JP3660141B2 - 動体視力検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼の動体視力を検査する動体視力検査装置に関する。
【0002】
【従来技術】
車の運転時などにおける動くものの見え方(動体視力)を検査する装置として動体視力検査装置が知られている。この種の装置は、ランドルト環等の検査視標を遠方から所定の速度で被検眼に向かって移動し、視標を判読できたところで被検者が応答スイッチ等を押すことにより、そのときの視標位置に基づいて動体視力を測定している。
【0003】
また、この種の装置は、被検者の視標の判別応答に対する正誤を検査者が判断して入力する手動式のものが一般的であったが、被検者が判別できた視標の種類(ランドルト環の切れ目方向)に対してジョイスティックを倒す操作により応答させるようにして、自動化を図ったものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被検者の中には車の運転には支障がないが、細かな指の操作が不得手な者がいる。従来装置では上記のように応答スイッチやジョイスティック操作による応答信号が入力されたときの視標位置から算出されていたので、このような者の場合、得られる測定結果の信頼性に問題が残る。また、測定自体が困難な場合もある。
【0005】
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑み、スイッチ操作が不得手であったり、その操作が艱難な被検者の場合にも、測定を可能にして信頼性の高い測定結果が得られる装置を提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 被検眼に呈示する検査視標を光学的に被検眼に向けて移動させる移動手段を持ち、被検者が応答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を測定する動体視力検査装置において、被検者の手もしくは足の操作により入力される第1入力手段又は被検者の音声により入力される第2入力手段で選択的に入力可能であって、被検者が検査視標を判読できたことを応答する応答手段と、該応答手段に入力された応答信号に基づいて、検査視標を視認状態から非視認状態に変える視標呈示制御手段と、判読した検査視標の視標方向を入力する視標方向応答手段と、を備え、視標方向応答手段に入力された検査視標の視標方向と呈示された検査視標の視標方向とを比較して、正答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を得ることを特徴とする。
【0008】
(2) 被検眼に呈示する検査視標を光学的に被検眼に向けて移動させる移動手段を持ち、被検者が応答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を測定する動体視力検査装置において、被検者の手もしくは足の操作により入力される第1入力手段又は被検者の音声により入力される第2入力手段で選択的に入力可能であって、被検者が検査視標を判読できたことを応答する応答手段と、該応答手段に入力された応答信号に基づいて、検査視標を視認状態から非視認状態に変える視標呈示制御手段と、判読した検査視標の視標方向を入力する視標方向応答手段と、を備え、背景照明を一定に維持して容易に判別できる視標を呈示した際に、呈示時から判読できたと応答するまでの時間を測定することによって得られる、統計的な平均的反応動作ロス時間又は被検者固有の反応動作ロス時間を予め記憶しておき、視標方向応答手段に入力された検査視標の視標方向と呈示された検査視標の視標方向とを比較して、正答したときの視標位置を該反応動作ロス時間及び検査視標の速度に基づいて補正して、被検眼の動体視力を得ることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
図1は本形態の装置の外観を示した図である。1は装置本体であり、2は被検者が装置内を覗き込み、後述する光学系により筐体内に呈示される検査視標を観察するための検査窓である。装置本体1の側面には検者が操作する操作パネル3が配置されている。
【0012】
