JP4397312B2 - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents
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Description
そこで、さらに本発明者らは特開平10−67177号公報(特許文献4)、特開平10−119440号公報(特許文献5)に記載のフェノール化合物を用いることで、発色と消色のコントラストが高く、高速消去が可能であり、画像部の発色安定性に優れる記録媒体を提案した。このフェノール化合物を用いた記録媒体は、ホットスタンプやヒートローラ、セラミックヒータなどの加熱部材による消去が可能であり実用性に優れるものであった。
高エネルギーの印加をするために、記録時に長時間のパルスの印加が必要であるため書き込み速度が遅い、また、高温になるため記録媒体へのダメージが大きく打痕が発生しやすい、さらには記録装置の電源が大きくなってしまい書き変え装置が大きくなってしまうなどの問題があった。
一方、特許文献1及び特許文献3に記載のフェノール化合物には比較的低融点のものも提案されているが、これらの化合物を用いた記録媒体は発色感度は良好なものの画像の保存性が悪かったり、充分な消去性が得られず、実用性の低いものであった。
すなわち、上記課題は本発明の(1)〜(13)によって解決される。
(1)「支持体上に電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物を用い、加熱温度および/または加熱後の冷却速度の違いにより相対的に発色した状態と消色した状態を形成し得る可逆性感熱組成物を含有する可逆性感熱記録層を有する可逆性感熱記録媒体において、該電子受容性化合物として下記一般式〔1〕で表わされるフェノール化合物を用い、該電子受容性化合物の該電子供与性呈色性化合物に対するモル比が1.3〜2.7であることを特徴とする可逆性感熱記録媒体。
(2)「前記電子供与性呈色性化合物として2−(3−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランおよび2−キシリジノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランのうち少なくとも1種以上を用いることを特徴とする前記第(1)項に記載の可逆性感熱記録媒体」;
(3)「前記可逆性感熱記録層が架橋状態にある樹脂を含有することを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の可逆性感熱記録媒体」;
(4)「前記可逆性感熱記録層中に含有される樹脂が、アクリルポリオール樹脂であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体」;
(5)「前記支持体と前記可逆性感熱記録層の間に断熱層を有することを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(4)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体」;
(6)「前記可逆性感熱記録層上に該感熱記録層を保護するための保護層を有し、該保護層が架橋状態にある樹脂を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体」;
(7)「情報記憶部と可逆表示部を有し、該可逆表示部が少なくとも前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を構成する可逆性感熱記録層からなるものであることを特徴とする情報記録部を有する部材」;
(8)「前記情報記憶部を有する部材が、カード、ディスク、ディスクカートリッジ又はテープカセットのいずれかであることを特徴とする前記第(7)項に記載の情報記憶部を有する部材」;
(9)「前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を構成する支持体の可逆性感熱記録層を形成する面とは反対の面に、接着剤層又は粘着剤層を設けたことを特徴とする可逆性感熱記録ラベル」;
(10)「情報記憶部と、可逆性感熱記録媒体を構成する支持体の可逆性感熱記録層を形成する面とは反対の面に、接着剤層又は粘着剤層が設けられた可逆性感熱記録ラベルを用いて設けられた可逆表示部とを有することを特徴とする前記第(7)項又は第(8)項に記載の情報記憶部を有する部材」;
(11)「前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体、前記第(7)項、第(8)項、第(10)項のいずれかに記載の情報記憶部を有する部材、又は前記第(9)項に記載の可逆性感熱記録ラベルのいずれかの可逆性感熱記録層を加熱することにより画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理方法」;
(12)「サーマルヘッドを用いて画像を形成することを特徴とする前記第(11)項に記載の画像処理方法」;
(13)「サーマルヘッド又はセラミックヒータを用いて画像を消去することを特徴とする前記第(11)項に記載の画像処理方法」。
本発明のフェノール化合物を用いる可逆的感熱記録媒体は、加熱温度および/または加熱後の冷却速度により相対的に発色した状態と消色した状態を形成し得るものである。
図1はこの記録媒体の発色濃度と温度との関係を示したものである。初め消色状態(A)にある記録媒体を昇温していくと、溶融し始める温度(T1)でロイコ染料と顕色剤が溶融混合し、発色が起こり溶融発色状態(B)となる。溶融発色状態(B)から急冷すると発色状態のまま室温に下げることができ、固定された発色状態(C)となる。この発色状態が得られるかどうかは、溶融状態からの降温の速度に依存しており、徐冷では降温の過程で消色が起き、初期と同じ消色状態(A)あるいは急冷発色状態(C)より相対的に濃度の低い状態が形成される。一方、急冷発色状態(C)を再び昇温していくと発色温度より低い温度(T2)で消色が起き(DからE)、ここから降温すると初期と同じ消色状態(A)に戻る。実際の発色温度、消色温度は、用いる顕色剤と発色剤の組合せにより変化するので目的に合わせて選択できる。また溶融発色状態の濃度と急冷したときの発色濃度は、必ずしも一致するものではなく、異なる場合もある。
その結果、顕色剤分子構造中に水素結合性会合基を複数個導入することで、高速消去に対応できることが判った。これは消色過程での顕色剤同士の相互作用が、複数個導入された水素結合性会合基によって強くなり、顕色剤の結晶化が速くなるためと考えられる。
