JP2006328175A - 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006328175A
JP2006328175A JP2005152162A JP2005152162A JP2006328175A JP 2006328175 A JP2006328175 A JP 2006328175A JP 2005152162 A JP2005152162 A JP 2005152162A JP 2005152162 A JP2005152162 A JP 2005152162A JP 2006328175 A JP2006328175 A JP 2006328175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cyclic olefin
opening
polymer
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005152162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5109237B2 (ja
Inventor
Katsutoshi Sawada
克敏 沢田
Noboru Oshima
昇 大嶋
Takashi Tsubouchi
孝史 坪内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2005152162A priority Critical patent/JP5109237B2/ja
Publication of JP2006328175A publication Critical patent/JP2006328175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5109237B2 publication Critical patent/JP5109237B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【解決手段】
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、特定の環状オレフィン化合物を含む単量体を開環重合し、さらに、炭素・炭素不飽和結合の少なくとも90%以上が水素化された環状オレフィン開環(共)重合体[I]100重量部と、特定の縮合型リン酸エステル化合物
[II]2〜40重量部とを含むことを特徴とする。
【効果】
本発明によれば、環状オレフィン開環(共)重合体が本来有する好ましい透明性、耐熱性および機械特性が維持されるとともに、難燃性に優れた環状オレフィン系樹脂組成物を提供することができる。また、この組成物から形成されるフィルム等の成形体は、光学材料をはじめ電気・電子部品の材料などとして有用である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、環状オレフィン系樹脂組成物に関する。より詳しくは、本発明は、特定の環状オレフィン開環重合体と特定の難燃剤とを複合化することによって、環状オレフィン開環重合体が本来有する好ましい透明性、耐熱性および機械特性が維持されており、かつ難燃性に優れた環状オレフィン系樹脂組成物に関する。
近年、水素化された環状オレフィン開環重合体は、透明性および耐熱性などに優れているため、光学材料をはじめ電気・電子部品の材料としての使用が増加している。
しかしながら、水素化された環状オレフィン開環重合体は燃焼しやすいため、安全上の観点から、電気・電子部品の封止材料、保護膜材料、絶縁材料などとしての使用が制限されていた。
この水素化された環状オレフィン開環重合体に難燃性を付与するために、水素化された環状オレフィン開環重合体と、1種または2種以上の難燃剤とを組み合わせて複合させた樹脂組成物が提案されている。
たとえば、ハロゲン系難燃剤、アンチモン系難燃剤、水酸化マグネシウム(特許文献1参照)、ポリリン酸アンモニウム(特許文献2参照)、低分子量または高分子量のハロゲン系有機難燃剤、酸化アンチモン等の無機化合物難燃剤、リン系難燃剤(特許文献3参照)などと複合させた樹脂組成物が提案されている。
しかしながら、上記の組成物においては、難燃性は向上する一方、水素化された環状オレフィン開環重合体が本来有する好ましい透明性などの特性が損なわれるという問題があった。
また、環境問題、人体に対する安全性についての関心が高まったことにより、樹脂組成物の燃焼時に有害ガスが発生するハロゲン系およびアンチモン系難燃剤の使用は好ましくないという問題もあった。
特開平2−255848号公報 特開平5−239284号公報 特開平11−140282号公報
本発明の課題は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、特定の環状オレフィン開環(共)重合体と特定の難燃剤とを複合化することにより、この環状オレフィン系開環(共)重合体が本来有する好ましい透明性、耐熱性および機械特性を維持するとともに、難燃性に優れた環状オレフィン系樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、
特定の環状オレフィン化合物由来の構造単位を有し、水素化された環状オレフィン開環(共)重合体と、特定の構造を有する縮合型リン酸エステル化合物とを、特定の割合で複合化することにより、透明性、耐熱性および機械特性に優れるとともに、難燃性に優れた環状オレフィン系樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物は、
下記一般式(1)で表される構造単位を、少なくとも90%以上有する環状オレフィン開環(共)重合体[I]100重量部と、
下記一般式(2)で表される縮合型リン酸エステル化合物[II]2〜40重量部とを含むことを特徴とする。
Figure 2006328175
(式(1)中、A1〜A4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜15のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数3〜15の加水分解性のシリル基、炭素数3〜15のオキセタニル基、炭素数1〜15のN−置換イミド基、アルコキシ基の炭素数が1〜5であるアルコキシカルボニル基、トリアルキルシロキシカルボニル基、カーボナート基およびグリシジル基からなる群より選ばれる原子または置換基を表し、これらの置換基は炭素数1〜10のアルキレン基によって、互いに環状に結合していてもよく、さらにA1とA2とで炭素数1〜15のアルキリデン基、脂環構造、環状の芳香族構造、環状の酸無水物基または環状のカルボンイミド基を形成していてもよく、A1とA3とで形成される炭素数1〜15の脂環構造、環状の芳香族構造、環状の酸無水物基または環状のカルボンイミド基を形成していてもよく、mは0〜2の整数を示す。)
Figure 2006328175
(式(2)中、R1、R2、R4〜R6は、それぞれ独立に、炭素数5〜20のアリール基を表し、R3は炭素数6〜25のアリーレン基を表し、nは1〜3の整数を示す。)
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]は、上記式(1)中のmが1である構造単
位を、全構造単位中40mol%以上含むことが好ましく、あるいは、
上記式(1)中のA1〜A4の少なくとも1つが、加水分解性のシリル基、アルコキシカルボニル基、オキセタニル基、カルボンイミド基、カーボナート基、グリシジル基および酸無水物基からなる群より選ばれる置換基である構造単位を、全構造単位中30mol%以上含むことが好ましい。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]は、25℃で芳香族炭化水素溶媒に溶解す
ることが好ましく、あるいは、
該環状オレフィン開環(共)重合体[I]のガラス転移温度は、100℃〜250℃の
範囲内にあることが好ましい。
上記縮合型リン酸エステル化合物[II]は、下記一般式(3)で表されることが好ましい。
Figure 2006328175
(式(3)中、A5〜A8は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
上記環状オレフィン系樹脂組成物は、波長500nmの光線に対する光線透過率(ASTM-D1003)が85%以上である、膜厚100μmのフィルムを形成することができることが好ましい。
本発明の成形体は、上記環状オレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とし、該成形体がフィルムまたはシートであることが特に好ましい。
本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物は、透明性、耐熱性および機械特性に優れるとともに、難燃性に優れる。
したがって、本発明に係る環状オレフィン系樹脂組成物から形成されるフィルム等の成形体は、光学材料をはじめ電気・電子部品の材料などとして有用である。
