JP2003081056A - シートベルト巻取装置 - Google Patents

シートベルト巻取装置

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JP2003081056A JP2001276110A JP2001276110A JP2003081056A JP 2003081056 A JP2003081056 A JP 2003081056A JP 2001276110 A JP2001276110 A JP 2001276110A JP 2001276110 A JP2001276110 A JP 2001276110A JP 2003081056 A JP2003081056 A JP 2003081056A
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    • B60R22/34Belt retractors, e.g. reels
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    • B60R2022/442Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using one spring and one additional retraction device in parallel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプリングによる巻取力を有効に利用すること
ができない場合であっても、シートベルトの全量を確実
に巻き取ることができるようにする。 【解決手段】スプリング手段4によるスプール4のベル
ト巻取速度が一定値より大きいときは、モータ動力伝達
装置5に入力されるスプール4からの巻取速度V Sがモ
ータ動力伝達装置5に入力されるモータ10からの巻取
速度VMより大きい(VS>VM)。このときは、モータ
動力伝達装置5がオフとなり、スプリング手段4により
シートベルトの巻取が行われる。スプリング手段4によ
るスプール4のベルト巻取速度が一定値以下になってV
M>VSになると、モータ動力伝達装置5がオンとなり、
モータ10の動力によりシートベルトの巻取が行われ
る。スプリングによる巻取力を有効に利用できなくなっ
ても、モータ10の動力でシートベルトの全量を確実に
巻き取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
装備され、乗員を拘束保護するためのシートベルトの引
出、巻取を制御するシートベルト巻取装置の技術分野に
属し、特に、車両外部の状況やシートベルトの操作状況
に基づいてモータによりシートベルトを巻き取ることで
ベルトテンションを制御して乗員をより確実に拘束保護
するとともに、シートベルトの非装着時にスプリングで
機械式にシートベルトを巻き取るシートベルト巻取装置
の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術分野】従来から自動車等の車両に装備され
ているシートベルト装置は、衝突時等の車両に大きな減
速度が作用した場合のような緊急時に、シートベルトで
乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出し
を阻止して、乗員を保護している。
【0003】このようなシートベルト装置においては、
シートベルトを巻き取るシートベルト巻取装置が設けら
れている。このシートベルト巻取装置は、シートベルト
を巻き取るスプールを常時巻取方向に付勢するぜんまい
ばね等のスプリングを備えている。このスプリングの付
勢力により、シートベルトは非装着時にはスプールに巻
き取られている。また、シートベルトは装着時にはスプ
リングの付勢力に抗して引き出されて、乗員に装着され
る。そして、シートベルト巻取装置は、前述のような緊
急時にロック手段が作動してスプールの引出方向の回転
を阻止することにより、シートベルトの引出が阻止され
る。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を確実に
拘束し、保護するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来からの
シートベルト装置においては、シートベルト装着時には
スプリングの付勢力によるほぼ一定のベルトテンション
がシートベルトに加えられている。このため、シートベ
ルト巻取装置は自車と自車周囲の物体との間の状況に関
係なくほぼ同じ態様で作動するようになっている。しか
しながら、従来のシートベルト装置は前述のように緊急
時に乗員を確実に拘束し保護することができるが、前述
のような緊急時以外のときに乗員に対してより快適に制
御されているとは言えない。しかも、緊急時に乗員を堅
固に拘束して更に一層確実に保護するようにすることが
望ましい。
【0005】そこで、本出願人は自車と物体との間の状
況を加味してモータでシートベルト巻取装置のスプール
の回転を制御し、ベルトテンションを調節することによ
り、乗員の拘束保護をより一層効率よくかつ乗員に対し
てより一層快適に行うとともに、ベルトテンション調節
を簡単にかつ確実に行うことができ、しかも、ベルトテ
ンション調節のための構造を簡単にしたシートベルト巻
取装置を特許出願をしている(特願2000−2387
35)。
【0006】この特許出願の発明にかかるシートベルト
巻取装置の詳細は、この特許出願の明細書および図面を
参照すれば容易に理解できるが、一応、本発明に関係す
る部分について簡単に説明する。
