽に分離されてい
る。攪拌槽24には、排水を攪拌するための攪拌機21
が設置されており、凝集剤を添加するための薬液タンク
22に接続されている。膜原水貯留槽26には、水位変
動(高水位H、中水位M及び低水位Lの3点)を検知す
るための液面計29が取付られている。
【0016】凝集沈殿部2の攪拌槽24に送られた原水
を攪拌機21により攪拌しながら、薬液タンク22から
所要量の凝集剤を添加し、フロックを生成させる。攪拌
槽24から第1仕切り壁27を越えて溢れた上澄み液を
沈殿槽25に流入させて、攪拌槽24で生成したフロッ
クを沈殿させ、同様にして第2仕切り壁28を越えて溢
れさせた上澄み液を膜原水貯留槽26に流入させる。凝
集沈殿部2の各槽に溜まった沈殿物は、各開閉弁を操作
して適宜底部から抜き出す。
【0017】凝集剤は、高度に安定化した低濃度油分を
沈降処理し、膜分離部の負荷を軽減するため、有機凝集
剤から選ばれる1又は2以上のものと、無機凝集剤とを
組み合わせることが望ましい。
【0018】有機凝集剤としては、ポリアクリル酸エス
テル系、ポリメタクリル酸エステル系、カチオン変性ポ
リアクリルアミド系、ポリアミン系、ポリジシアンジア
ミド系等のカチオン性高分子凝集剤、ポリアクリル酸ソ
ーダ系、アニオン変性ポリアクリルアミド系、アルギン
酸ナトリウム等のアニオン性高分子凝集剤、ポリアクリ
ルアミド系のノニオン性高分子凝集剤、プロピレンジア
ミン等の低分子アミン系凝集剤等を挙げることができ、
これらの中でもポリアクリルアミド系カチオンおよびア
ニオン性高分子凝集剤が好ましい。
【0019】無機凝集剤としては、硫酸アルミニウム、
ポリ塩化アルミニウム、ポリ塩化鉄、硫酸第二鉄、モン
モリロナイト、ベントナイト等を挙げることができ、こ
れらの中でもモンモリロナイト、ベントナイトが好まし
い。
【0020】無機凝集剤と有機凝集剤を組み合わせる場
合の配合比は、それらが有する凝集力によって異なる
が、有機凝集剤を100質量部に対して、無機凝集剤が
1〜200質量部、好ましくは10〜150質量部、よ
り好ましくは20〜100質量部である。このような範
囲で有機凝集剤と無機凝集剤とを組み合わせて使用する
ことにより、凝集処理効果を著しく高めることができ
る。
【0021】次に、凝集沈殿部2の膜原水貯留槽26内
の処理水を膜分離部3に送り、固液分離する。膜分離部
3における処理は、内圧型デッドエンド濾過方式で、か
つ一定の膜間差圧で行われるものであることが望まし
い。このデッドエンド濾過方式は、クロスフロー濾過方
式に比べて、低動力で運転できるという利点のほか、装
置コストが低くなるという利点もある。更に、膜間差圧
を一定にすることで、膜間差圧が変動する一定流量(フ
ラックス)運転に比べて、膜のファウリングが抑制でき
る利点がある。膜間差圧は、好ましくは5〜30kP
a、より好ましくは10〜25kPaの範囲である。
【0022】膜分離部3で用いる膜は、酢酸セルロース
系、ポリスルホン系及びポリアクリロニトリル系限外濾
過膜から選ばれる中空糸膜であることが好ましく、耐フ
ァウリング性の観点からは、酢酸セルロース系限外濾過
膜がより好ましい。また、この膜は、分画分子量は1万
〜50万が好ましく、10万〜30万がより好ましい。
【0023】次に、膜分離部3で処理した処理水はその
まま貯水タンク5に送って貯水し、再利用することがで
きるが、膜分離部3と貯水タンク5の間に設けた活性炭
処理部4に送り活性炭処理して、主として油分等に起因
する臭気成分と、残存する界面活性剤を吸着除去するこ
とが望ましい。この活性炭処理部4における活性炭と処
理水との接触方法は制限されず、例えば、活性炭フィル
ターに処理水を通す方式を適用できる。
【0024】このような排水処理装置の運転過程におい
て、凝集沈殿部2の膜原水貯留槽26に流入する原水の
量に多少が生じる場合があり、安定した運転を継続する
ためには望ましくない。このため、膜原水貯留槽26に
設置された液面計29により、膜原水貯留槽26の水位
