JPH07216145A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性熱可塑性樹脂組成物

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JPH07216145A
JPH07216145A JP842794A JP842794A JPH07216145A JP H07216145 A JPH07216145 A JP H07216145A JP 842794 A JP842794 A JP 842794A JP 842794 A JP842794 A JP 842794A JP H07216145 A JPH07216145 A JP H07216145A
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JP842794A
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Yoshihiro Kurasawa
義博 倉沢
Koji Nishida
耕治 西田
Suetsugi Kakiichi
末次 柿市
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の成分(a)〜(d)を含有する難燃性
熱可塑性樹脂組成物。 (a)ポリフェニレンエーテル 10〜70重量部 (b)ポリオレフィン 30〜90重量部 (c)一般式(I) 【化5】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は各々水素、ハロゲン、置換又は非置換アル キル、シクロアルキル、置換又は非置換アリール、Xはアリーレン、nは0〜5 の整数)で示されるリン酸エステル及び/又はその縮合物を成分(a)及び(b )の合計100重量部に対して 1〜50重量部 (d)ポリリン酸アンモニウムと環状含窒素化合物又はその重合体との混合物を 成分(a)及び(b)の合計100重量部に対して 3〜80重量部 【効果】 難燃性と耐熱性及び機械的強度のバランスが
優れた樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性と耐熱性及び機
械的性質が優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル(以下「PP
E」という)は、優れた難燃性、耐熱性、寸法安定性、
非吸湿性及び電気特性などを有するエンジニアリングプ
ラスチックとして知られているが、溶融流動性が悪く成
形加工が困難であり、かつ耐溶剤性、耐衝撃性が劣ると
いう欠点がある。
【0003】一方、ポリオレフィンは、成形加工性、耐
溶剤性、機械的強度が優れ、低比重で安価なプラスチッ
クとして、自動車部品や電気・電子機器部品、家電製品
等の分野で幅広く使用されている。
【0004】そこで、この両樹脂を混ぜ合わせ、互いの
短所を相補い、長所を引き出せば、成形性、機械的強
度、耐熱性及びコスト的に優れた樹脂が得られ、利用分
野の広い優れた樹脂材料の提供が可能となり、その工業
的意味は非常に大きい。
【0005】しかしながらPPEとポリオレフィンのブ
レンド組成物には、PPEが本来持っている優れた難燃
性が失なわれている。そこで両者のブレンド組成物を難
燃化するには多量の難燃剤が必要であるが、得られる難
燃性は必ずしも満足なものではなく、また多量の難燃剤
を配合するため、機械的強度を著しく損なうという欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決し、PPEとポリオレフィンのブレンド組成物に
基づく、難燃性と耐熱性及び機械的強度が優れた難燃性
熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、PPE、ポ
リオレフィン及び特定の難燃剤からなる樹脂組成物が難
燃性と機械的性質が優れていることを見出し、本発明に
到達した。
【0008】すなわち、本発明は、下記の成分(a)、
(b)、(c)及び(d)を含有することを特徴とする
難燃性熱可塑性樹脂組成物である。 (a)PPE 10〜70重量部 (b)ポリオレフィン 30〜90重量部 (c)一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】 〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は各々水素原子、ハロゲン原子、アルキル基 、シクロアルキル基、アリール置換アルキル基、アリール基、ハロゲン置換アリ ール基又はアルキル置換アリール基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよ い。Xはアリーレン基を表す。nは0〜5の整数を表す(異なるn値を有する縮 合物の組成物では、nはそれらの平均値を表す)〕 で示されるリン酸エステル及び/又はその縮合物を成分(a)及び(b)の合計 100重量部に対して 1〜50重量部 (d)ポリリン酸アンモニウムと環状含窒素化合物又はその重合体との混合物を 成分(a)及び(b)の合計100重量部に対して 3〜80重量部 以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】〈構成成分〉本発明で使用するPPE