以下、本発明の環状オレフィン系樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、環状オレフィン開環(共)重合体[I]と縮
合型リン酸エステル化合物[II]とを含む。
<環状オレフィン開環(共)重合体[I]>
本発明に用いられる環状オレフィン系開環(共)重合体[I]は、下記一般式(4)で
表される環状オレフィン化合物を含む単量体を開環重合し、水素化することによって得られる。上記環状オレフィン化合物を開環重合することにより、上記式(1)で表される構造単位が形成される。
Figure 2006328175
(式(4)中、A1〜A4およびmは、上記式(1)中で定義したとおりである。)
なお、本発明において、環状オレフィン開環(共)重合体とは、1種の環状オレフィン化合物の単独重合体、2種以上の環状オレフィン化合物の共重合体、または少なくとも1種以上の環状オレフィン化合物と環状オレフィン化合物以外の単量体との共重合体を表す。
上記式(4)で表される環状オレフィン化合物の単量体の具体例として、以下の化合物が挙げられるが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
極性基および官能基を置換基として有しない単量体としては、たとえば、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−プロピルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ブチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−(1−ブテニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ペンチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ヘキシルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ヘプチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−−エン、
5−オクチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−デシルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ドデシルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−シクロヘキシル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ビニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−アリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−エチリデンビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−(エチルフェニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5,6−ベンゾビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチル−5−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−ベンジルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5,6−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチル−6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン、
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3,8−ジエン、
3,4−ベンゾトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−8−エン、
4,5−ベンゾトリシクロ[6.2.1.02,7]ノナデカ−9−エン、
トリシクロ[6.2.1.02,7]ウンデカ−9−エン、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−メチルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−エチルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン
などが挙げられる。
置換基としてアルコキシカルボニル基を有する単量体としては、たとえば、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸メチル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸エチル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸2−フルオロエチル、
2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸メチル、
2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸エチル、
2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸2−フルオロエチル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸t-ブチル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボン酸メチル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−メチルカルボン酸メチル−2−カルボン酸メチル、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸メチル、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸エチル、4−メチルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸メチル、
4−メチルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸エチル
などが挙げられる。
置換基としてトリアルキルシロキシカルボニル基を有する単量体としては、たとえば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸トリエチルシリル、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸ジエチルブチル、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸トリエチルシリル
などが挙げられる。
置換基として酸無水物基を有する単量体としては、たとえば、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2,3−無水カルボン酸、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−スピロ−3’−exo−無水スクシン酸、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4,5−無水カルボン酸などが挙げられる。
置換基としてカルボンイミド基を有する単量体としては、たとえば、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−メチル−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−エチル−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−ブチル−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−シクロヘキシル−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−(2’−エチルフェニル)−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−(2’,6’−ジメチルフェニル)−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−(2’−メチルフェニル)−2,3−カルボンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−N−(2’,4’−ジメトキシフェニル)−2,3−カルボンイミド
