JP2003092013A - 誘導灯装置 - Google Patents

誘導灯装置

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JP2003092013A JP2001283904A JP2001283904A JP2003092013A JP 2003092013 A JP2003092013 A JP 2003092013A JP 2001283904 A JP2001283904 A JP 2001283904A JP 2001283904 A JP2001283904 A JP 2001283904A JP 2003092013 A JP2003092013 A JP 2003092013A
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公仁 佐藤
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文則 仲矢
Masayuki Morita
正之 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点検作業の省力化が図り、さらに交換製品の
型名が容易に分かる誘導灯装置を提供することである。 【解決手段】 点検員は点検にあたりリモコン端末から
疑似停電指令を送受信回路に送信する。演算制御装置
は、送受信回路を介してリモコン端末から疑似停電指令
を入力したときは、ランプ点灯回路の動作を停止させ、
バッテリ回路を動作させて非常点灯モードとする。所定
時間経過後のバッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出
し記憶装置に記憶させる。そして、リモコン端末から復
帰指令を入力したときまたは自動でランプ点灯回路を動
作させて通常点灯モードに復帰させる。また、リモコン
端末からの読み出し指令を送受信回路で受信したとき
は、演算制御装置で検出されたバッテリ電圧およびラン
プ点灯状況を送受信回路を介してリモコン端末に読み出
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ビルの通
路や部屋に配置され非常時にビル内の人を非常口に導く
ための誘導灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビルの通路や部屋には誘導灯装
置が設置され、火災や地震等の非常時にビル内の人を外
部に誘導できるようにしている。従って、誘導灯装置は
停電時においてもランプが点灯するようにバッテリ回路
を有している。すなわち、誘導灯装置は通常時は商用電
源でランプを点灯すると共にバッテリ回路のバッテリに
充電し、商用電源が停電となったときにはバッテリ回路
からランプに電源を供給してランプを点灯するようにし
ている。これにより、停電時においても人の誘導が適切
にできるようにしている。
【0003】このように、誘導灯装置においては、バッ
テリ回路のバッテリが重要な位置を占めており、バッテ
リが正常かどうかを定期的にチェックする必要がある。
従来においては、誘導灯装置のランプ点灯回路のスイッ
チを強制的に開いてランプ点灯回路を停止させ、バッテ
リ回路から正常にランプに電源が供給されるかどうかを
確認するようにしている。
【0004】すなわち、バッテリの放電に伴いバッテリ
電圧は低下していくが、所定の時間経過後においても、
バッテリ電圧が放電基準電圧を維持しているかどうかで
バッテリの健全性を確認することとしている。バッテリ
電圧が放電基準電圧未満になったときは、発光ダイオー
ドLEDを点滅させる。そして、所定時間の経過前に発
光ダイオードLEDが点滅したときはバッテリの交換等
の措置をとることになる。この場合、ランプについても
ランプの点灯状況を判断して交換等の措置をとるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このバッテ
リの点検は、バッテリの放電特性が正常かどうかで判断
するようにしているので、スイッチを強制的に開いてか
ら所定の時間(例えば20分間)が経過するまで継続し
て行う必要がある。ランプ点灯回路のスイッチは、通常
状態では閉じた状態を維持するような構造となっている
ので、バッテリの点検中においてはスイッチを開いた状
態に強制的に保持しておかなければならない。そして、
点検が終了した後においてはスイッチを元の状態に戻す
必要ある。このようなことから、点検員は、1台の誘導
