JP2017023940A - 固液分離システムおよびフロック化装置 - Google Patents

固液分離システムおよびフロック化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017023940A
JP2017023940A JP2015145100A JP2015145100A JP2017023940A JP 2017023940 A JP2017023940 A JP 2017023940A JP 2015145100 A JP2015145100 A JP 2015145100A JP 2015145100 A JP2015145100 A JP 2015145100A JP 2017023940 A JP2017023940 A JP 2017023940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixing tank
liquid level
solid
processing object
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015145100A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6429745B2 (ja
Inventor
博文 武部
Hirobumi Takebe
博文 武部
吉井 寛
Hiroshi Yoshii
寛 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsurumi Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tsurumi Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsurumi Manufacturing Co Ltd filed Critical Tsurumi Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015145100A priority Critical patent/JP6429745B2/ja
Publication of JP2017023940A publication Critical patent/JP2017023940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6429745B2 publication Critical patent/JP6429745B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】凝集不良の状態の処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるのを抑制することが可能な固液分離システムを提供する。
【解決手段】この固液分離システム100は、処理対象物を凝集して脱水処理を行う固液分離システム100であって、処理対象物が供給され、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化する混和槽52と、混和槽52内の所定液位を検知する液位センサ53とを備え、液位センサ53により混和槽内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽52への処理対象物の供給、および、混和槽52による凝集処理を停止するように構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、固液分離システムおよびフロック化装置に関し、特に、処理対象物の凝集処理を行う混和槽を備えた固液分離システムおよびフロック化装置に関する。
従来、処理対象物の凝集処理を行う混和槽を備えた固液分離システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ポンプと、混和槽と、固液分離装置とを備えた固液分離システムが開示されている。混和槽は、ポンプにより供給された処理対象物(汚泥)と凝集剤とを撹拌することにより、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化するように構成されている。また、固液分離装置は、フロック化された処理対象物の脱水処理を行うように構成されている。
特開2009−291736号公報
しかしながら、上記特許文献1の固液分離システムでは、凝集剤の供給不足や、混和槽に処理対象物を供給するポンプの詰まりなどに起因して、混和槽において凝集処理が十分に行われないままの状態(凝集不良の状態)となった場合でも、処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるのを抑制することが可能な固液分離システムおよびフロック化装置を提供することである。
この発明の第1の局面による固液分離システムは、処理対象物を凝集して脱水処理を行う固液分離システムであって、処理対象物が供給され、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化する混和槽と、混和槽内の所定液位を検知する液位センサとを備え、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止するように構成されている。
この発明の第1の局面による固液分離システムでは、上記のように、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止する。これにより、処理対象物の供給開始から第1の時間継続して液位が検知されない場合は、凝集不良により液位が上がらない状態であると判断することができるので、液位が検知されない場合に、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止することによって、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるのを抑制することができる。その結果、脱水処理が十分に行われずに、含水率が高いまま汚泥(脱水不良の汚泥)が継続して排出されるのを抑制することができる。