装置本体1の下部の前側には被検者が操作する操作部が装置本体1の筐体と一体的に設けられている。4は動体視力検査時に呈示される検査視標(実施形態ではランドルト環視標を使用している)が判別できたときに押すための応答ボタンであり、応答ボタン4を押すとその時点で視標が停止し、消えるようになっている。また、静止視力検査時には視標の判別ができないときに使用される。応答ボタン4はジョイスティック5を挟んで左右に同じものが設けてあり、右利き、左利き等により検者が操作しやすい方で応答できるようになっている。
【0013】
ジョイスティック5は被検者自身で検査を行う自動検査モード時に使用する。被検者が判別したランドルト環視標の切れ目方向と同じ方向にジョイスティック5を倒す(前後左右方向に倒す)ことで、応答を入力することができる。6は自動検査モード時に被検者自身で検査を始めるときに使用するスタートボタンであり、7は音声ガイドの音量を調節するための音量ツマミである。音声ガイドの声は装置本体1内部に配置されているスピーカ9によって発生する。
【0014】
8は検査結果を印字出力するプリンタである。100は開閉扉であり、その内部には視標の見かけ上の速度を変更することのできる速度切替スイッチが内蔵されており、20〜60km/hの間で10km/h毎に変更できるようになっている。普段は30km/hに設定されている。
【0015】
図2は操作パネル3のスイッチ構成を示す図である。30は検査モード(手動検査モード、半自動検査モード、自動検査モード)を選択するスイッチ、31は検査する対象の被検眼(左、右、両眼)の選択を行うスイッチ、32は静止視力検査を選択及び開始するためのスイッチである。33は静止視力を検査する際に視力値の選択を行うための視力値スイッチであり、視力値0.1から1.6まで16段階に選択可能となっている。選択した視力値は表示器33aに表示される。35は視標スイッチ部で、ランドルト環視標の切れ目方向を上下左右の4方向で入力する4つのスイッチが設けられている。また、呈示された視標の種類は4つのスイッチに対応して設けられたランプ35aの点灯により知ることができるようになっている。36は誤回答用の入力スイッチである。
【0016】
34は動体視力検査を選択、開始するスイッチである。37は動体視力検査時における検査回数を表示するためのランプ37aと、その視力値が表示される表示器37b等を持つ表示部である。38は印刷スイッチである。
図3は装置の光学系と制御系の要部を示す図である。10は視標板11に設けられた視標を照明するための照明光源である。視標板11には4種類(上下左右に切れ目を持つ)のランドルト環視標が同心円上に配置されており、回転装置21の回転により視標を選択する。
【0017】
照明光源10の点灯により視標板11上の視標は照明され、視標板11からの視標光束はプリズム12によって反射し、レンズ群13を通りミラー14を反射してレンズ群15に向かう。レンズ群13、15はアフォーカル系にするために配置されており、レンズ群13からレンズ群15間の距離はレンズ群13の焦点距離とレンズ群15の焦点距離との和となっている。
【0018】
レンズ群15を通過した光束はプリズム16へ入射する。プリズム16は入射された光束を左右に分け、ミラー17Rとミラー17L(紙面の裏側方向にあり、図では省略している)により視標光束をそれぞれ反射させて被検者の左右の被検眼へ入射させる。
【0019】
また、プリズム12は移動装置22によって移動され、光学的に被検眼と視標との距離を見かけ上48m〜3mまで変更することが可能である。視標板11上の視標は、被検眼と視標との距離が48mのときに視力値1.6、30mのときに視力値1.0、3mのときに視力値0.1となるように設計されている。
【0020】
18は検査窓2に配置された保護ガラスであり、ミラー17R、17Lに合せて左右に1ずつある。また、片眼検査を行う際には、保護ガラス18の手前の光路上に図示無きシャッタが挿入されるようになっている。
【0021】
20は装置の制御部であり、パネル部3、応答ボタン4、ジョイスティック5が接続されている。制御部20はこれらから入力される信号により、照明光源10の点灯、回転装置21、移動装置22、音声ガイド発生部23の作動を制御する。
【0022】