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−スピロ−N−シクロヘキシル−スクシンイミド、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−スピロ−N−フェニル−スクシンイミド、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−シクロヘキシル−4,5−カルボンイミド、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−メチル−4,5−カルボンイミド、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−(2’−メチルフェニル)−4,5−カルボンイミド、
テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−(2’,4’−ジメトキシフェニル)−4,5−カルボンイミド
などが挙げられる。
置換基としてオキセタニル基を有する単量体としては、たとえば、
5−[(3−エチル−3−オキタセニル)メトキシ]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−[(3−オキセタニル)メトキシ]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸(3−エチル−3−オキセタニル)メチル
などが挙げられる。
置換基として加水分解性のアルコキシシリル基を有する単量体としては、たとえば、
5−トリメトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−トリエトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチルジメトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチルジエトキシシリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−メチルジクロロシリルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
9−トリメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、9−トリエトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、9−メチルジメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−エチルジメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−シクロヘキシルジメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−フェニルジメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−ジメチルメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エ
ン、
9−トリクロロシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−ジクロロメチルシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−クロロジメチルシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−クロロジメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−ジクロロメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン、
9−クロロメチルメトキシシリルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン
などが挙げられる。
側鎖置換基に加水分解性のシラシクロアルキル基を有する単量体としては、たとえば、5−[1’−メチル−2’,5’−ジオキサ−1’−シラシクロペンチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−[1’−メチル−2’,5’−ジオキサ−3’,4’−ジメチル−1’−シラシクロペンチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−[1’−メチル−2’,5’−ジオキサ−3’−メチル−1’−シラシクロペンチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−[1’−フェニル−2’,5’−ジオキサ−1’−シラシクロペンチル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
5−[1’−メチル−2’,6’−ジオキサ−4’,4’−ジメチル−1’−シラシクロヘキシル]ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン、
9−[1’−メチル−2’,5’−ジオキサ−1’−シラシクロペンチル]テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン
などが挙げられる。
上記単量体は、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、極性基および官能基を置換基として有しない単量体と、極性基または官能基を置換基として有する単量体とを組み合わせて用いることにより、透明性および耐熱性に優れる環状オレフィン開環(共)重合体[I]を得ることができるため好ましい。
上記環状オレフィン化合物以外の単量体として、単環状のシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、シクロドデセン等の環状オレフィン化合物などを用いることができる。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、上記式(1)中のmが1である構造単
位を40mol%以上、より好ましくは50mol%以上、さらに好ましくは60mol%以上含むこととなるように、上記単量体を用いることが望ましい。上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、このような構造単位を有することによって、環状オレフィン
開環(共)重合体[I]と縮合型リン酸エステル化合物[II]との相溶性が向上する。ま
た、透明性および難燃性に優れた組成物を得ることができる。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、上記式(1)中のA1〜A4の少なくと
も1つに、加水分解性のシリル基、アルコキシカルボニル基、オキセタニル基、カルボンイミド基、カーボナート基、グリシジル基および酸無水物基からなる群より選ばれる置換基を有する構造単位を30mol%以上、より好ましくは40mol%以上、さらに好ましくは50mol%以上含むこととなるように、これら極性の置換基を有する単量体を用
いることが望ましい。上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、このような構造単
位を有することによって、環状オレフィン開環(共)重合体[I]と縮合型リン酸エステ
ル化合物[II]との相溶性が向上する。また、透明性および難燃性に優れた組成物を得ることができる。
上記置換基としては、重合活性を低下させないことから、アルコキシカルボニル基が特に好ましい。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]は、まず、上記式(4)で表される環状オ
レフィン化合物を含む単量体を用いて、タングステン触媒、モリブテン触媒、ルテニウム触媒、レニウム触媒、チタン触媒などを用い、炭化水素溶媒またはハロゲン化炭化水素溶媒で、10〜150℃で開環重合し、次に、ニッケル触媒、パラジウム触媒、ルテニウム触媒、ロジウム触媒などを用い、水素ガスにより、10〜220℃、1.0〜15.0MPaで水素化することにより得られる。
上記開環(共)重合の触媒として、以下の(1)単成分系触媒および(2)多成分系触媒が挙げられる。
(1)単成分系触媒
上記単成分系触媒としては、タングステン錯体、モリブテン錯体、チタン触媒などが挙げられ、具体例としては、
W(OR’)2(=NAr)[=CH-C(Me)2R]、
Mo(OR’)2(=NAr)[=CH-C(Me)2R]、
W(Br)2[OCH2(t-Bu)][=CH(t-Bu)]、
W(CO)4[=C(OMe)(CH2CH2CH=CH2)]、
RuCl2[PPh3]2(=CHCO2Et)、
RuCl2[PCy3]2(=CH-Ph)、
Bis(cyclopentadienyl)3,3-dimetyltitanacyclobutane、
Bis(cyclopentadienyl)3-t-butyltitanacyclobutane