なお、処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合とは、何らかの装置の異常により、混和槽内で凝集不良が生じている場合である。装置の異常の一例としては、凝集剤の混和槽への供給が不十分な場合に、凝集処理がされずに略液状のまま処理対象物が固液分離装置に送られて脱水処理が行われることに起因して、固液分離装置内の抵抗が小さくなり(処理対象物の受け入れ流量が大きくなり)、混和槽内の液位が上昇しない場合である。
上記第1の局面による固液分離システムにおいて、好ましくは、混和槽に処理対象物が供給され、正常に凝集処理が行われている間において、単位時間当たりに混和槽に供給される処理対象物の量は、単位時間当たりに混和槽から排出される処理対象物の量よりも多い。このように構成すれば、混和槽に処理対象物を供給する間は、混和槽内の処理対象物を増やして貯めることができ、混和槽内の液位を検知した場合に混和槽に処理対象物を供給するポンプなどを停止させるように構成することができるので、ポンプなどを間欠的に運転させることができる。これにより、ポンプなどの連続運転を抑制しながら、脱水処理を継続することができる。なお、正常に凝集処理が行われているとは、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間の間に検知されていることを意味する。
上記第1の局面による固液分離システムにおいて、好ましくは、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間内に検知された場合に、混和槽への処理対象物の供給を停止し、停止時点から第2の時間経過後に、再び、混和槽への処理対象物の供給を開始するように構成されている。このように構成すれば、所定時間ごとに、混和槽への処理対象物の供給と供給停止とを繰り返すことができるので、特に第2の時間を適度な長さに設定することにより、処理対象物を混和槽に供給するポンプなどに掛かる負荷(熱的な負荷)を軽減することができる。
この場合、好ましくは、第2の時間は、第1の時間よりも短い。このように構成すれば、第2の時間と、処理対象物の供給に要する時間との合計時間よりも第1の時間を大きくし、凝集不良の処理対象物の流出が起こったとしても、凝集不良の処理対象物の流出時間を最小限に抑えることができる。
上記第1の局面による固液分離システムにおいて、好ましくは、混和槽から排出された処理対象物の脱水処理を行う固液分離装置をさらに備え、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、混和槽への処理対象物の供給、混和槽による凝集処理、および、固液分離装置による脱水処理を停止するように構成されている。ここで、固液分離システムにおいて凝集不良が生じる原因は、凝集剤の供給不良やポンプ詰まりなど、多岐にわたるため、凝集不良が生じた場合には、ユーザによる固液分離システム全体の確認および所定のメンテナンス作業が必要となる。したがって、上記のように構成することで、固液分離システムが全体的に停止させて、固液分離システム全体の確認および所定のメンテナンス作業を行うことにより、凝集不良を解消することができる。
上記第1の局面による固液分離システムにおいて、好ましくは、液位センサは、混和槽の処理対象物の排出口よりも高い位置に設けられている。このように構成すれば、混和槽内の排出口より上に処理対象物を貯めることができるので、混和槽に処理対象物を貯めた分だけポンプなどを停止させて、休ませることができる(熱的な負荷を軽減することができる)。
上記第1の局面による固液分離システムにおいて、好ましくは、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されないことに基づいて凝集不良である旨を報知する報知部をさらに備える。このように構成すれば、報知部により、凝集不良が発生していることをユーザに容易に認識させることができる。その結果、固液分離システムにより凝集不良が発生している場合に、ユーザが迅速に対処することができる。
この発明の第2の局面によるフロック化装置は、撹拌部を含み、処理対象物が供給され、撹拌部により処理対象物と凝集剤とを撹拌することにより、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化する混和槽と、混和槽内の所定液位を検知する液位センサとを備え、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止するように構成されている。
この発明の第2の局面によるフロック化装置では、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止する。これにより、処理対象物の供給開始から第1の時間継続して液位が検知されない場合は、凝集不良により液位が上がらない状態であると判断することができるので、液位が検知されない場合に、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止することによって、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるのを抑制することができる。その結果、脱水処理が十分に行われずに、含水率が高いまま汚泥(脱水不良の汚泥)が継続して排出されるのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽から固液分離装置に継続して送られるのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態による固液分離システムを備える水処理システムを示した概略図である。 本発明の第1実施形態による混和槽を示した図である。 本発明の第1実施形態による固液分離システムにおいて行われる凝集処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態による固液分離システムにおいて行われる凝集処理について説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態による固液分離システム100は、図1に示すように、水処理システム101の一部の構成要素として設けられている。水処理システム101は、工業、農業、畜産業または家庭(生活用)などから排出される被処理水を河川などに放流可能な水質になるように処理するように構成されている。
