JP2003080663A - 書き込み装置および印刷装置 - Google Patents

書き込み装置および印刷装置

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JP2003080663A
JP2003080663A JP2001279720A JP2001279720A JP2003080663A JP 2003080663 A JP2003080663 A JP 2003080663A JP 2001279720 A JP2001279720 A JP 2001279720A JP 2001279720 A JP2001279720 A JP 2001279720A JP 2003080663 A JP2003080663 A JP 2003080663A
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JP
Japan
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plate
writing device
laser
writing
moving body
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Application number
JP2001279720A
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English (en)
Inventor
Toyoo Okamoto
豊雄 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光を用いて版ドラムの外周面に巻装さ
れた版に画像を書き込む新規な書き込み装置や、この装
置を備えた印刷装置を提供する。 【解決手段】 回転駆動される版ドラム2,3の外周面
2a,3aに巻装された印刷用の版に対してレーザ光6
1で画像の書き込みを行う書き込み装置6において、レ
ーザ光61を照射する光源62と、光源から照射された
レーザ光を版上で焦点を結ばせる光学系63とをそれぞ
れ有する複数のレーザユニット60と、各レーザユニッ
ト60が版ドラム2,3の回転軸線方向Xに互いに等間
隔で直線状に配置されると共に、各レーザユニットを回
転軸線と平行移動可能に支持する移動体70と、隣り合
う光源の間隔L分だけ移動体70を回転軸線方向Zに平
行移動する走査移動手段80とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版ドラムの外周面
に巻装された印刷用の版に対してレーザ光で画像の書き
込みを行う書き込み装置及びこの書き込み装置を備えた
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−71690号公報には、回
転軸を中心に回転駆動される版ドラムの外周面に巻装さ
れた印刷用の版に対してレーザ光で画像の書き込みを行
う書き込み装置の温度制御に関する発明が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の書き込み装置
は、如何に装置の温度管理をするかという点に焦点があ
てられたものであり、これ以外の装置構成を提案するも
のでない。本発明は、レーザ光を用いて版ドラムの外周
面に巻装された版に画像を書き込む新規な書き込み装置
や、この装置を備えた印刷装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、回転軸を中心に回転駆動される版ド
ラムの外周面に巻装された印刷用の版に対してレーザ光
で画像の書き込みを行う書き込み装置において、レーザ
光を照射する光源と、光源から照射されたレーザ光を版
上で焦点を結ばせる光学系とをそれぞれ有する複数のレ
ーザユニットと、各レーザユニットが版ドラムの回転軸
線方向に互いに等間隔で直線状に配置されるとともに、
各レーザユニットを回転軸線と平行移動可能に支持する
移動体と、隣り合う光源の間隔分だけ移動体を回転軸線
方向に平行移動する走査移動手段とを有する書き込み装
置を提案している。請求項1記載の発明によると、レー
ザ光を照射する光源と光学系とをそれぞれ有する複数の
レーザユニットが版ドラムの回転軸線方向に互いに等間
隔で直線状に配置され、各レーザユニットを回転軸線と
平行移動可能に支持する移動体が、走査移動手段によっ
て隣り合う光源の間隔分だけ回転軸線方向に平行移動さ
れる。
【0005】請求項2では、請求項1記載の書き込み装
置において、移動体が版ドラムの外周面との近離方向に
変位可能に設けられ、移動体を近離方向に移動する変位
手段を有する書き込み装置を提案している。請求項2記
載の発明によると、レーザ光を照射する光源と光学系と
をそれぞれ有する複数のレーザユニットがドラムの回転
軸線方向に互いに等間隔で直線状に配置されるととも
に、各レーザユニットを回転軸線と平行移動可能に支持
する移動体が、変位手段によって版ドラムの外周面との
近離方向に変位されるため、版上に照射されるレーザ光
のスポット径を調整できる。
【0006】請求項3では、請求項1または2記載の書
き込み装置において、光源と光学系との距離を調整する
第1の調整手段と、光源の、光学系に対する同一平面内
での位置を調整する第2の調整手段とを有する書き込み
装置を提案している。請求項3記載の発明によると、光
源と光学系との距離を調整する第1の調整手段を有する
ので、版上に照射されるレーザ光のスポット径を調整で
きる。光学系に対する光源の同一平面内での位置を調整
する第2の調整手段を有するので、版上に照射されるレ
ーザ光のスポット位置を調整できる。
【0007】請求項4では、請求項1、2または3記載
の書き込み装置において、レーザ光が版ドラムの中心を
