JP2008066958A - リモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の操作に対してリード線の配線が不要なリモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置を提供する。
【解決手段】リモコン機能付き非常用照明装置1は、受光素子18に受信されるパルス信号を遮断する遮断部材20を有し、所定の操作が実行されたときに遮断部材20によりパルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と、点検手段12に対して点検動作を実行させる第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段18,19がパルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段21を具備している。
【選択図】図1
【解決手段】リモコン機能付き非常用照明装置1は、受光素子18に受信されるパルス信号を遮断する遮断部材20を有し、所定の操作が実行されたときに遮断部材20によりパルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と、点検手段12に対して点検動作を実行させる第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段18,19がパルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段21を具備している。
【選択図】図1
Description
本発明は、リモコン装置からの制御信号に応じて動作するリモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置に関する。
この種のリモコン機能付き電気装置においては、リモコン装置からの制御信号に応じて所定の動作を実行するとともに、当該動作の状態などをリモコン装置に返信するものが知られている。例えば、誘導灯装置においても、リモコン装置から送信された指令により、バッテリ電圧やランプの点灯状況などの点検作業を自動的に実行し、リモコン装置からの読み出し指令により、バッテリ電圧およびランプ点灯状況の他に、使用部品情報やバッテリおよびランプの積算使用時間の各情報をリモコン装置に送信して、当該情報をリモコン装置に取得させるものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。この従来技術の誘導灯装置は、例えばランプの積算使用時間により、ランプの交換時期を容易に判断することができて適切にランプ交換が行えるというものである。
しかし、例えばランプ交換を行うと、ランプの積算使用時間のリセットを行う必要がある。また、誘導灯器具と中央制御装置とを伝送線で接続し、データ通信技術を利用して前記点検作業を行う自動点検システムが採用されており、この自動点検システムでは、ランプ交換の日時を記憶させることが望まれている。
従来、ランプ交換が行われると、スイッチをオンオフ操作し、このオンオフ操作が制御部で検出されることにより、ランプの積算使用時間のリセットやランプ交換の日時の設定が行われている。
特開2003−92013号公報(第4頁、図1)
ランプの積算使用時間のリセットやランプ交換の日時の設定のために、スイッチを用いると、スイッチと制御部とを接続するリード線の配線が必要となり、接続端子やコネクタピンの数量も増加するので、省スペース化が阻害されるおそれがあり、また、コストアップするという問題がある。
本発明は、所定の操作に対してリード線の配線が不要なリモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のリモコン機能付き電気装置の発明は、赤外線を発光する発光素子を有し、この発光素子から定期的にパルス信号を送信するとともに、外部のリモコン装置に対して赤外線信号を送信可能に構成された赤外線送信手段と;赤外線を受光する受光素子を有し、この受光素子が前記パルス信号を受信し、かつ外部のリモコン装置から送信された赤外線信号を受信可能に構成された赤外線受信手段と;前記受光素子に受信される前記パルス信号を遮断可能な遮断部材を有し、所定の操作が実行されたときに前記遮断部材により前記パルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と;赤外線受信手段が受信した外部のリモコン装置から送信された赤外線信号に応じて第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段が前記パルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段と;を具備していることを特徴とする。