【0007】図1ないし図3は、この特許出願の発明に
かかるシートベルト巻取装置を示す図である。図1およ
び図2に示すように、この特許出願のシートベルト巻取
装置1は、少なくとも、モータ10の動力を伝達する動
力伝達歯車機構11と、動力伝達歯車機構11から伝達
されるモータ10の回転を減速してスプール4に伝達す
る遊星歯車機構からなる減速機構12と、モータ10の
動力をスプール4に伝達させる状態およびスプール4の
回転をモータ10の伝達させない状態のいずれか一方に
選択的に切換設定する動力伝達経路切替機構13と、ス
プール4をシートベルト3の巻取方向CCWに付勢する
スプリング手段14とを備えている。このシートベルト
巻取装置1の動作について説明する。
【0008】(1) シートベルト巻取装置1の非作動状態
(シートベルト全量格納状態) シートベルト巻取装置1の非作動状態では、スプリング
手段14によってシートベルト3がその全量をスプール
4に巻き取られている。また、モータ10が非作動とな
っている。この非作動状態では、図2に示すようにモー
タ10の回転軸10aに取り付けられたモータギヤ3
6、コネクトギヤ37、スイッチギヤ46が回転しない
ので、スイッチギヤ46が図2において図面と直交しか
つ図面の向こう側の向こう側限度位置(図1に示す右限
位置)に設定され、プランジャ47はシリンダハウジン
グ51から最大に突出して、当接部47cの傾斜面(不
図示)の前面がスイッチギヤ46の傾斜面46bの前面
に当接した状態となっている。この状態では、係止レバ
ー49は係止爪49cがインターナルギヤ44のラチェ
ット歯44bに係合しない位置に設定されて、動力伝達
経路がオフに設定されている、これにより、インターナ
ルギヤ44はベルト引出方向CWおよびベルト巻取方向
CCWのいずれの方向にも回転自由となっている。
【0009】(2) シートベルト引出動作 シートベルト巻取装置1の前述の非作動状態から、シー
トベルト3を引き出すと、スプール4がベルト引出方向
CWに回転する。すると、図1においてトーションバー
26の第2トルク伝達部26dおよび第2キャリヤ56
がともにベルト引出方向CWに回転する。これにより、
第1キャリヤ38が同方向CWに回転するので、各プラ
ネタリギヤ39,40がサンギヤ43のまわりを同方向
CWに公転しようとする。このため、各プラネタリギヤ
39,40の各大プラネタリギヤ39a,40aはベルト
引出方向CWに回転しようとしてサンギヤ43をベルト
巻取方向CCW方向に回転させようとし、一方、各小プ
ラネタリギヤ39b,40bはベルト巻取方向CCWに
回転しようとしてインターナルギヤ44をベルト巻取方
向CCW方向に回転させようとする。このとき、サンギ
ヤ43には減速ギヤ45が常時噛合し、この減速ギヤ4
5の外歯45bにはコネクトギヤ37の小径コネクトギ
ヤ37bが常時噛合し、この小径コネクトギヤ37bと
一体の大径コネクトギヤ37aにはモータギヤ36とス
イッチギヤ46とが常時噛合しているので、サンギヤ4
3には所定の回転抵抗が付与されているのに対して、イ
ンターナルギヤ44は前述のように回転が自由となって
おり、サンギヤ43は回転しない。このときには、各小
プラネタリギヤ39b,40bもそれぞれ各大プラネタ
リギヤ39a,40aとともにベルト引出方向CWに回
転するようになるとともに、インターナルギヤ44が同
方向CWに回転する。
【0010】サンギヤ43が回転しないことから、シー
トベルト3の引出時におけるスプール4のベルト引出方
向CWの回転はスイッチギヤ46には伝達されないの
で、動力伝達経路切替機構13は作動しなく、スプール
4とモータ10との間の動力伝達経路はオフに保持され
たままとなり、スプール4の回転がモータ10に伝達さ
れなく、モータ10はこのスプール4の回転の影響を受
けることはない。
【0011】なお、ベルト引出時には、スプール4の回
転で第2トルク伝達部26dが回転することにより、第
1軸部26fおよびこの第1軸部26fのスプライン溝
26eに嵌合されたブッシュ53を介して、スプリング
手段14のリターンスプリング54が巻き締められ、ば
ね力がベルト引出量に応じて次第に増大する。
【0012】(3) スプリング手段14によるシートベル
ト巻取動作 シートベルト3を引き出した状態から、シートベルト3
から手を離すと、スプリング手段14の巻き締められた
リターンスプリング54の付勢力により、ブッシュ5
3、第1軸部26f、第2トルク伝達部26d、および
第2キャリヤ56を介して、スプール4がベルト巻取方
向CCWに回転する。同時に、第2キャリヤ56の回転
で、第1キャリヤ38が同方向CCWに回転するので、
各プラネタリギヤ39,40がサンギヤ43のまわりを
同方向CCWに公転しようとする。このため、各プラネ
タリギヤ39,40の各大プラネタリギヤ39a,40a
はベルト巻取方向CCWに回転しようとしてサンギヤ4
3をベルト引出方向CW方向に回転させようとし、一
方、各プラネタリギヤ39,40の各小プラネタリギヤ
39b,40bはベルト引出方向CWに回転しようとし
てインターナルギヤ44をベルト引出方向CW方向に回
転させようとする。このとき、前述のようにサンギヤ4
3には所定の回転抵抗が付与されているのに対して、イ
ンターナルギヤ44は回転が自由となっているので、サ
ンギヤ43は回転しない。したがって、各小プラネタリ
ギヤ39b,40bもそれぞれ各大プラネタリギヤ39
a,40aとともにベルト巻取方向CCWに回転するよ
うになる。そして、各小プラネタリギヤ39b,40b
のベルト巻取方向CCWにより、結局、インターナルギ
ヤ44はベルト巻取方向CCWに回転する。
