JP2003093812A - 回転圧縮濾過機及び軟質処理物の脱水方法 - Google Patents
回転圧縮濾過機及び軟質処理物の脱水方法Info
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Abstract
率的に圧縮し、脱水度を向上さ回転式圧縮濾過機を提供
する。また、軟質の固形物を含む処理液の脱水処理に有
効な装置及び方法を提供する。 【構成】2枚のスクリーンを平行から僅かな角度をもっ
て対向させ、スクリーンの間隔が減少する過程でケーキ
を圧縮する。或いは、濾過室の断面積を半径方向に徐々
に減少させ、なおかつ隔壁板とスクリーンの回転方向と
がなす角度を一定以下にすることによりケーキの排出が
容易であるようにする。軟質の固形物を含む処理液につ
いては、複数の供給口を有する回転式圧縮濾過機を用
い、第1の供給口からは通常の処理液より液体透過性の
良い固形物を含む第1の処理液を供給することにより、
第1の処理液中の液体透過性の良い固形物の層をスクリ
ーン表面に形成し、第2の供給口から供給される通常の
処理液を効率的に脱水する。
Description
その半加工品、又は汚泥等の含水物(処理液)を濾過、
圧縮して脱水処理を行う圧縮濾過機、特に、回転軸周り
に形成された環状の濾過室内を進行させるに従って処理
物に次第に圧力を加えて脱水処理を行う回転式圧縮濾過
機に関し、特に軟質固形物を含有する難脱水性の処理液
の脱水に好適な脱水機及び脱水方法を提供する。
離機、遠心濾過機、フィルタープレス、スクリュープレ
ス、ロータリーバキュームフィルタ、回転式圧縮濾過機
等、様々なタイプのものがある。これらのうち、回転式
の圧縮濾過機については、先行技術として図7〜図12
に示すような構造のものが知られている。
101の構造を示す一部切欠斜視図であり、図8は、図
7の回転式圧縮濾過機のAA線による断面図である。こ
れらの図からも明らかなように、この回転式圧縮濾過機
は、基本的には、回転軸102、内輪スペーサー10
3、外輪スペーサー104、2枚のドーナツ状のスクリ
ーン105、105、隔壁板106、及び、図示しない
背圧装置、外部ケーシング、駆動装置等によって構成さ
れるものである。
に保持されるとともに、図示しない駆動装置により駆動
力が供給されることにより、図7に示す矢印Bの方向に
0.2〜5.0回転/分程度の低速で回転するようにな
っている。内輪スペーサー103は、回転軸周りに固定
されており、回転軸に従って同方向に回転する。
103の外側に配置されるとともに、図示しない外部ケ
ーシングにより保持されており、基端部104aから回
転軸102の同心円上に約240°〜300°程度にわ
たって延出する円状部分(濾過室110)と、終端部1
04bまで当該同心円の接線方向に延出する直線部分
(ケーキ通路112)とからなっている。また、外輪ス
ペーサーは、円状部分においては、その内周面104c
が、内輪スペーサーの外周面103aと常に一定の間隔
をもって対向するように配置されており、回転軸102
の軸方向についての外輪スペーサーの厚さ寸法W1は、
内輪スペーサーの厚さ寸法W2と一致している。
縁部105a、105aが内輪スペーサー103の両側
面上にそれぞれ固定されるとともに、外周縁部105
b、105bが外輪スペーサー104の両側面に接する
ような位置及び寸法にて配置されている。従って、スク
リーンは、回転軸102が回転すると、内輪スペーサー
に従って同方向に回転することになり、このとき、その
外周縁部は、外輪スペーサーの両側面上を摺動するよう
になっている。
水性を確保するために直径0.1〜0.5mm程度の多
数の小孔を有しており、後述するように、処理液から水
分を取り除くためのフィルターとして機能するものであ
る。
軸102の軸方向と直交する方向に保持されており、回
転軸の軸方向についての隔壁板の厚さ寸法W3は、外輪
スペーサー104の厚さ寸法W1及び内輪スペーサー1
03の厚さ寸法W2と一致している。また、隔壁板10
6の内側端部106aは、内輪スペーサーの外周面10
3aの曲率に一致し、これと面接触し、摺動するように
形成されている。
対側の端部(外側端部106b)は、外輪スペーサー1
04の基端部104a及び終端部104bとの間に、そ
れぞれ所定間隔を置いた位置に保持されている。そし
て、外側端部106bと外輪スペーサーの基端部104
aとの間に確保されたスペースは、処理液供給口108
として、装置内部に導入する処理液を供給するために使
用され、外側端部と外輪スペーサーの終端部との間に確
保されたスペースは、ケーキ出口109として機能する
ようになっている。
ーサー103の外周面103aの接線方向と一致してお
り、かつ、外輪スペーサー104の直線部分の上面10
4dと平行に延出している。尚、この回転式圧縮濾過機
101は、処理液供給口108、ケーキ出口109、及
び図示しない液体排出口を除き、外部ケーシングにより
密閉される構造になっている。
2に示すような可動弁107を有する背圧装置が設けら
れている。この背圧装置の可動弁は、図12の(1)に
示す全開状態から、同図の(2)に示す全閉状態まで、
ケーキ出口の開口面積を自由に調整できるようになって
いる。
圧縮濾過機101の運転方法とその作動原理について、
図9(図7の回転式圧縮濾過機のCC線による断面図)
及び図12を用いて簡単に説明する。まず、運転開始時
においては、図12の(2)に示すように背圧装置の可