本発明および以下の各発明において、特に言及しない限り、各構成は以下による。
パルス信号は、リモコン装置から送信される赤外線信号のリーダコード信号の幅よりも短いパルス幅を有する信号であればよく、1パルス信号、2パルス信号などは問わない。
遮断部材は、赤外線送信手段から送信されたパルス信号が赤外線受信手段で受信されることを制御できるものであればどのような構成であってもよい。
「所定の操作」とは、パルス信号を赤外線受信手段に受信させ、または受信させなくすることであり、例えば遮断部材を移動させることであり、手動または自動を問わない。
第1の制御信号は、電気装置にリモコン装置からの赤外線信号に応じた動作を行わせ、また、その動作状態の変更を実行させる制御信号であり、第2の制御信号は、電気装置に所定の操作に応じた特定の動作を実行させる制御信号である。
本発明によれば、所定の操作が実行されたとき、遮断部材によって赤外線送信手段から定期的に送信されているパルス信号が赤外線受信手段に受信されなくなり、あるいは受信されるようになり、これに応じて制御手段から第2の制御信号を出力されて電気装置が制御される。
請求項2に記載のリモコン機能付き電気装置の発明は、請求項1記載のリモコン機能付き電気装置において、赤外線送信手段は、赤外線受信手段が外部のリモコン装置から送信された赤外線信号を受信したときに前記パルス信号の送信を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、リモコン装置からの赤外線信号と赤外線送信手段からのパルス信号の混在が防止され、制御手段は、外部のリモコン装置から送信された赤外線信号のみを判断して、当該赤外線信号に応じた第1の制御信号を出力する。
請求項3に記載のリモコン機能付き非常用照明装置の発明は、ランプと;通常時に商用電源からの電力にて充電される非常用電源と;通常時は商用電源からの電力にて前記ランプを点灯させ、非常時は前記非常用電源からの電力にて前記ランプを点灯させる点灯回路と;前記ランプと前記非常用電源の点検を行う点検手段と;赤外線を発光する発光素子を有し、この発光素子から定期的にパルス信号を送信するとともに、外部のリモコン装置に対して点検手段による点検結果の情報信号を送信可能に構成された赤外線送信手段と;赤外線を受光する受光素子を有し、この受光素子が前記パルス信号を受信し、かつ外部のリモコン装置から送信された点検手段に対する点検動作の指令信号を受信可能に構成された赤外線受信手段と;前記受光素子に受信される前記パルス信号を遮断可能な遮断部材を有し、所定の操作が実行されたときに前記遮断部材により前記パルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と;赤外線受信手段が外部のリモコン装置から送信された点検手段に対する点検動作の指令信号を受信したときに点検手段に対して点検動作を実行させる第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段が前記パルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段と;を具備していることを特徴とする。
非常用照明装置は、誘導灯装置または非常灯装置のいずれであってもよい。
点灯回路は、通常時は商用電源からの電力によりランプを点灯させ、非常時に商用電源からの電力が遮断された際に、その商用電源からの電力遮断を検出して、非常用電源からの電力にてランプを点灯させると共に、通常時に非常用電源を充電するための充電手段を有している。ここで、「通常時は商用電源からの電力によりランプを点灯させる」とは、点灯回路は、人体の存否に応じてランプを点灯または消灯可能に構成されているもの、建物の外側の階段などの明るい箇所では消灯させるものを包含する。
本発明によれば、所定の操作が実行されると、遮断部材によって赤外線送信手段から定期的に送信されているパルス信号が赤外線受信手段に受信されなくなり、あるいは受信されるようになり、これに応じて制御手段から第2の制御信号を出力されて非常用照明装置が制御される。
請求項1の発明によれば、所定の操作を実行することにより、遮断部材によって赤外線受信手段によるパルス信号の受信が制御され制御手段から第2の制御信号を出力されて電気装置が制御されるので、所定の操作を制御手段に検知させるためのリード線の配線、接続端子やコネクタピンなどの増加が不要となり、この結果、電気装置の省スペース化、低コスト化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、リモコン装置からの赤外線信号と赤外線送信手段からのパルス信号の混在が防止されるので、制御手段は、外部のリモコン装置から送信された赤外線信号に応じた第1の制御信号を出力することができて、電気装置の誤動作を防止することができる。
