JP2003079574A - 動体視力計 - Google Patents

動体視力計

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JP2003079574A JP2001275461A JP2001275461A JP2003079574A JP 2003079574 A JP2003079574 A JP 2003079574A JP 2001275461 A JP2001275461 A JP 2001275461A JP 2001275461 A JP2001275461 A JP 2001275461A JP 2003079574 A JP2003079574 A JP 2003079574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最低視力の視力評価をさらに細分化できるよ
うにする。 【解決手段】 被検眼の動体視力を検査する動体視力計
において、呈示視標に対して被検者が応答する応答手段
と、視標が被検眼側の移動限界に達してからの被検者の
応答時間を計測する計時手段と、該計時された応答時間
に応じて視力値に対する評価をさらに複数段階に分けて
得る視力評価手段とを備え、視力評価手段は検査結果が
最低視力値となる所定の基準を満たさないときには、最
低視力値に対する評価をさらに複数段階に分けて得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の動体視力
を検査する動体視力計に関する。
【0002】
【従来技術】検査視標を所定の速度で移動させながら呈
示し、被検者がその呈示視標を確認できたときの視標の
位置又は大きさに基づいて動体視力を検査する動体視力
計が知られている。検査視標を遠方から被検眼に向かっ
て移動するタイプの動体視力計では、視標が被検眼側の
移動限界に達したときの視力値(例えば、視力値0.
1)が検査可能な最低視力値となる。
【0003】また、近年では高齢者の増加とともに、動
体視力検査は車の運転等の適性を知る上で重要なものと
なっている。このため、動体視力の検査結果は、視力値
0.1、0.2、…1.0等で表す他、例えば、視力値
に応じて評価値1〜5の5段階の評価に分け、検査結果
を分かりやすくする方法が取られているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高齢者になる
ほど動体視力が衰える傾向にあるため、高齢者の検査結
果は最低視力値となる割合が多くなり、その評価が的確
になされていないという問題があった。本発明は、上記
従来技術の問題点に鑑み、最低視力の視力評価をさらに
細分化することができる動体視力計を提供することを技
術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。 (1) 被検眼の動体視力を検査する動体視力計におい
て、検査結果が最低視力値となる所定の基準を満たさな
いとき、最低視力値に対する評価をさらに複数段階に分
けて得る検査手段を設けたことを特徴とする。 (2) 検査視標を遠方から被検眼に向かって移動し、
被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検査する
動体視力計において、呈示視標に対して被検者が応答す
る応答手段と、視標が被検眼側の移動限界に達してから
の被検者の応答時間を計測する計時手段と、該計時され
た応答時間に応じて視力値に対する評価をさらに複数段
階に分けて得る視力評価手段と、を備えることを特徴と
する。 (3) 検査視標を遠方から被検眼に向かって移動し、
被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検査する
動体視力計において、視標が被検眼側の移動限界に達し
た際又はその後に被検者の応答があったときは、その検
査時の速度より遅い速度に視標の移動速度を切換えて視
力検査を実行する制御手段と、を備えることを特徴とす
る。 (4) (3)の動体視力計において、視標の移動速度
を切換えて得られた検査結果に基づいて、速度切換え前
に得られた視力を複数段階に分けて評価する視力評価手
段を備えることを特徴とする。 (5) 検査視標を遠方から被検眼に向かって移動し、
被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検査する
動体視力計において、視標が被検眼側の移動限界に達し
た際又はその後に被検者の応答があったときは、その検
査時の視標より大きな視標に切換えて動体視力検査を実
行する制御手段と、を備えることを特徴とする。 (6) (5)の動体視力計において、視標の大きさを
切換えて得られた検査結果に基づいて、視標切換え前に
得られた視力を複数段階に分けて評価する視力評価手段
を備えることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。 <実施例1>図1は実施例1の動体視力計の外観図であ
