JP2000154322A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性熱可塑性樹脂組成物

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JP2000154322A
JP2000154322A JP10329367A JP32936798A JP2000154322A JP 2000154322 A JP2000154322 A JP 2000154322A JP 10329367 A JP10329367 A JP 10329367A JP 32936798 A JP32936798 A JP 32936798A JP 2000154322 A JP2000154322 A JP 2000154322A
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JP
Japan
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group
flame
carbon atoms
thermoplastic resin
hydrocarbon group
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JP10329367A
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English (en)
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Yuichi Matsuda
裕一 松田
Mikio Hashimoto
橋本  幹夫
Toru Takaoka
亨 高岡
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Grand Polymer Co Ltd
Original Assignee
Grand Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の難燃性を有するが、燃焼時
にハロゲン系のガスを発生することなく、また耐水性お
よび機械物性を低下させることのない難燃剤を提供する
こと。 【解決手段】 熱可塑性樹脂に、ポリリン酸アン
モニウム、リン含有化合物、および窒素含有環状化合物
を配合した難燃性樹脂組成物であって、リン含有化合物
は次式で表される。 【化1】 ここで、A、B、F、G、J、Kは酸素または硫黄であ
り、DおよびEは酸素、硫黄、またはイミノ基であり、
m,n,p,qは0または1であり、R1〜R5は炭化水
素基である。また、窒素含有環状化合物は、例えば、メ
ラミン、シアヌル酸、イソシアヌル酸、トリアジン誘導
体、イソシアヌレート誘導体、メラミンイソシアヌレー
ト等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた難燃性を示
す熱可塑性樹脂組成物に関し、より詳細には腐食性ガス
の発生が少なく、高度の難燃性を有すると共に、耐水性
および機械物性にも優れた成形体を提供することができ
る非ハロゲン系の難燃剤を含む熱可塑性樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂に難燃性を付与する目的
で、ハロゲン系難燃剤、無機系難燃剤、リン系難燃剤等
各種の化合物が難燃剤として熱可塑性樹脂に配合され、
難燃性を高める試みがなされてきた。
【0003】例えば、デカブロモジフェニルエーテル等
に代表されるハロゲン系難燃剤は、少ない配合量で高い
効果が得られることから広く利用されているが、燃焼時
や成形時にハロゲン化水素などを含むガスが発生し、腐
食や健康への配慮が必要になる。また、ハロゲン系難燃
剤と共に添加されると相乗的に難燃効果を発現する酸化
アンチモンも、その取扱いには細心の注意が必要であ
る。
【0004】無機系の難燃剤としては、水酸化マグネシ
ウムや水酸化アルミニウムの水和物がその代表例である
が、高い難燃性を得ようとすると大量に配合する必要が
あることから、その結果、熱可塑性樹脂の比重を高め、
機械強度の低下をまねくことがある。
【0005】リン系の難燃剤としては、トリフェニルホ
スフェート、トリキシレニルホスフェート、ポリリン酸
エステル等の有機リン酸エステルが使われているが、特
に炭化水素系樹脂のみで構成されている樹脂、例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、およびポリスチレンなど
へは難燃効果が十分とは云えず、それのみの添加によっ
て難燃性規格であるUL−94V試験に合格することは
困難である。また無機リン系難燃剤としてポリリン酸ア
ンモニウムを使用すると共に、メラミン、ペンタエリス
リトール等の相乗化剤を併用する配合処方も知られてい
るが、やはり難燃効果は十分でないことから、それ等難
燃剤を多量に配合することになり、その結果、樹脂の機
械強度が低下し、また成形体の耐水性も低下してしま
う。
【0006】その他、種々の難燃剤が開発され、その効
果を確かめてきたが、未だ満足すべき難燃剤は見出され
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等は、