灯装置の点検につき所定時間(20分間)だけ付きっき
りになり、その点検作業が点検員の負担になっている。
【0006】また、点検によりバッテリやランプを交換
する必要があると判断された場合には、その誘導灯装置
に適合するバッテリやランプの製品型名が必要である
が、一般に、誘導灯装置は高所に取り付けられているの
で、その製品型名を確認するための作業が必要となる。
製品型名を確認するには、例えば誘導灯装置の筐体のカ
バーを外し、筐体内に収納されたトランスやランプを直
接確認することになる。
【0007】本発明の目的は、点検作業の省力化が図
り、さらに交換製品の型名が容易に分かる誘導灯装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
誘導灯装置は、商用電源からの電源をランプに供給して
前記ランプを点灯させるランプ点灯回路と; 前記商用
電源の停電時にバッテリからの電源を前記ランプに供給
して前記ランプを点灯させるバッテリ回路と;リモコン
端末とデータの送受信を行う送受信回路と;前記リモコ
ン端末から疑似停電指令を入力したとき前記ランプ点灯
回路の動作を停止させ前記バッテリ回路を動作させて非
常点灯モードとし、所定時間経過後のバッテリ電圧およ
びランプ点灯状況を検出し、前記リモコン端末から復帰
指令を入力したとき前記ランプ点灯回路を動作させて通
常点灯モードとする演算制御装置と;前記演算制御装置
で検出されたバッテリ電圧およびランプ点灯状況を記憶
する記憶装置とを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明及び以下の発明において、特に指定
しない限り用語の定義及び技術的意味は以下による。
【0010】ランプ点灯回路は、商用電源からの交流電
源を使用してランプに供給する回路であり、通常時に動
作状態にありランプを点灯する。ランプ点灯回路により
ランプが点灯されている通常点灯モードを言う。
【0011】バッテリ回路は、通常時には商用電源から
の交流電源を一旦直流に変換し、変換された直流を蓄電
するものである。そして、商用電源が停電となったとき
バッテリからの直流電源を高周波電源に変換してランプ
に供給する。非常点灯モードとは、バッテリからの直流
電源でランプが点灯されているモードを言う。
【0012】リモコン端末は、例えば赤外線等により疑
似停電指令や復帰指令を出力するものであり、これら疑
似停電指令や復帰指令は誘導灯装置の筐体またはユニッ
ト内に配置された送受信回路により受信され、ランプ点
灯回路およびバッテリ回路を制御する演算制御装置に入
力される。演算制御装置は、例えばマイクロコンピュー
タで構成され、リモコン端末から疑似停電指令を入力し
たときは、ランプ点灯回路の動作を停止させると共に、
バッテリ回路からランプに電源が供給されるように制御
する。
【0013】すなわち、実際には商用電源は停電してい
ないがランプ点灯回路の動作を停止させ、擬似的に停電
状態として、バッテリからの直流電源でランプが点灯さ
れる非常点灯モードとする。そして、所定時間の経過
後、例えば20分経過後に、バッテリ電圧およびランプ
点灯状況を検出し、その検出結果を記憶装置に記憶す
る。また、リモコン端末から復帰指令を入力したとき
は、ランプ点灯回路を動作させて通常点灯モードとす
る。
【0014】本発明によれば、リモコン端末からの疑似
停電指令により演算制御装置が自動的に非常点灯モード
とし、所定時間経過後のバッテリ電圧およびランプ点灯
状況を検出するので、バッテリの点検中においてはスイ
ッチを開いた状態に強制的に保持しておく必要がない。
従って、点検作業が簡素化できる。
【0015】請求項2の発明に係わる誘導灯装置は、請
求項1の発明において、前記演算制御装置は、疑似停電
指令により前記ランプ点灯回路の動作を停止させてから
所定時間が経過したとき、前記非常点灯モードから通常
点灯モードに自動復帰させることを特徴とする。
【0016】本発明は、リモコン端末からの復帰指令を
待つことなく、所定時間が経過したときはランプ点灯回
路を自動的に動作させて通常点灯モードに復帰させるよ
うにしたものである。
【0017】本発明によれば、自動的に通常点灯モード
に復帰させるので、点検が終了した後においてスイッチ
を元の状態に戻す必要がなく、また、誤って疑似停電の
状態を継続することがなくなる。
【0018】請求項3の発明に係わる誘導灯装置は、前
記演算制御装置は、請求項1または2の発明において、
リモコン端末からの読み出し指令があったとき、前記記
憶装置に記憶したバッテリ電圧およびランプ点灯状況を