などが挙げられる(それぞれ、Ar:2,6-diisopropyl phenyl、Me:methyl、R:methyl、phenyl、t-Bu:t-butyl、-C(Me)2CF3、-C(Me)(CF3)2、Ph:phenyl、Cy:cyclohexylを示す。)。
(2)多成分系触媒
上記多成分系触媒は、下記の(a)成分と(b)成分とから形成される触媒である。さらに活性を向上させるために、必要に応じて(a)成分および(b)成分に、活性向上剤として(c)成分を加えてもよい。
(a)W、Mo、Re、Ti、Hf等の金属のハロゲン化物、オキシハロゲン化物、アルコキシド、フェノキシド、カルボン酸塩、ベータジケトン化合物、スルフォン酸塩、リン酸塩、シクロペンタジエニル錯体、インデニル錯体などから選ばれた化合物
(b)アルキルアルミニウム化合物、有機リチウム化合物、有機マグネシウム化合物、有機スズ化合物、AlまたはLiのヒドリド化合物などから選ばれた化合物
(c)水、酸素、イソプロパノール、t-ブタノール、アセトアルデヒド、アセトアル
デヒドジエチルアセタール、エチレンオキシド、プロピレンオコシド、エピクロルヒドリン、テトラブチルアンモニウムクロライド、三臭化アルミニウムなどから選ばれた化合物。
上記開環(共)重合は、窒素またはアルゴンの雰囲気下で、反応容器に溶媒、環状オレフィンを含む単量体、分子量調節剤であるブタ−1−エン、ヘキサ−1−エンまたはオクタ−1−エンなどのα−オレフィンを仕込み、これに触媒を添加して、10〜150℃の温度範囲で行われる。開環(共)重合体の分子量は、単量体と触媒との量比、単量体と分
子量調節剤との量比、単量体の重合体への転化率、重合温度などにより制御することができる。
上記開環(共)重合の停止は、水、炭酸ガス、カルボン酸、アルデヒド化合物などを添加して行う。
触媒成分の除去は、重合体溶液に乳酸、リンゴ酸、シュウ酸などの化合物および水/アルコールを添加し、水/アルコール相に触媒成分を移行し、重合体溶液から触媒成分を分離・除去することによって行うことができる。また、他の方法として、活性炭、アルミナ、シリカ、粘土などで触媒成分を吸着し、これをろ過することにより、重合体溶液から触媒成分を除去する方法も用いることができる。
上記開環(共)重合に続いて行われる開環(共)重合体の水素化反応の方法は、特に限定されず、炭素・炭素不飽和結合を効率よく水素化できる方法であればよい。一般的には、水素化反応は、不活性溶媒中、水素化触媒の存在下で水素圧0.5〜15MPa、反応温度0〜200℃で行われる。不活性溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ドデカン等の炭素数5〜14の脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロデカン、メチルシクロヘキサン等の炭素数5〜14の脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の炭素数6〜14の芳香族炭化水素が好適に用いられる。これらのうちで、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエン、キシレンが最も好ましく用いられる。
上記水素化触媒としては、ニッケル、パラジウム、白金、コバルト、ルテニウム、ロジウムなどのVIII族金属またはその化合物をカーボン、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、珪藻土などの多孔性担体に担持した固体触媒;オクタン酸コバルト、オクタン酸ニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、酢酸パラジウム等のニッケル、コバルト、パラジウムなどのVIII族金属の有機カルボン酸塩;ベータジケトン化合物と有機アルミニウムまたは有機リチウムとの組み合わせ;RuHCl(Co)[PPh3]3、RuH2Cl[PPh3]3
、RuCl2[PPh3]3、RuHCl(Co)[PPh3]3、RhHCl(Co)[PPh3]3
IrHCl(Co)[PPh3]3等のルテニウム、ロジウム、イリジウム錯体などの均一触媒が挙げられる。
上記開環(共)重合後の脱触媒と同様の方法によって、重合体溶液から触媒成分を除去した後、水素化された開環(共)重合体の回収が行われる。
上記水素化された開環(共)重合体の回収は、重合体溶液から直接溶媒を除去する方法、上記アルコール、ケトン等の貧溶媒で重合体を凝固して分離する方法など、公知の方法によって回収することができる。
本発明に用いられるオレフィン開環(共)重合体の炭素・炭素不飽和結合は、少なくとも90%以上、好ましくは95%以上、さらに好ましくは99%以上水素化されていることが望ましい。オレフィン開環(共)重合体の主鎖および側鎖置換基の水素化の割合が上記範囲よりも低い場合は、熱化学安定性に乏しくなり、また、ゲル化、着色、変色などを生じやすくなる傾向にある。
本発明に用いられる環状オレフィン開環(共)重合体[I]は、上記縮合型リン酸エス
テル化合物[II]との相溶性の点から、25℃で、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素溶媒に溶解することが好ましい。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]のガラス転移温度(Tg)は、100℃〜
250℃、好ましくは120℃〜230℃、より好ましくは130℃〜200℃であることが望ましい。上記ガラス転移温度が上記範囲よりも低いと耐熱性の点で問題を生じるこ
とがあり、一方、上記範囲を超えると開環(共)重合体の靱性が低下する傾向にある。
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]の分子量は、ゲル・パーミエションクロマ
トグラフィー(GPC)法によって測定され、ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)が10,000〜200,000、好ましくは30,000〜100,000であり、重量平均分子量(Mw)が30,000〜300,000、好ましくは50,000〜200,000であることが望ましい。MnおよびMwが上記範囲よりも低いと、機械的強度および伸びが小さく、フィルムまたはシートとした際に割れやすくなる傾向にある。一方、上記範囲を超えると、フィルムまたはシートを作製する際に、溶液キャスト法(流延法)においては、重合体の溶液粘度が高くなりすぎるため取り扱いが困難となり、また、押し出し成形法または射出成形法においては、加工が困難となる傾向にある。
<縮合型リン酸エステル化合物[II]>
本発明に用いる縮合型リン酸エステル化合物[II]は、上記式(2)で表される。このような構造を有する縮合型リン酸エステル化合物[II]は、環状オレフィン開環(共)重合体[I]との相溶性が高く、透明性に優れた組成物を得ることができるため好ましい。
上記式(2)で表される縮合型リン酸エステル化合物[II]の具体例として、以下の化合物が挙げられるが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
1,3−ビス(フェニルホスフォリル)ベンゼン
1,3−ビス(ジフェニルホスフォリル)ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(アルキルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’,6'−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’,6'−ジエチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジブチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’−t−ブチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,3−ビス[ジ(2’−イソプロピルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン
1,3−ビス[ジ(2’−メチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス(ジフェニルホスフォリル)ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’,6’−ジエチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’,6’−ジイソプロピルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’−t−ブチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’−イソプロピルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
1,4−ビス[ジ(2’−メチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、