熱可塑性樹脂の難燃化処方に取り組み、効果の高い難燃
剤の開発を行ってきた。本発明の目的は、熱可塑性樹脂
に難燃性を付与し、しかもハロゲン系のガスを発生させ
ず、かつ樹脂の機械物性を低下させず、優れた外観と耐
水性を付与する難燃剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、熱可
塑性樹脂100重量部に対して、(A)、(B)および
(C)とを含む難燃剤が10〜100重量部配合されて
おり、ここで(A)はポリリン酸アンモニウム、(B)
は式(1)で表されるリン含有化合物、(C)は窒素含
有環状化合物であることを特徴とする難燃性熱可塑性樹
脂組成物に関する。
【0009】リン含有化合物(B)は、次式(1)で示
される。
【化4】 ・・・・・・(1)
【0010】(ここで、A、B、F、G、JおよびKは
それぞれ独立して酸素原子または硫黄原子であり、Dお
よびEはそれぞれ独立して酸素原子、硫黄原子またはイ
ミノ基であり、m、n、pおよびqはそれぞれ独立して
0または1であり、R1、R2、R4、およびR5は1価の
炭化水素基であり、R3は2価の炭化水素基である。)
【0011】窒素含有環状化合物(C)は、式(2)で
表される化合物、式(3)で表される化合物、あるいは
それ等化合物どうしが化学的に結合した化合物からなる
群から選ばれる少なくとも一種の化合物であることが好
ましい。
【0012】
【化5】 ・・・・・・(2)
【0013】(ここで、R6、R7およびR8は、それぞ
れ独立に、水酸基、アミノ基、モノ置換アルキルアミノ
基、ジ置換アルキルアミノ基、ピペリジノ基、炭素原子
数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素原子数6〜12の
芳香族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素
原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、少なくとも1つの
水酸基を含む炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、
少なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子数1〜12の
脂肪族炭化水素基、または少なくとも1つのアミノ基を
含む炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基である。)
【0014】
【化6】 ・・・・・・(3)
【0015】(ここで、R9、R10、およびR11は、そ
れぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1〜12の脂肪族
炭化水素基、炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、
少なくとも1つの水酸基を含む炭素原子数1〜12の脂
肪族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素原
子数6〜12の芳香族炭化水素基、少なくとも1つのア
ミノ基を含む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、
または少なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子数6〜
12の芳香族炭化水素基である。)
【0016】本発明では、ポリオレフィン系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂あるいはポリフェニレンエ
ーテル系樹脂等の熱可塑性樹脂に、少なくとも(A)、
(B)および(C)を含む難燃剤を配合した組成物とす
ることによって、高度の難燃性、優れた機械物性を得る
ことができた。
【0017】 〔発明の詳細な説明〕本発明では、熱可塑性樹脂に難燃
剤(A)としてポリリン酸アンモニウム、難燃剤(B)
として式(1)で表されるリン含有化合物、および難燃
剤(C)として窒素含有環状化合物を、少なくとも3種
類配合して難燃性を付与している。次に、各々について
詳細に説明する。
【0018】熱 可 塑 性 樹 脂 ここで使用される熱可塑性樹脂は、溶融成形可能な樹脂
であればいかなる樹脂であってもよく、例えばポリオレ
フィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂あるい
はポリフェニレンエーテル系樹脂等々を挙げることがで
きる。これらの樹脂は、1種類を単独で使用しても、あ
るいは2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】ポリオレフィン系樹脂としては、炭素数2
〜10のオレフィンの単独重合体、これらオレフィンど
うしの共重合体、あるいはこれらオレフィンと環状オレ
フィンまたはビニルモノマーとの共重合体等を挙げるこ
とができる。その例としては、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン等がある。これらの中でも、特にポリエチレンおよび
ポリプロピレンを主体とした重合体が望ましく、ポリエ
チレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体、エチレン・1−ブテン共重
