JP2003083991A - 検体前処理装置 - Google Patents

検体前処理装置

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JP2003083991A JP2001274522A JP2001274522A JP2003083991A JP 2003083991 A JP2003083991 A JP 2003083991A JP 2001274522 A JP2001274522 A JP 2001274522A JP 2001274522 A JP2001274522 A JP 2001274522A JP 2003083991 A JP2003083991 A JP 2003083991A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体分注を行う検体前処理装置において、各
種のエラーが発生した場合に、装置の動作シーケンスを
停止させることなくエラーに対処できるようにする。 【解決手段】 作業台10上には待避エリア40が設定
され、その待避エリア40がエラー種別に対応した複数
のラック42,44,46が設けられている。親検体に
対する一連の処理の中でエラーが発生すると、その親検
体が所定タイミングで取り出されて待避エリア40上に
おけるエラー対応のラック42,44,46に移送され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検体前処理装置に関
し、特に検体前処理装置のエラー処理に関する。
【0002】
【従来の技術】検体前処理装置は、分注により親検体か
ら子検体を作成する装置である。親検体は、例えば人体
から採取された血液、尿などのサンプルである(以下、
サンプルという場合、またはサンプルが収容された容器
の全体を指して親検体あるいは子検体と言う場合があ
る)。そのようなサンプルに対しては検査分析装置にお
いて複数の分析処理が実施されるが、それに先立って1
つの親検体を小分けして複数の子検体を作成する必要が
あり、そのために検体前処理装置が用いられる。この検
体前処理装置は単体の装置として構成される場合もある
が、分析システムの一部として構成される場合もある。
【0003】検体前処理装置において、親検体としての
サンプルは試験管などの容器に収容され、それらの容器
はラック上に起立保持される。そして、親検体はそれ単
体であるいはラック単位で搬送される。検体前処理装置
における搬送経路上には、例えば、読み取りユニット、
開栓ユニット、分注ユニットなどの各種の処理ユニット
が配設されている。読み取りユニットは、親検体の容器
側面に貼付されたバーコードラベルなどのラベルの内容
を光学的に読み取る装置である。開栓ユニットは、分注
に先だって親検体の上部開口に装着された栓を取り除く
装置である。分注ユニットは、ノズルによって親検体と
してのサンプルを吸引し、子検体容器へそれを吐出する
装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の検体前処理装置
においては、各ユニットごとに動作異常、すなわちエラ
ーを検出する手段が備えられている。そして、いずれか
のユニットにおいてエラーが発生した場合、その時点で
装置全体の動作シーケンスを停止させ、かつ、アラーム
報知を行っている。
【0005】しかしながら、このような制御によると、
エラー発生ごとに装置動作が強制停止することになり、
装置の動作効率の低下という問題が生じる。また、ユー
ザーはエラーが発生した検体を認識してその場所を特定
する必要があり、煩雑であるという問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、検体前処理装置において、エ
ラー発生時における装置動作の停止を極力防止できるよ
うにすることにある。
【0007】本発明の他の目的は、検体前処理装置にお
いて、エラー発生後に要する作業性の低下を極力回避し
抑制することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、分注により各親検体から子検体を作成す
る検体前処理装置において、当該装置の動作シーケンス
に従って搬送経路上において各親検体を搬送する搬送機
構と、前記各親検体に対して段階的に複数の処理を実施
する複数の処理ユニットと、前記各処理ユニットごとに
エラー検出を行うエラー監視手段と、前記複数の処理ユ
ニットの中のいずれかの処理ユニットにおいてエラーが
検出された場合に、その親検体をエラー親検体として取
り出して当該エラー親検体を待避エリアへ移送する移送
機構と、を含むことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、親検体の処理に当たっ
てエラーが発生すると、その親検体が取り出され、それ
が待避エリアに移送される。エラーが生じた親検体の取
り出しは、例えば、そのエラー発生時点で速やかに行っ
てもよいし、その時点から下流側の工程処理を実質的に