(a)は、一般式(II)
【0012】
【化3】
【0013】(式中、Q1 は各々ハロゲン原子、第一級
若しくは第二級アルキル基、アリール基、アミノアルキ
ル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化
水素オキシ基を表し、Q2 は各々水素原子、ハロゲン原
子、第一級若しくは第二級アルキル基、アリール基、ハ
ロアルキル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキ
シ基を表し、mは10以上の整数を表す)で示される構
造を有する単独重合体又は共重合体である。
【0014】Q1 及びQ2 の第一級アルキル基の好適な
例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n
−アミル、イソアミル、2−メチルブチル、n−へキシ
ル、2,3−ジメチルブチル、2−、3−若しくは4−
メチルペンチル又はヘプチルである。第二級アルキル基
の好適な例は、イソプロピル、sec −ブチル又は1−エ
チルプロピルである。多くの場合、Q1 はアルキル基又
はフェニル基、特に好ましくは炭素数1〜4のアルキル
基であり、Q2 は水素原子である。
【0015】好適なPPEの単独重合体としては、例え
ば、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単
位からなるものである。好適な共重合体としては、上記
単位と2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル単位との組合せからなるランダム共重合体であ
る。多くの好適な単独重合体又はランダム共重合体が、
特許及び文献に記載されている。例えば、分子量、溶融
粘度及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する分子構成
部分を含むPPEもまた好適である。
【0016】本発明で使用するPPE(a)は、クロロ
ホルム中で測定した30℃の固有粘度が0.2〜0.8
dl/gであるものが好ましい。更に好ましくは固有粘度が
0.2〜0.7dl/gのものであり、とりわけ好ましくは
固有粘度が0.25〜0.6dl/gのものである。固有粘
度が0.2dl/g未満では組成物の耐衝撃性が不足し、
0.8dl/g超過では組成物の成形性と成形品外観に難が
生じる。
【0017】次に本発明で用いるポリオレフィン(b)
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、3−
メチルブテン−1、4−メチルペンテン−1等のα−オ
レフィンの単独重合体、又はこれらα−オレフィンのラ
ンダム若しくはブロック等の共重合体、あるいはこれら
のα−オレフィンを主成分(50重量%以上)としたそ
の他のコモノマーとの共重合体である。
【0018】ここで用いられるコモノマーの具体例とし
ては、ブタジエン、イソプレン、ジシクロペンタジエ
ン、1,4−ヘキサジエン、4−エチリデン−2−ノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン等のジエン類;アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、酢酸ビニル、メタク
リル酸メチル、マレイン酸イミド等の不飽和酸又はその
誘導体;スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族アル
ケニル化合物等が挙げられ、これらは単独若しくは2種
類以上組み合わせて用いることも可能である。
【0019】本発明では非晶性又は結晶性のポリオレフ
ィンを用いることができるが、好ましくは結晶性を示す
ものである。これらの中でも、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ(1−ブテン)、エチレン−プロピレン共
重合体、ポリ(3−メチルブテン−1)、ポリ(4−メ
チルペンテン−1)が好ましい。
【0020】これらポリオレフィンの230℃、2.1
6kg荷重でのメルトフローレート(以下「MFR」とい