水処理システム101は、流量調整槽1と、生物反応槽(曝気槽)2と、最終沈殿池3と、汚泥貯留槽4と、フロック化装置5と、固液分離装置6と、制御盤7とを備えている。なお、固液分離システム100は、水処理システム101のうち、フロック化装置5と、固液分離装置6と、制御部71を含む制御盤7とにより構成されている。
(水処理システムの概略的な構成)
図1を参照して、水処理システム101の概略的な構成について説明する。
水処理システム101のうち、流量調整槽1は、被処理水が流入されて貯留されるとともに、その後の被処理水の流量が所定の量になるように調整するように構成されている。つまり、被処理水が流入する量が時間帯により異なる場合でも、一旦被処理水を流量調整槽1で貯留することにより、流量調整槽1の後段への被処理水の流量が所定の量になるように調整される。
生物反応槽2は、曝気(エアレーション)することにより活性汚泥(微生物)によって被処理水を生物処理するように構成されている。最終沈殿池3は、水中の浮遊物(活性汚泥など)を沈殿させるように構成されている。そして、最終沈殿池3は、上澄み液の一部を河川などに放流するように構成されている。また、最終沈殿池3は、沈殿された汚泥を、生物反応槽2に返送汚泥として戻すとともに、一部が余剰汚泥(処理対象物)として汚泥貯留槽4に送るように構成されている。
汚泥貯留槽4は、最終沈殿池3から送られる汚泥(処理対象物)を貯留するように構成されている。また、汚泥貯留槽4には、汚泥供給ポンプ41が設けられている。汚泥貯留槽4に貯留された処理対象物は、汚泥供給ポンプ41により、固液分離システム100のフロック化装置5に送られるように構成されている。また、汚泥供給ポンプ41は、制御部71による制御の下、混和槽52への処理対象物の単位時間当たりの供給量が所定の量になるように調整可能である。
また、固液分離システム100は、最終沈殿池3から排出された余剰汚泥(処理対象物)を凝集して脱水処理を行うように構成されている。詳細には、固液分離システム100は、処理対象物を凝集した後、凝集汚泥の含水率を下げて、固分(脱水ケーキ)と液分(ろ液)とに分離して、排出するように構成されている。
(固液分離システムの詳細な構成)
図1および図2を参照して、固液分離システム100の詳細な構成について説明する。
フロック化装置5は、図1に示すように、凝集剤供給部51と、混和槽52と、液位センサ53とを備えている。
凝集剤供給部51は、制御部71による制御の下、混和槽52に、所定の量の凝集剤を供給するように構成されている。
混和槽52は、処理対象物および凝集剤が供給され、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化するように構成されている。処理対象物および凝集剤の混和槽52への供給は、所定時間継続して行われ、その後、停止される。そして、停止時点から第2の時間経過後に、再び、混和槽52への処理対象物および凝集剤の供給が開始(汚泥供給ポンプ41の運転が開始)されるように構成されている。フロック化装置5は、上記のような混和槽52への処理対象物および凝集剤の供給の開始、および、供給の停止が繰り返されることにより、フロック化処理を行うように構成されている。
混和槽52は、汚泥槽部52aと、排出口52bと、羽根車52cと、モータ52dとを含んでいる。なお、羽根車52cおよびモータ52dは、共に、特許請求の範囲の「撹拌部」の一例である。
汚泥槽部52aは、処理対象物および凝集剤が供給される槽本体である。なお、汚泥槽部52a(混和槽52)に処理対象物が供給され、正常に凝集処理が行われている間において、単位時間当たりに汚泥槽部52a(混和槽52)に供給される処理対象物の量は、単位時間当たりに汚泥槽部52a(混和槽52)から排出される処理対象物の量よりも多い。また、汚泥槽部52a(混和槽52)に処理対象物が供給されている間における、処理対象物の供給総量は、処理対象物の排出総量の1.2倍程度が好ましい。排出口52bは、汚泥槽部52a(混和槽52)の側壁に配置されている。また、排出口52bは、処理対象物を越流方式により排出するように構成されている。
羽根車52cは、汚泥槽部52a内に配置されている。また、羽根車52cは、汚泥槽部52a内の処理対象物と凝集剤とを撹拌することにより、処理対象物を凝集する(固体成分(フロック)の濃度を高める)ように構成されている。モータ52dは、軸を介して羽根車52cに接続されている。モータ52dは、羽根車52cに駆動力(トルク)を付与するように構成されている。また、モータ52dは、制御部71による制御の下、所定のタイミングで羽根車52cを回転駆動させるように構成されている。
液位センサ53は、図2に示すように、混和槽52の処理対象物の排出口52bよりも高い位置に設けられている。また、液位センサ53は、汚泥槽部52a(混和槽52)内の所定液位(満水時における液位)を検知するように構成されている。具体的には、液位センサ53は、一対の電極を含んでいる。また、液位センサ53は、汚泥槽部52a(混和槽52)内の処理対象物の液位が上昇して処理対象物が液位センサ53まで達することにより、一対の電極間が通電されるように構成されている。その結果、液位センサ53は、所定の液位(満水)であることを検知する。また、液位センサ53は、図1に示すように、所定の液位(満水)に達したことを示す検知信号を後述するタイマー(第1タイマー72または第2タイマー73)を介して制御部71に送信するように構成されている。固液分離システム100は、この検知信号に基づいて、制御部71により種々の制御を行うように構成されている。詳細については後述する。
固液分離装置6は、混和槽52から排出されたフロック化された処理対象物(凝集汚泥)が流入するように構成されている。そして、固液分離装置6は、流入した処理対象物の脱水処理(含水率を下げる処理)を行うように構成されている。その結果、固液分離装置6は、処理対象物を脱水ケーキ(固分)とろ液(液分)とに分離するように構成されている。なお、ろ液は、流量調整槽1に返送される。また、脱水ケーキは、焼却処分などされる。
