JP2000170967A - 管継ぎ手構造及びその製造方法 - Google Patents

管継ぎ手構造及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000170967A
JP2000170967A JP10342038A JP34203898A JP2000170967A JP 2000170967 A JP2000170967 A JP 2000170967A JP 10342038 A JP10342038 A JP 10342038A JP 34203898 A JP34203898 A JP 34203898A JP 2000170967 A JP2000170967 A JP 2000170967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
resin
slip ring
joint structure
pipe joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10342038A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuteru Rokuta
充輝 六田
Hajime Komada
肇 駒田
Nobuhiro Nozato
暢宏 野里
Atsushi Inagaki
厚 稲垣
Shinichi Matsumoto
眞一 松元
Masanori Hiraishi
政憲 平石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKUNI PLAST KK
Daicel Corp
Daicel Evonik Ltd
Original Assignee
MIKUNI PLAST KK
Daicel Chemical Industries Ltd
Daicel Huels Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKUNI PLAST KK, Daicel Chemical Industries Ltd, Daicel Huels Ltd filed Critical MIKUNI PLAST KK
Priority to JP10342038A priority Critical patent/JP2000170967A/ja
Publication of JP2000170967A publication Critical patent/JP2000170967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints With Pressure Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被接続管又は機器との様々な接続手段の採用
を可能としつつも、管継ぎ手構造に加わる振動や曲げ、
ねじれ等の大きな力や瞬間的な衝撃に対する耐久性を飛
躍的に向上させた管継ぎ手構造を安価に提供すること。 【解決手段】 パイプ本体3の両端部5、9に、1つの
被接続管Pともう1つの被接続管P又は機器との接続手
段をそれぞれ具備した管継ぎ手構造1であって、パイプ
本体3が、中間部分13を弾性樹脂として、その中間部
分13の両側部分を硬質熱可塑性樹脂として熱可塑的に
一体に成型されてなる管継ぎ手構造1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管継ぎ手構造及
びその製造方法に関し、更に詳しくは、振動や曲げ、ね
じれ等の大きな力に対する高い耐久性(強度)を備えた
管継ぎ手構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
合成樹脂成型品の普及に伴い、管継ぎ手構造の分野にお
いても合成樹脂からなるものが様々なところで用いられ
るようになっている。これは合成樹脂からなる管継ぎ手
構造が金属加工品に比べて価格においても安価で、軽量
であり、しかも耐腐食性が高いという優れた点が広く認
められているためである。しかしながら、合成樹脂から
なる管継ぎ手構造の問題点として、振動や曲げ、ねじれ
等の機械的な大きな力が徐々に又は瞬間的に加わる場
合、特に瞬間的に加わる場合(衝撃)には、それに対す
る耐久性に乏しいということが挙げられる。そこで、従
来の管継ぎ手構造においては、振動や曲げ、ねじれ、ず
れ等の大きな力が加わる可能性のある部分の肉厚を増加
させる等の手段が採用されてきたが、これらの大きな力
に対する弱さは、合成樹脂の宿命ともいえるものであ
り、上記の問題点を根本的に解消するには至っていな
い。
【0003】また、振動や曲げ、ねじれ等の大きな力や
瞬間的な衝撃が使用上必然的に加わる分野の管継ぎ手構
造においては、ゴムからなる管部の両端に、別体の金属
又は合成樹脂からなるフランジを備えるものがあった
が、このような構造の管継ぎ手構造は、振動や曲げ、ね
じれ、ずれ等の大きな力に対する耐久性には優れるもの
の、被接続管との接続手段としては、被接続管の端部に
備えられたフランジとの螺着による接続手段によるほか
なかった。このため、利用できる分野が比較的大型の被
接続管を用いる分野に限定され、その他の様々な接続手
段を採用する分野の管継ぎ手構造には利用できなかっ
た。
【0004】この発明は、上記の合成樹脂からなる管継
ぎ手構造全般における問題点に鑑みてなされたものであ
り、従来の管継ぎ手構造において、振動や曲げ、ねじれ
等の大きな力や瞬間的な衝撃が加わる可能性のある部分
の樹脂の肉厚を増加させる等の消極的な手段によらずと
も、根本的に上記の問題点を解消できる全く新しい手段
によって、様々な接続手段の採用を可能としつつも、管
継ぎ手構造に加わる振動や曲げ、ねじれ、ずれ等の大き
な力、特に瞬間的な衝撃に対する耐久性を飛躍的に向上
させた管継ぎ手構造を安価に提供することをその主な課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、パイプ本体
