JP2014006117A - 液面レベル計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薬液などの腐蝕性の強い液体の液面レベルを計測することができる液面レベル計測装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ロッド状の導電性金属からなるプローブ30と、プローブ30に電流パルスを供給して液面レベルを計測する回路基板105,106を内蔵するヘッド部10と、下端を閉じた筒状体のフッ素樹脂からなり、プローブ30が上端から挿入される保護シース31と、保護シース31の上端をヘッド部10に圧接した状態で、保護シース31及びヘッド部10を連結し、保護シース31内を密閉するシース連結部34とを備える。フッ素樹脂からなる保護シースを容易に密閉し、密閉された保護シース内にプローブを収容することができるので、プローブの腐蝕を防止することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、液面レベル計測装置に係り、さらに詳しくは、プローブを用いて液面レベルを計測する液面レベル計測装置の改良に関する。
ガイドパルス方式の液面レベル計測装置は、導電性材料からなるプローブを備え、当該プローブ内における電流パルスの反射を利用して、液面レベルを計測する。鉛直方向に配置したプローブの一部が液体に浸かっている場合、液体及び空気の比誘電率の違いにより液面に相当する位置で電流パルスの反射が生じる。このため、プローブの上端から送信パルスを供給し、その反射パルスが検出されるまでの時間間隔を計測すれば、プローブの上端から液面までの距離として、液面レベルを求めることができる。
このような液面レベル計測装置では、プローブが計測対象の液体に直接触れるため、プローブが腐蝕してしまうという問題があった。プローブは、良好な導電性を確保するために金属材料が用いられており、耐蝕性の良好なステンレス鋼(SUS)を用いたとしても腐蝕の防止には限界がある。特に、薬品などの腐蝕性の強い液体の液面レベルの計測には用いることはできないという問題があった。
そこで、プローブに対し、耐蝕性、耐薬品性の良好な絶縁性材料からなる保護カバーを設けることが考えられる。ところが、プローブは計測対象の液体が気化した高濃度の雰囲気に晒されるため、保護カバーと他の部材との接合部の気密性が十分でないと、当該接合部から保護カバー内へ高濃度の雰囲気が侵入し、プローブを腐蝕させてしまうことが考えられる。特に、フッ素樹脂は、耐薬品性に優れているが、他の素材との間で十分な気密性を保持しつつ接合することができないという問題があった。
さらに、プローブは、その測定範囲に応じた長さのものを使用する必要があり、交換可能であることが望ましい。このため、プローブが交換可能となるように、保護カバーも着脱可能であることが求められる。
特開平9−273958号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薬液などの腐蝕性の強い液体の液面レベルを計測することができる液面レベル計測装置を提供することを目的とする。また、ガイドパルス方式の液面レベル計測装置において、プローブの腐蝕を防止することを目的とする。さらに、プローブを交換可能な液面レベル計測装置において、プローブの腐蝕を防止することを目的とする。
第1の本発明による液面レベル計測装置は、ロッド状の導電性金属からなるプローブと、上記プローブに電流パルスを供給し、その反射パルスを検出することにより、液面レベルを計測する回路基板を内蔵するヘッド部と、螺合取付のための取付部が形成され、上記プローブを包囲するための下端を閉じた筒状体のフッ素樹脂からなる保護シースと、を備え、上記プローブは上記保護シースの筒状体に収容され、上記保護シースは上記取付部よりも下方は一体的に又は溶着により閉塞されてなる。
この様な構成により、耐腐蝕性に優れたフッ素樹脂からなり、かつ、取付部よりも下方が一体的に又は溶着により閉塞された保護シース内にプローブを収容し、プローブの腐蝕を防止することができる。従って、腐蝕性の高い液体の液面レベルを測定することができる。
第2の本発明による液面レベル計測装置は、上記構成に加えて、上記保護シースの取付部により上記液面レベル計が螺合される際に把持され、所定のトルクを超えると空転する空転機構を備えて構成される。
この様な構成により、液面レベル計が螺合される際に、保護シースの取付部に対し、過大な締付トルクが加えられ、損傷するのを防止することができる。このため、保護シースの材料として、過大な外力に対し機械的強度が十分でないフッ素樹脂を用いることができる。
第3の本発明による液面レベル計測装置は、上記構成に加えて、上記回路基板に接続された計測端子をシールド板で囲んだ構造体であって、上記ヘッド部から下方へ突設されたシールド構造体と、上記保護シースと共に、上記回路基板、上記シールド構造体及び上記プローブを包囲する樹脂製の主ケースと、を備え、上記シールド構造体は、導電性樹脂により外部と導通可能に構成される。
第4の本発明による液面レベル計測装置は、上記構成に加えて、上記主ケースはPPSからなり、上記保護シースはPFAからなる。
第5の本発明による液面レベル計測装置は、上記構成に加えて、上記保護シースは、上端に鍔部が設けられ、上記ヘッド部と螺合する螺子部と、上記ヘッド部に対し、上記保護シースの鍔部を押圧する押圧部とが、内周面上にそれぞれ形成されたシース連結ナットからなるシース連結部を備える。
第6の本発明による液面レベル計測装置は、上記構成に加えて、上記保護シースが、上記ヘッド部の外面に対し着脱可能に連結され、上記プローブが、上記入出力端子に対し着脱可能に連結される。