変動(高水位H、中水位M及び低水位L)を検知し、そ
の水位変動に応じて、下記の(a)のみ、(b)のみ又
は(a)と(b)の両方の制御を行う。 (a)攪拌槽24に流入する排水量と凝集剤の添加量を
制御する。 (b)膜分離部3の起動及び停止を制御する。
【0025】膜原水貯留槽26内の水位が上がり、液面
計29が高水位Hを検知すると、攪拌槽24への排水流
入が停止され、同時に薬液タンク22からの凝集剤の添
加も停止される。〔(a)の制御〕その結果、膜原水貯
留槽26から原水が溢れたり、過剰量の原水が膜分離部
3に送られたりすることが防止され、不要な凝集剤の添
加も防止される。
【0026】その後、膜原水貯留槽26内の水位が下が
り、液面計29が中水位Mを検知すると、攪拌槽24へ
の排水流入が再開され、同時に凝集剤の添加も再開され
る。そして、膜原水貯留槽27の原水の流入が遅れて水
位が更に下がり、液面計29が低水位Lを検知すると、
膜分離部3の運転が停止され、水位が中水位Mまで上が
ると、膜分離部3の運転が再開される。〔(b)の制
御〕このようにして膜分離部3の起動及び停止を制御す
ることにより、膜原水貯留槽26に流入する排水が減少
して膜分離部3に原水が送られなくなった場合でも、空
運転を防止できる。
【0027】攪拌槽24への排水の流入量の制御は、水
中ポンプ吐出量調整バルブ30、攪拌槽流入量調整バル
ブ31又はポンプ35、36の起動停止により行う。攪
拌槽24への凝集剤の添加量の制御は、薬液添加量調整
バルブ32又は薬液注入ポンプ23の起動停止により行
う。以上の制御は自動化することが望ましいが、手動に
よって制御してもよい。
【0028】次に、活性炭処理部4で処理した処理水を
貯水部5に送って、貯水する。この貯水部5に送った水
は、再度洗車等の洗浄水として再利用できる。このよう
に貯水部5を設けることにより、処理水の再利用が容易
になる。
【0029】本発明の排水処理装置では、油分及び界面
活性剤を含有する排水は、凝集沈殿部2、膜分離部3、
場合により更に活性炭処理部4の順に処理されるが、こ
の処理を継続して行った場合、膜分離部3の膜面に汚れ
が付着して、固液分離性能が低下することがある。この
ため、適当間隔で逆圧洗浄することで、固液分離性能を
安定した状態に保持することが望ましい。
【0030】逆圧洗浄は、膜分離部3の透過液側から原
液側に、貯水部5内の処理水を圧入させる方法が適用で
きる。逆圧洗浄の間隔は、15〜60分が好ましく、2
0〜45分がより好ましい。逆圧洗浄時の流量は、2〜
20m/dayが好ましく、5〜15m/dayがより
好ましい。
【0031】また逆圧洗浄に際しては、洗浄効果を高め
るため、薬液タンク38から次亜塩素酸ナトリウム等の
薬液を洗浄水に添加して、薬液洗浄することができる。
薬液の添加量は、次亜塩素酸ナトリウムを用いる場合、
逆洗後の残留塩素濃度が1〜100mg/Lの範囲にな
るようにすることが好ましい。
【0032】本発明の排水処理装置は、排水処理現場の
実状に応じて、家庭用の洗濯機や冷蔵庫程度の大きさか
ら、更に大きなものまで適宜大きさを調節することがで
き、車に積んで移動できるようにすることもできる。
【0033】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではない。 (1)排水処理装置の詳細 図1に示す排水処理装置を用いた。各部の詳細は次のと
おり。 (凝集沈殿部)攪拌槽、沈殿槽、膜原水貯留槽の3槽か
らなり、各槽の容量は全て10Lである。攪拌槽は薬液
タンクと連結され、攪拌機が設置されており、膜原水貯
留槽には液面計が設置され、高水位H、中水位M、低水
位Lの3点を検知できるように設定した。 (凝集剤)下記の凝集剤を、表1に示す量(排水1Lに
対する添加量)用いた。 有機凝集剤1:ハクトロンZ−123(伯東社製;天然
系芳香族化合物) 有機凝集剤2:ハクトロンZ−A−320(伯東社製;
アクリル酸とアクリルアミドとの共重合体) 有機凝集剤3:ハイモロックSS−500(ハイモ社
