JP3427203B2 - 可逆性感熱発色組成物およびそれを用いた可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱発色組成物およびそれを用いた可逆性感熱記録媒体

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JP3427203B2 JP16689296A JP16689296A JP3427203B2 JP 3427203 B2 JP3427203 B2 JP 3427203B2 JP 16689296 A JP16689296 A JP 16689296A JP 16689296 A JP16689296 A JP 16689296A JP 3427203 B2 JP3427203 B2 JP 3427203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子供与性呈色性
化合物と電子受容性化合物との間の発色反応を利用した
可逆性感熱発色組成物に関する。また、本発明は、その
可逆性感熱発色組成物を用い、熱エネルギーを制御する
ことにより発色画像の形成と消去が可能な可逆性感熱記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子供与性呈色性化合物(以下、
発色剤またはロイコ染料ともいう)と電子受容性化合物
(以下、顕色剤ともいう)との間の発色反応を利用した
感熱記録媒体は広く知られており、ファクシミリ、ワー
ドプロセッサー、科学計測機などのプリンターに使用さ
れている。しかし、これらの実用化されている従来の記
録媒体はいずれも不可逆的な発色であり、一度記録した
画像を消去して繰り返して使用することはできない。
【0003】ただ、特許公報によれば発色と消色を可逆
的に行うことができる記録媒体も提案されており、たと
えば、顕色剤として没食子酸とフロログルシノールの組
合せを用いる特開昭60−193691号公報、顕色剤
にフェノールフタレインやチモールフタレインなどの化
合物を用いる特開昭61−237684号公報、発色剤
と顕色剤とカルボン酸エステルの均質相溶体を記録層に
含有する特開昭62−138556号、特開昭62−1
38568号および特開昭62−140881号各公
報、顕色剤にアスコルビン酸誘導体を用いる特開昭63
−173684号公報、顕色剤にビス(ヒドロキシフェ
ニル)酢酸または没食子酸と高級脂肪族アミンとの塩を
用いる特開平2−188293号および特開平2−18
8294号各公報などが開示されている。しかしなが
ら、以上に示した従来の可逆性感熱記録媒体は、発色の
安定性と消色性の両立という点、あるいは発色の濃度や
繰り返しにおける安定性という点で問題を残しており、
実用的な記録媒体として満足し得るものではない。
【0004】本発明者らは、先に特開平5−12436
0号公報において、顕色剤として長鎖脂肪族炭化水素基
をもつ有機リン酸化合物、脂肪族カルボン酸化合物また
はフェノール化合物を用い、これと発色剤であるロイコ
染料とを組み合わせることによって、発色と消色を加熱
冷却条件により容易に行わせることができ、しかもその
発色状態と消色状態を常温において安定に保持させるこ
とが可能であり、その上発色と消色を安定して繰り返す
ことが可能な可逆性感熱発色組成物、およびこれを記録
層に用いた可逆性感熱記録媒体を提案した。これは発色
の安定性と消色性のバランスや発色濃度の点で実用レベ
ルの性能を持つものであるが、さらに広範囲な使用環境
への対応や発色消色条件の適用範囲の面で改良すべき余
地があった。その後、長鎖脂肪族炭化水素基をもつフェ
ノール化合物について特定の構造の使用が提案されてい
るが(特開平6−210954号公報)、これも同様の
問題を持っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、安定な発色性と消色性を保持し、高速消去に対応で
きる可逆性感熱発色組成物および可逆性感熱記録媒体を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な発色剤と顕色剤の組成物の可逆的な発色消色現象で
は、長鎖脂肪族基をもつ顕色剤の発色剤を発色させる能
力と分子間の凝集力のバランスが重要であると考え、種
々の構造の化合物を検討した。その結果、特定の構造を
もつフェノール化合物を顕色剤として用いることによ
り、上記の課題が解決できることを見出した。
【0007】すなわち、電子供与性呈色性化合物の電子
受容性化合物による発色反応を利用した可逆性感熱発色
組成物において、本発明では電子受容性化合物として下
記一般式(1)で表されるフェノール化合物を用いるも
のである。
【化1】 式中、R1およびR2は炭化水素基を表す。ただし、R
1およびR2の炭素数の和は8以上である。さらにR
よびR は水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基から選
ばれる少なくとも1種の置換基を有してもよい。また、
XおよびYはヘテロ原子を含む2価の基を表し、pは1
〜3を表す。
【0008】上記一般式(I)において、R1およびR2
は置換基を有していてもよい炭化水素基を表すが、これ
らは脂肪族炭化水素基でも芳香族炭化水素基でもよく、
また、これらの両方から構成される炭化水素基でもよ
い。また、脂肪族炭化水素基は直鎖でも分枝していても
よく、不飽和結合を有していてもよい。炭化水素基につ
く置換基としては、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ
ある。R1とR2の炭素数の和が7以下では発色の安
定性や消色性が低下するため、炭素数は8以上が好まし
く、11以上であることがより好ましい。
【0009】R1の好ましい例としては以下の表1に示
すものが挙げられる。
【表1】 尚、式中のq、q′、q′′、q′′′はそれぞれ前記
1、R2の炭素数を満足する整数を表す。