そこで、本発明者らは高速消去性に優れた複数個の水素結合性会合基を有するフェノール化合物として、前記のように特許文献3あるいは特許文献4に記載の化合物を提案した。
一方、下記式〔1〕で表わされるフェノール化合物とロイコ染料のモル比が1.3を下回った場合は顕色剤の量が不足して発色濃度が低下するばかりか、画像部の保存安定性も低下してしまう。
式〔1〕中、mは1から18の整数を示し、好ましくは5から15の整数を、さらに好ましくは8から12の整数を示す。また、nは8から30の整数を示し、好ましくは10から24の整数を、さらに好ましくは16から22の整数を示す。また、m+nは18以上が好ましく、さらには25以上が好ましい。
2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ(n−ブチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−sec−ブチル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−iso−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−プロピル−N−イソプロピルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(m−トリクロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリクロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(3−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジノ)−3−メチル−6−(N−プロピル−p−トルイジノ)フルオラン、2−アニリノ−6−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−キシリジノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2,3−ジメチル−6−ジメチルアミノフルオラン、3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ブロモ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−6−ジプロピルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ブロモ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−クロロ−6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(m−トリフロロメチルアニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,3−ジクロロアニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(m−トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、
中でも、特にロイコ染料として2−(3−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランおよび2−キシリジノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランのうち少なくとも1種以上を用いることで、発色濃度、消去性および画像部の保存安定性が良好で、発色色調が純黒色で鮮明な印字画像が得られる。
ここで、発色剤と顕色剤はマイクロカプセル中に内包して用いることもできる。
可逆性感熱記録層の膜厚は1〜20μmの範囲が好ましく、より好ましくは3〜15μmである。
さらに、本発明の可逆性感熱記録層には、必要に応じて可逆性感熱記録層の塗布特性や発色消色特性を改善したりするために従来公知の添加剤を用いることができる。これらの添加剤には、たとえば界面活性剤、導電剤、充填剤、酸化防止剤、光安定化剤、発色安定化剤などがある。
断熱層には、前記の可逆性感熱記録層、中間層、保護層の樹脂と同様の樹脂を用いることができる。また、断熱層には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、カオリン、タルクなどの無機フィラーおよび/または各種有機フィラーを含有させることができる。その他、界面活性剤、分散剤などを含有させることもできる。
また、前記断熱層を設ける場合、接着層を介して設けることにより、クラック発生防止やバリの発生が改善される。
該接着層は、上記の各層と同様の塗工方式等で形成することができる。
この可逆性感熱記録ラベルには、接着剤層又は粘着剤層を形成したもの(無剥離紙型)と、その接着剤層又は粘着剤層の下に剥離紙をつけるもの(剥離紙型)とがあり、接着剤層を構成する材料としては、ホットメルト型のものが通常用いられる。
例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、酢ビ系樹脂、酢酸ビニル−アクリル系共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル酸エステル系共重合体、メタクリル酸エステル系共重合体、天然ゴム、シアノアクリレート系樹脂、シリコン系樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
この情報記憶部と可逆表示部を有する部材としては、次の3つのものに大別できる。
(1)情報記憶機能のある部材の一部を可逆性感熱記録媒体の支持体として用い、そこに可逆性感熱層を直接形成したもの。
(2)情報記憶機能のある部材に、別途形成された、支持体上に可逆性感熱層を有する可逆性感熱記録媒体の支持体面を接着したもの。
(3)情報記憶機能のある部材に、前記可逆性感熱記録ラベルが接着剤層又は粘着剤層を介して、接着されたもの。
これらの例としては、ICカードや光カード等の厚手カード、フレキシブルディスク、光磁気記録ディスク(MD)やDVD−RAM等の記憶情報が書換可能なディスクを内蔵したディスクカートリッジ、CD−RW等のディスクカートリッジを用いないディスク、CD−R等の追記型ディスク、相変化形記憶材料を用いた光情報記録媒体(CD−RW)、ビデオテープカセット等を挙げることができる。