狙わないように傾斜して版上に照射されるように、各レ
ーザユニットを設けた書き込み装置を提案している。請
求項4記載の発明によると、レーザ光が版ドラムの中心
を狙わないように傾斜して版上に照射されるので、版上
に照射されたレーザ光が、光源側に反射されなくなる。
【0008】請求項5では、請求項1ないし4の何れか
1つに記載の書き込み装置において、走査移動手段が、
駆動源と、駆動源と移動体とに係合していて駆動源の駆
動により移動体を回転軸線方向に往復移動する送り機構
と、回転軸線方向に延設されて装置の基部に固定された
案内部材と、案内部材を介して移動体と対向配置され移
動体と一体的に移動可能に設けられた保持部材と、保持
部材と移動体とにそれぞれ回転自在に支持されていて、
その外周面で案内部材の互いに対向する面を挟み込む複
数の回転体とを有する書き込み装置を提案している。請
求項5記載の発明によると、駆動源が駆動されると、送
り機構によってレーザ光を照射する光源と光学系とをそ
れぞれ有する複数のレーザユニットを版ドラムの回転軸
線方向に互いに等間隔で直線状に配置された移動体が、
回転軸線方向に延設されて装置の基部に固定された案内
部材を介して移動体と対向配置された保持部材と一体的
となって回転軸線方向に移動される。これら保持部材と
移動体には、その外周面で案内部材の互いに対向する面
を挟み込む複数の回転体がそれぞれ回転自在に支持され
ているので、移動体の回転軸線方向への移動がスムーズ
になるとともに、移動体のブレの発生が抑えられる。
【0009】請求項6では、請求項1乃至5の何れか1
つに記載の書き込み装置において、各レーザユニット
が、光源及び光学系を取り付けるための取付部が一体的
に形成された筐体をそれぞれ有する書き込み装置を提案
している。請求項6記載の発明によると、各レーザユニ
ットが光源及び光学系を取り付けるための取付部が一体
的に形成された筐体をそれぞれ有するので、光源や光学
系の組付けが容易となり、かつ、組付け精度が高まる。
【0010】請求項7では、請求項6記載の書き込み装
置において、各光源が、各筐体に対して交換可能に取り
付けられている書き込み装置を提案している。請求項7
記載の発明によると、各レーザユニットにおいて、光源
を個別に交換することができる。
【0011】請求項8では、版ドラムトと、この版ドラ
ムの外周面に巻装された印刷用の版に対してレーザ光で
画像の書き込みを行う書き込み装置とを有する印刷装置
において、書き込み装置として、請求項1ないし7の何
れか1つに記載の書き込み装置を用いた印刷装置を提案
している。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。図1に示す印刷装置としてのオフセ
ット印刷機は、2色のインクで印刷できる2色印刷機で
あり、両面印刷も可能とされている。オフセット印刷機
の本体1の内部には、像担持体としての版ドラム2,3
と、版ドラム2,3の外周面2a,3aに巻装された図
示しない印刷用の版に光源を用いて画像の書き込みを行
う書き込み装置6(A),6(B)と、版ドラム2,3
にインキを供給するインキ供給手段7,8と、版ドラム
2,3に対向して配設され版ドラム2,3上の像を転写
される転写体としての転写ドラム4,5と、転写後にお
ける転写ドラム4,5の表面をクリーニングするクリー
ニング手段9,10、用紙搬送手段11、再給紙部12
等が設けられている。本体1の右側部1Aには印刷用紙
15を給紙する給紙手段13が、本体1の左側部1Bに
は本体1内から排出される印刷用紙15を受け取り積載
可能な排紙トレイ14がそれぞれ配置されている。
【0013】版ドラム2,3は、回転軸16,17を有
し、この回転軸16,17を中心に図示しない駆動手段
によって等速で回転駆動される。版ドラム2,3の直径
は同一径であって、回転軸16,17の回転中心が同一
の水平線上に位置するように配置されている。印刷用の
版は版ドラム2,3にそれぞれ内蔵されており、巻き出
し及び巻き込みにより新たな面が外周面2a,3aに巻
装される周知の構成となっている。版は熱を受けると、
撥水性から疎水性に変化する性質の材料で形成されてい
る。版ドラム2と転写ドラム4、版ドラム3と転写ドラ
ム5は、それぞれ互いに対向して垂直方向に配置されて
いる。本形態において、版ドラム2,3は、転写ドラム
4,5の上方に配置されている。版ドラム2,3は、転
写ドラム4,5の表面に対して接離自在に設けられてい
て、図示しない接離機構によって転写ドラム4,5から
離れた製版位置と転写ドラム4,5に圧接する転写位置
とに選択的に移動される。版ドラム2,3は、書き込み
装置6(A),6(B)による書き込み時や、インキ供
給手段7,8からインキが版に供給されて版に対してイ
ンキを馴染ませる時などの製版時には製版位置を占め、
製版後や印刷時には転写位置を占めるようにその位置が
制御される。
【0014】インキ供給手段7は、赤色の油性インキが
収容されたインキボトル7aと、インキの厚みを規制す
るインキブレード7bと、インキを版ドラム2に供給す
るインキローラ7c等を、そのケーシング7d内に有し
ている。インキ供給手段8は、黒色の油性インキが収容
されたインキボトル8aと、インキの厚みを規制するイ
ンキブレード8bと、インキを版ドラム3に供給するイ
ンキローラ8c等を、そのケーシング8d内に有してい
る。インキ供給手段7,8は、ケーシング7d,8dが
インキボトル7a,8a側を支点に揺動自在とされてい
て、インキローラ7c,8cがそれぞれ版ドラム2,3
の外周面2a,3aに対して接離自在とされている。イ
ンキ供給手段7は、版の巻装動作時にはインキローラ7
c,8cが版ドラム2,3からそれぞれ離間する待機位
置を占め、インキ供給時にはインキローラ7c,8cが
