JP4232607B2 - 差速回転濃縮機における運転制御方法 - Google Patents

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この発明は、下水混合生汚泥、下水消化汚泥、活性余剰汚泥等に高分子凝集剤を添加して、外筒スクリーンとスクリュー軸を差速回転させながら汚泥を濃縮する差速回転濃縮機の改良に関する。
従来、懸濁物質を含有する原液に凝集剤を添加して、懸濁物質のフロックを形成させ、脱水汚泥の含水率の低減を図っており、外筒スクリーンにスクリュー軸を内設し、スクリュー軸を回転させながら、目詰まりしやすいろ過面を再生し、難ろ過性の有機物を含有する汚泥を濃縮・脱水させる装置として、スクリュープレスは良く知られている。そして、外筒スクリーンとスクリュー軸を互いに逆回転するように構成し、外筒スクリーンの駆動機に負荷検知装置を設け、負荷検知により外筒を減速させて、過負荷を防止するスクリュープレスは、特許文献1に記載してあるように公知である。また、ろ過体の内部に回転可能にスクリューを設けたろ過装置に、供給圧力の検知手段と、スクリューのトルク検出手段と、スクリューの回転数の制御手段を設け、供給圧力とトルクの検出結果によりスクリューの回転数を制御して、処理物の含水率を一定とする制御装置も、特許文献2に記載してあるように公知である。
特開平4−238699号公報(請求項2、図1) 特開2002−239314号公報(請求項4、図1)
上記従来のスクリュープレスは、粘性の少ないろ過性の良い汚泥に対しては、スクリューの回転数を制御することにより、過負荷防止と、均一な含水率のケーキが得られるものであるが、難ろ過性の汚泥に対しては、ろ過室の容積を減少させて圧搾脱水すると、外筒スクリーンのろ過面が早期に目詰まりを発生する。あるいは、汚泥がろ液とともに外筒スクリーンから排出され、ろ液が懸濁する恐れがある。また、供給汚泥量や汚泥濃度の変化により、スクリュー軸や外筒スクリーンに掛かる回転トルクが変動し、濃縮汚泥の濃縮濃度を均一化させることが困難であった。この発明は、濃縮する汚泥濃度を一定に保つために、スクリュー軸と外筒スクリーンの最適差速回転数を制御し、供給汚泥の濃度変動に対して、高分子凝集剤の最適添加率を設定し、供給汚泥の濃度変動による外筒スクリーンの回転トルクの変動に対し、スクリュー軸の回転数を制御する、差速回転濃縮機における運転制御方法を提供する。
差速回転濃縮機における運転制御方法の請求項1に記載の発明は、原液供給量とろ過面積との関係から導き出される原液処理速度を基に算出した
外筒スクリーンの最適回転数=回転係数×原液処理速度
の関係式で表される最適回転数で回転する外筒スクリーンに、原液濃度が変動する一定の原液供給量の原液を供給し、濃縮汚泥の濃縮濃度から高分子凝集剤の添加率を設定して、濃縮濃度に対する高分子凝集剤の添加率と、その添加率の下限値及び上限値と、高分子凝集剤の添加率が下限値または上限値となった時に警報を出すようにプログラムを組み予め制御部に入力すると共に、測定した濃縮濃度の測定値を演算部に送信して高分子凝集剤の添加率を算出し、その結果を制御部に伝達して、濃縮濃度に対する凝集剤比例制御値を変更して高分子凝集剤の添加率を増減させ、濃縮汚泥の汚泥濃度を目標濃縮濃度に維持する制御方法である。
具体的な汚泥濃度の変動に対する高分子凝集剤の添加率は、濃縮汚泥の濃縮濃度が目標濃縮濃度よりも0.5%以上大きい時、高分子凝集剤の添加率を0.05〜0.1%減少させ、濃縮汚泥が目標濃縮濃度となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率が下限値となった時、高分子凝集剤の最低添加率を維持しながら警報を出すと共に、濃縮濃度が目標濃縮濃度より0.5%以下となった時には、高分子凝集剤の添加率を0.05〜0.1%増加させ、濃縮汚泥が目標濃縮濃度となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率が上限値となった時、高分子凝集剤の最大添加率を維持しながら警報を出すものである。
最適回転数で回転する外筒スクリーンに、一定の原液供給量の原液を供給し、目標濃縮濃度を得られるスクリュー軸の回転数と、その時の外筒スクリーン駆動機の回転トルクを検出し、これを原液供給量とろ過面積との関係から導き出される原液処理速度を基に算出した
スクリュー軸の最適回転数=回転係数×原液処理速度