また、制御部20は応答ボタン4(若しくはジョイステック5)からの応答信号の入力によって視標を停止させると、その位置データとメモリ24に記憶されている被検者の反応動作ロス時間(被検者が検査視標を認識してから実際に検査視標を止めるまでにかかるロス時間)を考慮した補正データとに基づいて被検者の動体視力を算出する。
【0023】
反応動作ロス時間を考慮した動体視力値の算出について説明する。一般に、被検者が移動してくる視標の判別を認識してから応答ボタン4を押すまでの反応動作には時間的なロスがあり、その反応動作のロス時間分、検査視標は前進している。応答ボタン4の入力信号によって停止した視標位置に対応する動体視力値をそのまま測定結果としたのでは、被検者が視標の判別を認識した時点での値とは異なることになる。そこで、被検者の反応動作のロス時間を考慮することにより、視標の停止位置から求まる動体視力値を補正する。
【0024】
この補正に当たって、本形態では統計的に得られた平均的な反応動作ロス時間を使用する。使用する反応動作ロス時間は次のようにして得た。
被検者が楽に見える視力値を持つランドルト環(例えば予め測定して得た静止視力の2段階ほどの低めの視標や、確実に見える0.1視標等)を呈示し、視標を呈示した瞬間から被検者が応答スイッチを押すまでの反応時間を調べた。この視標を呈示するにあたっては、被検者に視標の切れ目の方向が判ったらすぐに入力ボタンを押すように指示した。また、視標の呈示は暗い状態から急に明るくするのではなく、視標を呈示するときと同じ明るさの無視標チャート(ランドルト環が描かれていない)を最初から呈示しておくことで見づらさを少なくし、反応動作ロス時間の検出に影響を及ぼさないようにした。被検者は老若男女問わずランダムに選択された多数の者で行い数回同様な方法にて実施し、その平均を求めた。その結果、反応動作ロス時間は0.15秒ほどであることが統計的に求められた。なお、反応動作ロス時間をさらに正確に計るために、動体視力装置にて使用される入力手段と同じ形態のもの(応答ボタンやジョイスティック)を使用するとよい。
【0025】
このようにして得られた反応動作ロス時間に基づいて補正した動体視力値の算出方法を、図4を使用して説明する。図4の上段は移動する視標の見かけ上の距離を示し、下段は各距離に対応する動体視力値(Kinetic Visual Acuity:以降KVA値と言う)を示している。KVA値は、48mの視標位置で1.6、3mの視標位置で0.1となり、3m近づく毎に0.1ずつKVA値が下がっていく。ここで、検査視標の移動速度を30km/hとした場合、48m地点から3mまでの45m間を5.4秒で移動するので、KVA値の0.1区間(3m)は0.36秒で移動する。
【0026】
前記の反応ロス時間0.15秒をKVA値に換算する。視標はKVA値の0.1区間を0.36秒で移動するので、反応ロス時間0.15秒はKVA値で約0.04に相当する。これは被検者が検査視標を認識してから実際に応答ボタン4を押して検査視標を止めるまでの反応ロス時間の間に、KVA値で0.04分だけ低くなっていることとなる。したがって、応答信号の入力があった時点のKVA値より、補正データとして0.04分加えることにより反応ロス時間を相殺した、KVA値が得られることとなる。
【0027】
例えば、応答信号の入力により、移動してくる視標が34.2mの距離(図4のA地点)、すなわちKVA値1.14のところで停止したとする。これを表示単位ステップにするためにそのまま四捨五入すればKVA値1.1となるが、このデータに補正データであるKVA値0.04を加えることにより、1.14+0.04=1.18(図4のB地点)となる。よって補正後の四捨五入されたKVA値は1.2と1段階良くなる。
【0028】
また、設定速度を変えた場合、30km/hでの補正データであるKVA値0.04を基準にして、20km/hでは0.04×20/30=0.027であるから、補正データとしてはこれを四捨五入にてKVA値0.03とする。同様な算出方法により、40km/hでは0.05、50km/hでは0.07、60km/mでは0.08を補正データとする。
【0029】
例えば、設定速度が60km/hのとき、検査視標が停止した地点がKVA値0.94であるならば補正データ0.08を加え1.02とすればよく、補正後の被検者のKVA値は四捨五入して1.0となる。
【0030】