制御盤7は、制御部71と、第1タイマー72と、第2タイマー73と、報知ランプ74とを含んでいる。なお、以下の制御部71の構成についての説明は、制御部71による制御の下、正常に凝集処理が行なわれている場合と、正常に凝集処理が行なわれていない場合(凝集不良の場合)との2つに分けて順に説明する。なお、報知ランプ74は、特許請求の範囲の「報知部」の一例である。
正常に凝集処理が行なわれている場合の制御部71の構成について説明する。
制御部71は、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始(汚泥供給ポンプ41の運転開始)から第1の時間内に検知された場合に、混和槽52への処理対象物の供給を停止(汚泥供給ポンプ41の運転停止)し、凝集剤供給部51から混和槽52への凝集剤の供給を停止する制御を行うように構成されている。また、制御部71は、停止時点から第2の時間経過後に、再び、混和槽52への処理対象物および凝集剤の供給を開始する制御を行うように構成されている。
なお、処理対象物の供給停止から供給開始までの第2の時間は、第1の時間よりも短い。一例として、第2の時間は、第1の時間の1/10倍程度が好ましい。このように、第2の時間を第1の時間よりも極端に短くするのは、第2の時間と、処理対象物の供給に要する時間(図2の最少液位から液位センサ53により液位が検知されるまでの時間)との合計時間よりも第1の時間を大きくし、凝集不良の処理対象物の流出が起こったとしても、凝集不良の処理対象物の流出時間を最小限に抑えるためである。また、一例として、第2の時間を90秒程度、第1の時間を15分程度に設定するのが好ましい。このように、第2の時間を90秒程度に設定することにより、汚泥供給ポンプ41の停止時間が大きくなりすぎることが抑制され、固液分離装置6への処理対象物の供給を可能な限り継続させることができる。その結果、固液分離装置6の空運転(処理対象物が供給されていない状態での運転)が抑制され、固液分離装置6の処理能力に応じた適量の処理対象物を供給することができる。
すなわち、制御部71は、混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間内に、混和槽52が満水となった場合には、汚泥供給ポンプ41を停止し、凝集剤供給部51から混和槽52への凝集剤の供給を停止させる制御を行うように構成されている。また、停止時点から第2の時間経過することにより、混和槽52内の液位は、汚泥槽部52aの排出口52bの高さ(最少液位、図2参照)付近まで低下する。そして、制御部71は、停止時点から第2の時間経過後に、再び、汚泥供給ポンプ41による混和槽52への処理対象物の供給と、凝集剤供給部51から混和槽52への凝集剤の供給を開始する制御を行うように構成されている。
次に、正常に凝集処理が行なわれていない場合(凝集不良の場合)の制御部71の構成について説明する。
制御部71は、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、汚泥供給ポンプ41による混和槽52への処理対象物の供給、および、凝集剤供給部51から混和槽52への凝集剤の供給(混和槽52による凝集処理)を停止するように構成されている。なお、この際の停止は、凝集不良に起因した緊急の停止であり、上記正常に凝集処理が行なわれている場合の一時的な停止(制御部71により停止時点の第2の時間後に汚泥供給ポンプ41の運転が再開される場合の停止)とは異なる。したがって、固液分離システム100は、処理対象物の凝集処理、および、脱水処理を再び行うために、所定の点検やメンテナンスの後、ユーザによる再起動操作などを行う必要がある。
ここで、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合とは、混和槽52内への処理対象物の供給と凝集と排出とを同時に第1の時間継続して行ったとしても、何らかの装置の異常により、混和槽52内が満水にならない場合である。装置の異常の一例としては、汚泥供給ポンプ41内に処理対象物が詰まり、単位時間当たりに供給すべき量の処理対象物を混和槽52に供給できないことに起因して、混和槽52内の液位が上昇しない場合である。また、装置の異常の他の例としては、凝集剤の混和槽52への供給が不十分な場合に、略液状のまま処理対象物が固液分離装置6に送られて脱水処理が行われることに起因して、固液分離装置6内の抵抗が小さくなり(処理対象物の受け入れ流量が大きくなり)、混和槽52内の液位が上昇しない場合である。また、混和槽52内の液位が第1の時間経過しても所定の液位まで上昇しないということは、混和槽52内において凝集不良が発生していることを示している。
また、制御部71は、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、固液分離装置6による脱水処理を停止するように構成されている。
第1タイマー72は、液位センサ53および制御部71に信号伝達可能に接続されている。また、第1タイマー72は、液位センサ53からの検知信号を受信することにより、混和槽52が所定の液位(満水)となった時点から第2の時間をカウント(測定)するように構成されている。また、第2タイマー73は、液位センサ53および制御部71に信号伝達可能に接続されている。また、第2タイマー73は、第1タイマー72による第2の時間のカウントを開始した後に、液位センサ53からの検知信号を受信しなくなったタイミング(混和槽52内の液位が液位センサ53より低下したタイミング)で第1の時間のカウントを開始するように構成されている。なお、第2タイマー73は、固液分離システム100の初回起動時においては、第1タイマー72による第2の時間のカウント開始と同時ではなく、固液分離システム100の起動開始をトリガーとして、第1時間のカウントを開始するように構成されている。
報知ランプ74は、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されないことに基づいて、凝集不良である旨を報知するように構成されている。具体的には、報知ランプ74は、凝集不良である旨を報知するために点灯するように構成されている。
