JP2010247044A - 濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法 - Google Patents

濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スクリュープレスの運転制御方法に関し、前段の濃縮装置を連動・制御するスクリュープレスの運転制御方法を提供する。
【解決手段】 スクリュープレスに供給される濃縮汚泥の圧入圧力を一定に制御すると共に、前段の回転濃縮機へ供給する原液流量を一定とするため、濃縮汚泥供給ポンプ、回転濃縮機のスクリュー軸回転数、スクリュープレスのスクリュー軸回転数の3つのパラメータを段階的に変動させるので、スクリュープレスの性能を向上させると共に、安定運転が可能となるものである。また、回転濃縮機とスクリュープレスを直接供給ポンプで連結することにより、濃縮から脱水までの期間が短縮でき、腐敗などの懸念がなく、脱水効率に寄与できるものである。
【選択図】 図6

Description

本発明は、スクリュープレスの運転制御方法に関し、スクリュープレスに供給される濃縮汚泥の圧入圧力を一定に制御するために、前段の濃縮装置を連動・制御するスクリュープレスの運転制御方法に関する。
従来、下水、し尿、あるいは食品生産加工排水等の有機性汚泥は高分子凝集剤を添加して、凝集槽内で攪拌・混合し、凝集フロックを生成させている。濃度の低い有機性汚泥を直接スクリュープレスで濃縮・脱水させると、スクリュープレスの汚泥注入側では汚泥濃度が低いため、濃縮ゾーンの外筒スクリーンでは固形物負荷よりも水負荷が大きく、外筒スクリーンから多量の水が排出される。したがって、スクリュープレスによる水負荷を軽減させるために、この凝集フロックを更に濃縮装置により濃縮してろ過脱水する方法がとられている。これらの濃縮装置は、例えば1%の濃度の汚泥を4〜5%に濃縮し、この濃縮汚泥をスクリュープレスでろ過・脱水している。
上記濃縮装置として、外筒スクリーンに内設したスクリュー軸を回転させ、目詰まりしやすいろ過面を再生しながら濃縮する回転濃縮機は、特許文献1に記載してあるように、本願発明の出願人が提案している。
また、脱水装置として、円筒スクリーンとその内側で回転自在なスクリュー軸とを備え、このスクリュー軸の駆動回転で凝集汚泥を搬送しながら固液分離するスクリュープレスにおいて、このスクリュープレスに汚泥等の原液を供給する濃縮汚泥供給ポンプと、スクリュープレスに供給される濃縮汚泥の圧入圧力を検出する圧力検出器を設け、前記圧力検出器で検出される圧入圧力が略一定になるように前記濃縮汚泥供給ポンプの供給流量を制御する方法も、例えば特許文献2に記載してあるように、本願発明の出願人が提案している。
また、外筒スクリーンとスクリュー軸を差速回転させながら汚泥を濃縮する差速回転濃縮機の濃縮汚泥濃度を制御する方法として、濃縮汚泥の汚泥受槽に電力検出器を配設し、電力検出器が検出した濃縮汚泥濃度の電気信号を判別して、薬注率、スクリュー軸回転数、外筒スクリーン回転数を制御する技術も、例えば特許文献3に記載してあるように、本願発明の出願人が提案している。
また、濃縮機能付凝集混和槽と標準的な凝集混和槽を直列に配設し、一定流量の原汚泥を濃縮機能付凝集混和槽に供給し、スクリュープレスに圧入する凝集汚泥の圧入圧を一定に保ちながら、濃縮機能付凝集混和槽のタンク内圧の変動に伴い、濃縮機能付凝集混和槽に添加する高分子凝集剤の薬注率を変化させて濃縮汚泥の汚泥濃度を調整し、脱水機に供給する前に凝集混和槽の一定の圧入圧で固形物処理量を調整する技術も、例えば特許文献4に記載してあるように、本願発明の出願人が提案している。
特開2003−181216号公報 特開2008−55450号公報 特開2006−289308号公報 特開2007−136347号公報
通常、濃縮汚泥を脱水する場合は、濃縮装置で濃縮した汚泥を一旦貯留槽に入れ、それを原液として再度凝集させて脱水する方式をとる。この場合、処理手順や時間的な制約の関係で、濃縮汚泥貯留槽に長時間滞留することになり、その結果、濃縮汚泥の腐敗が進行し脱水性が低下する。そのため、濃縮汚泥に対する脱水効率が上がらないばかりか、逆に脱水性が低下するなどの現象が発生することがある。したがって、濃縮汚泥を脱水する場合は、濃縮後、直ちに脱水することが望まれる。また、濃縮後に脱水するためには、上記濃縮装置、脱水装置だけでなく、濃縮汚泥貯留槽が必要となり、大きな設置面積が必要であった。
従来のスクリュープレスは、ろ過性の良い汚泥に対しては、スクリューの回転数を制御することにより、過負荷防止と、均一な含水率のケーキが得られるものであるが、難ろ過性の汚泥に対しては、ろ過室の容積を減少させて圧搾脱水すると、早期に外筒スクリーンのろ過面が目詰まりする。あるいは、急激に圧搾すると、汚泥がろ液とともに外筒スクリーンから排出され、ろ液が懸濁する恐れがある。従来のスクリュープレスの運転制御方法では、スクリュープレスに供給される原液の圧入圧力を一定に制御するために、スクリュープレスに供給される原液の供給流量を制御すべく原液供給ポンプの供給流量を制御するものである。しかし、実際には原液の濃度や脱水性の変動により処理量が変動する。例えば、原液濃度が小さいときは供給流量が多くなり、原液濃度が大きいときは供給流量が少なくなる。そのために、供給流量が変動することになるという問題点があった。
また、差速回転濃縮機において、薬注率、スクリュー軸回転数、外筒スクリーン回転数を制御し、濃縮汚泥濃度を一定に保つ技術は、濃縮後の汚泥濃度が安定し、濃縮後の処理工程の管理が容易になるものである。しかし、汚泥性状の変動により濃縮汚泥量にバラつきが生じ、後段の連続式脱水機との間で処理量連続性の確保が困難となる。濃縮汚泥を一時貯蔵する場合は、濃縮汚泥貯留槽が必要となり、大きな設置面積が必要であった。