版ドラム2,3上の版に接触するインキ供給位置を占め
るように構成されている。
【0015】転写ドラム4,5は回転支軸18,19を
それぞれ有し、これら回転支軸18,19を中心に矢印
方向に回転自在とされている。転写ドラム4,5は、円
筒状の基材の外周面に転写ブランケットを巻き付けたも
ので、その直径は版ドラム2,3の直径と同一径であ
る。転写ドラム4,5は、回転支軸18,19の回転中
心が同一の水平線上に位置するように配置されている。
【0016】クリーニング手段9,10は、クリーニン
グウェブ9a,10aと、クリーニングローラ9b,1
0b等を有し、転写ドラム4,5の側方に配置されてい
る。クリーニングローラ9b,10bは、クリーニング
ウェブ9a,10aを転写ドラム4,5の表面にそれぞ
れ接触させるクリーニング位置と、クリーニングウェブ
9a,10aを転写ドラム4,5から離間する非クリー
ニング位置とに移動自在に設けられていて、図示しない
駆動機構によってクリーニング位置と非クリーニング位
置とへ選択的に移動される。
【0017】給紙手段13は、印刷用紙15を積載可能
な給紙トレイ20と、給紙トレイ20上の印刷用紙15
をその最上のものから順に1枚ずつ給紙するための給紙
コロ22及び分離コロ24とを有している。
【0018】用紙搬送手段11は、転写ドラム4,5の
下方近傍に配置されている。用紙搬送手段11は、一方
が駆動側となり他方が従動側となる一対のプーリ30,
31に無端状の搬送ベルト32が巻き掛けられたもので
ある。搬送ベルト32の全長は、転写ドラム4,5の外
周長の2倍以上とされて、転写ドラム4,5の表面に接
触可能に配置されている。搬送ベルト32は、転写ドラ
ム4,5の軸線方向への幅よりもその幅が広く形成され
ている。本形態において、搬送ベルト32は、図1にお
いて反時計回りで回転移動される。
【0019】搬送ベルト32の内側には、転写ドラム
4,5と対向するように押圧手段としてのプレスローラ
33,34が配置されている。プレスローラ33,34
は、搬送ベルト32と転写ドラム4,5とを非接触状態
とする離間位置と、搬送ベルト32を転写ドラム4,5
の表面に向かって押し上げて印刷用紙15を転写ドラム
4,5に押圧する印圧位置とに変位可能に設けられてい
る。プレスローラ33,34は、図示しない接離機構に
設けられた軸35a,35bを中心にそれぞれ回転自在
とされていて、各接離機構によって離間位置と印圧位置
を占めるように移動される。用紙搬送手段11は、転写
ドラム4,5と対向する搬送ベルト32側の面が略水平
となるように配置されている。転写ドラム4と搬送ベル
ト32の間は第1の転写部25を構成し、転写ドラム5
と搬送ベルト32の間は第2の転写部26を構成してい
る。
【0020】搬送ベルト32には、印刷用紙15の先端
を把持して搬送ベルト32上に保持する爪部材38,3
9がそれぞれ設けられている。これら爪部材38,39
は、搬送ベルト32の幅方向の両側縁部にそれぞれ1組
づつ取り付けられていて、第1及び第2の転写部25,
26を通過する際に、転写ドラム4,5と接触しないよ
うに配置されている。爪部材38と爪部材39の設置間
隔は、転写ドラム4,5の外周長以上とされていて、一
方の転写部での転写時に、同一の転写部に印刷用紙15
が搬送されることがないように構成されている。
【0021】本形態では、爪部材38,39を転写ドラ
ム4,5と接触しない位置に設けているので、転写ドラ
ム4,5は円形としているが、転写ドラム4,5とし
て、その外周面に内部に向かう凹部を有する周知の転写
ドラムを用いても無論構わない。
【0022】用紙搬送方向における、第1の転写部25
の直後と第2の転写部26の直後には、各転写部を通過
した印刷用紙15の巻き上がりを防止するための分離ロ
ーラ36,37が、それぞれ図示しない側板に回転自在
に支持されて配設されている。
【0023】排紙トレイ14とプーリ31の間には、第
2の転写部26を通過した印刷用紙15を排紙トレイ1
4に排出する排紙ローラ対40と、第2の転写部26を
通過した印刷用紙15を再給紙部12に案内する搬送ロ
ーラ群41と、印刷用紙15を排紙ローラ対40と搬送
ローラ群41とに振り分ける切り替えローラ42が配設
されている。切り替えローラ42は、搬送ベルト32と
接触する案内位置と離間する排紙位置とに移動自在に設
けられていて、図示しない駆動機構によって両位置を選
択的に占めるように構成されている。切り替えローラ4
2は、案内位置を占めると第2の転写部26を通過した
印刷用紙15を搬送ベルト32との間で挟持して搬送ロ
ーラ群41へ案内し、排紙位置を占めると第2の転写部
26を通過した印刷用紙15を排紙ローラ対40ヘ案内
する。この切り替えローラ42は、片面印刷時には排紙
位置を占め、両面印刷時には案内位置を占めるように、
その位置が選択的に移動される。
【0024】再給紙部12は、片面を印刷された印刷用
紙15Aを収納する中間トレイ50と、収納した印刷用
紙15Aを再給紙する給紙ローラ51と、再給紙された
印刷用紙15Aを第1の転写部25よりも用紙搬送方向
の上流側に案内するガイド部材52とを備えているオフ
セット印刷機の作像原理と印刷動作について説明する。
このオフセット印刷機の作像原理は、周知のオフセット
印刷と同じ原理に基づくものであり、すでに周知である
ので詳細は省くが、粘着性の油性インクを使用し、版に
は撥水性と疎水性の差を利用する材料が用いられる。本
形態のオフセット印刷機は、所謂水無し型であるが水有
り型であってもよい。
【0025】印刷工程を説明する。オフセット印刷機
は、製版工程→インキ供給工程→中間転写工程→最終転
写工程→クリーニング工程等の各工程を連続的に自動的
に行う。オフセット印刷機は、製版工程に入る前に、版
ドラム2,3、転写ドラム4,5、インキ供給手段7,
