JP2021016834A - 汚泥脱水処理装置及び汚泥脱水処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚泥性状等が変動して重力ろ過性が悪化した場合であっても、得られる脱水ケーキの含水率の上昇を抑制しつつ、汚泥脱水処理を継続して運転することが可能な汚泥脱水処理装置および汚泥脱水処理方法を提供する。【解決手段】汚泥を脱水部20の受入槽34からポンプ50を介して反応槽43に送り、凝集剤を添加し、濃縮部10のスクリーン12及びスクレーバ13で濃縮した後、多重円板型汚泥脱水機の脱水部20に投入する。脱水部20内の汚泥水位を水位センサ38で検知し、ポンプ50を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、多重円板型の汚泥脱水処理装置及び汚泥脱水処理方法に関する。
活性汚泥法を利用した排水処理系等から発生する汚泥液は、最終的には、真空脱水、遠心脱水、加圧脱水、ロール脱水(ベルトプレスなど)などの技術により物理的に脱水濃縮され、得られた脱水ケーキは、炭化処理等されて肥料等に再利用されている。この汚泥液の脱水濃縮処理装置の一つとして、特許文献1〜5等に開示された多重円板型汚泥脱水機を利用した装置がある。
この多重円板型汚泥脱水機は、多数枚の円板が回転軸方向に配列された回転濾過体が、交接列をなして複数並設された濾過体列を備える脱水処理槽(脱水部)を有する。汚泥液(液状の被処理汚泥)は、前記回転濾過体の回転によって濾過脱水されながら、濃縮・搬送され、脱水処理槽外へ脱水ケーキとして排出される。
特許文献4の多重円板型汚泥脱水処理装置は、上記脱水部の前段側に、汚泥液を重力によって濃縮するための、スクリ−ン及びスクレーパよりなる濃縮部を備えている。
多重円板型の汚泥脱水処理装置によって汚泥を脱水処理する場合、汚泥性状の変化等によって、汚泥液(被処理汚泥)の凝集状態が悪化したり、汚泥液中の懸濁固形物の量が増加したりすると、汚泥液の供給量と汚泥処理量の均衡を失って、汚泥液の水位が上昇し、脱水処理槽外に汚泥液がオーバーフローするおそれがある。
そこで、特許文献2には、汚泥液の水位を水位検知装置によって検知し、検知した水位情報に基づいて、回転濾過体の回転速度(回転数)を制御することが記載されている。より具体的には、汚泥液の水位が上昇して、予め定められた所定水位に達した時には、回転濾過体の回転数を上げるように自動制御して、回転濾過体による汚泥搬送量を増加させ、自動的に水位を下げる。
この構成によって、汚泥供給を停止しなくても、汚泥脱水処理のための継続運転を実施しながら、汚泥液の水位を、人手を介さずに自動的に調整できるようになる。
特許文献2の装置では、汚泥性状などが変化して濾過性が悪化した場合、回転濾過体の回転数を上げることで、汚泥脱水処理装置の処理速度を増大させるものである。しかし、汚泥脱水処理装置の処理速度を増大させると、脱水部での汚泥の滞留時間が短くなるため、脱水処理された脱水ケーキの含水率は大きくなるという課題を有していた。
特開平10−137795号公報 特開2002−45615号公報 特開2002−239598号公報 特開2006−167690号公報 特開2019−42669号公報
本発明は、汚泥性状等が変動して濾過性が悪化した場合であっても、得られる脱水ケーキの含水率の増大を抑制しつつ、汚泥脱水処理を継続して運転することが可能な汚泥脱水処理装置および汚泥脱水処理方法を提供することを目的とする。
第1発明の汚泥脱水処理装置は、ケーシング内に多重円板を有した回転濾過体の下側の列と上側の列とが配置されており、被処理汚泥液が下側の該回転濾過体列の一端側の上側に供給され、各回転濾過体の回転に伴って濾液が該下側の回転濾過体列を透過し、汚泥液が上下の該回転濾過体列同士の間を通って他端側に向って脱水されながら移動し、該ケーシングに設けられた排出口から脱水汚泥が排出される多重円板型汚泥脱水処理装置において、該ケーシング内の汚泥液の水位を検出する水位センサと、該水位センサの検出値に基づいて被処理汚泥液の供給量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
第2発明の汚泥脱水処理装置は、第1発明の汚泥脱水処理装置であって、前記制御装置が、更に、前記水位センサの検出値に基づいて前記回転濾過体の回転速度を制御することを特徴とする。