また、標準的な凝集混和槽の前段に濃縮機能付凝集混和槽を設置した脱水機の制御方法は、原汚泥濃度や原汚泥の固形物処理量の変動に対しては、濃縮機能付凝集混和槽と凝集混和槽のタンク内圧を検知して、凝集混和槽のタンク内圧を一定に維持しながら、一段目の濃縮機能付凝集混和槽の高分子凝集剤の添加量を調節して濃縮率を改善し、脱水性を改善することにより、後段の脱水機での負荷を均等化するものである。しかし、濃縮機能付凝集混和槽では、せいぜい1.5〜2倍の濃縮が通常運転可能範囲であるため、急激に変動する汚泥濃度や汚泥性状に対しては対応できる能力に限界がある。
この発明は、スクリュープレスに供給される濃縮汚泥の圧入圧力を一定に制御すると共に、前段の回転濃縮機へ供給する原液流量を一定とするため、回転濃縮機のスクリュー軸と濃縮汚泥供給ポンプ及びスクリュープレスのスクリュー軸の回転数を制御する運転制御方法を提供する。
濃縮機の排出部に配設した濃縮汚泥管を濃縮汚泥供給ポンプに接続し、濃縮汚泥供給ポンプの吐出側に脱水機を連設して、濃縮機の濃縮汚泥を脱水機に圧入し、脱水処理する汚泥脱水システムにおいて、スクリュープレスに圧入する濃縮汚泥の基準圧力と、濃縮汚泥供給ポンプの基準回転数と、回転濃縮機のスクリュー軸の基準回転数と、スクリュープレスのスクリュー軸の基準回転数を設定し、段階的に増減させる濃縮汚泥供給ポンプの回転数と、回転濃縮機のスクリュー軸の回転数と、スクリュープレスのスクリュー軸の回転数を設定し、濃縮汚泥の圧入圧力を測定して、この測定した濃縮汚泥の圧入圧力が予め設定した基準圧力の範囲外となった時、濃縮汚泥供給ポンプの基準回転数と、回転濃縮機のスクリュー軸の基準回転数を段階的に増減させると共に、濃縮汚泥供給ポンプの回転数が予め設定した基準回転数の範囲外となった時、スクリュープレスのスクリュー軸の基準回転数を段階的に増減させて、濃縮汚泥の圧入圧力を基準圧力の範囲内に制御するもので、スクリュープレスの性能を向上させると共に、安定運転が可能となるものである。また、回転濃縮機とスクリュープレスを直接圧入ポンプで連結することにより、濃縮から脱水までの期間が短縮でき、腐敗などの懸念がなく、脱水効率に寄与できるものである。
詳しくは、スクリュープレスに圧入する濃縮汚泥の圧入圧力を一定時間ごとに測定し、測定した濃縮汚泥の圧入圧力が予め設定した基準圧力より低い時、濃縮汚泥供給ポンプの回転数と、回転濃縮機のスクリュー軸の回転数をそれぞれ設定した回転数幅だけ増加させ、濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返し、濃縮汚泥供給ポンプの回転数が予め設定した最大基準回転数より大きくなると、スクリュープレスのスクリュー軸の回転数を設定した回転数幅だけ減少させて、濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返すと共に、測定した濃縮汚泥の圧入圧力が予め設定した基準圧力より高い時、濃縮汚泥供給ポンプの回転数と、回転濃縮機のスクリュー軸の回転数をそれぞれ設定した回転数幅だけ減少させ、濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に降下するまでこの操作を繰返し、濃縮汚泥供給ポンプの回転数が予め設定した最小基準回転数より小さくなると、スクリュープレスのスクリュー軸の回転数を設定した回転数幅だけ増加させて、濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に降下するまでこの操作を繰返すものである。
上記濃縮汚泥の圧入圧力を基準圧力の範囲内に制御するシステムにおいて、高分子凝集剤を供給する高分子供給ポンプの基準回転数、及び高分子供給ポンプの回転数を段階的に増減させる回転数幅を設定し、回転濃縮機のスクリュー軸の回転数を段階的に増加させる時、同時に高分子供給ポンプの回転数を設定した回転数幅だけ段階的に減少させると共に、回転濃縮機のスクリュー軸の回転数を段階的に減少させる時、同時に高分子供給ポンプの回転数を設定した回転数幅だけ段階的に増加させるもので、回転濃縮機の排出汚泥の濃度調整を行うことができる。
また、濃縮汚泥供給ポンプの回転数が最大回転数、または回転濃縮機のスクリュー軸の回転数が最大回転数、または高分子供給ポンプの回転数が最小回転数、あるいはスクリュープレスのスクリュー軸の回転数が最小回転数の何れかに達しても、スクリュープレスに圧入する濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止すると共に、濃縮汚泥供給ポンプの回転数が最小回転数、または回転濃縮機のスクリュー軸の回転数が最小回転数、または高分子供給ポンプの回転数が最大回転数、あるいはスクリュープレスのスクリュー軸の回転数が最大回転数の何れかに達しても、スクリュープレスに圧入する濃縮汚泥の圧入圧力が基準圧力の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止するもので、安全に配慮した処理システムとなるものである。
回転濃縮機の排出部に濃縮汚泥管を立設し、圧入圧力比較制御を行いながら、濃縮汚泥管に貯留する濃縮汚泥の基準液位と、原汚泥を供給する原液供給ポンプの基準回転数、及び原液供給ポンプの回転数を段階的に増減させる回転数を設定し、濃縮汚泥管の液位を測定して液位データが予め設定した基準液位の範囲外となった時、原液供給ポンプの回転数を設定した回転数だけ段階的に増減させて、濃縮汚泥管の液位を基準液位の範囲内に制御するもので、回転濃縮機とスクリュープレスとの汚泥処理の連続性を確保できるものである。