動弁107を全閉状態にし、図9に示す処理液供給口1
08より、濾過室110(内輪スペーサー103及び隔
壁板106と、外輪スペーサー104との間に形成され
ているスクリーンに挟まれた環状(C字状)のスペース
であり、濾過室を出てからケーキ出口に至る部分はケー
キ通路112と呼ぶ。)内へ、処理液を順次導入してい
く。このとき、背圧装置の可動弁は前述の通り全閉状態
にあるので、導入された処理液は、ケーキ出口109よ
り外部に排出されることなく、濾過室内に貯留されてい
くことになる。
スクリーン105、105によって閉塞されているが、
スクリーンは、前述の通り透水性を確保するための小孔
を多数有しているので、処理液が濾過室内に貯留されて
いく過程で、処理液中の水分がスクリーンの小孔を抜け
て、次第に濾過室外に排出されていくことになる。そう
すると、処理液は固形分濃度を増してスラリー状にな
り、その一部がスクリーン面に付着する。尚、濾過室外
に排出された水分は、外部ケーシングの内壁とスクリー
ンの間隙を流れ落ち、液体排出口より、装置外部に排出
される。
せ、回転軸102に駆動力を供給し、回転軸102を図
9に示す矢印Bの方向に0.2〜5.0回転/分程度の
低速で回転させる。そうすると、回転軸周りに固定され
た内輪スペーサー103、及び、内輪スペーサーの両側
面上に固定されたスクリーン105が同方向に回転す
る。
10内に導入された処理液は、回転するスクリーン或い
はこれに付着したスラリー状の処理液との間に生じる摩
擦力により、処理液供給口108からケーキ出口109
に向かって、濾過室内を順次進行していくことになる。
このようにしてスラリー状の処理液が濾過室内を進行し
ていくと、その過程で更に脱水が進み、スラリー状の処
理液は、次第にケーキ状(脱水ケーキ)になっていく。
そうすると、スクリーンとの間の摩擦力もより大きくな
っていき、その増大した摩擦力によって、脱水ケーキは
更に先方へと搬送されることになるが、先行する脱水ケ
ーキによって抵抗を受けるため、スクリーンと等速で搬
送されることにはならず、先行する脱水ケーキを圧縮す
ることになる。このため、先行する脱水ケーキの脱水が
更に進むことになる。
れた処理液は、ケーキ出口109に近づいて行くに従っ
て脱水が進行し、濾過室及びケーキ通路112には、脱
水ケーキが滞留して行くことになる。そして、運転を開
始してから所定時間経過後、背圧装置の可動弁107を
開くと、ケーキ出口付近に滞留していた脱水ケーキが、
後続の脱水ケーキによって連続的に押し出され、ケーキ
出口から外部に排出される定常運転へと移行する。
る背圧装置の可動弁107を開いた状態で、開始運転時
と同様に処理液供給口108より濾過室110内に処理
液を順次導入するとともに、スクリーン105を所定の
速度で回転させることにより、処理液を連続的に濾過・
脱水してケーキ出口109より脱水ケーキを排出するよ
うにする。かかる定常運転においても、処理液の導入か
ら脱水ケーキの排出に至るまでの濾過・脱水作用につい
ては、前述の開始運転時と基本的に異なるところはない
が、処理液の供給量、スクリーンの回転速度、及び、背
圧装置の可動弁の開度を適宜調節することにより、脱水
度をある程度調節できるようになっている。
過機101は、内輪スペーサー103及びスクリーン1
05を低速で回転させるだけで、処理液を液体(水分)
と固体(脱水ケーキ)とに、好適に分離することができ
るようになっており、このため、エネルギー消費量及び
騒音が小さく、また、外部ケーシングにより密閉されて
いるため、食品の加工の場合は、衛生面での管理が容易
であり、汚物の処理の場合は、臭気の発生を最低限に抑
えることができるという利点がある。
回転式圧縮濾過機は、内部圧力分布に起因するいくつか
の問題点がある。図11は、濾過室内の圧力を模式的に
示した図である。図11において、スクリーン105
は、矢印Bの方向に回転するので、脱水ケーキとスクリ
ーンとの摩擦力は、スクリーンの回転方向、即ち、図1
1に示す矢印F(F1〜F5)の方向に作用することに
なる。これらのうち、回転軸102の真下付近において
は、摩擦力が作用する方向F1及びF2は、脱水ケーキ
の進行方向D4と一致しているが、F1、F2の位置か
ら更にケーキ出口109側に進むと、摩擦力はF3〜F
5の方向に、即ち、隔壁板106の底面106cに向か
って作用することになる。
脱水ケーキは、スクリーン105との摩擦力に従ってF
3の方向へ進行するが、F3の位置では、摩擦力は隔壁
板106の底面106cに向かって作用しているので、
F1の位置から進行してきた脱水ケーキは、隔壁板10
6の底面に押しつけられつつ、底面に沿ってP1(スク
リーンの外周部が隔壁板に接する位置)の方向へと進行
することになる。F1に位置していた脱水ケーキがF1
の位置から隔壁板の底面に沿ってP1の位置にまで達す
る間、F1よりも外側(外輪スペーサー104側)に位
置していた脱水ケーキがF3やF4の方向に作用する摩
擦力に従って隔壁板の底面に向かって絶えず移動してく
るので、いわゆる力の衝突が起こり、従って、隔壁板の
底面付近、特に、P1付近においては、脱水ケーキは濾
過室110内で最も高い圧力により圧縮されことにな
る。これに対して、ケーキ通路の下部においては、P1
のように力の集中がないため、圧縮が不十分になり、脱
水度の上下差が生じ、平均脱水度が上がらないことが一
つの問題であった。即ち図10に示されたLに位置のケ
ーキ含水率は、Hの位置のケーキ含水率より高い傾向が