合体、エチレン・1−ブテン・ジエン共重合体、エチレ
ン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共
重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合
体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・エ
チレン・1−ブテン共重合体等の単独重合体や共重合体
が好ましい。
【0020】ポリスチレン系樹脂は、スチレンの単独重
合体、スチレンとアクリロニトリル、メタクリル酸メチ
ル、α−メチルスチレンなどとの共重合体、あるいはゴ
ムの存在下でアクリロニトリルおよびスチレンを共重合
させたいわゆるABS樹脂であってもよい。
【0021】ポリカーボネート系樹脂としては、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン等を原料として得られるポリカーボ
ネート樹脂が好ましく、特に2,2−(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンから得られる樹脂が望ましい。
【0022】ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル、ポリカ
プロラクトン、ポリヒドロキシブチレート等が挙げら
れ、中でもポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0023】ポリアミド系樹脂としては、ナイロン−
6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−1
2、ナイロン46等の脂肪族ポリアミド、あるいは芳香
族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンとから製造される芳香
族ポリアミド等が挙げられる。中でも、ナイロン−6、
ナイロン66が好ましい。
【0024】ポリフェニレンエーテル系樹脂としては、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシ
ド)が好ましい。これらの熱可塑性樹脂の中では、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂が特に好ましい。
【0025】これらの熱可塑性樹脂は、2種類以上を混
合して使用することもできる。例えば、ポリオレフィン
系樹脂とポリアミド樹脂、ポリオレフィン系樹脂とポリ
スチレン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂とポリ
スチレン系樹脂との組み合わせ等を例示することができ
る。このような組み合わせをとる時には、相溶性を高め
るために極性基を含有する重合体を一緒に配合すること
が望ましい。極性基を有する重合体としては、カルボキ
シル基、その誘導体、カルボニル基、水酸基、アミノ基
を分子中に有する重合体であって、例えば、オレフィン
と前記の基を有するビニル化合物とを共重合することに
よって得ることができる。
【0026】2種類以上の熱可塑性樹脂を混合使用する
好ましい例として、ポリプロピレンとナイロン−6また
はナイロン−66との組み合わせによる組成物を挙げる
ことができる。この際には、ポリプロピレンが50〜9
9、好ましくは55〜95、より好ましくは60〜80
重量%、ナイロン−6またはナイロン−66が1〜5
0、好ましくは5〜45、より好ましくは20〜40重
量%の割合で混合される(両樹脂合わせて100重量
%)。混合に際して、両樹脂の互いの相溶性を高めるた
めに、カルボン酸またはその誘導体で変成したポリオレ
フィンを、両樹脂合計量100重量部当たり0.5〜2
0、好ましくは1〜15、より好ましくは2〜10重量
部を同時に配合する。好ましい変性ポリオレフィンとし
て、マレイン酸または無水マレイン酸グラフト変性ポリ
プロピレンを例示することができる。
【0027】難 燃 剤 (A) ポリリン酸アンモニウムは、、通常市販されているポリ
リン酸アンモニウムをそのまま用いることができる。ま
た、その表面をメラミンやメラミン樹脂、フッ素系ポリ
マーで被覆した変性ポリリン酸アンモニウムであっても
よいし、さらにメラミンで被覆したのち架橋化処理をし
たメラミン架橋ポリリン酸アンモニウムであってもよ
い。このような表面をメラミン等で被覆した変性ポリリ
ン酸アンモニウムを用いると、熱可塑性樹脂の耐水性が
向上する。
【0028】難 燃 剤 (B) また、難燃剤(B)は、次式(1)で表される。
【化7】 ・・・・・・(1)
【0029】ここで、A、B、F、G、JおよびKはそ
れぞれ独立して酸素原子または硫黄原子であり、Dおよ
びEはそれぞれ独立して酸素原子、硫黄原子またはイミ
ノ基(−NH−)であり、これらは好ましくは酸素原子
である。
【0030】R1、R2、R4、およびR5はそれぞれ1価
の炭化水素基であり、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水
素基、あるいは芳香族炭化水素基のいずれであってもよ
く、さらにこれらの基は置換基を有していてもよい。
【0031】脂肪族炭化水素基としては、炭素原子数1