【0013】サンギヤ43が回転しないことから、スプ
リング手段14によるシートベルト3の巻取時における
スプール4のベルト巻取方向CCWの回転はスイッチギ
ヤ46には伝達されないので、動力伝達経路切替機構1
3は作動しなく、スプール4とモータ10との間の動力
伝達経路はオフに保持されたままとなる。したがって、
スプール4の回転がモータ10に伝達されなく、モータ
10はこのスプール4の回転の影響を受けることはな
い。
【0014】(4) モータ動力によるシートベルトの巻取
動作 図2に示すように、係止レバー49の係止爪49cがイ
ンターナルギヤ44のラチェット歯44bから離れてラ
チェット歯44bに係合しなく、モータ動力伝達装置が
オフとなっている。このモータ動力伝達装置のオフで
は、インターナルギヤ44が回転自由となっている。
【0015】この状態で、スプール4がベルト巻取方向
CCWに回転するようにモータ10が駆動されると、図
2においてモータ10の回転軸10aに固定されたモー
タギヤ36がベルト巻取方向CCW(図2において反時
計方向)に回転し、このモータギヤ36が噛合するコネ
クトギヤ37の大径ギヤ37aがベルト引出方向CW
(図2において時計方向)に回転するので、コネクトギ
ヤ37がベルト引出方向CWに減速されて回転する。す
ると、コネクトギヤ37の小径ギヤ37bに噛合する減
速ギヤ45がベルト巻取方向CCWに更に減速されて回
転するので、減速ギヤ45と一体に回転するサンギヤ4
3が同方向CCWに減速ギヤ45と同速度で回転する。
サンギヤ43の回転で、このサンギヤ43に噛合する各
プラネタリギヤ39,40がベルト引出方向CWに更に
減速されて自転し、各プラネタリギヤ39,40に噛合
するインターナルギヤ44が同方向CWに回転する。こ
のとき、インターナルギヤ44が回転するため、各プラ
ネタリギヤ39,40は公転しない。したがって、プラ
ネタリギヤ39,40およびアイドルギヤ41,42を回
転可能に支持する第1キャリヤ38が回転しないので、
モータ10の動力は、第1キャリヤ38に第2キャリヤ
56を介して回転的に連結されたスプール4にモータ1
0の動力が伝達されなく、スプール4はモータ10の動
力によって回転しない。
【0016】一方、コネクトギヤ37の回転で同時に、
コネクトギヤ37の大径ギヤ37aに噛合するスイッチ
ギヤ46もベルト巻取方向CCWに回転するようにな
る。その場合、コネクトギヤ37の大径ギヤ37aとス
イッチギヤ46とは、はす歯歯車の噛み合いに設定され
ているので、スイッチギヤ46は軸方向のスラスト力が
作用されるようになる。このスラスト力でスイッチギヤ
46が図2において図面と直交しかつ図面の手前側に軸
方向に移動する。このとき、このスイッチギヤ46が軸
方向に移動するにしたがって、プランジャ47の当接部
47cの傾斜面がスイッチギヤ46の傾斜面46bに沿
って摺動し、プランジャ47がスイッチギヤ46から離
れる方向に移動してシリンダハウジング51内に引き込
まれる。
【0017】そして、最終的にはスイッチギヤ46が第
2リテーナ35にスラスト方向に支持されるので、スイ
ッチギヤ46の軸方向移動が停止して、図2の図面に関
して手前側限度位置に設定される。この状態では、プラ
ンジャ47がシリンダハウジング51内に最大に引き込
まれて、当接部47cの先端がスイッチギヤ46の歯車
部46aの外周面に当接した状態となる。このプランジ
ャ47の引込み動作で、図3に示すように係止レバー作
動部47dが係止レバー49の操作レバー部49bを押
圧するので、係止レバー49が回転軸49aまわりに回
転し、係止爪49cがラチェット歯44bに係合可能な
位置に設定される。
【0018】すると、インターナルギヤ44のベルト引
出方向CWの回転で、ラチェット歯44bと係止爪49
cとが互いに係合し、インターナルギヤ44の回転が停
止する。このように、モータ10が駆動されると、迅速
に係止レバー49が作動してインターナルギヤ44のベ
ルト引出方向CWの回転が阻止され、スプール4とモー
タ10との間のモータ動力伝達装置がオンされる。
【0019】この状態では、モータ10の動力で各プラ
ネタリギヤ39,40が自転しているので、インターナ
ルギヤ44の回転が停止することで、各プラネタリギヤ
39,40はインターナルギヤ44の内歯44aに沿っ
てサンギヤ43のまわりをベルト巻取方向CCWに減速
されて公転するようになる。したがって、第1および第
2第1キャリヤ38,56が各プラネタリギヤ39,40
の公転速度でベルト巻取方向CCWに回転し、スプール
4がベルト巻取方向CCWに回転する。こうして、スプ
ール4は、モータ10の回転が減速機構12により所定
の減速比で減速されて伝達されることで回転するように
なる。このスプール4のベルト巻取方向CCWの回転に
より、シートベルト3はモータ10の動力でスプール4
に巻き取られる。
【0020】なおこの場合、第2キャリヤ56がベルト
巻取方向CCWに回転することで、リターンスプリング
54の巻き緩められるので、リターンスプリング54の
ばね力は弱められる。
【0021】(5) モータ動力によるシートベルト巻取動
作の解除 モータ10が前述のベルト巻取方向CCWと逆方向、す
なわちベルト引出方向CWに回転駆動されると、各ギヤ
36,37,45,43,39,40、第1および第2第1
キャリヤ38,56を介してスプール4がベルト引出方
向CWに回転し、シートベルト3の巻取が緩められる。
コネクトギヤ37の回転でスイッチギヤ46も逆回転す
るが、このとき、大コネクトギヤ37aとスイッチギヤ
46とがはす歯歯車で噛合しているので、スイッチギヤ
46には大コネクトギヤ37aから前述と逆方向のスラ