パスし、搬送経路上の取り出し位置に当該親検体が到達
した段階で取り出すようにしてもよい。このような制御
によれば、他の親検体の処理に影響を与えずに、つまり
装置全体の動作シーケンスを停止させずに、エラー親検
体の管理を合理的に行える。各エラー親検体が待避エリ
ア内でまとめて管理されるならば、ユーザーによるその
後の作業性を向上できる。
【0010】望ましくは、前記待避エリアはエラー種別
ごとに複数のサブエリアに区分され、前記移送機構は前
記エラー監視手段によって認識されるエラー種別に対応
したサブエリアにエラー親検体を待避する。この構成に
よれば、ユーザーはサブエリアの区別によって各エラー
親検体のエラー種別を一目瞭然に確認できるので、その
後の対処を速やかに行え、その作業労力を軽減できる。
【0011】望ましくは、前記複数の処理ユニットに
は、前記各親検体に付されたラベルを読み取る読み取り
ユニット、前記各親検体に対して開栓処理を実施する開
栓ユニット、及び、前記各親検体から子検体を作成する
分注ユニットの少なくとも1つが含まれる。
【0012】望ましくは、前記待避エリアにおけるエラ
ー親検体の収容状況を表した待避状況イメージを作成す
るイメージ作成手段と、前記待避状況イメージを表示す
るイメージ表示手段と、を含む。この構成によれば、画
面上において視覚的にもエラー親検体の発生状況を確認
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を用いて説明する。
【0014】図1には、本発明に係る検体前処理装置の
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示す概念図である。
【0015】この検体前処理装置は、親検体を分注して
複数の子検体を作成する装置である。
【0016】作業台10上には、本実施形態において、
ラック搬送台12、コンベア20、開栓ユニット26、
1又は複数の子検体ラック36、ロボット機構22及び
待避エリア40などが設けられている。また作業台10
の上方にはノズル搬送機構30によって搬送される分注
用のノズル28が設けられている。
【0017】ラック搬送台12は、大別して、投入部1
2A,横送り部12B及び排出部12Cを有するもので
ある。投入部12Aには、ユーザーによって複数のラッ
ク14が載置される。各ラック14にはサンプルが試験
管に収容されてなる親検体16が複数個起立保持されて
いる。投入部12Aは各ラックを順番に前方へ順送りす
る機構を備えている。
【0018】横送り部12Bは、投入部12Aの前進端
側から横方向にすなわち排出部12Cに向けてラックを
搬送する機構を備えている。その搬送経路の途中にはラ
ベルリーダー18が設けられており、このラベルリーダ
ー18は、各親検体の側面に貼付されたバーコードラベ
ルなどのラベルを光学的に読み取る装置である。ここ
で、各ラベルの読み取りは、ラック14を一定速度で移
動させながら実行するようにしてもよいし、ラベルリー
ダー18の前方に各親検体を一時停止させて実行するよ
うにしてもよい。排出部12Cは投入部12Aから送ら
れてきたラックを順番に前方へすなわち排出側へ順送り
する機構を備えている。この排出部12Cからユーザー
によって各ラックが取り出される。
【0019】作業台10上に設けられたループ状のコン
ベア20には複数の収容部が形成されており、各収容部
にはラック搬送台12上のラックから取り出された親検
体がそれぞれ収納される。搬送台12からコンベア20
への親検体の移送及びコンベア20からラック搬送台1
2への親検体の移送は本実施形態においてロボット機構
22によって行われている。このロボット機構22はそ
の可動端にマニピュレータ24を有し、試験管を上方に
つかみ上げて搬送する機構である。本実施形態におい
て、ロボット機構22による搬送範囲には少なくとも後
述する待避エリア40の全域が含まれる。
【0020】コンベア20についてさらに説明すると、
そのコンベア20上には固定的に親検体の差込取出位
置、開栓位置、分注位置が定められており、それぞれの
位置において親検体に対する所定の処理あるいは操作が
なされる。コンベア20は動作シーケンスに従って1ス
テップごとに順送りされるものであり、そのコンベアの
搬送は図示されていないコンベア機構によって実行され
ている。例えば、図1において、マニピュレータ24の
存在位置として示されているコンベア20上の差込取出
位置に親検体が差し込まれると、その親検体はコンベア
20の作用によって順番にステップ送りされ、それが開
栓位置に到達すると、開栓ユニット26によって開栓処
理がなされる。すなわち、親検体の上部開口を封止した
栓が開栓ユニット26によって取り外される。その後、
その親検体はさらにステップ送りされ、その親検体が分
注位置に到達すると、ノズル搬送機構30によって搬送
される分注用のノズル28により当該親検体が吸引さ
れ、それが子検体ラック36上に収容されている空の試
験管(子検体容器)に分注される。ちなみに、1つの親
検体によって通常は複数の子検体が生成される。
【0021】分注後の親検体は、コンベア20の作用に