請求項3の発明によれば、所定の操作を実行することにより、遮断部材によって赤外線受信手段によるパルス信号の受信が制御され制御手段から第2の制御信号を出力されて非常用照明装置が制御されるので、所定の操作を制御手段に検知させるためのリード線の配線、接続端子やコネクタピンなどの増加が不要となり、この結果、非常用照明装置の省スペース化、低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1ないし図5は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は誘導灯器具であり、(a)は一部切り欠き概略正面図、(b)は概略側面図、図2は誘導灯器具の一部概略下面図、図3は誘導灯器具であり、(a)は一部概略側断面図、(b)は(a)のA−A方向の概略断面図、図4は誘導灯器具点検システムの全体構成を示すブロッ図、図5は誘導灯器具の構成を示すブロック図である。
図1に示す誘導灯器具1は、リモコン機能付き非常用照明装置である。誘導灯器具1は、図4に示すように、複数個が伝送線2を介して制御盤3に収納されている制御装置4に接続され、制御装置4との間で誘導灯器具点検システム5を構成している。すなわち、誘導灯器具1は、個別に制御装置4からの制御信号や要求信号を受信し、制御装置4に各種情報を送信可能に構成されている。
誘導灯器具1は、図1に示すように、略正方形状の略箱状に形成された器具本体6およびこの器具本体6の前面側に取付バネ7により固定され、表示パネル8を配設している化粧枠9を有して形成されている。そして、図5に示すように、器具本体6内にそれぞれ配置されているランプ10、非常用電源11を含んで構成された点検手段を構成する電源部12、点灯回路13、モニター部14、点検手段を構成する操作部15、赤外線送信手段としての赤外線発光ダイオード(以下、赤外LEDという。)16を有する赤外LED発光部17、赤外線を受光するフォトトランジスタ18を有する赤外線受光検知部19、パルス信号遮断手段を構成する遮断部材20、制御手段としての制御部21、記憶部22および伝送部23を有して構成されている。そして、これらは、図1(a)に示すように、器具本体6に取り付けられたシャーシ25に配置されている。
非常用電源11を除く電源部12、点灯回路13、制御部21、記憶部22および伝送部23は、点灯ユニット26内に設けられている。また、モニター部14および操作部15は、点検モジュール27に設けられ、赤外LED発光部17および赤外線受光検知部19は、リモコンモジュール28に設けられている。
ランプ10は、例えば冷陰極蛍光ランプであり、器具本体6の上部側でシャーシ25に取り付けられたランプソケット29,29に装着されている。そして、ランプ10からの放射光が表示板8に導光されるようにランプカバー30で包囲されている。
非常用電源11は、例えばバッテリからなり、器具本体6の下部側に配置されており、通常時に商用交流電源Vsからの電力にて充電される。
電源部12は、通常時に、商用交流電源Vsの交流電圧を所定の直流電圧に変換して非常用電源11に供給するとともに、商用交流電源Vsの電力を点灯回路13に供給する。そして、非常時には、非常用電源11の電力を点灯回路13に供給するように構成されている。
点灯回路13は、通常時に商用交流電源Vsからの電力にてランプ10を点灯させ、非常時に非常用電源11の電力にてランプ10点灯させるように構成されている。
モニター部14は、器具本体6の下部側に設けられた点検モジュール27に配置されており、非常用電源11の充電状態やランプ10の点灯状態をそれぞれ表示するLEDからなる充電モニター31や点灯モニター32を有して構成されている。充電モニター31や点灯モニター32は、図2に示すように、器具本体6の下面6aに設けられた孔33,34にそれぞれ露出している。
また、操作部15は、点検モジュール27に配置されており、器具本体6の下面6aに設けられた孔35から外部に引き出された引き紐36や切換スイッチ(図示しない。)を有して構成されている。引き紐36が引っ張られて、切換スイッチが切り換わると、制御部21は、電源部12に対して通常時の状態から非常時の状態に強制的に変更させる。すなわち、ランプ10と非常用電源11の点検動作を実行させる。
赤外LED発光部17および赤外線受光検知部19は、器具本体6の下部側に設けられたリモコンモジュール28内に設けられている。そして、赤外線を発光する発光素子としての赤外LED16および赤外線を受光する受光素子としてのフォトトランジスタ18が器具本体6の下面6aに設けられた孔37,38にそれぞれ露出している。赤外LED16およびフォトトランジスタ18は、図3に示すように、それぞれ基板39,40に実装され、この基板39,40がリモコンモジュール28に取り付けられている。そして、赤外LED16から放射された赤外線信号(パルス信号)がフォトトランジスタ18に受信されるように、フォトトランジスタ18を赤外LED16よりも器具本体6の底面6b側に位置させている。