この可逆表示機能と情報記憶機能の双方を有する情報表示記憶部材は、例えばカードの場合で説明すると、情報記憶部に記憶された情報の一部を可逆性感熱記録層に表示することによって、カード所有者等は、特別な装置がなくてもカードを見るのみで情報を確認することができて、可逆性感熱記録媒体を適用しないカードに比べてその利便性が非常に向上することになる。
磁気記録層は、通常用いられる酸化鉄、バリウムフェライト等のような金属化合物及び塩ビ系、ウレタン系及びナイロン系のような樹脂等を用いて支持体に塗工形成するか、または樹脂を用いず前記の金属化合物を用いて蒸着、スパッタリング等の方法により形成される。また、表示に用いる可逆性感熱記録媒体における可逆性感熱記録層をバーコード、2次元コード等のようなやり方で記憶部として用いることもできる。
こうすることによって、磁気に記憶された情報の一部を表示することができる等、この媒体の利便性を向上できる。
この接着剤層又は粘着剤層を設けた可逆性感熱記録ラベルとしては、上記の磁気付塩ビカードだけでなく、ICカードや光カード等の厚手カードにも適用できる。
さらに、CD−RW等のディスクカートリッジを用いないディスクの場合には、直接ディスクに可逆性感熱記録ラベルを貼ることや、直接ディスク上に可逆性感熱記録層を設けることもできる。こうすることによって、それらの記憶内容の変更に応じて自動的に表示内容を変更する等の用途への応用が可能である。
さらに、ビデオテープカセットの表示ラベルとして用いてもよい。
厚手カード、ディスクカートリッジ、ディスク上に熱可逆記録機能を設ける方法としては、上記の可逆性感熱記録ラベルを貼る方法以外に、それらの上に可逆性感熱記録層を直接塗布する方法や、予め別の支持体上に可逆性感熱記録層を形成しておき、厚手カード、ディスクカートリッジ、ディスク上に該感熱記録層を転写する方法等がある。
転写する場合には、可逆性感熱記録層上にホットメルトタイプ等の接着層や粘着層を設けておいてもよい。
厚手カード、ディスク、ディスクカートリッジ、テープカセット等のように剛直なものの上に可逆性感熱記録ラベルを貼着したり、可逆性感熱記録層を設ける場合には、サーマルヘッドとの接触性を向上させ、画像を均一に形成するために弾力があり、クッションとなる層又はシートを剛直な基体とラベル又は可逆性感熱記録層の間に設けることが好ましい。
この中では、セラミックヒータが好ましく用いられる。セラミックヒータを用いることにより、装置が小型化でき、かつ安定した消去状態が得られ、コントラストのよい画像が得られる。
セラミックヒータの設定温度は、90℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましい。
また、画像消去手段としてサーマルヘッドを用いることにより、さらに装置全体の小型化が可能となり、また、消費電力を低減することが可能であり、バッテリー駆動のハンディタイプの装置も可能となる。形成用と消去用を兼ねて一つのサーマルヘッドとすれば、さらに小型化が可能となる。
一つのサーマルヘッドで形成と消去を行なう場合、一度前の画像を全部消去した後、あらためて新しい画像を形成してもよく、画像毎にエネルギーを変えて一度に前の画像を消去し、新しい画像を形成していくオーバーライト方式も可能である。
オーバーライト方式では、形成と消去を合わせた時間が少なくなり、記録のスピードアップにつながる。可逆性感熱記録層と情報記憶部を有するカードを用いる場合、上記の装置には、情報記憶部の記憶を読み取る手段と書き換える手段も含まれる。
[感熱記録層の作製]
<可逆性感熱記録層の作製>
下記〔A液〕および〔B液〕をそれぞれボールミルを用いて平均粒径約1μmまで粉砕分散した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
〔B液〕
2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 2部
アクリルポリオール樹脂の20%メチルエチルケトン(MEK)溶液 20部
この記録層上に下記組成よりなる中間層液をワイヤーバーを用い塗布し、90℃1分で乾燥した後、60℃2時間加熱して、膜厚約2.0μmの中間層を設けた。更に、下記組成よりなる保護層液をワイヤーバーを用いて塗工した後、照射エネルギー80W/cmの紫外線ランプ下を12m/分の搬送速度で通して硬化して膜厚3μmの保護層を設け、本発明の可逆性感熱記録媒体を作製した。
ポリエステルポリオール樹脂
(武田薬品工業社製タケラックU−21)の
10%メチルエチルケトン(MEK)溶液 100部
酸化亜鉛(住友大阪セメント社製) 10部
コロネートHL(日本ポリウレタン社製) 15部
ウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹脂
(大日本インキ社製C7−157) 7部
ジペンタエリスリトールカプロラクトン変性アクリル酸エステル
(日本化薬社製KAYARAD DPCA−120) 3部
シリカ(水沢化学社製P−527) 1.5部
酢酸エチル 90部
実施例1において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が1.5/1となるように混合した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が2.5/1となるように混合した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において〔B液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔B液〕
2−(3−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 2部
アクリルポリオール樹脂の20%メチルエチルケトン(MEK)溶液 20部
実施例1において〔B液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔B液〕
2−キシリジノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部
アクリルポリオール樹脂の20%メチルエチルケトン(MEK)溶液 20部
実施例1と同様の支持体上に下記の断熱層液を用いてワイヤーバーにて塗布した後に、80℃、2minの乾燥を行ない、膜厚約20μmの断熱層を形成した。更に、その上に実施例1の可逆性感熱記録層、中間層及び保護層を実施例1と同様にして塗布し、可逆性感熱記録媒体を作成した。