の関係式で表されるスクリュー軸の最適回転数と外筒スクリーン駆動機の設定トルクとして予め制御部に入力すると共に、原液濃度が変動する一定の原液供給量の原液を最適回転数で回転する外筒スクリーンに供給し、その時の、外筒スクリーン駆動機の回転トルクの測定値を演算部に送信し、その演算結果を制御部に伝達して、スクリュー軸の回転数を増減させ、濃縮した汚泥を目標濃縮濃度に維持する制御方法である。
具体的な外筒スクリーンの回転トルクに対するスクリュー軸の回転数は、外筒スクリーンの回転トルクが設定トルクより10%増えた時には、スクリュー軸の回転数を基準値の10%増加させ、外筒スクリーンの回転トルクが設定トルクより10%減少した時には、スクリュー軸の回転数を基準値の10%減少させ、回転トルクが設定トルクの10%以内であれば変更せずに、濃縮汚泥の濃度を一定誤差範囲以内で運転を維持する方法である。
供給汚泥濃度の変動に対し、差速回転する外筒スクリーンとスクリュー軸の回転数の調整と、凝集剤の添加量の調節を制御して、濃縮した汚泥濃度を均一な目標濃縮濃度に維持することができる。
この発明に係る差速回転濃縮機における運転制御方法は上記のように構成してあり、差速回転濃縮機を図面に基づき詳述すると、図1は差速回転濃縮機の縦断側面図であって、周部にろ過面を有する外筒スクリーン1に、スクリュー羽根2を巻き掛けたスクリュー軸3が配設してあり、外筒スクリーン1の端部に入口外筒フランジ4と出口外筒フランジ5が嵌着してある。入口外筒フランジ4はスクリュー軸3に軸支してあり、スクリュー軸3の前端部に汚泥の供給路6が設けてある。この供給路6の複数個の供給口6aが外筒スクリーン1のスクリュー軸3の周部に設けてあり、外筒スクリーン1とスクリュー軸3の間に形成したろ過室7の始端側に汚泥を供給する。出口外筒フランジ5に外筒駆動軸8が連結してあり、この外筒駆動軸8がろ液受槽9に支架した軸受10に軸支してある。
図1に示すように、スクリュー軸3にスクリュー駆動軸11が連結してあり、スクリュー駆動軸11は外筒駆動軸8に挿通して、外筒スクリーン1とスクリュー軸3を外筒スクリーン駆動機12とスクリュー軸駆動機13で逆回転させるようにしてある。外筒スクリーン1とスクリュー軸3を逆回転させれば、相対的にスクリュー羽根2の回転数を高め、外筒スクリーン1のスクリーン面の摺接回数を増加させ、目詰りしようとするろ過面を再生してろ液の排出を促進させ、濃度の低い汚泥の大量処理を可能とする。なお、符号14は外筒スクリーン1に沿って配設した洗浄水管であって、目詰まりした外筒スクリーン1のスクリーン面を高圧水を噴射してろ過面の目詰まりを解消させる。符号15は外筒スクリーン1の上部に設けた飛散防止用のカバーである。
図1に示す、差速回転濃縮機に原液濃度:0.6%の下水汚泥を使用して、逆方向に差速回転させる外筒スクリーン1とスクリュー軸3の最適回転数Cso、Ssoを算出した。原液供給量Qsに対する回転数Cs、Ssの設定値は経験から見つけ出したもので、スクリュー軸3の回転による搬送速度は、原液投入量の1/2が適切であると考えられ、これを設計基準とした。外筒スクリーン1の回転数Csはどの頻度で新しいろ過面を再生するかが問題であり、原液供給量Qsに対する洗浄回数と同じ考え方を適用した。洗浄は、10m3/m2/hの処理に対し、4rpmが必要であり、処理量に比例させて外筒スクリーン1の回転数Csも4の倍数で増加させることとした。原液処理量Qsに対する外筒スクリーン1とスクリュー軸3の最適回転数Cso、Ssoは表1の通りである。
この表から求められた各汚泥投入量に対するスクリュー軸3と外筒スクリーン1の最適回転数の関係式は
スクリュー軸の最適回転数(rpm) =0.8×原液処理速度(m3/m2/h)
外筒スクリーンの最適回転数(rpm)=0.4×原液処理速度(m3/m2/h)
となる。したがって、基準計算式を、
スクリュー軸の最適回転数Sso(rpm)
=回転係数S1×原液処理速度(m3/m2/h)
外筒スクリーンの最適回転数Cso(rpm)
=回転係数C1×原液処理速度(m3/m2/h)
となる。上記のデータ分析により、S1、C1の値を決定すれば簡単にプログラムを組むことが出来る。この下水汚泥の実施例では、S1=0.8、C1=0.4が好適であるが、ろ過性、濃縮性の悪い汚泥や大型の差速回転濃縮機では、S1、C1の値は上記の数値より小さくなる。