詳しくは、濃縮汚泥管に貯留する濃縮汚泥の液位を一定時間ごとに測定し、測定した濃縮汚泥管の液位が予め設定した基準液位より低い時、原液供給ポンプの回転数を設定した回転数幅だけ増加させて、濃縮汚泥の液位が基準液位の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返すと共に、測定した濃縮汚泥管の液位が予め設定した基準液位より高い時、原液供給ポンプの回転数を設定した回転数幅だけ減少させて、濃縮汚泥の液位が基準液位の範囲内に降下するまでこの操作を繰返すものである。
また、原液供給ポンプの回転数が最大回転数、または最小回転数に達しても、濃縮汚泥管に貯留する濃縮汚泥の液位が基準液位の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止するもので、安全に配慮した処理システムとなるものである。
スクリュープレスに供給される濃縮汚泥の圧入圧力を一定に制御すると共に、前段の回転濃縮機へ供給する原液流量を一定とするため、濃縮汚泥供給ポンプ、回転濃縮機のスクリュー軸回転数、スクリュープレスのスクリュー軸回転数の3つのパラメータを段階的に変動させるので、スクリュープレスの性能を向上させると共に、安定運転が可能となるものである。また、回転濃縮機とスクリュープレスを直接圧入ポンプで連結することにより、濃縮から脱水までの期間が短縮でき、腐敗などの懸念がなく、脱水効率に寄与できるものである。さらに、装置全体がコンパクトになり、省スペースとなる。
この発明に係わる濃縮機と脱水機の運転制御システムである。 同じく、回転濃縮機の一部縦断面図である。 同じく、スクリュープレスの一部縦断面図である。 同じく、スクリュープレスの供給側の拡大図である。 同じく、スクリュープレスの排出側の拡大図である。 同じく、運転制御方法のフローチャートである。
図1はこの実施の形態に係る濃縮機と脱水機の運転制御システムであって、汚泥貯留槽(図示せず)に貯留されている汚泥等の処理原液は、原液供給ポンプ1により原液流量(「供給流量」ともいう)で原液供給管2を経て凝集装置3に供給される。
原液供給管2には高分子凝集剤を供給する高分子供給ポンプ4の凝集剤供給管5が接続されている。なお、凝集剤供給管5は凝集装置3に接続してもよい。高分子凝集剤は原液流量に対して一定の割合で供給されており、高分子供給ポンプ4の回転数は制御装置60により原液供給ポンプ1の回転数と比例制御で行われている。
上記凝集装置3は、原液供給ポンプ1と高分子供給ポンプ4から凝集装置3に供給された汚泥と高分子凝集剤を、撹拌機で撹拌混合して凝集フロックを生成させるものであり、撹拌槽6内に流入した原液と高分子凝集剤が攪拌駆動機7で回転駆動される撹拌羽根8で撹拌される構成である。この凝集装置3で撹拌・凝集された凝集汚泥は凝集汚泥供給管9を経て濃縮機10に供給される。
本実施例の濃縮機は、回転濃縮機を用いており、図2は回転濃縮機の縦断側面図である。回転濃縮機11は周部にろ過面を有する外筒スクリーン12の内部に、スクリュー羽根13を巻き掛けたスクリュー軸14が配設してある。外筒スクリーン12の端部に入口フランジ15と出口フランジ16が嵌着してある。入口フランジ15をスクリュー軸14に軸支して、出口フランジ16に連結した外筒駆動軸17をろ液受槽18に支架した軸受19に軸支してある。スクリュー軸14に連結したスクリュー駆動軸20が外筒駆動軸17に挿通してある。スクリュー軸14の前端部に汚泥の供給路21が設けてあり、外筒スクリーン12の始端部に複数個の供給口21aを開口し、出口フランジ16に複数の排出口16aが設けてある。外筒スクリーン12とスクリュー軸14の間にろ過室22を形成してある。
図2に示すように、外筒スクリーン12の外筒駆動軸17とスクリュー軸14のスクリュー駆動軸20に外筒駆動機23とスクリュー駆動機24が個別に連動連結してあり、外筒スクリーン12とスクリュー軸14を逆方向に差速回転させる。スクリュー軸14の供給路21からろ過室22に供給した汚泥を、外筒スクリーン12とスクリュー軸14を逆回転させながら、外筒スクリーン12からろ液を分離して、濃縮した汚泥を出口フランジ16の排出口16aから排出する。外筒スクリーン12とスクリュー軸14を差速回転させることにより、相対的にスクリュー羽根13の回転数を高め、外筒スクリーン12のろ過面の摺接回数を増加させる。目詰りせんとする外筒スクリーン12のろ過面を再生してろ液の排出を促進させ、濃度の低い汚泥の大量処理を可能とする。なお、符号25は外筒スクリーン12に沿って配設した洗浄水管であって、目詰まりした外筒スクリーン12のスクリーン面に高圧水を噴射してろ過面の目詰まりを解消させる。また、ろ液受槽18に分離排出されるろ液の一部を濃縮汚泥管26内へ供給することにより、濃縮汚泥管26内の濃縮汚泥のブリッジを防止し、濃縮汚泥供給ポンプ27へスムーズに供給することが可能となる。
回転濃縮機11でろ液を分離した濃縮汚泥は、濃縮汚泥管26を経て濃縮汚泥供給ポンプ27に供給される。濃縮汚泥管26は回転濃縮機11から排出された濃縮汚泥をある程度貯留できる容積を有しており、貯留量を計測する液位計28を配設してある。濃縮汚泥は、濃縮汚泥供給ポンプ27により濃縮汚泥供給管29を経て脱水機30に圧入供給される。濃縮汚泥供給管29には脱水機30に圧入供給される濃縮汚泥の圧入圧力を計測するための圧力計PSが配設されている。
本実施例の脱水機30は連続的に濃縮汚泥を脱水処理できるスクリュープレス31を用いており、スクリュープレス31に回転濃縮機11を載置し、吐出側をスクリュープレス31に接続した濃縮汚泥供給ポンプ27を、回転濃縮機11の排出部に立設した濃縮汚泥管26に配設してある。脱水機に濃縮機を載置してあるので、濃縮汚泥を貯留槽に長時間滞留させる必要がなく、腐敗による脱水効率が低下することがない。また、濃縮装置、濃縮汚泥貯留槽、及び脱水設備の大きな設置面積も必要としない。従って、下水、し尿、集落排水、工場等の排水処理施設に設置すれば、省スペースの濃縮脱水設備となる。
