JP2003086442A - 巻線型コイル部品の製造方法及びコイル部品 - Google Patents

巻線型コイル部品の製造方法及びコイル部品

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JP2003086442A JP2001276919A JP2001276919A JP2003086442A JP 2003086442 A JP2003086442 A JP 2003086442A JP 2001276919 A JP2001276919 A JP 2001276919A JP 2001276919 A JP2001276919 A JP 2001276919A JP 2003086442 A JP2003086442 A JP 2003086442A
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Yoshio Hanato
義夫 花登
Shinichi Kurano
慎一 倉野
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤを巻回した巻線部に接着剤(樹脂)が
ほとんど付着しておらず、温度サイクルによる断線やワ
イヤ被膜の劣化による絶縁抵抗の劣化などの少ない、信
頼性の高い巻線型コイル部品及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 コア1の両端側に配設されたフランジ部
3a,3bに対向するフランジ部対向領域12a,12
bが、該フランジ部対向領域12a,12bに挟まれた
部分12cより突出した構造を有する支持体12を用
い、フランジ部対向領域12a,12bに接着剤7を塗
布するとともに、塗布された接着剤7を、コア1のフラ
ンジ部3a,3bに転写し、接着剤7が転写されたフラ
ンジ部3a,3bに磁性体板6を接合した後、接着剤7
を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コイル部品及び
その製造方法に関し、詳しくは、ワイヤが巻回される巻
芯部の両端側に配設された一対のフランジ部の、一方の
フランジ部から他方のフランジ部にわたるように磁性体
板を接着、固定した構造を有する巻線型コイル部品及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、巻線型コイル部品の一つに、図
4に示すような構造を有するコイル部品がある。このコ
イル部品は、図5に示すように、コア51の巻芯部52
に、ワイヤ54を巻回し、ワイヤ54の両端部を、コア
51の両端部のフランジ部53a,53bに設けられた
電極55に接続するとともに、図4に示すように、磁性
体板56を接着剤(樹脂)57により、一方のフランジ
部53a及び他方のフランジ部53bに接着、固定し
て、一方のフランジ部53aと他方のフランジ部53b
を連結することにより製造されている。
【0003】なお、この図4のコイル部品においては、
磁性体板56が接着剤(樹脂)57によりフランジ部5
3a,53bに接着、固定されているとともに、巻芯部
52にワイヤ54を巻回した巻線部58の周囲(全周)
も接着剤(樹脂)57により被覆されている。
【0004】また、図6は、従来の他のコイル部品を示
す図であり、このコイル部品は、巻芯部52にワイヤ5
4を巻回した巻線部58の上部のみが、接着剤57によ
り被覆されており、巻線部58の側面や下面が露出した
構造を有している。
【0005】ところで、図4に示すような、巻線部58
の周囲(全周)が接着剤(樹脂)57により被覆された
コイル部品は、例えば、モールド工法などの方法によ
り、巻線部58の全体を接着剤(樹脂)57でモールド
することにより製造されている。
【0006】また、図6に示すような、巻線部58の上
部のみが、接着剤(樹脂)57により被覆されたコイル
部品は、(1)図7に示すように、ディスペンサ61を用
いて接着剤(樹脂)57を塗布し、磁性体板56(図
6)を接合した後、接着剤(樹脂)57を硬化させる方
法、あるいは、(2)図8(a)に示すように、上面が平坦
な支持体62上に接着剤(樹脂)57を塗布し、図8
(b)に示すように、巻芯部52にワイヤ54が巻回され
た巻線部58及びフランジ部53a,53bを押し付け
て、接着剤(樹脂)57を巻線部58及びフランジ部5
3a,53bに転写した後、磁性体板56(図6)を接