よって前述同様に前方へ順送りされ、その親検体が最初
の位置に戻って来ると、ロボット機構22の作用によっ
て当該親検体が取り出されて元のラック14上の位置に
差し込まれる。そして、このような工程が各親検体につ
いて繰り返し実行される。
【0022】ただし、本実施形態においては、親検体に
対する上述のような一連の処理あるいは操作の過程にお
いて、エラーが発生した場合には、従来装置のように装
置の動作シーケンスを一斉に停止させることなくそのま
まその動作を継続するためにエラー処理が実行されてお
り、そのための手段の1つとして待避エリア40が設け
られている。
【0023】本実施形態において、待避エリア40は、
3つのサブエリアに区分され、各サブエリアはラック4
2,44,46を載置するエリアであって、具体的に
は、ラック42はラベル読み取り時にエラーが発生した
場合にそのエラー親検体を待避するためのラックであ
る。ラック44は、開栓時にエラーが発生した場合にそ
のエラー親検体を待避するためのラックである。ラック
46は分注時にエラーが発生した場合に、そのエラー親
検体を待避するためのラックである。ちなみに、図1に
おいて、ラック上の収容孔に既に親検体が差し込まれて
いる状態が、符号48で示すようなハッチングが付され
た丸記号で示されている。
【0024】本実施形態においては、エラー親検体につ
いては、それがコンベア20上を1回転し、差込取出位
置まで到達した時点で当該エラー親検体がロボット機構
22によってつかみ上げられ、それが待避エリア40の
エラー種別に対応したラック42,44,46上に収容
される。すなわち、そのようなエラー親検体が発生した
場合には、エラー種別に応じて後続の処理はパスされ、
そして最終的には待避エリアにまとめて集積されること
になる。よって、そのようなエラー親検体については排
出部12C上においてラック上に空き部分が生じること
になる。
【0025】本実施形態においては可動範囲の広いロボ
ット機構22が設けられているため、エラー発生時点に
おいてマニピュレータ24によって当該エラー親検体を
つかみ上げて待避エリアに移送するようにしてもよい。
【0026】本実施形態において、開栓ユニット26
は、スクリュー栓及び押込栓の両者に対応した開栓動作
を実行している。ノズル搬送機構30は、図示されるよ
うにX軸レール32、Y軸レール34及び図示されてい
ないZ軸レールを有しており、すなわち分注用のノズル
28を三次元的に自在に搬送することができる。
【0027】ノズル28は本実施形態においてノズル基
部に対してディスポーザブル型のノズルチップを装着し
てなるものである。そのノズルチップを収容したラック
等については図示省略されている。
【0028】図2には、図1に示した装置の構成がブロ
ック図として示されている。制御部52は、本装置内の
各構成の動作制御を行っている。特に、ラック搬送台1
2、ラベルリーダー18、開栓ユニット26、コンベア
機構56、分注ポンプ50、ノズル搬送機構30、ロボ
ット機構22などの構成の動作制御を行っている。ここ
で、分注ポンプ50は例えばエアチューブなどを介して
ノズル28に接続されるものであり、この分注ポンプ5
0によって吸引力及び吐出力が発生される。入力器58
はユーザーによって情報や命令を入力するための装置で
あり、例えばキーボードなどによって構成される。表示
器60はディスプレイであって、後に説明する図3のよ
うな表示画面を表示する。
【0029】本実施形態において、制御部52は、読み
取りエラー判定部62、開栓エラー判定部64、分注エ
ラー判定部66を有しており、さらにそれらのエラーに
応じた制御を実行するエラー制御部68を有している。
ここで、読み取りエラー判定部62は、ラベルリーダー
18によってラベルの読み取りを行う際に何らかの異常
が発生した場合には、その読み取りエラーを判定するユ
ニットである。例えば、ラベルの貼付位置が適正でない
場合やラベルが汚れている場合などに読み取りエラーが
判定される。ちなみにラベルにはそのID番号などの情
報が符号として印刷されている。
【0030】開栓エラー判定部64は、開栓ユニット2
6による開栓処理の結果が適正であるかどうかを判定す
るものであり、開栓を行えなかったあるいは栓が存在し
ていなかったなどの開栓エラーがある場合には、この開
栓エラー判定部64によってエラーと判定される。
【0031】分注エラー判定部66は、親検体から子検
体を生成する場合において、何らかの異常が発生した場
合にそのエラーを判定するユニットである。例えば親検
体の量が規定量存在しなかった、吸引不足や吐出不足が
発生した、などの事態が生じた場合には分注エラーと判
定される。
【0032】エラー制御部68は、上述のようなエラー
親検体が発生した場合に、そのエラー親検体をコンベア
上からラック搬送台12へ戻すことなく、そのエラー親
検体をエラー種別に応じて待避エリアに移送管理する制
御を実行する。具体的には、ロボット機構22を制御
し、コンベア上における所定の差込取出位置からエラー
親検体をつかみ上げてそれをエラー種別に対応したラッ