図3は圧入圧力一定制御装置に使用するスクリュープレスの一部縦断側面図であって、スクリュープレス31は、周部にろ過面を有する外筒スクリーン32にスクリュー羽根33を巻き掛けたスクリュー軸34が内設してある。スクリュー軸34は汚泥の供給側からケーキの排出側に向って拡大させてあり、外筒スクリーン32とスクリュー軸34との間のろ過室35を供給側から排出側に向って縮小させてある。
図4はスクリュープレスの供給側の拡大図であって、外筒スクリーン32の供給側に嵌着した入口フランジ36にスプロケット37を外嵌し、フレーム38に載置した正逆転可能な外筒駆動機39に連動連結してある。スクリュー軸34に凝集スラリーの供給路41が設けてあり、ろ過室35の始端部に供給孔41aを開口して、スクリュー軸34の延設部と濃縮汚泥供給管29が連結してある。供給孔41aからろ過室5内に圧入される濃縮汚泥がスクリュー軸34に巻き掛けたスクリュー羽根33の間から供給するように構成されており、凝集された軟弱な汚泥等の濃縮汚泥がスクリュー羽根3の影響を受けないようにされている。
図5はスクリュープレスの排出側の拡大図であって、外筒スクリーン32の排出側に連結した回転板42をフレーム43に支架してあり、外筒スクリーン32に内設したスクリュー軸34にスクリュー駆動軸44が連結してある。ろ過室35の排出口35aに対設した背圧調整用のプレッサー45がフレーム43に配設した移動軸46に摺動自在に支架してある。
図3に示すように、スクリュー軸34に連結したスクリュー駆動軸44はフレーム43の架台48に設けた軸受49に軸支してある。このスクリュー駆動軸44にスプロケット50が嵌着してあり、フレーム43に載置したスクリュー駆動機51に連動連結してある。
図3に示すように、スクリュー軸34のスクリュー駆動機51を作動させ、スクリュー軸34の供給路41からろ過室35に濃縮汚泥を供給し、濃縮汚泥をスクリュー羽根33で移送しながら外筒スクリーン32からろ液を分離する。プレッサー45でろ過室35の排出口35aの開口量を調節し、ろ過室35に背圧を加えながら固液分離を促進させて脱水ケーキを排出する。外筒スクリーン32に沿って洗浄管52が配設してあり、洗浄時は洗浄管52から洗浄水を外筒スクリーン32に噴射すると共に、外筒スクリーン32を外筒駆動機39により回転させることによって外筒スクリーン32の全面を洗浄する。なお、外筒スクリーン32の下方にろ液トラフ53が配設してあり、符号54は、スクリュープレス31の終端部に配設した脱水ケーキのケーキ受槽である。
本願発明に係る運転制御方法は、原液を回転濃縮機11へ定量供給するシステムにおいて、スクリュープレス31を安定して運転するために、スクリュープレス31に供給される汚泥等の圧入圧力を一定に制御することを基本としている。
そこで、前記圧入圧力を一定に制御するために、前記スクリュープレス31に供給される濃縮汚泥の供給流量を制御すべく濃縮汚泥供給ポンプ27を回転制御するものである。
より詳しく説明すると、スクリュープレス31の運転が開始されると、スクリュープレス31に供給される濃縮汚泥の圧入圧力の圧力データP1は、圧力計PSで検知されて制御装置60に送られる。
スクリュープレス31の運転中は、汚泥性状の変動で汚泥のろ過性が悪くなったりしてスクリュープレス31への負荷が増えると、濃縮汚泥の圧入圧力が上昇する。一方、汚泥のろ過性が回復したりして、スクリュープレス31への負荷が減少すると、濃縮汚泥の圧入圧力P1が減少する。
そこで、制御装置60では、圧力計PSの圧力データP1が予め設定した基準圧力P0と比較判断して、基準圧力P0より高い場合には、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を減らすべく濃縮汚泥供給ポンプ27に指令を与えて供給流量を減少させる。一方、圧力データP1が基準圧力P0より低い場合には、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を増やすべく濃縮汚泥供給ポンプ27に指令を与えて供給流量を増加させる。
したがって、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を制御して供給流量を調整することにより、スクリュープレス31に供給される濃縮汚泥の圧入圧力P1がほぼ基準圧力P0に維持されることになる。
基準圧力P0は、ある程度の幅を持たせて設定することができ、圧力データP1がその設定幅内にある時は、現状を維持した状態で通常運転を継続する。
ところが、脱水性の変動により処理量が変動し、例えば、スクリュープレス31に供給する圧入圧力が小さくなると、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を大きくして供給量を増加させるのであるが、濃縮汚泥供給ポンプ27に供給する濃縮汚泥が不足し、回転濃縮機11とスクリュープレス31との連続性が途切れる可能性がある。また、原液の濃度変動により回転濃縮機11での処理量が変動し、例えば、原液濃度が低くなると回転濃縮機11の濃縮汚泥量が減少し、濃縮汚泥供給ポンプ27に供給する濃縮汚泥が不足することになる。
したがって、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転制御に伴い、前段の回転濃縮機11の処理量を調整すべく、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を同時に制御するものである。
