JP2003084483A - トナー - Google Patents

トナー

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JP2003084483A
JP2003084483A JP2001273265A JP2001273265A JP2003084483A JP 2003084483 A JP2003084483 A JP 2003084483A JP 2001273265 A JP2001273265 A JP 2001273265A JP 2001273265 A JP2001273265 A JP 2001273265A JP 2003084483 A JP2003084483 A JP 2003084483A
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庸好 菅原
Makoto Kanbayashi
誠 神林
Takayuki Itakura
隆行 板倉
Tetsuya Ida
哲也 井田
Hagumu Iida
育 飯田
Yojiro Hotta
洋二朗 堀田
Takaaki Kamitaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温定着が可能であり、耐オフセット性に優
れ、さまざまな環境に対して、長期にわたり使用しても
高い画像品質の安定性、耐久性に優れるとともに転写
性、クリーニング性に優れたトナーを提供することにあ
る。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤、及び離型剤を少なく
とも含有するトナーにおいて、該離型剤はスチレン系モ
ノマーで変性した変性パラフィンワックスを含有してお
り、該変性パラフィンワックスはトナー中の樹脂成分1
00質量部に対して1乃至20質量部含有されているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法の如き画像形成方法において形成さ
れる静電荷像の現像に用いるトナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く多数の方法が知られているが、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的
潜像を形成し、ついで該潜像をトナーで現像を行って可
視像とし、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を
転写した後、熱・圧力などにより転写材上にトナー画像
を定着して複写物を得るものである。また、転写材上に
転写されずに感光体上に残ったトナー粒子はクリーニン
グ工程により感光体上より除外され、上述の工程が繰り
返される。
【0003】例えば、デジタルプリンター及び高細密画
像のコピーにおいてトナーに要求される性能のうち最も
重要なものに、定着性能がある。定着工程に関しては、
種々の方法や装置が開発されているが、現在最も一般的
な方法は熱ローラーによる圧着加熱方式である。この加
熱ローラーによる圧着加熱方式は、トナーに対し離型性
を有する材料で表面を形成した熱ローラーの表面に被定
着シートのトナー像面を加圧下で接触しながら通過せし
めることにより定着を行うものである。この方法は熱ロ
ーラーの表面と被定着シートのトナー像とが加圧下で接
触するため、トナー像を被定着シート上に融着する際の
熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行うことがで
き、高速度電子写真複写機において非常に有効である。
【0004】トナー中に離型剤としてワックスを含有さ
せることは知られている。例えば、特開昭52−330
4号公報、特開昭52−3305号公報、特開昭57−
52574号公報等の技術が開示されている。
【0005】これらのワックス類は、トナーの低温時や
高温時の耐オフセット性の向上のために用いられてい
る。しかしながら、これらの性能を向上させる反面、耐
ブロッキング性を悪化させたり、現像性が悪化したりし
ていた。
【0006】更に、近年においては、オフセット現象を
防止することが求められているのと同時に、定着におい
て、ウエイト時間が短くし、且つ、低消費電力である定
着方法を実現することが求められており、トナーに対し
て、より低い温度で定着することを実現できる設計が求
められている。例えば、特開昭51−14333号公
報、特開昭57−14852号公報、特開昭58−97
056号公報、特開昭60−247250号公報、特開
平4−362953号公報、特開平6−230600号
公報及び特開平8−030036号公報に、離型剤とし
て、固形シリコーンワニス、高級脂肪酸系ワックス、高
級アルコール系ワックス、植物天然系ワックス(カルナ
バ、ライス)、モンタン系エステルワックスを用いるこ
とが提案されている。
【0007】しかし、離型剤として、この様な低軟化点
離型剤であるワックス類をトナーに含有させると、トナ
ーの現像特性や帯電性、耐久性、保存性に悪影響を及ぼ
し易い。また、これらのワックス類はトナー中に均一に
分散されにくく、トナー中に遊離或いは偏在したワック
スは、現像性や耐久性等に悪影響を及ぼし易い。
【0008】また、特開平8−278657号公報、特
開平8−334919号公報、特開平8−334920
号公報などには、低温定着性及び耐オフセット性に優れ
るトナーを得るために、2種類のワックス成分をトナー
に含むことが提案されている。また、特開平7−281
478号公報には、定着下限温度を下げ、ホットオフセ
ット温度を高くするために、ポリプロピレン系樹脂と、
酸変性したポリエチレン系樹脂をトナー用の離型剤とし
て使用することが提案されている。
【0009】しかしながら、これらのいずれの離型剤を
使っても、確かに低温定着性や耐高温オフセット性の幅
は拡大するものの、高度に耐久することによるトナーの
劣化現象が生じ、長期間に渡って安定的に使用するには
全く不充分であり、優れた定着性を示し、且つ高耐久性
で優れた現像性を維持させるためには、さらなるトナー
の改良が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低温
定着が可能であり、耐オフセット性に優れ、さまざまな
環境に対して、長期にわたり使用しても高い画像品質の
安定性、耐久性に優れるとともに転写性、クリーニング
性に優れたトナーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、以下に
より達成される。即ち、本発明は、結着樹脂、着色剤、
及び離型剤を少なくとも含有するトナーにおいて、該離
型剤はスチレン系モノマーで変性した変性パラフィンワ
ックスを含有しており、該変性パラフィンワックスはト
ナー中の樹脂成分100質量部に対して1乃至20質量
部含有されていることを特徴とするトナーである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
【0013】本発明者らは、トナーの原材料である離型
剤に、スチレン系モノマーで変性した変性パラフィンワ
ックスを使用することにより、上記課題を達成すること
を見出した。通常、パラフィンワックスはポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィン、ある
いはグラフトポリオレフィンなどに比べ、更に低分子量
であり、低溶融粘度である。それゆえに優れた離型性を
示す。しかし非常に軟質であるため、トナー樹脂とパラ
フィンとの界面接着力が弱く、トナーからパラフィンが
脱離しやすい。その脱離したパラフィンがクリーニング