ある。
による摩擦力の方向とケーキ通路の方向の不一致が大き
いために、処理物の性状によっては機内で閉塞が発生し
易いことも問題であった。濾過室110からケーキ通路
112に搬送されたケーキは、濾過室からの圧力のみに
よってケーキ出口109の方向に搬送される。ケーキ出
口のケーキの内部圧力は、大気圧であるので、濾過室か
らケーキ出口に向かうケーキ通路の全域に渡り、内部圧
力は漸減する。図12の背圧装置107は、ケーキ出口
に隣接して設置されている。濾過室の内部圧力を高める
ために、背圧装置を僅かに閉じればその部位の内部圧力
が僅かに増加するだけであるが、ケーキ通路4面の摩擦
力が積算し、濾過室側に向かって徐々に圧力が増加する
ので、P1の圧力は、異常な高圧になる場合がある。即
ち背圧装置は、濾過室の内部圧力を高める手段としては
簡便であるが、回転式圧縮濾過機101の内部圧力を自
在に制御するには適していない。
理液の場合は、高圧をかけるとスクリーンの目からフロ
ックが押し出されてしまう問題もある。スクリーンの目
は、通常0.1mmから0.5mmの小孔が用いられて
いる。このうち大きめの小孔を用いればフロックが容易
に小孔を通過してしまい、小さめの小孔を用いればフロ
ックが小孔を閉塞してしまい、高い圧力をかけても効率
的な脱水ができないことが問題であった。
な改良を加えることにより、上記のような問題を解決す
るものである。即ち、濾過室の断面積が次第に減少する
ように構成し、従来の回転式圧縮濾過機と異なる方向の
圧縮力をケーキに与えることにより、ケーキの脱水度を
高めると共に機内の閉塞問題を回避することができる回
転式圧縮濾過機を提供することを第1の目的とし、更
に、軟質の固形物を含む処理液を効率的に脱水すること
ができる装置及び方法を提供することを第2の目的とす
る。
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1] 所定の間隔で対向する2枚の円盤状で透水性を
有するスクリーン35a、35bと、駆動手段によって
駆動され、該スクリーンと一体になって回転する内輪可
動スペーサー33a、33bと、2個の内輪可動スペー
サーの間に位置し、それらと摺動する内輪固定スペーサ
ー33cと、該スクリーンの外周部の大部分に接する外
輪スペーサー34とで囲まれた濾過室40を有し、該内
輪スペーサーから外輪スペーサーまでの空間を半径方向
に区切る隔壁板36によって濾過室が区分され、該隔壁
板の片側を始端とし反対側を終端とする濾過室を形成
し、始端部付近に処理液供給口38を有し、終端部に隣
接してケーキ通路42及びケーキ出口39を有し、スク
リーンを処理液供給口からケーキ出口方向へ連続的に回
転させ、スクリーン面の摩擦力によって処理物中の固形
物を濾過室終端部方向に駆動することにより処理物を加
圧し、処理液から液体を除去し、固形分濃度が高まった
ケ−キをケーキ出口より外部へ排出するように構成した
回転式圧縮濾過機において、前記のスクリーンの1枚が
対向するスクリーンと1〜10度の角度をなし、濾過室
終端部に向かって次第に濾過室断面積が減少するように
構成したこと特徴とする回転式圧縮濾過機31。
状で透水性を有するスクリーン55と、駆動手段によっ
て駆動され、該スクリーンと一体になって回転する内輪
可動スペーサー53と、該スクリーンの外周部の大部分
に接する外輪スペーサー54で囲まれた濾過室60を有
し、該内輪スペーサーから外輪スペーサーまでの空間を
半径方向に区切る隔壁板56によって濾過室が区分さ
れ、該隔壁板の片側を始端とし反対側を終端とする濾過
室を形成し、始端部付近に処理液供給口58を有し、終
端部に隣接してケーキ通路62及びケーキ出口59を有
し、スクリーンを処理液供給口からケーキ出口方向へ連
続的に回転させ、スクリーン面の摩擦力によって処理物
中の固形物を濾過室終端部方向に駆動することにより処
理物を加圧し、処理液から液体を除去し、固形分濃度が
高まったケ−キをケーキ出口より外部へ排出するように
構成した回転式圧縮濾過機において、前記濾過室の外側
の3分の2以上の領域内において、前記隔壁板のケーキ
接触面が前記スクリーンの回転方向となす角度(衝突
角)の平均が、50度以下であり、なおかつ、当該領域
内の衝突角の最大値と最小値の差が15度以下になるよ
うに構成したことを特徴とする回転式圧縮濾過機51。
て、ケーキの進行方向の濾過室の断面積が回転角で60
度以上に渡って次第に減少するように構成することによ
り、前記濾過室の終端部における処理物の圧縮効率を高
めたことを特徴とする[2]に記載の回転式圧縮濾過機
51。
通路の少なくとも1の壁面が可動部材57を有し、ケー
キの進行方向の断面積をさらに変化させることができる
手段を備えたことを特徴とする [2]又は[3]に記
載の回転式圧縮濾過機51。
状で透水性を有するスクリーン75と、駆動手段によっ
て駆動され、該スクリーンと一体になって回転する内輪
可動スペーサー73と、該スクリーンの外周部の大部分
に接する外輪スペーサー74で囲まれた濾過室80を有
し、該内輪スペーサーから外輪スペーサーまでの空間を
半径方向に区切る隔壁板76によって濾過室が区分さ
れ、該隔壁板の片側を始端とし反対側を終端とする濾過
室を形成し、始端部付近に処理液供給口78aを有し、
終端部に隣接してケーキ通路82及びケーキ出口79を
有し、スクリーンを処理液供給口からケーキ出口方向へ
連続的に回転させ、スクリーン面の摩擦力によって処理
