JP2003080853A - 可逆性感熱発色組成物及びそれを用いた可逆性記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱発色組成物及びそれを用いた可逆性記録媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定な発色性と消色性を保持し、熱応答に優
れ高速消去に対応できる可逆性感熱発色組成物および可
逆性感熱記録媒体を提供すること。 【解決手段】 電子供与性呈色性化合物と電子受容性化
合物を用い、加熱温度および/または加熱後の冷却速度
の違いにより相対的に発色した状態と消色した状態を形
成しうる可逆性感熱発色組成物において、電子受容性化
合物として下記一般式(1)で表わされるクマリン誘導
体を用いたことを特徴とする可逆性感熱発色組成物; 【化1】 (式中、mは5〜21の整数を表わす。)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子供与性呈色性
化合物と電子受容性化合物との間の発色反応を利用した
可逆性感熱発色組成物を用い、熱エネルギーを制御する
ことにより発色画像の形成と消去が可能な可逆性感熱記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子供与性呈色性化合物(以下、
発色剤またはロイコ染料ともいう)と電子受容性化合物
(以下、顕色剤ともいう)との間の発色反応を利用した
感熱記録媒体は広く知られており、ファクシミリ、ワー
ドプロセッサー、科学計測機などのプリンターに使用さ
れている。しかし、これらの実用化されている従来の記
録媒体はいずれも不可逆的な発色であり、一度記録した
画像を消去して繰り返して使用することはできない。
【0003】しかし、発色と消色を可逆的に行なうこと
ができる記録媒体も提案されており、例えば、顕色剤と
して没食子酸とフロログルシノールの組合せを用いるも
のが特開昭60−193691号公報、顕色剤にフェノ
ールフタレインやチモールフタレインなどの化合物を用
いるものが特開昭61−237684号公報、発色剤と
顕色剤とカルボン酸エステルの均質相溶体を記録層に含
有するものが特開昭62−138556号公報、特開昭
62−138568号公報および特開昭62−1408
81号公報に記載されており、顕色剤にアスコルビン酸
誘導体を用いるものが特開昭63−173684号公
報、顕色剤にビス(ヒドロキシフェニル)酢酸または没
食子酸と高級脂肪族アミンとの塩を用いるものが特開平
2−188293号公報および特開平2−188294
号公報などに開示されている。
【0004】しかし、以上に示した従来の可逆性感熱記
録媒体は、発色の安定性と消色性の両立という点、ある
いは発色の濃度や繰り返しにおける安定性という点で問
題を残しており、実用的な記録媒体として満足し得るも
のではない。
【0005】本発明者らは、先に特開平5−12436
0号公報において、顕色剤として長鎖脂肪族炭化水素基
をもつ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物また
はフェノール化合物を用い、これと発色剤であるロイコ
染料とを組み合わせることによって、発色と消色を加熱
冷却条件により容易に行なわせることができ、しかもそ
の発色状態と消色状態を常温において安定に保持させる
ことが可能であり、その上発色と消色を安定して繰り返
すことが可能な可逆性感熱発色組成物、およびこれを記
録層に用いた可逆性感熱記録媒体を提案した。これは発
色の安定性と消色性のバランスや発色濃度の点で実用レ
ベルの性能を持つものであるが、さらに広範囲な使用環
境への対応や発色消色条件の適用範囲の面で改良すべき
余地があった。その後、長鎖脂肪族炭化水素基をもつフ
ェノール化合物について特定の構造の使用が提案されて
いるが(特開平6−210954号公報)、これも同様
の問題を持っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、安定な発色性と消色性を保持し、熱応答に優れ
高速消去に対応できる可逆性感熱発色組成物および可逆
性感熱記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な発色剤と顕色剤の組成物の可逆的な発色消色現象で
は、長鎖脂肪族基をもつ顕色剤の発色剤を発色させる能
力と分子間の凝集力のバランスが重要であると考え、種
々の構造の化合物を検討した。その結果、特定の構造を
もつクマリン誘導体を顕色剤として用いることにより、
上記の課題が解決できることを見いだし、本発明に到達
した。
【0008】上記課題は、本発明の(1)「電子供与性
呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、加熱温度およ
び/または加熱後の冷却速度の違いにより相対的に発色