製;ポリアクリルアミド) 無機凝集剤:硫酸アルミニウム 混合凝集剤1(有機及び無機凝集剤が混合されたも
の):ウエスタックNBP−A1(ウエステック社製;
アルギン酸ナトリウムとモンモリロナイトの混合物) 混合凝集剤2:ウエスタックBC9−B(ウエステック
社製;カチオン変性ポリアクリルアミドと硫酸アルミニ
ウムの混合物) 混合凝集剤3:オイルシャットH(三井金属エンジ社
製;硫酸アルミニウム、ベントナイト、プロピレンジア
ミンの混合物) (膜分離部)表1に示す素材の中空糸膜からなる膜モジ
ュール(モジュール膜面積0.2m 2、分画分子量:酢
酸セルロース15万、ポリエーテルスルホン15万、ポ
リアクリロニトリル15万)を用い、膜間差圧は20k
Paに維持した。 (活性炭処理部)繊維状活性炭からなるカートリッジタ
イプのジュラコール(セントラルフィルター工業(株)
製)を膜透過液ラインに取り付けて行った。 (2)測定方法 実施例及び比較例における測定方法は、次のとおり。 (処理速度)運転開始から1〜3ヶ月経過後の膜分離部
3に設置した透過液流量計(図1中のF1)の値とし
た。 (COD)運転開始から1〜3ヶ月経過後の透過液のC
ODを、HACH製の水質分析計により測定した。
【0034】実施例1〜7 ガソリンスタンドにおける洗車排水を集液した油水分離
槽(図1の20と同構造の4つの槽を持つもの)の最終
槽の排水を原水とし、図1に示す排水処理装置を用い、
(a)、(b)の制御の確認運転と、通常運転を行っ
た。 (確認運転)図1の排水処理装置において、攪拌槽24
の排水流入量を意図的に多くして、膜原水貯留槽26の
水位が高水位Hになるように調整した。その結果、液面
計29の検知により、ポンプ22が自動停止されると共
に、攪拌槽流入量調整バルブ31が自動閉塞されたた
め、膜原水貯留槽26への原水の過剰流入が防止され
た。それと同時に、薬液添加量調整バルブ32が自動閉
塞され、薬液注入ポンプ23が自動停止されて、凝集剤
の添加が停止された。〔(a)の制御〕 その後、そのままの状態で運転を継続して行き、液面計
29が中水位Mを検知したため、攪拌槽流入量調整バル
ブ31が自動開放され、ポンプ22が自動起動されたこ
とで、膜原水貯留槽26への原水の流入が再開され、液
面が徐々に上昇して行った。このとき、凝集剤の添加も
再開された。
【0035】原水貯水タンク1を人為的に空にした場
合、それに連動して膜原水貯留槽26の水位が下がって
液面計29が低水位Lを検知し、膜分離部3が自動停止
された。〔(b)の制御〕 (通常運転)図1に示す排水処理装置において、攪拌槽
24への排水流入量を操作することなく、自然状態に任
せた状態で通常運転を行った。なお、実施例4のみは活
性炭処理を行った。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなとおり、実施例1〜7の
通常運転では、ガソリンスタンドのように、時間や曜日
による洗車排水量の変動幅が大きい場合であっても、1
〜3ヶ月の間、安定した運転を継続することができた。
【0038】
【発明の効果】本発明の排水処理装置によれば、凝集剤
処理と膜分離処理を組み合わせているので、油分や界面
活性剤だけでなく、バクテリアの除去率も高い処理水が
得られ、洗浄水としての再利用が容易となる。また、本
発明の排水処理装置を用いた運転方法によれば、運転管
理が容易であり、排水の流入量に応じて処理量を自動制
御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排水処理装置の概念図。
【符号の説明】