4,4’−ビス[ジ(2”,6”−ジメチルフェニル)ホスフォリルフェニル]ジメチルメタン
などが挙げられる。
これらのうちで、上記式(3)で表される縮合型リン酸エステル化合物[II]は、環状オレフィン開環(共)重合体[I]との相溶性が高く、透明性に優れた組成物を得ること
ができ、さらに耐熱性および機械特性も低下しにくいためより好ましい。
具体的には、工業的に広く用いられていることから、1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン、別名レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェート)、および1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジブチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼンが特に好ましい。
<環状オレフィン系樹脂組成物>
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、環状オレフィン開環(共)重合体[I]10
0重量部に対して、難燃剤として縮合型リン酸エステル化合物[II]を2〜40重量部、好ましくは3〜30重量部、特に好ましくは5〜20重量部の範囲で含んでいることが望ましい。上記縮合型リン酸エステル化合物[II]の量が上記範囲よりも低いと、充分な難燃性が得られない傾向にあり、一方、上記範囲を超えると、透明性の点で問題を生じることがあり、また、機械特性が大きく低下する傾向にある。
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、膜厚約100μmのフィルムとしたときに、ASTM-D1003に準拠して測定した全光線透過率が85%以上、より好ましくは88%以上であることが好ましい。全光線透過率が85%未満であると、光の損失が大きく所望の特性を発現できない傾向にある。
<他の成分>
上記環状オレフィン系樹脂組成物の透明性などの諸特性を損なわない範囲で、必要に応じて上記の樹脂組成物に他の難燃剤を添加することができる。上記の他の難燃剤としては、たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、下記式(5)で表される10−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシドなどが挙げられる。
Figure 2006328175
上記環状オレフィン開環(共)重合体[I]100重量部に対して、フェノール系、ラ
クトン系、リン系、チオエーテル系などの酸化防止剤を、0.01〜5重量部添加することにより、さらに耐熱劣化性を改良することができる。
上記酸化防止剤としては、たとえば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル−3−メチル−フェニル)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート]メタン、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸ステアレート、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、ペンタ
エリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]プロピオネート等のフェノール系酸化防止剤、ハイドロキノン系酸化防止剤、ビス−(2
,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニルホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル−5−メチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート−ジエチルエステル、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、トリス(4−メトキシ−3,5−ジフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト等のリン系2次酸化防止剤、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンズイミダゾール等のイオウ系2次酸化防止剤などが挙げられる。
さらに、本発明の環状オレフィン系樹脂組成物に対して、本発明の目的を損なわない範囲で、たとえば、レゾルシノール、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、滑材、離型材、帯電防止剤などの通常の添加剤を、1種以上添加することができる。
<成形体>
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物から形成される成形体は、種々の材料として用いられる。
その成形体の形状は、特に限定されるものでないが、フィルム、シート、薄膜、積層体などが挙げられる。これらのうちでは、フィルムまたはシートであることがより好ましい。
上記の樹脂組成物を成形する方法は、特に限定されず、溶液キャスト法(流延法)、押し出し成形法、圧縮成形法、射出成形法などを用いることができる。溶液キャスト法とは、樹脂組成物を溶媒に溶解して、その組成物の溶液を調製し、次いで、その溶液を支持体に塗工した後、溶媒を乾燥させることによって、フィルムまたはシートなどの成形体を得る方法である。これらのうちでは、熱履歴による重合体の劣化を抑制できる点で、溶液キャスト法が好ましい。
溶液キャスト法に用いる溶媒としては、環状オレフィン開環(共)重合体[I]および
縮合型リン酸エステル[II]を含む上記の樹脂組成物を、均一かつ透明に溶解できるため、芳香族化合物を用いることが好ましい。これにより、透明性および機械特性に優れた成形体を得ることができる。
<用途>
本発明の環状オレフィン系樹脂組成物は、優れた透明性、耐熱性、機性械特性および難燃性を活かして、光学材料をはじめ電気・電子部品の封止材料、保護膜材料、絶縁材料などとして有用である。
上記光学材料としては、たとえば、導光板、保護フィルム、接着フィルム、タッチパネル、透明電極基板、TFT用基板、カラーフィルター基板などが挙げられる。
上記電気・電子部品としては、たとえば、プリント配線基板の銅張積層板、高密度実装基板のビルドアップ多層配線層の層間絶縁膜、半導体パッケージ基板の絶縁材、半導体部品のトランスファー成型材の封止材、アンダーフィル用封止材、バッファーコート膜、パシベーション膜、ソルダーレジストの保護膜などが挙げられる。
上記絶縁材料としては、たとえば、電線・ケーブルの被覆材料、コンピューター、プリンター、複写機などのOA機器の絶縁材料などが挙げられる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、環状オレフィン開環(共)重合体の分子量(Mn、Mw)、ガラス転移温度(Tg)、共重合体中の組成解析、および環状オレフィン系樹脂組成物の残溶媒量、全光線透過率、難燃性、破断強度・破断伸びは下記の方法で測定した。
(1)数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)
ウォーターズ(WATERS)社製150C型ゲルパーミエションクロマトグラフィー(GPC)装置で、東ソー(株)製Hタイプカラムを用い、o−ジクロロベンゼンを溶媒として120℃で測定した。得られた分子量は標準ポリスチレン換算値である。
(2)ガラス転移温度(Tg)
ガラス転移温度は動的粘弾性で測定されるTanδ(貯蔵弾性率E’と損失弾性率E”との比Tanδ=E”/E’)の温度分散のピーク温度で測定した。動的粘弾性の測定はレオバイブロンDDV−01FP(オリエンテック製)を用い、測定周波数:10Hz、昇温速度:4℃/分、加振モード:単一波形、加振振幅:2.5μmの条件でTanδのピーク温度を測定した。
(3)共重合体中の組成解析
重合終了後の重合体溶液に残留する単量体を、ガスクロマトグラフィー(GC)で測定し、共重合体中の組成を求めた。
(4)残溶媒量
環状オレフィン系樹脂組成物中のトルエン以外の残留溶媒量を測定する場合、1gのフィルムをトルエン20mLに溶解または膨潤させて、フィルム中の残留溶媒を抽出し、ガスクロマトグラフィー装置HP−5890(ヒューレット・パッカード社製)に、カラムPoraplotQ(ヒューレット・パッカード社製)を装着して残留溶媒量を測定した。また、フィルム中の残留トルエン量を測定する場合には、1gのフィルムをシクロヘキサン20mLまたはアセトン20mLに溶解または膨潤させて、上記同手法で測定し、定量した。
(5)全光線透過率
ASTM-D1003に準拠し、環状オレフィン系樹脂組成物を、厚さ約100μmのフィルムにして、全光線透過率を測定した。
(6)難燃性測定評価法
(難燃性測定評価法1)