の両端部に、1つの被接続管ともう1つの被接続管又は
機器との接続手段をそれぞれ具備した管継ぎ手構造であ
って、パイプ本体が、中間部分を弾性樹脂として、その
中間部分の両側部分を硬質熱可塑性樹脂として熱可塑的
に一体に成型されてなる管継ぎ手構造を提供する。すな
わち、この発明における管継ぎ手構造は、そのパイプ本
体の両側部分を硬質熱可塑性で構成するのに対し、中間
部分を弾性樹脂で一体に構成することによって、管継ぎ
手構造に加わる大きな力を簡単な構成にて吸収できるよ
うにし、それによって安価に耐久性と安全性を向上させ
ようとするものです。
【0006】まず、この発明に係る管継ぎ手構造の構成
について詳細に述べる。この発明に係る管継ぎ手構造を
構成するパイプ本体は、管状の硬質熱可塑性樹脂からな
る両側部分と、これらの両側部分を接続する管状の弾性
樹脂からなる中間部分とから構成される。そして、この
硬質熱可塑性樹脂からなる両側部分の一方端面と弾性樹
脂からなる中間部分の一方端面及び他方端面とが熱可塑
的に一体に成型されている。このように熱可塑的に一体
に成型されることにより、硬質熱可塑性樹脂からなる両
側部分と弾性樹脂からなる中間部分とが分離又は剥離す
ることはなく、そこから流体の漏れが発生することはな
い。
【0007】そして、硬質熱可塑性樹脂からなるパイプ
本体の両側部分、詳しくはパイプ本体の両端部には、硬
質熱可塑性樹脂の高い成形性を利用して様々な接続手段
を備えることができるが、その例としては、両端部の外
周面(外周)に雄ねじ部(ねじ部)を備え、かつその両
端部が皿状のテーパ面となっているパイプ本体と、一方
開口の内周面にパイプ本体の雄ねじ部に螺合される雌ね
じ部を備え、かつ他方開口に被接続管の差し込み口を備
える管状の合成樹脂製の袋ナットと、一端が前記袋ナッ
トの差し込み口に慴動回転可能に係合し、他端が袋ナッ
トの内部に位置し、袋ナットがパイプ本体に締め込まれ
た時にシール部材(ゴム輪)を介して被接続管の胴面を
押圧してシール接続するために、その一端から遠位へ向
かうに従い内径が徐々に大きくなるテーパ状の内周面と
なっている管状の合成樹脂製スリップリング(テーパリ
ング)と、このスリップリングの内周面とパイプ本体の
テーパ面との間に配置され、袋ナットの差し込み口に慴
動回転可能に係合するスリップリングを介して挿入され
た被接続管とパイプ本体とをシール接続するゴム製のシ
ール部材とから構成される接続手段を挙げることができ
る。
【0008】もちろん、以上の接続手段を必ずしもパイ
プ本体の両端部に備える必要はなく、管継ぎ手構造の用
途によっては、両端部のいずれか1つの端部のみに上述
の接続手段を備え、もう1つの端部には別の接続手段を
備えることもできる。また、このような接続手段を採用
する場合には、この発明の特徴である硬質熱可塑性樹脂
と弾性樹脂の一体成型の技術を流用して、スリップリン
グとシール部材をそれぞれ硬質熱可塑性樹脂と弾性樹脂
で成型し、両者を熱可塑的に一体に成型することが好ま
しい。このようにすることによって、管継ぎ手構造の組
み立て工程の簡易化を図るとともに、使用時におけるシ
ール部材のズレやねじれの防止を図り、被接続管との接
続作業の容易化、シール性能の向上を図ることができ
る。
【0009】また、その他の接続手段としては、パイプ
本体の両端部にフランジ部を備え、被接続管の端部に備
えられたフランジ部との螺着による接続手段や、両端部
の内周面に管状のシール部材を配し、このシール部材に
被接続管を挿入し、シール部材から受ける押圧によって
被接続管を接続する接続手段が挙げられる。また更に
は、両端部又はいずれか1つの端部の外周面に雄ねじ部
を成型し、機器等へ直接螺合によって装着することも可
能である。
【0010】以上のような構成とすることにより、管継
ぎ手構造が受ける振動や曲げ、ねじれ、ずれ等の大きな
力、特に瞬間的な衝撃は弾性樹脂からなる中間部分がそ
の弾性を利用して吸収してしまうので、管継ぎ手構造の
耐久性が飛躍的に向上するのである。また管継ぎ手構造
の両端部は高い成型性を備える硬質熱可塑性樹脂で製造
されるので、様々な分野の管継ぎ手構造において用いら
れてきた各種の接続手段をそのまま備えることができ、
現在管継ぎ手構造が利用されている様々な分野におけ
る、より耐久性の高い管継ぎ手構造として利用すること
ができる。更には、現在まで、振動や曲げ、ねじれ、ず
れ等の大きな力、特に瞬間的な衝撃に対する耐久性不足
から、管継ぎ手構造の利用が見送られてきた分野におけ
る新たな利用も期待できる。
【0011】次に、この発明の管継ぎ手構造において用
いられる素材について説明する。この発明に係る管継ぎ
手構造において以下に記す硬質熱可塑性樹脂が用いられ
るのは、弾性樹脂との熱可塑的な一体成型が必要とされ
る部分であり、パイプ本体の両側部分、更には上述の接
続手段の例で説明したスリップリングを挙げることがで
きる。そして、その硬質熱可塑性樹脂として、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂又はAS系樹脂を挙げ
ることができるが、具体的には、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂としてはポリブチレンテレフタレート、又はポ
リフェニレンエーテルと耐衝撃性ポリスチレンとの混合
物が好ましいものとして挙げられ、ポリアミド系樹脂と
してはポリアミド46、ポリアミド6、ポリアミド6
6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド6
10等が好ましいものとして挙げられる。
【0012】一方、この発明に係る管継ぎ手構造におい
て以下に記す弾性樹脂が用いられるのは、上述の硬質熱
可塑性樹脂を用いて成型された部分との熱可塑的な一体
成型が必要とされる部分であり、具体的にはパイプ本体
の中間部分、上述の接続手段の例で説明したシール部材
を挙げることができる。そして、弾性樹脂として、ブタ