ク42,44,46の空き位置に差し込む制御を実行す
る。
【0033】従来装置においては、上述したように、た
とえばラベルの読み取りが行えなかったような場合に
は、その時点で装置全体の動作シーケンスが停止してい
たが、本実施形態によれば、そのようなエラー親検体は
そのまま搬送経路を流すことができ、最終的にそのエラ
ー親検体を待避管理することができるという利点があ
る。
【0034】図3には、表示器60に表示される表示画
面70の一例が示されている。この表示画面70は待避
エリア40におけるエラー親検体の待避状況をビジュア
ルに表したものである。その表示画面70内には42,
44,46に対応して3つのラックイメージ72,7
4,76が示されており、その各イメージ上において収
容されているエラー親検体については色表示あるいはハ
イライト表示などがなされている。ここで、所定のエラ
ー親検体についてカーソルを合わせてマウスをクリック
すると、例えば図3に示されるようにウインド78が表
示され、そのエラー親検体に対するエラー種別、エラー
内容、検体IDなどの必要な情報がユーザーに提供され
る。すなわち、図2に示した制御部52は、図3に示す
ような表示画面を構成できるように、待避エリア40上
におけるエラー親検体の位置及び情報の管理を行ってい
る。
【0035】ちなみに、待避エリア40からユーザーに
よってエラー親検体が取り出され、あるいはラック単位
でエラー親検体が取り出された場合には、そのリカバリ
ー操作の内容がユーザーによって入力器58を用いて装
置に入力され、制御部52は、そのような入力情報に基
づいて、エラー親検体について管理している情報を更新
する。
【0036】例えば読み取りエラーに係る親検体につい
ては、入力器58を用いてユーザーが直接的に装置にそ
のID番号を入力することにより、その後ラック搬送台
12からコンベア20へ自動的に差し込まれるようにし
てもよい。あるいはユーザーがID番号を入力するとと
もに直接的にコンベア20へ当該親検体を差し込むよう
にしてもよい。また、開栓エラーに係る親検体について
は、ユーザーが手作業によって開栓を実行し、その処置
後の親検体をコンベア20上における空き収容位置に挿
入するようにしてもよい。さらに、分注エラーに係る親
検体についても、そのエラー内容に応じてユーザーが所
定の処置を行い、その後再びコンベア20上に当該親検
体を投入するようにしてもよい。
【0037】以上のようなエラーリカバリーに対処する
ため、コンベア20上にエラー親検体を特別に収納する
空き収容位置を設けるようにしてもよいし、またラック
搬送台12上、あるいはその近傍にエラー親検体を割り
込み投入するための特別のラックあるいは差込口を設け
るようにしてもよい。
【0038】図4には、ある親検体が搬送経路上に流さ
れ、その搬送経路上において各種の処理操作が行われる
場合においてエラーが発生した場合における動作内容が
概念的に示されている。図4において、S100はラベ
ルリーダー18によるラベル読み取り工程を示し、S1
01はロボット機構22によるつかみ投入工程を示し、
S102は開栓ユニット26による開栓工程を示し、S
103はノズル28による分注工程を示し、さらにS1
04はロボット機構22によるつかみ搬送工程を示して
いる。
【0039】ある親検体についてまずS100で示すよ
うにラベル読み取りが実行されると、そのラベル読み取
りの成否によらずに、本実施形態においてはその親検体
がロボット機構22によってコンベア20上につかみ投
入される(S101)。次に、開栓工程S102におい
てラベルの読み取りが適正に行われた親検体については
そのまま開栓処理が実行され、一方、読み取りエラーが
発生した親検体については、開栓処理S102がパスさ
れる。すなわちそのような場合には、開栓ユニット26
は事実上機能しないことになる。そして、S103の分
注工程においては、ラベル読み取り及び開栓処理の両者
が適正に行われた親検体について分注が実行され、その
分注が適正に行われたならば、S104のつかみ搬送工
程において、当該親検体が所定位置から元あったラック
上の位置へ戻されることになる。
【0040】その一方、読み取りエラーが発生した親検
体については、上述したように開栓処理S102及び分
注処理S103の両者がパスされ、最終的にS104の
つかみ搬送工程において、待避エリア40上のAラック
42へ待避搬送される。これと同様に、開栓エラーが発
生した親検体についても分注工程S103がパスされ、
S104がつかみ搬送工程で待避エリア40上のBラッ
ク44へ待避搬送される。また同様に、分注処理S10
3でエラーが発生した親検体については、S104のつ
かみ搬送工程においてその親検体の待避エリア40上の
Cラック46へ待避搬送される。もちろん、図4におい
て符号80で示すように、例えばラベル読み取りエラー
が発生した場合には、その時点であるいはその直後に当
該エラー親検体をつかんで搬送し、それをエラー種別に
応じたラックに差し込むようにしてもよい。しかしなが
ら、図4に示す動作例によれば、ロボット機構22は通
