JP2003087929A - 埋設電線用保護配管 - Google Patents

埋設電線用保護配管

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JP2003087929A
JP2003087929A JP2001269414A JP2001269414A JP2003087929A JP 2003087929 A JP2003087929 A JP 2003087929A JP 2001269414 A JP2001269414 A JP 2001269414A JP 2001269414 A JP2001269414 A JP 2001269414A JP 2003087929 A JP2003087929 A JP 2003087929A
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藤 大 佐
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岡 茂 栗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニル製埋設電線用保護配管と同等
の特性を有し、特に耐熱性に優れた合成樹脂製の埋設電
線用保護配管を提供する。 【解決手段】ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチ
レン系樹脂と難燃剤とを含むポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物からなる埋設電線用保護配管。ポリスチレン
系樹脂がホモポリスチレン、ゴム成分で変性されたハイ
インパクトポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)およ
びシンジオタクチック構造を有するポリスチレンからな
る群から選択される少なくとも1種である。前記組成物
が、さらにドリップ防止剤を含んでいてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ポリスチレン系樹脂を含
むポリフェニレンエーテル系樹脂組成物からなる埋設電
線用保護配管に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】電力ケーブルを地中に埋設する
際、電力ケーブルを保護するために、従来、鋼管、ヒュ
ーム管および塩化ビニル管等が用いられてきた。たとえ
ば鋼管やヒューム管は大きな電気容量を必要とするケー
ブルの保護配管として用いられてきた。しかしながらこ
れらの保護配管は、それ自体が重いため、運搬するとき
や設置するときに、重機を必要とし、また配管、接続、
切断等の現場作業も著しく難しく、多数の人員が必要と
するため、作業効率が非常に悪いという欠点がある。さ
らに、ヒューム管はつるはし等の衝撃に対して非常に弱
く、作業中または偶発事故によって電力ケーブルが損傷
し安定した電力供給に支障をきたす事態も考えられる。
【0003】これに対して、塩化ビニル製の保護配管
は、比較的に軽質材料であり、加工しやすいという特徴
を有している。しかしながら、鋼管、ヒューム管に比べ
て、強度、耐熱性などが不充分であった。このため、衝
撃改質剤,加工助剤,熱安定剤の添加、加工法の改善な
どが行われ、現在、埋設電線ケーブル保護配管として、
広く使用されている。
【0004】ところで、ポリ塩化ビニルは、塩素を含ん
でいるために、焼却方法によっては、有害な塩素系化合
物を生成する可能性があり、また地中に埋設した場合
に、ポリ塩化ビニル中に含まれる重金属系安定剤や塩化
ビニル系モノマーが溶出し、土壌を汚染することがある
など、環境問題を抱えており、塩化ビニルに代替するも
のの出現が望まれていた。このため、ポリオレフィンな
どでポリ塩化ビニルを代替する試みもなされていたが、
耐久性、耐熱性などの点で、必ずしも満足しうるものは
得られていなかった。
【0005】また、埋設電線用保護配管は、通常、図1
に示されるように4本を1束にした管束状で、地中埋設
されたり、共同溝に配設される。しかしながら、電力需
要量の多い都市部では、図2に示されるように、9本を
一束にした管束状で埋設・配設されることが多い。電力
量が多くなると発熱量も増大するが、図2に示されるよ
うな管束状では、真中の電線ケーブルは熱の逃げ場がな
いため熱がこもりやすい。このため、都市部で使用され
る保護配管には特に耐熱性に優れていることが望まれて
いた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、ポリ塩化ビニル製埋設電線用
保護配管と同等の特性を有し、特に耐熱性に優れた合成
樹脂製の埋設電線用保護配管を提供することを目的とす
る。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る埋設電線用保護配管は、ポ
リフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂と難
燃剤とを含むポリフェニレンエーテル系樹脂組成物から
なることを特徴としている。前記ポリスチレン系樹脂が