環状オレフィン系樹脂組成物からなるフィルムを50mm×200mmに切り、直径12.7mm、長さ200mmの筒状になるように丸め、その筒状にしたフィルムの一端が地面と対面し、その長手方向が地面と垂直になるように把持した。次に、他端を約20mmの火炎に3秒間さらした後離炎した。離炎後のフィルムの燃焼状態を観察し、4段階評価(◎:5秒以内に自己消火する、○:7秒以内に自己消火する、△:10秒以内に自己消火する、×:10秒以内に自己消火しない、または燃え尽きる)した。◎、○および△を良好と判断した。
(難燃性測定評価法2)
難燃性測定評価法1による評価後、消火直後に、再び端部を約20mmの火炎に3秒間さらした後離炎した。この操作をさらに2回繰り返し、離炎後消火に至るまでの時間の合計を3段階評価(◎:7秒以内に自己消火する、○:10秒以内に自己消火する、×:10秒以内に自己消火しない)した。◎および○を良好と判断した。
(7)破断強度・破断伸び
JIS K7113に準じて、試験片を引っ張り速度3mm/minで測定した。
[参考例1]
300mLのガラス製耐圧ビンに、窒素雰囲気下で、溶媒のトルエン80mL、4−メチルテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸メチル170mmol、および分子量調節剤として1−ヘキセン42.5mmolを仕込んだ
。これに、触媒成分としてトリエチルアルミニウム0.119mmol、六塩化タングステンのメタノール変性物[メタノール/タングステン=3(mol/mol)]0.017mmolを、この順に加えた。80℃で2時間重合を行い、メタノールで重合を停止した。単量体の環状オレフィン開環重合体への転化率は97%であった。重合反応溶液に水660mLおよび乳酸47.5mmolを加えて攪拌した後、静置分離した。重合反応溶液から、触媒成分の反応物を含む水相を除去した。この重合反応溶液をイソプロパノール3Lに加えて、開環重合体を凝固することで、未反応単量体を除去した。これを真空下、50℃で15時間乾燥し、環状オレフィン開環重合体Aを得た。
500mLのステンレス製耐圧反応器に、上記で得られた開環重合体A15gをトルエン200gに溶解させた溶液と、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム[RuHCl(CO)(PPh3)3]70ppm(ルテニウム原子換算)を加え、水素圧10MPaで、140℃、4時間水素化反応を行った。得られた溶液を乳酸水溶液で脱触後、イソプロパノールで凝固し、水素化された環状オレフィン開環重合体AHを得た。1H−NMR測定から求められた水素化率は99.7%であった。水素化率は、
メトキシカルボニル基に基づく3.2〜3.6ppmの吸収と、水素化されずに残った開環重合体の二重結合に隣接する水素に基づく5.4〜5.8ppmの吸収との相対比から算出した。また、開環重合体AHのMnは19,000、Mwは75,000であり、Mw/Mnは3.7であった。また、開環重合体AHのTgは168℃であった。
[参考例2]
トリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3,8−ジエン34mmol、4−メチルテ
トラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−4−カルボン酸メチル136mmolを添加した以外は、参考例1と同様の方法で、環状オレフィン開環共重合体Bおよび水素化された環状オレフィン開環共重合体BHを得た。1H−NMR測定から求め
られた水素化率は99.8%であった。開環共重合体BHのMnは18,000、Mwは72,000であり、Mw/Mnは4.0であった。また、開環共重合体BHのTgは148℃であった。開環共重合体BHのトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3,8−
ジエン由来の構造単位の割合は19.5mol%であった。
[参考例3]
2−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2−カルボン酸メチル85mmol、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−(2’,4’−ジメトキシフェニル)−4,5−カルボンイミド85mmolを添加した以外は、参考例1と同様の方法で、環状オレフィン開環共重合体Cおよび水素化された環状オレフィン開環共重合体CHを得た。1H−NMR測定から求められた水素化率は99.8%であっ
た。開環共重合体CHのMnは29,000、Mwは89,000であり、Mw/Mnは4.0であった。また、開環共重合体CHのTgは140℃であった。開環共重合体CHのテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−9−エン−N−(2’,6’−ジメトキシフェニル)−4,5−カルボンイミド由来の構造単位の割合は45mol%であった。
[実施例1]
開環重合体AH100重量部に対して、難燃剤として1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)3重量部、酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]0.3重量部およびトリス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.3重量部を添加して、20重量%トルエン溶液を作製した。
この溶液を、溶液キャスト法でポリエステルフィルム上に製膜した。150℃で2時間乾燥し、溶媒を除去して、膜厚99μmのフィルム1を得た。フィルム1は、Tgが165℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例2]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)10重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚100μmのフィルム2を得た。フィルム2は、Tgが163℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例3]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)30重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚103μmのフィルム3を得た。フィルム3は、Tgが162℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例4]
開環共重合体BHを用いた以外は、実施例2と同様の方法で、膜厚101μmのフィルム4を得た。フィルム4は、Tgが143℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例5]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)5重量部、および10−(2,5−ジヒドロキシフェニル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド5重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚105μmのフィルム5を得た。フィルム5は、Tgが162℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例6]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジブチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン10重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚100μmのフィルム6を得た。フィルム6は、Tgが160℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[実施例7]
開環共重合体CHを用いた以外は、実施例2と同様の方法で、膜厚102μmのフィルム7を得た。フィルム7は、Tgが137℃であり、難燃性に優れていた。その他の結果を表1に示す。
[比較例1]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)1重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚98μmのフィルム8を得た。フィルム8は、着火後自己消火しなかった。その他の結果を表1に示す。
[比較例2]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)50重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚103μmのフィルム9を得た。フィルム9は、難燃性に問題はないが、白濁しており非常に脆いフィルムであった。その他の結果を表1に示す。