ブレードや感光体に融着し、現像性やクリーニング性を
悪化させていた。また、自己凝集性や付着力が高く、ト
ナーの流動性が悪くなる。そのため、帯電の立ち上がり
速度の低下や、現像器のスリーブ汚染、二成分現像では
キャリア汚染等の問題も生じていた。
【0014】そこで本発明者らは、パラフィンをトナー
樹脂成分と相溶し易いように変性することにより、界面
接着力を向上させ、脱離を防ぐことを考えた。そして鋭
意検討の結果、変性のしやすさ、トナー中に含有させた
ときの分散性、流動性、現像性や定着性に対して、スチ
レン系モノマーをパラフィンに変性させたものが最も効
果的な方法であることを見出した。この効果について詳
細は定かではないがおそらく次のような理由であると考
えられる。
【0015】本発明の変性パラフィンワックスはスチレ
ン系モノマーを使用しているが、変性物の芳香族の部分
と、トナー樹脂成分の芳香族により、互いの相溶性が高
くなるため、ワックスの脱離が起こりにくくなっている
と考えられる。このことにより、クリーニングブレード
や感光体にワックスの融着がなくなり、優れた現像性、
クリーニング性を保持することができた。
【0016】特に今回の検討においては、トナー樹脂成
分が、ポリエステル単体よりもビニル系ユニットを有す
る共重合体であるハイブリッド樹脂、ポリエステルとハ
イブリッド樹脂成分との混合物、ポリエステルとビニル
系共重合体等、トナー樹脂成分にもスチレン系モノマー
を使用しているほうが、ワックスの分散性、現像性の点
で非常に効果的であった。
【0017】また本発明のトナーではワックスがトナー
表面の析出量も少なくなっているため、トナーの自己凝
集や付着性を抑え、流動性を向上させることができる。
ゆえに、帯電の立ち上がり速度が速くなり、現像器のス
リーブ汚染、二成分現像ではキャリア汚染等もなくなっ
た。
【0018】本発明で使用される変性パラフィンワック
スはトナー中の樹脂成分100質量部に対して1〜20
質量部、より好ましくは2〜10質量部であるのが良
い。1質量部未満では変性パラフィンワックスの離型剤
としての効果が無くなり、定着の温度幅が減少する。2
0質量部超ではトナー自身が軟化してしまい、耐久性が
非常に悪くなる。
【0019】次に本発明で使用される変性パラフィンワ
ックスについて説明する。
【0020】本発明で使用される変性パラフィンワック
スは、パラフィンワックスをスチレン系モノマーで変性
したものが制限なく使用できる。変性パラフィンワック
スはトナー中で離型剤として機能する。
【0021】変性前のパラフィンワックスとしては、天
然パラフィンワックス、合成パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、また、フィッシャー・トロ
プシュワックスなど何でも使用できる。スチレン系モノ
マーとしてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、イソプロペニルトルエン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、m−メチルスチレン等が挙
げられる。
【0022】以上のパラフィンワックスとスチレン系モ
ノマーとを用い、通常の方法及び条件に従って変性パラ
フィンワックスを得ることができる。具体的には例え
ば、放射線を利用する方法、ラジカル触媒を用いる方法
等を利用することができるが、ラジカル触媒を用いる方
法が好ましい。
【0023】ラジカル触媒としては、有機ペルオキシ
ド、有機ペルエステル、例えばベンゾイルペルオキシ
ド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオ
キシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘ
キシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキ
シイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、
tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエ
ート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、te
rt−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペ
ル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバ
レート、クミルペルピバレートおよびtert−ブチル
ペルジエチルアセテート;その他アゾ化合物、例えばア
ゾビスイソブチルニトリル、ジメチルアゾイソブチレー
トなどがある。これらの中ではジクミルペルオキシド、
ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン
−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジアルキ
ルペルオキシドが好ましい。
【0024】本発明で使用される変性パラフィンワック
スは、スチレン系モノマーで変性されたスチレン系モノ
マー変性パラフィンが含まれているが、同時に未変性パ
ラフィンが含まれている。定着性の点からも未変性パラ
フィンは存在していることが好ましいが、スチレン系モ
ノマー変性パラフィンの含有量を、未変性パラフィン
の含有量をとする時、下記式 0.05≦/(+)≦0.90 であることが好ましい。より好ましくは 0.15≦/(+)≦0.80 である。
【0025】/(+)が0.90より大きいと、
ワックスのトナー中への分散が悪くなり、現像性や耐久
性において不利になる。/(+)が0.05より
小さいと、定着の際のワックスのしみ出しが不利にな
り、定着温度幅が小さくなる。
【0026】また本発明で使用される変性パラフィンワ
ックスは、スチレン系モノマーで変性されたスチレン系
モノマー変性パラフィンと未変性パラフィンに加え、ス
チレン系モノマーの重合体が含有されているがこの量比
については何ら限定するところではない。
【0027】変性パラフィンワックス中の未変性パラフ
ィンの組成比は、以下のようにして定量、分種した。
【0028】変性前のパラフィンと変性パラフィンワッ
クスを同条件でGPC測定し、変性前のパラフィンワッ
クスのGPCピーク面積から減少した分をスチレン変性
パラフィン、残りを未変性パラフィンの量とした。
【0029】本発明で使われる変性パラフィンワックス
はパラフィン系ワックス100質量部に対してスチレン
系モノマーを5〜200質量部を仕込み量とすることが
良い。スチレン系モノマーが5質量部未満であると、変
性パラフィンワックスとしての効果が得られず、クリー
ニングブレードや感光体のワックス融着や帯電の立ち上
がり速度の低下や、スリーブ、キャリア汚染等に対して
不利になる。スチレン系モノマーが200質量部超であ
ると、変性パラフィンワックスの定着時のワックスしみ
出し速度が低下し、定着性が不利になる。
【0030】本発明で使われる変性パラフィンワックス
は、DSC吸熱曲線における主体極大ピーク(main
peak)値の温度(以下、「融点」と称す)が60〜
90℃であることがトナーの低温定着性,耐オフセット
性の点で好ましい。
【0031】DSC測定には、例えばパーキンエルマー
社製DSC−7を用い行う。装置検出部の温度補正はイ
ンジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはイ
ンジウムの融解熱を用いる。
【0032】測定試料は2〜10mg、好ましくは5m