本発明によれば、薬液などの腐蝕性の強い液体の液面レベルを計測することができる液面レベル計測装置を提供することができる。また、ガイドパルス方式の液面レベル計測装置において、プローブの腐蝕を防止することができる。さらに、プローブを交換可能な液面レベル計測装置において、プローブの腐蝕を防止することができる。
本発明の実施の形態1による液面レベル計1の一構成例を示した外観図である。 図1の液面レベル計1の要部について内部構造の一例を示した断面図である。 ヘッド部10を上から見たときの様子を示した外観図である。 ヘッド部10の内部構造の一例を示した断面図である。 本発明の実施の形態2による液面レベル計2の一構成例を示した外観図である。 図5の液面レベル計2の要部について内部構造の一例を示した断面図である。 保護シース31の取り付け時の様子を示した展開斜視図である。 シース連結ナット34を水平面で切断し、下側を見た場合の斜視図である。 シース連結ナット34を水平面で切断し、上側を見た場合の断面図である。 図5の液面レベル計2におけるアース経路についての説明図である。 複合リング24及び引出プラグ25を抜き出して示した図である。 本発明の実施の形態3による液面レベル計3の一構成例を示した外観図である。 図12の液面レベル計3の要部について内部構造の一例を示した断面図である。 図13中の領域Aを拡大して示した拡大図である。 図13中の領域Bを拡大して示した拡大図である。 押圧板62の一構成例を示した外観図である。 押圧板64の一構成例を示した外観図である。 本発明の実施の形態4による液面レベル計4の要部について一構成例を示した断面図である。 図18のリール部70を上から見たときの様子を示した図である。
実施の形態1.
<液面レベル計1の外観>
図1は、本発明の実施の形態1による液面レベル計測装置の一構成例を示した外観図であり、ガイドパルス方式の液面レベル計1が示されている。この液面レベル計1は、制御回路を内蔵したヘッド部10と、ヘッド部10から下方へ突設された計測端子部20と、計測端子部20に連結されたプローブ30と、ヘッド部10から横方向に延びる接続ケーブル40とを備えている。
ヘッド部10は、回路基板を収容する略円柱形状の本体部11と、本体部11の傾斜させた上面に設けられた表示パネル12a及び操作パネル12bと、本体部11の側面から水平に突設されたケーブルガイド部13と、本体部11の下面から下方に突設された端子ガイド部14とを備えている。
表示パネル12aは、本体部11内の表示装置を閲覧可能にする表示窓であり、操作パネル12bは、ヘッド部10内の操作スイッチを操作可能にする操作部である。
ケーブルガイド部13は、本体部11の側面に形成された円形断面を有する突出部であり、その先端から接続ケーブル40が引き出されている。接続ケーブル40の先端にはコネクタが設けられており、外部装置と接続される。この接続ケーブル40は、例えば、外部装置から電源を供給するための電源ケーブルと、外部装置との間でデータ通信を行うための通信ケーブルとが含まれている。
端子ガイド部14は、本体部11の下面に形成された突出部であり、本体部11よりも小径の円形断面を有し、その下端には、径方向の外側に向かって広がるフランジ部15が設けられている。フランジ部15は、計測対象の液体を収容している貯留タンクに対し、液面レベル計1を取り付ける際、当該貯留タンクの天板の上面に係止される。従って、ヘッド部10は、液面レベルの計測時に貯留タンクの外に設置される。
計測端子部20は、端子ガイド部14の下面に形成された突出部であり、端子ガイド部14よりも更に小径の円形断面を有する。計測端子部20は、計測端子21aをシールド板21cで囲んだ同軸構造体21を内蔵し、計測端子21aは、主ケースCSの下端から更に下方へ突出している。計測端子部20は、フランジ部15よりも下方に設けられているため、液面レベルの計測時には、その上部が貯留タンクの天板の貫通孔内に配置され、その下部は貯留タンク内に配置される。
プローブ30は、ロッド状の導電性金属であり、電流パルスの伝搬経路として用いられる。プローブ30の一端は、計測端子21aの下端に連結され、プローブ30の他端は開放されている。このため、計測端子21aを介して、ヘッド部10から供給される送信パルスは、開放端に向けてプローブ内を伝搬する。このとき、プローブ30内に特性インピーダンスの変化点が有れば、当該変化点において反射が生じ、その反射パルスがヘッド部10に向けて伝搬される。プローブ30の一部が液体に浸かっている場合、プローブ30の特性インピーダンスは、液面レベルに相当する位置において変化するため、送信パルス及び反射パルスの時間間隔を計測すれば、液面レベルを検出することができる。
主ケースCSは、ヘッド部10及び計測端子部20を構成する気密性の樹脂ケースであり、材質の異なる下部ケースCSL及び上部ケースCSUからなる。下部ケースCSLは、螺子部16を含む本体部11の下部、ケーブルガイド部13、端子ガイド部14及び計測端子部20を構成し、上部CSUは、本体部11の上部を構成している。つまり、主ケースCSは、その大部分が下部ケースCSLからなる。
下部ケースCSLは、十分な機械的強度を有し、かつ、耐薬品性に優れた非晶性又は半結晶性の熱可塑性樹脂、例えば、半結晶性樹脂であるPPS(ポリフェニレンスルファイド)を射出成形することにより得られる。PPSは、主ケースCSに求められる機械的強度を有する合成樹脂の中で、最も耐薬品性に優れた材料の一つとして知られている。半結晶性樹脂としては、他に、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPA(ポリフタルアミド)等が十分な機械的強度を有し、かつ、耐薬品性に優れるため選択可能であり、また、非晶性樹脂としては、SRP(自己補強性ポリフェニレン)、HTS(高耐熱サルホン)、PAI(ポリアミドイミド)、PSU(ポリサルホン)、PPSU(ポリフェニレンサルホン)、PESU(ポリエーテルサルホン)等が十分な機械的強度を有し、かつ、耐薬品性に優れるため選択可能である。