物中の固形物を濾過室終端部方向に駆動することにより
処理物を加圧し、処理液から液体を除去し、固形分濃度
が高まったケ−キをケーキ出口より外部へ排出するよう
に構成した回転式圧縮濾過機において、前記処理液供給
口からスクリーンの回転方向に所定の距離をおいた位置
に第2の処理液供給口78bを配設し、該第2の処理液
供給口からは通常の処理液を供給し、隔壁板に隣接して
配設した第1の処理液供給口からは通常の処理液より液
体透過性の良い固形物を含む第1の処理液を供給するこ
とにより、第1の処理液中の液体透過性の良い固形物の
層をスクリーン表面に形成することを可能にすることを
特徴とする回転式圧縮濾過機71。
71を用いた軟質の固形物を含む処理液の脱水方法であ
って、通常の処理液を第2の処理液供給口78bから機
内に供給し、第2の処理液の供給量の5〜40重量%の
第1の処理液を第1の処理液供給口78aから供給し、
該第1の処理液には0.1〜10重量%の繊維状物質が
含まれていることを特徴とする軟質の固形物を含む処理
液の脱水方法。
たセルロース繊維であることを特徴とする[6]に記載
の軟質の固形物を含む処理液の脱水方法。
処理液に0.1〜10重量%の繊維状物質を添加したも
のであること特徴とする[7]に記載の軟質の固形物を
含む処理液の脱水方法。
で透水性を有するスクリーン35a、35b、55、7
5と、回転軸32a、32b、52、72と一体になっ
て回転する内輪スペーサー33a、33b、53、73
と、該スクリーンの外周部の大部分に接する外輪スペー
サー34、54、74で囲まれた濾過室40、60、8
0を有し、該回転軸から外輪スペーサー34、54、7
4までの空間を半径方向に区切る隔壁板36、56、7
6によって濾過室が区分され、該隔壁板の片側を始端と
し反対側を終端とする濾過室を形成し、始端部付近に処
理液供給口38、58、78a、78bを有し、終端部
に隣接してケーキ通路42、62、82及びケーキ出口
39、59、79を有し、スクリーンを処理液供給口か
らケーキ出口方向へ連続的に回転させ、スクリーン面の
摩擦力によって処理物中の固形物を濾過室終端部方向に
駆動することにより処理物を加圧し、処理液から液体を
除去し、固形分濃度が高まったケ−キをケーキ出口より
外部へ排出するように構成した回転式圧縮濾過機におい
て種々の改良を施した回転式圧縮濾過機31、51、7
1である。
35a、35b、55、75は、多数の小孔を有する平
滑な金属板によって形成されているが、多孔質材であっ
て、透水性を有するものであれば良く、一般に広く用い
られているバースクリーン及びワイヤメッシュ、或い
は、プラスチック、金属或いはセラミックの焼結体等に
よって形成されたものも使用可能である。
例について説明する。本発明による回転式圧縮濾過機
は、これらの図面によってなんら限定されるものではな
い。本発明による回転式圧縮濾過機31、51、71
は、図7〜12に示された回転式圧縮濾過機101の改
良であり、基本的動作原理は同一である。従って、以下
の説明では重複を避けるため、改良された部分のみを詳
しく説明し、本発明の説明において使用される語句(例
えば、濾過室、ケーキ通路、隔壁板等)は、特に別の定
義を設けない限り、従来の技術及び発明が解決しようと
する課題の説明で使用された語句と同一の意味で使用す
る。
2に示されている。図1は、従来技術の説明に使用した
図9と同様、スクリーンの駆動軸方向から見た一部切り
欠き断面図であり、図2は、図1のA―A線による断面
図である。
bを平行ではなく一定の傾斜をつけることによって濾過
室40の断面積を徐々に減少させる機構は、従来の回転
式圧縮濾過機とは異なる方向の圧縮力をケーキに与える
ものである。即ち、従来の回転式圧縮濾過機の場合は、
スクリーンの回転により搬送されるケーキが前方のケー
キを圧縮するので、前方のケーキの圧力がケーキの搬送
力より上回っている場合は、これ以上ケーキを圧縮する
ことはできず、搬送された後方のケーキは、前方のケー
キの後方に蓄積する。これに対し、本実施例において
は、前述と同様の圧縮機構に加えて厚み方向の圧縮力が
働く。流動性が低下したケーキ層が濾過室内に蓄積した
後、2枚のスクリーンは、そのケーキを両側から挟んで
前方へ搬送し、その過程において次第にスクリーンの間
隙が小さくなるので、従来の回転式圧縮濾過機より強制
的な搬送及び圧縮が達成できる。互いに平行でないスク
リーン35a、35bは、内輪可動スペーサー33a、
33bと連結した異なる回転軸32a、32bを介して
駆動される。図1及び図2では、駆動手段としてチェー
ンが用いられているが、これに代えて、外部の別々の駆
動軸から、或いは、内輪可動スペーサーの軸受けの内部
を貫通する共通の駆動軸から歯車によって駆動すること
もできる。
斜角と、平均間隙は重要な要素である。傾斜角は1〜1
0度の範囲で適宜選択することができる。1度未満では
圧縮効果が低下するので本発明が意図する圧縮効果を上
げることができず、10度を超える傾斜角では機械設計
上に多くの問題が発生するとともに、濾過室断面積の減
少が急激過ぎるために、内周側と外周側の圧縮率の差異
が大きくなり、処理物の安定的な脱水には適さない。ス
クリーンの傾斜角は、3〜6度が特に好ましい。
ると濾過室断面積の減少度合いが小さくなるので好まし
くない。一例として、スクリーンの傾斜角を4度、平均
間隙を50mmとし、内輪スペーサーの外径及び外輪ス
ペーサーの内径をそれぞれ800mm、1200mmと