した状態と消色した状態を形成しうる可逆性感熱発色組
成物において、電子受容性化合物として下記一般式
(1)で表わされるクマリン誘導体を用いたことを特徴
とする可逆性感熱発色組成物;
【0009】
【化3】 (式中、mは5〜21の整数を表わす。)」、(2)
「電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、
加熱温度および/または加熱後の冷却速度の違いにより
相対的に発色した状態と消色した状態を形成しうる可逆
性感熱発色組成物において、電子受容性化合物として下
記一般式(2)で表わされるクマリン誘導体を用いたこ
とを特徴とする可逆性感熱発色組成物;
【0010】
【化4】 (式中、nは5〜21の整数を表わす。)」により達成
される。
【0011】また、上記課題は、本発明の(3)「前記
第(1)項または第(2)項に記載の可逆性感熱発色組
成物を主成分として含有する記録層を支持体上に設ける
ことを特徴とする可逆性感熱記録媒体」、(4)「可逆
性感熱記録媒体がシート状またはカード状に加工されて
いることを特徴とする前記第(3)項に記載の可逆性感
熱記録媒体」、(5)「可逆性感熱記録媒体が情報記憶
部を有していることを特徴とする前記第(4)項に記載
の可逆性感熱記録媒体」、(6)「情報記憶部が、磁気
記録層または/およびICであることを特徴とする前記
第(5)項に記載の可逆性感熱記録媒体」、(7)「接
着剤層または粘着剤層を有することを特徴とする前記第
(3)項乃至第(6)項の何れか1に記載の可逆性感熱
記録媒体」により達成される。
【0012】本発明の電子受容性化合物(以下、顕色
剤)について、詳細に説明する。前記一般式(1)で表
わされる化合物中、mは5〜21の整数を示す。一般式
(1)で表わされる具体的な例としては、表1に示す化
合物が挙げられる。また、前記一般式(2)で表わされ
る化合物中、nは5〜21の整数を示す。一般式(2)
で表わされる具体的な例としては、表2に示す化合物が
挙げられる。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】本発明の可逆性感熱発色組成物は、基本的
に前記の化合物と発色剤を組み合わせることによって構
成されるものである。本発明で用いる発色剤は電子供与
性を示すものであり、それ自体無色或いは淡色の染料前
駆体(ロイコ染料)であり、特に限定されず、従来公知
のもの、例えばフタリド系化合物、アザフタリド系化合
物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ロ
イコオーラミン系化合物などから選択できる。
【0016】発色剤の具体例としては、例えば次の化合
物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。 2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、2−(N−メチル−o−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−メチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−ヘキシ
ル−N−エチルアミノ)フルオラン、2,3−ジメチル
−6−ジメチルアミノフルオラン、2−(o−クロロア
ニリノ)−3−クロロ−6−ジメチルアミノフルオラ
ン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインド−3−イ
ル)−4−アザフタリド等。
【0017】本発明の可逆性感熱発色組成物は、加熱温
度およびまたは加熱後の冷却速度により相対的に発色し
た状態と消色した状態を形成しうるものである。この基
本的な発色・消色現像を説明する。図1はこの組成物の
発色濃度と温度との関係を示したものである。はじめ消
色状態(A)にある組成物を昇温していくと、溶融し始
める温度Tで発色が起こり溶融発色状態(B)となる。
溶融発色状態(B)から急冷すると発色状態のまま室温
に下げることができ、固まった発色状態(C)となる。
この発色状態が得られるかどうかは、溶融状態からの降
温の速度に依存しており、徐冷では降温の過程で消色が
起き、はじめと同じ消色状態(A)あるいは急冷発色状
態(C)より相対的に濃度の低い状態が形成される。一
方、急冷発色状態(C)をふたたび昇温していくと発色
温度より低い温度Tで消色が起き(DからE)、ここか
ら降温するとはじめと同じ消色状態(A)に戻る。実際
の発色温度、消色温度は、用いる顕色剤と発色剤の組み
合わせにより変化するので目的に合わせて選択できる。
また溶融発色状態の濃度と急冷したときの発色濃度は、
必ずしも一致するものではなく異なる場合もある。
【0018】本発明の組成物では、溶融状態から急冷し
て得た発色状態(C)は顕色剤と発色剤が分子同士で接
触反応しうる状態で混合された状態であり、これは固体