り、動体視力検査と静止視力検査が可能な装置を例にと
って説明する。1は装置本体であり、2は被検者が装置
内を覗き込み、後述する光学系により筐体内に呈示され
る検査視標を観察するための検査窓である。装置本体1
の側面には、検者が操作するための各種のスイッチを持
つ操作パネル3が配置されている。
【0007】装置本体1の下部の前側には被検者が操作
する操作部が装置本体1の筐体と一体的に設けられてい
る。5は呈示されるランドルト環視標の切れ目方向を被
検者が応答入力するためのジョイスティックであり、こ
れは被検者自身で検査を行う自動検査モード時に使用す
る。4は自動検査モード時に呈示視標の判別ができない
ときにその旨を応答入力するための応答ボタンである。
また、応答ボタン4は動体視力検査時に呈示される検査
視標が判別できたときの応答入力の役割も兼ねる。6は
自動検査モード時に被検者自身で検査を始めるときに使
用するスタートボタンであり、7は音声ガイドの音量を
調節するための音量ツマミである。音声ガイドの声は装
置本体1内部に配置されているスピーカ9によって発生
する。
【0008】8は検査結果を印字出力するプリンタであ
る。10は開閉扉であり、その内部には動体視力検査時
に移動する視標の見かけ上の速度を変更するための速度
切替スイッチが内蔵されており、20〜60km/hの間
で10km/h毎に変更できるようになっている。普段は
基準速度の30km/hに設定されている。10aは本装
置への電源のON(投入)/OFF(切断)を行う電源
スイッチである。
【0009】図2は装置の光学系と制御系の要部を示す
図である。19は視標板11に設けられた視標を照明す
るための照明光源である。視標板11には同じ大きさで
上下左右の4方向に切れ目を持つランドルト環視標が同
心円上に配置されており、回転装置21の回転により呈
示する視標が個別に選択される。
【0010】照明光源19の点灯により視標板11上の
視標は照明され、視標板11からの視標光束はプリズム
12によって反射してレンズ群13を通った後、ミラー
14を反射してレンズ群15に向かう。レンズ群13、
15はアフォーカル系にするために配置されており、レ
ンズ群13からレンズ群15間の距離はレンズ群13の
焦点距離とレンズ群15の焦点距離との和になってい
る。
【0011】レンズ群15を通過した光束はプリズム1
6へ入射する。プリズム16は入射された光束を左右に
分け、ミラー17Rとミラー17L(紙面の裏側方向に
あり、図では省略している)により視標光束をそれぞれ
反射させて被検者の左右の被検眼へ入射させる。
【0012】また、プリズム12は移動装置22によっ
て移動され、光学的に被検眼と視標との距離を見かけ上
50m〜3mまで変更することが可能である。視標板1
1上の視標の大きさは、被検眼と視標との距離が50m
のときに視力値1.66、30mのときに視力値1.
0、3mのときに視力値0.1となるように設計されて
いる。
【0013】18は検査窓2に配置された保護ガラスで
あり、ミラー17R、17Lに合せて左右に1つずつ用
意されている。また、片眼検査を行う際には、保護ガラ
ス18の手前の光路上に図示無きシャッタが挿入される
ようになっている。
【0014】20は本装置の制御部であり、パネル部
3、応答ボタン4、ジョイスティック5が接続されてい
る。制御部20は後述する検査モードの検査プログラム
を記憶しており、検査モードの選択によって各スイッチ
入力される信号により、照明光源19の点灯及び消灯、
回転装置21、移動装置22、音声ガイド発生部23の
作動を制御する。また、制御部20には測定結果等を記
憶するメモリ24、プリンタ8が接続されている。
【0015】図3は操作パネル3のスイッチ構成を示す
図である。30は検査モード選択スイッチである。検査
モードには、音声ガイドに従って被検者自信がスイッチ
操作を行うことで検査を進めることができる自動検査モ
ードと、検者が各スイッチ操作で検査を進める手動検査
モードと、検査手順の指示や条件設定は装置が行い、被
検者の応答のみを検者が入力することで検査を進める半
自動検査モードの3種類がある。半自動検査モードは、
被検者が高齢者で音声ガイドに従ったジョイスティック
操作が困難であり、検者も検査に不慣れな場合に効果的
である。
【0016】31は検査する対象の被検眼(左、右、両
眼)の選択を行うスイッチである。32は手動検査モー
ド時に静止視力検査を選択及び開始するためのスイッチ
で、スイッチ33aにより視力値を選択し、その視力値
は表示器33bに表示される。35は視標スイッチ部
で、ランドルト環視標の切れ目方向を上下左右の4方向
で入力する4つのスイッチが設けられている。また、呈
示された視標の種類は4つのスイッチに対応して設けら
れたランプ35aの点灯により知ることができるように
なっている。36は判読不能の旨を検者が入力するスイ
ッチである。34は手動検査モード時に動体視力検査を