第3発明の汚泥脱水処理方法は、第1又は第2発明の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水処理方法であって、基準となる水位を少なくとも4段階設定しておき、前記水位センサで検出される水位に応じて被処理汚泥液供給量を、供給量ゼロを含めて少なくとも4段階にわたって制御することを特徴とする。
第4発明の汚泥脱水処理方法は、第1又は第2発明の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水処理方法であって、基準となる水位を少なくとも5段階設定しておき、前記水位センサで検出される水位に応じて被処理汚泥液供給量及び前記回転濾過体の回転速度を少なくとも3段階にわたって制御することを特徴とする。
本発明の汚泥脱水処理装置及び汚泥脱水処理方法によると、汚泥脱水処理装置のケーシング内の汚泥液の水位を水位センサにより検出して被処理汚泥液の供給量を制御することで、泥性状等が変動して濾過性が悪化した場合であっても、得られる脱水ケーキの含水率の上昇を抑制しつつ、汚泥脱水処理を継続して運転することが可能となる。
実施の形態に係る汚泥脱水処理装置の縦断面図である。 汚泥脱水処理装置の制御方法を示すフローチャートである。 汚泥脱水処理装置の制御方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る汚泥脱水処理装置(多重円板型汚泥脱水機)を示す概略的な縦断面図である。
この汚泥脱水処理装置1は、汚泥液の濃縮部10と濃縮された汚泥液を脱水する脱水部20とを有する。
濃縮部10は、ケーシング11内にスクリーン12とスクレーパ13とを配置している。スクリーン12は、汚泥の凝集液を重力によって脱水して濃縮するためのものであり、脱水部20の濃縮汚泥入口21に向って上り勾配にて設置されている。スクレーパ13は、モータによって無端回動するチェーン等のエンドレスメンバ13aと、該エンドレスメンバ13aに所定間隔で取り付けられた複数枚のスクレーパブレード13bとを有し、スクリーン12に沿って該スクレーパブレード13bが移動可能となっている。
スクリーン12を透過した濾液は、濃縮部10の下部の移流口14を介して脱水部20内の濾液槽27に流入する。
スクリーン12の下側には、該スクリーン12に向って洗浄水を噴出する洗浄ノズル15が配置されている。洗浄ノズル15に対して、配管16を介して雑用水などよりなる洗浄水が供給される。
ケーシング11の一方(図1の左方)の壁面には、汚泥の流入口17が設けられている。この流入口17は、スクリーン12の傾斜方向低位側の壁面に設けられている。
流入口17からケーシング11内に流入してスクリーン12上に溜った汚泥液の水位を検出するように水位センサ18が設けられている。この水位センサ18は、この実施の形態ではガイドパルス式水位センサよりなる。
水位センサ38は水位を測定できるものであればいずれの水位センサも採用可能であるが、ガイドパルス式水位センサを採用することで、設定水位を任意に(無段階)設定することが可能となる。
なお、ガイドパルス式水位センサは、ガイドプローブ上に短波長のパルス電波信号を送信し、空気と液体との界面で反射する反射信号を受信して液面までの距離を測定するものであり、液面までの距離をL、光の速さをC、送信から受信までの時間をtとすると、液面までの距離はL=C×t/2で求められる。
脱水部20は、四方を壁面で囲まれた、略箱型のケーシング22を備えている。このケーシング22の天井部と一方(図1の左方)の壁面23との交差部に前記入口21が設けられている。該入口21の下方に前記移流口14が設けられている。他方の壁面24には、脱水濃縮された脱水ケーキを外部に排出するための排出口25が設けられている。この排出口25には、やや下方に傾斜するシュート26が取り付けられている。
ケーシング22の内部には、左右側壁(壁面23,24を結ぶ方向に延在する壁面)と直交方向すなわち図1紙面と垂直方向に複数の回転軸28が横架され、該左右側壁に各回転軸28に軸端部が回転可能に軸支されている。
これらの回転軸28は、図示しないモータの駆動により、側壁の外壁側領域に配設された図示しない歯車等を介し、一斉に回転するようにされており、回転数を全体的に調整又は制御できる構成とされている。