ホモポリスチレン、ゴム成分で変性されたハイインパク
トポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)およびシンジ
オタクチック構造を有するポリスチレンからなる群から
選択される少なくとも1種であることが望ましい。
【0008】前記組成物は、さらにドリップ防止剤を含
んでいることが望ましく、さらにゴム状物質、繊維状フ
ィラー、非繊維状フィラー、オレフィン系ポリマー、脂
環族飽和炭化水素樹脂、高級脂肪酸エステル、テルペン
類、ワックス類、石油炭化水素類、芳香族炭化水素系石
油樹脂、ポリオキシアルキレン、フッ素系樹脂、帯電防
止剤、紫外線吸収剤、顔料からなる群から選択される少
なくとも1種の添加剤を含んでいることが望ましい。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る埋設電線用保
護配管は、以下に示すポリフェニレンエーテル系樹脂組
成物からなる成型品である。ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 本発明に係るポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、
ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂と
難燃剤とを含んでいる。
【0010】[ポリフェニレンエーテル系樹脂]ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂(PPE系樹脂)としては、公
知のものを特に制限なく使用できる。PPE系樹脂と
は、たとえば一般式 (I):
【0011】
【化1】
【0012】(式中R1、R2、R3およびR4はそれぞれ
独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置換
炭化水素基、アルコキシ基、シアノ基、フェノキシ基ま
たはニトロ基を表し、nは重合度を表わす整数である)
で示される構成単位を有する重合体の総称である。本発
明で使用されるポリフェニレンエーテル系樹脂は、上記
一般式で示される1種の構成単位からなる単独重合体で
あっても、二種以上が組合わされた共重合体であっても
よい。
【0013】R1、R2、R3およびR4の具体例として
は、塩素、臭素、ヨウ素、メチル、エチル、プロピル、
アリル、フェニル、ベンジル、メチルベンジル、クロロ
メチル、ブロモメチル、シアノエチル、シアノ、メトキ
シ、エトキシ、フェノキシ、ニトロ等の基が挙げられ
る。ポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例としては、
ポリ(2,6-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,
6-ジエチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル
-6-エチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-メチル
-6-プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジ
プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2-エチル-
6-プロピル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジメ
トキシ-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジクロロ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジブロモ
メチル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジフェニ
ル-1,4-フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジトリル-1,4-
フェニレン)エーテル、ポリ(2,6-ジクロロ-1,4-フェニ
レン)エーテル、ポリ(2,6-ジベンジル-1,4-フェニレン)
エーテル、ポリ(2,5-ジメチル-1,4-フェニレン)エーテ
ルなどが挙げられる。
【0014】より好ましいPPE系樹脂としては、上記
式(I)におけるR1およびR2がアルキル基、特に炭素
原子数1〜4のアルキル基であるポリマーであり、nは
通常50以上が好ましい。また共重合体であるPPE系
樹脂としては上記ポリフェニレンエーテル構成単位中に
アルキル三置換フェノール、たとえば2,3,6-トリメチル
フェノールを一部含有する共重合体を挙げることができ
る。またこれらのPPE系樹脂に、スチレン系化合物が
グラフトした共重合体も好適に使用することができる。
スチレン系化合物として、たとえばスチレン、α-メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレンなどが挙
げられる。用いられるポリフェニレンエーテルの粘度は