赤外LED発光部17(図3において図示しない。)は、赤外LED16から定期的に、例えば1秒間隔でパルス信号(例えば2ミリ秒幅)を送信させるとともに、誘導灯器具1に対する外部のリモコン装置41に対して、ランプ10と非常用電源11の点検動作による点検結果の情報信号を送信可能に構成されている。
また、赤外線受光検知部19(図3において図示しない。)は、フォトトランジスタ18が赤外LED発光部17から送信されたパルス信号を直接的に受信するとともに、外部のリモコン装置41から送信されたランプ10と非常用電源11の点検動作の指令信号を受信可能に構成されている。ここで、「直接的に」とは、赤外LED発光部17から送信されたパルス信号が直線経路を変更することなくフォトトランジスタ18に受信されることを意味する。当該パルス信号が赤外線透過部材を通過するときの若干の経路変更および器具本体6内での内部反射は許容されるものである
遮断部材20は、器具本体6の下部側において、赤外LED16およびフォトトランジスタ18の中間に介在可能に設けられ、図3に示すように、四角柱状体42および一端側20aの四角柱状体42の一面42aに四角柱状体42と一体的に設けられた長方形状の突出体43を有している。
そして、図3(a)に示すように、四角柱状体42の一面42aに対する一端側20aの両側面42b,42bおよび突出体43の両側面43a,43aには、四角柱状体42および突出体43に連通し、所定長の深さを有する一対の溝44,44が形成されている。また、他端側20bの四角柱状体42の両側面42b,42bには、所定長の深さを有する一対の溝45,45が形成されている。
器具本体6の下面6aには、長方形状の孔46が設けられている。遮断部材20は、一端側20aの一部が器具本体6の下面6aから突出するように、かつ前記孔46を閉塞するようにして配設されている。すなわち、遮断部材20は、溝44,44に挿入された支持片47a,47aを有して器具本体6の底面6bに取り付けられた一対の取付部材47,47および溝45,45に挿入された支持片48a,48aを有してリモコンモジュール28に取り付けられた一対の取付部材48,48により支持されている。このとき、遮断部材20の突出体43の上面43bが器具本体6の底面6bよりも器具本体6内になるようにしている。取付部材47,47の支持片47a,47aおよび取付部材48,48の支持片48a,48aは、遮断部材20が移動するときのレールの役目も果たすものである。遮断部材20、取付部材47,47および取付部材48,48は、パルス信号遮断手段を構成している。
そして、遮断部材20の突出体43は、図3(b)に示すように、前面43cに伸縮ばね49の一端が固定されている。伸縮ばね49の他端は、器具本体6の底面6bに取り付けられた取付部材50に固定されている。伸縮ばね49が伸びた状態においては、遮断部材20の一端側20aが器具本体6の下面6aの孔46の縁部46aに当接し、突出体43が赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に位置するようにしている。
そして、遮断部材20の一端側20aを孔46の縁部46a側から縁部46b側に押圧すると、伸縮ばね49が縮み、遮断部材20は、取付部材47,47の支持片47a,47aおよび取付部材48,48の支持片48a,48aに沿って孔46の縁部46bに当接するまで移動する。このとき、遮断部材20の四角柱状体42が赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在するようになり、四角柱状体42によって、赤外LED16から送信されてフォトトランジスタ18に直接的に受信されているパルス信号が遮断される。
そして、遮断部材20の押圧を解除すると、遮断部材20は、伸縮ばね49の弾性復帰力により孔46の縁部46b側から縁部46a側に移動し、孔46の縁部46aに当接する。遮断部材20の四角柱状体42は、赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在しなくなり、赤外LED16から定期的に送信されているパルス信号がフォトトランジスタ18に直接的に受信されるようになる。