gを精密に秤量する。これをアルミパン中に入れ、リフ
ァレンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲3
0〜200℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常
湿下で測定を行う。この昇温過程で、温度30〜200
℃の範囲におけるDSC曲線のメインピークの吸熱ピー
クが得られる。
【0033】本発明のトナーはTHF可溶分(樹脂成
分)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により測定される分子量分布が、メインピークを分
子量3,000〜40,000の領域に有していること
が良く、Mw/Mnが100以上であることが好まし
い。メインピークを分子量3,000未満の領域に有す
る場合には、トナーの耐ホットオフセット性が悪化する
場合があり、メインピークを分子量40,000超の領
域に有する場合にはトナーの低温定着性が損なわれる場
合があり、また、カラートナーで用いる場合には光沢性
が悪くなるという点であまり好ましくない。また、Mw
/Mnが100未満である場合には広い定着温度幅を得
ることが不利になる。
【0034】また、トナーの酸価は5〜45mgKOH
/gであることがが良い。5mgKOH/g未満である
と、顔料等が分散しにくいためか、帯電不良や画像にム
ラができたり、カブリなどが発生しやすくなる。45m
gKOH/gを超える場合は、結着樹脂の吸湿性が高ま
るためにトナーの電荷緩和が強くなり、トナー飛散や転
写性が悪くなるという点であまり好ましくない。
【0035】次に、本発明に用いられる結着樹脂につい
て説明する。
【0036】結着樹脂としてポリエステル系の樹脂を用
いる場合は、アルコールとカルボン酸、もしくはカルボ
ン酸無水物、カルボン酸エステル等が原料モノマーとし
て使用できる。具体的には、例えば2価アルコール成分
としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
プロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポ
リオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン
(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノー
ルAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加
ビスフェノールA等が挙げられる。
【0037】3価以上のアルコール成分としては、例え
ばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリ
オール、グリセロール、2−メチルプロパントリオー
ル、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,
5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
【0038】酸性分としては、フタル酸、イソフタル酸
及びテレフタル酸の如き芳香族ジカルボン酸類又はその
無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼラ
イン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物;
炭素数6〜12のアルキル基で置換されたこはく酸もし
くはその無水物;フマル酸、マレイン酸及びシトラコン
酸の如き不飽和ジカルボン酸類又はその無水物;が挙げ
られる。
【0039】それらの中でも、特に、下記一般式(7−
1)で代表されるビスフェノール誘導体をジオール成分
とし、2価以上のカルボン酸又はその酸無水物、又はそ
の低級アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例
えば、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
等)を酸成分として、これらを縮重合したポリエステル
樹脂が、カラートナーとして良好な帯電特性を有するの
で好ましい。
【0040】
【化1】
【0041】本発明のトナーに含有される結着樹脂にお
いて、「ハイブリッド樹脂成分」とは、ビニル系重合体
ユニットとポリエステルユニットが化学的に結合された
樹脂を意味する。具体的には、ポリエステルユニットと
(メタ)アクリル酸エステルの如きカルボン酸エステル
基を有するモノマーを重合したビニル系重合体ユニット
とがエステル交換反応によって形成されるものであり、
好ましくはビニル系重合体を幹重合体、ポリエステルユ
ニットを枝重合体としたグラフト共重合体(あるいはブ
ロック共重合体)を形成するものである。
【0042】ビニル系樹脂を生成するためのビニル系モ
ノマーとしては、次のようなものが挙げられる。スチレ
ン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレ
ン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニ
トロスチレンの如きスチレン及びその誘導体;エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンの如きスチレ
ン不飽和モノオレフィン類;ブタジエン、イソプレンの
如き不飽和ポリエン類;塩化ビニル、塩化ビニルデン、
臭化ビニル、フッ化ビニルの如きハロゲン化ビニル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの
如きビニルエステル類;メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オ
クチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジエチルアミノエチルの如きα−メチレン脂肪族モ
ノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、
アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル類;ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルの如きビニルエーテル類;ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニル
ケトンの如きビニルケトン類;N−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリドンの如きN−ビニル化合物;ビニルナフタ
リン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミドの如きアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導
体等が挙げられる。
【0043】さらに、マレイン酸、シトラコン酸、イタ
コン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸の
如き不飽和二塩基酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸
無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物
の如き不飽和二塩基酸無水物;マレイン酸メチルハーフ
エステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン
酸ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエ
ステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコ
ン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエ
ステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フ
マル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフ
エステルの如き不飽和二塩基酸のハーフエステル;ジメ
チルマレイン酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和二塩基
酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
ケイヒ酸の如きα,β−不飽和酸;クロトン酸無水物、
ケイヒ酸無水物の如きα,β−不飽和酸無水物、該α,
β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アルケニルマロ
ン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、
これらの酸無水物及びこれらのモノエステルの如きカル
ボキシル基を有するモノマーが挙げられる。
【0044】さらに、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸またはメ
タクリル酸エステル類;4−(1−ヒドロキシ−1−メ
チルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メ
チルヘキシル)スチレンの如きヒドロキシ基を有するモ
ノマーが挙げられる。
【0045】本発明のトナーにおいて、結着樹脂のビニ
ル系重合体ユニットは、ビニル基を2個以上有する架橋
剤で架橋された架橋構造を有していてもよいが、この場
合に用いられる架橋剤は、芳香族ジビニル化合物として
例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンが挙げ
られ;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類と
して例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート及び以上
の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの
が挙げられ;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれた
ジアクリレート化合物類としては、例えば、ジエチレン
グリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジ
アクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、
ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプ
ロピレングリコールジアクリレート及び以上の化合物の
アクリレートをメタクリレートに代えたものが挙げら
れ;芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジア
クリレート化合物類として例えば、ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリ
レート及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレー
トに代えたものが挙げられる。
【0046】多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、トリメチロールエタントリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリ
ゴエステルアクリレート及び以上の化合物のアクリレー
トをメタクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルトリメリテートが挙げられる。
【0047】本発明ではビニル系共重合体成分及び/又
はポリエステル樹脂成分中に、両樹脂成分と反応し得る
モノマー成分を含むことが好ましい。ポリエステル樹脂
成分を構成するモノマーのうちビニル系共重合体と反応
し得るものとしては、例えば、フタル酸、マレイン酸、
シトラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸又
はその無水物などが挙げられる。ビニル系共重合体成分
を構成するモノマーのうちポリエステル樹脂成分と反応
し得るものとしては、カルボキシル基又はヒドロキシ基
を有するものや、アクリル酸もしくはメタクリル酸エス
テル類が挙げられる。
【0048】ビニル系樹脂とポリエステル樹脂の反応生
成物を得る方法としては、先に挙げたビニル系樹脂及び
ポリエステル樹脂のそれぞれと反応しうるモノマー成分
を含むポリマーが存在しているところで、どちらか一方
もしくは両方の樹脂の重合反応をさせることにより得る
方法が好ましい。
【0049】本発明のビニル系共重合体を製造する場合
に用いられる重合開始剤としては、例えば、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(−2メチルブチロニトリ
ル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、
1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリ
ル)、2−(カーバモイルアゾ)−イソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペン
タン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチ
ル−プロパン)、メチルエチルケトンパーオキサイド、
アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイドの如きケトンパーオキサイド類、2,2−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、
1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキ
サイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジ−クミルパーオキサイド、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオ
キサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トリオイ
ルパーオキサイド、ジ−イソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボ
ネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、
ジ−2−エトキシエチルパーオキシカーボネート、ジ−
メトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ
(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシカーボ
ネート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパ
ーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシネオデ
カノエイト、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エイト、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチル
パーオキシベンゾエイト、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフ
タレート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート、
t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート,
ジ−t−ブチルパーオキシアゼレートがあげられる。
【0050】本発明のトナーに用いられるハイブリッド
樹脂を調製できる製造方法としては、例えば、以下の
(1)〜(6)に示す製造方法を挙げることができる。
【0051】(1)ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂及
びハイブリッド樹脂成分をそれぞれ製造後にブレンドす
る方法であり、ブレンドは有機溶剤(例えば、キシレ
ン)に溶解・膨潤した後に有機溶剤を留去して製造され
る。尚、ハイブリッド樹脂成分は、ビニル系重合体とポ
リエステル樹脂を別々に製造後、少量の有機溶剤に溶解
・膨潤させ、エステル化触媒及びアルコールを添加し、
加熱することによりエステル交換反応を行なって合成さ
れるエステル化合物を用いることができる。
【0052】(2)ビニル系重合体ユニット製造後に、
これの存在下にポリエステルユニット及びハイブリッド
樹脂成分を製造する方法である。ハイブリッド樹脂成分
はビニル系重合体ユニット(必要に応じてビニル系モノ
マーも添加できる)とポリエステルモノマー(アルコー
ル、カルボン酸)及び/またはポリエステルとの反応に
より製造される。この場合も適宜、有機溶剤を使用する
ことができる。
【0053】(3)ポリエステルユニット製造後に、こ
れの存在下にビニル系重合体ユニット及びハイブリッド
樹脂成分を製造する方法である。ハイブリッド樹脂成分
はポリエステルユニット(必要に応じてポリエステルモ
ノマーも添加できる)とビニル系モノマー及び/または
ビニル系重合体ユニットとの反応により製造される。
【0054】(4)ビニル系重合体ユニット及びポリエ
ステルユニット製造後に、これらの重合体ユニット存在
下にビニル系モノマー及び/またはポリエステルモノマ
ー(アルコール、カルボン酸)を添加することによりハ
イブリッド樹脂成分を製造される。この場合も適宜、有
機溶剤を使用することができる。
【0055】(5)ハイブリッド樹脂成分を製造後、ビ
ニル系モノマー及び/またはポリエステルモノマー(ア
ルコール、カルボン酸)を添加して付加重合及び/又は
縮重合反応を行うことによりビニル系重合体ユニット及
びポリエステルユニットが製造される。この場合、ハイ
ブリッド樹脂成分は上記(2)乃至(4)の製造方法に
より製造されるものを使用することもでき、必要に応じ
て公知の製造方法により製造されたものを使用すること
もできる。さらに、適宜、有機溶剤を使用することがで
きる。
【0056】(6)ビニル系モノマー及びポリエステル
モノマー(アルコール、カルボン酸等)を混合して付加
重合及び縮重合反応を連続して行うことによりビニル系
重合体ユニット、ポリエステルユニット及びハイブリッ
ド樹脂成分が製造される。さらに、適宜、有機溶剤を使
用することができる。
【0057】上記(1)乃至(5)の製造方法におい
て、ビニル系重合体ユニット及び/またはポリエステル
ユニットは複数の異なる分子量、架橋度を有する重合体
ユニットを使用することができる。
【0058】本発明のトナーに含有される結着樹脂は、
上記ポリエステルとビニル系共重合体との混合物を使用
しても良い。
【0059】本発明のトナーに含有される結着樹脂は、
上記ハイブリッド樹脂とビニル系共重合体との混合物を
使用しても良い。
【0060】本発明のトナーに含有される結着樹脂は、
上記ポリエステル樹脂と上記ハイブリッド樹脂に加えて
ビニル系共重合体の混合物を使用しても良い。
【0061】本発明で使用される着色剤として、黒色着
色剤としては、カーボンブラック、磁性体、イエロー/
マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に調色されたものが
利用される。
【0062】黒色着色剤として磁性体を用いた場合に
は、他の着色剤と異なり、樹脂100質量部に対し30
〜200質量部添加して用いられる。
【0063】磁性体としては、鉄,コバルト,ニッケ
ル,銅,マグネシウム,マンガン,アルミニウム,珪素
などの元素を含む金属酸化物などがある。中でも四三酸
化鉄,γ−酸化鉄等、酸化鉄を主成分とするものが好ま
しい。また、トナー帯電性コントロールの観点から硅素
元素またはアルミニウム元素等、他の金属元素を含有し
ていてもよい。これら磁性粒子は、窒素吸着法によるB
ET比表面積が2〜30m2/g、特に3〜28m2/g
が好ましく、更にモース硬度が5〜7の磁性粉が好まし
い。
【0064】磁性体量は結着樹脂100質量部に対し3
0〜200質量部、好ましくは40〜200質量部、さ
らには50〜150質量部が好ましい。30質量部未満
では、着色力が不足したりトナー搬送に磁気力を用いる
現像器においては、搬送性が不十分で現像剤担持体上の
現像剤層にムラが生じ画像ムラが発生する傾向があり、
さらに現像剤トリボの上昇に起因する画像濃度の低下が
生じ易い傾向がある。一方、200質量部を超えると定
着性に問題が生ずる傾向がある。
【0065】本発明のトナーをカラートナーとして用い
た場合の着色剤としては、公知の染料または/及び顔料
が使用される。
【0066】マゼンタトナー用着色顔料としてはC.
I.ピグメントレッド1,2,3,4,5,6,7,
8,9,10,11,12,13,14,15,16,
17,18,19,21,22,23,30,31,3
2,37,38,39,40,41,48,49,5
0,51,52,53,54,55,57,58,6
0,63,64,68,81,83,87,88,8
9,90,112,114,122,123,163,
202,206,207.209;C.I.ピグメント
バイオレット19;C.I.バットレッド1,2,1
0,13,15,23,29,35などが挙げられる。
【0067】顔料単独使用でもかまわないが、染料と顔
料と併用してその鮮明度を向上させた方がフルカラー画
像の画質の点からより好ましい。
【0068】マゼンタトナー用染料としては、C.Iソ
ルベントレッド1,3,8,23,24,25,27,
30,49,81,82,83,84,100,10
9,121;C.I.ディスパースレッド9;C.I.
ソルベントバイオレット8,13,14,21,27;
C.I.ディスパーバイオレット1の如き油溶染料、
C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,1
4,15,17,18,22,23,24,27,2
9,32,34,35,36,37,38,39,4
0;C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,1
0,14,15,21,25,26,27,28などの
塩基性染料が挙げられる。
【0069】シアントナー用着色顔料としては、C.
I.ピグメントブルー2,3,15,16,17;C.