う)は0.01〜300g/10分であることが好ましく、
より好ましくは0.05〜100g/10分である。MFR
が0.01g/10分未満では成形性が不足し、300g/10
分を超過すると機械的強度が不満足である。
【0021】次に本発明で用いるリン酸エステル及び/
又はその縮合物(c)は、下記一般式(I)で示される
化合物である。
【0022】
【化4】
【0023】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、X及び
nは前記と同じ)
【0024】一般式(I)で、n=0はリン酸エステル
単量体を示す。代表的なリン酸エステル単量体として
は、例えばトリフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、トリキシレニルホスフェート等を挙げるこ
とができる。縮合物ではnは1〜5の値をとり得るが、
好ましくは平均値で1〜3である。またR1 、R2 、R
3 及びR4 のうち少なくとも一つがアリール基であるこ
とが好ましく、特に好ましくはR1 、R2 、R3 及びR
4 のすべてがアリール基であることである。好ましいア
リール基としてはフェニル、キシレニル、クレジル又は
これらのハロゲン化誘導体が挙げられる。また、好まし
いXのアリーレン基としては、レゾルシノール、ハイド
ロキノン、ビスフェノールA、ビフェノール又はこれら
のハロゲン化誘導体からそれぞれ2個の水酸基が離脱し
た残基を挙げることができる。
【0025】リン酸エステル及び/又はその縮合物
(c)中のリン含量は3重量%以上であることが好まし
く、特に好ましくは5重量%以上である。リン含量が3
重量%未満では難燃効果が不十分である。次に本発明で
用いるポリリン酸アンモニウムと環状含窒素化合物又は
その重合体との混合物(d)は、ポリリン酸アンモニウ
ム80〜50重量%と環状含窒素化合物又はその重合体
20〜50重量%からなる混合物が好ましい。ここで用
いるポリリン酸アンモニウムは、次式 (NH4 PO3 )r (式中、rは200〜1,000である)
【0026】の構造を持つ重合体である。かかるポリリ
ン酸アンモニウムは公知の製造法(例えば、特開昭63
−61055号公報)により得ることができる。本発明
で用いるポリリン酸アンモニウムは、その粒子表面を水
に不溶性のポリウレタン、ポリイソシアヌレート、ポリ
尿素、ポリカルボジイミド、メラミン/ホルムアルデヒ
ド樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で被覆してあってもよ
く、それらの樹脂量は0.5〜25重量%の範囲が好ま
しい。また、本発明で用いるポリリン酸アンモニウムの
粒度は径45μm 未満の粒子が99%以上であることが
好ましい。
【0027】本発明で用いる環状含窒素化合物又はその
重合体とは、窒素原子を環内に持つ環状単量体又はそれ
からなる重合体である。窒素原子を環内に持つ環状単量
体としては、例えばメラミン、シアヌル酸、イソシアヌ
ル酸、イソシアヌレート、メラミン/イソシアヌレート
等が挙げられる。これらは単一で用いても、2種類以上
を組み合わせて用いてもよい。これらの中でもイソシア
ヌレートが好ましく、特に好ましくはトリス(2−ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレートである。
【0028】また、本発明では耐熱性を向上させる意味
から、上記単量体の重合体を用いることが好ましい。か
かる重合体の製造法は、2官能以上の上記単量体と、こ
の官能基と反応しうる基を2個以上持つ化合物とを縮合
させて得ることができる。例えばトリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートとカルボン酸誘導体構造を
2個以上持つ化合物とを縮合させて得ることができる。
【0029】〈構成成分の組成比〉以上述べた成分
(a)〜(d)の組成比は、成分(a)と成分(b)の
合計100重量部に対して下記のとおりである。 成分(a):10〜70重量部、好ましくは20〜65
重量部、とりわけ好ましくは30〜60重量部である。
成分(a)が10重量部未満では耐熱性、難燃性が不満
足であり、70重量部超過では成形性及び耐衝撃性が不
満足となる。
【0030】成分(b):30〜90重量部、好ましく
は35〜80重量部、とりわけ好ましくは40〜70重
量部である。成分(b)が30重量部未満では成形性及
び耐衝撃性が不満足であり、90重量部超過では耐熱
性、難燃性が不満足である。
【0031】成分(c):1〜50重量部、好ましくは
3〜40重量部、とりわけ好ましくは5〜30重量部で
ある。また、成分(a)と成分(c)の配合割合が重量
比で、(c)/(a)=2/98〜50/50であるこ