〜12のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル
基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチ
ル基、イソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、イソヘキ
シル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、sec-ブチル基、
sec-アミル基、sec-ペンチル基、n-ノニル基、n-デシル
基、n-ウンデシル基、n-ドデシル基などが挙げられる。
【0032】 芳香族炭化水素基としては、炭素原子数
6〜12の芳香族基が好ましく、具体的には、フェニル
基、トリル基、ナフチル基、キシリル基、メシチル基、
エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニ
ル基、ジエチルフェニル基、ジプロピルフェニル基、ジ
ブチルフェニル基などが挙げられる。
【0033】また脂環族炭化水素基としては、炭素数6
〜20の基が好ましく、具体的には、シクロヘキシル
基、1−シクロヘキセニル基、ジメチルシクロヘキシル
基、デカヒドロナフチル基、トリシクロデカニル基など
が挙げられる。
【0034】これらの炭化水素基の中でも、特に、炭素
数1〜10のアルキル基またはフェニル基がよく、さら
にメチル基、エチル基、フェニル基が好ましい。
【0035】R3は2価の炭化水素基であり、好ましく
は炭素数1〜12の脂肪族炭素水素基、炭素数6〜12
の芳香族炭化水素基、炭素数6〜20の脂環族炭化水素
基が挙げられる。例えば、メチレン、エチレン、プロピ
レン等の炭素数1〜10のアルキレン基またはフェニレ
ン基がよく、特にさらにメチレン基、フェレン基が好ま
しい。m、n、pおよびqはそれぞれ独立して0または
1である。
【0036】式(1)で表される具体的な化合物として
は、次式(4)〜(9)を挙げることができる。これら
の式において、Ph、Xy、Me、Etは、それぞれフ
ェニル基、キシリル基、メチル基、エチル基を示す。
【0037】
【化8】 ・・・・・・(4)
【0038】
【化9】 ・・・・・・(5)
【0039】
【化10】 ・・・・・・(6)
【0040】
【化11】 ・・・・・・(7)
【0041】
【化12】 ・・・・・・(8)
【0042】
【化13】 ・・・・・・(9)
【0043】難 燃 剤 (C) 本発明におけるもう一種類の難燃剤である窒素含有環状
化合物は、式(2)で表される化合物、式(3)で表さ
れる化合物、あるいはそれ等化合物どうしが化学的に結
合した化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の
化合物であることが望ましい。
【0044】(a)まず、式(2)で表される化合物に
ついて説明する。
【化14】 ・・・・・・(2)
【0045】ここで、R6、R7およびR8は、それぞれ
独立に、水酸基、アミノ基、モノ置換アルキルアミノ
基、ジ置換アルキルアミノ基、ピペリジノ基、炭素原子
数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素原子数6〜12の
芳香族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素
原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、少なくとも1つの
水酸基を含む炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、
少なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子数1〜12の
脂肪族炭化水素基、または少なくとも1つのアミノ基を
含む炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基である。
【0046】R6、R7およびR8におけるモノ置換アル
キルアミノ基としては、具体的には、メチルアミノ基、
エチルアミノ基、n-プロピルアミノ基、イソプロピルア
ミノ基、n-ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec-
ブチルアミノ基、t-ブチルアミノ基、n-ペンチルアミノ
基、イソペンチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、n-
ヘキシルアミノ基、n-ヘプチルアミノ基などが挙げられ
る。
【0047】また、R6、R7およびR8におけるジ置換
アルキルアミノ基としては、具体的には、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジ-n- プロピルアミノ基、ジ
イソプロピルアミノ基、ジ-n- ブチルアミノ基、ジイソ
ブチルアミノ基、ジ-sec- ブチルアミノ基、ジ-t- ブチ
ルアミノ基、メチルエチルアミノ基などが挙げられる。
【0048】R6、R7およびR8における炭素原子数1
〜12の脂肪族炭化水素基、および炭素原子数6〜12
の芳香族炭化水素基は、前述したと同様の基が使用でき
る。また、少なくとも1つの水酸基またはアミノ基を含