I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45また
は下記式で示される構造を有するフタロシアニン骨格に
フタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシア
ニン顔料などが挙げられる。
【0070】
【化2】 〔式中、nは1〜5の整数を示す〕
【0071】イエロー用着色顔料としてはC.I.ピグ
メントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,1
1,12,13,14,15,16,17,23,6
5,73,83,97,180;C.I.バットイエロ
ー1,3,20などが挙げられる。
【0072】着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部
に対して好ましくは0.1〜15質量部、より好ましく
は0.5〜12質量部、最も好ましくは3〜10質量部
が良い。
【0073】本発明のトナーは示差熱分析(DSC)測
定における吸熱曲線において、温度30〜200℃の範
囲における最大吸熱ピークのピーク温度が60〜90℃
の範囲にあることが定着性、耐ブロッキング性の点でよ
り好ましい。
【0074】本発明のトナーは、トナーに電荷を保有せ
しめるために有機金属化合物を用いても良いが、例えば
下記に示す芳香族オキシカルボン酸誘導体の金属化合物
が挙げられる。
【0075】
【化3】
【0076】式中のM2は2価の金属原子であり、Mg
2+,Ca2+,Sr2+,Pb2+,Fe2 +,Co2+,N
2+,Zn2+,Cu2+が挙げられる。M3は3価の金属
原子であり、Al3+,Cr3+,Fe3+,Ni3+が挙げら
れる。M4は4価の金属原子であり、Zr4+,Hf4+
Mn4+,Co4+が挙げられる。これらの金属原子の中で
好ましいのはAl3+,Fe3+,Cr3+,Zr4+,H
4+,Zn2+である。
【0077】また、式中R1乃至R4は同一又は異なる基
を示し、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素
数2〜12のアルケニル基、−OH,−NH2,−NH
(CH3),−N(CH32,−OCH3,−O(C
25),−COOH又は−CONH2を示す。好ましい
1としては、ヒドロキシル基、アミノ基及びメトキシ
基が挙げられるが、中でもヒドロキシル基が好ましい。
【0078】本発明のトナー粒子には、流動性向上剤が
外添されていることが画質向上のために好ましい。流動
性向上剤としては、ケイ酸微粉体,酸化チタン,酸化ア
ルミニウム等の無機微粉体が好ましい。該無機微粉体
は、シランカップリング剤,シリコーンオイル又はそれ
らの混合物の如き疎水化剤で疎水化されていることが好
ましい。トナー粒子がフルカラー画像形成用の非磁性の
カラートナー粒子である場合は、外添剤として、酸化チ
タン微粒子を使用することが好ましい。
【0079】流動性向上剤は通常、トナー粒子100質
量部に対して0.1〜5質量部使用される。
【0080】トナー粒子と外添剤との混合は、ヘンシェ
ルミキサーの如き混合機を用いるのが良い。
【0081】本発明のトナーを二成分系現像剤に用いる
場合は、トナーは磁性キャリアと混合して使用される。
磁性キャリアとしては、例えば表面酸化又は未酸化の
鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロ
ム、希土類の如き金属粒子、それらの合金粒子、酸化物
粒子及びフェライト等が使用できる。
【0082】上記磁性キャリア粒子の表面を樹脂で被覆
した被覆キャリアは、現像スリーブに交流バイアスを印
加する現像法において特に好ましい。被覆方法として
は、樹脂の如き被覆材を溶剤中に溶解もしくは懸濁せし
めて調製した塗布液を磁性キャリアコア粒子表面に付着
せしめる方法、磁性キャリアコア粒子と被覆材とを粉体
で混合する方法等、従来公知の方法が適用できる。
【0083】磁性キャリアコア粒子表面への被覆材料と
しては、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリビニルブチ
ラール、アミノアクリレート樹脂が挙げられる。これら
は、単独或いは複数で用いる。
【0084】本発明のトナーと磁性キャリアとを混合し
て二成分系現像剤を調製する場合、その混合比率は現像
剤中のトナー濃度として、2〜15質量%、好ましくは
4〜13質量%にすると通常良好な結果が得られる。ト
ナー濃度が2質量%未満では画像濃度が低下しやすく、
15質量%を超えるとカブリや機内飛散が発生しやす
い。
【0085】酸価の測定方法 試料2〜10gを200〜300mlの三角フラスコに
秤量し、メタノール:トルエン=30:70の混合溶媒
約50ml加えて樹脂を溶解する。溶解性が悪いようで
あれば少量のアセトンを加えても良い。0.1%のブロ
ムチモールブルーとフェノールレッドの混合指示薬を用
い、あらかじめ標定されたN/10水酸化カリウム〜ア
ルコール溶液で滴定し、アルコールカリウム液の消費量
から次の計算式(III)で酸価を求める。 酸価=KOH(ml数)×f×56.1/試料質量 ……(III) (ただしfはN/10 KOHのファクター)
【0086】トナー中に磁性粉が含有する場合には、磁
性体を酸で溶出させた残分を試料として測定する。
【0087】示差走査熱量計(DSC測定装置),DS
C−7(パーキンエルマー社製)を用いて以下のように
して測定する。
【0088】測定試料は2〜10mg、好ましくは5m
gを精密に秤量する。
【0089】これをアルミパン中に入れ、リファレンス
として空のアルミパンを用い、測定温度範囲30〜20
0℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測
定を行う。
【0090】この昇温過程で、温度30〜200℃の範
囲におけるDSC曲線のメインピークの吸熱ピークが得
られる。
【0091】GPC測定 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
よるクロマトグラムの分子量は次の条件で測定される。
【0092】40℃のヒートチャンバー中でカラムを安
定化させ、この温度におけるカラムに溶媒としてテトラ
ヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、試
料濃度として0.05〜0.6質量%に調整した樹脂の
THF試料溶液を約50〜200μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成
された検量線の対数値とカウント数(リテンションタイ
ム)との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリス
チレン試料としては、例えば東ソー社製或いはPres
sure Chemical Co.製の分子量が6×
102、2.1×103、4×103、1.75×104
5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.