特に制限は無いが、クロロホルム中での極限粘度が25
℃で0.10〜0.50(dl/g)のものが望まし
い。
【0015】[ポリスチレン系樹脂]ポリスチレン系樹
脂はそれ自体公知であり、下記一般式(II)で表される構
成単位をその重合体中に少なくとも25重量%以上有する
ものである。
【0016】
【化2】
【0017】式中、Rは水素原子または炭素原子数1〜
4のアルキル基であり、Zはハロゲン原子または炭素原
子数1〜4のアルキル基である置換基を表し、pは0〜
5の整数である。このようなポリスチレン系樹脂として
は、スチレンもしくはその誘導体たとえばp‐メチルス
チレン、α‐メチルスチレン、α‐メチル‐p‐メチル
スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等の単独重
合体および共重合体が挙げられる。共重合体としては、
たとえばポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチルゴ
ム、EPDM、エチレン-プロピレン共重合体、天然ゴ
ム、エピクロロヒドリンの如き天然または合成エラスト
マー物質の混合あるいはこれらで変性したスチレン系重
合体、さらには、スチレン含有共重合体、たとえば、ス
チレン-アクリロニトリル共重合体(SAN)、スチレ
ン-ブタジエン共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重
合体、スチレン-アクリロニトリル-ブタジエン共重合体
(ABS)を挙げることができる。本発明で好適に使用
されるポリスチレン系樹脂はホモポリスチレンおよびゴ
ム強化ポリスチレン(耐衝撃性ポリスチレン)である。
【0018】シンジオタクチック構造を有するポリスチ
レンは、それ自体は既に公知であり、いわゆる立体化学
構造が主としてシンジオタクチック構造を有するポリス
チレンのことである。シンジオタクチック構造は核磁気
共鳴法で確認することが出来るがジンジオタクティシテ
ィーとして少なくとも50%以上有するのが好ましい。
【0019】本発明では、このようなポリスチレン系樹
脂として、廃ポリスチレン系樹脂製の成形体から回収さ
れた回収ポリスチレン系樹脂を使用してもよい。ポリス
チレン系樹脂製成形体としては、難燃剤などの添加剤を
含んでいてもよく、また表面がメッキされているもの、
塗装されているものであってもよい。さら成形体は発泡
体であってもよい。
【0020】本発明で使用されるポリスチレン系樹脂の
重量平均分子量は、3万以上の範囲にあるものが望まし
く、特に5万以上の範囲にあるものが望ましい。このよ
うなポリスチレン系樹脂をポリフェニレンエーテル系樹
脂とともに使用することで、耐熱性、機械強度、流動
性、寸法安定性に優れた樹脂組成物を得ることができ
る。
【0021】本発明に係る樹脂組成物では、PPE系樹
脂とPS系樹脂とは任意の割合で配合できるが、好まし
くはその配合比率はPPE系樹脂5〜95重量部に対し
てPS系樹脂95〜5重量部である。 [難燃剤]リン系、シリコン系、または金属塩系難燃剤
が挙げられる。
【0022】リン系難燃剤としては、難燃剤として公知
のリン酸エステル化合物を使用することができ、たとえ
ば下記一般式(c-1)で表されるリン酸エステル化合物
を好適に使用できる。
【0023】
【化3】
【0024】(ここで、Q1、Q2、Q3、Q4は、独立に
炭素数1から6のアルキル基を表す。m1、m2、m3
4は、独立に0から3の整数を表す。n2は0から3
の整数を示す。Zは芳香環を含む基を表す。) このリン酸エステル化合物の中でも、n2が1から3の
整数でかつ、一般式(c-1)中のZが、下記一般式(c-2)〜
(c-4)に示すものが好ましい。
【0025】
【化4】
【0026】(式中、R3はメチル基を、n3は0から2
の整数を表す。R4、R5はメチル基を、R6、R7は独立
にメチル基または水素を表す。n4、n5は独立に0から
2の整数を表す。R8、R9はメチル基を表す。) また、(C)リン酸エステル化合物(c-1)中のn2が
0で、Q1、Q2、Q4により表される置換基の炭素原子
の合計数が12から27であり、m1、m2、m4が独立
に1から3の整数であるリン酸エステル化合物も好まし
い。このリン酸エステル化合物の具体例としては、トリ
フェニルフォスフェート、トリスノニルフェニルフォス
フェート、レゾルシノールビス(ジフェニルフォスフェ
ート)、レゾルシノールビス[ジ(2,6-ジメチルフェニ
ル)フォスフェート]、2,2-ビス{4-[ビス(フェノキ
シ)ホスホリルオキシ]フェニル}プロパン、2,2-ビス
{4-[ビス(メチルフェノキシ)ホスホリルオキシ]フ
ェニル}プロパン等が挙げられるがこれらに制限される
ことはない。
【0027】さらに上記以外にリン系難燃剤としては、
たとえばトリメチルホスフェート、トリエチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリオクチルフォスフ
ェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリクレジ
ルホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オク
チルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニル
ホスフェートなどのリン酸エステル系難燃剤、ジフェニ
ル−4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラブロモベ
ンジルホスフォネート、ジメチル−4−ヒドロキシ−
3,5−ジブロモベンジルホスフォネート、ジフェニル
−4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモベンジルホスフォ
ネート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス
(ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロプ
ロピル)ホスフェート、ビス(2、3−ジブロモプロピ
ル)−2、3−ジクロロプロピルホスフェート、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、およびビ
ス(クロロプロピル)モノオクチルホスフェートハイド
ロキノニルジフェニルホスフェート、フェニルノニルフ
ェニルハイドロキノニルホスフェート、フェニルジノニ
ルフェニルホスフェート、テトラフェニルレゾルシノー
ルジホスフェート、テトラクレジルビスフェノールAジ
ホスフェート、トリス(ノニルフェニル)ホスフェート
などの含ハロゲンリン酸(又はホスホン酸)エステル系
難燃剤;ポリリン酸塩;赤リンなどを使用することもで
きる。
【0028】これらは、2種以上混合して使用してもよ
い。シリコーン系難燃剤としては、以下に示す4つのシ
ロキサン単位(M単位、D単位、T単位、Q単位)の少
なくともいずれかが重合してなるポリマーが使用され
る。
【0029】
【化5】
【0030】Rとしては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、ヘキシル基などのアルキル基、ビニル
基、プロペニル基、ブテニル基などのアルケニル基、フ
ェニル基、ビフェニル基、ナフタレンなどのアリール
基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基などのシクロ
アルキル基またはこれらの基の炭素原子に結合した水素
原子をハロゲン原子、シアノ基、アミノ基などで置換し
た基、たとえばクロロメチル基、3,3,3‐トリフルオロ
プロピル基、シアノメチル基、γ-アミノプロピル基、
N-(β-アミノエチル)−γ-アミノプロピル基などが
例示され、合成と入手のしやすさ、安全性の観点で、メ
チル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
【0031】特にRとしてアリール基(フェニル基)を
含有していると、難燃効果を向上させることができる。
またRとしてアルコキシ基を含んでいてもよく、具体的
には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基が好まし
く用いられる。このようなシリコーン系難燃剤の重量平
均分子量は、300〜6000、好ましくは300〜4
000の範囲にあることが望ましい。さらに好ましくは
300〜2500の範囲にある。分子量が低すぎると、
樹脂組成物に混合した後、オルガノシロキサンが成形体
表面にブリードしやすいため、難燃効果が低下してしま
うことがある。分子量が高すぎると、オルガノシロキサ
ンの樹脂中における分散性が悪くなったり、動きにくく
なるため、難燃効果が低下することがある。また、オル
ガノシロキサンの分子量が高すぎると、ポリカーボネー
ト樹脂に配合する場合、ポリカーボネート樹脂の透明性
が落ちることがある。
【0032】本発明で使用されるアルコキシ基含有オル
ガノシロキサンは、実質的にシラノール基(SiOH)
を含んでいないことが望ましい。金属塩系難燃剤として
は、下記式で表されるパーフルオロアルカンスルホン酸
アルカリ(土類)金属塩が使用される。 (Cn2n+1−SO3)m―M (III) (式中、nは1〜10の整数を示し、Mはアルカリ金属
またはアルカリ土類金属を示し、mはMの価数と同じ整
数を示す。)で表される塩を意味する。
【0033】パーフルオロアルカンスルホン酸アルカリ
(土類)金属塩は1種単独使用しても、2種以上併用し
てもよい。このようなパーフルオロアルカンスルホン酸
の具体例としては、パーフルオロメタンスルホン酸、パ
ーフルオロエタンスルホン酸、パーフルオロプロパンス
ルホン酸、パーフルオロブタンスルホン酸、パーフルオ
ロメチルブタンスルホン酸、パーフルオロヘキサンスル
ホン酸、パーフルオロヘプタンスルホン酸、パーフルオ
ロオクタンスルホン酸等が挙げられ、特に炭素数[式(I
II) 中のnの数]が1〜8のものが好ましい。
【0034】また、上記式(III)においてMで示される
アルカリ金属またはアルカリ土類金の具体例としては、
リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム等(以上ア