む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、少なくとも
1つの水酸基またはアミノ基を含む炭素原子数6〜12
の芳香族炭化水素基としては、前述した各炭化水素基の
水素原子が1または2以上の水酸基、あるいはアミノ基
で置換されている基が挙げられる。
【0049】式(2)で表される具体的な化合物として
は、メラミン、シアヌル酸、2-メチル-4,6- ジアミノ-
トリアジン、2,4-ジメチル-6- アミノ- トリアジン、2-
メチル-4,6- ジヒドロキシ- トリアジン、2,4-ジメチル
-6- ヒドロキシ- トリアジン、トリメチルトリアジン、
トリス(ヒドロキシメチル)トリアジン、トリス(1-ヒ
ドロキシエチル)トリアジン、トリス(2-ヒドロキシエ
チル)トリアジンなどが挙げられる。
【0050】(b)次に、式(3)で表される化合物に
ついて説明する。
【化15】 ・・・・・・(3)
【0051】ここで、R9、R10、およびR11は、それ
ぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1〜12の脂肪族炭
化水素基、炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、少
なくとも1つの水酸基を含む炭素原子数1〜12の脂肪
族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素原子
数6〜12の芳香族炭化水素基、少なくとも1つのアミ
ノ基を含む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、ま
たは少なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子数6〜1
2の芳香族炭化水素基である。
【0052】R9、R10、およびR11における炭素原子
数1〜12の脂肪族炭化水素基、炭素原子数6〜12の
芳香族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基またはアミ
ノ基を含む各炭化水素基については、前述したと同様の
基が使用できる。
【0053】式(3)で表される具体的な化合物として
は、イソシアヌル酸、トリス(1-ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシ
アヌレート、トリス(ヒドロキシメチル)イソシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレートなどが挙げられる。
【0054】(c)また、前記式(2)または式(3)
で示される化合物群より選ばれる同種もしくは異種の複
数の化合物どうしが化学的に結合した化合物とは、メラ
ミンシアヌレートのようにイオン的に結合し塩を形成し
ている化合物であっても、あるいはトリス(ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートのような水酸基を複数含有す
る化合物の分子間の水酸基が脱水反応で結合しオリゴマ
ー化した化合物が挙げられる。
【0055】後者のオリゴマー化した化合物としては、
例えば次に示す式(10)〜(12)で表される化合物
を挙げることができる。なお、各式中、nは1〜10の
整数である。
【0056】
【化16】 ・・・・・・(10)
【0057】
【化17】 ・・・・・・(11)
【0058】
【化18】 ・・・・・・(12)このようにオリゴマー化した化合
物は、水への溶解性が低下し、耐水性が向上するため、
好ましい。
【0059】難燃性熱可塑性樹脂組成物 本発明に係わる熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂1
00重量部に対して、(A)、(B)および(C)とを
含む難燃剤が10〜100、好ましくは10〜60、さ
らに好ましくは15〜50重量部の割合で配合されてい
る。このような配合割合となっているので、難燃性に優
れるとともに、外観、耐水性および機械物性のバランス
に優れた成形体を提供することができる。
【0060】前記の(A)、(B)および(C)とを含
む難燃剤において、各難燃剤の配合割合は特に限定され
ないが、好ましくは、(A)、(B)および(C)との
合計量を100重量%とした時に、(A)が40〜9
0、より好ましくは50〜80重量%、(B)が5〜5
0、より好ましくは10〜40重量%、(C)が5〜5
0、より好ましくは10〜40重量%であることが望ま
しい。このような量割合で配合すると、優れた難燃性が
実現する。
【0061】前記の割合で混合された難燃剤において、
個々の化合物の組み合わせに特に限定はないが、次のよ
うな組み合わせがある。 (a)ポリリン酸アンモニウムと、式(1)で示される
化合物と、式(2)で示される化合物との組み合わせ。 (b)ポリリン酸アンモニウムと、式(1)で示される
化合物と、式(3)で示される化合物との組み合わせ。 (c)ポリリン酸アンモニウムと、式(1)で示される
化合物と、メラミンシアヌレートとの組み合わせ。 (d)ポリリン酸アンモニウムと、式(1)で示される
化合物と、式(10)〜(12)で示される化合物との
組み合わせ。 これらの組み合わせの中でも、特に(b)および(d)