より詳しく説明すると、圧力データP1が基準圧力P0より高い場合には、制御装置60で濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を減らす指令を与えると共に、回転濃縮機11からの濃縮汚泥量を減らすべく回転濃縮機11のスクリュー駆動機24に指令を与えスクリュー軸14の回転数を減少させる。一方、圧力データP1が基準圧力P0より低い場合には、制御装置60で濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を増やす指令を与えると共に、回転濃縮機11から排出させる濃縮汚泥量を増やすべく回転濃縮機11のスクリュー駆動機24に指令を与えスクリュー軸14の回転数を増加させる。
さらに、上記回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を減少させると共に、高分子供給ポンプ4の回転数を増加させる、あるいは回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を増加させると共に、高分子供給ポンプ4の回転数を減少させて、回転濃縮機11の排出濃度を調整する操作を行っても良い。
次に、上記増減させた濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データと予め設定してある濃縮汚泥供給ポンプ27の基準回転数を制御装置60により比較判断して、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データが基準回転数より高い場合には、スクリュープレス31のろ過室内圧を上昇させるべくスクリュープレス31のスクリュー駆動機51に指令を与えてスクリュー軸34の回転数を減少させる。一方、回転数データが設定回転数より低い場合には、スクリュープレス31のろ過室内圧を下降させるべくスクリュープレス31のスクリュー駆動機51に指令を与えてスクリュー軸34の回転数を増加させる。
基準回転数は、ある程度の幅を持たせて設定することができ、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データがその設定幅内にある時は、現状を維持した状態で通常運転を継続する。
一旦、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数、スクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数を変更させると、一定時間経過後に再度圧力データP1を計測し、圧力データP1が基準圧力P0内に復帰するまで上記動作を繰り返す。
濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数、スクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数は、圧力データP1が基準圧力P0内に復帰するまで段階的に増減させる。各回転数の変更幅は予め設定しておく。それぞれの回転数の上限、下限を設定し、上限あるいは下限に達すると警報を発するか、あるいは運転を自動停止して調査ができるようにしてもよい。
上記原液流量一定制御とは別途に、濃縮汚泥管26内の濃縮汚泥量を一定に制御するために、回転濃縮機11の原液供給量を制御すべく回転濃縮機11へ原液を供給する原液供給ポンプ1の回転制御を行っている。
より詳しく説明すると、制御装置60では、濃縮汚泥管26に配設した液位計28の液位データL1が予め設定した基準液位L0と比較判断して、液位データL1が基準液位L0より高い場合には、濃縮汚泥管26内の濃縮汚泥量を減らすべく回転濃縮機11へ原液を供給する原液供給ポンプ1に指令を与えて回転数を減少させる。一方、液位データL1が基準液位L0より低い場合には、濃縮汚泥管26内の濃縮汚泥量を増やすべく回転濃縮機11へ原液を供給する原液供給ポンプ1に指令を与えて回転数を増加させる。
一旦、回転濃縮機11へ原液を供給する原液供給ポンプ1の回転数を変更させると、一定時間経過後に再度液位データL1を計測し、液位データL1が基準液位L0内に復帰するまで上記動作を繰り返す。
基準液位L0は、ある程度の幅を持たせて設定することができ、液位データL1がその設定幅内にある時は、現状を維持した状態で通常運転を継続する。
回転濃縮機11へ原液を供給する原液供給ポンプ1の回転数は、液位データL1が基準液位L0内に復帰するまで段階的に増減させる。回転数の変更幅は予め設定しておく。回転数の上限、下限を設定し、上限あるいは下限に達すると警報を発するか、あるいは運転を自動停止して調査ができるようにしてもよい。
図6はこの実施の形態に係る回転濃縮機とスクリュープレスの運転制御方法のフローチャートである。
A.初期設定
濃縮汚泥をスクリュープレス31に圧入する際の基準圧力P0を設定する。本実施例では最大基準圧力P0maxと最小基準圧力P0minの間を基準圧力P0としている。
原液供給ポンプ1の定格回転数N1を設定する。
濃縮汚泥供給ポンプ27の基準回転数N02、最大回転数N2max、最小回転数N2minを設定し、段階的に増減させる回転数幅n2を設定する。本実施例では最大基準回転数N02maxと最小基準回転数N02minの間を基準回転数N02としている。
回転濃縮機11のスクリュー軸14の基準回転数N3、最大回転数N3max、最小回転数N3minを設定し、段階的に増減させる回転数幅n3を設定する。
スクリュープレス31のスクリュー軸34の基準回転数N4、最大回転数N4max、最小回転数N4minを設定し、段階的に増減させる回転数幅n4を設定する。
高分子供給ポンプ4の基準回転数N5、最大回転数N5max、最小回転数N5minを設定し、段階的に増減させる回転数幅n5を設定する。
濃縮汚泥を濃縮汚泥管26に貯留する際の基準液位L0を設定する。本実施例では最大基準液位L0maxと最小基準液位L0minの間を基準液位L0としている。
B.運転開始
上記基準回転数及び定格回転数で各機器を運転する。尚、高分子供給ポンプ4は原液供給ポンプ1の回転数に従って比例制御で運転する。また、回転濃縮機11の外筒スクリーン12を駆動させる外筒駆動機23は、スクリュー軸14を駆動させるスクリュー駆動機24の回転数に従って比例制御で差速回転する。