図5において、制御部21は、操作部15での引き紐36による操作、赤外線受光検知部19での点検動作の指令信号の受信または制御装置4からの点検動作の指令信号に応じて、ランプ10および非常用電源11の点検動作を実行させる第1の制御信号を電源部12に出力するように構成されている。すなわち、電源部12に対して通常時の状態から非常時の状態に強制的に変更させ、ランプ10と非常用電源11の点検を実行する。当該点検は、例えばランプ10の断線等のランプ異常の有無であり、また、非常用電源11からの電力にてランプ10が点灯するか、あるいは非常用電源11は所定時間に亘ってランプ10を点灯させる電力を有しているか等、非常時の点灯動作に不具合を生じさせるか否かなどである。
点検結果は、記憶部22に記憶されるとともに、モニター部14の充電モニター31や点灯モニター32を用いて表示され、リモコン装置41において赤外LED発光部17から返信された点検結果の情報により確認される。また、制御装置4からの要求信号により表示部51(図4に示す。)おいて表示される。
また、制御部21は、遮断部材20の四角柱状体42が赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在されて、赤外LED発光部17から定期的に送信されているパルス信号が所定期間例えば3秒間に亘って赤外LED16に受信されていないことを検出すると、遮断部材20に対して所定の操作が実行されたと判断し、所定の操作内容を記憶部22に記憶させる第2の制御信号を出力するように構成されている。
遮断部材20の四角柱状体42を赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在させる所定の操作は、例えばランプ10を新品に交換したときに行うことができる。そして、制御部21は、制御装置4やリモコン装置41からの要求信号に応じて、記憶部22から所定の操作内容を読み出し、制御装置4側やリモコン装置41側に送信させるように構成されている。
また、制御部21は、赤外線受光検知部19がリモコン装置41から送信された点検動作の指令信号や要求信号などの赤外線信号を受信したときに、赤外LED発光部17に対して定期的に送信しているパルス信号の送信を停止させるように構成されている。これにより、赤外線受光検知部19は、前記パルス信号および前記赤外線信号の混信が防止され、制御部21は、前記赤外線信号を容易に判断して制御が行える。
記憶部22は、誘導灯器具1を識別するための固有IDであるアドレスを記憶している。また、上記所定の操作の内容と、ランプ10と非常用電源11の点検に対する点検結果の情報をそれぞれ記憶するように構成されている。
そして、伝送部23は、伝送用端子台52(図1に示す。)において伝送線7に接続されており、制御装置4から送信された点検動作の指令信号や要求信号を受信して制御部21に伝送し、点検動作による点検結果の情報や所定の操作内容の情報などを制御装置4側へ送信するように構成されている。
次に本発明の第1の実施形態の作用について述べる。
ランプ10は、冷陰極蛍光ランプであり長寿命であるが、やはり所定期間に亘って点灯されると、寿命となる。これにより、ランプ10は、新品とランプ交換される。ランプ交換するには、図1において、取付バネ7を解除して、器具本体6から化粧枠9を取り外す。これにより、器具本体6の内部が開放される。そして、ランプソケット29,29に新品のランプ10を取り付ける。
リモコンモジュール28の赤外LED16からは、定期的にパルス信号が放射されており、当該パルス信号は、フォトトランジスタ18で受信されて赤外線受光検知部19で検出されている。
ランプ交換をしたときに、器具本体6の下面6aから突出している遮断部材20の一端側20aを例えば指等で下面6aの孔46の縁部46a側から縁部46b側の方向(図2中、右側方向)に押圧すると、図3(b)に示すように、遮断部材20は、孔46の縁部46b側に移動して縁部46bに当接する。このとき、遮断部材20の四角柱状体42が赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在し、フォトトランジスタ18で受信されている前記パルス信号を遮断する。フォトトランジスタ18は、前記パルス信号を受信しなくなり、赤外線受光検知部19は、前記パルス信号を検出しなくなる。そして、制御部21は、赤外線受光検知部19が前記パルス信号を検出しなくなったことを検知する。
そして、遮断部材20を孔46の縁部46bに当接している状態を所定期間例えば3秒以上継続すると、制御部21は、第1の制御信号を出力し、所定の操作内容であるランプ交換の情報を記憶部22に記憶させる。そして、遮断部材20から指等を離して遮断部材20の押圧を解除すると、伸縮ばね49の弾性復帰力により、遮断部材20は押圧前の位置に復帰する。赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間には、遮断部材20の四角柱状体42が介在しなくなり、赤外LED発光部17から定期的に送信されているパルス信号は、フォトトランジスタ18に受信される。