が好ましい。
【0062】本発明に係る熱可塑性樹脂組成物中には、
前記の難燃剤成分(A)、(B)および(C)の他に、
一般的に使われている非ハロゲン系難燃剤、たとえば赤
リン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金
属水和物などを、本発明の目的を損なわない範囲で配合
することができる。
【0063】また、本発明に係る難燃性熱可塑性樹脂組
成物には、例えばガラス繊維等の補強剤、炭酸カルシウ
ム等の充填剤、増量剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、可塑
剤、潤滑剤、帯電防止剤、シランカップリング剤、チタ
ネート系カップリング剤等の表面処理剤などの添加剤、
または他のポリマー等を、本発明の目的を損なわない範
囲で配合することができる。
【0064】本発明に係る組成物は、熱可塑性樹脂に、
(A)、(B)および(C)とを含む難燃剤、必要に応
じて、前記の添加剤等を所定量混合し、一軸または二軸
の押出機を用いて、あるいはプラストミル等の混合機を
用いて溶融混練することによって得ることができる。
【0065】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を通して
説明するが、本発明はそれ等実施例に限定されるもので
はない。
【0066】まず、使用した難燃剤は次の通りである。 1)難燃剤FA:ポリリン酸アンモニウムとイソシアヌ
レート化合物との混合物(ポリリン酸アンモニウム:イ
ソシアヌレート化合物=2.5〜3.5:1)。(クラ
リアント社製品;商品名 ホスタフラムAP750) 2)難燃剤FB:ポリリン酸アンモニウム(クラリアン
ト社製品;商品名 ホスタフラムAP422) 3)難燃剤FC:メラミンイソシアヌレート(日産化学
社製品;商品名 MC−440)
【0067】4)難燃剤FD:1、3−フェニレンビス
(ジフェニルホスフェート)(旭電化工業株式会社製
品;商品名 アデガスタブPFP) 5)難燃剤FE:1、3−フェニレンビス(ジキシレニ
ルホスフェート)(旭電化工業株式会社製品;商品名
アデガスタブFP−500) 6)難燃剤FF:トリフェニルホスフェート;(C65
O)3PO(和光純薬工業株式会社製品)
【0068】次に、物性の評価方法を説明する。 1)燃焼性:射出成形によって、長さ5インチ、幅1/2
インチ、厚さ1/8インチの試験片を得た。この試験片を
用いて、UL94V試験法に準じて試験を行った。ま
ず、試験片を垂直に立て、真下に脱脂綿を置き、試験片
の下から炎長3/4インチの炎を10秒間接炎し、有炎燃
焼時間を測定した。消炎後直ちに10秒間再び接炎し、
有炎および無炎燃焼時間を測定した。同じ方法を5個の
試験片について繰り返した。
【0069】燃焼性の評価は、次の判断項目に従って、
3水準に分けて判定した。 V−0 A;各回の有炎燃焼時間は10秒以下である。 B;5回の試験の合計有炎燃焼時間は50秒以下である。 C;クランプまで有炎または無炎燃焼しない。 D;脱脂綿を発火させない。 E;第2回目の無炎燃焼時間は30秒以下である。 V−1 A;各回の有炎燃焼時間は30秒以下である。 B;5回の試験の合計有炎燃焼時間は250秒以下である C、D;前記V−0と同じ。 E;第2回目の無炎燃焼時間は60秒以下である。 V−2 A、B、C、E;前記V−1と同じ。 D;脱脂綿が発火してもよい。
【0070】2)耐水性:射出成形によって得た試験片
を80℃で90%RHの条件下に48時間放置し、その
後のグロス値(60°)を日本電色工業(株)製の光沢
計(VGS−300A)を用いて測定した。耐水性の評
価は、グロス値の保持率(%)で示した。
【0071】3)引張伸度:射出成形によって得た試験
片を、23℃でASTM D638に準じて引張試験を
行い、伸度(%)を測定した。なお、表1において、
「>460」との記載は、破断伸度が460%以上にな
り、これ以上の伸度測定が装置からの制約上できないこ
とを示す。 4)曲げ弾性率:射出成形によって得た試験片を、23
℃でASTM D790に準じて曲げ試験を行い、曲げ
弾性率(MPa)を測定した。 5)アイゾット衝撃強度:射出成形によって得た試験片
(ノッチ付き)を23℃でASTM D256に準じて
衝撃試験を行い、衝撃強度(J/m)を測定した。な
お、表1において「NB」は衝撃試験で試験片が破壊し
なかったことを示す。
【0072】(実施例1)プロピレンブロックコポリマ
ー(グランドポリマー社製品;銘柄名J705、メルト
フローレート 12(g/10分);ASTM D12
38に準じて、230℃で2.16kg加重下で測定)
100重量部に対して、 難燃剤FA 19重量部、 難燃剤FD 6重量部、 フェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製品;商品名
イルガノックス1010) 0.07重量部 リン系安定剤(チバガイギー社製品;商品名 イルガフ
ォス168)0.07重量部 ステアリン酸カルシウム 0.15重量部 を配合し、二軸混練押出機(株式会社テクノベル製)を
用いて、210℃で溶融混練りを行った。得られた組成
物を射出成形機(株式会社日本製鋼所製)を用いて、加
熱温度210℃、冷却温度60℃の条件下で、物性測定