前記リモコン端末に送信することを特徴とする。
【0019】本発明は、記憶装置に記憶したバッテリ電
圧およびランプ点灯状況をリモコン端末で受信できるよ
うにしたものであり、これにより、バッテリやランプの
寿命を点検員が容易に取得できる。
【0020】請求項4の発明に係わる誘導灯装置は、請
求項3の発明において、前記記憶装置に予め使用部品情
報を記憶しておくと共に、前記演算制御装置は前記バッ
テリおよび前記ランプの積算使用時間を前記記憶装置に
記憶し、前記演算制御装置は、前記リモコン端末からの
読み出し指令があったとき、前記記憶装置に予め記憶し
ておいた使用部品情報、または前記バッテリおよび前記
ランプの積算使用時間を前記リモコン端末に送信するこ
とを特徴とする。
【0021】本発明は、バッテリ電圧およびランプ点灯
状況だけでなく、使用部品情報やバッテリおよびランプ
の積算使用時間も取得する。これにより、交換部品の製
品型名が容易に確認でき、また部品の交換時期も容易に
判断できるので適切に部品の交換が行える。
【0022】請求項5の発明に係わる誘導灯装置は、請
求項1乃至4のいずれか一の発明において、前記送受信
回路は、前記ランプ点灯回路、前記演算制御装置および
前記バッテリ回路が収納される筐体の底部に配置された
ことを特徴とする。
【0023】本発明は、リモコン端末と送受信を行う送
受信回路は、誘導灯装置の筐体の底部に配置するように
したものである。これにより、小型化とインターフェー
スの信頼性とを向上させる。送受信回路が筐体の底部に
位置することにより、リモコン端末との送受信もし易く
なり、ランプ点灯の雑音の影響も防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる誘導灯装置の
回路構成図である。商用電源11からの電源は整流回路
12に入力され、トランス13を介してランプ点灯回路
14およびバッテリ回路15に入力される。ランプ点灯
回路14は発振制御部16により制御され、トランス1
3を介して入力された電力をインバータ回路17で高周
波電力に変換してランプ18に点灯電力を供給する。ま
た、発振制御部16は、演算制御装置19からの制御指
令に基づいて制御され、通常点灯モードのときにランプ
点灯回路14によりランプ18を高周波点灯させる。
【0025】一方、バッテリ回路15は、商用電源11
の停電時にバッテリ20からの電源をインバータ回路1
7を介してランプ18に供給してランプを点灯させるも
のであり、通常運転モードのときには、トランス13か
らの電力をバッテリ20に充電している。そして、商用
電源11が停電したときには、演算制御装置19は、バ
ッテリ回路15に動作指令を出力してバッテリ20の充
電電力をインバータ回路17に供給させる。これによ
り、商用電源11の停電時にはバッテリ20からの充電
電力がインバータ回路17で高周波変換されてランプ1
8に供給される。これにより、商用電源11が停電した
場合であっても誘導灯装置のランプ18の点灯を継続で
きるようにしている。
【0026】送受信回路21は、外部のリモコン端末2
2とデータの送受信を行うものである。リモコン端末2
2は誘導灯装置の点検員が所持し、点検対象の誘導灯装
置に対して点検員がリモコン端末22から疑似停電させ
るための疑似停電指令や疑似停電を復帰させる復帰指
令、さらには疑似停電させた場合のバッテリ電圧やラン
プ点灯状況のデータの読み出し指令等を送受信回路21
に対して送信する。演算制御装置19は送受信回路21
を介してリモコン端末22からの指令を入力すると、指
令の内容に応じて各種処理を行う。
【0027】送受信回路21を介してリモコン端末22
から疑似停電指令を入力したときは、演算制御装置19
は、発振制御部16に対してランプ点灯回路14の動作
を停止させる停止指令を出力すると共に、バッテリ回路
15に対してバッテリ20からインバータ回路17に充
電電力の供給するように動作指令を出力する。これによ
り、ランプ点灯回路14の動作を停止させて模擬停電状
態とし、バッテリ20からインバータ回路17に充電電
力を供給する非常点灯モードとする。そして、所定時間
経過後のバッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出し、
その検出結果を記憶装置23に記憶する。
【0028】図2は、バッテリ20の健全性を判定する
ための説明図である。バッテリ20は通常点灯モードの
ときは商用電源からの電力を充電をしている。いま、時
点t1で疑似停電指令がありランプ点灯回路14の動作