合し、接着剤(樹脂)57を硬化させる方法などの方法
により製造されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の図4の
コイル部品や図6のコイル部品のように、巻線部58の
全周又は一部が、接着剤(樹脂)57により被覆された
構造を有するコイル部品の場合、(1)ワイヤ54と接着
剤(樹脂)57の線膨張係数の相違に起因する温度サイ
クルによる断線、(2)接着剤(樹脂)57の吸湿による
ワイヤ54の被膜の劣化(すなわち、加水分解などによ
る劣化の加速)、(3)接着剤(樹脂)57に含有される
物質とワイヤ54の被膜との化学反応によるワイヤ54
の被膜の劣化(絶縁抵抗の劣化)などが発生するという
問題点がある。
【0008】ところで、このような問題点を解決しよう
とすると、巻線部に接着剤(樹脂)を付着させることな
く、磁性体板を接着剤(樹脂)を介してコアのフランジ
部に接着、固定することが必要になる。
【0009】しかし、図7に示す方法のように、ディス
ペンサ61を用いて両端側のフランジ部53a,53b
にのみ接着剤(樹脂)57を塗布しようとすると、(a)
各コア51ごとに、しかも、個々のフランジ部53a,
53bごとに接着剤(樹脂)57を塗布することが必要
になり、工程時間が長くなる、(b)ディスペンサ61の
先端の位置決め精度を高くすること、接着剤(樹脂)5
7の塗布量の精度を高くすることが必要で、設備コスト
の増大を招くなどの問題点がある。
【0010】また、図8(a),(b)に示す方法のよう
に、上面が平坦な支持体62上に接着剤(樹脂)57を
塗布し、これをフランジ部53a,53bに転写する方
法の場合、(a)通常の方法では、巻線部58にも接着剤
(樹脂)57が塗布されてしまう、(b)巻線部58に塗
布されないように、支持体62上への接着剤(樹脂)5
7の塗布厚を薄くすると、接着剤の必要量を確保するこ
とができず、磁性体板56とフランジ部53a,53b
の接着強度が低下する、(c)巻線部58に接着剤(樹
脂)57が付着しないようにフランジ部53a,53b
の高さを高くすると、製品の高さが高くなるというよう
な問題点がある。
【0011】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、ワイヤを巻回した巻線部に接着剤がほとんど付着
しておらず、温度サイクルによる断線やワイヤ被膜の劣
化による絶縁抵抗の劣化などの少ない、信頼性の高い巻
線型コイル部品及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の巻線型コイル部品の製造方
法は、(a)巻芯部と、該巻芯部の両端側に配設された一
対のフランジ部とを備えたコアの、前記巻芯部にワイヤ
を巻回するとともに、巻回されたワイヤの端末を前記フ
ランジ部の所定の位置に配設された電極に接続する工程
と、(b)前記コアの両端側に配設された前記一対のフラ
ンジ部と対向するフランジ部対向領域が、該フランジ部
対向領域に挟まれた部分より突出した構造を有する支持
体の、前記フランジ部対向領域に接着剤を塗布する工程
と、(c)前記支持体の前記フランジ部対向領域に塗布さ
れた接着剤を、前記コアの一対のフランジ部に転写する
工程と、(d)前記接着剤が転写された前記一対のフラン
ジ部に、一方のフランジ部から他方のフランジ部にわた
るように磁性体板を接合する工程と、(e)前記接着剤を
硬化させることにより、前記磁性体板を前記一対のフラ
ンジ部に固定する工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0013】コアの両端側に配設されたフランジ部に対
向するフランジ部対向領域が、該フランジ部対向領域に
挟まれた部分より突出した構造を有する支持体を用い、
フランジ部対向領域に接着剤を塗布し、塗布された接着
剤を、コアのフランジ部に転写した後、接着剤が転写さ
れたフランジ部に磁性体板を接合し、接着剤を硬化させ
ることにより、ワイヤが巻回された巻線部に実質的に接
着剤を付着させることなく、磁性体板を一対のフランジ
部に固着させることが可能になり、温度サイクルによる
断線やワイヤ被膜の劣化による絶縁抵抗の劣化などを抑
制することが可能で、信頼性の高い巻線型コイル部品を
効率よく製造することが可能になる。なお、本願発明に
おいては、接着剤の種類に特別の制約はないが、好適な
接着剤として、例えば、熱硬化型エポキシ樹脂などが挙