一方、上部ケースCSUには、十分な機械的強度と透明性を有し、かつ、耐薬品性に優れた樹脂、例えば、PPSU(ポリフェニレンサルホン)が用いられる。PPSUは、PPSに比べれば耐薬品性が劣るが、透明性を有する合成樹脂の中では最も耐薬品性に優れた材料の一つとして知られている。非晶性樹脂としては、SRP(自己補強性ポリフェニレン)、HTS(高耐熱サルホン)、PAI(ポリアミドイミド)、PSU(ポリサルホン)、PPSU(ポリフェニレンサルホン)、PESU(ポリエーテルサルホン)等が十分な機械的強度と透明性を有し、かつ、耐薬品性に優れるため選択可能である。
つまり、下部ケースCSL及び上部ケースCSUは、いずれも十分な機械的強度を有し耐薬品性に優れた熱可塑性樹脂からなるが、下部ケースCSLでは、耐薬品性を優先してPPSが用いられるのに対し、上部ケースCSUでは、後述する表示パネル12a及び操作パネル12bとの親和性を考慮して透明性を有するPPSUが用いられることが好ましい。また、PPSUでも十分なに優れた耐薬品性を示すため、下部ケースCSL及び上部ケースCSUを共にPPSUにより形成されてもよい。また、表示部パネル12a等の透明性を必要とする要素を備えない場合は、下部ケースCSL及び上部ケースCSUを共に耐薬品性を優先してPPSにより形成されてもよい。なお、下部ケースCSL及び上部ケースCSUの接合部にはOリングが配置され、主ケース内の気密性を確保している。
<液面レベル計1の内部構造>
図2は、図1の液面レベル計1の要部について内部構造の一例を示した断面図であり、主として、端子ガイド部14及び計測端子部20を鉛直面により切断したときの断面が示されている。端子ガイド部14は、ヘッド部10の下端部であり、計測端子部20は、主ケースCSの下端部である。
同軸構造体21は、計測端子21aの側面を誘電体21bで取り囲み、更に当該誘電体21bの側面をシールド板21cで取り囲んだ同軸構造を有している。計測端子21aには、導電性の良好な金属材料、例えば、ステンレス(SUS)が用いられ、誘電体21bには、樹脂などの絶縁性材料、例えば、フッ素樹脂が用いられ、シールド板21cには、導電性の良好な金属材料、例えば、真鍮が用いられる。
計測端子21aの上端は、端子ガイド部14内において、同軸構造を有する可撓性の基板接続ケーブル101に接続され、当該基板接続ケーブル101を介して、本体部11内の回路基板に接続されている。つまり、主ケースCS内において、回路基板に接続されている。一方、計測端子21aの下端は、主ケースCSの外側において、2本の締結螺子22を用いて、プローブ30と着脱可能に連結されている。このため、液面レベルの計測範囲に応じて、異なる長さのプローブ30に交換することができる。
計測端子21aは、主ケースCS内において同軸構造体21から突出し、突出した計測端子21aの周面上にOリング23が取り付けられている。このOリング23は、主ケースCSの内面と対向するように、計測端子21aの周面上に形成された溝部内に保持されており、主ケースCSの気密性を確保している。
この液面レベル計1は、貯留タンクの天板に形成された貫通孔に対し、プローブ30を上から挿入し、フランジ部15が天板の上面に当接した状態で、貯留タンクに取り付けられる。ここで、電流パルスが貯留タンクの天板と交差すれば、天板の上面及び下面の位置において、それぞれ反射が生じる。特に、天板が金属製の場合には顕著な反射が生じるため、液面レベルでの反射パルスの強度が低下し、液面レベルの計測精度が低下する。このため、液面レベル計1では、同軸構造体21を天板と交差させることにより、天板の影響を受けて反射が生じるのを抑制している。
つまり、フランジ部15は、その下面が同軸構造体21の上端よりも低くなるように配置されている必要があり、図2では、同軸構造体21が、フランジ部15を越えて、ヘッド部10内に延びている様子が示されている。同様にして、フランジ部15は、その下面と同軸構造体21の下端との距離が、天板の厚さよりも長くなるように設けられている必要がある。
<表示パネル12a/操作パネル12b>
図3は、ヘッド部10を上から見たときの様子を示した外観図であり、本体部11の上面に形成された表示パネル12a及び操作パネル12bが示されている。また、図4は、ヘッド部10の内部構造の一例を示した断面図であり、本体部11の上部を鉛直面により切断したときの断面が示されている。
本体部11内には、回路基板104〜106が収容されており、回路基板104及び105には、液面レベルを計測するための制御回路が形成され、回路基板106には、液晶表示パネルなどの表示装置102と、ドーム型スイッチなどの操作スイッチ103とが設けられている。
表示パネル12aは、表示装置102を閲覧可能に保護する表示窓である。このため、表示パネル12aには、透明性を有し、かつ、耐薬品性に優れた樹脂、例えば、PPSU(ポリフェニレンサルホン)が用いられる。表示パネル12aとの親和性を考慮して上部ケースCSUにもPPSUが用いられているが、上部ケースCSUは透明性が必要ないため、黒色に着色されている。表示パネル12aは、インサート成型により、同一材料の上部ケースCSUと一体的に形成されている。このため、上部ケースCSUとの間で気密性が確保されている。
操作パネル12bは、操作スイッチ103を操作可能に保護するユーザ操作部であり、操作スイッチ103に対応して形成された主ケースCSの上面開口を閉鎖している。操作パネル12bは、上部ケースCSUと同じ樹脂(PPSU)からなるが、ユーザの押下操作により容易に撓む程度の可撓性が必要であることから、薄いシート材が用いられている。操作パネル12bは、上部ケースCSUと同じ材料が用いられているため、超音波溶着により、上部ケースCSUとの間で気密性が確保されている。
実施の形態2.