とが好ましく、より好ましくは4/96〜40/60、
とりわけ好ましくは6/94〜30/70である。成分
(c)が1重量部未満では難燃性が不満足であり、50
重量部超過では耐熱性が不足する。
【0032】成分(d):3〜80重量部、好ましくは
6〜65重量部、とりわけ好ましくは10〜50重量部
である。また、成分(b)と成分(d)の配合割合が重
量比で、(d)/(b)=5/95〜80/20である
ことが好ましく、より好ましくは10/90〜60/4
0、とりわけ好ましくは15/85〜50/50であ
る。成分(d)が3重量部未満では難燃性が不足し、8
0重量部超過では耐熱性、機械的強度が不満足である。
また、成分(c)と成分(d)の配合割合は重量比で
(c)/(d)=5/95〜95/5であることが好ま
しく、より好ましくは10/90〜90/10、とりわ
け好ましくは15/85〜85/15である。
【0033】〈付加的成分〉本発明の難燃性熱可塑性樹
脂組成物には、他の付加的成分を添加することができ
る。例えば、エラストマー等の耐衝撃性改良材、酸化防
止剤、耐候性改良剤、造核剤、他の難燃剤又はドリップ
防止剤等の難燃助剤等の添加剤を、あるいは可塑剤又は
流動性改良剤等を付加的成分として使用できる。また、
PPEとポリオレフィンの相溶性を改善する意味から、
相溶化剤成分を加えることが好ましく、代表的な相溶化
剤としては部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役
ジエン共重合体や、ポリオレフィン−ポリスチレン共重
合体、ポリオレフィン−PPE共重合体等が挙げられ
る。また有機・無機充填剤、補強剤、例えばガラス繊
維、マイカ、タルク、ワラストナイト、チタン酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、シリカ等の添加は、剛性、耐熱
性、寸法精度等の向上に有効である。実用のために各種
着色剤及びそれらの分散剤なども周知のものが使用でき
る。
【0034】〈組成物の製造及び成形法〉本発明の難燃
性熱可塑性樹脂組成物を得るための溶融混練機として
は、熱可塑性樹脂について一般に実用されている混練機
が適用できる。例えば、一軸又は多軸混練押出機であ
り、またロール、バンバリーミキサー等であってもよ
く、成形温度は通常180〜350℃である。
【0035】また、混練の方法は、全成分をブレンドし
てから同時に混練する方法、あらかじめ予備混練したブ
レンド物を用いて混練する方法、押出機の途中にいくつ
かのフィード口を設け、逐次各成分をフィードする方法
等が挙げられる。なかでも、成分(a)と成分(c)、
成分(b)と成分(d)をそれぞれ予備混練する方法が
特に好ましい。また、成分(a)と成分(c)、成分
(b)と成分(d)のそれぞれ予備混練物をドライブレ
ンドし、成形工程に供することも好ましい。
【0036】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物の成形
加工法は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂に
ついて一般に用いられている成形法、すなわち射出成
形、中空成形、押出成形、シート成形、熱成形、回転成
形、積層成形、プレス成形等の各種成形法が適用でき
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。使用
した各成分は以下のとおりである。
【0038】PPE(a):日本ポリエーテル社製、ポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
(30℃におけるクロロホルム中で測定した固有粘度が
0.3dl/g)
【0039】ポリオレフィン(b):三菱油化社製、エ
チレン−プロピレン共重合体(商品名:三菱ポリプロB
C5DQ、MFR:2.4)
【0040】リン酸エステル(c):大八化学社製、リ
ン酸エステル縮合物(商品名:CR733S、リン含量
10.7%、平均分子量約600)
【0041】ポリリン酸アンモニウムと環状含窒素化合
物又はその重合体との混合物(d):ヘキスト社製、ポ
リリン酸アンモニウムとイソシアヌレート縮合物との混
合物(商品名:ホスタフラムTP AP750)
【0042】SEPS(相溶化剤成分):クラレ社製、
水素添加スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(商
品名:セプトン2104、スチレン含量65重量%)を
用いた。
【0043】その他の難燃剤:Br−PS:フェロ社
製、臭素化ポリスチレン(商品名:パイロチェック68
PB、臭素含有量68重量%) Sb23 :住友金属鉱山社製、三酸化アンチモン