記憶部22に記憶されたランプ交換の情報は、制御装置4からの要求信号に応じて、制御部21の制御により、記憶部22から読み出されて、伝送部23から伝送線2を介して制御装置4側に送信される。そして、制御装置4の表示部51において、ランプ交換の履歴が表示される。
また、リモコン装置41からの要求信号に応じて、記憶部22からランプ交換の情報が読み出され、赤外LED発光部17および赤外LED16からリモコン装置41側に送信される。そして、リモコン装置41の表示部において、ランプ交換の履歴を確認することができる。
上述したように、ランプ交換をしたときに遮断部材20を移動させて、赤外LED発光部17から定期的に送信されているパルス信号を所定期間例えば3秒間に亘って赤外LED16に受信させなくすることにより、制御部21は、所定の操作であるランプ交換が実行されたものと判断し、第2の制御信号を出力して所定の操作内容(ランプ交換)を記憶部22に記憶させ、制御装置4やリモコン装置41に出力する。すなわち、制御部21は、第2の制御信号により誘導灯器具1を制御するものである。
従来、ランプ交換したとき、所定の操作として例えばリモコン装置41から制御信号を送信し、あるいは器具本体6に設けたスイッチを操作することでランプ交換の情報を記憶部22に記憶させることが行われている。しかし、ランプ交換したときにリモコン装置41を操作することは、煩わしいと欠点があった。また、器具本体6にスイッチを設けると、スイッチと制御部21を接続するリード線の配線を行う必要があり、リード線を接続する接続端子やコネクタピンなどが増加するという欠点があった。
したがって、遮断部材20を移動させることにより、所定の操作による誘導灯器具1の制御(ランプ交換の情報の記憶および出力)が行えるので、所定の操作を制御部21に検知させるために、リード線の配線およびリード線を接続する接続端子やコネクタピンなどの増加が不要となり、この結果、誘導灯器具1の省スペース化、低コスト化を図ることができる。
そして、制御部21は、赤外線受光検知部19がリモコン装置41から送信された点検動作の指令信号や要求信号などの赤外線信号を受信したときに、赤外LED発光部17に対して定期的に送信しているパルス信号の送信を停止させるので、赤外線受光検知部19において、パルス信号および前記赤外線信号の混信が防止される。これにより、制御部21は、リモコン装置41から送信された赤外線信号を容易に判断することができ、当該赤外線信号に応じた第1の制御信号を出力することができる。したがって、誘導灯器具1の制御の誤動作を防止することができる。
なお、遮断部材20は、通常時、赤外LED発光部17から定期的に送信されているパルス信号を遮断しており、ランプ交換されたときに移動させるように構成されてもよい。この場合、制御部21は、赤外LED16が所定期間例えば3秒以上に亘ってパルス信号を受信すると、所定の操作が実行されたものと判断し、第2の制御信号を出力して、記憶部22にランプ交換の情報を記憶させる。
また、遮断部材20は、移動させることによって赤外LED16およびフォトトランジスタ18の間に介在させるようにしたが、これに限らず、例えば器具本体6内の赤外LED16およびフォトトランジスタ18の前面側に配設してもよい。そして、例えば遮断部材20を移動させることによって、赤外LED16から放射されるパルス信号を反射させ、または反射させないことにより、パルス信号を赤外線受光検知部19に受信させ、または受信させにいように構成されていてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態を示すリモコン機能付き装置の電気装置の構成を示すブロック図である。なお、図5と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
図6に示すリモコン機能付き装置の電気装置53は、リモコン装置41を用いて負荷54がオンオフ制御される例えば照明装置である。負荷54は、例えば電球であり、交流電源Vsに直列的に接続されており、グローブ55で覆われている。
リモコン機能付き装置の電気装置としての照明装置53は、交流電源Vsに接続されている電源部55、各種制御を行う制御手段としての制御部56、赤外LED16を有する赤外LED発光部17、赤外線を受光するフォトトランジスタ18を有する赤外線受光検知部19、パルス信号遮断手段を構成する遮断部材20、計時部57、負荷としての電球54のオンオフを反転制御する負荷制御インターフェース(I/F)部58を有して構成されている。
電源部55は、交流電源Vsの交流電圧を所定の直流電圧に変換して、回路駆動電源を生成する。制御部56は、電源部55からの回路駆動電源により駆動するマイクロコンピュータを有してなり、負荷制御I/F部58の制御など、各種制御を行うように構成されている。