8、クリーニング手段9,10等が互いに離間した状態
となっている。
【0026】製版工程では、版ドラム2,3の内部にあ
る版を外周面2a,3aに巻装し、図示しない駆動手段
で版ドラム2,3を回転させながら書き込み装置6
(A),6(B)から照射されるレーザ光の熱で版を穿
孔し、所望の画像に対応する製版用の画像を版上にそれ
ぞれ形成する。所望の画像としては、例えば、画像読取
装置で読み取られた原稿の画像や、オフセット印刷機が
パソコン等の機器と通信可能な場合にはパソコンから送
信される画像、オフセット印刷機がCD−ROM等の記
録媒体用の再生装置を備えている場合にはCD−ROM
に記憶された画像が挙げられる。所望の画像は、オフセ
ット印刷機に取り込まれると、電気回路等で例えば色情
報毎の書き込みデータに変換され、このデータが書き込
み装置6(A),6(B)でレーザ光に変換されて版に
書き込まれる。版は熱を受けると、撥水性から疎水性に
変化する性質の材料で形成されているので、レーザ光の
熱により書き込まれた部分は疎水性になり、その部分に
は粘着性の各インクがそれぞれ付着できるようになる。
版には、疎水性から撥水性に変化する材料を用いてもよ
い。
【0027】製版工程が終了するとインキ供給工程が開
始される。この工程では、非インキ供給位置を占めてい
たインキローラ7c,8cがインキ供給位置へと移動さ
れ、製版された版と接触し、製版された版の疎水性の部
分に粘着性の各インクがそれぞれ付着されるとともに、
転写ドラム4,5が図示しない駆動モータによって回転
駆動される。
【0028】版全体に必要なインクが付着して版付けが
終了すると中間転写工程となる。この工程では、インキ
ローラ7c,8cがインキ供給位置を占めた状態のま
ま、版ドラム2,3が製版位置から転写位置へと移動し
て転写ドラム4,5の表面に圧接する。この圧接作用に
より、版ドラム2,3上にインキで形成されたインキ画
像が転写ドラム4,5の表面に中間転写されることにな
る。
【0029】転写ドラム4,5にインキ画像が転写され
て中間転写が終了すると最終転写工程となる。この工程
では、転写ドラム4,5上のインキ画像を第1及び第2
の転写部25,26で転写するタイミングで印刷用紙1
5が給紙されるとともに、搬送ベルト32が図示しない
駆動モータで反時計周りに回転移動され、かつプレスロ
ーラ33,34が印圧位置を占める。そして転写ドラム
4,5に中間転写されたインキ画像は、ローラ30の近
傍に位置した爪部材38あるいは爪部材39の何れかに
よって保持された印刷用紙15が第1及び第2の転写部
25,26を通過する際に、プレスローラ33,34の
押圧作用によって印刷用紙15に最終転写される。
【0030】このオフセット印刷機は2色印刷機である
ので、2色印刷の時には、給紙手段13寄りに位置する
版ドラム2の、転写ドラム4に対する接離動作やプレス
ローラ33の接離動作の方が、排紙トレイ14寄りに位
置する版ドラム3の、転写ドラム5に対する接離動作や
プレスローラ34の接離動作よりも早く実行される。こ
のため、2色印刷する際は、最初に第1の転写部25お
いて転写ドラム4上の赤色のインキ画像が印刷用紙15
に転写され、その後、第2の転写部26で転写ドラム5
上の黒色のインキ画像が印刷用紙15に転写される。
【0031】印刷用紙15が第2の転写部26を通過す
ると、両面印刷時でなければ排紙ローラ対40に案内さ
れて排紙トレイ14上に排出され、両面印刷時であると
搬送ローラ群41から再給紙部12へ案内されて再給紙
トレイ50上に収納される。所定の印刷枚数が終了する
と、版ドラム2,3は転写ドラム4,5から離間する製
版位置へ、インキローラ7c,8cは非インキ供給位置
へ、プレスローラ33,34が離間位置へとそれぞれ戻
されて、新たな画像の書き込み待機状態となり、クリー
ニング工程となる。この工程では、クリーニングローラ
9b、10bが転写ドラム4,5に向かって移動される
とともに、転写ドラム4,5が回転駆動されクリーニン
グウェブ9a,10aで転写ドラム4,5上の残留イン
キをふき取って転写ドラム4,5上のクリーニングが行
われる。
【0032】本形態のオフセット印刷機は、両面印刷が
指定されている場合には、版ドラム2,3上で印刷用紙
15の裏面に印刷すべき画像に対応する製版画像を形成
する。そして、版ドラム2,3から転写ドラム4,5に
インキ画像を中間転写し、再給紙トレイ50から片面印
刷された印刷用紙15Aを再給紙する。そして、第1及
び第2の転写部25,26を印刷用紙15Aが通過する
際に転写ドラム4,5からインキ画像を最終転写して排
紙トレイ14へ排出する。
【0033】次に、書き込み装置6(A),6(B)の
構成について詳細に説明する。書き込み装置6(A),
6(B)は、送信されてくる書き込みデータが異なる以
外は同一構成であるので、以下、書き込み装置6として
説明する。
【0034】書き込み装置6は、図2に示すように、光
源としてのレーザダイオード62と、レーザダイオード
62から照射されたレーザ光61を版上で焦点を結ばせ
る光学系を構成するレンズ63とを備えた複数のレーザ
ユニット60と、図3に示すように、各レーザユニット
60が矢印Xで示す版ドラム3,4の回転軸16,17
の軸線方向(以下「X方向」と記す)に互いに等間隔で
直線状に配置されるとともに、各レーザユニット60を
回転軸線と平行移動可能に支持する移動体70と、隣り
合うレーザダイオード62,62の間隔L分だけ移動体
70をX方向に平行移動する走査移動手段80と、図4
に示すように、移動体70を矢印Zで示す外周面2a、
3aとの近離方向(以下「Z方向」と記す)に移動する
変位手段90とを備えている。
【0035】レーザユニット60の個数は、移動体70
がX方向に移動した際に、図4に斜線で示す版上の製版
領域の全幅Wにレーザ光61を照射できる個数とされて