ジエン−アクリロニトリル系ゴム、スチレン−ブタジエ
ン系ゴム、ニトリル系ゴム、天然ゴム、エチレンプロピ
レン系ゴム、シリコン系ゴム又はこれらの混合物を挙げ
ることができるが、具体的には、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエン
−アクリロニトリルゴム(ニトリルブタジエンゴム)等
のジエン系エラストマー、イソブチレン−イソプレン共
重合体、エチレン−プロピレン共重合体、クロルスルホ
ン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン等の非ジエン系
エラストマー、スチレンとブタジエン又はイソプレンと
のブロック共重合体等の熱可塑性系エラストマー、天然
ゴム等が好ましいものとして挙げられる。これらのエラ
ストマーは加硫されていてもよい。またアクリル酸、メ
タクリル酸、ソルビン酸等によりカルボキシル基を導入
してもよい。
【0013】以上のごとき硬質熱可塑性樹脂及び弾性樹
脂をパイプ本体の両側部分と中間部分、更にはスリップ
リングとシール部材の材料としてそれぞれ組み合わせる
ことによって、両者を熱可塑的に一体接合できる。これ
らの材料の更なる具体例及び組み合わせの条件などの詳
細については、特開昭62−21244号、特開平1−
149854号、特開平2−150439号、特開平3
−133631号、特開平3−138144号、特公平
5−30182号、特開平7−11013号及び特公平
8−18412号の各に記載されている。
【0014】次に、両側部分と、これらの両側部分と熱
可塑的に一体に接合した状態で中間部分を成型するパイ
プ本体成型工程について説明する。パイプ本体成型工程
においては、硬質熱可塑性樹脂注入用の樹脂注入口と弾
性樹脂注入用の樹脂注入口をそれぞれ備えた複数に分割
可能な1組の金型により形成された管状のキャビティに
前記のそれぞれの樹脂注入口を介して硬質熱可塑性樹脂
と弾性樹脂の溶融材料をそれぞれ略同時に注入し、硬質
熱可塑性樹脂からなる両側部分と、これらの両側部分と
熱可塑的に一体に接合した状態の弾性樹脂からなる中間
部分を同時に成型する。
【0015】このような成型方法により製造されたパイ
プ本体は、硬質熱可塑性樹脂からなる両側部分と弾性樹
脂からなる中間部分との境界面が存在せず、硬質熱可塑
性樹脂からなる部分と弾性樹脂からなる部分との一体成
型という面において非常に好ましいものとなる。
【0016】また、従来の製造設備を用いて同様のパイ
プ本体を得ることのできる別のパイプ本体の製造方法と
しては、両側部分を成型する両側部分成型工程と、これ
らの両側部分を接続する中間部分を成型する中間部分成
型工程とからなるパイプ本体成型工程を挙げることがで
きる。まず、両側部分成型工程においては、複数に分割
可能な1組の金型により両側部分成型用の管状のキャビ
ティを金型内に間隔を開けて複数形成し、これらのキャ
ビティ内に硬質熱可塑性樹脂の溶融材料を注入し、両側
部分を成型する。次に、中間部分成型工程においては、
前記1組の金型又は別の1組の金型により、中間部分成
型用のキャビティを前記両側部分成型工程で成型された
両側部分と同軸に形成し、このキャビティ内に弾性樹脂
の溶融材料を注入し、前記両側部分成型工程により成型
された両側部分と熱可塑的に一体に接合した状態で中間
部分を成型し、結果として、上述のパイプ本体の成型方
法で得られたのと同様のパイプ本体を得ることができ
る。なお、この成型方法によっても硬質熱可塑性樹脂か
らなる部分と弾性樹脂からなる部分との境界面は存在せ
ず、両部分が分離又は剥離して流体の漏れを起こすこと
はない。
【0017】次に、上述の接続手段の例で説明したスリ
ップリングとシール部材を熱可塑的に一体に成型するス
リップリング成型工程とシール部材成型工程について説
明する。まず、スリップリング成型工程においては、複
数に分割できる1組の金型によって管状のキャビティを
形成し、そのキャビティ内に硬質熱可塑性樹脂の溶融材
料を注入してスリップリングを成型する。その後、シー
ル部材成型工程において、上述のスリップリング成型工
程を経て得られたスリップリングの一端から同軸に延び
る管状のキャビティをもう一つの別の金型によって形成
し、そのキャビティ内に弾性樹脂の溶融材料を注入し、
シール部材をスリップリングと熱可塑的に一体に接合し
た状態で成型する。なお、上述のスリップリング及びシ
ール部材とともにシール接続構造を構成する袋ナットの
成型については、従来通りの成型方法で成型できるの
で、ここではその説明を省略する。
【0018】以上のような成型工程、すなわち製造方法
により製造されたパイプ本体を用いる管継ぎ手構造の形
状としては、材料に熱可塑性樹脂と弾性樹脂を用いるの
で、その成型自由度が高く、様々な形状の管継ぎ手構造
とすることが可能である。例としては、L字状(エル
ボ)、T字状(ティー)、U字状(ユー)、X字状(ク
ロス)等の管継ぎ手構造を挙げることができる。また、
中央部を蛇腹状に成型し、管継ぎ手構造の振動や曲げ、
ねじれ、ずれ等の大きな力、特に瞬間的な衝撃に対する
耐久性を更に向上させることもできる。また、この発明
に係る管継ぎ手構造は、その両端部に備える被接続管と
の接続手段により液体、気体を問わず様々な流体につい
て使用可能である。例としては、水、油、圧縮空気等を
挙げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る管継ぎ手構
造の具体的な構成、構造及びその製造方法について、図
に示す実施の形態に基づいて詳述する。なお、これによ
ってこの発明が限定されるものではない。図1はこの発
明に係る管継ぎ手構造の1つの実施の形態を示す断面図
である。図2は図1に示す管継ぎ手構造を構成するパイ
プ本体の両側部分の成型に使用する金型を後述の図3の
A−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。図
3は図2の金型の底面図である。図4は図2及び図3に