が停止し、バッテリ20からインバータ回路17に放電
が開始されたとする。
【0029】図2に示すように、バッテリ20は放電が
開始された直後にはそのバッテリ電圧Vが低下し、その
後の所定期間はほぼ一定電圧となる特性を有する。そし
て、充電電力がなくなったときにバッテリ電圧Vは急激
に低下する。バッテリ20が健全である場合には、所定
期間T(例えば20分間)の間は、一定電圧はバッテリ
基準電位V0を超えた状態を維持する。そこで、演算制
御装置19は疑似停電指令から所定期間Tの間のバッテ
リ電圧Vを監視し、所定時間T(例えば20分間)の経
過後の時点t2のバッテリ電圧Vを検出する。同様に、
そのときのランプ電流も検出し、検出した値を記憶装置
23に記憶する。
【0030】なお、図1では図示を省略しているが、所
定期間T(例えば20分間)が経過する前に、バッテリ
電圧Vがバッテリ基準電位V0未満となった場合には、
発光ダイオードLEDを点滅表示してバッテリ20が健
全でないことを点検員に報知するようにしている。ま
た、ランプ電流についても同様に、ランプ18を点灯す
るのに必要な電流が流れていない場合にはランプ電流が
健全でないことを点検員に報知するようにしている。
【0031】次に、演算制御装置19は、送受信回路2
1を介してリモコン端末22から復帰指令を入力したと
きは、発振制御部16に対して動作指令を出力してラン
プ点灯回路14を動作させると共に、バッテリ回路15
に停止指令を出力してバッテリ20の放電を停止させ、
非常点灯モードから通常点灯モードに復帰させる。な
お、非常点灯モードから通常点灯モードへの復帰は、点
検員からの復帰指令によらず自動的に復帰させることも
可能である。この場合には、所定時間T(例えば20分
間)の経過後にバッテリ電圧Vおよびランプ点灯状況
(ランプ電流)の検出が行われた後に、演算制御装置1
9により自動的に復帰動作を行うようにする。
【0032】次に、記憶装置23には、予め使用部品情
報が記憶されており、演算制御装置19で検出されたバ
ッテリ電圧Vおよびランプ点灯状況(ランプ電流)を記
憶すると共に、演算制御装置19で演算されたバッテリ
20およびランプ18の積算使用時間も記憶される。
【0033】これら記憶装置23に記憶されたデータ
は、リモコン端末22からの読み出し指令によりリモコ
ン端末22に読み出される。すなわち、演算制御装置1
9は送受信回路21を介してリモコン端末22から読み
出し指令があったときは、記憶装置23に予め記憶して
おいた使用部品情報、またはバッテリ20およびランプ
18の積算使用時間を送受信回路21を介してリモコン
端末22に送信する。これにより、交換部品の製品型名
が容易に確認でき、また部品の交換時期も容易に判断で
きる。なお、以上の説明では、記憶装置23に記憶され
たデータをリモコン端末22で読み出すようにしたが、
リモコン端末22ではなく別の装置で読み出すようにし
ても良い。
【0034】図3は、本発明の実施の形態に係わる演算
制御装置19の演算処理内容を示すフローチャートであ
り、非常点灯モードから通常点灯モードへの復帰動作を
点検員からの復帰指令で行うようにし、また、記憶装置
23からのデータの読み出しはリモコン端末22に限ら
ず別の装置で読み出すようにしても良い場合を示してい
る。
【0035】まず、演算制御装置19は送受信回路21
を介してリモコン端末22からの疑似停電指令があるか
どうかを判断する(S1)。疑似停電指令がある場合に
は、発振制御部16に対してランプ点灯回路14の動作
を停止させる停止指令を出力すると共に、バッテリ回路
15に対してバッテリ20からインバータ回路17に充
電電力の供給するように動作指令を出力し、バッテリ2
0からインバータ回路17に充電電力を供給する非常点
灯モードとする(S2)。そして、所定時間(例えば2
0分間)が経過するのを待つことになるが、この間に点
検員が途中で点検を止める場合にはリモコン端末22か
らリセット信号が送信されることになる。
【0036】そこで、リセット信号があるかどうかを判
定し(S3)、リセット信号がある場合には演算制御装
置19は非常点灯モードから通常点灯モードに戻す(S
4)。一方、リセット信号がない場合には、所定時間経
過後にバッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出し(S
5)、検出した結果を記憶装置23に記憶する。そし
て、点検員からリモコン端末22により復帰指令がある
か否かを判定し(S6)、復帰指令があった場合には非