いる。各レーザユニット60は、図2に示すように、レ
ーザダイオード62及びレンズ63を取り付けるための
取付部が一体的に形成された筐体64をそれぞれ有して
いる。これら筐体64は、その外観が直方体であって、
その一面64a側から内部に向かって有底状の円形孔6
6がそれぞれ形成されている。各円形孔66は、レンズ
63の取付部をそれぞれ構成している。各一面64aと
反対側に位置する筐体64の他面64bには、有底部6
4cを貫通して円形孔66と連通する段孔65がそれぞ
れ形成されている。各段孔65は、各レーザダイオード
62を他面64b側から筐体64にそれぞれ装着するた
めの取付部を構成している。各レンズ63は、筒状の第
1ホルダー67と筒状の第2ホルダー68とにそれぞれ
挟まれて保持されている。各第1ホルダー67は、円形
孔66に嵌合する外形をなし、有底部64cとの間にリ
ング状のスペーサ69をそれぞれ介して円形孔66に嵌
入されている。各スペーサ69は、各レーザダイオード
62とレンズ63とのそれぞれの距離を調整するための
ものである。このような構成の各レーザユニット60
は、一面64a側が版ドラム2,3に対面するように移
動体70の上に固定されている。図2では1つのレーザ
ユニットのみを示す。
【0036】走査移動手段80は、図3に示すように、
駆動源としてのステッピングモータ81と、ステッピン
グモータ81と移動体70とに連結していてステッピン
グモータ81の駆動により移動体70をX方向に往復移
動する送り機構82と、X方向に配置された装置の基部
であるフレーム側板101,102間に横架して固定さ
れた案内部材として固定台座85と、固定台座85を介
して移動体70と対向配置され移動体70と一体的に移
動可能に設けられた保持部材86と、この保持部材86
と移動体70とにそれぞれ回転自在に支持されていて、
その外周面で固定台座85の互いに対向する面85A,
85Bを挟み込む複数の回転体としての金属製のボール
ベアリング87,88を有している。移動体70は、図
2,図3に示すように、ボールベアリング87が装着さ
れ固定台座85上をX方向に移動可能に設けられたにス
ライダ72と、スライダ72上に設けられた取付台座7
1から構成されている固定台座85の上面を成す対向面
85Aには、X方向に伸びる複数の溝83が図2に示す
ようにZ方向に並列して形成されている。これら溝83
のうち、版ドラム2,3寄りに位置する溝83(a)は
V字状に形成され、他方の溝83(b)は凹状に形成さ
れている。本形態において、固定台座85にはステンレ
ス等の金属材が用いられている。固定台座85の下面を
成す対向面85Bの中央には、図3に示すようにX方向
に伸びる凹部84が開放側を下方にして形成されてい
る。凹部84内には、固定台座85を矢印Yで示す上下
方向(以下「Y方向」と記す)に貫通するガイド孔85
CがX方向に延設されている。
【0037】各溝83と対応するスライダ72のX方向
に位置する両端には、ボールベアリング87を挿入する
空間74A,74BがZ方向にそれぞれ並列されて形成
されている。各空間74A,74Bには、支軸73,7
3が図2に示すようにZ方向に貫通する固定されてい
る。各ボールベアリング87は、各支軸73,73によ
って回転自在に支持され、その外周面がスライダ72の
下面72aから突出して各溝83内に挿入されるように
スライダ72に装着されている。
【0038】保持部材86は、凹部84内に挿入可能な
大きさに形成されている。保持部材86のX方向に位置
する両端には、保持部材86を上下に貫通し、ボールベ
アリング88を挿入する空間86A,86BがZ方向に
それぞれ並列されて形成されている。各空間86A,8
6Bには、支軸86C,86Cが図2に示すようにZ方
向に貫通するように固定されている。各ボールベアリン
グ88は、各支軸86C,86Cによって回転自在に支
持され、その外周面が各空間86A,86Bから突出す
るように各空間86A,86B内に配置されている。保
持部材86は、ボールベアリング88を装着した状態で
凹部84内に配置され、複数のねじ103を下方側から
ガイド孔85Cを介して移動体70のスライダ72にね
じ込むことでスライダ72と締結される。このため。保
持部材86は、移動体70と一体的に移動自在となると
ともに、固定台座85が移動体70と保持部材86とに
よって上下方向から挟持される。各溝83、凹部84、
ガイド孔85C及び保持部材86のX方向への長さは、
スライダ72が少なくとも間隔L分X方向に移動可能な
長さに形成されている。
【0039】送り機構82は、図5に示すようにステッ
ピングモータ81の出力軸81に装着されたウォーム歯
車821と、ウォーム歯車821と噛合するホイール歯
車823と、連結アーム824と、ホイール歯車823
と連結アーム824とを支持する伝達軸822を備えて
いる。
【0040】ステッピングモータ81は、固定台座85
の面85Aにねじ105で強固に取り付けられた中空状
で箱型のフレーム810の上部に、ウォーム歯車821
がフレーム810内に位置するように取り付けられてい
る。X方向に位置し、互いに対向するフレーム810の
側壁810a、810bには、X方向に貫通する孔81
1,811がそれぞれ形成されている。伝達軸822
は、この孔811,811に軸受ベアリング812,8
12を介して回転自在、かつ、その軸線が面85Aと平
行となるように支持されている。伝達軸822は、側壁
810bからスライダ72側に突出し、この突出した部
位をねじ部822aとされている。ねじ部822aの長
さは、少なくともスライダ72のストロークとなる間隔
Lの2倍〜3倍の長さとされている。
【0041】連結アーム824は、断面ベルクランク状
を成し、その一端824aがねじ106でスライダ72
の端部に締結されている。連結アーム824の他端82