スチレン-ブタジエン系共重合体
(日本エイアンドエル社製、PA―9159) 30部
ポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA103) 12部
中空粒子(松本油脂社製、マイクロスフェアーR−300) 20部
水 40部
上記組成物を加え、断熱層液が均一状態に分散できるまで、約1時間程攪拌し、断熱層液を作成した。
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
実施例1において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が1/1となるように混合した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が3/1となるように混合した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が4/1となるように混合した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
比較例5において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が4/1となるように混合した以外は比較例5と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
比較例7において可逆性感熱記録層作製の際に、顕色剤とロイコ染料のモル比が4/1となるように混合した以外は比較例7と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
実施例1において〔A液〕を下記に変更した以外は実施例1と同様にして可逆性感熱記録媒体を作成した。
〔A液〕
下記の構造の顕色剤 5部
作成した可逆性感熱記録媒体をビーコム株式会社製印字装置にてパルス幅2.94msec一定のもと電圧変動(8.0V〜15.5V)によるエネルギーを可変させて0.27mj/dot〜0.66mj/dotの16階調の画像を形成し、マクベス濃度計R914にて測定をして画像濃度1.0に達した印加エネルギー値を算出した。
同様に作成した可逆性感熱記録媒体をビーコム社製感熱印字装置にて飽和濃度に達したときの電圧で印字した後、東洋精機社製熱傾斜試験器で1Kgf/cm2、1秒間加熱し、消去部の濃度をマクベス濃度計R914にて測定して地肌濃度との差である消し残り濃度を算出した。
なお、消去温度は可逆性感熱記録媒体の消色特性に応じて適切な条件を選択した。
消し残り濃度=消去部の画像濃度−地肌濃度
前記のようにして作成した印字画像を高温(60℃、20%RH)環境下に24時間保存し、保存前後の画像濃度をマクベス濃度計RD−914を用いて測定し、画像濃度保持率(画像保持率)を求めた。
画像濃度保持率(%)=(保存後の画像濃度/保存前の画像濃度)×100
38 セラミックヒータ
40 搬送ローラ
47 搬送ローラ
53 サーマルヘッド
Claims (13)
- 前記電子供与性呈色性化合物として2−(3−トルイジノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン,2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオランおよび2−キシリジノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオランのうち少なくとも1種以上を用いることを特徴とする請求項1に記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記可逆性感熱記録層が架橋状態にある樹脂を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記可逆性感熱記録層中に含有される樹脂が、アクリルポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記支持体と前記可逆性感熱記録層の間に断熱層を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
- 前記可逆性感熱記録層上に該感熱記録層を保護するための保護層を有し、該保護層が架橋状態にある樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体。
- 情報記憶部と可逆表示部を有し、該可逆表示部が少なくとも請求項1乃至6のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を構成する可逆性感熱記録層からなるものであることを特徴とする情報記録部を有する部材。
- 前記情報記憶部を有する部材が、カード、ディスク、ディスクカートリッジ又はテープカセットのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の情報記憶部を有する部材。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体を構成する支持体の可逆性感熱記録層を形成する面とは反対の面に、接着剤層又は粘着剤層を設けたことを特徴とする可逆性感熱記録ラベル。
- 情報記憶部と、可逆性感熱記録媒体を構成する支持体の可逆性感熱記録層を形成する面とは反対の面に、接着剤層又は粘着剤層が設けられた可逆性感熱記録ラベルを用いて設けられた可逆表示部とを有することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報記憶部を有する部材。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の可逆性感熱記録媒体、請求項7、8、10のいずれかに記載の情報記憶部を有する部材、又は請求項9に記載の可逆性感熱記録ラベルのいずれかの可逆性感熱記録層を加熱することにより画像の形成及び/又は消去を行なうことを特徴とする画像処理方法。
- サーマルヘッドを用いて画像を形成することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
- サーマルヘッド又はセラミックヒータを用いて画像を消去することを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
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