げられる。
【0014】また、本願発明(請求項2)の巻線型コイ
ル部品は、巻芯部の両端側に一対のフランジ部が配設さ
れたコアの、前記巻芯部にワイヤを巻回し、ワイヤの端
末を前記フランジ部の所定の位置に配設された電極に接
続するとともに、前記一対のフランジ部を構成する一方
のフランジ部から他方のフランジ部にわたるように磁性
体板を一対のフランジ部に接着、固定した構造を有する
巻線型コイル部品であって、前記磁性体板と前記フラン
ジ部が接着剤により接着、固定されており、前記巻芯部
にワイヤを巻回した巻線部には、実質的に接着剤が塗布
されていないことを特徴としている。
【0015】本願発明(請求項2)の巻線型コイル部品
は、巻芯部にワイヤを巻回し、その端末をフランジ部の
所定の位置に配設された電極に接続するとともに、一対
のフランジ部を、磁性体板により連結した構造を有する
巻線型コイル部品であり、磁性体板とフランジ部が接着
剤により接着され、一対のフランジ部が磁性体板により
確実に連結されていることから、所望の特性を確保する
ことが可能になるとともに、巻芯部にワイヤを巻回した
巻線部には、実質的に接着剤が塗布されていないことか
ら、温度サイクルによる断線やワイヤ被膜の劣化による
絶縁抵抗の劣化などを抑制、防止することが可能で、信
頼性の高い巻線型コイル部品を提供することが可能にな
る。
【0016】また、請求項3の巻線型コイル部品は、請
求項1記載の方法により製造されたものであることを特
徴としている。
【0017】請求項1の方法により製造された巻線型コ
イル部品は、磁性体板とフランジ部が接着剤により確実
に接着されているとともに、巻芯部にワイヤが巻回され
た巻線部には、実質的に接着剤が塗布されていないの
で、温度サイクルによる断線やワイヤ被膜の劣化による
絶縁抵抗の劣化などを抑制、防止することが可能で、信
頼性の高い巻線型コイル部品をより確実に提供すること
ができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0019】図1は本願発明の一実施形態にかかる巻線
型コイル部品を示す図である。この巻線型コイル部品
は、フェライトからなり、巻芯部2と、巻芯部2の両端
側に配設されたフランジ部3a,3bとを備えたコア1
と、コア1の巻芯部2に巻回され、端末がフランジ部3
a,3bの下部に配設された電極5に接続されたワイヤ
4と、一方側のフランジ部3aから他方側のフランジ部
3bにわたるように配設されて一対のフランジ部3a,
3bを連結する磁性体板(この実施形態ではフェライト
板)6を備えている。そして、この巻線型コイル部品に
おいては、磁性体板6とフランジ部3a,3bが接着剤
(この実施形態では、樹脂系接着剤)7により接着さ
れ、巻芯部2にワイヤ4を巻回した巻線部8には、実質
的に接着剤7が塗布されていない構造を有している。
【0020】上述のような構造を有するこの実施形態の
巻線型コイル部品は、磁性体板6とフランジ部3a,3
bが接着剤により接着され、一対のフランジ部3a,3
bが磁性体板6により連結されているので、コア1を貫
通し、周回する磁路が形成され、所望の電気的特性を得
ることが可能になるとともに、巻芯部2にワイヤ4を巻
回した巻線部8には、実質的に接着剤が塗布されていな
いことから、温度サイクルによる断線やワイヤ被膜の劣
化による絶縁抵抗の劣化などを防止して、高い信頼性を
実現することができる。
【0021】次に、この巻線型コイル部品の製造方法に
ついて説明する。 (1)まず、図2(a)に示すように、コア1の巻芯部2に
ワイヤ4を巻回し、端末をフランジ部3a,3bの下部
に配設された電極5に接続した巻線済みコア1aをチャ
ック機構11により保持する。なお、この実施形態で
は、複数の巻線済みコア1aを同時にチャック、保持す
ることが可能なチャック機構11を用いている。巻線済
みコア1aを保持する方法としては、真空吸引により巻
線済みコア1aを吸着、保持する方法、弾性材料からな
る保持手段により巻線済みコア1aを挟み込んで保持す
る方法などが例示されるが、これに限られるものではな
い。
【0022】(2)それから、図2(b)に示すように、側
断面形状が凹型であって、コア1の両端側に配設された
フランジ部3a,3bに対向するフランジ部対向領域1
2a,12bが、フランジ部対向領域12a,12bに
挟まれた部分12cより突出した構造を有する支持体1
2を用意し、接着剤(この実施形態では樹脂系接着剤)
7が入ったポット13から接着剤7を供給して、支持体
12のフランジ部対向領域12a,12bに、所定の塗
布厚になるように接着剤7を塗布する。
【0023】(3)次に、チャック機構11とともに巻線
済みコア1aを降下させて、複数の巻線済みコア1aの
フランジ部3a,3bに同時に接着剤7を転写する。こ
のとき、接着剤7は、各巻線済みコア1aの巻線部8に
は塗布されず、フランジ部3a,3bにのみ塗布され
る。
【0024】(4)それから、図3に示すように、シリコ
ンゴムなどの弾性体からなり、磁性体板(この実施形態
ではフェライト板)6がセットされる複数の凹部14a
を備えた保持治具(組み立て治具)14の、各凹部14
aに磁性体板6をセットし、チャック機構11により保
持された複数の巻線済みコア(フランジ部3a,3bに
接着剤7が塗布された巻線済みコア)1aを降下させ
て、保持治具14の凹部14a内にセットされた磁性体
板6に当接させ、磁性体板6を、巻線済みコア1aの両
端側のフランジ部3a,3bの下部に接着剤7を介して
接合させる。
【0025】(5)その後、磁性体板6がフランジ部3
a,3bに接合された複数の巻線済みコア1aを、保持
治具(組み立て治具)14ごと硬化炉に入れ、接着剤7
を硬化させる。これにより、図1に示すような、磁性体
板6とフランジ部3a,3bが接着剤により接着され、
巻芯部2にワイヤ4を巻回した巻線部8には、実質的に
接着剤が塗布されていない巻線型コイル部品が得られ
る。
【0026】上述の製造方法によれば、フランジ部3
a,3b間の寸法に対応させた、側断面形状が凹型の支
持体12を用いているので、フランジ部3a,3bにの
み接着剤7を塗布して、巻線部8に接着剤が付着するこ
とを確実に防止することが可能になる。
【0027】また、チャック機構11により、複数の巻
線済みコア1aを一度にチャックするとともに、各巻線
済みコア1aに一度に誘電体板6を接合させるようにし
ているので、処理効率を向上させることが可能になり、
生産性を高めることが可能になる。
【0028】上記実施形態では、フェライトからなるコ
アを用いた場合について説明したが、コアの構成材料は
これに限られるものではなく、アルミナをはじめ種々の
絶縁材料や磁性材料などを用いることが可能である。
【0029】また、上記実施形態では、フェライトから
なる磁性体板を用いた場合について説明したが、磁性体
板としてはフェライトに限られるものではなく、その他
の磁性材料からなるものを用いることが可能である。ま
た、磁性体板の代わりに、アルミナなどの絶縁材料から
なる板材を配設するように構成することも可能であり、
その場合には、ワイヤの保護効果や実装時の真空吸着ノ
ズルによる吸着信頼性の向上などの効果を得ることが可
能になる。
【0030】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、巻芯部、フラ
ンジ部、及び電極の具体的な形状、ワイヤの構成材料や
ワイヤの巻回態様、接着剤の種類などに関し、発明の要
旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが
可能である。
【0031】
【発明の効果】上述のように本願発明(請求項1)の巻
線型コイル部品の製造方法は、コアの両端側に配設され
たフランジ部に対向するフランジ部対向領域が、該フラ
ンジ部対向領域に挟まれた部分より突出した構造を有す
る支持体を用い、フランジ部対向領域に接着剤を塗布
し、塗布された接着剤を、コアのフランジ部に転写した
後、接着剤が転写されたフランジ部に磁性体板を接合
し、接着剤を硬化させるようにしているので、ワイヤが
巻回された巻線部に実質的に接着剤(樹脂)を付着させ
ることなく、磁性体板を一対のフランジ部に固着させる
ことが可能になり、温度サイクルによる断線やワイヤ被
膜の劣化による絶縁抵抗の劣化などを抑制することが可
能で、信頼性の高い巻線型コイル部品を効率よく製造す
ることができる。
【0032】また、本願発明(請求項2)の巻線型コイ
ル部品は、巻芯部にワイヤを巻回し、その端末をコアの
両端側に設けられたフランジ部の所定の位置に配設され
た電極に接続するとともに、一対のフランジ部を、磁性
体板により連結した構造を有する巻線型コイル部品であ
り、磁性体板とフランジ部が接着剤により接着され、一
対のフランジ部が磁性体板により確実に連結されている
ことから、所望の特性を確保することが可能になるとと
もに、巻芯部にワイヤを巻回した巻線部には、実質的に
接着剤が塗布されていないことから、温度サイクルによ
る断線やワイヤ被膜の劣化による絶縁抵抗の劣化などを
抑制、防止することが可能で、信頼性の高い巻線型コイ
ル部品を提供することができる。
【0033】また、請求項3の巻線型コイル部品のよう
に、請求項1の方法により製造された巻線型コイル部品
は、磁性体板とフランジ部が接着剤により確実に接着さ
れているとともに、巻芯部にワイヤが巻回された巻線部
には、実質的に接着剤が塗布されていないので、温度サ
イクルによる断線やワイヤ被膜の劣化による絶縁抵抗の
劣化などを抑制、防止することが可能で、信頼性の高い
巻線型コイル部品をより確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる巻線型コイル部
品を示す図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる巻線型コイル部
品の製造方法の一工程を示す図であって、(a)は巻線済
みコアのフランジ部に接着剤を塗布する工程を示す正面
図であり、(b)は要部の側断面図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる巻線型コイル部
品の製造方法の一工程を示す図であって、巻線済みコア
のフランジ部に磁性体板を接合させる工程を示す、要部
を断面とした正面図である。
【図4】従来の巻線型コイル部品を示す図である。
【図5】従来の巻線型コイル部品の要部構成を示す図で
ある。
【図6】従来の巻線型コイル部品の他の例を示す図であ
る。
【図7】従来の巻線型コイル部品の製造方法の一例を示
す図である。
【図8】(a),(b)はいずれも従来の巻線型コイル部品
の製造方法の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 コア 1a 巻線済みコア 2 巻芯部 3a,3b フランジ部 4 ワイヤ 5 電極 6 磁性体板(フェライト板) 7 接着剤(樹脂) 8 巻線部 11 チャック機構 12 支持体 12a,12b フランジ部対向領域 12c フランジ部対向領域に挟まれた部分 13 接着剤が入ったポット 14 保持治具(組み立て治具) 14a 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)巻芯部と、該巻芯部の両端側に配設さ
    れた一対のフランジ部とを備えたコアの、前記巻芯部に
    ワイヤを巻回するとともに、巻回されたワイヤの端末を
    前記フランジ部の所定の位置に配設された電極に接続す
    る工程と、 (b)前記コアの両端側に配設された前記一対のフランジ
    部と対向するフランジ部対向領域が、該フランジ部対向
    領域に挟まれた部分より突出した構造を有する支持体
    の、前記フランジ部対向領域に接着剤を塗布する工程
    と、 (c)前記支持体の前記フランジ部対向領域に塗布された
    接着剤を、前記コアの一対のフランジ部に転写する工程
    と、 (d)前記接着剤が転写された前記一対のフランジ部に、
    一方のフランジ部から他方のフランジ部にわたるように
    磁性体板を接合する工程と、 (e)前記接着剤を硬化させることにより、前記磁性体板
    を前記一対のフランジ部に固定する工程とを具備するこ
    とを特徴とする巻線型コイル部品の製造方法。
  2. 【請求項2】巻芯部の両端側に一対のフランジ部が配設
    されたコアの、前記巻芯部にワイヤを巻回し、ワイヤの
    端末を前記フランジ部の所定の位置に配設された電極に
    接続するとともに、前記一対のフランジ部を構成する一
    方のフランジ部から他方のフランジ部にわたるように磁
    性体板を一対のフランジ部に接着、固定した構造を有す
    る巻線型コイル部品であって、 前記磁性体板と前記フランジ部が接着剤により接着、固
    定されており、前記巻芯部にワイヤを巻回した巻線部に
    は、実質的に接着剤が塗布されていないことを特徴とす
    る巻線型コイル部品。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法により製造されたもの
    であることを特徴とする請求項2記載の巻線型コイル部
    品。
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