した場合、濾過室内のスクリーンの最大及び最小の間隙
は、外周側で約71mmと29mm、内周側で64mm
と36mmとなる。従ってこの間の圧縮率の計算値は、
外周側で41%、内周側で56%となり、断面積では4
8%となる。
5bの間隙を減少させることによりケーキを厚み方向に
圧縮しているのに対し、本発明による第2の実施例で
は、スクリーン55によるケーキの搬送方向と隔壁板5
6との衝突角を一定以下に保つことにより、スクリーン
による搬送力をケーキの進行方向に近づけて搬送方向へ
の圧縮の効率を上げ、更にケーキの進行方向に濾過室断
面を徐々に減少させることにより、隔壁板及び外輪スペ
ーサー54の反力をも有効に活用したものである。
的な回転式圧縮濾過機の衝突角について図3を参照して
説明する。濾過室の内側半径(内輪スペーサーの半径)
をrとし、濾過室の外側半径(外輪スペーサーの内側の
半径)をRとすると、rはRの0.4倍から0.6倍の
範囲に設定することが一般的である。又、隔壁板のケー
キ接触面は、内輪スペーサーの接線方向に直線的に延出
するのが一般的である。この場合、内輪スペーサー側で
は衝突角が0度であるが外輪スペーサー側に近づくに従
って徐々に増加し、例えばr=0.5Rに設定した場
合、衝突角は内輪スペーサー側の0度から外輪スペーサ
ー側の60度まで連続的に増加する。即ちケーキが濾過
室終端部の方向へ進行するに従って、ケーキの進行方向
とスクリーンの回転による摩擦力の方向の変位が増大す
ることになり、ケーキの排出に支障をきたし、場合によ
っては機内でのケーキの閉塞を引き起こし、或いは、閉
塞を避けるために脱水効果を低いレベルで運転しなけれ
ばならないことがあった。
rの典型的な値としてそれぞれ、0.4R、0.5R及
び0.6Rを例として取り上げ、隔壁板が内輪可動スペ
ーサーの接線方向に延出している場合の衝突角を示して
いる。濾過室の外側部分での衝突角をα2とし、ドーナ
ツ状の濾過室の内側から3分の1に位置するスクリーン
が隔壁板に接する位置の衝突角をα1として各図に表示
してある。[A]、[B]、[C1]のそれぞれのα1
とα2の値、及びそれらの差は以下のようになる。 [A](r=0.6R): α1=35.1、α2=
53.1、差=18.0(度) [B](r=0.5R): α1=41.4、α2=
60.0、差=18.6 [C1](r=0.4R): α1=48.2、α2=
66.4、差=18.2
その差は18度以上である。即ち、α1の衝突角の位置
では比較的大きな分力がケーキの進行方向に働くのに対
し、α2の位置では、ケーキの搬送に寄与する分力より
大きな分力が隔壁板に向かっている。
突角をグラフにしたもので、横軸がスクリーンの半径方
向である。いずれの場合も衝突角0度からスクリーンの
外周に至るまで衝突角が急激に上昇している。同図に太
線で表されたC2は、図4aに示された実施例2の回転
圧縮濾過機51の衝突角を表している。C2の内輪スペ
ーサーの半径rはC1と同一の0.4Rとしてある。C
2の衝突角は、0.4Rから0.5Rの範囲内では略C
1と同一であるが、C1のα1が0.6Rの位置で4
8.2度になるのに対し、C2は、残りの全域で45度
を保っている。隔壁板のケーキ接触面に僅かな湾曲を施
すことにより、その外側において低い衝突角にすること
ができ、スクリーンの回転による摩擦力の半分以上をケ
ーキの搬送及び先行するケーキの圧縮に有効に利用する
ことができる。
比較的小さく、しかもこの領域で隔壁板が接触するの
は、まだ十分に脱水が進んでいない流動性があるケーキ
なので、この領域の衝突角を特に規定する必要はない。
しかしながら、図4bから読み取れるように、[B]や
[C1]の場合は隔壁板の外側の領域で50度を超える
衝突角を有し、しかも外側に行くに従って衝突角が増加
することは、ケーキの搬送及び先行するケーキの均一な
圧縮に支障をきたすことになる。従って隔壁板の外側の
3分の2の領域(α1からα2の領域)の衝突角の加重
平均は、50度以下とすることが好ましく、より好まし
くは、この領域の全域に渡って50度以下とすることで
ある。この領域に加重平均衝突角或いは最高衝突角を4
5度以下にすることは更に好ましい。又、この領域内の
衝突角の変化は最大15度以内にすることが好ましく、
これを10度以下にすることは更に好ましい。又、この
領域の衝突角を一定にすること、或いは、この領域内の
外側の一部又は全部において、外側ほど衝突角を小さく
することは最も好ましい。
よって衝突角を小さくすることは、可能である。例え
ば、R=0.7とすれば、α1=29.0、α2=4
5.6、差=16.6となり、ケーキ搬送は良好にな
る。しかしながら内輪スペーサーの半径を大きくすれば
濾過面積が減少するので、機械の処理能力も減少するこ
とになり、経済性の面で好ましくない。
縮濾過機は、衝突角を小さくしてケーキの搬送効率を高
め、先行するケーキの圧縮を効率的にしているだけでは
なく、濾過室の終端部においてケーキの進行方向の断面
積を次第に減少させることにより圧縮効率を上げるもの
である。図4aでは、スクリーンの回転角にして約90
度の範囲でかかる断面積の減少が発現している。ケーキ
は単に圧縮さえすれば脱水ができるものではなく、ケー
キ中の水分がケーキ内を通過し、スクリーンの目を通過
する時間が必要である。従って、急激な濾過室断面積の
減少、例えばスクリーンの回転角で60度未満の領域で
急激に断面積を減少させることは好ましくない。逆に隔
壁板の内輪スペーサー側を延長することにより、濾過室