スト力が作用する。すると、スイッチギヤ46は前述の
手前側限度位置の状態から図3において図面と直交する
方向で図面の裏側方向へ移動する。そしてスイッチギヤ
46の移動で、スイッチギヤ46の傾斜面46bの上端
がプランジャ47の傾斜面47bの下端位置を過ぎる
と、プランジャ47はスプリング48のばね力で傾斜面
47bが傾斜面47bに当接しかつこの傾斜面47bに
沿いながら突出してくる。このプランジャ47の突出動
作で、プランジャ47の係止レバー作動部47dが係止
レバー47を非作動位置の方へ回動する。
【0022】最終的に、スイッチギヤ46およびプラン
ジャ47はともに初期の非作動状態となる。この非作動
状態では、係止レバー47は非作動位置となり、係止爪
49cがインターナルギヤ44のラチェット歯44bと
係合しない非係合位置に設定される。すなわち、動力伝
達経路切替機構13がオフとなる。これにより、インタ
ーナルギヤ44が回転自由となり、スプール4とモータ
10とは互いに回転的に自由となる。
【0023】このようにして、動力伝達歯車機構11、
減速機構12、および動力伝達経路切替機構13によ
り、モータ10の動力をスプール4に伝達するモータ動
力伝達装置5が構成されている。その場合、係止爪49
cがラチェット歯44bに係合しないときがモータ動力
伝達装置5のオフのときであり、このときはモータ10
の動力はスプール4に伝達されなく、また、係止爪49
cがラチェット歯44bに係合するときがモータ動力伝
達装置5のオンのときであり、このときはモータ10の
動力はスプール4に伝達される。
【0024】そして、CPU6で制御したモータ10の
動力で、車両内の乗員の状況、車両外の運転状況あるい
はシートベルト3の操作状況に応じてシートベルト3の
巻取を制御するようになっている。
【0025】次に、このシートベルト巻取装置1におい
て、シートベルト3の全量を格納するためにスプリング
手段14によるシートベルト3の巻取が行われていると
きに、モータ10をベルト巻取方向CCWに回転させた
場合について考察する。前述のように、スプリング手段
14によるシートベルト3の巻取時には、スプリング手
段14の付勢力によってスプール4がベルト巻取方向C
CWに回転するので、インターナルギヤ44がベルト巻
取方向CCWに回転しようとするのに対して、モータ1
0のベルト巻取方向CCWの回転時には、インターナル
ギヤ44がベルト引出方向CWに回転しようとする。し
たがって、スプリング手段14によるシートベルト3の
巻取時における、インターナルギヤ44のベルト巻取方
向CCWの回転速度VSとし、また、モータ10のベル
ト巻取方向CCWの回転時における、インターナルギヤ
44のベルト引出方向CWの回転速度VMとしたとき、
S>VMであるとインターナルギヤ44はベルト巻取方
向CCWに回転し、逆にVM>VSであるとインターナル
ギヤ44はベルト引出方向CWに回転する。
【0026】また、前述のようにモータ10のベルト巻
取方向CCWの回転時には、係止レバー49の係止爪4
9cがインターナルギヤ44のラチェット歯44bに係
合可能な位置に設定される。
【0027】したがって、VS>VMであるときは、イン
ターナルギヤ44がベルト巻取方向CCWに回転するた
め、係止爪49cがラチェット歯44bに係合可能な位
置に設定されても係止爪49cはラチェット歯44bに
係合しなく、モータ動力伝達装置5はオフに設定され、
また、VM>VSであるときは、インターナルギヤ44が
ベルト引出方向CWに回転するため、係止爪49cがラ
チェット歯44bに係合し、モータ動力伝達装置5はオ
ンに設定されるようになる。
【0028】更に、この特許出願のシートベルト巻取装
置1では、シートベルト3の非装着時にスプリング手段
14で機械式にシートベルト3の全量を巻き取るように
なっている。なお、本明細書および図面においてシート
ベルト3の全量の巻取とは、前述のシートベルト巻取装
置1の非作動状態におけるシートベルト3の巻取状態、
つまり、シートベルト3の非装着時にシートベルト3の
たるみがなくなってそれ以上巻き取ることができない状
態にシートベルトを巻き取ることをいう。
【0029】ここで、前述の特許出願のシートベルト巻
取装置1の本発明に関係する構成を簡潔に整理して図4
に模式的に示す。図4に示すように、この特許出願のシ
ートベルト巻取装置1は、少なくとも、シートベルト3
を巻き取るスプール4と、このスプール4を常時ベルト
巻取方向に付勢し、シートベルト3の非装着時にシート
ベルト3をスプール4に巻き取ってその全量を格納する
スプリング手段14と、前述の車両状況等によりシート
ベルト3の巻取のためにスプール4を回転させるモータ
10と、スプール4に対するモータ10の動力の伝達お
よび遮断を制御するモータ動力伝達装置5と、電気的信
号によりモータ10の駆動を制御するモータ制御装置
(CPU)6と、このCPU6に、タングとバックルと
が係合したときオンとなって電気的なバックル係合信号
を出力するとともに、タングとバックルとの係合が解除
したときオフになって電気的なバックル解除信号を出力
するバックルスイッチ7とから構成されている。
【0030】ところで、前述のようにこの特許出願のシ
ートベルト巻取装置1では、シートベルト3の非装着に
おけるシートベルト3の格納時に、スプリング手段14
で機械式にシートベルト3の全量を巻き取るようにして
いる。しかしながら、シートベルト装置の長期の使用等
により、スプリング手段14のリターンスプリング54
のばね特性が経年変化するため、リターンスプリング5
4による巻取力を有効に利用することができず、シート