【0010】また、R2の好ましい例としては以下の表
2に示すものが挙げられる。
【表2】 尚、式中のq、q′、q′′、q′′′は前記と同じ。
【0011】XおよびYはへテロ原子を含む2価の基を
示し、好ましくは
【化2】 で表される基を少なくとも1個以上有する2価の基を表
す。その例としては、次の表3に示すものが挙げられ
る。
【0012】
【表3】
【0013】また、Yはさらにアルキレン等の炭化水素
基を介して、さらに上記の基を1個以上有する2価の基
でも良い。すなわち、以下に示される構造の化合物が挙
げられる。
【化3】 ここで、R3は前記のR1と同様の2価の基および結合手
を示し、ZはXおよびYと同様の2価の基を表す。ま
た、oは1〜4の整数を表す。このとき繰り返されるZ
およびR3は、それぞれ同一でも異なっていても良い。
【0014】本発明で用いられる好ましいフェノール化
合物の例としては、下記式(1)および(2)で表され
る化合物が挙げられる。
【化1】
【化4】 式中のR1〜R4、X、Y、Zおよびpは前記と同様であ
る。また、とくに好ましい例としては次の表4に示され
る化合物が挙げられる。
【0015】
【表4】 式中のl、m、nはそれぞれ独立に1〜22を示し、o
は1〜4の整数を表す。oが2以上の時に繰り返される
nおよびZは、同一であっても異なっていても良い。た
だし、l、m、nの和は8以上である。
【0016】本発明におけるフェノール化合物のさらに
具体的な例としては、たとえば前記一般式(3)の例と
して表5に示す化合物が挙げられる。また、他の一般式
(4)〜(10)で表される化合物もこれらと同様なも
のが具体例として挙げられる。しかし、本発明は何等こ
れらに限定されるものではない。
【0017】
【表5−(1)】
【0018】
【表5−(2)】
【0019】
【表5−(3)】
【0020】また、さらに具体的なフェノール性化合物
としては、たとえば以下のものが挙げられる。その例と
して表5中の下記一般式で表される化合物の具体的な例
を表6に挙げる。尚、表5中の他の式で表される化合物
についても、同様なものが挙げられる。ただし、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【化5】
【0021】
【表6】
【0022】本発明の可逆性感熱発色組成物は、基本的
に前記の顕色剤と発色剤を組み合わせることによって構
成されるものである。本発明で用いる発色剤は電子供与
性を示すものであり、それ自体無色あるいは淡色の染料
前駆体(ロイコ染料)であり、とくに限定されず、従来
公知のもの、たとえばフタリド系化合物、トリフェニル
メタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、フェノ
チアジン系化合物、ロイコオーラミン系化合物、インド
リノフタリド系化合物などから選択できる。その発色剤
の具体例を以下に示す。
【0023】本発明に用いる好ましい発色剤として下記
の一般式の化合物がある。
【化6】
【化7】 (ただし、R11は水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基、R12は炭素数1〜6のアルキル基、シクロアルキ
ル基または置換されていてもよいフェニル基を示す。フ
ェニル基に対する置換基としては、メチル基、エチル基
などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアル
コキシ基またはハロゲン原子等が示される。R13は水素
原子、炭素数1〜2のアルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を表す。R14は水素原子、メチル基、ハロ
ゲン原子または置換されていてもよいアミノ基を表す。
アミノ基に対する置換基としては、例えば、アルキル
基、置換されていてもよいアリール基、置換されていて
もよいアラルキル基を示す。ここでの置換基はアルキル
基、ハロゲン原子、アルコキシ基などである)。
【0024】このような発色剤の具体例としては、たと
えば次の化合物が挙げられる。2−アニリノ−3−メチ
ル−6−ジエチルアミノフルオラン 2−アニリノ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−n−プロピル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−(N−イソプロピル−N−
メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−イソブチル−N−メチルアミノ)フルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−n−アミル
−N−メチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−
メチル−6−(N−sec−ブチル−N−メチルアミ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−n−アミル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−iso−アミル−N−
エチルアミノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(N−n−プロピル−N−イソプロピルアミノ)
フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−シ
クロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N
−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(m−ト
リクロロメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−(m−トリフルオロメチルアニ
リノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−(m−トリクロロメチルアニリノ)−3−メチル−
6−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フルオ
ラン、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(N−エチル−
p−トルイジノ)−3−メチル−6−(N−エチルアニ
リノ)フルオラン、2−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−3−メチル−6−(N−プロピル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、
【0025】2−アニリノ−6−(N−n−ヘキシル−
N−エチルアミノ)フルオラン、2−(o−クロロアニ
リノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(o−ク
ロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(p−アセチルアニリノ)−6−
(N−n−アミル−N−n−ブチルアミノ)フルオラ
ン、2−ベンジルアミノ−6−(N−エチル−p−トル
イジノ)フルオラン、2−ベンジルアミノ−6−(N−
メチル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−
ベンジルアミノ−6−(N−エチル−2,4−ジメチル
アニリノ)フルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−
(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベ
ンジルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フ
ルオラン、2−(ジ−p−メチルベンジルアミノ)−6
−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
(α−フェニルエチルアミノ)−6−(N−エチル−p
−トルイジノ)フルオラン、2−メチルアミノ−6−
(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−メチルアミノ
−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−メチル
アミノ−6−(N−プロピルアニリノ)フルオラン、2
−エチルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)
フルオラン、2−メチルアミノ−6−(N−メチル−
2,4,−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−エチル
アミノ−6−(N−エチル−2,4,−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−(N−メチ
ルアニリノ)フルオラン、2−ジメチルアミノ−6−
(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−ジエチルアミ
ノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、
2−ジエチルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、2−ジプロピルアミノ−6−(N−メ
チル−アニリノ)フルオラン、2−ジプロピルアミノ−
6−(N−エチル−アニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−メチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ
−6−(N−プロピルアニリノ)フルオラン、2−アミ
ノ−6−(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、
2−アミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フル
オラン、2−アミノ−6−(N−プロピル−p−トルイ
ジノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p
−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N
−エチル−p−エチルアニリノ)フルオラン、2−アミ
ノ−6−(N−プロピル−p−エチルアニリノ)フルオ
ラン、2−アミノ−6−(N−メチル−2,4−ジメチ
ルアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチ
ル−2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、2−アミ
ノ−6−(N−プロピル−2,4−ジメチルアニリノ)
フルオラン、2−アミノ−6−(N−メチル−p−クロ
ロアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6−(N−エチ
ル−p−クロロアニリノ)フルオラン、2−アミノ−6
−(N−プロピル−p−クロロアニリノ)フルオラン、
【0026】2,3−ジメチル−6−ジメチルアミノフ
ルオラン、3−メチル−6−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)フルオラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−ブロモ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−クロロ−6−ジプロピルアミノフルオラン、3