4bには、ねじ部822aに螺合するナット部825が
形成されている。連結アーム824と側壁810bの間
の伝達軸822上には、ガタをとるための機能を有する
金属製の部材826が設けられている。
【0042】図3に示すように、取付台座71は、X方
向に延設された板状部材であって、その上面に各レーザ
ユニット60がX方向へ等間隔に取り付けられている。
取付台座71の両端には、図4に示すように長孔71
a,71aがZ方向に延設形成されている。各長孔71
aには、スライダ72に固定されるねじ104,104
が挿入されている。取付台座71は、各長孔71aと各
ねじ104とによってZ方向に変位可能に設けられてい
る。
【0043】図4に示すように、変位手段90は、取付
台座71の両端部に接触可能な偏心カム91,91と、
偏心カム91,91をそれぞれ回転させる駆動モータ9
2,92と、付勢手段としての引っ張りバネ93,93
とを有している。各駆動モータ92にはステップピング
モータが用いられている。引っ張りバネ93,93は、
一端が取付台座71に、他端が図示しない装置の基部に
それぞれ係止されていて、取付台座71を各偏心カム9
1に圧接する方向に付勢している。変位手段90は、図
示しない書き込み密度変更手段が操作されると、各駆動
モータ92が同期して駆動され、取付台座71がZ方向
に移動されるように構成されている。
【0044】書き込み密度変更手段とは、版の上に照射
されるレーザ光61のスポット径を変更して、単位面積
当たりに照射されるレーザ光により書き込まれる画像密
度を変更するためのものである。書き込み密度変更手段
は、図示しない操作パネルに設ける形態であってもよい
し、パソコン側に設ける形態であってもよい。
【0045】図2に示すように、各レーザユニット60
は、レーザ光61が版ドラム2,3の中心を狙わないよ
うに傾斜して版上に照射されるように設けられている。
本形態では、レーザユニット60が固定される取付台座
71の面710を傾斜面として、各レーザユニット60
から照射されるレーザ光61の光軸610が、レーザダ
イオード62の発光中心と版ドラム2,3の回転中心О
とを結ぶ直線611に対して角度θだけ傾斜するように
構成されている。角度θは、画像の再現性や版での反射
光によるモアレ発生等を考慮すると、2度〜3度が好ま
しい。
【0046】このような構成の書き込み装置6による
と、ステッピングモータ81が正転/逆転駆動される
と、ウォーム歯車821、ホイール歯車823によって
伝達軸822が回転する。伝達軸822が回転すると、
ねじ部822aにナット部825を介して螺合している
連結アーム824がX方向に移動し、スライダ72がX
方向に間隔L分だけ往復動作する。このため、スライダ
72上の取付台座71に取り付けられた各レーザユニッ
ト60が同時にX方向に移動する。この移動とともにレ
ーザダイオード62を画像データに対応させて発光させ
ると、図2に示すようにレーザ光61が照射され、レン
ズ63で集光されて版ドラム2,3に版の全幅Wに照射
されて画像形成が行われる。
【0047】スライタ72が移動すると、保持部材86
も一体的となってX方向に移動するが、固定部材85の
対向面85A,85Baが、保持部材86とスライダ7
2のボールボアリング87,88の外周面によって挟み
込まれているので、Y方向に対するガタつきが抑えられ
て移動することになる。ボールベアリング87,87
は、Z方向に並列された複数の溝83内に挿入されてい
るので、Z方向へのガタつきも抑えられて移動する。ま
た、溝83のうち一方の溝83(a)は断面V字型であ
るので、ボールベアリング87との接触抵抗が少なくな
る。
【0048】このような走査移動手段80によって複数
のレーザユニット60を有する移動体70がX方向に移
動されるため、移動体70のX方向への移動がスムーズ
になるとともに、ブレの発生を抑えられ、平行度を保持
したままレーザ光61による書き込みを行える。
【0049】図示しない書き込み密度変更手段が操作さ
れて、変位手段90の各駆動モータ92が同期して駆動
されると、取付台座71の両端部に引っ張りバネ93,
93の作用により圧接している偏心カム91,91が回
転するので、取付台座71がZ方向に移動する。レーザ
ユニット60と版ドラム2,3の外周面2a,3aとの
距離が変更できるので、版上にそれぞれ照射されるレー
ザ光61のスポット径を同時に調整することができ、任
意に製版解像度を選択して調整することができる。各レ
ーザ光61は、版ドラムの中心Оを狙わないように傾斜
して版上に照射されるので、版上に照射された各レーザ
光61がレーザダイオード62側に反射されることがな
く、画像の再現性や版での反射光によるモアレ発生等を
防止することができる。
【0050】各レーザユニット60がレーザダイオード
62やレンズ63を取り付けるための段孔65や円形孔
66が一体的に形成された筐体64をそれぞれ有してい
るので、レーザダイオード62やレンズ63の組付けが
容易であり、かつ、組付け精度を高めることができる。
【0051】図6は書き込み装置の別な形態を示す。こ
の書き込み装置は、レーザユニット600の構成が異な
る以外は上記の形態と同一構成を採る。よって、上述し
た形態と同一の構成部には、同一符号を付し詳細な説明
は省力する。本形態においてもレーザユニット600
は、X方向に直線的に複数配置されて取付部材71の上
に固定されている。図6では、1つのレーザユニット6
00のみを示す。
【0052】図6に示すレーザユニット600の特徴
は、レーザダイオード62が、筐体640に対して交換
可能に取り付けられているとともに、レーザダイオード
62とレンズ63との距離を調整する第1の調整手段6
50と、レンズに対するレーザダイオード62の発光点