2 凝集沈降部 3 活性炭処理部 4 膜分離部 5 貯水部 24 攪拌槽 25 沈殿槽 26 膜原水貯留槽 29 液面計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 21/01 B01D 21/01 Z 111 111 C02F 1/28 C02F 1/28 D T 1/40 1/40 A 1/44 1/44 F 9/00 502 9/00 502G 502H 502P 503 503C 504 504B 504C 504E (72)発明者 中塚 修志 兵庫県姫路市網干区新在家1239 ダイセル 化学工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 宮崎 泰光 神奈川県川崎市高津区諏訪3−8−18 Fターム(参考) 4D006 GA06 HA01 JA02Z KA01 KA12 KA46 KA72 KB12 KB13 KC03 KC13 KC16 KD24 KE03P KE06Q KE21Q KE22Q KE23Q KE24Q KE25Q MA01 MB02 MB05 MC18 MC18X MC39 MC39X MC45X MC62 MC62X PA01 PB08 PB24 PC80 4D015 BA04 BA06 BA12 BA19 BA21 BB08 BB12 CA06 CA07 CA20 DA04 DA05 DA13 DA16 DA32 DB03 DB12 DB14 DB19 DB23 DB33 DC06 DC07 DC08 EA03 EA32 FA01 FA02 FA14 FA17 FA22 4D024 AA04 AB06 BA02 BB02 CA04 DA03 DA04 DB02 DB05 DB08 DB12 DB21 4D051 AA02 AA06 BA01 BA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分及び界面活性剤を含む洗浄排水に凝
    集剤を添加して凝集沈降処理する凝集沈殿部、前記凝集
    沈殿部における処理水を固液分離する膜分離部、前記膜
    分離部における処理水を貯留する貯水部を備えており、
    貯水部の処理水を洗浄水として再利用できる排水処理装
    置であり、 前記凝集沈殿部が排水の流入位置から近い順に、少なく
    とも攪拌槽、沈殿槽及び膜原水貯留槽の3槽に仕切ら
    れ、攪拌槽には凝集剤の添加手段と攪拌手段が設置さ
    れ、膜原水貯留槽には液面を検知する手段が設置されて
    おり、 膜原水貯留槽の水位の変動に応じて、攪拌槽内への排水
    の流入量及び凝集剤の添加量が制御され、膜分離部の起
    動及び停止が制御される排水処理装置。
  2. 【請求項2】 更に膜分離部と貯水部との間に、膜分離
    部における処理水を活性炭処理する活性炭処理部を備え
    た請求項1記載の排水処理装置。
  3. 【請求項3】 攪拌槽に流入する排水量及び凝集剤の添
    加量を制御するため、凝集沈殿部における膜原水貯留槽
    の水位変動を2点以上の離れた位置で検知する液面計を
    有している請求項1又は2記載の排水処理装置。
  4. 【請求項4】 膜分離装置の起動及び停止を制御するた
    め、凝集沈殿部における膜原水貯留槽の水位変動を2点
    以上の離れた位置で検知する液面計を有している請求項
    1、2又は3記載の排水処理装置。
  5. 【請求項5】 既設の油水分離槽と組み合わせて使用す
    る請求項1〜4のいずれか1記載の排水処理装置。
  6. 【請求項6】 洗車により生じた排水を処理する請求項
    1〜5のいずれか1記載の排水処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1記載の排水処
    理装置を運転する方法であり、凝集沈殿部における膜原
    水貯留槽の水位変動を検知することで、下記の(a)及
    び(b)の少なくとも一方の制御を行う排水処理装置の
    運転方法。 (a)攪拌槽に流入する排水量と凝集剤の添加量を制御
    する。 (b)膜分離部の起動及び停止を制御する。
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