回転軸28には、それぞれ、所定の厚み及び口径を有するリング状の大円板30と小円板31が、軸方向に交互に固定配列され、略法輪状の回転濾過体32を形成している。なお、本発明において、回転濾過体32の円板の配列構成は、適宜選択でき、上記構成に限定されるものではない。
隣接する回転濾過体32同士は、一方の回転濾過体32の大円板30の外周縁の一部領域が、他方の回転濾過体32の大円板30、30間の間隙に嵌入されて交接列をなして噛み合う。
図1に示すように、上下二段の回転濾過体32の列が形成されている。
上側及び下側の回転濾過体32の列の間が汚泥通路である。図1に示すように、入口21側から排出口25側に向かって徐々に該汚泥通路の上下間隔が狭まるように回転濾過体32が配列されている。入口21からケーシング22内に供給されてきた汚泥液は、各回転濾過体32を一斉に回転させることによって、下側回転濾過体32の列と上側回転濾過体32の列との間の汚泥通路を通って徐々に濃縮脱水されながら、排出口25側に向かって移動し、排出口25から脱水ケーキとなって排出される。
下側の回転濾過体32列の回転濾過体32の数は、上側の回転濾過体32列よりも多く、下側の回転濾過体32列は上側の回転濾過体32列よりも壁面23側に長く延在している。下側の回転濾過体32列のうち、最も壁面23側の回転濾過体32と、移流口14の上側の壁面23との間には遮蔽壁48が設けられている。
下側の回転濾過体32列のうち、壁面23側の部分の上側に、濃縮部10からの濃縮汚泥液が入口21を介して流入し、該下側の回転濾過体32列の上側に汚泥液が溜る。この汚泥液の水位を検出するための水位センサ38が設置されている。この実施の形態では、水位センサ38はガイドパルス式水位センサよりなる。
水位センサ38は水位を測定できるものであればいずれの水位センサも採用可能であるが、ガイドパルス式水位センサを採用することで、設定水位を任意に(無段階)設定することが可能となる。
ケーシング22内の底部には、下側の回転濾過体32の列によって濾し取られた水を受け入れる受入槽34が設けられている。受入槽34と前記濾液槽27との間は仕切壁35によって仕切られている。受入槽34には、水位センサ39が設置されている。
上側の回転濾過体32の列の上方に、回転濾過体32に向って洗浄水を噴出する洗浄ノズル36が設置されており、該洗浄ノズル36に対し配管37を介して洗浄水として雑用水が供給可能となっている。
このように構成された汚泥脱水処理装置においては、被処理汚泥液は、ケーシング22に設けられた供給口40から受入槽34内に流入し、移送口41からポンプ50及び配管42を介して反応槽43に供給され、凝集剤等の薬品が添加されて撹拌された後、配管44を介して濃縮部10の流入口17から濃縮部ケーシング11内のスクリーン12上に流入する。スクリーン12上の汚泥液は、スクレーパ13によってスクリーン12上をかき上げられ、その間に一部の液は、スクリーン12を透過し、移流口14から脱水部20の濾液槽27に流入し、濾液として装置外に取り出される。
スクリーン12上を上端までかき上げられた汚泥液は、入口21を介して脱水部20内に流入し、下側の回転濾過体32列の上側に溜る。下側の回転濾過体32列の各回転濾過体32が図1で時計方向に回転し、上側の回転濾過体32列の各回転濾過体32が反時計方向に回転し、汚泥液の液分が下側回転濾過体32列を透過しながら汚泥液が徐々に排出口25に向って移動し、濃縮脱水され、脱水ケーキが排出口25から排出される。
下側の回転濾過体32列を透過した濾液は、受入槽34に落下し、供給口40からの汚泥液(ニューフィード)と混ざり合って移送口41から反応槽43へ送液される。
濃縮部10内のスクリーン12上の汚泥液の水位、脱水部20内の下側回転濾過体32列上の汚泥液の水位及び受入槽34内の水位がそれぞれ水位センサ18,38,39で監視されている。
水位センサ38で検出される脱水部20内の水位が所定範囲となるように制御装置(図示略)によってポンプ50及び回転濾過体32の回転数が制御される。