の位置を同一平面状において調整する第2の調整手段6
49とを備えている点にある。
【0053】筐体640は、その外観が直方体であっ
て、その一面640aと、これと反対側に位置する他面
640bを貫通する円形孔644が形成されている。円
形孔644は、レンズ63の取付部をそれぞれ構成して
いる。他面640bには、円形孔66と連通する段孔6
45が形成された調整板641が複数のボルト646で
取り付けられている。他面640bにはボルト646と
螺合するネジ部648が形成されている。段孔645
は、レーザダイオード62を装着するための取付部を構
成している。調整板641には、ボルト646を挿通す
るための孔647が複数形成されている。この孔647
の直径は、ボルト646の直径よりも幾分大きく形成さ
れている。第1の調整手段650は、ボルト646,孔
647,ネジ部648で構成されている。このため、調
整板641は、ボルト646を緩めることで同一平面状
において、X,Y方向を含む放射方向に移動可能とな
る。つまり、レーザユニット600では、レンズ63の
中心位置に対するレーザダイオード62の中心位置を移
動可能とされるので、版上に照射されるレーザ光61の
スポット位置が調整できるようになる。
【0054】レンズ63は、筒状の第1ホルダー642
と筒状の第2ホルダー643とに挟まれて保持されてい
る。第1ホルダー642は、円形孔644に挿入可能な
外形をなし、調整板641との間にリング状のスペーサ
69を介して円形孔66に回転可能に挿入されている。
第1ホルダー642の外周面と円形孔644の内周面に
は、互いに螺合するネジ部が形成されていて、これらネ
ジ部によって第2の調整手段650が構成されている。
このため、レンズ63は、第1ホルダー642を回転さ
せることで、Z方向に移動可能となる。つまり、レーザ
ユニット600では、レンズ63とレーザダイオード6
2の間隔を移動可能とされるので、版上に照射されるレ
ーザ光61のスポット径の大きさを調整できるようにな
る。よって、本形態では変位手段90の構成は無くても
よい。また、本形態に係るレーザユニット600は、調
整板641を筐体640から外すことができるので、レ
ーザダイオード62の交換を容易に行える。
【0055】レーザ光61の版上での投影位置精度は投
影ビーム径、すなわちスポット径の少なくとも半ドット
程度に抑える必要があり、±5ミクロン程度の要求精度
がある。また、スポット径は20μm程度の目標スポッ
ト径に対して同じく±5ミクロン程度のスポット径にす
る必要がある。しかしレーザダイオード62単体の発光
点の放射方向やZ方向への誤差は、±80μm程度であ
る。また、レーザダイオード62やレンズを取り付ける
ための部品の機械精度は、あまりに厳しいと生産性が上
がらず、コストも高くなることから±30μm程度がそ
の限界であると思われる。
【0056】よって、変位手段90や第1の調整手段6
50を備えることは、レーザダイオード62単体や筐体
64,640の機械加工のZ方向へのバラツキを調整す
ることができるため、コストや生産性を実用レベルにし
ながらも、精度の良い書き込み装置や印刷装置を提供す
ることができる。また、第2の調整手段649を備える
ことで、レーザダイオード62単体や筐体64,640
の機械加工のレーザダイオード62の発光点を中心とす
る同一平面内における放射方向へのバラツキを調整する
ことができるため、コストや生産性を実用レベルにしな
がらも、精度の良い書き込み装置や印刷装置を提供する
ことができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ光を照射する光
源と光学系とをそれぞれ有する複数のレーザユニットが
版ドラムの回転軸線方向に互いに等間隔で直線状に配置
され、各レーザユニットを回転軸線と平行移動可能に支
持する移動体が、走査移動手段によって隣り合う光源の
間隔分だけ回転軸線方向に平行移動されるので、版に対
して良好な書き込みを行える新規な書き込み装置や印刷
装置を提供することができる。
【0058】本発明によれば、レーザ光を照射する光源
と光学系とをそれぞれ有する複数のレーザユニットがド
ラムの回転軸線方向に互いに等間隔で直線状に配置され
るとともに、各レーザユニットを回転軸線と平行移動可
能に支持する移動体が、変位手段によって版ドラムの外
周面との近離方向に変位されるため、版上に照射される
レーザ光のスポット径を調整することができ、コストや
生産性を実用レベルにしながらも、精度の良い新規な書
き込み装置や印刷装置を提供することができる。
【0059】本発明によれば、光源と光学系との距離を
調整する第1の調整手段や光学系に対する光源の同一平
面内での位置を調整する第2の調整手段を有するので、
版上に照射されるレーザ光のスポット径や、スポット位
置を調整することができ、コストや生産性を実用レベル
にしながらも、精度の良い新規な書き込み装置や印刷装
置を提供することができる。
【0060】本発明によれば、レーザ光が版ドラムの中
心を狙わないように傾斜して版上に照射されるので、版
上に照射されたレーザ光が、光源側に反射されなくな
り、反射光による不具合のない新規な書き込み装置や印
刷装置を提供することができる。
【0061】本発明によれば、回転軸線方向に延設され
て装置の基部に固定された案内部材を介して移動体と対
向配置された保持部材と移動体とに設けた複数の回転体
により、案内部材の互いに対向する面を挟み込んだ状態
で移動体が移動されるので、移動体の回転軸線方向への
移動がスムーズになるとともに、移動体のブレの発生が
抑えられ、精度が良く新規な書き込み装置や印刷装置を
提供することができる。
【0062】本発明によれば、各レーザユニットが光源
及び光学系を取り付けるための取付部が一体的に形成さ
れた筐体をそれぞれ有するので、光源や光学系の組付け