常の動作シーケンスの流れの中でエラー親検体の待避搬
送を行えるため、装置の動作シーケンスをそのまま維持
して稼動効率を維持向上できるという利点がある。
【0041】図5には他の実施形態に係る検体前処理装
置の概念が示されている。
【0042】作業台100上には投入部101及び排出
部104が設けられ、それらの間には搬送ライン102
が形成されている。投入部101に投入したラックは搬
送ライン102によって図5の右側へ搬送され、最終的
に排出部104に送り込まれる。搬送ライン102上に
は複数の処理位置が設定されており、各位置に対応して
ラベルリーダー108、開栓ユニット110及びノズル
搬送機構114によって搬送されるノズル112などが
設けられている。
【0043】図1に示した実施形態においては、ラック
14上から親検体16が取り出されてコンベア20上に
挿入されていたが、この図5に示す実施形態において
は、親検体がラック106単位で搬送されている。
【0044】図5に示す装置において、ラベル読み取り
エラー、開栓エラー、分注エラーが発生すると、そのエ
ラー発生時点でマニピュレータ118を有するロボット
機構116が動作し、そのエラー親検体をつかみ上げて
待避エリア122へ待避搬送する動作が実行される。待
避エリア122上には、図1に示した実施形態と同様
に、エラー種別に対応した3つのラック124,12
6,128が設けられており、ロボット機構116は、
エラー種別に応じたラックにエラー親検体を収納する。
ちなみに、ノズル搬送機構114は、吸引位置において
親検体を吸引し、その親検体を子検体ラック120上に
設けられた空の検体容器に吐出することにより1又は複
数の子検体を作成するものである。
【0045】図5に示した実施形態によれば、図1に示
した実施形態と同様に、待避エリア122上にエラー親
検体を特別に待避管理することができるので、装置の動
作シーケンスを停止させることなくエラーに対処するこ
とが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検体前処理装置において、エラー発生時における装置動
作の停止を極力防止することができ、また、エラー発生
後に要する作業性の低下を極力回避し抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る検体前処理装置の好適な実施形
態を示す概念図である。
【図2】 図1に示す装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 表示器に表示される表示画面の一例を示す図
である。
【図4】 親検体についての一連の処理を説明するため
の図である。
【図5】 他の実施形態に係る検体前処理装置の概念を
示す図である。
【符号の説明】
10 作業台、12 ラック搬送台、14 ラック、1
6 親検体、20 コンベア、22 ロボット機構、2
4 マニピュレータ、26 開栓ユニット、28 ノズ
ル、30 ノズル搬送機構、36 子検体ラック、40
待避エリア。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分注により各親検体から子検体を作成す
    る検体前処理装置において、 当該装置の動作シーケンスに従って搬送経路上において
    各親検体を搬送する搬送機構と、 前記各親検体に対して段階的に複数の処理を実施する複
    数の処理ユニットと、 前記各処理ユニットごとにエラー検出を行うエラー監視
    手段と、 前記複数の処理ユニットの中のいずれかの処理ユニット
    においてエラーが検出された場合に、その親検体をエラ
    ー親検体として取り出して当該エラー親検体を待避エリ
    アへ移送する移送機構と、 を含むことを特徴とする検体前処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記待避エリアはエラー種別ごとに複数のサブエリアに
    区分され、 前記移送機構は前記エラー監視手段によって認識される
    エラー種別に対応したサブエリアにエラー親検体を待避
    することを特徴とする検体前処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記複数の処理ユニットには、前記各親検体に付された
    ラベルを読み取る読み取りユニット、前記各親検体に対
    して開栓処理を実施する開栓ユニット、及び、前記各親
    検体から子検体を作成する分注ユニットの少なくとも1
    つが含まれることを特徴とする検体前処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記待避エリアにおけるエラー親検体の収容状況を表し
    た待避状況イメージを作成するイメージ作成手段と、 前記待避状況イメージを表示するイメージ表示手段と、 を含むことを特徴とする検体前処理装置。
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