断面積の減少開始点を後方に移動し、より緩やかな濾過
室断面積の減少をさせることは好ましい。
%以上であることが好ましい。絞り率が10%未満で
は、本発明が意図する圧縮効果を十分に上げることがで
きない。絞り率を30%以上にすることはより好まし
く、脱水効果のみを考えるならば更に高い絞り率が好ま
しい。ちなみに図5bに示された回転式圧縮濾過機は、
約50%の絞り率になっている。残念ながら、絞り率5
0%にすれば、単純にケーキ含水率が半減するわけでは
ない。しかし、断面一定の濾過室の場合は、ケーキ内の
水を含んだ固形物の粒が互いに相対位置を変えることな
く、進行方向にのみ徐々に圧縮されるのに対し、断面積
が減少する本実施例の場合は、含水粒子が強制的に進行
方向以外の方向に移動させられるため、含水粒子内及び
含水粒子間の水が徐々に押し出されることになる。絞り
率は、隔壁板の形状のみならず、外輪スペーサーのケー
キ出口側端部の形状を変更することによっても任意に設
定することができる。又、外輪スペーサーのケーキ出口
側端部に可動部材57を設けることによって、運転中に
絞り率を任意に変更することもできる。
部材57を付加した回転式圧縮濾過機の例である。本発
明による可動部材は、ケーキ通路の断面積を変化させる
点において、従来の技術で説明した背圧装置107(図
12)と一見類似している。しかし背圧装置107が濾
過室から長いケーキ通路を隔てたケーキ出口に隣接して
設けられているのに対し、本発明の可動部材は濾過室に
隣接しており、ケーキ通路の長さを最小限にするように
配置されている。
側に隣接した位置に回転軸を有し、ケーキ通路を全閉す
る位置、ケーキ通路を平行にする位置又は末広がりにし
てケーキの排出をより容易にする位置、及びそれらの中
間の任意の位置に停止させることができる。運転開始時
においては、可動部材を全閉(図5aの点線で表示され
た位置)にすることによって、処理液がケーキ出口から
流出するのを防止することができる。機内での詰まりの
おそれがない処理物の場合は、可動部材を全閉から僅か
に開いた状態で絞り率を80〜90%の高率にすること
も可能である。この場合は、ケーキ通路(2枚のスクリ
ーンで挟まれた領域外でケーキ出口までの領域)は、極
めて小さく、直前の濾過室内のスクリーンの運動方向
は、ケーキ通路内のケーキの搬送方向と近いので、後続
のケーキが容易にケーキ通路内のケーキを押し出すこと
ができる。
材57を図5aの実線の位置にすることにより、過剰な
背圧を与えず、ケーキを容易に排出することができる。
更に詰まりやすい処理物の場合は、可動部材を図5aの
位置より更に下方に調節することにより、濾過室から直
接ケーキを排出することもできる。又、隔壁板又は外輪
スペーサー圧力センサーを取り付け、機内の圧力を検出
して可動部材の開度を自動制御することにより、安定し
た運転を可能にすることもできる。このように回転式圧
縮濾過機において本実施例で示された可動部材は極めて
有益である。
であり、図5cは、隔壁板を2分割し、ケーキ接触面側
の隔壁板を可動部材とした例である。図5b、図5cの
いずれの場合も、ケーキ通路の長さが極めて短く、なお
かつ近接するスクリーンの回転方向とケーキの進行方向
との変位が小さく設定されており、絞り率を上げた場合
でも後続のケーキの圧力によって濾過室終端部のケーキ
は容易に排出される。
も詰まりが発生する恐れがある処理物の場合は、別途ケ
ーキ排出装置を組み合わせることもできる。本発明の発
明者は、既に特願2001−240643で、本発明と
同様の回転式圧縮濾過機のケーキ排出機構についての発
明を開示している。従って特願2001−240643
のケーキ排出機構を本発明に応用することによって、詰
まり易い処理物でも好適に脱水をすることができる。
本発明による第3の実施例について説明する。軟質の処
理物の典型的な例としては排水汚泥がある。排水汚泥
は、微小な有機物が水中に分散したもので、このままで
はスクリーンで濾過する事が困難であり、通常凝集剤等
を用いてフロック状にし、これを脱水している。このフ
ロックは、数mm〜数cmの大きさであるのでスクリー
ンで捕捉することは可能である。しかしながら、フロッ
クは含水率の高いゲル状物質であるので、スクリーンの
目を容易に閉塞する。脱水効率を上げるためむやみに濾
過圧を上げるとスクリーンの目から押し出されることも
ある。スクリーンの目を小さくすれば目詰まりが深刻に
なり、大きくすればスクリーンの目を通過する目モレが
問題となる厄介な物質である。
機71を示しており、これは、図7に示された回転式圧
縮濾過機をベースとして、これに第2の処理液供給口7
8bを設けたものであるが、もちろん実施例1又は実施
例2で説明した回転式圧縮濾過機をベースにして複数の
処理液供給口を設けることも考えられる。第1の処理液
供給口78aと第2の処理液供給口78bとはスクリー
ンの回転角にして20度〜90度の間隔を置くことが好
ましい。
理液と第2の処理液とが混合し、本発明が意図する2層
構造のケーキ層を作ることができないので好ましくな
い。この角度が90度を超える間隔であっても第2の処
理液の供給量の方が第1の処理液の供給量よりも大きい
ので、一部の処理液が逆流し第1の処理液と一定の位置
で合流するだけなので特に大きな問題はない。
の表面を通過したスクリーン55に最初に接触する。隔
壁板を通過した直後のスクリーン面にはケーキ層が存在
しないために、第1の処理液中の液体成分は速やかにス