状態を形成していることが多い。この状態は顕色剤と発
色剤が凝集して発色を保持した状態であり、この凝集構
造の形成により発色が安定化していると考えられる。一
方、消色状態は両者が相分離した状態である。この状態
は少なくとも一方の化合物の分子が集合してドメインを
形成したり結晶化した状態であり、凝集あるいは結晶化
することにより発色剤と顕色剤が分離して安定化した状
態であると考えられる。本発明では多くの場合、両者が
相分離し顕色剤が結晶化することによってより完全な消
色が起きる。図1に示した溶融状態から徐冷による消色
及び発色状態からの昇温による消色は、いずれもこの温
度で凝集構造が変化し、相分離や顕色剤の結晶化が起き
ている。
【0019】本発明の組成物を可逆性感熱記録媒体とし
て用いる場合、発色記録の形成はサーマルヘッドなどに
よりいったん溶融混合する温度に加熱し、急冷すればよ
い。また、消色は加熱状態から徐冷する方法と発色温度
よりやや低い温度に加熱する方法の二つである。しか
し、これらは両者が相分離したり、少なくとも一方が結
晶化する温度に一時的に保持するという意味で同じであ
る。発色状態の形成で急冷するのは、この相分離温度ま
たは結晶化温度に保持しないようにするためである。こ
こにおける急冷と徐冷はひとつの組成物に対して相対的
なものであり、その境界は発色剤と顕色剤の組み合わせ
により変化する。
【0020】組成物中の発色剤と顕色剤の割合は、使用
する化合物の組み合わせにより適切な範囲が変化する
が、おおむねモル比で発色剤1に対し顕色剤が0.1〜
20の範囲であり、好ましくは0.2〜10の範囲であ
る、この範囲より顕色剤が少なくても多くても発色状態
の濃度が低下し問題となる。
【0021】本発明の可逆性感熱記録媒体は、支持体上
に前記の組成物を主成分として含む記録層を設けたもの
である。支持体としては紙、樹脂フィルム、合成紙、金
属箔、ガラスまたはこれらの複合体などであり、記録層
を保持できるものであればよい。
【0022】記録層は本発明の組成物が存在していれば
どのようなものでもよいが、一般的にはバインダー樹脂
中に発色剤、顕色剤が樹脂中に溶解していたり、細かく
均一に分散した状態のものが用いられる。発色剤、顕色
剤は個々に粒子を形成していてもよいが、より好ましく
は複合された粒子として分散された状態のものである。
これは発色剤、顕色剤をいったん溶融したり溶解するこ
とによって達成できる。このような記録層の形成は、各
材料をそれぞれ溶剤中で分散溶解したのち混合した液、
あるいは各材料を混合して溶剤中で分散又は溶解した液
を支持体上に塗布し、乾燥することによって行なわれ
る。発色剤と顕色剤はマイクロカプセル中に内包して用
いることもできる。
【0023】本発明の可逆性感熱記録媒体には、必要に
応じて記録層の塗布特性やさらに発色消色特性を改善し
たり制御するための添加剤を用いることができる。これ
らの添加剤には、例えば分散剤、界面活性剤、導電剤、
充填剤、滑剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収
剤、発色安定化剤、消色促進剤などがある。
【0024】記録層の形成に用いられるバインダー樹脂
としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩
化ビニル酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリ
スチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリ
エステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリカ
ーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル
酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系共重
合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、デンプン類などがある。これらのバインダー
樹脂の役割は、組成物の各材料が記録消去の熱印加によ
って片寄ることなく均一に分散した状態を保つことにあ
る。したがって、バインダー樹脂には耐熱性の高い樹脂
を用いることが好ましい。特に、安定した発色消去の繰
り返し性を向上させる目的で、架橋状態にある樹脂を記
録層中に含有させることが好ましい。例えば熱、紫外
線、電子線などでバインダー樹脂を架橋させてもよい。
【0025】本発明の可逆性感熱記録媒体は、基本的に
支持体上に上記の記録層が設けられたものであるが、記
録媒体としての特性を向上するため、保護層、接着層、
中間層、アンダーコート層、バックコート層などを設け
ることができる。
【0026】サーマルヘッドを用いた印字では熱と圧力
のため記録層の表面が変形し、いわゆる打痕ができる場
合がある。これを防止するため表面に保護層を設けるこ