図2は汚泥供給量に追従する外筒スクリーン1とスクリュー軸3の制御方法の模式図であって、上記のように、原液供給量Qsに追従する制御方法は、前もって採集した対象原液における濃縮データから基準計算式を求め、算出した原液供給量Qsに対する外筒スクリーン1の最適回転数Cso、スクリュー軸3の最適回転数Ssoの関係式を制御部16に予め入力してある。通常運転では原液供給量Qsは一定であるが、運転中に何らかの理由で原液供給量Qsを変更したとき、原液供給量Qsを流量計17で検出して、その検知信号を演算部18に入力し、外筒スクリーン1とスクリュー軸3の最適回転数Cso、Ssoの関係式で演算し、その結果を制御部16に伝達し指令信号に基づき、外筒スクリーン1の外筒スクリーン駆動機12とスクリュー軸3のスクリュー軸駆動機13の回転数Cs、Ssを制御して、外筒スクリーン1とスクリュー軸3の差速回転数を変動させる。
図3は濃縮濃度と凝集剤の供給制御方法の模式図であって、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%の算出は、
Ts=原液濃度、Qs=原液供給量、Qp=凝集剤供給量、Qf=分離液水量、Qc=濃縮汚泥量、Qw=洗浄水量とすると、
これらの測定データから汚泥の濃縮濃度Tc%を算出する方法は、
Tc=(Qs×Ts)/(Qs+Qp+Qw−Qf)で算出できる。
上記の算定式より、濃縮濃度Tc%の変動に対する高分子凝集剤の供給制御方法は、外筒スクリーン1を最適回転数Csoで回転させ、原液濃度Ts%がA%変動する原液を、一定原液供給量Qs=Bm3/hを差速回転濃縮機に供給した。原液中の汚泥SS量に対する高分子凝集剤の添加率D%(対SSの比例制御)を変更し、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%の変動を採集した。
その結果、原液濃度Ts%が0.5%変動した時、高分子凝集剤の添加率D%を0.05〜0.1%増加または減少させることに決定した。濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%の変動に対する高分子凝集剤の添加率D%と、その添加率の下限値Dl%及び上限値Du%と、高分子凝集剤の添加率D%が下限値Dl%または上限値Du%となった時、その時の高分子凝集剤の添加率D%を維持しながら警報を出すようにプログラムを組み、制御部16に予め入力した。差速回転濃縮機から排出される濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%を10分ごとに濃度計21で検出し、その検知信号を演算部18に入力して高分子凝集剤の添加率D%を算出し、その結果を制御部16に伝達する。
測定した濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%よりも0.5%以上大きい時、凝集剤比例制御値を変更し、高分子凝集剤の添加率D%を0.05〜0.1%減少させる。さらに10分経過後再び同作業を行う。濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率D%が下限値Dl%となった時、高分子凝集剤の添加率の下限値Dl%を維持しながら警報装置19で警報を出す。そして、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tcoより0.5%以上の低濃度となった時には、高分子凝集剤の添加率D%を0.05〜0.1%増加させる。さらに10分経過後再び同作業を行う。濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率D%が上限値Du%となった時、高分子凝集剤の添加率の上限値Du%を維持しながら警報装置19で警報を出すようにプログラムを組む。この設定したプログラムの濃縮濃度Tc%に対する高分子凝集剤の添加率D%と、高分子凝集剤の添加率D%の下限値Dl%及び上限値Du%を制御部16に入力して、差速回転濃縮機の高分子凝集剤の添加率D%を制御して、濃縮汚泥を目標濃縮濃度Tco%に維持させる。
図4は外筒スクリーンの回転トルクにより濃縮汚泥の濃度一定制御方法の模式図であって、差速回転濃縮機の外筒スクリーン1の回転トルクCtにより濃縮汚泥の濃度一定制御方法は、運転時の外筒スクリーン1の回転トルクCtが、濃縮汚泥の目標濃縮濃度Tco%における外筒スクリーン1の設定トルクCtoに対し、Ct>Ctoならば、外筒スクリーン1の内容量が多くなっていることから、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%が上がり濃縮汚泥の出口抵抗が増加したため排出が少なくなっていることを意味する。この場合、スクリュー軸3の回転数Ssを上げ、濃縮汚泥の排出量を増加させることにより濃縮濃度Tc%を下げることができる。逆に、濃縮汚泥の濃度がCt<Ctoならば、外筒スクリーン1の内容量が少なくなっていることから、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%が下がり出口抵抗が減少することにより濃縮液の排出速度が速くなっていることを意味する。この場合、スクリュー軸3の回転数Ssを下げ汚泥の滞留時間を延ばすことにより濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%を上げることができる。