選択及び開始するスイッチであり、その下には動体視力
値が表示される表示器37b、動体視力の検査回数を表
示するためのランプ37a等が設けられている。また、
表示器33bと表示器37bは後述する年齢入力モード
への移行時には、被検者の年齢入力用の表示器として共
用され、さらに視力値を選択するスイッチ33aは年齢
入力用のスイッチとして共用される。38は印刷スイッ
チである。
【0017】以上のような構成を持つ装置において、そ
の動作を説明する。ここでは半自動検査モードで検査を
行う場合を例にとって説明する。スイッチ30により半
自動検査モードを設定する。また、視力計の電源スイッ
チを入れたときは、年齢を入力できる年齢入力モードに
入るので、スイッチ33aを使用して被検者の年齢を入
力する。表示器33bと表示器37bには被検者の年齢
を5歳の幅で入力できるように、年齢区分の下限と上限
が表示される。被検者の年齢を入力後、静止視力スイッ
チ32を押して静止視力検査に移る。このスイッチ入力
により被検者の年齢がメモリ24に記憶されると共に、
年齢入力モードが解除され、半自動検査モードでの静止
視力検査のプログラムが実行される。
【0018】静止視力検査では、制御部20の制御によ
りプリズム12が移動され、視力0.5の視標が呈示さ
れた後、音声ガイドにより「輪の切れた方向を答えて下
さい」と指示される。検者は被検者が口頭で答えた方向
を視標スイッチ部35のスイッチで入力する。また、判
別できないと答えた場合には、スイッチ36によりその
旨を入力する。制御部20は応答入力が正しければ視標
視力を1段階上げる。また判別できない場合、若しくは
間違っていた場合には視標視力を1段階下げる。1段階
上げて判別できなくなった場合は視力値を見えていた段
階まで戻し、さらに視標方向を変えて視標を呈示する。
以後、応答結果の入力に基づき呈示視標を順次変更し、
同一視力視標で2回以上正答があれば、その視力がある
ものと自動的に判定される。静止視力値は表示器33b
に表示され、その結果がメモリ24に記憶される。
【0019】静止視力の検査が終了したら、動体視力ス
イッチ34を押すことにより動体視力検査のプログラム
がスタートする。動体視力検査は検査に慣れてもらうた
めの練習の検査を2回行った後、本検査に移る。制御部
20は音声ガイドにて本検査を5回正答するまで行うこ
とを被検者に伝えるとともに、視標の方向が判別できた
時点で応答ボタン4を押すように指示する。音声ガイド
による指示後、プリズム12を移動させ、被検眼に視標
を近づけていく。被検者が応答ボタン4を押すと、視標
が止まると同時に視標の照明が消える。音声ガイドによ
り「方向は」とアナウンスされるので、被検者には口頭
で方向を答えてもらう。検者はその応答通りに視標スイ
ッチ部35のスイッチを入力する。制御部20は呈示視
標に対する入力方向の正誤を判断し、正答ならば視標の
停止位置で求められる動体視力値(ここでは小数点第二
位を四捨五入して得られる視力値)を測定結果としてメ
モリ24に記憶し、2回目の検査に移る。誤答ならば同
回目の検査が行われる。
【0020】ここで、プリズム12が移動限界位置まで
来る間、すなわち、視標が光学的に3mの移動限界位置
までくる間に応答ボタ4が押されないと、視標は視力値
0.1の移動限界位置に達する。制御部20は視標が移
動限界位置で停止してから応答ボタン4の応答信号が入
力されまでの応答時間を計測しており、その応答時間に
応じて動体視力値0.1の測定値をさらにAグループ,
Bグループ,Cグループの3段階に細分化し、その判定
を以下のように行う(図4参照)。Aグループは、本装
置の光学系で検査可能な最低視力値0.1の基準を満た
しているものとして分類するグループであり、Bグルー
プ,Cグループは最低視力値0.1の基準を満たしてな
いものとして分類するグループである。
【0021】制御部20は視標停止してから0.2秒以
内に応答ボタン4の応答信号が入力され、その判別が正
答であった場合、その測定値をAグループとする。視標
停止してから0.2秒を過ぎ、0.6秒以内に応答ボタ
ン4が押され、かつその判別が正答であった場合は、B
グループとする。視標停止から0.6秒を過ぎた場合
は、Cグループとする。
【0022】このような動体視力検査により5回の正答
(測定結果)が得られると、音声ガイドにより検査終了
の旨がアナウンスされ、検査が終了する。検者は印刷ス
イッチ38を押して検査結果を印字出力する。
【0023】印字用紙の検査結果欄には、静止視力の結
果と動体視力の結果の平均、動体視力の5回の結果、及
び動体視力値を段階別に分けた評価値、等が印字され
る。動体視力の評価値は、図5に示すように、評価値1
をさらに3段階に細分化した評価値1A,1B,1C
と、評価値2〜5の7段階とされている。動体視力値
0.1のAグループに入った測定値は評価値1A、グル
ープBに入った測定値は評価値1B、グループCに入っ
た測定値は評価値1Cとされる。また、動体視力値0.