とが好ましい。保護層には、ポリビニルアルコール、ス
チレン無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性ポリエ
チレン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホル
ムアルデヒド樹脂のほか、紫外線硬化樹脂、および電子
線硬化樹脂などが使用できる。また、保護層中には紫外
線吸収剤などの添加剤を含有させることができる。
【0027】記録層と保護層の接着性向上、保護層の塗
布による記録層の変質防止、保護層中の添加剤の記録層
への移行を防止する目的で、両者の間に中間層を設ける
ことも好ましい。また、記録層の上に設置される保護
層、中間層には酸素透過性の低い樹脂を用いることが好
ましい。記録層中の発色剤及び顕色剤の酸化を防止また
は低減することが可能になる。
【0028】また、印加した熱を有効に利用するため支
持体と記録層の間に断熱性のアンダーコート層を設ける
ことができる。断熱層は有機又は無機の微小中空体粒子
をバインダー樹脂を用いて塗布することにより形成でき
る。支持体と記録層の接着性の改善や支持体への記録層
材料の浸透防止を目的としたアンダーコート層を設ける
こともできる。
【0029】中間層、アンダーコート層には、前記の記
録層用の樹脂と同様の樹脂を用いることができる。ま
た、保護層、中間層、記録層及びアンダーコート層には
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化
ケイ素、水酸化アルミニウム、カオリン、タルクなどの
フィラーを含有させることができる。その他、滑剤、界
面活性剤、分散剤などを含有させることもできる。支持
体の滑性、搬送性を向上させ、或いはカールを防止する
ために支持体の反対側にバックコート層を設けることも
できる。
【0030】本発明の可逆性感熱記録媒体を用いて発色
画像を形成させるためには、いったん発色温度以上に加
熱したのち急冷されるようにすればよい。具体的には、
たとえばサーマルヘッドやレーザー光で短時間加熱する
と記録層が局部的に加熱されるため、直ちに熱が拡散し
急激な冷却が起こり、発色状態が固定できる。一方、消
色させるためには適当な熱源を用いて比較的長時間加熱
し冷却するか、発色温度よりやや低い消色温度に一時的
に加熱すればよい。長時間加熱すると記録媒体の広い範
囲が昇温し、その後の冷却は遅くなり、徐冷となるた
め、その過程で消色が起きる。この場合の加熱方法に
は、熱ローラ、熱スタンプ、熱風などを用いてもよい
し、サーマルヘッドを用いて長時間加熱してもよい。記
録層を消色温度域に加熱するためには、例えばサーマル
ヘッドへの印加電圧やパルス幅を調節することによっ
て、印加エネルギーを記録時よりやや低下させればよ
い。この方法を用いれば、サーマルヘッドだけで記録・
消去ができ、いわゆるオーバーライトが可能になる。も
ちろん、熱ローラ、熱スタンプ、加熱バー等によって消
色温度域に加熱して消去することもできる。
【0031】本発明の可逆性感熱記録媒体をシート状に
加工し、前記発色させうる加熱方法を設けたプリンター
により、コンピューター等からの情報を出力した表示メ
ディア(ハードコピー)として使用することが可能であ
る。さらに、この表示情報を前記消色させうる加熱手段
により、消去可能であるため、本発明の可逆性感熱記録
媒体を何度でも再利用できる。また、前記消去加熱手段
と発色加熱手段をともに設けたプリンターを用いること
により、前回の出力を消去しながら新たな情報の出力を
同じメディアに表示することが可能である。さらには、
サーマルヘッドが組み込まれたプリンターにより、全面
に少なくとも消去可能な印加エネルギーを与え、新たな
情報を印字する部分に発色させうる印加エネルギーを加
える、いわゆるオーバーライトにより、容易に情報の書
換が可能となる。
【0032】本発明の可逆性感熱記録組成物からなる可
逆性感熱記録部と、情報記憶部の両方を同一のカードに
設けることができる。これにより、情報記憶部に記憶さ
れた情報の一部を可逆性感熱記録層に表示することによ
り、カード所有者等は特別な装置がなくてもカードを見
るだけで情報を確認することができ、利便性が向上す
る。情報記憶部は必要な情報を記憶できるものなら何で
もよいが、磁気記録、IC、光メモリが好ましい。磁気
記録層としては通常用いられる酸化鉄、バリウムフェラ
イト等と塩ビ系やウレタン系或いはナイロン系樹脂等を
用い、支持体に塗工形成されるか、または蒸着、スパッ
タリング等の方法により樹脂を用いず形成される。磁気
記憶部は支持体の可逆性感熱記録層の反対面に設けても
よいし、支持体と可逆性感熱記録層の間、可逆性感熱記
録層上の一部に設けてもよい。また、表示に用いる可逆
感熱材料をバーコード、2次元コード等により記憶部に
用いてもよい。これらの中では磁気記録、ICが更に好
ましい。
【0033】本発明の可逆感熱記録媒体では、支持体の