最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1に、一定の原液供給量Qsの原液を供給し、目標濃縮濃度Tco%を得られるスクリュー軸3の回転数Ssと、その時の外筒スクリーン駆動機12の回転トルクCtを検出し、これをスクリュー軸3の最適回転数Ssoと外筒スクリーン駆動機12の設定トルクCtoとして予め制御部16に入力する。そして、原液濃度Ts%が変動する一定の原液供給量Qsの原液を最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1に供給し、その時の、外筒スクリーン駆動機12の回転トルクCtの測定値をトルクセンサー29で検出して、その測定値を演算部18に送信し、外筒スクリーン駆動機12の回転トルクCtに対するスクリュー軸3の回転数Ssを算出する。その結果を制御部16に伝達して、スクリュー軸3の回転数Ssを増減させ、最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1で濃縮した汚泥を目標濃縮濃度Tco%に維持する。
図5は差速回転濃縮機の回転トルクにより出口濃度一定制御方法のフローチャートであって、原液濃度Ts%が変動する一定の原液供給量Qsの原液を差速回転濃縮機に供給して、外筒スクリーン1を最適回転数Csoで回転させる。運転開始の10分経過後に外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクStoより10%増えたとすると、これは外筒スクリーン1内の内容積が基準の10%増え摩擦抵抗が10%増えたことを意味する。元の状態に戻すためスクリュー軸3の回転数Ssを基準の10%増加させる。10分置きに回転トルクCtを測定し、まだ基準の10%より大きい場合はさらにスクリュー軸3の回転数Ssを最適回転数Ssoの10%を増加させる。外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクCtoの10%以内であれば変更しない。逆に、外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定の10%以上小さい場合は、スクリュー軸3の回転数Ssを最適回転数Ssoの10%少なくする。10分置きに回転トルクCtを測定し、まだ設定トルクCtoの10%以上小さい場合は、さらにスクリュー軸3の回転数Ssを最適回転数Ssoの10%減少させる。外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクCtoの10%以内であれば変更しない。このように、濃縮機の外筒スクリーン1の回転トルクCtを検出し、その回転トルクCtが設定値になるようにスクリュー軸3の回転数Ssを操作して、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%を一定誤差範囲以内で運転を維持することができる。
この発明は、下水混合生汚泥、下水消化汚泥、活性余剰汚泥等に高分子凝集剤を添加して、外筒スクリーンとスクリュー軸を差速回転させながら汚泥を濃縮する差速回転濃縮機の改良に関する。そして、難ろ過性の汚泥に対しては、汚泥濃度の変化により、スクリュー軸や外筒スクリーンにかかる回転トルクの変動が生じ濃縮する汚泥濃度を均一化させることができる。また、粘性の少ないろ過性の良い汚泥に対しても、スクリュー軸の回転数を制御することにより、過負荷防止と、均一な含水率のケーキが得られるものである。
この発明に係る差速回転濃縮機の縦断側面図である。 同じく、汚泥供給量に追従する外筒スクリーンとスクリュー軸の制御方法の模式図である。 同じく、濃縮濃度と凝集剤の供給制御方法の模式図である。 同じく、外筒スクリーンの回転トルクにより濃縮汚泥の濃度一定制御方法の模式図である。 同じく、差速回転濃縮機の回転トルクにより出口濃度一定制御方法のフローチャートである。
符号の説明
1 外筒スクリーン
3 スクリュー軸
12 外筒スクリーン駆動機
13 スクリュー軸駆動機
16 制御部
18 演算部
C1 回転係数
Cs 回転数
Cso 最適回転数
Ct 回転トルク