が容易となるとともに組付け精度が高められ、コストや
生産性を実用レベルにしながらも、精度の良い新規な書
き込み装置や印刷装置を提供することができる。
【0063】本発明によれば、各レーザユニットにおい
て光源を個別に交換することができるため、作業性の良
い新規な書き込み装置や印刷装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る書き込み装置を備えた印刷装置の
一形態を示す全体図である。
【図2】本発明に係る書き込み装置の構成を示す拡大断
面図である。
【図3】書き込み装置の全体構成を示す拡大図である。
【図4】書き込み装置の構成と変位手段の構成を示す拡
大図である。
【図5】走査移動手段の構成を示す拡大断面図である。
【図6】書き込み装置の別な形態を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
2,3 版ドラム 2a,3a 外周面 6A,6B 書き込み装置 16,17 回転軸 60,600 レーザユニット 61 レーザ光 62 光源 63 光学系 64,640 筐体 65,66 取付部 70 移動体 80 走査移動手段 81 駆動源 82 送り機構 85 案内部材 85A,85B 互いに対向する面 86 保持部材 87,88 回転体 90 変位手段 101,102 装置の基部 644,645 取付部 649 第2の調整手段 650 第1の調整手段 L 光源の間隔 X 回転軸線方向 Z 近離方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/24 G03F 9/00 G 9/00 B41J 3/00 D Fターム(参考) 2C034 AA12 AA42 2C362 AA42 AA43 AA45 AA48 BA50 BA90 DA02 DA03 DA04 2H084 AA14 AA38 AE05 CC05 2H097 AA03 AA16 AB08 BA10 BB03 BB04 CA04 CA08 CA17 KA01 LA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸を中心に回転駆動される版ドラムの
    外周面に巻装された印刷用の版に対してレーザ光で画像
    の書き込みを行う書き込み装置において、 前記レーザ光を照射する光源と、前記光源から照射され
    たレーザ光を前記版上で焦点を結ばせる光学系とをそれ
    ぞれ有する複数のレーザユニットと、 各レーザユニットが前記版ドラムの回転軸線方向に互い
    に等間隔で直線状に配置されるとともに、各レーザユニ
    ットを前記回転軸線と平行移動可能に支持する移動体
    と、 隣り合う光源の間隔分だけ前記移動体を前記回転軸線方
    向に平行移動する走査移動手段とを有することを特徴と
    する書き込み装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の書き込み装置において、 前記移動体が前記外周面との近離方向に変位可能に設け
    られ、 前記移動体を前記近離方向に移動する変位手段を有する
    ことを特徴とする書き込み装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の書き込み装置にお
    いて、 前記光源と前記光学系との距離を調整する第1の調整手
    段と、 前記光源の、前記光学系に対する同一平面内での位置を
    調整する第2の調整手段とを有することを特徴とする書
    き込み装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の書き込み装置
    において、 各レーザユニットが、前記レーザ光が前記版ドラムの中
    心を狙わないように傾斜して前記版上に照射されるよう
    に設けられていることを特徴とする書き込み装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載の書
    き込み装置において、 前記走査移動手段が、駆動源と、前記駆動源と前記移動
    体とに係合していて前記駆動源の駆動により前記移動体
    を前記回転軸線方向に往復移動する送り機構と、 前記回転軸線方向に延設されて装置の基部に固定された
    案内部材と、 前記案内部材を介して前記移動体と対向配置され、前記
    移動体と一体的に移動可能に設けられた保持部材と、 前記保持部材と前記移動体とにそれぞれ回転自在に支持
    されていて、その外周面で前記案内部材の互いに対向す
    る面を挟み込む複数の回転体とを有することを特徴とす
    る書き込み装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れか1つに記載の書き
    込み装置において、 各レーザユニットが、前記光源及び前記光学系を取り付
    けるための取付部が一体的に形成された筐体をそれぞれ
    有することを特徴とする書き込み装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の書き込み装置において、 前記各光源が、各筐体に対して交換可能に取り付けられ
    ていることを特徴とする書き込み装置
  8. 【請求項8】版ドラムと、この版ドラムの外周面に巻装
    された印刷用の版に対してレーザ光で画像の書き込みを
    行う書き込み装置とを有する印刷装置において、 前記書き込み装置として、請求項1ないし7の何れか1
    つに記載の書き込み装置を用いたことを特徴とする印刷
    装置。
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