ベルト3の全量巻取が困難になる場合が考えられる。そ
のため、経年変化等によりリターンスプリング54によ
る巻取力を有効に利用することができない場合にも、シ
ートベルト3の全量格納を確実に行うことができるよう
にすることが望まれる。
【0031】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、スプリングによる巻取力
を有効に利用することができない場合であっても、シー
トベルトの全量を確実に巻き取ることができるシートベ
ルト巻取装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明のシートベルト巻取装置は、スプ
リングによりスプールをベルト巻取方向に回転してシー
トベルトを巻き取るとともに、モータ制御装置によりモ
ータを制御して前記スプールをベルト巻取方向に回転し
て前記シートベルトを巻き取ることのできるシートベル
ト巻取装置において、前記モータの動力を前記スプール
に伝達するモータ動力伝達経路の接続・遮断を制御し、
前記モータのベルト巻取方向の回転時のみにオンして前
記モータ動力伝達経路を接続し、前記モータの動力を前
記スプールに伝達するモータ動力伝達装置を備えてお
り、前記モータ制御装置がタングがバックルから係合解
除されたことを検出するバックルスイッチのバックル解
除信号から一定時間経過後に前記モータをベルト巻取方
向に回転するとともに、前記モータ動力伝達装置が前記
スプリングによる前記シートベルトの巻取時の巻取速度
が一定値以下のときにオンして前記モータ動力伝達経路
を接続するように設定されていることを特徴としてい
る。
【0033】また、請求項2の発明は、通常時は、モー
タ動力伝達装置に入力される、前記スプリングによる前
記シートベルトの巻取時の巻取速度が、前記モータ動力
伝達装置に入力される、前記モータの動力による巻取速
度より大きく設定されることで、前記モータ動力伝達装
置がオフになって前記モータ動力伝達経路を遮断するよ
うに設定されているとともに、前記スプリングによる前
記シートベルトの巻取時の巻取速度が一定値以下になっ
たときに前記モータ動力伝達装置に入力される、前記モ
ータの動力による巻取速度が、前記モータ動力伝達装置
に入力される、前記スプリングによる前記シートベルト
の巻取時の巻取速度より大きくなることで、前記モータ
動力伝達装置がオンになって前記モータ動力伝達経路を
接続するように設定されていることを特徴としている。
【0034】更に、請求項3の発明は、前記モータのモ
ータ電流を検出するモータ電流検出器を備えており、前
記モータ制御装置は、前記モータ電流検出器からのモー
タ電流検出信号に基づいて、前記スプールに前記シート
ベルトが全量巻き取られたことで前記モータ電流が上昇
することを検出したとき、前記モータを停止することを
特徴としている。
【0035】更に、請求項4の発明は、前記モータ制御
装置が、前記モータのベルト巻取方向の回転開始時から
前記モータ電流の上昇検出時までの時間をカウントし、
このカウント値に応じて前記モータの駆動出力を制御す
ることを特徴としている。
【0036】
【作用】このように構成された本発明のシートベルト巻
取装置においては、バックルスイッチからのバックル解
除信号によりモータ制御装置がモータを回転するととも
に、スプリングによるシートベルトの巻取時の巻取速度
が通常の巻取速度より低下して一定値以下になったとき
に、モータ動力伝達装置がオンしてモータ動力伝達経路
を接続する。これにより、モータの動力がスプールに伝
達されて、シートベルトがスプールに巻き取られる。こ
れにより、スプリングによる巻取力を有効に利用するこ
とができない場合であっても、シートベルトの全量が確
実に巻き取られるようになる。
【0037】特に、請求項2の発明では、スプリングに
よるシートベルトの巻取時の巻取速度が一定値以下にな
って、モータの動力による巻取速度の方が、モータ動力
伝達装置に入力される、スプリングによるシートベルト
の巻取時の巻取速度より大きくなると、モータ動力伝達
装置がオンする。これにより、モータ動力伝達経路が機
械的に簡単に接続されて、モータの動力によりシートベ
ルトがスプールに巻き取られるようになる。
【0038】また、請求項3の発明では、スプールによ
るシートベルトの巻取終了によりモータがストール状態
になってモータ電流が上昇したことを、モータ制御装置
がモータ電流検出器からのモータ電流検出信号に基づい
て検出すると、モータを停止する。このように、モータ
電流の上昇を単に検出することで、シートベルトの巻取
終了が簡単に検出されて、モータが確実に停止されるよ
うになる。
【0039】更に、請求項4の発明では、モータ制御装
置がモータのベルト巻取方向の回転開始時からモータ電
流の上昇検出時までの時間に応じてモータの駆動出力が
制御されるようになる。このように、スプリングによる
巻取力を有効に利用することができない程度に応じてモ
ータの駆動出力を制御することで、モータの駆動が最適
に制御され、モータの動力が効率よく利用されるように
なる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図5は、本発明に係るシート
ベルト巻取装置の実施の形態の一例を模式的に示す、図
4と同様の図である。なお、前述の特許出願の図1ない
し図4に示すシートベルト巻取装置の構成要素と同じ構
成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省
略する。
【0041】図5に示すように、この例のシートベルト
巻取装置1は、前述の特許出願のシートベルト巻取装置