に使用する試験片を作成した。試験結果を表1に示し
た。
【0073】(実施例2)実施例1において、難燃剤F
Aの配合量を27重量部、難燃剤FDの配合量を7重量
部とした以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。試
験結果を表1に併せて記した。
【0074】(実施例3)実施例1において、難燃剤F
Aの配合量を36重量部、難燃剤FDの配合量を7重量
部とした以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。
【0075】(実施例4)実施例1において、プロピレ
ンブロックコポリマー100重量部の代わりに、プロピ
レンブロックコポリマー74重量部、ポリアミド樹脂
(ナイロン−6;宇部興産株式会社製品;商品名 10
11FB)26重量部、無水マレイン酸変性ポリプロピ
レン4重量部を用いた以外は、実施例1と同様な操作を
繰り返した。
【0076】(実施例5)実施例4において、難燃剤F
Dの代わりに難燃剤FE6重量部を用いた以外は実施例
4と同様な操作を繰り返した。
【0077】(比較例1)実施例1において、難燃剤F
AおよびFDを配合しなかった以外は、実施例1と同様
の操作を繰り返した。その結果を表1に併せて記した
が、難燃性が全く現れなかった。
【0078】(比較例2)実施例1において、難燃剤F
Aの配合量を25重量部とし、難燃剤FDは配合しなか
った。それ以外の操作は実施例1と同様に行った。その
結果、難燃剤FDを用いなかったことにより、アイゾッ
ト衝撃強度が低下することがわかった。
【0079】(比較例3)実施例1において、難燃剤F
AおよびFDの代わりに、難燃剤FBを19重量部およ
び難燃剤FCを6重量部を配合した以外は、実施例1と
同様の操作を繰り返した。その結果、難燃性が全く現れ
なかった。
【0080】(比較例4)実施例1において、難燃剤F
Aは配合せず、難燃剤FDのみ25重量部配合した。そ
れ以外の操作は実施例1と同様に行った。その結果、難
燃性は得られず、その他の物性も低下してしまった。
【0081】(比較例5)実施例1において、難燃剤F
Dの代わりに難燃剤FFを用いた以外は、実施例1と同
様の操作を繰り返した。その結果、難燃性は得られなか
った。
【0082】
【表1】
【0083】
【発明の効果】本発明に係る難燃性熱可塑性樹脂組成物
は、高度の難燃性を示すとともに、燃焼時にハロゲン系
のガス発生が避けられ、さらに優れた外観、耐水性およ
び機械物性を有する成形体を提供することができる。
【0084】従って、この樹脂組成物は、家庭用品から
工業用品に至る広い用途、たとえば電気・電子部品、自
動車部品、建設資材部品、機械機構部品、パイプ、シー
ト、電線、ケーブルなどに好適に使用することができ
る。
【0085】電気・電子部品の具体例としては、OA、
VTR、CTV、家電製品のハウジング、や照明部品を
挙げることができる。電線、ケーブルの具体例として
は、コレゲートチューブやワイヤーハーネス等が挙げら
れる。
【0086】自動車部品の具体例としては、バンパー、
サイドモール、ガーニッシュ、ウインドウモール、ホイ
ルハウスカバー等の外装部品、インストルーメンタルパ
ネル、グローブボックス、コンソールボックス、ドアパ
ネル、ピラートリム、ステアリングコラムカバー等の内
装部品、ワイヤーハーネス、ジャンクッションクロス、
コルゲートチューブ等の機能部品を挙げることができ
る。
【0087】建設資材部品の具体例としては、雨樋、カ
ーテンレール、窓枠、棚、ドア、壁紙等を挙げることが
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25/04 C08L 25/04 67/00 67/00 69/00 69/00 71/12 71/12 77/00 77/00 (72)発明者 高岡 亨 大阪府堺市築港新町三丁1番地 株式会社 グランドポリマー内 Fターム(参考) 4J002 AA011 BB001 BB031 BB051 BB121 BB141 BB151 BB171 BB201 BC021 BC031 BC061 BC071 BN151 CF001 CF061 CF071 CF081 CF181 CF191 CG001 CG011 CH071 CL001 CL011 CL031 DH056 EU188 EU198 EW047 EW157 EW167 FB266 FD136

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂100重量部に対して、
    (A)、(B)および(C)とを含む難燃剤が10〜1
    00重量部配合されており、ここで(A)はポリリン酸
    アンモニウム、(B)は式(1)で表されるリン含有化
    合物、(C)は窒素含有環状化合物であることを特徴と
    する難燃性熱可塑性樹脂組成物。 【化1】 ・・・・・・(1) (ここで、A、B、F、G、JおよびKはそれぞれ独立
    して酸素原子または硫黄原子であり、DおよびEはそれ
    ぞれ独立して酸素原子、硫黄原子またはイミノ基であ
    り、m、n、pおよびqはそれぞれ独立して0または1
    であり、R1、R2、R4、およびR5は1価の炭化水素基