常点灯モードから通常点灯モードに戻す(S7)。これ
により点検は終了することになる。なお、記憶装置23
に記憶されたデータは、リモコン端末装置21以外の各
種読み出し装置で読み出しても良いし、リモコン端末2
2で読み出すようにしても良い。
【0037】次に、図4は、本発明の実施の形態に係わ
る演算制御装置19の他の一例の演算処理内容を示すフ
ローチャートであり、非常点灯モードから通常点灯モー
ドへの復帰動作を自動で行うようにし、また、記憶装置
23からのデータの読み出しはリモコン端末22で行う
ようにしたものである。
【0038】図2に示した場合と同様に、演算制御装置
19は送受信回路21を介してリモコン端末22からの
疑似停電指令があるかどうかを判断し(S1)、疑似停
電指令がある場合には、バッテリ20からインバータ回
路17に充電電力を供給する非常点灯モードとする(S
2)。そして、所定時間(例えば20分間)が経過する
のを待つ。この間に点検員が途中で点検を止めるリセッ
ト信号があるかどうかを判定し(S3)、リセット信号
がある場合には演算制御装置19は非常点灯モードから
通常点灯モードに戻す(S4)。
【0039】一方、リセット信号がない場合には、所定
時間経過後にバッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出
し(S5)、検出した結果を記憶装置23に記憶する。
そして、その後に演算制御装置19は非常点灯モードか
ら通常点灯モードに戻す(S6)。また、点検員からの
リモコン端末22を介した読み出し指令があるか否かを
判定し(S7)、読み出し指令がある場合には、バッテ
リ電圧およびバッテリ点灯状況のデータをリモコン端末
22に送信する(S8)。この場合、バッテリ電圧およ
びランプ点灯状況だけでなく、使用部品情報やバッテリ
20およびランプ18の積算使用時間を送信するように
しても良い。
【0040】点検員は、点検と同時にリモコン端末22
に、バッテリ電圧およびランプ点灯状況を取得できるの
で点検作業性が向上し、また、使用部品情報やバッテリ
20およびランプ18の積算使用時間を取得できるので
部品交換の判断も適正に行うことができる。また、通常
点灯モードへの復帰が自動的に行われるので、非常点灯
モードのまま点検作業が終了すると言う事態を防止でき
る。
【0041】図5は、本発明の実施の形態に係わる誘導
灯装置の分解斜視図である。樹脂製の筐体25には、整
流器12、ランプ点灯回路14、インバータ回路17、
演算制御装置19、記憶装置23等が点灯ユニット26
として収納され、その下部にはバッテリ回路15が収納
されている。そして、送受信回路21は筐体25の底部
に配置されている。
【0042】筐体25の開口部には、その開口部を閉塞
する大きさの前面板27が設けられ、この前面板27に
は表示パネル28が取り付けられている。この表示パネ
ル28には誘導表示であるピクトグラムが表示されてい
る。そして、前面板27の上部にはランプ18が取り付
けられ表示パネルを背面から照明するようになってい
る。
【0043】このように、リモコン端末22と送受信を
行う送受信回路21は、誘導灯装置の筐体25の底部に
配置したので、リモコン端末22との送受信もし易くな
り、ランプ18の点灯による雑音の影響も軽減できる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、リモコン端末からの疑似停電指令により演算制御
装置が自動的に非常点灯モードとし、所定時間経過後の
バッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出するので、バ
ッテリの点検中においてはスイッチを開いた状態に強制
的に保持しておく必要がない。従って、点検作業が簡素
化できる。
【0045】請求項2の発明によれば、自動的に通常点
灯モードに復帰させるので、点検が終了した後において
スイッチを元の状態に戻す必要がなく、また、誤って疑
似停電の状態を継続することがなくなる。
【0046】請求項3の発明によれば、記憶装置に記憶
したバッテリ電圧およびランプ点灯状況をリモコン端末
で受信できるようにしたので、バッテリやランプの寿命
を点検員が容易に取得できる。
【0047】請求項4の発明によれば、バッテリ電圧お
よびランプ点灯状況だけでなく、使用部品情報やバッテ
リおよびランプの積算使用時間も取得するので、交換部
品の製品型名が容易に確認でき、また部品の交換時期も
容易に判断できるので適切に部品の交換が行える。