赤外LED発光部17は、赤外LED16から定期的にパルス信号を送信するとともに、リモコン装置41に対してリモコン装置41から送信された制御信号に対する返信信号や所定の操作内容の情報信号などの赤外線信号を送信可能に構成されている。赤外LED16および赤外LED発光部17は、赤外線送信手段を形成している。
また、赤外線受光検知部19は、フォトトランジスタ18により、赤外LED16から放射されたパルス信号を受信し、リモコン装置41から送信された負荷54のオンオフ制御信号や要求信号などの赤外線信号を受信可能に構成されている。フォトトランジスタ18および赤外線受光検知部19は、赤外線受信手段を形成している。
遮断部材20は、例えばランプ交換されたときに、赤外LED16およびフォトトランジスタ18との間に介在しまたは介在しなくなるように移動される。
制御部56は、赤外LED16および赤外LED発光部17がリモコン装置41から送信された赤外線信号を受信すると、当該赤外線信号に応じた制御信号(第1の制御信号)を出力するように構成されている。例えば、当該赤外線信号が電球54をオンオフさせる制御信号であると、負荷制御I/F部58に電球54のオンオフを反転制御する制御信号を送出する。
また、制御部56は、遮断部材20が赤外LED16およびフォトトランジスタ18との間に介在されまたは介在されなくなり、赤外線受光検知部19が赤外LED発光部17から定期的に送信されているパルス信号を所定期間例えば3秒以上に亘って検出しなくなりまたは検出すると、ランプ交換による所定の操作が実行されたものと判断して、第2の制御信号を出力するように構成されている。この第2の制御信号に応じて、計時部57の計時がリセットされる。
計時部57は、ランプ交換されたときからの電球54の累積点灯時間を計時するように構成されている。計時部57が電球54の例えば定格寿命時間を計時すると、制御部56は、電球58の交換時期であることを図示しない表示部に表示させ、あるいは負荷制御I/F部58を制御して電球54を点滅させて報知させるものである。
負荷制御I/F部58は、例えばリレーを備え、制御部56からの第1の制御信号により電球43のオンオフを反転制御するように構成されている。
上述したように、電球43の交換が行われたときに、遮断部材20を所定期間例えば3秒以上に亘って赤外LED16およびフォトトランジスタ18との間に介在させまたは介在させなくすることにより、計時部57で計時された累積点灯時間がリセットされる。
当該リセットを行うリセットスイッチが設けられると、制御部56とリセットスイッチを接続する配線が必要となり、リード線を接続する接続端子やコネクタピンの数量も増加するおそれがある。したがって、遮断部材20が設けられていることにより、前記配線、接続端子やコネクタピンの増加が不要となるので、照明装置53の省スペース化や低コスト化を図ることができる。
リモコン機能付き装置の電気装置53は、上記照明装置の他に、負荷54を例えば換気装置やエアコンで構成することができる。そして、例えばフィルターを交換したときに遮断部材20を移動させるようにして計時部57の計時をリセットさせ、計時部57がフィルターの交換時間を計時したときに、制御部56が図示しない表示部にフィルターの交換時期であることを表示させることもできる。
1…リモコン機能付き非常用照明装置としての誘導灯器具
10…ランプ
11…非常用電源
12…点検手段を構成する電源部
13…点灯回路
15…点検手段を構成する操作部
17…赤外線送信手段を構成する赤外LED発光部
19…赤外線受信手段を構成する赤外受光検知部
20…パルス信号遮断手段を構成する遮断部材
21,56…制御手段としての制御部
53…リモコン機能付き電気装置としての照明装置
10…ランプ
11…非常用電源
12…点検手段を構成する電源部
13…点灯回路
15…点検手段を構成する操作部
17…赤外線送信手段を構成する赤外LED発光部
19…赤外線受信手段を構成する赤外受光検知部
20…パルス信号遮断手段を構成する遮断部材
21,56…制御手段としての制御部
53…リモコン機能付き電気装置としての照明装置
Claims (3)
- 赤外線を発光する発光素子を有し、この発光素子から定期的にパルス信号を送信するとともに、外部のリモコン装置に対して赤外線信号を送信可能に構成された赤外線送信手段と;
赤外線を受光する受光素子を有し、この受光素子が前記パルス信号を受信し、かつ外部のリモコン装置から送信された赤外線信号を受信可能に構成された赤外線受信手段と;
前記受光素子に受信される前記パルス信号を遮断可能な遮断部材を有し、所定の操作が実行されたときに前記遮断部材により前記パルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と;