以上は検査視標が48m〜3m間で止められた場合のKVA値の補正方法であるが、検査視標は3mの地点(KVA値0.1)にて移動限界となるため、検査視標が3m地点に達した後に応答入力信号があった場合は以下の補正方法によりKVA値を求める。
【0031】
図5は設定速度30km/hにおいて検査視標が3m地点に到着してからの補正方法を示す図である。KVA値は最終的に小数点第2位を四捨五入して表示されるため、仮に検査視標が3m地点以降も移動できるものとして考えると、設定速度30km/hにおいてはC地点(3m地点到達時間から0.18秒後の地点)からD地点(3m地点到達時間から0.18秒前の地点)まではKVA値0.1となる。
【0032】
したがって、反応動作ロス時間を考慮すれば、3m地点到達時間から0.18秒に反応動作ロス時間0.15秒を加えた0.33秒までをKVA値0.1とする。つまり、3m地点にて検査視標が停止後0.33秒以内に応答信号の入力があればKVA値は0.1となる。3m地点到達からの時間の計測は制御部20において動体視力測定開始時から計っていても良いし、3m地点に検査視標が到達してから時間を計り始めても良い。また、0.33秒以内に応答信号の入力がなかった場合は、KVA値は0.1未満とされる。
【0033】
以上のような構成を持つ装置において、動体視力測定の動作を説明する(検査モードは手動検査モードとする)。
【0034】
動体視力スイッチ34が押されると、制御部20は視標距離を48m(視力1.6)になるようにプリズム12を動かした後、見かけ上30km/hの速度で被検眼に向かって視標が近づいてくるようにプリズム12の移動制御を行う。視標種類は制御部20によりランダムに決定されており、その種類はランプ35aの点灯により確認できる。
【0035】
被検者は向かってくる視標を観察しながら視標の判別ができたところで、応答ボタン4を押す。応答ボタン4が押されると制御部20は直ちにプリズム12の移動を止めると共に、照明光源10を消灯して視標を見えなくする。又同時に制御部20は視標を止めた見かけ上の位置から求めた動体視力値(KVA値)と前述したKVA値の補正データを使用し、補正後のKVA値を算出する。このKVA値は反応動作ロス時間が考慮された値となっているため、従来のKVA値に比べ信頼度が高くなっている。
【0036】
被検者には応答ボタン4を押した後、口頭にてランドルト環視標の切れ目方向を答えてもらう。被検者が答えた視標方向と選択ランプ35aが点灯している視標方向とが合っていた場合は動体視力スイッチ34を押して2回目の検査を行う。被検者が答えた視標方向と選択ランプ35aが点灯している視標方向とが違っていた場合には誤解答であるので、誤解答入力スイッチ36を押して誤解答をチェックする。誤解答入力スイッチ36が押されるとその時の測定結果は記録されずもう一度、同回目の検査を行う。このようにして正答したものだけの集計を取り、合計5回の検査が終了すると平均のKVA値が表示部37に表示され、動体視力検査を終了する。検査結果は印刷スイッチ38を押すことによりプリンタ8よりプリントアウトされる。
【0037】
以上におけるKVA値の補正方法は、年齢性別を問わず一律に反応動作ロス時間を所定時間(0.15秒)としていたが、例えば年齢や性別毎に反応動作ロス時間の補正データを取っておき、各被検者の年齢性別に合せて設定を換えることで、さらに精度よくKVA値の測定が可能となる。この場合、予め年齢性別毎のデータをメモリ24に記憶させておき、図6のように操作パネル3の年令性別入力用のスイッチ40を設ける。
【0038】
スイッチ40が1回押されたら年令入力モードとし、入力する年令を視力値スイッチ33で設定する。もう一度押されたら性別入力モードとして、同様に視力値スイッチ33で設定する。この設定により、対応する反応動作ロス時間の補正データがメモリ24から呼び出されて動体視力値の補正が行われる。
【0039】
<実施形態2>
先の形態では、統計的に求めた反応動作ロス時間を補正データの基礎としたが、実施形態2では動体視力検査を行う前に各被検者毎に反応動作ロス時間を計測し、これを補正データとして使用することにより、さらに精度良く測定結果が選られるようにする。反応動作ロス時間は他の計測装置で計測したものを実施形態1の装置に入力しても良いが、これは手間であるので、実施形態2では反応動作ロス時間を計測する機構が組み込まれた装置例としている。