C.圧入圧力比較
濃縮汚泥をスクリュープレス31に圧入する際の圧力データP1を測定し、基準圧力P0と比較する。
圧力データP1が基準圧力P0内にある場合は、各機器の運転を現状の状態で継続する。
圧力データP1が基準圧力P0より小さい(P1<P0min)場合は、フローチャートのDへ移行して濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を段階的に増加させる制御を行う。
圧力データP1が基準圧力P0より大きい(P0max<P1)場合は、フローチャートのFへ移行して濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を段階的に減少させる制御を行う。
D.濃縮汚泥供給ポンプ回転数増
上記フローチャートCにおいて、圧力データP1が基準圧力P0より小さい(P1<P0min)場合は、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を予め設定した回転数だけ増加させる(N2+n2)制御を行う。
E.濃縮機のスクリュー軸回転数増
上記フローチャートDにおいて、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を増加した後、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を予め設定した回転数だけ増加させる(N3+n3)制御を行う。
F.高分子供給ポンプ回転数減
上記フローチャートEにおいて、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を増加した後、高分子供給ポンプ4の回転数を予め設定した回転数だけ減少させる(N5−n5)制御を行う。
G.濃縮汚泥供給ポンプ回転数減
上記フローチャートCにおいて、圧力データP1が基準圧力P0より大きい(P0max<P1)場合は、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を予め設定した回転数だけ減少させる(N2−n2)制御を行う。
H.濃縮機のスクリュー軸回転数減
上記フローチャートFにおいて、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数を減少した後、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を予め設定した回転数だけ減少させる(N3−n3)制御を行う。
I.高分子供給ポンプ回転数増
上記フローチャートHにおいて、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数を減少した後、高分子供給ポンプ4の回転数を予め設定した回転数だけ増加させる(N5+n5)制御を行う。
J.濃縮汚泥供給ポンプ回転数比較
濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データN2を測定し、基準回転数N02と比較する。
回転数データN2が基準回転数N02内にある場合は、フローチャートCに戻って、圧力データP1を測定し、基準圧力P0と比較する。
回転数データN2が基準回転数N02より大きい(N02max<N2)場合は、フローチャートのKへ移行してスクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数を段階的に減少させる制御を行う。
回転数データN2が基準回転数N02より小さい(N2<N02min)場合は、フローチャートのLへ移行してスクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数を段階的に増加させる制御を行う。
K.脱水機のスクリュー軸回転数減
上記フローチャートJにおいて、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データN2が基準回転数N02より大きい(N02max<N2)場合は、スクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数を予め設定した回転数だけ減少させる(N4−n4)制御を行う。
L.脱水機のスクリュー軸回転数増
上記フローチャートJにおいて、濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数データN2が基準回転数N02より小さい(N2<N02min)場合は、スクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数を予め設定した回転数だけ増加させる(N4+n4)制御を行う。
一定時間経過後に再度圧力データP1を計測し、圧力データP1が基準圧力P0内に復帰するまで上記動作を繰り返す。濃縮汚泥供給ポンプ27の回転数が最大回転数N2max、あるいは最小回転数N2min、また、回転濃縮機11のスクリュー軸14の回転数が最大回転数N3max、あるいは最小回転数N3min、また、高分子供給ポンプ4の回転数が最大回転数N5max、あるいは最小回転数N5min、また、スクリュープレス31のスクリュー軸34の回転数が最大回転数N4max、あるいは最小回転数N4minに達しても圧力データP1が基準圧力P0内に復帰しない場合は、警報を発するか、あるいは運転を自動停止する。
M.液位比較
濃縮汚泥を濃縮汚泥管26に貯留する際の液位データL1を測定し、基準液位L0と比較する。
液位データL1が基準液位L0内にある場合は、各機器の運転を現状の状態で継続する。