可逆感熱記録層形成面の反対面に接着剤層又は粘着剤層
を設けて可逆性感熱記録ラベルとすることができる。接
着剤層又は粘着剤層の材料は一般的に使われているもの
が使用可能である。具体例としてはユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、酢ビ系樹脂、
酢酸ビニル−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、ポリビ
ニルブチラール系樹脂、アクリル酸エステル系共重合
体、メタクリル酸エステル系共重合体、天然ゴム、シア
ノアクリレート系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0034】接着剤層又は粘着剤層の材料はホットメル
トタイプでもよい。剥離紙を用いてもよいし、無剥離紙
タイプでもよい。このように接着剤層又は粘着剤層を設
けることにより、可逆性感熱層の塗布が困難な磁気スト
ライプ付塩ビカードなどの厚手の基板の全面若しくは一
部に貼ることができる。これにより磁気に記憶された情
報の一部を表示することができる等、この媒体の利便性
が向上する。このような接着剤層又は粘着剤層を設けた
可逆感熱記録ラベルは、前述の磁気付塩ビカードだけで
なく、ICカードや光カード等の厚手カードにも適用で
きる。
【0035】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例中の「部」および「%」はいず
れも重量を基準とするものである。
【0036】(実施例1)下記組成物を乳鉢で粉砕混合
した。 1)2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 1部 2)[表1]記載の顕色剤 No.7 1部 上記混合物の適当量を厚さ1.2mmのガラス板上にの
せて、ホットプレート上で200℃に加熱、混融した。
続いて、この混融混合物の上からカバーグラスをかぶせ
て融液を一様な厚さに広げ、すぐにガラス板ごと全体を
用意しておいた氷水中に沈めて急冷した。降温後、すぐ
に取り出し付着した水を除き、薄膜状の黒色に発色した
本発明の組成物を得た。次に、上記の発色状態の組成物
試料を100℃に加熱したホットプレート上に置くと瞬
時に消色した。再び、この消色した組成物試料を200
℃に加熱すると黒色を呈した。
【0037】(実施例2)実施例1において、[表1]
記載の顕色剤No.7の代わりに、[表2]記載の顕色
剤No.16を用いた以外は同様の操作を行なった結
果、氷水で冷却後、黒色に発色した組成物を得た。また
100℃に加熱したホットプレート上に置くと瞬時に消
色した。これらのことから、本発明の組成物は発色、消
色の繰り返し特性を有することが確認された。
【0038】 (実施例3) [記録層の作製] 1)2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部 2)[表1]記載の顕色剤 No.7 3部 3)アクリルポリオール樹脂の15%テトラヒドロフラン(THF)溶液 150部 上記組成物をボールミルを用いて平均粒径約1μmまで
粉砕分散した。得られた分散液に日本ポリウレタン社製
コロネートHL(アダクト型メキサメチレンジイソシア
ネート 75%酢酸エチル溶液)20部を加え、良く攪
拌し記録層塗布液を調整した。この記録層塗布液を、厚
さ188μmのポリエステルフィルム上にワイヤーバー
を用い塗布し、100℃で2分間乾燥したのち、60℃
で24時間加熱して、膜厚約8μmの記録層を設けた。
【0039】 [保護層の作製] ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂 (大日本インキ社製C7−157) 15部 2)酢酸エチル 85部 上記組成物を、良く攪拌し保護層塗布液を調整した。こ
の塗布液を、上記記録層上にワイヤーバーを用いて塗工
し90℃で1分間乾燥させたのち、照射エネルギー80
W/cmの紫外線ランプ下を9m/分の搬送速度で通し
て硬化して膜厚約3μmの保護層を設け、本発明の可逆
性感熱記録媒体を作製した。
【0040】(実施例4)実施例3において、[表1]
記載の顕色剤No.7の代わりに、[表2]記載の顕色
剤No.16を用いた以外は実施例3と同様にして可逆
性記録媒体を作製した。
【0041】(比較例1)実施例3において、[表1]
記載の顕色剤No.7の代わりに、顕色剤としてN−
(4−ヒドロキシフェニル)−N’−オクタデシル尿素
を用いた以外は、実施例3と同様にして可逆性感熱記録
媒体を作製した。上記のように作製した可逆性記録媒体
を、大倉電機社製感熱印字装置にて、電圧13.3V、
パルス1.2msecで印字し、得られた画像をマクベ
ス濃度計RD914で測定した。次にこの発色画像のあ
るサンプルを幅約2mmのセラミックヒーター(表面温
度110℃)の表面を30mm/secの速さで接触さ