−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−
ブロモ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−ク
ロロ−6−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)フル
オラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−(o−クロロアニリノ)−3−
クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)−3−クロロ−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(2,3−ジクロロ
アニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、1,2−ベンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、
1,2−ベンゾ−6−(N−エチル−N−イソアミルア
ミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ)フルオラン、1,2−ベンゾ
−6−(N−エチル−トルイジノ)フルオラン、その
他。
【0027】本発明において好ましく用いられる他の発
色剤の具体例を示すと以下の通りである。2−アニリノ
−3−メチル−6−(N−2−エトキシプロピル−N−
エチルアミノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリ
ノ)−6−(N−n−オクチルアミノ)フルオラン、2
−(p−クロロアニリノ)−6−(N−n−パルミチル
アミノ)フルオラン、2−(p−クロロアニリノ)−6
−(ジ−n−オクチルアミノ)フルオラン、2−ベンゾ
イルアミノ−6−(N−エチル−p−トルイジノ)フル
オラン、2−(o−メトキシベンゾイルアミノ)−6−
(N−メチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−ジベ
ンジルアミノ−4−メチル−6−ジエチルアミノフルオ
ラン、2−ジベンジルアミノ−4−メトキシ−6−(N
−メチル−P−トルイジノ)フルオラン、2−ベンジル
アミノ−4−メチル−6−(N−エチル−P−トルイジ
ノ)フルオラン、2−(α−フェニルエチルアミノ)−
4−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−(p
−トルイジノ)−3−(t−ブチル)−6−(N−メチ
ル−p−トルイジノ)フルオラン、2−(o−メトキシ
カルボニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−アセチルアミノ−6−(N−メチル−p−トルイジ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−(m−トリ
フルオロメチルアニリノ)フルオラン、4−メトキシ−
6−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
エトキシエチルアミノ−3−クロロ−6−ジブチルアミ
ノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−4−クロロ−6
−(N−エチル−p−トルイジノ)フルオラン、2−
(α−フェニルエチルアミノ)−4−クロロ−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−(N−ベンジル−p−トリ
フルオロメチルアニリノ)−4−クロロ−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ピ
ロリジノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−
ピロリジノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)
フルオラン、2−メシジノ−4′,5′−ベンゾ−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(m−トリフルオロメ
チルアニリノ)−3−メチル−6−ピロリジノフルオラ
ン、2−(α−ナフチルアミノ)−3,4−ベンゾ−
4′−ブロモ−6−(N−ベンジル−N−シクロヘキシ
ルアミノ)フルオラン、2−ピペリジノ−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−(N−n−プロピル−p−トリ
フルオロメチルアニリノ)−6−モルフォリノフルオラ
ン、2−(ジ−N−p−クロロフェニル−メチルアミ
ノ)−6−ピロリジノフルオラン、2−(N−n−プロ
ピル−m−トリフルオロメチルアニリノ)−6−モルフ
ォリノフルオラン、1,2−ベンゾ−6−(N−エチル
−N−n−オクチルアミノ)フルオラン、1,2−ベン
ゾ−6−ジアリルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ−
6−(N−エトキシエチル−N−エチルアミノ)フルオ
ラン、
【0028】ベンゾロイコメチレンブルー、2−〔3,
6−ビス(ジエチルアミノ)〕−6−(o−クロロアニ
リノ)キサンチル安息香酸ラクタム、2−〔3,6−ビ
ス(ジエチルアミノ)〕−9−(o−クロロアニリノ)
キサンチル安息香酸ラクタム、3,3−ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(p−
ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリ
ド(別名クリスタルバイオレットラクトン)、3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルア
ミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−クロロフタリド、3,3−ビス(p−ジブ
チルアミノフェニル)フタリド、3−(2−メトキシ−
4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−ヒドロキシ
−4,5−ジクロロフェニル)フタリド、3−(2−ヒ
ドロキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−
メトキシ−5−クロロフェニル)フタリド、3−(2−
ヒドロキシ−4−ジメトキシアミノフェニル)−3−
(2−メトキシ−5−クロロフェニル)フタリド、3−
(2−ヒドロキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−3
−(2−メトキシ−5−ニトロフェニル)フタリド、3
−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−
3−(2−メトキシ−5−メチルフェニル)フタリド、
3−(2−メトキシ−4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(2−ヒドロキシ−4−クロロ−5−メトキシフェ
ニル)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フル
オレンスピロ(9,3′)−6′−ジメチルアミノフタ
リド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェ
ニル)−4−アザフタリド、3−(1−オクチル−2−
メチルインドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−
4−ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−
3−(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−
7−アザフタリド、3,3−ビス(2−エトキシ−4−
ジエチルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3,3
−ビス(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)
−7−アザフタリド、6′−クロロ−8′−メトキシ−
ベンゾインドリノ−スピロピラン、6′−ブロモ−2′
−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、その
他。
【0029】本発明の可逆性感熱発色組成物は、加熱温
度および/または加熱後の冷却速度により、相対的に発
色した状態と消色した状態を形成しうるものである。こ
の基本的な発色・消色現象を説明する。図1は、この組
成物の発色濃度と温度との関係を示したものである。は
じめ消色状態(A)にある組成物を昇温していくと、溶
融し始める温度T1で発色が起こり、溶融発色状態
(B)となる。溶融発色状態(B)から急冷すると、発
色状態のまま室温に下げることができ、固まった発色状
態(C)となる。この発色状態が得られるかどうかは、
溶融状態からの降温の速度に依存しており、徐冷では降
温の過程で消色が起き、はじめと同じ消色状態(A)あ
るいは急冷発色状態(C)より相対的に濃度の低い状態
が形成される。一方、急冷発色状態(C)をふたたび昇
温していくと、発色温度より低い温度T2で消色が起き
(DからE)、ここから降温すると、はじめと同じ消色
状態(A)に戻る。実際の発色温度、消色温度は、用い
る顕色剤と発色剤の組合せにより変化するので、目的に
合わせて選択できる。また、溶融発色状態の濃度と急冷
したときの発色濃度は、必ずしも一致するものではな
く、異なる場合もある。
【0030】本発明の組成物では、溶融状態から急冷し
て得た発色状態(C)は、顕色剤と発色剤が分子どうし
で接触反応しうる状態で混合された状態であり、これは
固体状態を形成していることが多い。この状態は顕色剤
と発色剤が凝集して発色を保持した状態であり、この凝
集構造の形成により発色が安定化していると考えられ
る。一方、消色状態は両者が相分離した状態である。こ
の状態は少なくとも一方の化合物の分子が集合してドメ
インを形成したり結晶化したりした状態であり、凝集あ
るいは結晶化することにより発色剤と顕色剤が分離して
安定化した状態であると考えられる。本発明では多くの
場合、両者が相分離し顕色剤が結晶化することによって
より完全な消色が起きる。図1に示した溶融状態から徐
冷による消色および発色状態からの昇温による消色は、
いずれもこの温度で凝集構造が変化し、相分離や顕色剤
の結晶化が起きている。
【0031】本発明の組成物を可逆性感熱記録媒体とし
て用いる場合、発色記録の形成はサーマルヘッドなどに
よりいったん溶融混合する温度に加熱し、急冷すればよ
い。また、消色は加熱状態から徐冷する方法と発色温度
よりやや低い温度に加熱する方法の二つである。しか
し、これらは両者が相分離したり、少なくとも一方が結
晶化する温度に一時的に保持するという意味で同じであ
る。発色状態の形成で急冷するのは、この相分離温度ま
たは結晶化温度に保持しないようにするためである。こ
こにおける急冷と徐冷はひとつの組成物に対して相対的
なものであり、その境界は発色剤と顕色剤の組合せによ
り変化する。
【0032】組成物中の発色剤と顕色剤の割合は、使用
する化合物の組合せにより適切な範囲が変化するが、お
おむねモル比で発色剤1に対し顕色剤が0.1から20
の範囲であり、好ましくは0.2から10の範囲であ
る。この範囲より顕色剤が少なくても多くても発色状態
の濃度が低下し、問題となる。
【0033】本発明の可逆性感熱記録媒体は、支持体上
に前記の組成物を主成分として含む記録層を設けたもの
である。支持体としては、紙、樹脂フィルム、合成紙、