(凝集処理)
次に、図3を参照して、制御部71による制御の下で行われる固液分離システム100の凝集処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では、一例として、第1の時間を15分、第2の時間を90秒として説明する。
まず、ステップS1において、固液分離システム100が起動(初回起動)されると、第2タイマー73による15分のカウントが開始される。
次に、ステップS2において、処理対象物および凝集剤の混和槽52への供給が開始される。すなわち、汚泥供給ポンプ41および凝集剤供給部51の運転が開始される。なお、固液分離システム100の初回起動時において、ステップS1と、ステップS2とは、略同時に行われる。また、供給開始時点での混和槽52内の液位は、図2に示す最少液位である。
そして、ステップS3において、混和槽52内に設けられた液位センサ53により所定の液位が検知されたか否かが判断される。すなわち、混和槽52が満水になったか否かが判断される。混和槽52が満水でないならば、ステップS4に進む。
そして、ステップS4において、第2タイマー73によるカウントが開始されてから15分が経過したか否かが判断される。すなわち、ステップS1から15分(ステップS5a〜S5cを経由している場合にはステップS5cから15分)経過したか否かが判断される。そして、ステップS4において、ステップS1(ステップS5c)から15分経過していないならば、ステップS3に戻る。
そして、ステップS3において、混和槽52が満水になったならば、ステップS5aに進む。
そして、ステップS5aにおいて、第1タイマー72による90秒のカウントが開始され、90秒間(第2の時間の間)継続して、処理対象物および凝集剤の混和槽52への供給が停止される。すなわち、汚泥供給ポンプ41および凝集剤供給部51の運転が90秒間停止される。また、第2タイマー73による15分のカウントがリセットされる(カウントが開始されてからの経過時間が0秒に設定される)。なお、90秒経過時点での混和槽52内の液位は、図2に示す最少液位となる。
そして、ステップS5bにて混和槽52内に設けられた液位センサ53により所定の液位が検知されているか否かが判断される。すなわち、混和槽52の液位が満水状態から低下したか否かが判断される。混和槽52の液位が満水状態から低下したならば、ステップS5cに進む。
そして、ステップS5cにて、ステップS5aでリセットされた第2タイマー73による15分のカウントが再び開始される。そして、再び、ステップS2に戻る。
また、ステップS4において、ステップS1から15分(ステップS5a〜S5cを経由している場合にはステップS5cから15分)経過したと判断されるならば、ステップS6に進む。すなわち、継続して処理対象物を混和槽52に供給しても、凝集不良により液位が上昇せず、液位センサ53により液位が検知されない場合には、ステップS6に進む。
そして、ステップS6において、処理対象物および凝集剤の混和槽52への供給が停止される。また、混和槽52による凝集処理(モータ52dが停止されることにより、羽根車52cによる処理対象物と凝集剤との撹拌)が停止されるとともに、固液分離装置6による脱水処理が停止される。すなわち、固液分離システム100が停止される。なお、これらの停止状態は、ユーザによる所定の再起動操作などによらなければ元の状態(凝集処理および脱水処理を適切に行う状態)に復帰されない。
そして、ステップS7において、報知ランプ74が点灯される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽52への処理対象物の供給、および、混和槽52による凝集処理を停止する。これにより、処理対象物の供給開始から第1の時間継続して液位が検知されない場合は、凝集不良により液位が上がらない状態であると判断することができるので、液位が検知されない場合に、混和槽52への処理対象物の供給、および、混和槽52による凝集処理を停止することによって、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽52から固液分離装置6に継続して送られるのを抑制することができる。その結果、脱水処理が十分に行われずに、含水率が高いまま汚泥(脱水不良の汚泥)が継続して排出されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、混和槽52に処理対象物が供給され、正常に凝集処理が行われている間において、単位時間当たりに混和槽52に供給される処理対象物の量を、単位時間当たりに混和槽52から排出される処理対象物の量よりも多くする。これにより、混和槽52に処理対象物を供給する間は、混和槽52内の処理対象物を増やして貯めることができ、混和槽52の満水を検知すると汚泥供給ポンプ41や、凝集剤供給部51を停止させるように構成されているので、混和槽52に処理対象物を供給する汚泥供給ポンプ41などを間欠的に運転させることができる。これにより汚泥供給ポンプ41の連続運転を抑制しながら、脱水処理を継続することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間内に検知された場合に、混和槽52への処理対象物の供給を停止し、停止時点から第2の時間経過後に、再び、混和槽52への処理対象物の供給を開始する。これにより、所定時間ごとに、混和槽52への処理対象物の供給と供給停止とを繰り返すことができるので、特に第2の時間を適度な長さに設定することにより、処理対象物を混和槽52に供給する汚泥供給ポンプ41に掛かる負荷(熱的な負荷)を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、第2の時間を、第1の時間よりも短くする。