Cto 設定トルク
S1 回転係数
Ss 回転数
Sso 最適回転数
Qs 原液供給量
Ts% 原液濃度
Tc% 濃縮濃度
Tco% 目標濃縮濃度
D% 添加率
Dl% 添加率の下限値
Du% 添加率の上限値


Claims (4)

  1. 回転自在な外筒スクリーン1にスクリュー軸3を内設し、外筒スクリーン1の始端部に供給した原液を、スクリュー軸3を差速回転させながら外筒スクリーン1からろ液を排出し、外筒スクリーン1の終端部から濃縮汚泥を取出す差速回転濃縮機において、原液供給量Qsとろ過面積との関係から導き出される原液処理速度を基に算出した
    外筒スクリーンの最適回転数Cso(rpm)
    =回転係数C1×原液処理速度(m3/m2/h)
    の関係式で表される最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1に、原液濃度Ts%が変動する一定の原液供給量Qsの原液を供給し、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%から高分子凝集剤の添加率D%を設定して、濃縮濃度Tc%に対する高分子凝集剤の添加率D%と、その添加率の下限値Dl%及び上限値Du%と、高分子凝集剤の添加率D%が下限値Dl%または上限値Du%となった時に警報を出すようにプログラムを組み予め制御部16に入力すると共に、測定した濃縮濃度Tc%の測定値を演算部18に送信して高分子凝集剤の添加率D%を算出し、その結果を制御部16に伝達して、濃縮濃度Tc%に対する凝集剤比例制御値を変更して高分子凝集剤の添加率D%を増減させることを特徴とする差速回転濃縮機における運転制御方法。
  2. 上記濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%よりも0.5%以上大きい時、高分子凝集剤の添加率D%を0.05〜0.1%減少させ、濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率D%が下限値Dl%となった時、高分子凝集剤の添加率の下限値Dl%を維持しながら警報を出すと共に、濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%より0.5%以下となった時には、高分子凝集剤の添加率D%を0.05〜0.1%増加させ、濃縮濃度Tc%が目標濃縮濃度Tco%となるまでこの操作を繰り返し、高分子凝集剤の添加率が上限値Du%となった時、高分子凝集剤の添加率の上限値Du%を維持しながら警報を出すことを特徴とする請求項1に記載の差速回転濃縮機における運転制御方法。
  3. 最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1に、一定の原液供給量Qsの原液を供給し、目標濃縮濃度Tco%を得られるスクリュー軸3の回転数Ssと、その時の外筒スクリーン駆動機12の回転トルクCtを検出し、これを原液供給量Qsとろ過面積との関係から導き出される原液処理速度を基に算出した
    スクリュー軸の最適回転数Sso(rpm)
    =回転係数S1×原液処理速度(m3/m2/h)
    の関係式で表されるスクリュー軸3の最適回転数Ssoと外筒スクリーン駆動機12の設定トルクCtoとして予め制御部16に入力すると共に、原液濃度Ts%が変動する一定の原液供給量Qsの原液を最適回転数Csoで回転する外筒スクリーン1に供給し、その時の、外筒スクリーン駆動機12の回転トルクCtの測定値を演算部18に送信し、その演算結果を制御部16に伝達して、スクリュー軸3の回転数Ssを増減させ、濃縮した汚泥を目標濃縮濃度Tco%に維持することを特徴とする請求項1または2に記載の差速回転濃縮機における運転制御方法。
  4. 上記外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクCtoより10%増えた時には、スクリュー軸3の回転数Ssを基準値の10%増加させ、外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクCtoより10%減少した時には、スクリュー軸3の回転数Ssを基準値の10%減少させ、外筒スクリーン1の回転トルクCtが設定トルクCtoの10%以内であれば変更せずに、濃縮汚泥の濃縮濃度Tc%を一定誤差範囲以内で運転を維持することを特徴とする請求項3に記載の差速回転濃縮機における運転制御方法。
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