2以上の評価値は、図6に示すように、被検者の年齢に
応じてその判定が異なる。図6に示したテーブルは実測
データの統計結果から作成したものであり、メモリ24
に記憶されている。
【0024】このように同じ動体視力値0.1が得られ
ていても、応答時間(反応時間)の違いによって評価を
細分化することにより、より詳細な統計処理を行うこと
ができる。なお、上記実施例では応答時間の閾値を視標
停止後0.2秒と0.6秒にしているが、これに限るも
のではなく、実測データの統計結果等より適宜時間を決
定すれば良い。例えば、Aグループに分類する応答時間
は視標が移動限界に達したときを基準にしても良い。
【0025】<実施例2>上記の実施例では、動体視力
値0.1の評価の細分化を視標が移動限界に達してから
の応答時間によって行うものとしたが、実施例2の視力
計は視標の移動速度を変化させることにより、評価の細
分化を行う。実施例2の視力計は動体視力検査のプログ
ラムが異なるのみで、その他の構成は実施例1の構成と
同様であるので、動体視力検査における動作について図
7のフローチャートに基づいて説明する。
【0026】動体視力検査がスタートすると、制御部2
0はプリズム12を移動させ、視標を30Km/hの移
動速度にて被検眼に近づけていく。被検者は実施例1と
同様の操作を行い、検者はその応答を入力して測定を行
う。制御部20は呈示視標に対する入力方向の正誤を判
断し、正答ならば視標の停止位置で求められる動体視力
値を測定結果としてメモリ24に記憶し、2回目の検査
に移る。誤答ならば同回目の検査が行われる。このと
き、視標が移動限界位置で停止してから0.2秒以内に
応答ボタン4が押され、その判別が正答であった場合、
制御部20は動体視力値を0.1とするとともに、その
測定結果をAグループとしてメモリ24に記憶する。
【0027】視標が移動限界位置で停止してから0.2
秒以内に応答ボタン4が押されなかった場合、制御部2
0は動体視力値が0.1以上得られていないとして、プ
リズム12を検査開始時の位置まで戻し、視標の移動速
度を初めの移動速度より遅い20km/hに変更してし
て再びプリズム12を移動させていく。この検査で、動
体視力値0.1以上が得られた場合(判定基準は上記と
同じ)、制御部20は動体視力値0.1のBグループと
する。視標の移動速度を20km/hにした検査におい
ても、動体視力値0.1以上が得られなかった場合はC
グループとする。
【0028】<実施例3>実施例3の視力計は、動体視
力値0.1の評価の細分化を呈示する視標の大きさを変
えることにより行う。実施例3の視力計の構成は、図1
に示す視標板11に形成される視標以外、実施例1と同
様の構成である。
【0029】図8は実施例1の視標板11に代えて使用
される視標板40の視標構成を示す図である。視標板4
0の視標41a〜41dは視標板11に形成されたもの
と同じ大きさのランドルト環視標(上下左右に切れ目を
持つ)であり、視力検査の標準視標である。一方、視標
42a〜42dは視標41a〜41dに対して倍の大き
さに形成されたており、被検眼と視標との距離が30m
のときに視力値0.5、3mのときに視力値0.05と
なる。
【0030】次に、実施例3の視力計における動体視力
検査を図9のフローチャートに基づいて説明する。動体
視力検査のプログラムをスタートすると、制御部20は
標準視標(視標41a〜41dの何れかを)を呈示し、
プリズム12を移動させて視標を被検眼に近づけてい
く。実施例1、2と同じく、視標が移動限界位置で停止
してから0.2秒以内に応答ボタン4が押され、その判
別が正答であれば、制御部20は動体視力値0.1のA
グループとする。
【0031】ここで、視標が移動限界位置に達した後
(視標停止後0.2秒過ぎた後)に応答ボタン4が押さ
れた場合、制御部20は動体視力値が0.1以上得られ
なかったとし、視標42a〜42dの何れかを呈示して
再びプリズム12を移動させていく。視標が倍の大きさ
に変わるため、測定可能な視力値の下限が0.1から
0.05に変わることとなる。
【0032】視標を標準視標から倍の大きさの視標に変
えた動体視力検査において、応答ボタン4が押され、
0.1以上の動体視力値が得られた場合、制御部20は
正答が得られた視力値を被検者の動体視力値として、そ
の測定結果をメモリ24に記憶する。ここで、得られた
視力値が0.1であった場合、その測定結果を先程と同
じようにAグループとする。また、得られた視力値が