実施の形態2では、プローブ30の腐蝕を防止することにより、耐薬品性を向上させた液面レベル計測装置について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2による液面レベル計測装置の一構成例を示した外観図であり、ガイドパルス方式の液面レベル計2が示されている。図6は、図2と同様にして、図5の液面レベル計2の要部について内部構造の一例を示した断面図である。図7は、保護シース31の取り付け時の様子を示した展開斜視図である。
この液面レベル計2は、図1の液面レベル計1(実施の形態1)に保護キャップ17及び保護シース31を取り付けることにより、耐薬品性を向上させた装置である。保護キャップ17及び保護シース31は、着脱可能に取り付けられる耐薬液用部品であり、腐蝕性の高い液体の液面レベルを測定する場合に用いられる。
<保護キャップ17>
保護キャップ17は、ヘッド部10に着脱可能に取り付けられ、表示パネル12a及び操作パネル12bを含む本体部11の上部を保護している。ここでは、保護キャップ17の内周面に形成された内螺子部と、本体部11の外周面に形成された外螺子(図1の螺子部16)とを螺合させることにより、上部ケースCSUからなる本体部11の上部を覆うように、保護キャップ17が取り付けられる。上述した通り、上部ケースCSU、表示パネル12a及び操作パネル12bには、下部ケースCSLに比べて耐薬品性の劣る樹脂が用いられ、また、操作パネル12bには、肉厚の薄いシート材が用いられている。このため、下部ケースCSLと同じ樹脂、つまり、PPSからなる保護キャップ17を取り付けることにより、上部ケースCSU、表示パネル12a及び操作パネル12bを保護することができる。
<保護シース31>
保護シース31は、ヘッド部10に着脱可能に取り付けられ、プローブ30を保護している。保護シース31は、下端が閉鎖され、上端が開放された筒状体からなり、プローブ30を収容すると共に、外周面上には貯留タンク等と螺合することができる螺子部312(取付部)が形成されている。また、保護シース31は、上端開口からプローブ30を挿入した後、上端をヘッド部10の外面に圧接することにより、上端開口を閉鎖し、内部の気密性を確保するように保護シース31を密閉する。
プローブ30は、貯留タンク内において、計測対象の薬液に浸かり、あるいは、当該薬液が気化した高濃度の雰囲気に晒される。このような過酷な環境下に置かれるプローブ30を保護する保護シース31には、耐薬品性に優れた樹脂、例えば、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
PFAは、最も耐薬品性に優れた材料の一つとして知られており、耐薬品性に関してはPPSよりも優れているが、PPSのような機械的強度を確保することができない。このため、下部ケースCSLや保護キャップ17には、PFAではなく、PPSが用いられている。つまり、貯留タンク内に配置される保護シース31については、耐薬品性を優先してPFAを採用する一方、貯留タンク外に配置される主ケースCS及び保護キャップ17については、機械的強度と耐薬品性を考慮して主としてPPSを採用している。
保護シース31のうち、特に、貯留タンク等と螺合する螺子部312よりも下方は、貯留タンク内において、計測対象の薬液に浸かり、あるいは、当該薬液が気化した高濃度の雰囲気に晒されることになる。
PFA等のフッ素樹脂は、その材質に応じて切削加工あるいは射出成型等の加工技術を用いることで、一体的な部材として形成されることができる。また、PFA等のフッ素樹脂は、同じ素材同士であれば、溶着することにより、隙間が生じないように接合することができる。このため、保護シース31のうち、少なくとも螺子部312(取付部)よりも下方は、切削加工あるいは射出成型等の加工技術を用いることで、一体的な部材として形成される、もしくは、いずれもPFAからなる上端部31a、パイプ部31b及び下端部31cを互いに溶着することによって製作される。なお、保護シース31の取付部よりも下方だけでなく、全体が一体的に又は溶着により形成されていてもよいことは言うまでも無い。一方、PFAは、PPSなどの異なる樹脂と溶着することができないため、液面レベル計2では、保護シース31の上端を主ケースCSの外面に圧接することにより、保護シース31の上端開口を閉鎖している。しかしながら、圧接による閉鎖では、高い気密性を確保することが難しく、薬液の侵入を防ぐことはできたとしても、雰囲気の侵入を完全に防ぐことはできない。