ルカリ金属)や、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム等(以上アルカリ土類金属)が挙げら
れ、特にカリウムが好ましい。このような難燃剤は2種
以上組み合わせて使用してもよい。
【0035】このような難燃剤の含有量は、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂(回収ポリス
チレン系樹脂、バージン材も含む)との合計100重量
部に対し、0.1〜50重量部、好ましくは0.1〜3
0重量部含まれていることが望ましい。リン系難燃剤の
場合は3〜50重量部、好ましくは5〜30重量部含ま
れていることが望ましい。
【0036】また、本発明に係る組成物では、ドリップ
防止剤を含んでいてもよい。このドリップ防止剤とは、
燃焼の際に、ドリップ(滴下)を抑制する働きのある添
加剤であり、公知のものが使用できる。ドリップ防止剤
は、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチレン系樹
脂(回収ポリスチレン系樹脂、バージン材も含む)との
合計100重量部に対し、0.01〜5重量部、好まし
くは0.05〜3重量部の範囲で添加される。
【0037】本発明では、特に、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)などに代表されるポリフェニレンエ
ーテル系樹脂中でフィブリル構造を形成するものがドリ
ップの抑制効果が高いので好適である。このようなドリ
ップ防止剤が含まれる樹脂組成物は特に難燃性に優れて
いる。このようなポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)の中でも、分散性に優れたもの、たとえば水などの
溶液にPTFEを乳化分散させたもの、またポリフェニ
レンエーテルやスチレン−アクリロニトリル共重合体に
代表される樹脂でPTFEをカプセル化処理したもの
は、ポリフェニレンエーテル組成物からなる成形体に、
よい表面外観を与えるので好ましい。
【0038】水などの溶液にPTFEを乳化分散させた
ものの場合、特に制限はないが、PTFEが1ミクロン
以下の平均粒子径であるものが好ましく、特に0.5ミ
クロン以下であることが好ましい。このようなPTFE
として市販されているものの具体例としては、テフロン
(登録商標)30J(商標、三井デュポンフルオロケミ
カル(株))、ポリフロンD−2C(商標、 ダイキン
化学工業(株))、アフロン AD1(商標、旭硝子
(株))などが挙げられる。
【0039】また、このようなポリテトラフルオロエチ
レンは、公知の方法によって製造することもできる(米
国特許第2393967号明細書参照)。具体的には、
ペルオキシ二硫酸ナトリウム、カリウムまたはアンモニ
ウムなどの遊離基触媒を使用して、水性の溶媒中におい
て、100〜1000psiの圧力下で、0〜200℃
好ましくは20〜100℃の温度条件のもと、テトラフ
ルオロエチレンを重合させることによって、ポリテトラ
フルオロエチレンを白色の固体として得ることができ
る。
【0040】このようなポリテトラフルオロエチレン
は、分子量が10万以上、好ましくは20万〜300万
程度のものが望ましい。このため、ポリテトラフルオロ
エチレンが配合された樹脂組成物は、燃焼時のドリップ
が抑制される。さらに、ポリテトラフルオロエチレンと
シリコーン樹脂とを併用すると、ポリテトラフルオロエ
チレンのみを添加したときに比べて、さらにドリップを
抑制し、しかも燃焼時間を短くすることができる。
【0041】[その他添加剤]本発明で使用される組成
物は、さらにゴム状物質、繊維状フィラー、非繊維状フ
ィラー、オレフィン系ポリマー、脂環族飽和炭化水素樹
脂、高級脂肪酸エステル、テルペン類、ワックス類、石
油炭化水素類、芳香族炭化水素系石油樹脂、ポリオキシ
アルキレン、フッ素系樹脂、帯電防止剤、紫外線吸収
剤、顔料からなる群から選択される少なくとも1種の添
加剤を含んでいてもよい。
【0042】ゴム状物質 ゴム状物質としては、ガラス転移温度が−100℃以上、
50℃以下の重合体、または該重合体を共重合されてな
る共重合体が使用される。具体的にはイソプレン系、ブ
タジエン系、オレフィン系、ポリエステルエラストマー
系、アクリル系が挙げられる。これらはホモポリマーを
用いても良いが、必要に応じて共重合体として用いるこ
ともできる。
【0043】これらのうち、汎用的に用いられるものと
しては、ブタジエン系、オレフィン系が挙げられる。ブ
タジエン系の共重合体としては、スチレンとの共重合体
であるスチレン-ブタジエンブロック共重合体、あるい
はその水添物が使用される。さらには、酸成分との3元
系共重合体も有用であり、具体的にはアクリル酸-ブタ
ジエン-スチレン共重合体、カルボン酸/カルボン酸無
水物含有酸化合物-ブタジエン-スチレン共重合体などが
挙げられる。
【0044】オレフィン系ゴム状物質は、エチレン系、
プロピレン系を用いるのが一般的であるが両者を組み合
わせたエチレン-プロピレン共重合体も使用できる。ま
たブタジエン系ゴム状物質と同様にさらに酸成分で変性
