JP2008104952A - 汚泥脱水処理装置および汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法 - Google Patents
汚泥脱水処理装置および汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】汚泥脱水処理装置1を、この汚泥脱水処理装置1を構成する2台の回転加圧脱水手段10,10′それぞれの汚泥供給部18は円盤状のろ過板の回転中心より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられ、脱水ケーキ排出部は脱水処理室内の脱水ケーキを円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられると共に、前記各汚泥供給部それぞれの下側の汚泥入口に、汚泥と高分子凝集剤を攪拌する攪拌装置を備えた凝集混和槽30が直結されてなる構成とする。
【選択図】図2
Description
また、前記脱水ケーキ排出部は、脱水処理室内の脱水ケーキを前記円盤状のろ過板の回転中心より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられている(例えば、特許文献1,2、非特許文献1参照。)。
(1)運転の開始により、0.5〜1.3rpmの回転速度で回転される内輪スペーサを介して一対の円盤状のろ過板が回転される。
(2)高分子凝集剤の添加・混合により調質された調質汚泥が、汚泥圧入ポンプにより汚泥供給部を介して脱水処理室内に最大100kPaの圧力で連続供給され、ろ過ゾーンでろ過が行われる。
(3)ろ過された汚泥は圧搾脱水ゾーンに至り、徐々に流動性を失いろ過の表面にケーキ層を徐々に形成しながらろ過板の回転力により脱水ケーキ排出部の排出口の方向に移動する。
(4)ろ過板表面の脱水ケーキ層により固形物の捕捉が進行する。
(5)脱水ケーキ排出部の排出口に配設され、空気ばねにより付勢された背圧板により、脱水処理室内の背圧が最大600kPaの一定圧力で保持し続けられている。
(6)流動性を失った汚泥は、ろ過板による剪断力と、背圧板による背圧により圧搾脱水される。
(7)圧搾脱水された低含水率の脱水ケーキは、背圧板を押し退けて機外へ排出される。
(1)起動、停止に特別な工程を必要とせず、構造がシンプルである。
(2)既存の高分子系の脱水機よりも脱水性能が優れている。
(3)複数台の回転加圧脱水機を容易に並設することができるため、幅広い処理量に容易に対応することができる。
(4)他種の高分子系の脱水機よりも軽量でコンパクトである。
(5)密閉構造であるため、臭気対策が容易である。
(6)ろ過板の回転速度が極めて低速(0.5〜1.3rpm)であるため、所要動力が小さい。
(7)ろ過板の表面積が小さいため、洗浄水量が僅かである。
(8)低速回転であり、かつ回転部分も少なく給油・給脂個所も少ないため、維持管理が容易である。
(9)ろ過板の洗浄時間が短く、運転中の洗浄も可能であり、短時間で起動することができ、無駄時間が少ないため、他種の脱水機に比較して稼働率が高い。
(1)ろ過板を逆回転させても脱水処理室の汚泥を下側から上側に汚泥を移動させることができる。
(2)流動性が高い未脱水汚泥は脱水が進行して流動性が低下しなければ、脱水処理室の上側に移動しない。
(3)汚泥供給部の下側に開口する汚泥入口から汚泥を回転加圧脱水機の脱水処理室の下部側に供給する構成にすれば、フロックが潰れ難くなるため高分子凝集剤の添加量を低減することができる。
(4)汚泥供給部の下側に開口する汚泥入口に凝集混和槽を直結すれば、回転加圧脱水機の複数の脱水処理室のそれぞれに等量ずつの汚泥を供給することができる。
この汚泥脱水処理装置1は、主としてベース2上に設置された架台3の上に設けられ、減速機付電動機4の垂直軸心周りの回転を水平軸心回りであって、かつ左右に突出する駆動軸12を同一方向に回転させるギヤボックス5を備えている。また、前記駆動軸12で駆動される2台の回転加圧脱水手段10,10′と、前記ベース2上に設けられ、前記回転加圧脱水手段10,10′のそれぞれに、図示しない薬液供給タンクから供給される高分子凝集剤や無機凝集剤を原汚泥に添加・混合して調質し、調質した汚泥を供給する凝集混和槽30を備えている。さらに、前記回転加圧脱水手段10,10′それぞれの脱水ケーキ排出口から排出される脱水ケーキを受取るホッパ6を備えている。以下、本発明の実施の形態に係る汚泥脱水処理装置1を構成する上記各構成機器のうち、回転加圧脱水手段と、凝集混和槽との構成を説明する。
また、前記駆動軸12の基端側には、前記第1ろ過板16と同構成であって、多数の水透過穴17aが設けられた円盤状の第2ろ過板17が設けられている。ところで、本実施の形態に係る汚泥脱水処理装置の回転加圧脱水手段の第1ろ過板16および第2ろ過板17には、直径0.5mmの水透過穴を有するパンチングメタルを用いた。しかしながら、これに限らず、回転加圧脱水手段においては、ろ過板の水透過穴への汚泥の目詰まり抑制等の観点から、ろ過板の水透過穴の直径を、0.3〜1.0mmの範囲に設定するのが好ましい。
10…回転加圧脱水手段
12…駆動軸,12a…沈みキー
13…内輪スペーサ,13a…ボス部
14…外輪スペーサ