6×105、2×106、4.48×106のものを用
い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用
いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器
を用いる。
【0093】カラムとしては、103〜2×106の分子
量領域を的確に測定するために、市販のポリスチレンジ
ェルカラムを複数本組み合わせるのが良く、例えば昭和
電工社製のshodex GPC KF−801,80
2,803,804,805,806,807の組み合
わせや、Waters社製のμ−styragel50
0、103、104、105の組み合わせを挙げることが
できる。
【0094】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0095】(変性パラフィンワックスの製造法)スチ
レンモノマー600gに反応開始剤としてジクミルパー
オキサイド50gを添加した後、加熱溶融したパラフィ
ンワックスA3000g中に撹拌しながら滴下し、4時
間反応させ、スチレン変性パラフィンワックス1を得
た。
【0096】パラフィンワックスの種類、スチレンモノ
マーの比率を変え、同様に変性パラフィンワックスを得
た。比率及び特性を表1、表2に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】(混合ワックスの製造法)溶液重合により
あらかじめ作製しておいたポリスチレン重合体にパラフ
ィンワックスAを質量比30:70で100℃で加熱混
合したものを冷却、粉砕し、混合ワックスとした。
【0100】(トナー製造法)表3、表4に示すトナー
材料をヘンシェルミキサーにより十分予備混合を行った
後、二軸式押出機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを
用いて粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次いでエア
ージェット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに、
得られた微粉砕物を多分割分級装置で分級して、重量平
均粒径8.0μmのトナー樹脂粒子を得た。
【0101】上記トナー樹脂粒子100質量部に対し
て、n−C49Si(OCH33で処理した疎水性酸化
チタン(BET110m2/g)1.0質量部を合せて
トナー1とした。さらにトナー1と、シリコーン樹脂で
表面被覆した磁性フェライトキャリア粒子(平均粒径5
0μm)とを、トナー濃度が6質量%になるように混合
し、二成分系現像剤1とした。同様にしてトナー1〜2
0及び、現像剤1〜20を得た。
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】<実施例1>以下のようにしてトナー1及
び現像剤1の評価を行った。
【0105】市販の普通紙フルカラー複写機(CLC9
00)を用い、低湿環境下(23℃/5%)及び高湿環
境下(30℃/90%)で、画像面積比率25%のオリ
ジナル原稿を用いて、連続複写2万枚の耐久試験を行っ
た。
【0106】現像性は耐久初期と2万枚耐久後の画像濃
度の変化を評価の基準とした。画像濃度は、マクベス社
製のマクベス濃度計にてオリジナル画像のベタ部(初期
画像濃度=1.5)を5回平均し、画像濃度の変化値を
見た。
【0107】転写性は、耐久前後の画像を現像,転写
し、感光体上の転写前のトナー量(単位面積あたり)
と、転写材上のトナー量(単位面積あたり)をそれぞれ
測定し、下式により求めた。 転写率(%)=(転写材上のトナー量)/(感光体上の
転写前のトナー量)×100
【0108】クリーニング性は、クリーニング不良が若
干でも発生した時点の耐久枚数を表示する。
【0109】定着温度領域はカラー複写機CLC900
(キヤノン製)のオイル塗布機構を取り外し、さらに定
着温度を自由に設定できるように改造して定着試験をお
こなった。このときの画像面積比率は25%であり、単
位面積当たりの、トナー載り量は、0.7mg/cm2
に設定した。定着開始温度とオフセット開始温度の測定
は、定着器の設定温度を110〜250℃迄の温度範囲
で5℃おきに温度調節して、各々の温度で定着画像を出
力し、得られた定着画像を4.9kPa(50g/cm
2)の荷重をかけたシルボン紙で摺擦し、摺擦前後の濃
度低下率が10%以下となる定着温度を定着開始温度と
した。また定着開始温度から更に設定温度を上げて行
き、目視で高温オフセットの発生した温度をオフセット
開始温度とした。
【0110】トナーの保存性(耐ブロッキング性)に関
しては、50℃のオーブン内にて1週間放置することに
より評価した。該評価としては目視による凝集性のレベ
ルを判定した。トナー凝集性評価基準を以下に示す。 A:凝集体が全く見られなく流動性が非常に良い B:凝集体が全く見られない C:若干の凝集体は見られるがすぐにほぐれる D:現像剤撹拌装置で凝集体がほぐれる(普通) E:現像剤撹拌装置では凝集体が十分にほぐれない(や
や悪い)
【0111】評価の結果、転写性、クリーニング性が良
く、20000枚後の耐久性も非常に良好な性能を示し
た。また、低湿環境下、高湿環境下においても、きわめ
て安定した現像性を示した。
【0112】また、広い定着温度幅をとることができ
た。結果を表5、6に示す。
【0113】<実施例2〜6>実施例1と同様にしてト
ナー2〜6及び現像剤2〜6の評価を行った。
【0114】実施例2〜6も実施例1と同様に、転写
性、クリーニング性が良く、20000枚後の耐久性も
非常に良好な性能を示した。また、低湿環境下、高湿環
境下においても、きわめて安定した現像性を示した。結
果を表5、6に示す。
【0115】<実施例7>実施例1と同様にしてトナー
7及び現像剤7の評価を行った。
【0116】実施例7では耐久後において、若干の画像
濃度の低下が見られたが、問題無かった。また、保存性
が若干不利であったが、問題ないレベルであった。結果
を表5、6に示す。
【0117】<実施例8>実施例1と同様にしてトナー
8及び現像剤8の評価を行った。
【0118】実施例8では定着開始温度が若干高くなっ
たが、使用上問題無かった。結果を表5、6に示す。
【0119】<実施例9>実施例1と同様にしてトナー
9及び現像剤9の評価を行った。
【0120】実施例9では定着温度幅が狭くなったが問
題無かった。結果を表5、6に示す。
【0121】<実施例10>実施例1と同様にしてトナ
ー10及び現像剤10の評価を行った。
【0122】実施例10では耐久後において、画像濃度
の低下が見られ、保存性が若干不利であったが、使用上
問題無かった。結果を表5、6に示す。
【0123】<実施例11>実施例1と同様にしてトナ
ー11及び現像剤11の評価を行った。
【0124】実施例11では耐久後において、若干の画
像濃度の低下が見られた。また、クリーニング性が若干
不利であるが使用上問題無かった。結果を表5、6に示
す。
【0125】<実施例12>実施例1と同様にしてトナ
ー12及び現像剤12の評価を行った。
【0126】実施例12ではワックスの分散性が良く、
現像性や耐久性は優れているが、定着温度幅が小さくな
った。結果を表5、6に示す。
【0127】<実施例13>マゼンタ現像剤、イエロー