液位データL1が基準液位L0より小さい(L1<L0min)場合は、フローチャートのNへ移行して原液供給ポンプ1の回転数を段階的に増加させる制御を行う。
液位データL1が基準液位L0より大きい(L0max<L1)場合は、フローチャートのOへ移行して原液供給ポンプ1の回転数を段階的に減少させる制御を行う。
N.原液供給ポンプ回転数増
上記フローチャートMにおいて、液位データL1が基準液位L0より小さい(L1<L0min)場合は、原液供給ポンプ1の回転数を予め設定した回転数だけ増加させる(N1+n1)制御を行う。
O.原液供給ポンプ回転数減
上記フローチャートMにおいて、液位データL1が基準液位L0より大きい(L0max<L1)場合は、原液供給ポンプ1の回転数を予め設定した回転数だけ減少させる(N1−n1)制御を行う。
一定時間経過後に再度液位データL1を計測し、液位データL1が基準液位L0内に復帰するまで上記動作を繰り返す。原液供給ポンプ1の回転数が最大回転数N1maxまたは最小回転数N1minに達しても液位データL1が基準液位L0内に復帰しない場合は、警報を発するか、あるいは運転を自動停止する。
濃縮機として回転濃縮機はベルト型濃縮機や多重円板型濃縮機等の従来の濃縮機と比較して、サイズが小さくコンパクトであり、電動機容量も小さく省電力である。また、回転濃縮機はスクリュー軸の回転数制御による濃縮濃度の調整が容易である。
脱水機としてスクリュープレス式脱水機はベルト型脱水機や遠心脱水機等の従来の連続式脱水機と比較して、サイズが小さくコンパクトであり、電動機容量も小さく省電力である。また、スクリュープレスは圧入圧力一定制御による安定運転が容易である。
この回転濃縮機とスクリュープレスとを組み合わせることで、濃縮から脱水までの制御を一括して行うことができ、省スペース、省エネルギーで産業に寄与することができるものである。
1 原液供給ポンプ
4 高分子供給ポンプ
11 回転濃縮機
14 スクリュー軸
26 濃縮汚泥管
27 濃縮汚泥供給ポンプ
31 スクリュープレス
34 スクリュー軸

Claims (7)

  1. 濃縮機(10)の排出部に配設した濃縮汚泥管(26)を濃縮汚泥供給ポンプ(26)に接続し、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の吐出側に脱水機(30)を連設して、濃縮機(10)の濃縮汚泥を脱水機(30)に圧入し、脱水処理する汚泥脱水システムにおいて、スクリュープレス(31)に圧入する濃縮汚泥の基準圧力(P0)と、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の基準回転数(N02)と、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)と、スクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の基準回転数(N4)を設定し、段階的に増減させる濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数(n2)と、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の回転数(n3)と、スクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の回転数(n4)を設定し、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)を測定して、この測定した濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が予め設定した基準圧力(P0)の範囲外となった時、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の基準回転数(N02)と、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)を段階的に増減させると共に、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数(N2)が予め設定した基準回転数(N02)の範囲外となった時、スクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の基準回転数(N4)を段階的に増減させて、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)を基準圧力(P0)の範囲内に制御することを特徴とする濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  2. 上記スクリュープレス(31)に圧入する濃縮汚泥の圧入圧力(P1)を一定時間ごとに測定し、測定した濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が予め設定した基準圧力(P0)より低い時、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の基準回転数(N02)と、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)をそれぞれ回転数(n2、n3)だけ増加させ、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返し、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数(N2)が予め設定した最大基準回転数(N2max)より大きくなると、スクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の基準回転数(N4)を回転数(n4)だけ減少させて、