1に対して、更に、モータ電流検出器8からのモータ電
流検出信号がモータ制御装置6に供給されるようにして
いる。また、この例のシートベルト巻取装置1は、スプ
リング手段14によるシートベルト3の巻取時におけ
る、モータ動力伝達装置5のインターナルギヤ44のベ
ルト巻取方向CCWの回転速度VSが、通常時(つま
り、スプリング手段14のリターンスプリング54のば
ね特性が経年変化等により変化しなく実質的に初期のば
ね特性を呈する正常時)は、モータ10のベルト巻取方
向CCWの回転時における、インターナルギヤ44のベ
ルト引出方向CWの回転速度VMより大きく(VS
M)に設定されている。
【0042】更に、図6に示すように、この例のシート
ベルト巻取装置1においては、シートベルト3の装着状
態においてタングをバックルから外すと、従来と同様
に、シートベルトがスプリング手段14のリターンスプ
リング54の付勢力によってスプール4に機械式に巻き
取られる。このとき、図6に実線で示すようにスプリン
グ手段14によるベルト巻取が正常であるときは、その
まま、スプリング手段14によってシートベルトは全量
巻き取られるようになっている(スプリング手段14に
よるシートベルトの全量格納)。
【0043】また、図6に点線で示すようにスプリング
手段14によるベルト巻取が不良で、シートベルト3の
全量が巻き取り難い場合には、図6に一点鎖線で示すよ
うにモータ10の動力によってシートベルトは全量巻き
取られるようになっている。その場合、このモータ10
によるシートベルト3の巻取のために、モータ動力伝達
装置5およびモータ制御装置6は、それぞれ次のように
構成されている。
【0044】すなわち、モータ動力伝達装置5は、スプ
リング手段14の付勢力を用いたスプールによるベルト
巻取の巻取速度VBSが低下して一定値VBS0以下になっ
たときに、スプリング手段14によるシートベルト3の
巻取時における前述のインターナルギヤ44の回転速度
Sが、モータ10の動力によるシートベルト3の巻取
時における前述のインターナルギヤ44の回転速度VM
より小さく(VS<VM)になることにより、前述のよう
に自動的にオンするようになっている。
【0045】これにより、モータ10の動力がスプール
3に伝達され、モータ10の動力によるシートベルト3
の巻取が行われる。このとき、モータ制御装置6は、モ
ータ10が一定値VBS0の巻取速度でベルトを巻き取る
ように、このモータ10を制御するようにしている。
【0046】また、タングがバックルから外れると、バ
ックルスイッチ7がオフとなりモータ制御装置6に入力
されていたバックル係合信号が消滅し、バックル解除信
号がモータ制御装置6に供給されると、モータ制御装置
6は、バックル解除信号が供給された時から一定時間t
1を経過したときにモータ10をベルト巻取方向にオン
する。このとき、スプリング手段14によるベルト巻取
が正常であるときは、前述のようにVS>VMであるから
モータ動力伝達装置5はオンしなく、モータ10がベル
ト巻取方向に回転しても、このモータ10の動力はスプ
ール4に伝達されない。
【0047】更に、モータ制御装置6は、スプリング手
段14によるベルト巻取の正常状態でスプール3がシー
トベルトの全量を巻き取ったときにスプール3が回転し
なくなるので、VS=0となってVM>VSとなるから、
モータ動力伝達装置5がオンして、モータ10の動力が
スプール4に伝達される。しかし、スプール4はそれ以
上シートベルト3を巻き取ることができない状態になっ
ているので、モータ10はその巻取負荷が増大してモー
タ電流が上昇するストール状態になる。モータ制御装置
6はモータ電流検出器8からの電流検出信号に基づいて
このモータ電流の上昇を検出し、モータ10の回転をオ
フにする。
【0048】なお、このモータ10は、バックル解除か
ら一定時間t経過後にモータ10がオンされてから更に
一定時間経過することでオフするように設定することも
できる。しかし、この場合は、モータ10のオン後にス
プリングによるシートベルト3の巻取が不良でモータ1
0の動力によるシートベルト3の巻取が行われる場合が
あるので、この場合を考慮して一定時間を設定する必要
がある。
【0049】更に、モータ制御装置6は、モータ電流の
上昇によりモータ10の回転をオフした後、モータ動力
伝達装置5がオンしているので、モータ10を逆方向
(つまり、ベルト引出方向)にオンすることにより、モ
ータ動力伝達装置5をオフにする、つまりスプール4へ
のモータ10の動力の伝達を遮断するとともに、モータ
動力伝達装置5のオフ後にモータ10をオフするように
している。
【0050】更に、モータ制御装置6は、そのカウンタ
でモータ10の回転開始からモータ電流上昇の検出まで
の時間をカウント(計測)し、得られた時間カウント値
と現在設定されているモータ10の設定動力とに基づい
て、モータ10の動力によるベルト巻取時の巻取速度が
一定値VBS0となるようにモータ10の動力を演算し、
得られた値を次回の設定動力として、モータ制御装置6
内に格納された現在の設定動力を書き換える。演算で得
られた動力の値が現在の設定動力と同じであるときは、
現在の設定動力がそのまま維持されるようにしている。
【0051】この例のシートベルト巻取装置1の他の構
成は、前述の特許出願の図1ないし図4に示す構成と同
じであり、また、本発明の特徴部分ではないが、シート
ベルト巻取装置1として必要なこの例のシートベルト巻
取装置1の構成は、前述の特許出願に開示されているシ
ートベルト巻取装置1と同じであり、しかも公開後に前
述の特許出願のシートベルト巻取装置1を参照すれば容
易に理解できるので、ここではその詳細な説明は省略す