[比較例3]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)の代わりに、トリオクチルホスフェート20重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚102μmのフィルム10を得た。フィルム10は、難燃性に劣っていた。その他の結果を表1に示す。
[比較例4]
1,3−ビス[ジ(2’,6’−ジメチルフェニル)ホスフォリル]ベンゼン(大八化学工業(株)製PX−200)の代わりに、水酸化アルミニウム20重量部を添加した以外は、実施例1と同様の方法で、膜厚100μmのフィルム11を得た。フィルム11は、白濁しており、難燃性に劣っていた。その他の結果を表1に示す。
Figure 2006328175
表1の結果から、開環重合体AHに対する難燃剤の量が少なすぎる場合は、所望の難燃性が得られず、一方、難燃剤の量が多すぎる場合は、難燃性に問題はないが、透明性および機械特性が低下することが分かる(実施例1〜3、比較例1および2)。また、開環重合体AHに、本発明に用いられる特定の難燃剤を組み合わせない場合は、透明性、難燃性および機械特性はいずれも劣ることが分かる(実施例1〜3、比較例3および4)。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表される構造単位を少なくとも90%以上有する環状オレフィン開環(共)重合体[I]100重量部と、
    下記一般式(2)で表される縮合型リン酸エステル化合物[II]2〜40重量部とを含む環状オレフィン系樹脂組成物。
    Figure 2006328175
    (式(1)中、A1〜A4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜15のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数3〜15の加水分解性のシリル基、炭素数3〜15のオキセタニル基、炭素数1〜15のN−置換イミド基、アルコキシ基の炭素数が1〜5であるアルコキシカルボニル基、トリアルキルシロキシカルボニル基、カーボナート基およびグリシジル基からなる群より選ばれる原子または置換基を表し、これらの置換基は炭素数1〜10のアルキレン基によって、互いに環状に結合していてもよく、さらにA1とA2とで炭素数1〜15のアルキリデン基、脂環構造、環状の芳香族構造、環状の酸無水物基または環状のカルボンイミド基を形成していてもよく、A1とA3とで形成される炭素数1〜15の脂環構造、環状の芳香族構造、環状の酸無水物基または環状のカルボンイミド基を形成していてもよく、mは0〜2の整数を示す。)
    Figure 2006328175
    (式(2)中、R1、R2、R4〜R6は、それぞれ独立に、炭素数5〜20のアリール基を表し、R3は炭素数6〜25のアリーレン基を表し、nは1〜3の整数を示す。)
  2. 前記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、前記式(1)中のmが1である構造単
    位を、全構造単位中40mol%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  3. 前記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、前記式(1)中のA1〜A4の少なくと
    も1つが、加水分解性のシリル基、アルコキシカルボニル基、オキセタニル基、カルボンイミド基、カーボナート基、グリシジル基および酸無水物基からなる群より選ばれる置換基である構造単位を、全構造単位中30mol%以上含むことを特徴とする請求項1または2に記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  4. 前記環状オレフィン開環(共)重合体[I]が、25℃で芳香族炭化水素溶媒に溶解す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  5. 前記環状オレフィン開環(共)重合体[I]のガラス転移温度が、100℃〜250℃
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  6. 前記縮合型リン酸エステル化合物[II]が、下記一般式(3)で表されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
    Figure 2006328175
    (式(3)中、A5〜A8は、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を表す。)
  7. 波長500nmの光線に対する光線透過率(ASTM-D1003)が85%以上である、膜厚100μmのフィルムを形成することができることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の環状オレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とする成形体。
  9. 前記成形体が、フィルムまたはシートであることを特徴とする請求項8に記載の成形体。
JP2005152162A 2005-05-25 2005-05-25 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体 Expired - Fee Related JP5109237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152162A JP5109237B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005152162A JP5109237B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006328175A true JP2006328175A (ja) 2006-12-07
JP5109237B2 JP5109237B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=37550215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005152162A Expired - Fee Related JP5109237B2 (ja) 2005-05-25 2005-05-25 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5109237B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037349A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Jsr Corp 樹脂組成物およびその成形体
WO2014192413A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 ポリプラスチックス株式会社 環状オレフィン系樹脂用曇り防止剤、当該曇り防止剤を含む環状オレフィン系樹脂組成物、ならびに、当該組成物を用いた光学材料及び光学部品
JP2014234433A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ポリプラスチックス株式会社 環状オレフィン系樹脂用曇り防止剤、当該曇り防止剤を含む環状オレフィン系樹脂組成物、ならびに、当該組成物を用いた光学材料及び光学部品
JP2015143313A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 ポリプラスチックス株式会社 レンズ用組成物及びレンズ
JP2015145436A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 ポリプラスチックス株式会社 レンズ用組成物及びレンズ
JP2017149898A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 難燃性樹脂組成物及び樹脂成形体

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59202240A (ja) * 1983-05-02 1984-11-16 Daihachi Kagaku Kogyosho:Kk 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH07216145A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Mitsubishi Chem Corp 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH107908A (ja) * 1996-06-25 1998-01-13 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JPH10204271A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Daihachi Chem Ind Co Ltd 透明性及び難燃性を有する成形材料用ポリエステル組成物