【0044】実施例1及び2並びに比較例1、3、4、
及び5 表1に示した各成分を同表に示した配合比でスーパーミ
キサーにて充分混合撹拌した。次いでこれを二軸型押出
機(日本製鋼所社製TEX44)を用いて、設定温度2
30℃、スクリュー回転数250rpm で溶融混練し、樹
脂組成物とした後、ペレットとした。
【0045】上記の樹脂組成物のペレットから、インラ
インスクリュー式射出成形機(日本製鋼所社製型締め力
100T)を用い、シリンダー温度260℃、金型冷却
温度60℃にて射出成形を行い、試験片を作成した。
【0046】なお、射出成形に際しては、その直前まで
減圧乾燥器を用い、0.1mmHg、80℃の条件で48時
間乾燥を行った。また、射出成形された試験片は、成形
直後にデジケータに入れ、23℃にて4〜6日間静置し
た後、評価試験を行い結果を表1に示した。
【0047】なお、各物性値と諸特性は、下記の方法に
より測定した。 (1)曲げ弾性率 ISO R178-1974 Procedure 12(JIS K 7203)に準じ、イン
ストロン試験機を用い、23℃で測定した。
【0048】(2)熱変形温度 HDTテスター(東洋精機製作所社製)を用いて、JIS
K 7207に準じて4.6kg荷重で評価した。
【0049】(3)燃焼性試験 射出成形試験片〔厚さ1/16インチ(1.59mm)〕
を用いてUL94垂直試験を行い、燃焼時間を測定し、
下記の3ランクで評価した。 1.V−0 2.V−1 3.Not V−1(V−1未達)
【0050】
【表1】
【0051】実施例3及び比較例2 表1に示した各成分のうち、成分(a)、成分(c)及
びSEPSの3成分並びに成分(b)及び成分(d)の
2成分をそれぞれ別々に予備混練を行った以外は、実施
例1及び2と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0052】実施例4 表1に示した各成分のうち、成分(a)、成分(c)及
びSEPSの3成分並びに成分(b)及び成分(d)の
2成分をそれぞれ別々に予備混練した。次いでこの両予
備混練物をドライブレンドにて充分混合し、実施例1及
び2と同様に射出成形及び評価を行った。結果を表1に
示す。
【0053】
【発明の効果】上記評価試験の結果から、本発明の難燃
性熱可塑性樹脂組成物は、難燃性と耐熱性及び機械的強
度のバランスが優れていることがわかる。したがって、
その用途は広く、工業的に有用な材料となりうるもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(a)、(b)、(c)及び
    (d)を含有することを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂
    組成物。 (a)ポリフェニレンエーテル 10〜70重量部 (b)ポリオレフィン 30〜90重量部 (c)一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は各々水素原子、ハロゲン原子、アルキル基 、シクロアルキル基、アリール置換アルキル基、アリール基、ハロゲン置換アリ ール基又はアルキル置換アリール基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよ い。Xはアリーレン基を表す。nは0〜5の整数を表す(異なるn値を有する縮 合物の組成物では、nはそれらの平均値を表す)〕 で示されるリン酸エステル及び/又はその縮合物を成分(a)及び(b)の合計 100重量部に対して 1〜50重量部 (d)ポリリン酸アンモニウムと環状含窒素化合物又はその重合体との混合物を 成分(a)及び(b)の合計100重量部に対して 3〜80重量部
JP842794A 1994-01-28 1994-01-28 難燃性熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH07216145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328175A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Jsr Corp 環状オレフィン系樹脂組成物およびその成形体
WO2008047583A1 (fr) * 2006-09-29 2008-04-24 Zeon Corporation Composition de résine durcissable, corps composite, corps moulé, lamellé et carte de circuit imprimé multicouche

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