る。
【0052】次に、このように構成されたこの例のシー
トベルト巻取装置1のシートベルト巻取動作の制御につ
いて説明する。図7は、シートベルト巻取動作のフロー
を示す図である。図7に示すように、まずステップS1
で、バックルスイッチ7からのバックル解除信号がある
か否かが判断される。バックル解除信号がないと判断さ
れると、ステップS1の処理が繰り返される。バックル
解除信号があると判断されたときは、タングがバックル
から外れ、ステップS2でスプリング手段14によるベ
ルト巻取が行われている。次に、ステップS3でバック
ル解除信号があってから一定時間tが経過したか否かが
判断される。一定時間tが経過していないと判断される
と、ステップS3の処理が繰り返される。一定時間tが
経過したと判断されると、ステップS4でモータ10が
オンしてベルト巻取方向に回転するとともに、モータ制
御装置(CPU)6内のカウンタ(不図示)によって時
間がカウント開始される。このとき、前述のようにモー
タ動力伝達装置5はオンしていないので、モータ10の
動力はスプール4に伝達されない。
【0053】次に、ステップS5でスプリング手段14
によるベルト巻取の巻取速度VBSが一定値VBS0以下で
あるか否かが判断される。巻取速度VBSが一定値VBS0
以下でないと判断されると、スプリング手段14による
ベルト巻取が正常であり、ステップS6でスプリング手
段14によるベルト巻取がそのまま継続される。次い
で、ステップS7で、モータ電流の上昇が検知されたか
否かが判断される。モータ電流の上昇が検知されないと
判断されると、スプリング手段14によるベルト巻取が
まだ終了していないので、ステップS5の処理に戻り、
ステップS5以降の各の処理が繰り返される。モータ電
流の上昇が検知されたと判断されると、ステップS8で
時間のカウントが停止され、ステップS9でモータ10
がオフされた後、逆方向つまりベルト引出方向にオンさ
れる。続いて、ステップS10でモータ動力伝達装置5
がオフされるとともに、モータ10がオフされる。更
に、ステップS11でカウンタの時間のカウント値がリ
セットされ、0となる。こうして、スプリング手段14
によるシートベルト3の巻取が終了する。
【0054】また、ステップS5で巻取速度VBSが一定
値VBS0以下であると判断されると、スプリング手段1
4によるベルト巻取が不良であり、ステップS12でモ
ータ動力伝達装置5がオンし、設定動力に制御されたモ
ータ10の動力によるベルト巻取が行われる。次いで、
ステップS13で前述のステップS7と同様に、モータ
電流の上昇が検知されたか否かが判断される。モータ電
流の上昇が検知されないと判断されると、モータ10の
動力によるベルト巻取がまだ終了していないので、この
ステップS13の処理が繰り返される。モータ電流の上
昇が検知されたと判断されると、前述のステップS8と
同様に時間のカウントが停止され、ステップS15でモ
ータ10がオフされた後、逆方向つまりベルト引出方向
にオンされる。続いて、ステップS16でモータ動力伝
達装置5がオフされるとともに、モータ10がオフされ
る。更に、ステップS17でカウンタの時間カウント値
と現在の設定動力とに基づいて巻取速度VBSOとなるよ
うに設定動力を演算し、設定動力を得られた値に書き換
える。なお、設定動力の得られた値が現在の設定動力の
値と同じであれば、そのまま現在の値が維持される。次
いで、ステップS11に移行し、このステップS11の
処理、つまりカウンタの時間のカウント値がリセットさ
れ、0となる。こうして、モータ10の動力によるシー
トベルト3の巻取が終了する。
【0055】このように、この例のシートベルト巻取装
置1によれば、経年変化等によりスプリングによる巻取
力を有効に利用することができない場合が生じても、シ
ートベルトの全量を確実に巻き取ることができるように
なる。
【0056】なお、前述の例では、モータ10の回転で
動力伝達経路切替機構13の係止レバー49を機械的に
作動させるとともに、モータ10の回転とスプールの回
転との差でインターナルギヤ44のラチェット歯44b
とを機械的に係合させてモータ動力伝達装置5のオン・
オフを行うようにしているが、動力伝達経路切替機構1
3の係止レバー49を電気力あるいは電磁力で作動させ
るようにするとともに、モータ制御装置6でこの係止レ
バー49の作動を制御することで、モータ動力伝達装置
5のオン・オフをモータ制御装置6で行うようにするこ
ともできる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のシートベルト巻取装置によれば、スプリングによるシ
ートベルトの巻取時の巻取速度が一定値以下になったと
きには、モータ動力伝達装置がオンしてモータ動力伝達
経路を接続するようにしているので、モータの動力によ
りシートベルトをスプールに巻き取ることができる。こ
れにより、スプリングによる巻取力を有効に利用するこ
とができない場合であっても、シートベルトの全量を確
実に巻き取ることができる。
【0058】特に、請求項2の発明によれば、スプリン
グによるシートベルトの巻取時の巻取速度が一定値以下
になって、モータ動力伝達装置に入力される、モータの
動力による巻取速度の方が、モータ動力伝達装置に入力
される、スプリングによるシートベルトの巻取時の巻取
速度より大きくなったときにモータ動力伝達装置をオン
するようにしているので、モータの動力をモータ動力伝
達装置を介してスプールに伝達させることができる。こ
れにより、モータ動力伝達装置を機械的に簡単に接続し
て、モータの動力によりシートベルトをスプールに巻き
取ることができるようになる。