そこで、液面レベル計2では、保護シース31内に、プローブ30だけでなく、計測端子部20も収容し、保護シース31の上端をヘッド部10の下面に圧接することにより、保護シース31の上端開口を閉鎖している。つまり、保護シース31及び主ケースCSを貯留タンク外において接合することにより、当該接合部を薬品濃度の低い雰囲気中に配置している。このため、貯留タンク内において接合する場合に比べて、プローブ30の劣化を顕著に抑制することができる。
保護シース31の外周面上には、上端側から順に鍔部310、ボルト部311及び螺子部312が形成されている。
鍔部310は、保護シース31の上端を径方向の外側に向けて広げた、円形の外周を有する形状からなる。フランジ部15の下面と対向する鍔部310の上面には溝部が形成され、当該溝部内にOリング33が取り付けられている。このため、保護シース31及びフランジ部15がOリング33を介して圧接され、保護シース31内の気密性を高めている。また、保護シース31の圧接は、シース連結ナット34のレンチ部342の上面が、鍔部310の下面を押圧することにより行われる。
ボルト部311は、六角形の外周を有し、シース連結ナット34の内周面のレンチ部342と係合する。このため、保護シース31は、シース連結ナット34と連動して回転する。また、ボルト部311及びレンチ部342と、貯留タンクの天板37との間には、円環状のガスケット35が設けられている。このため、天板37の貫通孔を介してタンク内外が連通し、貯留タンクの気密性が低下するのを防止している。
螺子部312は、保護シース31の外周面に形成された外螺子である。貯留タンクの天板37の貫通孔に内螺子が形成されている場合、保護シース31を当該貫通孔にねじ込むことにより、螺子部312を貫通孔と係合させ、液面レベル計2を天板37に取り付けることができる。また、貫通孔に内螺子が形成されていない場合には、螺子部312を天板37下の取付固定ナットと螺合させることにより、当該取付固定ナットと、シース連結ナット34との間に天板37を挟み込むことによって、液面レベル計2を天板37に取り付けることができる。
<アタッチメント18>
図1の液面レベル計1に保護シース31を取り付ける場合、まず、ヘッド部10に対し、保護シース取り付け用のアタッチメント18が取り付けられる。アタッチメント18は、端子ガイド部14の外周を取り囲む形状からなり、シース連結ナット34の内螺子と勘合するための螺子部18sが外周面上に形成され、ヘッド部10に対し、回転可能に支持されている。
このアタッチメント18は、2個以上のアタッチメント片18a,18bに分割することができ、分割することによりヘッド部10から取り外すことができる。端子ガイド部14の外周面上に取り付けられたアタッチメント18は、本体部11の傾斜した下面と、フランジ部15の上面とに挟まれて位置決めされ、シース連結ナット34と螺合することにより、ヘッド部10から脱落することなく、ヘッド部10に対して回転可能な状態となる。なお、アタッチメント18は、ヘッド部10を構成する回転部であって、本体部11に対し回転可能に取り付けられていればよく、着脱可能であることは必須ではない。
<シース連結ナット34>
シース連結ナット34は、外周が六角形、内周が円形の断面を有する筒状体であり、内周面の上部には、アタッチメント18の外螺子と螺合する螺子部343が形成されている。また、内周面の下部には、六角形の内周を有し、保護シース31のボルト部311と係合するレンチ部342が形成されている。また、レンチ部342の上面が、保護シース31の鍔部310の下面に当接するようになっている。
このため、シース連結ナット34を回転させ、ヘッド部10側へ上昇させると、保護シース31の鍔部310が、シース連結ナット34のレンチ部342によって上方向に押圧され、Oリング33を変形させながら、保護シース31の上端が、フランジ部15の下面に圧接される。
また、本体部11に対し回転可能なアタッチメント18に、保護シース31を連結することにより、本体部11に対し、保護シース31を相対的に回転させることができる。このため、保護シース31を貯留タンクの天板37の貫通孔にねじ込んで、保護シース31を天板37に固定した後に、本体部11を回転させることができ、ケーブルガイド部13の方向や、表示パネル12aや操作パネル12bの向きを任意に変更することができる。しかも、本体部11は、計測端子部20及びプローブ30とともに回転するため、捻回により、同軸構造を有する基板接続ケーブル101を劣化させることはない。
図8及び図9は、シース連結ナット34の詳細構造の一例を示した図である。図8は、シース連結ナット34を水平面で切断し、下側を見た場合の斜視図である。また、図9は、シース連結ナット34を水平面で切断し、上側を見た場合の断面図である。