    であり、R3は2価の炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】前記の熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系
    樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
    ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリフェ
    ニレンエーテル系樹脂からなる群から選ばれる少なくと
    も一種類の樹脂であることを特徴とする請求項1記載の
    難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記の熱可塑性樹脂が、ポリプロピレンで
    あることを特徴とする請求項1記載の難燃性熱可塑性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】前記の熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系
    樹脂、ポリアミド系樹脂およびカルボン酸変性ポリオレ
    フィン系樹脂からなる組成物であることを特徴とする請
    求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】前記の式(1)で表されるリン含有化合物
    が、1,3−フェニレンビス(ジフェニルホスフェー
    ト)、1,3−フェニレンビス(ジキシレニルホスフェ
    ート)、1,1−メチレンビス(ジフェニルホスフェー
    ト)、1,3−フェニレンビス(ジメチルホスフェー
    ト)、1,3−フェニレンビス(ジエチルホスフェー
    ト)、1,1−メチレンビス(ジメチルホスフェート)
    からなる群から選ばれた少なくとも一種の化合物である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の難燃
    性熱可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記の窒素含有環状化合物が、式(2)で
    表される化合物、式(3)で表される化合物、あるいは
    それ等化合物どうしが化学的に結合した化合物からなる
    群から選ばれる少なくとも一種の化合物であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の難燃性熱可塑
    性樹脂組成物。 【化2】 ・・・・・・(2) (ここで、R6、R7およびR8は、それぞれ独立に、水
    酸基、アミノ基、モノ置換アルキルアミノ基、ジ置換ア
    ルキルアミノ基、ピペリジノ基、炭素原子数1〜12の
    脂肪族炭化水素基、炭素原子数6〜12の芳香族炭化水
    素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素原子数1〜1
    2の脂肪族炭化水素基、少なくとも1つの水酸基を含む
    炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、少なくとも1
    つのアミノ基を含む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水
    素基、または少なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子
    数6〜12の芳香族炭化水素基である。) 【化3】 ・・・・・・(3) (ここで、R9、R10、およびR11は、それぞれ独立
    に、水素原子、炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水素
    基、炭素原子数6〜12の芳香族炭化水素基、少なくと
    も1つの水酸基を含む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化
    水素基、少なくとも1つの水酸基を含む炭素原子数6〜
    12の芳香族炭化水素基、少なくとも1つのアミノ基を
    含む炭素原子数1〜12の脂肪族炭化水素基、または少
    なくとも1つのアミノ基を含む炭素原子数6〜12の芳
    香族炭化水素基である。)
  7. 【請求項7】前記の窒素含有環状化合物が、メラミン、
    シアヌル酸、またはトリアジン誘導体であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性熱可塑性
    樹脂組成物。
  8. 【請求項8】前記の窒素含有環状化合物が、イソシアヌ
    ル酸、またはイソシアヌレート誘導体であることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性熱可塑性
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】前記の窒素含有環状化合物が、メラミンイ
    ソシアヌレートであることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物
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