【0059】また、請求項3の発明によれば、スプール
によるシートベルトの巻取終了を、モータがストール状
態になってモータ電流が上昇することを検出することで
検出しているので、モータ電流の上昇を単に検出するこ
とで、シートベルトの巻取終了を簡単に検出でき、モー
タを確実に停止することができるようになる。
【0060】更に、請求項4の発明によれば、モータの
ベルト巻取方向の回転開始時からモータ電流の上昇検出
時までの時間に応じてモータの駆動出力を制御している
ので、スプリングによる巻取力を有効に利用することが
できない程度に応じてモータの駆動出力を制御すること
ができる。これにより、モータの駆動を最適に制御で
き、モータの動力を効率よく利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 特願2000−238735号の特許出願の
発明にかかるシートベルト巻取装置を部分的に示す、部
分断面図である。
【図2】 図1に示すシートベルト巻取装置を、スプリ
ング手段を除いて示し、モータ動力伝達装置のオフ状態
を示す側面図である。
【図3】 図1に示すシートベルト巻取装置を、スプリ
ング手段を除いて示し、モータ動力伝達装置の作動状態
を示す側面図である。
【図4】 図1に示すのシートベルト巻取装置1の本発
明に関係する構成を模式的に示す図である。
【図5】 本発明に係るシートベルト巻取装置の実施の
形態の一例を模式的に示す、図4と同様の図である。
【図6】 図5に示す例のシートベルト巻取装置のベル
ト巻取動作を説明する図である。
【図7】 図5に示す例のシートベルト巻取装置のベル
ト巻取動作のためのフローの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…シートベルト巻取装置、3…シートベルト、4…ス
プール、5…モータ動力伝達装置、6…モータ制御装置
(CPU)、7…バックルスイッチ、8…モータ電流検
出器、10…モータ、11…動力伝達歯車機構、12…
減速機構、13…動力伝達経路切替機構、14…スプリ
ング手段、44…インターナルギヤ、49…係止レバ
ー、54…リターンスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井智二 東京都港区六本木1丁目4番30号 タカタ 株式会社内 Fターム(参考) 3D018 BA12 PA01 PA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリングによりスプールをベルト巻取
    方向に回転してシートベルトを巻き取るとともに、モー
    タ制御装置によりモータを制御して前記スプールをベル
    ト巻取方向に回転して前記シートベルトを巻き取ること
    のできるシートベルト巻取装置において、 前記モータの動力を前記スプールに伝達するモータ動力
    伝達経路の接続・遮断を制御し、前記モータのベルト巻
    取方向の回転時のみにオンして前記モータ動力伝達経路
    を接続し、前記モータの動力を前記スプールに伝達する
    モータ動力伝達装置を備えており、 前記モータ制御装置は、タングがバックルから係合解除
    されたことを検出するバックルスイッチのバックル解除
    信号から一定時間経過後に前記モータをベルト巻取方向
    に回転するとともに、前記モータ動力伝達装置が前記ス
    プリングによる前記シートベルトの巻取時の巻取速度が
    一定値以下のときにオンして前記モータ動力伝達経路を
    接続するように設定されていることを特徴とするシート
    ベルト巻取装置。
  2. 【請求項2】 通常時は、モータ動力伝達装置に入力さ
    れる、前記スプリングによる前記シートベルトの巻取時
    の巻取速度が、前記モータ動力伝達装置に入力される、
    前記モータの動力による巻取速度より大きく設定される
    ことで、前記モータ動力伝達装置がオフになって前記モ
    ータ動力伝達経路を遮断するように設定されているとと
    もに、前記スプリングによる前記シートベルトの巻取時
    の巻取速度が一定値以下になったときに前記モータ動力
    伝達装置に入力される、前記モータの動力による巻取速
    度が、前記モータ動力伝達装置に入力される、前記スプ
    リングによる前記シートベルトの巻取時の巻取速度より
    大きくなることで、前記モータ動力伝達装置がオンにな
    って前記モータ動力伝達経路を接続するように設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシートベルト巻
    取装置。
  3. 【請求項3】 前記モータのモータ電流を検出するモー
    タ電流検出器を備えており、 前記モータ制御装置は、前記モータ電流検出器からのモ
    ータ電流検出信号に基づいて、前記スプールに前記シー
    トベルトが全量巻き取られたことで前記モータ電流が上
    昇することを検出したとき、前記モータを停止すること
    を特徴とする請求項1または2記載のシートベルト巻取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ制御装置は、前記モータのベ
    ルト巻取方向の回転開始時から前記モータ電流の上昇検
    出時までの時間をカウントし、このカウント値に応じて
    前記モータの駆動出力を制御することを特徴とする請求
    項3記載のシートベルト巻取装置。
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