シース連結ナット34は、同軸に配置された外側リング34a及び内側リング34bかからなるラチェット機構を備えている。外側リング34aを順方向(図9に矢印で示した反時計方向)に回転させた場合、回転トルクが所定の上限トルク以下であれば、内側リング34bが連動して回転し、上限トルクを超えれば、内側リング34bが連動せず、外側リング34aのみが空転する。一方、外側リング34aを逆方向(図9では時計方向)に回転させると、内側リング34bも連動して回転する。
外側リング34aには、2以上の爪部340が形成されている。爪部340は、周方向の一端が支持され、他端が内側に向かって突き出して自由端となる形状を有し、当該自由端には、内側リング34bの外周面に当接する当接面が形成されている。また、爪部340は、容易に弾性変形することができ、当該弾性変形により、上記自由端は径方向に移動することができる。一方、内側リング34bは、円筒形の外周上に軸方向に延びる2以上の突起部341が形成されている。
爪部340は、自由端の当接面に対し周方向に隣接する2つの側面が、内側リング34bの外周面に対し、互いに異なる角度で傾斜している。また、突起部341の周方向の2つの側面も、内側リング34bの外周面に対し、互いに異なる角度で傾斜している。このため、内側リング34bに対し、外側リング34aを回転させると、上限トルクを超えれば爪部340が突起部341を乗り越える方向(順方向)と、トルクにかかわらず爪部340が突起部341を乗り越えることができない方向(逆方向)とが生じる。
この様なシース連結ナット3を用いることにより、保護シース31をヘッド部10に圧接する際、アタッチメント18の外螺子やシース連結ナット34の螺子部343に対し、過大な締付トルクが加えられ、損傷するのを防止することができる。
さらに、シース連結ナット34は、保護シース31が取り付けられた液面レベル計2を天板37に取り付ける際に、液面レベル計2を天板37の貫通孔に螺入するための持ち手として用いられる。
すなわち、保護シース31をヘッド部10に取り付ける場合、シース連結ナット34の外側リング34aに対し順方向の回転トルクが加えられる。その後、液面レベル計2を天板37に取り付ける場合にも、全く同様にして、シース連結ナット34の外側リング34aに対し順方向の回転トルクを加えることにより、液面レベル計2が天板37の貫通孔に螺入される。このため、シース連結ナット34の螺子部343と保護シース31の螺子部312とは螺子の方向が逆向きに構成されている。例えば、シース連結ナット34の螺子部343は左ねじ(逆ねじ)で構成されていれば、保護シース31の螺子部312は右ねじで構成される。
このため、一定以上のトルクが与えられた場合にシース連結ナット34が空転することにより、液面レベル計2を天板37に取り付ける際、保護シース31の螺子部312に対し、過大な締付トルクが加えられ、損傷するのを防止することができる。この様な構成を採用することにより、保護シース31の材料として、過大な外力に対し機械的強度が十分でないPFA等のフッ素樹脂を用いることができる。
<アース経路>
図10は、図5の液面レベル計2におけるアース経路についての説明図であり、図6の断面図中にアース経路が示されている。液面レベル計2は、耐ノイズ特性を向上させているために、複合リング24及び引出プラグ25を介して、同軸構造体21のシールド板21cを貯留タンクの天板37に導通させている。
図11は、複合リング24及び引出プラグ25を抜き出して示した図である。複合リング24及び引出プラグ25は、いずれも導電性が良好な樹脂、例えば、カーボンを混入したPPSからなる。
複合リング24は、内側リング240及び外側リング241を同軸となるように配置し、径方向に延びる4本の連結スポーク242で連結した形状を有しており、下部ケースCSLの肉厚内に埋め込まれている。内側リング240は、その一部が、下部ケースCSLの内面を構成し、同軸構造体21のシールド板21cと接触し、導通している。外側リング241は、その一部が、主ケースCSの外面を構成している。このため、シールド板21cは、複合リング24を介して、主ケースCSの外側と導通している。
引出プラグ25は、シース連結ナット34の内側リングの肉厚内に埋め込まれている。引出プラグ25は、その下端部がシース連結ナット34の下端面を構成し、天板37の上面に接触し、導通している。引出プラグ25の上端部には、接触ビット250が突設され、この接触ビット250が、複合リング24の外側リング241の下面に当接し、複合リング24と導通している。
実施の形態3.