【0040】
図7は実施形態2の装置の操作パネルを示す図であり、50は反応時間測定用のスイッチである。他の構成は基本的に実施形態1と同様であるので(視標板11には無視標チャートが追加されている)、その説明は省略する。
【0041】
以下、実施形態2の装置における動作を、実施形態1と異なる部分を中心に説明する(図8のフローチャート参照)。なお、各構成要素については実施形態1と同一の符号を用いて説明する。
【0042】
まず、初めに被検者の静止視力を測定する。被検者に測定窓2から装置内部を覗き込むように指示し、検査する眼をスイッチ31で選択する。静止視力スイッチ32で静止視力の検査を選択したら、視力値スイッチ33の操作により視力値を選び、また、視標スイッチ部35の4つの視標スイッチにより視標の方向(種類)を選択する。制御部20は視標板11を回転させて選択された視標を光路上に置くとともに、照明光源10により照明される視標の光学的距離が指示された視力値に相当するようにプリズム12を移動させる。
【0043】
検者は、この状態で被検者に視標の切れ目方向が判別できるか尋ねながら検査を進める。視力値と視標の種類を変えながら検査を行い、同一視力値視標で3個中2個以上の正答が得られれば、その視力があるものとする。
【0044】
次に反応時間測定スイッチ50を押して被検者の反応時間を測定する。スイッチ50が押されると制御部20は視標を呈示するときと同じ明るさの無視標チャート(ランドルト環が描かれていない)を呈示する。これは明るさが変わることによる視標の見づらさを少なくし、反応動作ロス時間の検出に影響を及ぼさないようにするためである。
【0045】
検査視標を呈示するにあたって、検者は被検者に視標の切れ目の方向が判ったらすぐに応答ボタン4を押すように指示した後、反応動作ロス時間の測定を行う。視標スイッチ部35を使用し、視標の方向を選択すると共に被検者に視標を呈示する。選択された視標は選択ランプ35aが点灯する。また、呈示される視標の視力値は先程求めておいた静止視力値より2段階低めの視力値が呈示されるように制御部20により制御されている。この場合、被検者が楽に見える視力値を持った検査視標であれば良いため、2段階低めに限らず、設定によって3段階低めの視力値にしたり、視力値0.1の固定検査視標としてもよい。
【0046】
被検者は検査視標が呈示された瞬間に方向を判別し、応答ボタン4にて判別できたことを応答入力する。応答ボタン4が押されると制御部20は検査視標を消すと共に、検査視標が呈示されてから応答ボタンが押されるまで(応答信号が入力さるまで)の反応時間を計測し記憶する。
【0047】
被検者には応答ボタン4を押した後、口頭にてランドルト環視標の切れ目方向を答えてもらう。被検者の答えが正答の場合はスイッチ50を押して2回目の検査を行う。被検者の答えが誤答の場合に誤解答入力スイッチ36を押す。誤解答入力スイッチ36が押されるとその時の測定結果は記録されずもう一度、同回目の測定を行う。このようにして正答したものだけの集計を取り、計5回の測定が終了すると平均の反応動作ロス時間を算出し、表示部33a、37bを使って表示される。なお、この場合5回の計測の平均を取っているが、中間値を選択したり、検査値の上下限値を除いた3つの平均でもよい。また、検者の判断によりその集計数を変更することも可能である。
【0048】
反応時間の測定ができたら、スイッチ34を押して前述した動体視力測定を行う。動体視力測定におけるKVA値の補正に際しては、補正データとして先に求められた平均の反応動作ロス時間が使用される。静止視力値及び動体視力値の測定結果は、印刷スイッチ38を押すことによりプリンタ8より反応時間の測定結果と共にプリントアウトされる。
【0049】
以上のように各被検者毎の反応時間を予め求めておくことができるため、より正確なKVA値が得られる。また、KVA値とともに反応時間の結果が合せてプリントアウトされるため、この両者によりさらに詳しく個別にアドバイスを行うことができる。
【0050】
例えば、A被検者及びB被検者において、共に静止視力値=0.8であり、両者の反応時間の測定結果と反応時間を考慮したKVA値の結果が下記の関係になったとする(反応時間を考慮しない従来の測定方法では共にKVA値=0.4となるケースである)。