15…仕切りスペーサ,15a…洗浄水排出部
16…第1ろ過板,16a…水透過穴
17…第2ろ過板,17a…水透過穴
18…汚泥供給部,18a…汚泥入口
19…脱水ケーキ排出部,19a…排出口
20…脱水処理室,20a…汚泥流入口,20b…ろ過ゾーン,20c…圧搾脱水ゾーン,20d…スクレーパ
21…第1カバー
22…第2カバー
23…ドレン管
24…背圧板,24a…上部背圧板,24b…下部背圧板
30…凝集混和槽
31…槽本体,31a…汚泥供給口,31b…汚泥出口
32…攪拌装置,32a…回転胴,32b…撹拌翼,32c…駆動軸、32d…従動軸,32e…従動Vベルトプーリ
33…電動機,33a…駆動Vベルトプーリ
34…Vベルト
35…中継継ぎ手
Claims (10)
- 水平な駆動軸により回転され、少なくとも幅方向の一方側に、多数の水透過穴が設けられてなるろ過面を有する円盤状のろ過板を備えた脱水処理室内に凝集剤が添加・混合された汚泥を供給する汚泥供給部が設けられると共に、脱水ケーキを排出する脱水ケーキ排出部が設けられた回転加圧脱水手段が配設されてなる汚泥脱水処理装置において、前記回転加圧脱水手段の汚泥供給部は前記円盤状のろ過板の回転中心より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部から脱水処理室内に汚泥を供給する位置に設けられ、前記脱水ケーキ排出部は脱水処理室内の脱水ケーキを前記円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部から排出する位置に設けられると共に、前記汚泥供給部の下側に開口する汚泥入口に、汚泥と凝集剤を攪拌する攪拌手段を備えた凝集混和槽が直結されてなることを特徴とする汚泥脱水処理装置。
- 前記回転加圧脱水手段が複数、かつ前記複数の回転加圧脱水手段の個別の汚泥供給部の汚泥入口から供給された凝集剤混合汚泥を個別の脱水処理室内にて圧搾脱水し、個別の脱水ケーキ排出部から脱水ケーキを排出するように並列配置されていることを特徴とする請求項1に記載の汚泥脱水処理装置。
- 前記回転加圧脱水手段の汚泥供給部は、前記脱水ケーキ排出部の排出口から排出される脱水ケーキの下方への落下を妨げない形状に形成されてなることを特徴とする請求項1または2のうちの何れか一つの項に記載の汚泥脱水処理装置。
- 前記脱水処理室内に背圧を発生させるために、前記脱水ケーキ排出部の排出口に背圧板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載の汚泥脱水処理装置。
- 前記背圧板は、前記排出口の上側部分の幅寸法を狭める上部背圧板と、前記排出口の下側部分幅寸法を狭める下部背圧板とからなり、これら上部背圧板と、下部背圧板のそれぞれを個別に制御する制御手段が設けられてなることを特徴とする請求項4に記載の汚泥脱水処理装置。
- 水平な駆動軸により回転され、少なくとも幅方向の一方側に、多数の水透過穴が設けられてなるろ過面を有する円盤状のろ過板を備えた脱水処理室内に凝集剤が添加・混合された汚泥を供給する汚泥供給部が設けられると共に、脱水ケーキを排出する脱水ケーキ排出部が設けられた回転加圧脱水手段が配設されてなる汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法において、汚泥と凝集剤を攪拌する攪拌手段を備えた凝集混和槽から前記回転加圧脱水手段の円盤状のろ過板の回転中心より下部側であって、かつ脱水処理室の外周部に設けられた汚泥供給部に凝集剤混合汚泥を供給し、脱水ケーキを前記円盤状のろ過板の回転中心より上部側であって、かつ脱水処理室の外周部に設けられた脱水ケーキ排出部から排出することを特徴とする汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法。
- 前記凝集混和槽から凝集剤混合汚泥を、複数の回転加圧脱水手段の脱水処理室のそれぞれの個別の汚泥供給部の汚泥入口に供給すると共に、各回転加圧脱水手段の脱水処理室のそれぞれの個別の脱水ケーキ排出部から脱水ケーキを排出することを特徴とする請求項6に記載の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法。
- 前記凝集剤混合汚泥を、排出される脱水ケーキの下方への落下を妨げない位置から供給することを特徴とする請求項6または7のうちの何れか一つの項に記載の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法。
- 前記脱水処理室内に背圧を発生させるために、前記脱水ケーキ排出部の排出口に設けた背圧板の角度を制御して前記排出口の幅寸法を調整することを特徴とする請求項6乃至8のうちの何れか一つの項に記載の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法。
- 前記背圧板の上部背圧板により排出口の上側部分の幅寸法を制御すると共に、前記背圧板の下部背圧板により前記排出口の下側部分の幅寸法が前記上側部分の幅寸法よりも広くなるように制御することを特徴とする請求項9に記載の汚泥脱水処理装置による汚泥の脱水方法。
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