示す金型を用いて成型された両側部分を接続する中間部
分の成型に用いる金型を後述の図5のB−B線に沿って
切断した状態を示す断面図である。図5は図4の金型の
底面図である。図6は図1に示す管継ぎ手構造を構成す
る袋ナットの成型に使用する金型を後述の図7のC−C
線に沿って切断した状態を示す断面図である。図7は図
6の金型の底面図である。図8は図1に示す管継ぎ手構
造を構成するスリップリングの成型に使用する金型を後
述の図9のD−D線に沿って切断した状態を示す断面図
である。図9は図8の金型の底面図である。図10は図
8及び図9に示す金型を用いて成型されたスリップリン
グの他端と熱可塑的に一体に接合した状態でシール部材
を成型する金型を後述の図11のE−E線に沿って切断
した状態を示す断面図である。図11は図10の金型の
底面図である。
【0020】図1において、この発明に係る管継ぎ手構
造1は、パイプ本体3が、ポリブチレンテレフタレート
(以下単にPBTと称す)からなる両側部分、詳しくは
端部5の一方端面7及び端部9の一方端面11と、ニト
リルブタジエンゴム(以下単にNBRと称す)からなる
中間部分13の一方端面15及び他方端面17がそれぞ
れ熱可塑的に一体に接合された状態で成型されている。
なお図面において、端部5及び端部9の一方端面7及び
11と中間部分13の一方端面15及び他方端面17が
実線で表されているが、これは理解の便宜上実線を用い
て表しているものであり、実際には両部分の間に境界面
は存在しない。また、端部5及び端部9の外周面19に
は雄ねじ部21が形成され、その端部5及び端部9の他
方端面23及び25が皿状のテーパ面27となってい
る。
【0021】次に、PBTからなり、前記パイプ本体3
の端部5及び端部9に螺合される袋ナット29は、その
一方開口31の内周面33に雌ねじ部35が形成され、
他方開口37に被接続管Pが差し込まれる差し込み口3
9を備えている。PBTからなるスリップリング41
は、前記袋ナット29の被接続管差し込み口39にその
一端43が慴動回転可能に係合し、他端45が袋ナット
29の内部に位置している。そして、NBRからなるシ
ール部材49は、前記スリップリング41の他端45と
熱可塑的に一体に成型されている。なお図面において、
スリップリング41の他端45が実線で表されている
が、これも理解の便宜上のものであり、実際にはスリッ
プリング41とシール部材49との間に境界面は存在し
ない。
【0022】この発明に係る管継ぎ手構造1は、以上の
部材から構成されるが、その使用時には、袋ナット29
がパイプ本体3に対して緩んだ状態で、被接続管Pがパ
イプ本体3の他方端面23よりも遠位の位置に達するま
で、袋ナット29の差し込み口39に慴動回転可能に係
合するスリップリング41を介してパイプ本体3内へ差
し込み、その後、袋ナット29をパイプ本体3に対して
締め込むと、袋ナット29の内部に位置するシール部材
49がパイプ本体3のテーパ面27から押圧を受けてそ
の直径を縮められ、被接続管Pの胴面を押圧してシール
接続する構造になっている。
【0023】なお、この管継ぎ手構造1は水道の配管同
志をシール接続するのに好適なものであり、実際には地
中等に埋められて使用されることもあるが、この管継ぎ
手構造1のパイプ本体3は、上述のようにPBTからな
る端部5及び端部9の一方端面7及び11とNBRから
なる中間部分13の一方端面15と他方端面17が熱可
塑的に一体に接合した状態で成型されているので、実際
の使用において大地震等による振動や曲げ、ねじれ、ず
れ等の大きな力、特に瞬間的な衝撃が管継ぎ手構造1に
加わっても、その大きな力や衝撃の大部分はNBRから
なる中間部分13がその弾性変形により吸収するので、
管継ぎ手構造1の損壊は未然に防止されるのである。
【0024】次に、図1に示す管継ぎ手構造1の製造方
法について説明する。まず、パイプ本体3を構成する両
側部分、すなわち端部5及び端部9を成型する両側部分
成型工程について説明する。図2及び図3において、金
型51は、外型53及び55と、内型57及び59とか
らなり、図1に示す端部5及び端部9を成型するための
管状のキャビティ61及び63を形成している。外型5
3と55は金型51の長手方向の中心軸を通る面で2分
割でき、内型57と59は上下に2分割できる。なお、
内型57は更に割り型57a、57b、57c、57d
とこれらの割り型の中心に位置する割り型57eとから
構成されている。また、内型59も同様に割り型59
a、59b、59c、59dとこれらの割り型の中心に
位置する割り型59eとから構成されている。なお、6
5及び67は図1に示す端部5及び端部9の材料となる
PBTの溶融材料をそれぞれ注入するための樹脂注入口
であり、69は後述の中間部分成型工程において、同じ
く図1に示す中間部分13の材料となるNBRの溶融材
料を注入するための樹脂注入口である。そしてまず両側
部分を成型するために樹脂注入口65及び67からPB
Tの溶融材料を注入する。
【0025】次に中間部分成型工程について図4及び図
5に基づいて説明する。まず、上述の両側部分成型工程
で用いた内型57と59を取り外し、別の内型71及び
73に交換する。この内型71及び73に交換すること
により、中間部分を成型するためのキャビティ75が上
述の両側部分成型工程で成型された端部5及び端部9と
同軸に延伸して形成される。このキャビティ75内にN
BRの溶融材料を上述の樹脂注入口69から注入し、上
述の両側部分成型工程で成型された端部5及び端部9と
熱可塑的に一体に接合した状態で中間部分を成型する。
その後、全ての金型、すなわち外型53及び55と内型
71及び73を取り外し、樹脂注入口65、67及び6
9に注入されて固まった余分な樹脂部分を取り除き、図
1に示すパイプ本体3を得る。
【0026】次に、袋ナット成型工程について説明す
る。図6及び図7において、金型75は、外型77及び
79と、内上型81と内下型83とからなり、管状のキ
ャビティ85を形成している。外型77と79は金型7