本発明の一例では、水位センサ38で検出される水位が予め設定した水位L以上のときには、回転濾過体32の回転数を増加させる(回転速度を大きくする)と共にポンプ50の回転数を減少させる。回転濾過体32の回転数を多くすることにより、脱水部20内の滞留時間が短くなり(圧搾時間が早くなり処理時間が早くなり)、脱水部20内の水位が低下する。なお、回転濾過体32の回転数を増加させると、脱水ケーキの含水率は高くなる。また、ポンプ50の回転数を減少させると、脱水部20への汚泥液の供給量が少なくなり、脱水部20内の水位が低下する。なお、ポンプ50の回転数を減少させると、単位時間当りの汚泥処理量は減少する。
逆に、脱水部20内の水位が予め設定した水位L(L<L)以下の時には、回転濾過体32の回転数を減少させると共に、ポンプ50の回転数を増加させる。回転濾過体32の回転数を減少させることにより、脱水部20内の滞留時間が長くなり、脱水部20内の水位が上昇する。なお、滞留時間が長くなることにより、圧搾時間が長くなり、脱水汚泥の含水率が低下する。ポンプ50の回転数を増加させることにより、脱水部20内の水位が上昇する。
このように、脱水部20の水位センサ38により、脱水部20内の汚泥液の水位を常時測定し、その測定値に応じて回転濾過体32及びポンプ50の回転速度設定を自動的に変更して水位調整を行うことが出来る。
この実施の形態では、水位センサとしてガイドパルス式レベルセンサを用いているので、上記のL,Lを任意に(無段階で)設定することができる。
従って、汚泥の性状変化による脱水状況の変化に自動的に対応して常に最適な条件で運転して最適脱水ケーキ含水率、最適汚泥液処理量を達成することが可能となる。
上記説明では、設定水位としてL,Lの2個のみ示したが、3個又は4個以上の水位を設定しておき、回転濾過体32及びポンプ50の回転数を多段階又は無段階に制御するようにしてもよい。
本発明では、回転濾過体32の回転数及びポンプ50の回転数の一方を一定としておき、他方のみを制御してもよい。
図2は、4段階の水位H〜Hmm(H<H<H<H)を設定しておき、ポンプ50の吐出量(汚泥液供給量)Qのみをインバータ制御によりQ〜Q(Q>Q>Q)及びゼロの4段階にわたって切り換えるようにした制御の一例を示すフローチャートである。
汚泥脱水処理装置のスタート時では、水位センサ38で検出される水位Hはゼロ(H=0mm)である。スタートに伴って、回転濾過体32が定速で回転開始すると共に、ポンプ50が吐出量Qで作動し、汚泥液が脱水部20内に流入し、水位センサ38で検出される水位Hが徐々に上昇する(ステップ1)。水位HがHにまで上昇するまではQ=Qにて汚泥が供給される(ステップ2)。水位HがH以上になると、汚泥液供給量QをQに減少させる(ステップ3)。
ステップ3でQをQに減少させた後、水位がHとHの間である間は、Q=Qの状態を保つ(ステップ4,5)。
ステップ3でQをQに減少させることにより水位がH以下になったときには、汚泥供給量QをQに戻す、すなわち増加させる(ステップ4,1)。
ステップ3でQをQに減少させた後でも水位が上昇し、Hにまで上昇したときには、汚泥供給量QをQからQに減少させる(ステップ6)。
ステップ6でQ=Qとした後、水位がHとHの間であるならば、Q=Qの状態を保つ(ステップ7,8)。ステップ6でQ=Qとしたことにより水位がH以下まで低下したならば汚泥供給量QをQからQに戻す、すなわち増加させる(ステップ7,3)。
ステップ6でQ=Qとした後も水位が上昇してHにまで上昇したときには、汚泥供給量をゼロとする、すなわちQ=0とする(ステップ8,9)。この後、水位がHを下回るようになったならば、ステップ8からステップ4に戻る。
このように、ポンプ50の吐出量Qを水位H〜Hに応じてゼロ及びQ〜Qの4段階に制御することにより、脱水部で処理される汚泥の滞留時間を維持しつつ、汚泥を安定して連続的に処理することができる。
次に、図3を参照して5段階の水位H〜H(H<H<H<H<H)を設定しておき、ポンプ50の吐出量Qを3段階Q〜Qにわたって、また回転濾過体32の回転数(回転速度)Vを3段階V〜Vrpm(V<V<V)にわたって切り換えるようにした制御例を説明する。
汚泥脱水処理装置のスタート時では、水位センサ38で検出される水位Hはゼロ(H=0mm)である。スタートに伴って、回転濾過体32がV=Vで回転開始すると共に、ポンプ50が吐出量Qで作動し、汚泥液が脱水部20内に流入し、水位センサ38で検出される水位Hが徐々に上昇する(ステップ11)。水位HがHにまで上昇するまでは回転濾過体32がV=Vで回転し、Q=Qにて汚泥で供給される(ステップ12)。