赤外線受信手段が受信した外部のリモコン装置から送信された赤外線信号に応じて第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段が前記パルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段と;
を具備していることを特徴とするリモコン機能付き電気装置。 - 赤外線送信手段は、赤外線受信手段が外部のリモコン装置から送信された赤外線信号を受信したときに前記パルス信号の送信を停止させることを特徴とする請求項1記載のリモコン機能付き電気装置。
- ランプと;
通常時に商用電源からの電力にて充電される非常用電源と;
通常時は商用電源からの電力にて前記ランプを点灯させ、非常時は前記非常用電源からの電力にて前記ランプを点灯させる点灯回路と;
前記ランプと前記非常用電源の点検を行う点検手段と;
赤外線を発光する発光素子を有し、この発光素子から定期的にパルス信号を送信するとともに、外部のリモコン装置に対して点検手段による点検結果の情報信号を送信可能に構成された赤外線送信手段と;
赤外線を受光する受光素子を有し、この受光素子が前記パルス信号を受信し、かつ外部のリモコン装置から送信された点検手段に対する点検動作の指令信号を受信可能に構成された赤外線受信手段と;
前記受光素子に受信される前記パルス信号を遮断可能な遮断部材を有し、所定の操作が実行されたときに前記遮断部材により前記パルス信号が遮断されるように構成されたパルス信号遮断手段と;
赤外線受信手段が外部のリモコン装置から送信された点検手段に対する点検動作の指令信号を受信したときに点検手段に対して点検動作を実行させる第1の制御信号を出力するとともに、赤外線受信手段が前記パルス信号を受信しているか否かに応じて第2の制御信号を出力するように構成された制御手段と;
を具備していることを特徴とするリモコン機能付き非常用照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241480A JP2008066958A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | リモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006241480A JP2008066958A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | リモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008066958A true JP2008066958A (ja) | 2008-03-21 |
Family
ID=39289287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006241480A Pending JP2008066958A (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | リモコン機能付き電気装置およびリモコン機能付き非常用照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008066958A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015076170A1 (ja) * | 2013-11-21 | 2015-05-28 | コニカミノルタ株式会社 | 照明装置 |
JP2016181846A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | 東芝ライテック株式会社 | 発信情報活用システム |
JP2016225169A (ja) * | 2015-06-01 | 2016-12-28 | 東芝ライテック株式会社 | 照明装置 |
-
2006
- 2006-09-06 JP JP2006241480A patent/JP2008066958A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015076170A1 (ja) * | 2013-11-21 | 2015-05-28 | コニカミノルタ株式会社 | 照明装置 |
JPWO2015076170A1 (ja) * | 2013-11-21 | 2017-03-16 | コニカミノルタ株式会社 | 照明装置 |
JP2016181846A (ja) * | 2015-03-25 | 2016-10-13 | 東芝ライテック株式会社 | 発信情報活用システム |
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