これにより、第2の時間と、処理対象物の供給に要する時間(図2の最少液位から液位センサ53により液位が検知されるまでの時間)との合計時間よりも第1の時間を大きくし、凝集不良の処理対象物の流出が起こったとしても、凝集不良の処理対象物の流出時間を最小限に抑えることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、混和槽52から排出された処理対象物の脱水処理を行う固液分離装置6をさらに設け、混和槽52には、汚泥供給ポンプ41により処理対象物を供給し、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、汚泥供給ポンプ41による混和槽52への処理対象物の供給、混和槽52による凝集処理、および、固液分離装置6による脱水処理を停止する。これにより、ここで、固液分離システム100において凝集不良が生じる原因は、凝集剤の供給不良や汚泥供給ポンプ41の詰まりなど、多岐にわたるため、凝集不良が生じた場合には、ユーザによる固液分離システム100全体の確認および所定のメンテナンス作業が必要となる。したがって、上記のように構成することで、固液分離システム100が全体的に停止させて、固液分離システム100全体の確認および所定のメンテナンス作業を行うことにより、凝集不良を解消することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、液位センサ53を、混和槽52の処理対象物の排出口52bよりも高い位置に設ける。これにより、混和槽52内の排出口より上に処理対象物を貯めることができるので、混和槽52に処理対象物を貯めた分だけ汚泥供給ポンプ41を停止させて、休ませることができる(熱的な負荷を軽減することができる)。
また、第1実施形態では、上記のように、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されないことに基づいて凝集不良である旨を報知する報知ランプ74をさらに設ける。これにより、報知ランプ74により、凝集不良が発生していることをユーザに容易に認識させることができる。その結果、固液分離システム100により凝集不良が発生している場合に、ユーザが迅速に対処することができる。
[第2実施形態]
次に、図1および図4を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1タイマー72と第2タイマー73とによる各時間のカウントを同じタイミングで開始した上記第1実施形態と異なり、第1タイマー272と第2タイマー273とによる各時間のカウントを異なるタイミングで開始する例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図1に示すように、第2実施形態による固液分離システム200の制御盤7は、制御部271と、第1タイマー272と、第2タイマー273と、報知ランプ74とを含んでいる。
第1タイマー272は、第2の時間のカウント(測定)を行うように構成されている。第2タイマー273は、第1の時間のカウントを行うように構成されている。なお、第2タイマー273は、第1タイマー272による第2の時間のカウントが終了した時点から第1の時間のカウントを開始する(固液分離システム200の初回起動時を除く)。なお、汚泥槽部52a(混和槽52)に処理対象物が供給されている間における、処理対象物の供給総量は、処理対象物の排出総量の1.2倍程度が好ましい。
制御部271は、第1タイマー272による第2の時間の測定結果、および、第2タイマー273による第1の時間の測定結果に基づいて、固液分離システム200の各部の制御を行うように構成されている。
(凝集処理)
次に、図4を参照して、制御部271による制御の下で行われる固液分離システム100の凝集処理の流れについて説明する。なお、一例として、第1の時間を15分、第2の時間を90秒として説明する。また、図3に示す第1実施形態の凝集処理と同じ処理については、同一の符号(ステップS1〜S4、S6およびS7)を付して説明を説明する。
ステップS1〜S3(S4)を経て、ステップS25に進む。そして、ステップS25において、第1タイマー72による90秒のカウントが開始され、90秒間(第2の時間の間)継続して、処理対象物および凝集剤の混和槽52への供給が停止される。また、第2タイマー73による15分のカウントがリセットされる。90秒間経過時点での混和槽52内の液位は、図2に示す最少液位となる。そして、再び、ステップS1に戻る。
すなわち、第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、ステップS25において、第1タイマー272による90秒のカウントがなされた後、ステップS1において、第2タイマー273による15分のカウントが開始される。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、液位センサ53により混和槽52内の液位が混和槽52への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽52への処理対象物の供給、および、混和槽52による凝集処理を停止する。これにより、凝集不良の状態の処理対象物が混和槽52から固液分離装置6に継続して送られるのを抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、第2タイマーは、第1タイマーによる第2の時間のカウントを開始した後に、液位センサからの検知信号を受信しなくなったタイミング(混和槽内の液位が液位センサより低下したタイミング)で第1の時間のカウントを開始するように構成された例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、第2タイマーは、第1タイマーによる第2の時間のカウント開始と同時に第1の時間のカウントを開始するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、混和槽への処理対象物の供給、混和槽による凝集処理、および、固液分離装置による脱水処理を停止した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、液位センサにより混和槽内の液位が混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、混和槽への処