【0048】請求項5の発明によれば、リモコン端末と
送受信を行う送受信回路は、誘導灯装置の筐体の底部に
配置したので、リモコン端末との送受信もし易くなりラ
ンプ点灯の雑音の影響も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる誘導灯装置の回路
構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる誘導灯装置のバッ
テリの健全性を判定するための説明図。
【図3】本発明の実施の形態に係わる演算制御装置の演
算処理内容を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係わる演算制御装置の他
の一例の演算処理内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態に係わる誘導灯装置の分解
斜視図。
【符号の説明】
11…商用電源、12…整流器、13…トランス、14
…ランプ点灯回路、15…バッテリ回路、16…発振制
御部、17…インバータ回路、18…ランプ、19…演
算制御装置、20…バッテリ、21…送受信回路、22
…リモコン端末、23…記憶装置、25…筐体、26…
点灯ユニット、27…前面板、28…表示パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 正之 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東芝 ライテック株式会社内 Fターム(参考) 3K073 AA32 AA39 AA86 CB01 CC23 CC25 CG15 CJ09 CJ11 CL02 CL10 3K082 AA68 BA05 BD03 BD13 BD26 BD28 BD32 EA01 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源からの電源をランプに供給して
    前記ランプを点灯させるランプ点灯回路と;前記商用電
    源の停電時にバッテリからの電源を前記ランプに供給し
    て前記ランプを点灯させるバッテリ回路と;リモコン端
    末とデータの送受信を行う送受信回路と;前記送受信回
    路を介して前記リモコン端末から疑似停電指令を入力し
    たとき前記ランプ点灯回路の動作を停止させ前記バッテ
    リ回路を動作させて非常点灯モードとし、所定時間経過
    後のバッテリ電圧およびランプ点灯状況を検出し、前記
    リモコン端末から復帰指令を入力したとき前記ランプ点
    灯回路を動作させて通常点灯モードとする演算制御装置
    と;前記演算制御装置で検出されたバッテリ電圧および
    ランプ点灯状況を記憶する記憶装置とを備えたことを特
    徴とする誘導灯装置。
  2. 【請求項2】 前記演算制御装置は、疑似停電指令によ
    り前記ランプ点灯回路の動作を停止させてから所定時間
    が経過したとき、前記非常点灯モードから通常点灯モー
    ドに自動復帰させることを特徴とする請求項1に記載の
    誘導灯装置。
  3. 【請求項3】 前記演算制御装置は、リモコン端末から
    の読み出し指令があったとき、前記記憶装置に記憶した
    バッテリ電圧およびランプ点灯状況を前記リモコン端末
    に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の
    誘導灯装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置に予め使用部品情報を記憶
    しておくと共に、前記演算制御装置は前記バッテリおよ
    び前記ランプの積算使用時間を前記記憶装置に記憶し、
    前記演算制御装置は、前記リモコン端末からの読み出し
    指令があったとき、前記記憶装置に予め記憶しておいた
    使用部品情報、または前記バッテリおよび前記ランプの
    積算使用時間を前記リモコン端末に送信することを特徴
    とする請求項3に記載の誘導灯装置。
  5. 【請求項5】 前記送受信回路は、前記ランプ点灯回
    路、前記演算制御装置および前記バッテリ回路が収納さ
    れる筐体の底部に配置されたことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一記載の誘導灯装置。
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