実施の形態3では、更に接続ケーブル40のコネクタ接続部の腐蝕を防止することにより、耐薬品性を向上させた液面レベル計測装置について説明する。
図12は、本発明の実施の形態3による液面レベル計測装置の一構成例を示した外観図であり、ガイドパルス方式の液面レベル計3が示されている。図13は、図12の液面レベル計3の要部について内部構造の一例を示した断面図である。また、図14及び図15は、図13中の領域A及びBをそれぞれ拡大して示した拡大図である。
接続ケーブル40のコネクタ41は、外部機器(不図示)の接続ケーブル42のコネクタ43と接続されている。これらのコネクタ41,43は、電極端子などの露出する金属部品を備えているため、薬液が気化した雰囲気中で使用すれば、これらの金属部品が腐蝕される。このため、本実施の形態による液面レベル計3では、図5の液面レベル計2(実施の形態2)にコネクタ保護具50を取り付けて、コネクタ接続部の耐薬品性を向上させている。
<コネクタ保護具50>
コネクタ保護具50は、ケーブルガイド部13に対し、着脱可能に取り付けられる耐薬液用部品であり、接続ケーブル40,42のコネクタ接続部を雰囲気から遮蔽することにより、コネクタ41,43の金属部品の腐蝕を防止している。このコネクタ保護具50は、互いに連結されるコネクタ41及び43を収容する主パイプ51と、主パイプ51に対し着脱可能に連結された補助パイプ52と、貫通キャップ53〜55とによって構成される。
<主パイプ51>
主パイプ51は、柔軟性を有する素材からなる変形自在の円筒体であり、例えば、肉厚の薄いゴム製チューブを用いることができる。主パイプ51の両端には、径方向の外側に向かって広がる鍔部511及び512がそれぞれ形成されている。これらの鍔部511及び512をガスケットとして利用することにより、主パイプ51は、ケーブルガイド部13及び補助パイプ51との間で気密性を確保している。
<補助パイプ52>
補助パイプ52は、主パイプ51に対し着脱可能な円筒体であり、例えば、樹脂製パイプを用いることができる。主パイプ51及び補助パイプ52は、貫通キャップ54を用いて容易に分離できるように連結されている。従って、コネクタ41,43間の接続作業及び分離作業を著しく煩雑にすることなく、コネクタ41,43の腐蝕を防止することができる。
<貫通キャップ53〜55>
貫通キャップ53〜55は、軸上に貫通孔が形成されたスクリューキャップである。つまり、一端側の内周面上に内径を狭小化させる環状リブ530,540,550が形成され、他端側の内周面上に螺子部531,541,551が形成された円筒体からなる。貫通キャップ53及び54の貫通孔は、主パイプ51を貫通させるためのものであり、環状リブ530,540の内径は、主パイプ51の外径と概ね一致させている。
貫通キャップ53は、ケーブルガイド部13及び主パイプ51を着脱可能に連結する連結手段であり、ケーブルガイド部13の端面と、貫通キャップ53の環状リブ530との間に主パイプ51の鍔部511を挟み込んだ状態で、ケーブルガイド部13の外螺子130と、貫通キャップ53の内螺子531とを螺合することにより、主パイプ51の一端をケーブルガイド部13に連結する。
貫通キャップ54は、主パイプ51及び補助パイプ52を着脱可能に連結する連結手段であり、補助パイプ52の端面と、貫通キャップ54の環状リブ540との間に主パイプ51の鍔部512を挟み込んだ状態で、補助パイプ52の外螺子521と、貫通キャップ54の内螺子541とを螺合することにより、主パイプ51と補助パイプ52とを連結する。主パイプ51及び補助パイプ52を互いに連結することにより、それぞれの内部空間が連通される。
貫通キャップ55は、押圧板64を着脱可能に支持する手段であり、補助パイプ52の端面と、貫通キャップ55の環状リブ550との間に押圧板64の周縁部を挟み込んで固定する。
<封止栓61,63>
封止栓61,63は、軸上に貫通孔が形成された円錐台形状の弾性を有する素材からなる栓体、例えばゴム栓である。封止栓61は、接続ケーブル40が貫通している状態でケーブルガイド部13内に挿入され、ケーブルガイド部13の開口を閉鎖する。また、封止栓63は、接続ケーブル42が貫通している状態で、補助パイプ52の外部機器側の開口内に挿入され、当該開口を閉鎖する。
<押圧板62,64>
図16は、押圧板62の一構成例を示した外観図であり、図中の(a)は、押圧板62の主面を示した図であり、図中の(b)は、押圧板62の端面を示した図である。また、図17は、押圧板64の一構成例を示した外観図であり、図中の(a)は、押圧板62の主面を示した図であり、図中の(b)は、押圧板62の端面を示した図である。
押圧板62,64は、外周から中心に達する切り込みが形成された円板状の樹脂からなり、その外周面上に螺子部が形成され、当該螺子部をケーブルガイド部13の内螺子と螺合させることができる。このため、ケーブルガイド部13に対し、封止栓61を挿入した後、押圧板62を回転挿入すれば、封止栓61が脱落しないように支持されるとともに、封止栓61が押圧され、その気密性を向上させることができる。
押圧板64は、外周から中心に達する切り込みが形成された円板状の樹脂からなり、補助パイプ52及び貫通キャップ55の環状リブ550に挟持される。このため、補助パイプに対し、封止栓63を挿入した後、押圧板64を挿入し、貫通キャップ55を補助パイプ52と螺合させれば、封止栓63が脱落しないように支持されるとともに、封止栓63が押圧され、その気密性を向上させることができる。
実施の形態4.