理対象物の供給、および、混和槽による凝集処理を停止すればよく、固液分離装置による脱水処理を停止しなくてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の撹拌部の一例として羽根車を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、凝集剤と処理対象物とを撹拌可能であれば、スクリューなど、羽根車以外の撹拌部であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の液位センサを一対の電極により構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、処理対象物の所定の液位を検知可能であれば、フロート型の液位センサなど、一対の電極以外の液位センサであってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の報知部の一例として、報知ランプを示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、ユーザに対して報知可能であれば、音響発生器など、報知ランプ以外の報知部であってもよい、また、表示部により、ユーザに対して報知してもよい。また、報知ランプや音響発生器など複数の機器を組み合わせた報知部であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の供給装置の一例として汚泥供給ポンプを示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、処理対象物を混和槽に供給可能であれば、混和槽の処理対象物の供給口に流量調整可能な電磁弁を設けて処理対象物を自重により供給するなど、汚泥供給ポンプ以外の供給装置(供給する構成)であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の供給装置の一例としての汚泥供給ポンプを汚泥貯留槽内に配置した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、汚泥貯留槽内の処理対象物を混和槽に汲み上げるために、汚泥供給ポンプを混和槽内に配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、液位センサにより満水時の液位を検知した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、満水までに余裕を持たせるために、液位センサにより満水時の9割の液位を検知してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、混和槽に、凝集剤と処理対象物とを別々に供給した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、処理対象物に凝集剤を投入した後に、処理対象物を混和槽に供給してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、第1タイマーおよび第2タイマーにより、それぞれ、第2の時間および第1の時間を測定した例を示したが本発明はこれに限らない。本発明では、1つのタイマーにより、第1の時間および第2の時間の両方を測定してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、被処理水を生物反応槽、最終沈殿池、および、固液分離システムにより処理する構成の例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、被処理水をその他の処理(たとえば、化学的処理(薬品処理、オゾン処理など)等)によりさらに水処理してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、説明の便宜上、制御部による制御処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限らない。本発明では、制御部による処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
5 フロック化装置
6 固液分離装置
52 混和槽
52b 排出口
52c 羽根車(撹拌部)
52d モータ(撹拌部)
53 液位センサ
74 報知ランプ(報知部)
100、200 固液分離システム

Claims (8)

  1. 処理対象物を凝集して脱水処理を行う固液分離システムであって、
    処理対象物が供給され、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化する混和槽と、
    前記混和槽内の所定液位を検知する液位センサとを備え、
    前記液位センサにより前記混和槽内の液位が前記混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、前記混和槽への処理対象物の供給、および、前記混和槽による凝集処理を停止するように構成されている、固液分離システム。
  2. 前記混和槽に処理対象物が供給され、正常に凝集処理が行われている間において、単位時間当たりに前記混和槽に供給される処理対象物の量は、単位時間当たりに前記混和槽から排出される処理対象物の量よりも多い、請求項1に記載の固液分離システム。
  3. 前記液位センサにより前記混和槽内の液位が前記混和槽への処理対象物の供給開始から前記第1の時間内に検知された場合に、前記混和槽への処理対象物の供給を停止し、停止時点から第2の時間経過後に、再び、前記混和槽への処理対象物の供給を開始するように構成されている、請求項1または2に記載の固液分離システム。
  4. 前記第2の時間は、前記第1の時間よりも短い、請求項3に記載の固液分離システム。
  5. 前記混和槽から排出された処理対象物の脱水処理を行う固液分離装置をさらに備え、
    前記液位センサにより前記混和槽内の液位が前記混和槽への処理対象物の供給開始から前記第1の時間継続して検知されない場合に、前記混和槽への処理対象物の供給、前記混和槽による凝集処理、および、前記固液分離装置による脱水処理を停止するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の固液分離システム。