5の長手方向の中心軸を通る面で2分割でき、内上型8
1と内下型83は上下に2分割できる。なお、内下型8
3は更に割り型83a、83b、83c、83dとこれ
らの割り型の中心に位置する割り型83eとから構成さ
れている。また、87は樹脂注入口である。この樹脂注
入口87からキャビティ85内にPBTの溶融材料を注
入し、注入した樹脂が固まった後、全金型、すなわち外
型77及び79と、内上型81と内下型83を取り外
し、樹脂注入口87に注入されて固まった余分な樹脂部
分を取り除き、図1の袋ナット29を得る。なお、内下
型83は上述のように複数の割り型から構成されてもよ
いが、割り型を用いないで単一の型としてもよい。この
ように単一の型とした場合の内下型83は、その取り外
しの際に、成型された袋ナット29に対して内下型83
自体を左回しで回転させることにより、成型された袋ナ
ット29の内周面33の雌ねじ部35からボルトを抜く
ような要領で取り外すことができる。
【0027】次に、スリップリング成型工程について説
明する。図8及び図9において、金型89は、外型91
及び93と、内上型95と内下型97とからなり、管状
のキャビティ99を形成している。外型91と93は金
型89の長手方向の中心軸を通る面で2分割でき、内上
型95と内下型97は上下に2分割できる。なお、内下
型97は更に割り型97a、97b、97c、97dと
これらの割り型の中心に位置する割り型97eとから構
成されている。また、101はスリップリングの材料と
なるPBTの溶融材料を注入する樹脂注入口であり、1
03は後述のシール部材成型工程でシール部材の材料と
なるNBRの溶融材料を注入するための樹脂注入口であ
る。そして、まずスリップリングを成型するために樹脂
注入口101からPBTの溶融材料を注入する。
【0028】次に、シール部材成型工程を図10及び図
11に基づいて説明する。上述のスリップリング成型工
程で注入されたPBTの溶融材料が固まった後、金型8
9の内下型97を取り外し、別の内下型105に交換す
る。この内下型105に交換することにより、シール部
材を成型するためのキャビティ107が形成される。そ
して、上述の樹脂注入口103からキャビティ107内
にNBRの溶融材料を注入し、注入したNBRの溶融材
料の加硫反応が完了し、その形状が固まった後、全金
型、すなわち外型91及び93と、内上型95と内下型
105を取り外し、樹脂注入口101及び103に注入
されて固まった余分な樹脂部分を取り除き、図1のスリ
ップリング41と、そのスリップリング41の他端45
と熱可塑的に一体に成型された状態のシール部材49を
得る。
【0029】以上のようにして得られたスリップリング
41を袋ナット29の他方開口37の差し込み口39に
回転可能に係合させた後、袋ナット29の一方開口31
の内周面33に成型された雌ねじ部35をパイプ本体3
の端部5及び端部9の雄ねじ部21に螺合させて、図1
のこの発明に係る管継ぎ手構造1が完成する。なお、上
述の差し込み口39へのスリップリング41の係合を容
易にするために、スリップリング41の一端にはV字状
の切り欠き部47を対向して成型しておくことが望まし
い。
【0030】このようにして得られた図1のこの発明に
よる管継ぎ手構造は全長が約165mm、パイプ本体の
直径が約35mm、重量が約300グラムであり、この
管継ぎ手構造を2つ、被接続管を3本用いて試験用の配
管を用意した。そして、流体となる水を10kg/cm
2で通水したところ、パイプ本体の硬質熱可塑性樹脂か
らなる両側部分と弾性樹脂からなる中間部分との一体成
型部分や、管継ぎ手構造と被接続管Pとの接続手段部分
等からの流体の漏れは生じず、その高いシール性を確認
することができた。また、この水圧を保ったまま、管継
ぎ手構造の袋ナット部分を持って、約3センチの振幅で
30分間試験用配管に擬似振動を与えたが、振幅の殆ど
を弾性樹脂からなる中央部がその変形によって逃がすの
で、流体の漏れは生じず、振動に対する高い耐久性を実
証することができた。また、この水圧を保ったまま、試
験用配管の管継ぎ手構造1つを選択し、この管継ぎ手構
造の一端の袋ナットに対して他端の袋ナットを5°ねじ
り、その後もとの位置に戻すという操作を1回として、
同様の操作を3分間に36回繰り返したが、やはり流体
の漏れが生ずることはなく、ねじれに対する高い耐久性
を実証することができた。また、この水圧を保ったま
ま、試験用配管の管継ぎ手構造1つを選択し、この管継
ぎ手構造の袋ナット部分を持って、管継ぎ手構造の軸方
向に対して垂直方向に急激に約5センチずらしたが、管
継ぎ手構造に損壊は無く、流体の漏れも発生しなかっ
た。更に、同じ管継ぎ手構造に対し、軸方向に対して水
平に強く急激に引っ張りを加えたが、やはり管継ぎ手構
造に損壊は無く、流体の漏れも発生せず、瞬間的な衝撃
にも高い耐久性を備えていることを実証することができ
た。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、パイプ本体の両側部
分を硬質熱可塑性で構成するのに対し、中間部分を弾性
樹脂で一体に構成することによって、管継ぎ手構造に加
わる大きな力を簡単な構成にて吸収できるようにし、そ
れによって安価に耐久性と安全性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る管継ぎ手構造の具体的な実施の
形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す管継ぎ手構造を構成するパイプ本体
の両側部分の成型に使用する金型を後述の図3のA−A
線に沿って切断した状態を示す断面図である。
【図3】図2の金型の底面図である。
【図4】図2及び図3に示す金型を用いて成型された両
側部分を接続する中間部分の成型に用いる金型を後述の
図5のB−B線に沿って切断した状態を示す断面図であ
る。
【図5】図4の金型の底面図である。
【図6】図1に示す管継ぎ手構造を構成する袋ナットの