実施の形態2では、貯留タンクの天板に保護シース31を取り付けた状態で、本体部11を回転可能な液面レベル計測装置について説明する。これに対し、実施の形態4では、貯留タンクの天板に端子ガイド部14を取り付けた状態で、本体部11が回転可能な液面レベル計測装置について説明する。
図18は、本発明の実施の形態4による液面レベル計測装置の要部について一構成例を示した図であり、ガイドパルス方式の液面レベル計4の断面図が示されている。図19は、図18のリール部70を上から見たときの様子を示した図である。この液面レベル計4は、図2の液面レベル計1(実施の形態1)と比較すれば、主ケースCSが、第1ケースCS1及び第2ケースCS2からなる点と、リール部70を有する点とにおいて異なる。その他の基本的構成は、図2の場合と同様であるため、説明を省略する。
この液面レベル計4では、主ケースCSが、相対的に回転可能な第1ケースCS1及び第2ケースCS2に分割されている。第1ケースCS1は、本体部11及びケーブルガイド部13に相当する。また、第2ケースCS2は、端子ガイド部14及び計測端子部20に相当する。
このため、計測端子部20を貯留タンクの天板に取り付け、第2ケースCS2が天板に固定された状態のまま、第1ケースCS1だけを回転させることができ、ケーブルガイド部13の方向や、表示パネル12aや操作パネル12bの向きを任意に変更することができる。
リール部70は、基板接続ケーブル101を巻回した状態で収容するケーブル収容部であり、下面プレート701および上面プレート702に挟まれ、巻回ドラム703を取り囲む巻回空間705が形成されている。また、巻回空間705の外縁は、外周ドラム704により制限されている。このリール部70は、本体部11内に収容されているが、第2ケースCS2に取り付けられ、上面プレート702を除き、第2ケースCS2とともに回転する。一方、上面プレート702は、第1ケースCS1に取り付けられ、第2ケースCS2が回転しても、連動して回転することはない。
一端が計測端子21aに接続された基板接続ケーブル101は、巻回ドラム703内を通り、巻回ドラム703の周面に形成された開口を通って、巻回空間705に入る。その後、巻回空間705内において巻回ドラム703を複数回周回した後、上面プレート702の開口706を通って巻回空間705から引き出され、他端が回路基板105に接続されている。
第1ケースCS1及び第2ケースCS2を相対的に回転させた場合、巻回空間705及び上面プレート702が相対的に回転することになる。このとき、回転方向に応じて、巻回空間705内において巻回されている基板接続ケーブル101の径が変化するが、上面プレート702の開口706と、回路基板105の位置関係は変化せず、基板接続ケーブル101に捻れが生じることはない。このため、基板接続ケーブル101を損傷することなく、第1ケースCS1及び第2ケースCS2を相対的に回転させることができる。
1〜4 液面レベル計
10 ヘッド部
101 基板接続ケーブル
102 表示装置
103 操作スイッチ
104〜106 回路基板
11 本体部
12a 表示パネル
12b 操作パネル
13 ケーブルガイド部
14 端子ガイド部
15 フランジ部
17 保護キャップ
18 アタッチメント
20 計測端子部
21 同軸構造体
21a 計測端子
21b 誘電体
21c シールド板
22 締結螺子
23 Oリング
24 複合リング
25 引出プラグ
30 プローブ
31 保護シース
31a 上端部
31b パイプ部
31c 下端部
310 鍔部
311 ボルト部
312 螺子部
33 Oリング
34 シース連結ナット
34a 外側リング
34b 内側リング
340 爪部
341 突起部
342 レンチ部
343 螺子部
35 ガスケット
37 天板
40,42 接続ケーブル
41,43 コネクタ
50 コネクタ保護具
51 主パイプ
52 補助パイプ
53〜55 貫通キャップ
61,63 封止栓
62,64 押圧板
70 リール部
701 下面プレート
702 上面プレート
703 巻回ドラム
704 外周ドラム
705 巻回空間
CS 主ケース
CSU 上部ケース
CSL 下部ケース
CS1 第1ケース
CS2 第2ケース

Claims (6)

  1. ロッド状の導電性金属からなるプローブと、
    上記プローブに電流パルスを供給し、その反射パルスを検出することにより、液面レベルを計測する回路基板を内蔵するヘッド部と、
    螺合取付のための取付部が形成され、上記プローブを包囲するための下端を閉じた筒状体のフッ素樹脂からなる保護シースと、を備え、
    上記プローブは上記保護シースの筒状体に収容され、上記保護シースは上記取付部よりも下方は一体的に又は溶着により閉塞されてなることを特徴とする液面レベル計測装置。
  2. 上記保護シースの取付部により上記液面レベル計が螺合される際に把持され、所定のトルクを超えると空転する空転機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の液面レベル計測装置。
  3. 上記回路基板に接続された計測端子をシールド板で囲んだ構造体であって、上記ヘッド部から下方へ突設されたシールド構造体と、
    上記保護シースと共に、上記回路基板、上記シールド構造体及び上記プローブを包囲する樹脂製の主ケースと、を備え、
    上記シールド構造体は、導電性樹脂により外部と導通可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液面レベル計測装置。
  4. 上記主ケースはPPSからなり、上記保護シースはPFAからなることを特徴とする請求項3に記載の液面レベル計測装置。
  5. 上記保護シースは、上端に鍔部が設けられ、
    上記ヘッド部と螺合する螺子部と、上記ヘッド部に対し、上記保護シースの鍔部を押圧する押圧部とが、内周面上にそれぞれ形成されたシース連結ナットからなるシース連結部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液面レベル計測装置。
  6. 上記保護シースは、上記ヘッド部の外面に対し着脱可能に連結され、
    上記プローブは、上記入出力端子に対し着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液面レベル計測装置。
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