0.1未満〜0.05以上であった場合、制御部20は
その測定結果を動体視力値0.1のBグループとする。
一方、視力値0.05以上が得られなかった場合はCグ
ループとする。
【0033】以上のように、実施例3では呈示する検査
視標を大きくしたものに変えることにより、測定可能な
視力値の下限を変え、これによって評価の細分化を行う
ことができる。
【0034】以上、被検者が押す応答ボタン4の応答に
よって視標の移動を停止して視標呈示を消失させるタイ
プの動体視力計を説明したが、予め定めた視力値の位置
まで移動したときに視標呈示を消失させ、被検者にその
視標を判別させるタイプにも本発明を適用することがで
きる。また、視標を被検眼の視野内で横方向に移動さ
せ、その視標の大きさを変えて動体視力を検査するタイ
プにおいても、本発明を適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最低視力の視力評価をさらに細分化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る視力計の外観図である。
【図2】視力計の光学系と制御系の要部構成図である。
【図3】操作パネルのスイッチ構成を示す図である。
【図4】実施例1の動体視力判定のフローチャートを示
す図である。
【図5】動体視力値を段階別に分けた評価値を説明する
図である。
【図6】測定結果に対する年齢層別の評価テーブルを示
す図である。
【図7】実施例2の動体視力判定のフローチャートを示
す図である。
【図8】実施例3の視標板の視標構成を示す図である。
【図9】実施例2の動体視力判定のフローチャートを示
す図である。
【符号の説明】
3 パネル部 4 応答ボタン 5 ジョイスティック 11 視標板 16 プリズム 19 照明光源 20 制御部 22 移動装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の動体視力を検査する動体視力計
    において、検査結果が最低視力値となる所定の基準を満
    たさないとき、最低視力値に対する評価をさらに複数段
    階に分けて得る検査手段を設けたことを特徴とする動体
    視力計。
  2. 【請求項2】 検査視標を遠方から被検眼に向かって移
    動し、被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検
    査する動体視力計において、呈示視標に対して被検者が
    応答する応答手段と、視標が被検眼側の移動限界に達し
    てからの被検者の応答時間を計測する計時手段と、該計
    時された応答時間に応じて視力値に対する評価をさらに
    複数段階に分けて得る視力評価手段と、を備えることを
    特徴とする動体視力計。
  3. 【請求項3】 検査視標を遠方から被検眼に向かって移
    動し、被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検
    査する動体視力計において、視標が被検眼側の移動限界
    に達した際又はその後に被検者の応答があったときは、
    その検査時の速度より遅い速度に視標の移動速度を切換
    えて視力検査を実行する制御手段と、を備えることを特
    徴とする動体視力計。
  4. 【請求項4】 請求項3の動体視力計において、視標の
    移動速度を切換えて得られた検査結果に基づいて、速度
    切換え前に得られた視力を複数段階に分けて評価する視
    力評価手段を備えることを特徴とする動体視力計。
  5. 【請求項5】 検査視標を遠方から被検眼に向かって移
    動し、被検者が確認できた視標に基づいて動体視力を検
    査する動体視力計において、視標が被検眼側の移動限界
    に達した際又はその後に被検者の応答があったときは、
    その検査時の視標より大きな視標に切換えて動体視力検
    査を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする動
    体視力計。
  6. 【請求項6】 請求項5の動体視力計において、視標の
    大きさを切換えて得られた検査結果に基づいて、視標切
    換え前に得られた視力を複数段階に分けて評価する視力
    評価手段を備えることを特徴とする動体視力計。
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