  6. 前記液位センサは、前記混和槽の処理対象物の排出口よりも高い位置に設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の固液分離システム。
  7. 前記液位センサにより前記混和槽内の液位が前記混和槽への処理対象物の供給開始から前記第1の時間継続して検知されないことに基づいて凝集不良である旨を報知する報知部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の固液分離システム。
  8. 撹拌部を含み、処理対象物が供給され、前記撹拌部により処理対象物と凝集剤とを撹拌することにより、処理対象物の固体成分を凝集してフロック化する混和槽と、
    前記混和槽内の所定液位を検知する液位センサとを備え、
    前記液位センサにより前記混和槽内の液位が前記混和槽への処理対象物の供給開始から第1の時間継続して検知されない場合に、少なくとも、前記混和槽への処理対象物の供給、および、前記混和槽による凝集処理を停止するように構成されている、フロック化装置。
JP2015145100A 2015-07-22 2015-07-22 固液分離システムおよびフロック化装置 Active JP6429745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145100A JP6429745B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 固液分離システムおよびフロック化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145100A JP6429745B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 固液分離システムおよびフロック化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017023940A true JP2017023940A (ja) 2017-02-02
JP6429745B2 JP6429745B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=57945333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015145100A Active JP6429745B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 固液分離システムおよびフロック化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6429745B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093802A (ja) * 2001-09-27 2003-04-02 Daicel Chem Ind Ltd 排水処理装置及びその運転方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093802A (ja) * 2001-09-27 2003-04-02 Daicel Chem Ind Ltd 排水処理装置及びその運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6429745B2 (ja) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4874231B2 (ja) 水処理システム
US10479710B2 (en) Granule-forming method and waste water treatment method
JP5176625B2 (ja) スクリュープレスにおける含水率一定制御方法並びに含水率一定制御装置
MX2010002482A (es) Sistema de tratamiento de aguas residuales.
US20180305227A1 (en) Wastewater treatment method and wastewater treatment system
JP2920803B2 (ja) 固液分離装置
JP2008168199A (ja) 膜分離活性汚泥装置及びその運転方法
JP6429745B2 (ja) 固液分離システムおよびフロック化装置
JP6139349B2 (ja) 水処理システム
JP6662558B2 (ja) 水処理方法および水処理装置
JP2012192325A (ja) 膜ろ過装置
JP2010247043A (ja) 濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法
JP2010247044A (ja) 濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法
JP4079807B2 (ja) 凝集沈澱装置
JP5954687B2 (ja) 廃水処理装置及び廃水処理方法
JP4403849B2 (ja) 凝集処理方法および装置
JP5240232B2 (ja) 制御システム及び制御装置
JP2005103430A (ja) 凝集装置及び凝集方法
JP2005279347A (ja) 膜分離装置を用いる生物学的処理方法および装置
JP4985088B2 (ja) 薬注制御方法
JP4968420B2 (ja) 凝集剤注入装置
JP6846760B2 (ja) 汚泥処理方法及び汚泥処理装置
JP2013248566A (ja) 膜分離活性汚泥法、及び活性汚泥の改質方法
JP2003047805A (ja) 水処理装置および凝集剤添加量調節装置
JP2006272310A (ja) 凝集装置及び凝集方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250