JP2000154322A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Grand Polymer:Kk 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2000344994A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Nippon A & L Kk 透明難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2003082074A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Jsr Corp ノルボルネン系開環(共)重合体およびその水素添加物
WO2005014690A1 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Zeon Corporation 重合性組成物及びその成形体
JP2006328174A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Jsr Corp 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59202240A (ja) * 1983-05-02 1984-11-16 Daihachi Kagaku Kogyosho:Kk 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH07216145A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Mitsubishi Chem Corp 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JPH107908A (ja) * 1996-06-25 1998-01-13 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JPH10204271A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Daihachi Chem Ind Co Ltd 透明性及び難燃性を有する成形材料用ポリエステル組成物
JP2000154322A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Grand Polymer:Kk 難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2000344994A (ja) * 1999-06-04 2000-12-12 Nippon A & L Kk 透明難燃性熱可塑性樹脂組成物
JP2003082074A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Jsr Corp ノルボルネン系開環(共)重合体およびその水素添加物
WO2005014690A1 (ja) * 2003-08-07 2005-02-17 Zeon Corporation 重合性組成物及びその成形体
JP2006328174A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Jsr Corp 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010037349A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Jsr Corp 樹脂組成物およびその成形体
WO2014192413A1 (ja) * 2013-05-31 2014-12-04 ポリプラスチックス株式会社 環状オレフィン系樹脂用曇り防止剤、当該曇り防止剤を含む環状オレフィン系樹脂組成物、ならびに、当該組成物を用いた光学材料及び光学部品
JP2014234433A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ポリプラスチックス株式会社 環状オレフィン系樹脂用曇り防止剤、当該曇り防止剤を含む環状オレフィン系樹脂組成物、ならびに、当該組成物を用いた光学材料及び光学部品
CN105264009A (zh) * 2013-05-31 2016-01-20 宝理塑料株式会社 环状烯烃系树脂用防雾斑剂、包含该防雾斑剂的环状烯烃系树脂组合物、以及使用该组合物的光学材料和光学部件
JP5924719B2 (ja) * 2013-05-31 2016-05-25 ポリプラスチックス株式会社 環状オレフィン系樹脂用曇り防止剤、当該曇り防止剤を含む環状オレフィン系樹脂組成物、ならびに、当該組成物を用いた光学材料及び光学部品
TWI561565B (ja) * 2013-05-31 2016-12-11 Polyplastics Co
JP2015143313A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 ポリプラスチックス株式会社 レンズ用組成物及びレンズ
JP2015145436A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 ポリプラスチックス株式会社 レンズ用組成物及びレンズ
JP2017149898A (ja) * 2016-02-26 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 難燃性樹脂組成物及び樹脂成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP5109237B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5109237B2 (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体
WO2005054312A1 (ja) 環状オレフィン系付加重合体の製造方法
WO2006067950A1 (ja) 環状オレフィン系付加共重合体の製造方法、環状オレフィン系付加共重合体およびその用途
WO2005019277A1 (ja) 環状オレフィン系付加重合体の製造方法
JP4826242B2 (ja) 環状オレフィン系付加重合体の製造方法
JP2006328358A (ja) 樹脂成形体、それを用いた積層体および該積層体の製造方法
KR100936842B1 (ko) 환상 올레핀계 개환 공중합체 및 그의 제조 방법 및 광학재료
JP4815875B2 (ja) 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体
JP4752211B2 (ja) 環状オレフィン系付加共重合体の製造方法、環状オレフィン系付加共重合体およびその用途
KR20050012761A (ko) 환상 올레핀계 부가 공중합체 및 광학 투명 재료
JP2010037349A (ja) 樹脂組成物およびその成形体
WO2008004573A1 (fr) Copolymère d'addition à base d'oléfines cycliques, procédé pour le produire et film retardant formé à partir dudit copolymère
JP2008231361A (ja) 環状オレフィン系付加共重合体、その製造方法およびその用途
JP5017793B2 (ja) 環状オレフィン系付加重合体の製造方法
JP4206899B2 (ja) 面実装型led素子
JP2006205723A (ja) 樹脂成形体の表面加工方法、樹脂成形体および光学材料
JP2005330376A (ja) 環状オレフィン系重合体のフィルムまたはシートの製造方法
JP3082616B2 (ja) 熱可塑性重合体の製造法
JP2008013709A (ja) 環状オレフィン系付加共重合体およびその製造方法ならびに用途
JP2008045069A (ja) 環状オレフィン系付加共重合体およびその製造方法ならびに用途
JP4363145B2 (ja) 積層体および積層体の製造方法
JP4075687B2 (ja) 環状オレフィン系開環共重合体およびその製造方法並びに光学材料
JP2007332256A (ja) 環状オレフィン系付加共重合体の製造方法、環状オレフィン系付加共重合体ならびにその用途
JP2010248339A (ja) 樹脂組成物およびその成形体
JP2007009044A (ja) 環状オレフィン付加重合体の製造方法および環状オレフィン付加重合体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5109237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees