JP2003068537A - インダクタンス部品 - Google Patents

インダクタンス部品

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JP2003068537A
JP2003068537A JP2001254315A JP2001254315A JP2003068537A JP 2003068537 A JP2003068537 A JP 2003068537A JP 2001254315 A JP2001254315 A JP 2001254315A JP 2001254315 A JP2001254315 A JP 2001254315A JP 2003068537 A JP2003068537 A JP 2003068537A
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insulating resin
liquid insulating
winding
element body
surface tension
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JP2001254315A
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Meiji Kukida
明治 久木田
Yoshiaki Matsumoto
義昭 松本
Mikio Taoka
幹夫 田岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図りつつ外装部に被覆された巻線間
における短絡を防止したインダクタンス部品を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】 外装部28は粒状硬化剤30を含有した
エポキシ樹脂等の加熱硬化型の液状絶縁樹脂23に熱を
加えて硬化させて形成しており、粒状硬化剤30の粒径
は、素体21と巻線25との間で液状絶縁樹脂23の表
面張力によって形成される表面張力部29に内接する内
接球の直径以下の大きさとした構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器等に用
いるインダクタンス部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のインダクタンス部品につい
て図面を参照しながら説明する。
【0003】図8は従来のインダクタンス部品の斜視
図、図9(a)〜(e)はその製造工程図である。
【0004】図8において、従来のインダクタンス部品
は、両端に鍔2を有した柱状の素体1と、この鍔2間に
巻回した巻線9と、この巻線9の引き出し線と接続する
とともに鍔2に形成した電極部8と、巻線9を絶縁被覆
した外装部6とを備えている。
【0005】このとき、外装部6は素体1の上面5およ
び側面7に形成されており、この外装部6は両鍔2の上
面5間を一体的に平坦状に形成されている。
【0006】このインダクタンス部品の製造方法は、両
端に鍔2に有した柱状の素体1の両鍔2に電極部8を形
成する電極部形成工程と、素体1の鍔2間に巻線9を巻
回する巻線巻回工程と、巻線9の引き出し線を電極部8
と接続する接続工程と、巻線9を外装部6で絶縁被覆す
る絶縁被覆工程とを備えている。
【0007】図9(a)〜(e)に示すように、特に、
絶縁被覆工程は、図9(a)に示す収容凹部11を有す
るエンボス12と、そのエンボス12の収容凹部11の
中に絶縁樹脂3をディスペンサー4にて充填する絶縁樹
脂充填工程と、図9(b)に示す絶縁樹脂3が充填され
た収容凹部11に巻線9を巻回した素体1を押し込み部
材13によって押し込む押し込み工程と、図9(c)に
示す押し込まれた素体1に付着した絶縁樹脂3を硬化さ
せる絶縁樹脂硬化工程と、図9(d)に示す収容凹部1
1の内周面から絶縁樹脂3を剥離する絶縁樹脂剥離工程
と、図9(e)に示す収容凹部11から絶縁樹脂3を付
着した素体1を排出する排出工程とからなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
素体1の上面5に形成された外装部6は、それぞれ両鍔
2の上面5間に一体的に平坦状に形成される。
【0009】これは、エンボス12の収容凹部11に絶
縁樹脂3を充填して、その中に素体1を押し込んで、絶
縁樹脂3を被覆することに起因しており、少なくとも鍔
2の上方まで形成され、絶縁樹脂3の被覆の厚さが厚く
なりやすく、素体1の押し込み具合によっては、両鍔2
の側面7間にも、絶縁樹脂3が回り込んで、平坦状に形
成されたりして、小型化を図ることができない。
【0010】また、押し込みによって素体1に絶縁樹脂
3を付着するので、押し込み方法が不完全であると、素
体1に巻回した巻線9間に絶縁樹脂3が密着せず、巻線
9間に空隙部が生じ、この空隙部内に水分等が含まれて
いると巻線9の短絡が生じる恐れもある。
【0011】このように上記従来の構成では、その製造
方法に起因して巻線9を巻回した素体1に被覆する絶縁
樹脂3の厚さが厚くなりやすく、小型化を図ることが難
しく、また、巻線9間に短絡が生じる恐れがあるという
問題点を有していた。
【0012】本発明は上記問題点を解決するもので、小
型化を図りつつ外装部に被覆された巻線間における短絡
を防止したインダクタンス部品を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、以下の構成を有する。
【0014】本発明の請求項1に記載の発明は、両端に
鍔を有した柱状の素体と、前記鍔間に巻回した巻線と、
前記巻線の引き出し線と接続するとともに前記鍔に形成
した電極部と、前記巻線を絶縁被覆した外装部とを備
え、前記外装部は粒状硬化剤を含有した液状絶縁樹脂を
硬化させて形成してあり、前記粒状硬化剤の粒径は前記
素体と前記巻線との間で前記液状絶縁樹脂の表面張力に
よって形成される表面張力部に内接する内接球の直径以
下の大きさとした構成である。
【0015】上記構成により、外装部は粒状硬化剤を含
有した液状絶縁樹脂を硬化させて形成しており、この粒
状硬化剤の粒径は素体と巻線との間で液状絶縁樹脂の表
面張力によって形成される表面張力部に内接する内接球
の直径以下の大きさとしているので、素体を絶縁被覆す
る外装部は液状絶縁樹脂の表面張力によって毛細管現象
を生じながら形成され、厚さが非常に薄い外装部となる
ので小型化を図ることができる。
【0016】特に、液状絶縁樹脂に含有される粒状硬化
剤の粒径は、素体と巻線との間で液状絶縁樹脂の表面張
力によって形成される表面張力部に内接する内接球の直
径以下の大きさなので、的確に表面張力を生じさせ巻線
間に空隙部も生じにくい。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、外装部は、素体の上面
においては鍔の上面と同等な面まで液状絶縁樹脂を形成
して設けるとともに、素体の側面および下面においては
前記液状絶縁樹脂を表面張力によって形成して設けた構
成である。
【0018】上記構成により、素体の上面における外装
部は鍔の上面と同等な面まで液状絶縁樹脂を形成して設
けるので、実装時において吸着実装機の吸着を容易にし
つつ、鍔の上面と同等な面までしか液状絶縁樹脂を形成
していないので、高さ方向を薄くすることができる。
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、粒状硬化剤は、アミン
系、アミド系、イミダゾール系とした構成である。
【0020】上記構成により、液状絶縁樹脂を的確に硬
化させて外装部としての絶縁性を確保しつつ、液状絶縁
樹脂の表面張力によって外装部を形成しやすくできる。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、液状絶縁樹脂の粘土は
30〜100Pa・Sとした構成である。
【0022】上記構成により、液状絶縁樹脂を一層的確
に硬化させ外装部としての絶縁性を確保しつつ、液状絶
縁樹脂の表面張力により外装部を一層形成しやすくでき
る。
【0023】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、液状絶縁樹脂には粒状
充填剤を混合し、前記粒状充填剤はシリカまたは水酸化
アルミニウムまたはタルクまたはステアリン酸化合物ま
たは粉状難燃剤の何れか1つを含有するとともに、前記
充填剤の粒径は素体と巻線との間で前記液状絶縁樹脂の
表面張力によって形成される表面張力部に内接する内接
球の直径以下の大きさとした構成である。
【0024】上記構成により、液状絶縁樹脂をより一層
的確に硬化させて外装部としての絶縁性を確保しつつ、
液状絶縁樹脂の表面張力によって外装部をより一層形成
しやすくすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の全請求項に記載の
発明について図面を参照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態におけるイン
ダンクタンス部品の断面図、図2は同インダクタンス部
品の斜視図、図3は同インダクタンス部品の巻線部近傍
の拡大断面図(図1のA部)である。
【0027】図1〜図3において、本発明の一実施の形
態におけるインダクタンス部品は、両端に鍔24を有
し、セラミック材料等の非磁性材料やフェライト等の磁
性材料からなる柱状の素体21と、この素体21の両鍔
24間に巻回し、ウレタン樹脂やエステル樹脂やアミド
系樹脂を導線に被覆して形成した巻線25と、この巻線
25の引き出し線26と接続するとともに、両鍔24の
側面32を除いて下面33および外方面39に形成した
Ag,Cu,Ni,Ag−Pd,Sn、半田等からなる
電極部27と、巻線25を絶縁被覆した外装部28とを
備えている。
【0028】外装部28は粒状硬化剤30を含有したエ
ポキシ樹脂等の加熱硬化型の液状絶縁樹脂23に熱を加
えて硬化させて形成してあり、粒状硬化剤30の粒径
は、図3に示すように、素体21と巻線25との間で液
状絶縁樹脂23の表面張力によって形成される表面張力
部29に内接する内接球の直径以下の大きさとしてい
る。特に、外装部28は、素体21の上面31において
は鍔24の上面31と同等な面まで液状絶縁樹脂23を
形成して設けるとともに、素体21の側面32および下
面33においては、液状絶縁樹脂23を表面張力により
形成して設けている。
【0029】また、液状絶縁樹脂23に含有する粒状硬
化剤30は、アミン系、アミド系、イミダゾール系で、
液状絶縁樹脂23の粘土は30〜100Pa・Sとして
いる。
【0030】さらに、液状絶縁樹脂23には粒状充填剤
(図示せず)を混合し、この粒状充填剤はシリカまたは
水酸化アルミニウムまたはタルクまたはステアリン酸化
合物または粉状難燃剤の何れか1つを含有するととも
に、充填剤の粒径は、硬化剤の粒径と同様に素体21と
巻線25との間で液状絶縁樹脂23の表面張力によって
形成される表面張力部29に内接する内接球の直径以下
の大きさとしている。
【0031】このインダクタンス部品の製造方法は、両
端に鍔24を有した柱状の素体21の鍔24に電極部2
7を形成する電極部形成工程と、素体21の両鍔24間
に巻線25を巻回する巻線巻回工程と、この巻線25の
引き出し線26を電極部27と接続する接続工程と、巻
線25を外装部28で絶縁被覆する絶縁被覆工程とを備
えている。
【0032】また、絶縁被覆工程は、素体21の上面3
1においては、鍔24の上面31と同等な面まで粒状硬
化剤30を含有した液状絶縁樹脂23を形成する工程
と、素体21の側面32および下面33においては、素
体21の上面31に形成した液状絶縁樹脂23の表面張
力によって液状絶縁樹脂23を形成する工程とを設けて
いる。
【0033】特に、液状絶縁樹脂23に含有した粒状硬
化剤30の粒径を、素体21と巻線25との間で液状絶
縁樹脂23の表面張力によって形成される表面張力部2
9に内接する内接球の直径以下の大きさとしている。
【0034】さらに、絶縁被覆工程において、鍔24の
上面31と同等な面まで粒状硬化剤30を含有した液状
絶縁樹脂23を形成する工程は、素体21の上面31に
粒状硬化剤30を含有した液状絶縁樹脂23を被覆する
とともに、素体21を下方に向け、液状絶縁樹脂23を
熱圧着して、鍔24の上面31と同等な面まで液状絶縁
樹脂23を形成する工程としているものである。
【0035】詳しくは、図4(a)〜(f)に示すよう
に絶縁被覆工程では、図4(a)に示すディスペンサー
34を素体21の上方より近づけて適量な液状絶縁樹脂
23を素体21の上面31に付着させる付着工程と、図
4(b)に示す素体21の長手方向の端部から反対の端
部までディスペンサー34を移動させ適量な液状絶縁樹
脂23を素体21の上面31に塗布する塗布工程と、図
4(c)に示す液状絶縁樹脂23が塗布された素体21
の上面31を反転治具35により下方に向ける反転工程
と、図4(d)に示す熱板36の上方に搬送治具により
素体21を搬送する搬送工程と、図4(e)に示す熱板
36に接触させないように一定距離まで素体21を近づ
けて保持し素体21に塗布した液状絶縁樹脂23を軟化
させる軟化工程と、図4(f)に示す素体21の下面3
3を押さえ部材38により押さえつつ素体21の上面3
1に塗布した液状絶縁樹脂23を熱板36に押し当てて
素体21の上面31に塗布した液状絶縁樹脂23を平坦
に加工する加工工程とを設けている。このとき、素体2
1の上面31に塗布した液状絶縁樹脂23を熱板36に
押し当てた際には、軟化された液状絶縁樹脂23は表面
張力によって、毛細管現象を生じながら、素体21の側
面32および下面33に流動し、素体21の側面32お
よび下面33まで液状絶縁樹脂23が塗布される。
【0036】上記構成のインダクタンス部品および製造
方法について以下その動作を説明する。
【0037】上記構成により、外装部28は粒状硬化剤
30を含有した液状絶縁樹脂23を硬化させて形成して
おり、この粒状硬化剤30の粒径は、素体21と巻線2
5との間で液状絶縁樹脂23の表面張力によって形成さ
れる表面張力部29に内接する内接球の直径以下の大き
さとしているので、素体21を絶縁被覆する外装部28
は液状絶縁樹脂23の表面張力によって毛細管現象を生
じながら形成され、厚さが非常に薄い外装部28となる
ので小型化を図ることができる。
【0038】このとき、液状絶縁樹脂23に含有される
粒状硬化剤30の粒径は、素体21と巻線25との間で
液状絶縁樹脂23の表面張力によって形成される表面張
力部29に内接する内接球の直径以下の大きさなので、
的確に表面張力を生じさせ、巻線25間に空隙部も生じ
にくい。
【0039】また、素体21の上面31における外装部
28は、鍔24の上面31と同等な面まで液状絶縁樹脂
23を形成して設けるので、実装時において、吸着実装
機の吸着を容易にしつつ、鍔24の上面31と同等な面
までしか液状絶縁樹脂23を形成していないので、高さ
方向を薄くすることができる。
【0040】さらに、粒状硬化剤30は、アミン系、ア
ミド系、イミダゾール系とし、液状絶縁樹脂23の粘土
は30〜100Pa・Sとしているので、液状絶縁樹脂
23を的確に硬化させて、外装部28としての絶縁性を
確保しつつ、液状絶縁樹脂23の表面張力によって外装
部28を形成しやすくすることができる。
【0041】特に、液状絶縁樹脂23には粒状充填剤を
混合し、粒状充填剤はシリカまたは水酸化アルミニウム
またはタルクまたはステアリン酸化合物または粉状難燃
剤の何れか1つを含有するとともに、充填剤の粒径は、
素体21と巻線25との間で液状絶縁樹脂23の表面張
力によって形成される表面張力部29に内接する内接球
の直径以下の大きさとしているので、液状絶縁樹脂23
をより一層的確に硬化させて、外装部28としての絶縁
性を確保しつつ、液状絶縁樹脂23の表面張力によっ
て、外装部28をより一層形成しやすくすることができ
る。
【0042】そして、上記製造方法により上記効果を生
じるインダクタンス部品を製造することができるだけで
なく、エンボスを使用しないので生産コストを抑制でき
るとともに、簡略な生産工法で平坦面を形成し実装機に
よる吸着搬送を容易にして実装時の吸着不良を防止する
ことができる。
【0043】特に、絶縁被覆工程においては、毛細管現
象を生じながら液状絶縁樹脂23が巻線25部を絶縁被
覆するので液状絶縁樹脂23内に気泡等が生じにくく、
外装部28内で空隙部が形成されるのを抑制しており、
外装部28内の巻線25間で空隙部の水分等に起因した
短絡が防止される。
【0044】このように本発明の一実施の形態によれ
ば、外装部28の厚さを非常に薄く形成して、小型化を
図れるとともに、隣接する巻線25間に空隙部を生じに
くくし、隣接する巻線25間の短絡防止を図ることがで
きる。また、外装部28としての絶縁性を確保しつつ、
外装部28を形成しやすくしかつ吸着実装機の吸着を容
易にすることができる。
【0045】なお、本発明の一実施の形態では、巻線2
5の巻き方については特に記載していないが、バイファ
イラ巻き、スクランブル巻き、整列巻き等、その他、仕
様に応じて使い分ければ良い。また、図5、図6に示す
ように密着させて巻いたり、非密着させて巻いたりして
もよいが、非密着させた場合は隣接する巻線25間に液
状絶縁樹脂23が塗布されないこともあるが、素体21
と巻線25との間には液状絶縁樹脂23による表面張力
が生じ、これにともなって巻線25を絶縁被覆すること
はできるので特に問題とならない。さらに、図7に示す
ように、表面張力の大きさに応じて巻線25の外周全体
を絶縁被覆することもでき、硬化剤や充填剤や液状絶縁
樹脂23の成分を適宜調整し、仕様に応じて絶縁被覆の
被覆度合を決めることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外装部は
粒状硬化剤を含有した液状絶縁樹脂を硬化させて形成し
ており、この粒状硬化剤の粒径は素体と巻線との間で液
状絶縁樹脂の表面張力によって形成される表面張力部に
内接する内接球の直径以下の大きさとしているので、素
体を絶縁被覆する外装部は液状絶縁樹脂の表面張力によ
って毛細管現象を生じながら形成され、厚さが非常に薄
い外装部となるので小型化を図ることができる。
【0047】特に、液状絶縁樹脂に含有される粒状硬化
剤の粒径は、素体と巻線との間で液状絶縁樹脂の表面張
力によって形成される表面張力部に内接する内接球の直
径以下の大きさなので、的確に表面張力を生じさせ巻線
間に空隙部も生じにくい。
【0048】その結果、小型化を図りつつ外装部に被覆
された巻線間における短絡を防止したインダクタンス部
品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
部品の断面図
【図2】同インダクタンス部品の斜視図
【図3】同インダクタンス部品の巻線部近傍の拡大断面
【図4】同インダクタンス部品の製造工程における絶縁
被覆工程図
【図5】同インダクタンス部品の他の巻線部近傍の拡大
断面図
【図6】同インダクタンス部品の他の巻線部近傍の拡大
断面図
【図7】同インダクタンス部品の他の巻線部近傍の拡大
断面図
【図8】従来のインダクタンス部品の斜視図
【図9】同インダクタンス部品の製造工程における絶縁
被覆工程図
【符号の説明】
21 素体 23 液状絶縁樹脂 24 鍔 25 巻線 26 引き出し線 27 電極部 28 外装部 29 表面張力部 30 粒状硬化剤 31 上面 32 側面 33 下面 34 ディスペンサー 35 反転治具 36 熱板 38 押さえ部材 39 外方面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田岡 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E044 AA09 AB01 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に鍔を有した柱状の素体と、前記鍔
    間に巻回した巻線と、前記巻線の引き出し線と接続する
    とともに前記鍔に形成した電極部と、前記巻線を絶縁被
    覆した外装部とを備え、前記外装部は粒状硬化剤を含有
    した液状絶縁樹脂を硬化させて形成してあり、前記粒状
    硬化剤の粒径は前記素体と巻線との間で前記液状絶縁樹
    脂の表面張力によって形成される表面張力部に内接する
    内接球の直径以下の大きさとしたインダクタンス部品。
  2. 【請求項2】 外装部は、素体の上面においては鍔の上
    面と同等な面まで液状絶縁樹脂を形成して設けるととも
    に、素体の側面および下面においては前記液状絶縁樹脂
    を表面張力によって形成して設けた請求項1に記載のイ
    ンダクタンス部品。
  3. 【請求項3】 粒状硬化剤はアミン系、アミド系、イミ
    ダゾール系とした請求項1に記載のインダクタンス部
    品。
  4. 【請求項4】 液状絶縁樹脂の粘土は30〜100Pa
    ・Sとした請求項1に記載のインダクタンス部品。
  5. 【請求項5】 液状絶縁樹脂には粒状充填剤を混合し、
    前記粒状充填剤はシリカまたは水酸化アルミニウムまた
    はタルクまたはステアリン酸化合物または粉状難燃剤の
    何れか1つを含有するとともに、前記充填剤の粒径は素
    体と巻線との間で前記液状絶縁樹脂の表面張力によって
    形成される表面張力部に内接する内接球の直径以下の大
    きさとした請求項1に記載のインダクタンス部品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098182A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Tdk Corp コイル部品の製造方法及びコイル部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010098182A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Tdk Corp コイル部品の製造方法及びコイル部品

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