水位HがH以上になると、汚泥供給量QをQに維持したまま回転濾過体32の回転数をVに増加させる(ステップ13)。
ステップ13でVをVに増加させた後、水位がHとHの間である間は、V=Vの状態を保つ(ステップ14,15)。
ステップ13でVをVに増加させることにより水位がHを下回るようになったときには、回転数VをVに戻す、すなわち減少させる(ステップ14,11)。
ステップ13でVをVに増加させた後でも水位が上昇し、Hにまで上昇したときには、V=Vを維持したまま、汚泥供給量QをQからQに減少させる(ステップ16)。
ステップ16でQ=Qとした後、水位がHとHの間であるならば、V=Vの状態を保つ(ステップ17,18)。ステップ16でQ=Qとしたことにより水位がH以下まで低下したならばV=Vを維持したまま汚泥供給量QをQからQに戻す、すなわち増加させる(ステップ17,13)。
ステップ16でQ=Qとした後も水位が上昇してHにまで上昇したときには、V=Vを維持したまま汚泥供給量QをQからQに減少させる(ステップ18,19)。
ステップ19でQ=Qとした後、水位がHとHの間であるならば、V=V、Q=Qの状態を保つ(ステップ20,21)。ステップ19でQ=Qとしたことにより水位がH以下まで低下したならばV=Vを維持したまま汚泥供給量QをQからQに戻す、すなわち増加させる(ステップ20,16)。
ステップ19でQ=Qとした後も水位が上昇してHにまで上昇したときには、回転濾過体32の回転数をV=Vに増加させる(ステップ22)。この後、水位がHを下回るまではこの状態を維持し、水位がH以下になったならば、V=V及びQ=Qの当初運転条件に戻る(ステップ23,11)。
このように、回転濾過体32の回転数及びポンプ50の吐出量を水位H〜Hに応じてV〜V及びQ〜Qの3段階に制御することにより、回転濾過体32の回転数のみで制御する場合に比較して、脱水部での汚泥の滞留時間を一定に保持することが可能であり、得られる脱水ケーキの含水率の低下を抑制しつつ、汚泥を安定して連続的に処理することができる。
10 濃縮部
13 スクレーパ
18,38,39 水位センサ
20 脱水部
32 回転濾過体
このように、回転濾過体32の回転数及びポンプ50の吐出量を水位H〜Hに応じてV〜V及びQ〜Qの3段階に制御することにより、回転濾過体32の回転数のみで制御する場合に比較して、脱水部での汚泥の滞留時間を一定に保持することが可能であり、得られる脱水ケーキの含水率の上昇を抑制しつつ、汚泥を安定して連続的に処理することができる。

Claims (4)

  1. ケーシング内に多重円板を有した回転濾過体の下側の列と上側の列とが配置されており、
    被処理汚泥液が下側の該回転濾過体列の一端側の上側に供給され、各回転濾過体の回転に伴って濾液が該下側の回転濾過体列を透過し、汚泥液が上下の該回転濾過体列同士の間を通って他端側に向って脱水されながら移動し、該ケーシングに設けられた排出口から脱水汚泥が排出される多重円板型汚泥脱水処理装置において、
    該ケーシング内の汚泥液の水位を検出する水位センサと、
    該水位センサの検出値に基づいて被処理汚泥液の供給量を制御する制御装置と
    を備えたことを特徴とする汚泥脱水処理装置。
  2. 請求項1の汚泥脱水処理装置であって、
    前記制御装置が、更に、前記水位センサの検出値に基づいて前記回転濾過体の回転速度を制御するものである汚泥脱水処理装置。
  3. 請求項1又は2の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水処理方法であって、
    基準となる水位を少なくとも4段階設定しておき、前記水位センサで検出される水位に応じて被処理汚泥液供給量を、供給量ゼロを含めて少なくとも4段階にわたって制御することを特徴とする汚泥脱水処理方法。
  4. 請求項1又は2の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水処理方法であって、
    基準となる水位を少なくとも5段階設定しておき、前記水位センサで検出される水位に応じて被処理汚泥液供給量及び前記回転濾過体の回転速度を少なくとも3段階にわたって制御することを特徴とする汚泥脱水処理方法。
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