されたオレフィン系ゴム成分も有用であり、さらにまた
エポキシ基含有オレフィン系のゴム成分も使用しても良
い。
【0045】繊維状フィラー 繊維状フィラーは、本発明に係る使用される成形体の強
化目的の度合いにもよるがいわゆるアスペクト比で2〜
100のものが良い。具体的には、ガラス繊維、中空ガ
ラス繊維、カーボン繊維、中空カーボン繊維、酸化チタ
ンウィスカー、繊維状ワラストナイトが挙げられる。
【0046】非繊維状フィラー 非繊維状フィラーは、強度と寸法安定性の改良が同時に
得られることから、幅広く用いられる添加剤である。形
状的には、板状、粒状、無定形とさまざまである。具体
的な例としてはタルク、マイカ、クレー、シリカ、ガラ
スフレーク、ガラスビーズ、中空フィラー等が挙げられ
る。フィラーは、単体で用いても良いし、2種以上組み
合わせて用いても良い。
【0047】オレフィン系ポリマー オレフィン系ポリマーは、耐薬品性や成形時の離型性を
改良する際に有用である。ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテンのようにホモポリマーを単体で使用して
も良いし、目的に応じて組合せで使用しても良い。また
製法においても、高密度型、低密度型や鎖状型、枝分か
れ型などがあるがいずれも有用に使用することができ
る。また他の化合物との共重合体として使うこともでき
る。たとえばマレイン酸やクエン酸、またはその酸無水
物のようなカルボン酸基含有化合物、アクリル酸エステ
ルのようなアクリル酸基を含む酸化合物との共重合体等
も有用に使用できる。
【0048】脂環族飽和炭化水素樹脂 芳香族炭化水素樹脂の水添物であり、芳香族炭化水素樹
脂としては一般的に、C9炭化水素樹脂、C5/C9炭化水素
樹脂、インデン−クマロン樹脂、ビニル芳香族樹脂、テ
ルペン−ビニル芳香族樹脂等が挙げられる。水添化率は
高いほど良いが少なくとも30%以上が望ましい。芳香
族成分が多いと他の物性が損なわれるので好ましくな
い。
【0049】テルペン類 テルペン類としてはα-ピネン、β-ピネン、ジペンテン
類を原料とするテルペン類が使用される。芳香族炭化水
素(フェノール、ビスフェノールA等)で変性されたも
のや水添されたテルペン等も有用に使用できる。ワックス類 ワックス類としてはオレフィン系ワックス、モンタンワ
ックスなどが一般的に使用されるが、中でも低分子量ポ
リエチレンなどは汎用的に用いられる。
【0050】石油炭化水素類 石油炭化水素類としては液状石油留分が好適に使用され
る。芳香族炭化水素系石油樹脂 芳香族炭化水素系石油樹脂としては、C9炭素類に代表
される芳香族炭化水素留分重合物が使用される。
【0051】ポリオキシアルキレン ポリオキシアルキレンとしてはポリエチレングリコール
やポリプロピレングリコールなどポリアルキレングリコ
ールが一般的に用いられる。フッ素系樹脂 フッ素系樹脂としては、いわゆるテフロン(登録商標)
と呼ばれるポリテトラヒドロフルオロエチレンが使用さ
れる。
【0052】帯電防止剤 帯電防止剤としては一般的に成形体表面に吸湿性を持た
せることでその効果を発揮するという作用を有するもの
であり。樹脂中に添加剤的に用いる場合と塗布など二次
加工として付与する方法がある。添加剤的に使用される
ものとしては、上記のポリアルキレングリコールやスル
ホン酸基含有化合物など水分子の吸着を促すようなもの
が用いられる。
【0053】熱安定剤 熱安定剤としては、ホスファイト系安定剤、エポキシ化
合物、β-ジケトン、ポリオールなどの有機系安定剤、
過塩素酸塩、ハイドロタルサイト、ゼオライトなどの無
機系安定剤などが挙げられ、これらは単独でも、2種以
上併用してもよい。
【0054】熱安定剤としては、特にホスファイト系安
定剤が好適に使用され、具体的にはトリアルキルホスフ
ァイト、アルキルアリールホスファイト、トリアリール
ホスファイトなどが例示される。紫外線吸収剤 紫外線吸収剤としてはヒンダードアミン系、ベンゾトリ
アゾール系、ベンゾフェノン系、エポキシ系などが挙げ
られる。一種のみの使用でも良いが、組合せで用いると
さらに効果が期待できる。
【0055】これらのその他添加剤の添加量としては特
に制限されるものではないが、たとえばポリフェニレン
エーテル系樹脂とポリスチレン系樹脂(回収ポリスチレ
ン系樹脂、バージン材も含む)との合計100重量部に
対し、0.01〜70重量部、好ましくは0.1〜50
重量部含まれていることが望ましい。樹脂組成物の調製 本発明で用いる樹脂組成物を製造するための方法に特に
制限はなく、通常の方法が満足に使用可能であり、通常
溶融混合法が好適に採用される。少量の溶剤の使用も可
能であるが、一般に必要はない。装置としては特に押出
機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等を例と
して挙げることができる。これら装置を回分的または連
続的に運転することができる。また、成分の混合順序は
特に限定されない。
【0056】たとえば、押出機等で溶融混練する場合、
各成分をすべて配合して混練してもよいし、一つの押出
機において複数のフィード口を設けシリンダーに沿って