金属箔、ガラスまたはこれらの複合体などであり、記録
層を保持できるものであればよい。
【0034】記録層は本発明の組成物が存在していれば
どのようなものでもよいが、一般的にはバインダー樹脂
中に発色剤と顕色剤が細かく均一に分散した状態が用い
られる。発色剤と顕色剤は個々に粒子を形成していても
よいが、より好ましくは複合された粒子として分散され
た状態を形成する。これは発色剤と顕色剤をいったん溶
融したり溶解することによって達成できる。このような
記録層の形成は、各材料をそれぞれ溶剤中で分散溶解し
たのち混合した液、あるいは各材料を混合して溶剤中で
分散または溶解した液を支持体上に塗布し、乾燥するこ
とによって行なわれる。発色剤と顕色剤はマイクロカプ
セル中に内包して用いることもできる。
【0035】本発明の可逆性感熱記録媒体には、必要に
応じて記録層の塗布特性や発色消色特性を改善したり制
御するための添加剤を用いることができる。これらの添
加剤には、たとえば分散剤、界面活性剤、導電剤、充填
剤、滑剤、酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、発
色安定化剤、消色促進剤などがある。
【0036】記録層の形成に用いられるバインダー樹脂
としては、たとえばポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポ
リスチレン、スチレン系共重合体、フェノキシ樹脂、ポ
リエステル、芳香族ポリエステル、ポリウレタン、ポリ
カーボネート、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリ
ル酸エステル、アクリル酸系共重合体、マレイン酸系共
重合体、ポリピニルアルコール、変性ポリビニルアルコ
ール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、デンプン類などがある。これらのバインダ
ー樹脂の役割は、組成物の各材料が記録消去の熱印加に
よって片寄ることなく均一に分散した状態を保つことに
ある。したがって、バインダー樹脂には耐熱性の高い樹
脂を用いることが好ましい。たとえば、熱、紫外線、電
子線などで、バインダー樹脂を架橋させてもよい。
【0037】本発明の可逆性感熱記録媒体は、基本的に
支持体上に上記の記録層が設けられたものであるが、記
録媒体としての特性を向上するため、保護層、接着層、
中間層、アンダーコート層、バックコート層などを設け
ることができる。
【0038】サーマルヘッドを用いた印字では、熱と圧
力のため記録層の表面が変形し、いわゆる打痕ができる
場合がある。これを防止するため、表面に保護層を設け
ることが好ましい。保護層には、ポリビニルアルコー
ル、スチレン無水マレイン酸共重合体、カルボキシ変性
ポリエチレン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素
−ホルムアルデヒド樹脂のほか、紫外線硬化樹脂および
電子線硬化樹脂などが使用できる。また、保護層中には
紫外線吸収剤などの添加剤を含有させることができる。
【0039】記録層と保護層の接着性向上、保護層の塗
布による記録層の変質防止、保護層中の添加剤の記録層
への移行を防止する目的で、両者の間に中間層を設ける
ことも好ましい。また、記録層の上に設置される保護
層、中間層には、酸素透過性の低い樹脂を用いることが
好ましい。このことにより、記録層中の発色剤および顕
色剤の酸化を防止または低減することが可能になる。
【0040】また、印加した熱を有効に利用するため、
支持体と記録層の間に断熱性のアンダーコート層を設け
ることができる。断熱層は、有機または無機の微小中空
体粒子をバインダー樹脂を用いて塗布することにより形
成できる。支持体と記録層の接着性の改善や支持体への
記録層材料の浸透防止を目的としたアンダーコート層を
設けることもできる。
【0041】中間層、アンダーコート層には、前記の記
録層用の樹脂と同様の樹脂を用いることができる。ま
た、保護層、中間層、記録層およびアンダーコート層に
は、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、
酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、カオリン、タルクな
どのフィラーを含有させることができる。その他、滑
剤、界面活性剤、分散剤などを含有させることもでき
る。
【0042】本発明の可逆性感熱記録媒体を用いて発色
画像を形成させるためには、いったん発色温度以上に加
熱したのち急冷されるようにすればよい。具体的には、
たとえばサーマルヘッドやレーザー光で短時間加熱する
と記録層が局部的に加熱されるため、直ちに熱が拡散し
急激な冷却が起こり、発色状態が固定できる。一方、消
色させるためには適当な熱源を用いて比較的長時間加熱
し冷却するか、発色温度よりやや低い温度に一時的に加
熱すればよい。長時間加熱すると記録媒体の広い範囲が
昇温し、その後の冷却は遅くなるため、その過程で消色
が起きる。この場合の加熱方法には、熱ローラー、熱ス
タンプ、熱風などを用いてもよいし、サーマルヘッドを
用いて長時間加熱してもよい。記録層を消色温度域に加
熱するためには、例えばサーマルヘッドへの印加電圧や
パルス幅を調節することによって、印加エネルギーを記
録時よりやや低下させればよい。この方法を用いれば、
サーマルヘッドだけで記録・消去ができ、いわゆるオー
バーライトが可能になる。もちろん、熱ローラー、熱ス
タンプによって消色温度域に加熱して消去することもで
きる。
【0043】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳しく
説明する。なお、実施例中の「部」および「%」はいず
れも重量を基準とするものである。
【0044】実施例1 発色剤として、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチ
ルアミノフルオランを用い、顕色剤としてN−ステアロ
イルグリシン−2−(p−ヒドロキシフェニル)エチル
アミドを用いて、本発明の組成物を以下のように作成し
た。まず、発色剤と顕色剤を1:3の混合比(モル比)
となるように秤量し、乳鉢で粉砕混合した。厚さ1.2
mmのガラス板をホットプレート上で温度170℃に加
熱した。続いて、溶融混合物の上からカバーグラスをか
ぶせ、融液を一様な厚さに広げ、すぐにガラス板ごと全
体を用意しておいた氷水中に沈め、急冷した。降温後、
すぐに氷水上から取り出し、付着した水を除き、薄膜状
の発色した本発明の組成物を得た。次に、上記の発色状
態の組成物試料を130℃に加熱したホットプレート上
に置くと、瞬時に消色した。再びこの消色した組成物試
料を170℃に加熱すると、黒色を呈した。このことか
ら、本発明の組成物は発色消色の繰り返し特性を有する
ことが確認された。
【0045】実施例2 下記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散して、記録層塗布液を調整した。 2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 2部 N−ステアロイルグリシン−2−(p−ヒドロキシフェニル) エチルアミド 8部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製、 VYHH) 20部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 上記組成の記録層塗布液を、厚さ100μmのポリエス
テルフィルム上にワイヤーバーを用い塗布し、乾燥して
膜厚約6.0μmの記録層を持つ本発明の可逆性感熱記
録媒体を作製した。
【0046】比較例 下記組成物をボールミルを用いて粒径1〜4μmまで粉
砕分散して、記録層塗布液を調整した。 2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチル−N−p− トリルアミノ)フルオラン 2部 エイコシルホスホン酸 8部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製、 VYHH) 20部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部
【0047】得られた記録媒体を8ドット/mmのサー
マルヘッドによって印加電圧13.3V、印加パルス幅
1.2ミリ秒の条件で印字し、発色画像を得た。この発
色画像の光学濃度をマクベス濃度計RD−914を使用
し測定した。この測定結果を表7に示す。次に、この発
色した記録媒体を熱傾斜試験機にて表7に示す温度で、
1秒で消色させ、消色濃度を測定した。さらに、上記発
色操作と消色操作を10回繰り返して行い、発色の可逆
性を調べたところ、本発明の記録媒体は発色消色の繰り
返しが可能であることを確認できた。
【0048】
【表7】
【0049】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱発色組成物は、安定
な発色状態と良好な消色状態を繰り返して形成できるた
め、これを用いた可逆性感熱記録媒体はコントラストの
高い画像の形成と消去が容易な操作により可能になる。
また、発色画像は通常の使用条件下で安定であり、記録
消去の繰り返しに対する耐久性も高く、実用性の高い書
替え型記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可逆性感熱発色組成物の発色・消色特
性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 河村 史生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 筒井 恭治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 杉山 克之 東京都葛飾区堀切四丁目六六番一号 ミ ヨシ油脂株式会社内 (72)発明者 小久保 勝明 東京都葛飾区堀切四丁目六六番一号 ミ ヨシ油脂株式会社内 (72)発明者 神尾 克久 東京都葛飾区堀切四丁目六六番一号 ミ ヨシ油脂株式会社内 (72)発明者 細田 和夫 東京都葛飾区堀切四丁目六六番一号 ミ ヨシ油脂株式会社内 (72)発明者 守屋 雅文 東京都葛飾区堀切四丁目六六番一号 ミ ヨシ油脂株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−179043(JP,A) 特開 平7−68934(JP,A) 特開 平10−7177(JP,A) 特開 平9−315009(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性呈色性化合物と電子受容性化
    合物を用い、加熱温度および/または加熱後の冷却速度
    の違いにより相対的に発色した状態と消色した状態を形
    成しうる可逆性感熱発色組成物において、電子受容性化
    合物として下記一般式(1)で表されるフェノール化合
    物を用いたことを特徴とする可逆性感熱発色組成物。 【化1】 (式中、R1およびR2は炭化水素基を表す。ただし、R
    1およびR2の炭素数の和は8以上である。さらにR
    よびR は水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基から選
    ばれる少なくとも1種の置換基を有してもよい。また、
    XおよびYはヘテロ原子を含む2価の基を表し、pは1
    〜3を表す。)
  2. 【請求項2】 請求項1の可逆性感熱発色組成物を主成
    分として含有する記録層を支持体上に設けたことを特徴
    とする可逆性感熱記録媒体。
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