成型に使用する金型を後述の図7のC−C線に沿って切
断した状態を示す断面図である。
【図7】図6の金型の底面図である。
【図8】図1に示す管継ぎ手構造を構成するスリップリ
ングの成型に使用する金型を後述の図9のD−D線に沿
って切断した状態を示す断面図である。
【図9】図8の金型の底面図である。
【図10】図8及び図9に示す金型を用いて成型された
スリップリングの他端と熱可塑的に一体に接合した状態
でシール部材を成型する金型を後述の図11のE−E線
に沿って切断した状態を示す断面図である。
【図11】図10の金型の底面図である。
【符号の説明】
1・・・管継ぎ手構造 3・・・パイプ本体 5,9・・・端部 7,11,15・・・一方端面 13・・・中間部分 17,23,25・・・他方端面 19・・・外周面 21・・・雄ねじ部 27・・・テーパ面 29・・・袋ナット 31・・・一方開口 33・・・内周面 35・・・雌ねじ部 37・・・他方開口 39・・・差し込み口 41・・・スリップリング 43・・・一端 45・・・他端 47・・・切り欠き部 49・・・シール部材 51,75,89・・・金型 53,55,77,79,91,93・・・外型 57,59,71,73・・・内型 61,63,75,85,99,107・・・キャビテ
ィ 65,67,69,87,101,103・・・樹脂注
入口 81,95・・・内上型 83,97,105・・・内下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 六田 充輝 兵庫県姫路市網千区余子浜1903−3−2− 223 (72)発明者 駒田 肇 兵庫県姫路市辻井7丁目7番地37 (72)発明者 野里 暢宏 大阪府大阪市淀川区十八条3丁目14番17号 三国プラスチックス株式会社内 (72)発明者 稲垣 厚 大阪府大阪市淀川区十八条3丁目14番17号 三国プラスチックス株式会社内 (72)発明者 松元 眞一 大阪府大阪市淀川区十八条3丁目14番17号 三国プラスチックス株式会社内 (72)発明者 平石 政憲 大阪府堺市鉄砲町1番地 ダイセル化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 3H014 BA06 CA05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ本体の両端部に、1つの被接続管
    ともう1つの被接続管又は機器との接続手段をそれぞれ
    具備した管継ぎ手構造であって、パイプ本体が、中間部
    分を弾性樹脂として、その中間部分の両側部分を硬質熱
    可塑性樹脂として熱可塑的に一体に成型されてなる管継
    ぎ手構造。
  2. 【請求項2】 パイプ本体の両端部のいずれか1つの一
    方端部に具備される被接続管との接続手段が、パイプ本
    体の前記いずれか1つの一方端部に形成された皿状のテ
    ーパ面及びその端部の外周に形成されたねじ部と、この
    ねじ部に螺合され、被接続管が差し込まれる差し込み口
    を備えた管状の袋ナットと、この袋ナットの差し込み口
    に慴動回転可能に係合した管状のスリップリングと、こ
    のスリップリングとパイプ本体の皿状のテーパ面との間
    に介挿され、袋ナットの差し込み口にスリップリングを
    介して被接続管を挿入し袋ナットをパイプ本体に締め込
    むと、パイプ本体の前記テーパ面から押圧を受けて変形
    し、被接続管の胴面に押圧接触し、被接続管とパイプ本
    体をシール接続可能な管状のシール部材とからなる請求
    項1に記載の管継ぎ手構造。
  3. 【請求項3】 パイプ本体の両端部のもう1つの他方端
    部に具備される被接続管との接続手段が、パイプ本体の
    前記もう1つの他方端部に形成された皿状のテーパ面及
    びその端部の外周に形成されたねじ部と、このねじ部に
    螺合され、もう1つの被接続管が差し込まれる差し込み
    口を備えた管状の袋ナットと、この袋ナットの差し込み
    口に慴動回転可能に係合した管状のスリップリングと、
    このスリップリングとパイプ本体の皿状のテーパ面との
    間に介挿され、袋ナットの差し込み口にスリップリング
    を介してもう1つの被接続管を挿入し袋ナットをパイプ
    本体に締め込むと、パイプ本体の前記テーパ面から押圧
    を受けて変形し、もう1つの被接続管の胴面に押圧接触
    し、もう1つの被接続管とパイプ本体をシール接続可能
    な管状のシール部材とからなる請求項2に記載の管継ぎ
    手構造。
  4. 【請求項4】 硬質熱可塑製樹脂が、ポリフェニレンエ
    ーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
    脂、ポリ塩化ビニル系樹脂又はAS系樹脂である請求項
    1から3のいずれか1つに記載の管継ぎ手構造。
  5. 【請求項5】 ポリフェニレンエーテル系樹脂がポリブ
    チレンテレフタレート、又はポリフェニレンエーテルと
    耐衝撃性ポリスチレンとの混合物である請求項4に記載
    の管継ぎ手構造。
  6. 【請求項6】 弾性樹脂が、ブタジエン−アクリロニト
    リル系ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、ニトリル系
    ゴム、天然ゴム、エチレンプロピレン系ゴム、シリコン
    系ゴム又はこれらの混合物である請求項1から3のいず
    れか1つに記載の管継ぎ手構造。
  7. 【請求項7】 スリップリングを硬質熱可塑性樹脂と
    し、シール部材を弾性樹脂とし、スリップリングとシー
    ル部材が熱可塑的に一体に成型されてなる請求項2又は
    3に記載の管継ぎ手構造。
  8. 【請求項8】 スリップリングの硬質熱可塑製樹脂が、
    ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
    リエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂又はAS系樹
    脂である請求項7に記載の管継ぎ手構造。
  9. 【請求項9】 ポリフェニレンエーテル系樹脂がポリブ
    チレンテレフタレート又はポリフェニレンエーテルと耐
    衝撃性ポリスチレンとの混合物である請求項8に記載の
    管継ぎ手構造。
  10. 【請求項10】 シール部材の弾性樹脂が、ブタジエン
    −アクリロニトリル系ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴ
    ム、ニトリル系ゴム、天然ゴム、エチレンプロピレン系
    ゴム、シリコン系ゴム又はこれらの混合物である請求項
    7に記載の管継ぎ手構造。
  11. 【請求項11】 パイプ本体を接続手段と同時に及び/
    又は別途に成型し、組み合わせて管継ぎ手構造を得る管
    継ぎ手構造の製造方法において、少なくともパイプ本体
    を成型する工程が、 硬質熱可塑性樹脂注入用の樹脂注入口と弾性樹脂注入用
    の樹脂注入口をそれぞれ備える複数に分割可能な1組の
    金型により形成された管状のキャビティに硬質熱可塑性
    樹脂の溶融材料と弾性樹脂の溶融材料を前記樹脂注入口
    からそれぞれ略同時に注入し、パイプ本体の中間部分を
    弾性樹脂として、その中間部分の両側部分を硬質熱可塑
    性樹脂として熱可塑的に一体に成型する工程である管継
    ぎ手構造の製造方法。
  12. 【請求項12】 パイプ本体を接続手段と同時に及び/
    又は別途に成型し、組み合わせて管継ぎ手構造を得る管
    継ぎ手構造の製造方法において、少なくともパイプ本体
    を成型する工程が、(1)複数に分割可能な1組の金型
    により間隔を開けて形成された複数の管状のキャビティ
    に硬質熱可塑性樹脂の溶融材料を注入し、中間部分の両
    側部分を成型する両側部分成型工程と、(2)前記金型
    又は別の金型により、前記両側部分成型工程で成型され
    た両側部分の間に同軸に形成された管状のキャビティに
    弾性樹脂の溶融材料を注入し、前記両側部分とそれぞれ
    熱可塑的に一体に中間部分を成型する中間部分成型工程
    とからなる管継ぎ手構造の製造方法。
  13. 【請求項13】 接続手段が、パイプ本体の一方端部に
    形成された皿状のテーパ面及びその端部の外周に形成さ
    れたねじ部と、このねじ部に螺合され、被接続管が差し
    込まれる差し込み口を備えた管状の袋ナットと、この袋
    ナットの差し込み口に慴動回転可能に係合した管状のス
    リップリングと、このスリップリングとパイプ本体の皿
    状のテーパ面との間に介挿され、袋ナットの差し込み口
    にスリップリングを介して被接続管を挿入し袋ナットを
    パイプ本体に締め込むと、パイプ本体の前記テーパ面か
    ら押圧を受けて変形し、被接続管の胴面に押圧接触し、
    被接続管とパイプ本体をシール接続可能な管状のシール
    部材とからなり、前記パイプ本体、袋ナット、スリップ
    リング及びシール部材をそれぞれ成型し、その成型され
    た袋ナットに、成型されたスリップリング及びシール部
    材を係合させ、更にその袋ナットをパイプ本体に螺合さ
    せて管継ぎ手構造を得る管継ぎ手構造の製造方法であっ
    て、スリップリング及びシール部材を成型する工程が、
    (1)複数に分割可能な1組の金型によって管状のキャ
    ビティを形成し、そのキャビティ内に硬質熱可塑性樹脂
    の溶融材料を注入し、スリップリングを成型するスリッ
    プリング成型工程と、(2)前記1組の金型又は別の1
    組の金型によって前記スリップリング成型工程により得
    られたスリップリングの一端から同軸に延びる管状のキ
    ャビティを形成し、そのキャビティ内に弾性樹脂の溶融
    材料を注入し、前記スリップリング成型工程により得ら
    れたスリップリングと熱可塑的に一体にシール部材を成
    型するシール部材成型工程とからなる請求項11又は1
    2に記載の管継ぎ手構造の製造方法。
JP10342038A 1998-12-01 1998-12-01 管継ぎ手構造及びその製造方法 Pending JP2000170967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10342038A JP2000170967A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 管継ぎ手構造及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10342038A JP2000170967A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 管継ぎ手構造及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000170967A true JP2000170967A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18350690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10342038A Pending JP2000170967A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 管継ぎ手構造及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000170967A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003087929A (ja) * 2001-09-05 2003-03-20 Ge Plastics Japan Ltd 埋設電線用保護配管