1種以上の各成分を順次フィードしてもよい。溶融混練
により得られた樹脂組成物は、そのまま直ちに本発明に
よる成形体の製造に使用してもよく、あるいは冷却固化
してペレット、粉末等の形態にしたのち、再度、必要に
応じて添加剤を添加し、再度溶融してもよい。
【0057】[埋設電線保護配管]本発明に係る埋設電
線保護配管は、上記組成物から成型される。成型法に特
に制限なく、射出成形、押出成形、真空・圧空成形など
の公知ものが採用される。成形に際し、上記した組成物
またはその原料を、直接、前記成形機に導入して、混合
しながら成形してもよく、また一端ペレタイズしたのち
成形してもよい。
【0058】なお、本発明に係る保護配管は、直管およ
び継手(ジョイント)から構成される。直管を成形する
場合は通常、押出成型が採用され、継手を成形する場合
は、射出成形が採用される。本発明に係る保護配管(直
管)の形状は、使用規格に応じて適宜選択されるが、通
常、肉厚3〜15mm程度であればよい。また、通常保
護配管の断面形状は円筒状であるが、使用目的に応じ
て、四角筒状、六角筒状などであってもよい。
【0059】また、保護配管(直管)の外径、管長も使
用規格に応じて適宜選択される。継手の大きさは使用さ
れる直管の太さに応じて適宜選択される。このような保
護配管は、単層構造であっても、2層以上の積層構造で
あってもよく、2層以上の積層構造の場合、少なくとも
1層が上記した組成物からなるものであればよい。他の
層は難燃性の高い樹脂からなるものであれば特に制限さ
れるものではない。
【0060】本発明に係る保護配管の外周面および/ま
たは内周面に波付部を形成してもよく、波付部を形成す
ると可撓性の点で好ましい。以上のような本発明に係る
埋設電線用保護配管は、耐熱性、難燃性、強度に優れ、
従来使用されていたポリ塩化ビニル保護配管と同程度の
特性を有している。たとえば、JIS K7206に準拠して測
定されるビッカト軟化点は、80℃以上であり非常に耐熱
性に優れている。
【0061】また保護配管から切り出した試験片(幅約
10mm、長さ50mm)を、図3に示す難燃性試験機に載置
し、バーナー炎を試験片下端に、1分間接炎させたの
ち、バーナー炎を取り除き、自然に炎が消えるかどうか
調べる試験を行ってみても、いずれの試験片でも、直ち
に消炎し、非常に難燃性に優れている。また、本発明に
係る埋設電線用保護配管は、引張強度が高く、また耐衝
撃強度も高いという特性を有している。
【0062】このため、本発明に係る埋設電線用保護配
管を使用すると、都市部のような高電力量を送電して
も、発生する熱で変形したり、燃焼することがない。ま
た、耐衝撃性に優れているので、地表面からの圧力、振
動、衝撃に対して十分な耐性を有している。しかも、上
記したようなポリフェニレンエーテル系樹脂組成物から
形成されているので、本発明に係る埋設電線用保護配管
はそれ自体が軽く、また配管、接続、切断等の現場作業
も容易に行うことができる。このため、本発明に係る埋
設電線用保護配管を使用すると、作業効率を高めること
ができるとともにおよび作業の安全性を高めることがで
きる。
【0063】また、上記した組成物には、塩素などの有
害物質は含まれていないので、環境を汚染することもな
い。また使用済み埋設配線保護配管を回収し、再使用す
ることも可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、特定のポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物から形成された埋設配線保護配管
が提供され、係る保護配管は、従来より使用されていた
ポリ塩化ビニル保護配管と難燃性、耐熱性、強度などの
点で同レベルの特性を有している上に、環境に影響を及
ぼすこともないので、ポリ塩化ビニル製埋設配線保護配
管の代替が可能となる。
【0065】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではない。なお、実施例および比較例では以下に示す
樹脂成分および添加剤を使用した。ポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE) クロロホルム中での極限粘度が25℃で0.46dl/
gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル(日本ジーイープラスチックス(株)製)難燃剤 大八化学工業(株)社製トリフェニルフォスフェート
(製品名TPP)ポリスチレン系樹脂 ハイインパクトポリスチレン(日本ポリスチレン(株)
製トーポレックス870ST熱安定剤 旭電化工業(株)製のホスファイト系安定剤(商品名ア
デガスタブMK2112)ゴム状物質 ゴム状物質として、シェル化学(株)社製の水添スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体(商品名:クレイトン
G-1651)使用した。
【0066】その他成分 日本ユニカー(株)社製の変性エチレン共重合体(商品
名:NUC6570)を使用した。
【0067】
【実施例1〜3、比較例】組成物の調製:上述の各材料
を用い、表1に示す組成で、二軸押出機により、スクリ