クリーンの目を通過するが、処理液中の固形物はスクリ
ーンの目に遮られてスクリーン表面に液体透過性の良い
ケーキ層を形成する。このケーキ層が十分に形成される
前に第2の処理液が供給されると、両方の処理液が混合
し、スクリーン表面に最初に形成するケーキ層の液体透
過性が損なわれることがあるので、第1の処理液供給口
から第2の処理液供給口は、所定の間隔を置くことが必
要である。
縮濾過機71を用いて汚泥を脱水する方法について説明
する。第1の処理液は、繊維質を含んでおり、処理液中
の液体成分がスクリーンの目の方向に流れるに従って、
スクリーンの表面に搬送され、スクリーン表面に薄い層
を形成する。スクリーンが回転し、第2の処理液供給口
付近に達すると、第1の処理液中の残余の繊維質は第2
の処理液と供給されスクリーンの表面に形成された繊維
質を多く含む層の上に徐々に蓄積する。繊維質の薄い層
は、スクリーンの目を完全に塞ぐことはなく、後続のフ
ロック中の液体を通過させる隙間を有しており、次第に
厚いケーキの層が形成される。
がある程度機外に排出されると、両面から蓄積したケー
キが内層まで満たされるが、外層即ちスクリーン面に接
触する層がある程度硬いケーキになり、固体状のケーキ
として挙動するのに対し、内層は比較的軟らかいケーキ
であり、流動性も保持している。したがって、内層のケ
ーキは、後続の液状処理物からの圧力によって前方へ向
かう低い力を受けるが、スクリーンの回転力はスクリー
ン面から徐々に軟らかくなるケーキ層を通じて内層に伝
えられるので、流動性を有する内層のケーキを前方に搬
送することにはあまり寄与できない。
るより硬いケーキに相対したとき、内層の液体に近いケ
ーキはそれ以上進行することができない。一方、外層の
繊維質を多く含む層はスクリーンの回転力によって前方
のケーキに向かって進行するが、前方には既に硬いケー
キが存在するので、スクリーンと同速で移動することは
できなくなる。しかし、内層のケーキが後続の軟らかい
ケーキによって押される力より、外層のケーキがスクリ
ーンによって前方へ押される力のほうが大きいので、繊
維質を多く含むケーキ層は、スクリーン表面で折り畳ま
れ、徐々に内層へ貫入することになる。このようにして
当初はスクリーン表面で薄い層を形成していた繊維質を
多く含むケーキ層は、徐々に厚くなり、内層の水分をス
クリーン面へ導く機能が徐々に内層にまで及ぶので、ケ
ーキの脱水効率を高くすることになる。
室外側を見た場合の模式図である。第1の処理液供給口
78aから供給された第1の処理液中の繊維成分を多く
含むケーキ層がスクリーン上に形成され、それがスクリ
ーンの回転により次第に濾過室終端部に搬送される過程
で、スクリーン面状で折りたたまれ、次第に厚い層にな
る様子を模式的に示している。
けて回転式圧縮濾過機に供給するものとし、通常の凝集
剤処理を施した第2の処理液を供給する前に、より液体
透過性のよい第1の処理液を供給する。第1の液体透過
性は、0.1〜10重量%の繊維状物質を添加すること
によって得られる。この場合の母液は、第2の処理液の
一部を用いてもよく、あるいは、回収した濾液を再利用
してもよく、或いは両者を併用しても良い。
処理液に対して5〜40%程度を供給する。第2の処理
液に繊維状物質を添加して第1の処理液とする場合は、
比較的高率15〜40%が適当であり、第2の処理液を
全く使用しない場合は、5〜20%の低率が良い。第1
の処理液の供給量を5%未満とすると、スクリーン上に
繊維状物質を含む層を均一に形成することが困難になる
ので好ましくない。
紙、パルプ、繊維、木材等の工業や農業、畜産業で発生
する繊維状廃棄物又は余剰物、例えば落綿、おが屑、籾
殻やそれらの粉砕物、パルプ廃液等の液状廃棄物等が使
用できる。これらの中で古紙は定常的に大量に流通して
おり、古紙に開繊処理を施したものは本発明に特に適し
ている。
水するときに使用する薬剤は、特別なものを要しない。
無機系の薬剤として、塩化鉄、塩化アルミニウム、硫酸
鉄、硫酸アルミニウム等の金属塩類、沈降助剤として使
用する消却灰及びゼオライト、pHの調整に用いる各種
酸類及びアルカリ類、並びに高分子凝集剤として、ノニ
オン系、アニオン系、カチオン系及び両性の凝集剤があ
り、これらを適宜組み合わせて用いることが可能であ
る。
圧縮濾過機は、機内での処理物の詰まりを好適に防止し
つつ処理物を効率よく脱水することができる。又、軟質
処理物のスクリーンの目を通過したり、スクリーンの目
を閉塞するために従来の回転式圧縮濾過機では高い脱水
率が得がたかった軟質の処理物を効率よく脱水すること
ができる。
板又は、外輪スペーサーに圧力センサーを取りつけ、こ
のセンサーから検出される圧力信号を入力値とし、処理
液供給量、スクリーンの回転数、そしてケーキ出口付近
に可動部材を有する場合は、可動部材の位置を適宜自動
制御することにより、ケーキの脱水率を高いレベルに維
持した安定的な運転をすることができる。
である。
る断面図である。
る。
及び隔壁板の各位置と衝突角との関係を示すグラフであ
る。
である。
である。
本構造を示す一部切欠斜視図である。
図である。
図である。
9付近の拡大断面図である。
ための断面図である。
9付近に設けられた背圧装置の可動弁107の説明図で
ある。
サー 33c:内輪固定スペーサー 34、54、74、104:外輪スペーサー 35a、35b、55、75、105:スクリーン 36、56、76、106:隔壁板 37: スクリーン支持部材 57:可動部材 106c:隔壁板の平面状底面 38、58、78a、78b、108:処理液供給口 39、59、79、109:ケーキ出口 40、60、80、110:濾過室 42、62、82、112:ケーキ通路 107:可動弁(背圧装置)、111:脱水ケーキ、1