KR100507160B1 (ko) * 2002-09-26 2005-08-09 현대자동차주식회사 차량의 관로용 컨넥터어셈블리
JP2009058082A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Maruichi Kk 管体の接続構造
US7722733B2 (en) 2004-03-29 2010-05-25 Baxter International Inc. Method for sterile connection of tubing
KR200452915Y1 (ko) 2011-02-07 2011-03-31 주식회사 삼진프라코 배관 연결부재
US8146642B2 (en) 2002-01-31 2012-04-03 Baxter International Inc. Apparatus and method for connecting and disconnecting flexible tubing
KR20210074634A (ko) * 2019-12-12 2021-06-22 한국지역난방공사 미세조류 대용량 seed 배양 장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003087929A (ja) * 2001-09-05 2003-03-20 Ge Plastics Japan Ltd 埋設電線用保護配管
US8146642B2 (en) 2002-01-31 2012-04-03 Baxter International Inc. Apparatus and method for connecting and disconnecting flexible tubing
KR100507160B1 (ko) * 2002-09-26 2005-08-09 현대자동차주식회사 차량의 관로용 컨넥터어셈블리
US7722733B2 (en) 2004-03-29 2010-05-25 Baxter International Inc. Method for sterile connection of tubing
US8162021B2 (en) 2004-03-29 2012-04-24 Baxter International Apparatus for sterile connection of tubing
JP2009058082A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Maruichi Kk 管体の接続構造
KR200452915Y1 (ko) 2011-02-07 2011-03-31 주식회사 삼진프라코 배관 연결부재
KR20210074634A (ko) * 2019-12-12 2021-06-22 한국지역난방공사 미세조류 대용량 seed 배양 장치
KR102334488B1 (ko) * 2019-12-12 2021-12-06 한국지역난방공사 미세조류 대용량 seed 배양 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999034142A1 (fr) Tuyau de resine thermoplastique dure, structure de raccordement de tuyau et procedes de fabrication
JP3423291B2 (ja) 成形されたホース・ジョイント・アセンブリ
CA2392636A1 (en) Pipe coupling
JPS596205B2 (ja) 可撓性の中空成型物体を作るための型中子
JP2000170967A (ja) 管継ぎ手構造及びその製造方法
JPS5852812B2 (ja) 可撓の中空型を作る方法並びに型中子
JP3699579B2 (ja) 断熱層付き管継手およびその製造方法
JP4271287B2 (ja) 管継ぎ手構造及びその製造方法
CN110067905B (zh) 三通卡箍及具有该卡箍的接头连接预制件
KR100543135B1 (ko) 호스클램핑구조
JP2022131116A (ja) 管継手
JPH0615196Y2 (ja) 接着材注入装置用逆止弁
CN2532343Y (zh) 一种承接式管道连接件
CN215258415U (zh) 一种环保型复合塑料软管
JPH1068487A (ja) 管継手
US20050011575A1 (en) Method of manufacturing flow connectors and product produced thereby
JP2001050466A (ja) 発泡層内蔵管継手
CN219662647U (zh) 一种医用三通阀高密封性结构
JP3386744B2 (ja) 管継手
CN216077836U (zh) 一种自锁式不锈钢卡箍
US20240271726A1 (en) Method of manufacturing pipe packing
CN110043728B (zh) 一种管道快速连接结构及其装拆方法
JP2622882B2 (ja) 管継手及びその射出成形法
JP2004263772A (ja) 面間調節機能付きバタフライ弁及びその製造方法
JP3044355U (ja) 管継手における抜け止め及び止水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051007

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081010

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20090106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303