ュー回転数200rpm、バレル設定温度270〜28
0℃の押出し条件で押出しを行ない、切断してペレット
を製造した。保護配管の評価: このように製造されたペレットを二軸
押出機に導入し、各ペレットを表2に示す条件で押出成
形して、外径150mm、内径130mm、肉厚10mm、全長
5mの保護配管を作成した。なお、使用した二軸押出機
は、押出機、円筒状ダイ、サイジングフォーマー(温調
・バキューム付)、真空水槽、引取機、切断機からなる
構成のものである。
【0068】引張試験 得られた保護配管から、図4に示す試料を2個切り取
り、JIS K 7113で引張強度を評価した。 耐熱性(ビッカド軟化点温度) 保護配管から適当な大きさの試料を切り出し、JIS K 72
06に準じて、49N(5kgf)の荷重で評価した。
【0069】燃焼性試験 得られた保護配管から、幅役10mm、長さ50mmの試験
片を切り取り、この一端を、図3に示すように、スタン
ドに取り付け、長さ15mmの炎のブンゼンバーナーを試
験片の自由端の下に置いて、炎の先端が試験片の下端に
届くようにし1分間放置する。1分後炎を取り除き、試
験片の炎が自然に消えるかどうか調べた。(自然に消え
たものを合格、消えないものを不合格とした)結果を併
せて、表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】表1より、得られた埋設電線用保護配管
は、従来のポリ塩化ビニルと同等の特性を有しており、
ポリ塩化ビニル保護配管を代替材として有効に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋設電線保護配管を地中に埋設したときの配列
図を示す。
【図2】埋設電線保護配管を地中に埋設したときの別の
配列図を示す。
【図3】本発明における難燃性評価装置の概略図を示
す。
【図4】本発明における引張試験用試料の概略図を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 11/08 F16L 11/08 B 5G369 H01B 7/17 H02G 1/06 311A H02G 1/06 311 9/06 Z 9/06 H01B 7/18 A (72)発明者 北 村 卓 郎 栃木県真岡市鬼怒ケ丘2−2 日本ジーイ ープラスチックス株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA13 BA15 BA25 BA31 CA53 CB02 CB14 CC03 DB17 DB23 EA04 EA05 4F071 AA12X AA15 AA20 AA21 AA22 AA22X AA27 AA39 AA39X AA51 AA71 AA74 AA77 AB26 AB28 AB30 AC10 AC14 AC15 AC16 AD01 AE05 AE16 AH03 AH12 BA01 BB06 BC05 4J002 AC035 AC085 BB155 BC03X BD154 BG045 BN14X CF005 CH07W CP02Y CP03Y CP08Y CP09Y DJ037 DJ047 DJ057 DL007 EV256 EW046 FA017 FA047 FA087 FA097 FA107 FD058 FD068 FD108 FD13Y FD134 FD136 GL00 GQ00 5G313 AA01 AB01 AB09 AC12 AD08 AE01 5G357 DA01 DB01 DC20 DD02 DD05 DG06 5G369 AA04 BA04 DC02 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリスチ
    レン系樹脂と難燃剤とを含むポリフェニレンエーテル系
    樹脂組成物からなる埋設電線用保護配管。
  2. 【請求項2】前記ポリスチレン系樹脂がホモポリスチレ
    ン、ゴム成分で変性されたハイインパクトポリスチレン
    (耐衝撃性ポリスチレン)およびシンジオタクチック構
    造を有するポリスチレンからなる群から選択される少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の埋
    設電線用保護配管。
  3. 【請求項3】前記組成物が、さらにドリップ防止剤を含
    むことを特徴とする請求項1または2に記載の埋設電線
    用保護配管。
  4. 【請求項4】前記組成物が、さらにゴム状物質、繊維状
    フィラー、非繊維状フィラー、オレフィン系ポリマー、
    脂環族飽和炭化水素樹脂、高級脂肪酸エステル、テルペ
    ン類、ワックス類、石油炭化水素類、芳香族炭化水素系
    石油樹脂、ポリオキシアルキレン、フッ素系樹脂、帯電
    防止剤、紫外線吸収剤、顔料からなる群から選択される
    少なくとも1種の添加剤を含むことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の埋設電線用保護配管。
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