現像剤、シアン現像剤、及び現像剤1を用いてカラー複
写機CLC−900にてフルカラーモードで低湿環境下
(23℃/5%)及び高湿環境下(30℃/90%)
で、画像面積比率25%のオリジナル原稿を用いて、連
続複写2万枚の耐久試験を行った。フルカラーモードに
おいても画像濃度の低下が無く、転写性、クリーニング
性にも優れたトナーを得ることができた。
【0128】また、CLC−900のオイル塗布機構を
取り外し、さらに定着温度を160℃設定してフルカラ
ーの画像を出力した。色再現性の優れた画像を出力する
ことができた。
【0129】<比較例1>実施例1と同様にしてトナー
16及び現像剤16の評価を行った。
【0130】比較例1ではトナー中のワックス量が少な
いためか、定着温度幅がほとんど無く、オイルレス定着
は不可能であった。結果を表5、6に示す。
【0131】<比較例2>実施例1と同様にしてトナー
17及び現像剤17の評価を行った。
【0132】比較例2ではトナー中のワックス量が多す
ぎるためか、ワックスのドラム融着、キャリア汚染など
が起こり、画像濃度や転写効率の低下、クリーニング不
良が発生した。また、保存性も若干不利になっていた。
結果を表5、6に示す。
【0133】<比較例3>実施例1と同様にしてトナー
18及び現像剤18の評価を行った。
【0134】比較例3ではワックスがトナー中に完全に
分散されてないためか、耐久性、クリーニング性、転写
性において良くなかった。結果を表5、6に示す。
【0135】<比較例4>実施例1と同様にしてトナー
19及び現像剤19の評価を行った。
【0136】比較例4ではトナー中のワックスが脱離し
ているためか、耐久後、画像濃度の低下が見られた。ま
た、脱離ワックスがキャリアも汚染しているためか、特
に高湿環境下で十分な帯電が得られず、かぶりが発生し
た。また、クリーニング不良の発生も早く、転写性も悪
化した。結果を表5、6に示す。
【0137】<比較例5>実施例1と同様にしてトナー
20及び現像剤20の評価を行った。
【0138】比較例5ではトナー中のワックスが脱離し
ているためか、耐久後、画像濃度の低下が見られた。ま
た、脱離ワックスがキャリアも汚染しているためか、特
に高湿環境下で十分な帯電が得られず、かぶりが発生し
た。また、クリーニング不良の発生も早く、転写性も悪
化した。更にこのトナーは保存性も悪かった。結果を表
5、6に示す。
【0139】
【表5】
【0140】
【表6】
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、トナーの原材料である
離型剤の改良によって、低温定着が可能で、耐オフセッ
ト性に優れ、さまざまな環境に対して、長期にわたり使
用しても高い画像品質の安定性、耐久性に優れるととも
に転写性、クリーニング性に優れたトナーを提供するこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 板倉 隆行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 井田 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 飯田 育 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 堀田 洋二朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 上滝 隆晃 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 CA02 CA04 CA05 CA06 CA08 CA14 DA06 EA03 EA06 EA07 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤及び離型剤を少なくと
    も含有するトナーにおいて、 該離型剤はスチレン系モノマーで変性した変性パラフィ
    ンワックスであり、該変性パラフィンワックスは、トナ
    ー中の樹脂成分100質量部に対して1乃至20質量部
    含有されていることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 該トナーが、さらに未変性のパラフィン
    を含有してなり、スチレン系モノマーで変性されたパ
    ラフィンと未変性パラフィンの含有量が下記式 0.05≦/(+)≦0.90 (式1) を満足することを特徴とする請求項1に記載のトナー。
  3. 【請求項3】 トナーが、さらにスチレン系モノマーの
    重合体を含有してなることを特徴とする請求項2に記載
    のトナー。
  4. 【請求項4】 該変性パラフィンワックスは、示差走査
    熱量計(DSC)測定における吸熱曲線において、温度
    30〜200℃の範囲における最大吸熱ピークのピーク
    温度が60〜90℃の範囲にあることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載のトナー。
  5. 【請求項5】 該変性パラフィンワックスはパラフィン
    系ワックス100質量部に対してスチレン系モノマーを
    5乃至200質量部で変性されていることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載のトナー。
  6. 【請求項6】 該トナーの酸価が5〜45mgKOH/
    gであり、該トナーのテトラヒドロフラン(THF)の
    可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
    PC)による分子量分布が、分子量3,000〜40,
    000の領域にメインピークが存在し、重量平均分子量
    (Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
    が100以上であることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載のトナー。
  7. 【請求項7】 該結着樹脂は、ポリエステルユニットと
    ビニル系共重合体ユニットとを有しているハイブリッド
    樹脂成分、又はハイブリッド樹脂とポリエステル樹脂成
    分との混合物であることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載のトナー。
  8. 【請求項8】 該結着樹脂は、ポリエステル樹脂とビニ
    ル系共重合体の混合物、あるいは、ハイブリッド樹脂成
    分とビニル系共重合体の混合物であることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載のトナー。
  9. 【請求項9】 該結着樹脂は、ポリエステル樹脂、ハイ
    ブリッド樹脂成分、及びビニル系共重合体の混合物であ
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008145476A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Canon Inc トナー

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