せ消去し、画像部の消去した部分の濃度および地肌部の
濃度をマクベス濃度計で測定し、以下に示す計算式から
消し残り濃度を求めた。
【0042】
【数1】 消し残り=(画像部の消去後の濃度)−(地肌濃度) 以上の結果を下記[表3]に示す。また、発色画像のあ
るサンプルを40℃の恒温槽に24時間保管した後、保
管後の画像部及び地肌部の濃度をマクベス濃度計で測定
した。これにより、40℃環境下における画像部の安定
性を画像残存率として、下記に示す式より算出した。こ
の結果を[表3]に示す。
【0043】
【数2】
【0044】
【表3】
【0045】(実施例5) [情報記録部を有する可逆性感熱記録媒体の作製例]実
施例3において、調整した記録層塗布液を大日本インキ
工業製磁気原反(メモディックスDS−1711−10
40:188μm厚の白色PET上に磁気記録層を塗工
したもの)に塗布した以外は実施例3と同様にして、情
報記憶部を有する可逆性感熱記録媒体を作製した。次い
で、この情報記録部を有する可逆性感熱記録媒体につい
て、実施例3と同様にして画像形成と消去を10回繰り
返した。10回繰り返しても、発色濃度は1回目と同じ
であり、また10回後の消し残り濃度も0.01であっ
た。
【0046】(実施例6) [接着剤層を有する可逆性感熱記録媒体の作製例]実施
例3において、支持体として厚さ188μmのポリエス
テルフィルムの代わりに、厚さ38μmの透明ポリエス
テルフィルムを用いた以外は実施例3と同様にして可逆
性記録媒体を作製し、この記録層塗布面の裏面に、約5
μmのアクリル系粘着剤層を設け、接着剤層を有する可
逆性感熱記録媒体を作製した。この接着剤層を有する可
逆性感熱記録媒体を、厚さ188μmの白色ポリエステ
ルフィルム上に貼り付けた。次いで、この情報記録部を
有する可逆性感熱記録媒体について、実施例3と同様に
して画像形成と消去を10回繰り返した。10回繰り返
しても、発色濃度は1回目と同じであり、また10回後
の消し残り濃度も0.01であった。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように本発明によれば、安定な発色性と消色性を保持
し、熱応答に優れ高速消去に対応できる可逆性感熱発色
組成物および可逆性感熱記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱組成物および可逆性感熱記
録媒体の発色・消色特性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA09 BB01 BB24 FF24 FF25 FF29 4J039 BC31 BE01 BE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性呈色性化合物と電子受容性化
    合物を用い、加熱温度および/または加熱後の冷却速度
    の違いにより相対的に発色した状態と消色した状態を形
    成しうる可逆性感熱発色組成物において、電子受容性化
    合物として下記一般式(1)で表わされるクマリン誘導
    体を用いたことを特徴とする可逆性感熱発色組成物; 【化1】 (式中、mは5〜21の整数を表わす。)。
  2. 【請求項2】 電子供与性呈色性化合物と電子受容性化
    合物を用い、加熱温度および/または加熱後の冷却速度
    の違いにより相対的に発色した状態と消色した状態を形
    成しうる可逆性感熱発色組成物において、電子受容性化
    合物として下記一般式(2)で表わされるクマリン誘導
    体を用いたことを特徴とする可逆性感熱発色組成物; 【化2】 (式中、nは5〜21の整数を表わす。)。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の可逆性感熱発
    色組成物を主成分として含有する記録層を支持体上に設
    けることを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 可逆性感熱記録媒体がシート状またはカ
    ード状に加工されていることを特徴とする請求項3に記
    載の可逆性感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 可逆性感熱記録媒体が情報記憶部を有し
    ていることを特徴とする請求項4に記載の可逆性感熱記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 情報記憶部が、磁気記録層または/およ
    びICであることを特徴とする請求項5に記載の可逆性
    感熱記録媒体。
  7. 【請求項7】 接着剤層または粘着剤層を有することを
    特徴とする請求項3乃至6の何れか1に記載の可逆性感
    熱記録媒体。
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