13:外部ケーシング
Claims (8)
- 【請求項1】所定の間隔で対向する2枚の円盤状で透水
性を有するスクリーンと、駆動手段によって駆動され、
該スクリーンと一体になって回転する内輪可動スペーサ
ーと、2個の内輪可動スペーサーの間に位置し、それら
と摺動する内輪固定スペーサーと、該スクリーンの外周
部の大部分に接する外輪スペーサーとで囲まれた濾過室
を有し、該内輪スペーサーから外輪スペーサーまでの空
間を半径方向に区切る隔壁板によって濾過室が区分さ
れ、該隔壁板の片側を始端とし反対側を終端とする濾過
室を形成し、始端部付近に処理液供給口を有し、終端部
に隣接してケーキ通路及びケーキ出口を有し、スクリー
ンを処理液供給口からケーキ出口方向へ連続的に回転さ
せ、スクリーン面の摩擦力によって処理物中の固形物を
濾過室終端部方向に駆動することにより処理物を加圧
し、処理液から液体を除去し、固形分濃度が高まったケ
−キをケーキ出口より外部へ排出するように構成した回
転式圧縮濾過機において、前記のスクリーンの1枚が対
向するスクリーンと1〜10度の角度をなし、濾過室終
端部に向かって次第に濾過室断面積が減少するように構
成したこと特徴とする回転式圧縮濾過機。 - 【請求項2】所定の間隔で対向する2枚の円盤状で透水
性を有するスクリーンと、駆動手段によって駆動され、
該スクリーンと一体になって回転する内輪可動スペーサ
ーと、該スクリーンの外周部の大部分に接する外輪スペ
ーサーで囲まれた濾過室を有し、該内輪可動スペーサー
から外輪スペーサーまでの空間を半径方向に区切る隔壁
板によって濾過室が区分され、該隔壁板の片側を始端と
し反対側を終端とする濾過室を形成し、始端部付近に処
理液供給口を有し、終端部に隣接してケーキ通路及びケ
ーキ出口を有し、スクリーンを処理液供給口からケーキ
出口方向へ連続的に回転させ、スクリーン面の摩擦力に
よって処理物中の固形物を濾過室終端部方向に駆動する
ことにより処理物を加圧し、処理液から液体を除去し、
固形分濃度が高まったケ−キをケーキ出口より外部へ排
出するように構成した回転式圧縮濾過機において、前記
濾過室の外側の3分の2以上の領域内において、前記隔
壁板のケーキ接触面が前記スクリーンの回転方向となす
角度(衝突角)の平均が、50度以下であり、なおか
つ、当該領域内の衝突角の最大値と最小値の差が15度
以下になるように構成したことを特徴とする回転式圧縮
濾過機。 - 【請求項3】前記濾過室の終端部において、ケーキの進
行方向の濾過室の断面積が回転角で60度以上に渡って
次第に減少するように構成することにより、前記濾過室
の終端部における処理物の圧縮効率を高めたことを特徴
とする請求項2に記載の回転式圧縮濾過機。 - 【請求項4】前記濾過室に隣接するケーキ通路の少なく
とも1の壁面が可動部材を有し、ケーキの進行方向の断
面積をさらに変化させることができる手段を備えたこと
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の回転式圧縮
濾過機。 - 【請求項5】所定の間隔で対向する2枚の円盤状で透水
性を有するスクリーンと、駆動手段によって駆動され、
該スクリーンと一体になって回転する内輪可動スペーサ
ーと、該スクリーンの外周部の大部分に接する外輪スペ
ーサーで囲まれた濾過室を有し、該内輪スペーサーから
外輪スペーサーまでの空間を半径方向に区切る隔壁板に
よって濾過室が区分され、該隔壁板の片側を始端とし反
対側を終端とする濾過室を形成し、始端部付近に処理液
供給口を有し、終端部に隣接してケーキ通路及びケーキ
出口を有し、スクリーンを処理液供給口からケーキ出口
方向へ連続的に回転させ、スクリーン面の摩擦力によっ
て処理物中の固形物を濾過室終端部方向に駆動すること
により処理物を加圧し、処理液から液体を除去し、固形
分濃度が高まったケ−キをケーキ出口より外部へ排出す
るように構成した回転式圧縮濾過機において、前記処理
液供給口からスクリーンの回転方向に所定の距離をおい
た位置に第2の処理液供給口を配設し、該第2の処理液
供給口からは通常の処理液を供給し、隔壁板に隣接して
配設した第1の供給口からは通常の処理液より液体透過
性の良い固形物を含む第1の処理液を供給することによ
り、第1の処理液中の液体透過性の良い固形物の層をス
クリーン表面に形成することを可能にすることを特徴と
する回転式圧縮濾過機。 - 【請求項6】請求項5に記載の回転式圧縮濾過機を用い
た軟質の固形物を含む処理液の脱水方法であって、通常
の処理液を第2の処理液供給口から機内に供給し、第2
の処理液の供給量の5〜40重量%の第1の処理液を第
1の処理液供給口から供給し、該第1の処理液には0.
1〜10重量%の繊維状物質が含まれていることを特徴
とする軟質の固形物を含む処理液の脱水方法。 - 【請求項7】前記繊維状物質の主成分が開繊したセルロ
ース繊維であることを特徴とする軟質の固形物を含む処
理液の脱水方法。 - 【請求項8】前記第1の処理液は、前記第2の処理液に
0.1〜10重量%の繊維状物質を添加したものである
こと特徴とする軟質の固形物を含む処理液の脱水方法。
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