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返すと共に、測定した濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が予め設定した基準圧力(P0)より高い時、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の基準回転数(N02)と、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)をそれぞれ回転数(n2、n3)だけ減少させ、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に降下するまでこの操作を繰返し、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数(N2)が予め設定した最小基準回転数(N02min)より小さくなると、スクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の基準回転数(N4)を回転数(n4)だけ増加させて、濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に降下するまでこの操作を繰返すことを特徴とする請求項1に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  3. 上記濃縮汚泥の圧入圧力(P1)を基準圧力(P0)の範囲内に制御するシステムにおいて、高分子凝集剤を供給する高分子供給ポンプ(4)の基準回転数(N5)、及び高分子供給ポンプ(4)の回転数を段階的に増減させる回転数(n5)を設定し、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)を段階的に増加させる時、同時に高分子供給ポンプ(4)の基準回転数(N5)を回転数(n5)だけ段階的に減少させると共に、回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の基準回転数(N3)を段階的に減少させる時、同時に高分子供給ポンプ(4)の基準回転数(N5)を回転数(n5)だけ段階的に増加させることを特徴とする請求項1または2に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  4. 上記濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数が最大回転数(N2max)、または回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の回転数が最大回転数(N3max)、または高分子供給ポンプ(4)の回転数が最小回転数(N5max)、あるいはスクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の回転数が最小回転数(N4min)の何れかに達しても、スクリュープレス(31)に圧入する濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止すると共に、濃縮汚泥供給ポンプ(27)の回転数が最小回転数(N2min)、または回転濃縮機(11)のスクリュー軸(14)の回転数が最小回転数(N3min)、または高分子供給ポンプ(4)の回転数が最大回転数(N5max)、あるいはスクリュープレス(31)のスクリュー軸(34)の回転数が最大回転数(N4max)の何れかに達しても、スクリュープレス(31)に圧入する濃縮汚泥の圧入圧力(P1)が基準圧力(P0)の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  5. 上記回転濃縮機(11)の排出部に濃縮汚泥管(26)を立設し、圧入圧力比較制御を行いながら、濃縮汚泥管(26)に貯留する濃縮汚泥の基準液位(L0)と、原汚泥を供給する原液供給ポンプ(1)の基準回転数(N1)、及び原液供給ポンプ(1)の回転数を段階的に増減させる回転数(n1)を設定し、濃縮汚泥管(26)の液位(L1)を測定して液位データ(L1)が予め設定した基準液位(L0)の範囲外となった時、原液供給ポンプ(1)の基準回転数(N1)を回転数(n1)だけ段階的に増減させて、濃縮汚泥管(26)の液位(L1)を基準液位(L0)の範囲内に制御することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  6. 上記濃縮汚泥管(26)に貯留する濃縮汚泥の液位(L1)を一定時間ごとに測定し、測定した濃縮汚泥管(26)の液位(L1)が予め設定した基準液位(L0)より低い時、原液供給ポンプ(1)の基準回転数(N1)を回転数(n1)だけ増加させて、濃縮汚泥の液位(L1)が基準液位(L0)の範囲内に上昇するまでこの操作を繰返すと共に、測定した濃縮汚泥管(26)の液位(L1)が予め設定した基準液位(L0)より高い時、原液供給ポンプ(1)の基準回転数(N1)を回転数(n1)だけ減少させて、濃縮汚泥の液位(L1)が基準液位(L0)の範囲内に降下するまでこの操作を繰返すことを特徴とする請求項5に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
  7. 上記原液供給ポンプ(1)の回転数が最大回転数(N1max)、または最小回転数(N1min)に達しても、濃縮汚泥管(26)に貯留する濃縮汚泥の液位(L1)が基準液位(L0)の範囲内に復帰しない時には、警報を発するか、運転を停止することを特徴とする請求項5または6に記載の濃縮装置に連設するスクリュープレスの運転制御方法。
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