A被検者:反応時間=0.05秒、反応時間を考慮したKVA値=0.4
B被検者:反応時間=1.50秒、反応時間を考慮したKVA値=0.8
【0051】
静止視力に比べ、A被検者はKVA値の低下が大きく、B被検者は少ない。したがって、視機能の観点からはB被検者の方が良好であることが解る。反応時間はA被検者の方が良好で、B被検者は遅い。車の運転においては、眼から入った情報を判断して手足の操作を行うまでの一連の時間が必要であり、従来の測定方法はこの反応時間を含んで測定していると言えなくないが、それを「動体視力の低下」と誤った結果に結びつけていたことになる。
【0052】
上記の例の場合、KVA値と反応時間の結果から、A被検者はKVA値を高める必要があることが解り、「適切な眼鏡等を用いて静止視力共々高めることを勧める」といったアドバイスができる。一方、B被検者は視機能自体は悪くないが、反応時間が良好でないので、「とっさの時には、日ごろからどう対応するかの心構えを持つように」といったアドバイスが行える。反応時間の善し悪しについては、統計的に得られた時間を基準にすれば良い。なお、従来の測定方法によるKVA値も得て、総合的な評価の意味で合せてプリント出力するのも効果的であるし、単に従来の測定方法で得られるKVA値と反応時間の測定結果とを表示器に表示したり、プリント出力するだけでも、被検者毎に有効なアドバイスを行うことができる。また測定値だけでなく反応時間やKVA値に基づいたメッセージを表示、プリント出力することも考えられる。
【0053】
以上説明した実施形態1、2では、応答ボタン4によって手の操作で視標判別を応答する構成としたが(足によるスイッチ操作にすることもできるが)、細かい指の操作が不得手な被検者の場合、手足自体が不自由な被検者の場合には、音声にて判別の応答入力をさせると都合が良い。たとえば、図9のように被検者が応答するためのマイク60と声の認識を行う音声認識部61を設け、選択スイッチ62の選択により、応答ボタン4(又はジョイスティック5)による応答信号の入力に代えて音声で応答できるようにする。この場合「ハイ、イイエ、ウエ、シタ、ミギ、ヒダリ」程度の言葉を認識できるようにしておけば良く、音声認識ソフトなどの複雑で高価な処理手段を設けずに済む。装置側では音声による応答信号の入力によって、応答ボタン4(又はジョイスティック5)の信号が入力されたときと同様な処理を行って、動体視力測定、反応時間の測定を行う。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、判読応答のためのスイッチ操作が不得手であったり、その操作が艱難な被検者の場合にも、測定を可能にして信頼性の高い測定結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の外観を示す図である。
【図2】操作パネルの詳細を示す図である。
【図3】光学系と制御系を示す図である。
【図4】視標の見かけ上の距離と各距離に対応する動体視力値を示す図である。
【図5】検査視標が3m地点に到着後からの動体視力値の補正方法を示した図である。
【図6】補正データに年令性別が含まれる場合の操作パネルの詳細を示す図である。
【図7】被検者毎に補正データを求める場合の操作パネルの詳細を示す図である。
【図8】反応時間を測定する際の流れを示したフローチャートである。
【図9】音声による入力機構を備えた場合の制御系ブロック図である。
【符号の説明】
1 装置本体
3 操作パネル
4 応答ボタン
5 ジョイスティック
8 プリンタ
20 制御部
22 移動装置
40 スイッチ
50 反応時間測定スイッチ
60 マイク
61 音声認識部
62 選択スイッチ

Claims (2)

  1. 被検眼に呈示する検査視標を光学的に被検眼に向けて移動させる移動手段を持ち、被検者が応答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を測定する動体視力検査装置において、被検者の手もしくは足の操作により入力される第1入力手段又は被検者の音声により入力される第2入力手段で選択的に入力可能であって、被検者が検査視標を判読できたことを応答する応答手段と、該応答手段に入力された応答信号に基づいて、検査視標を視認状態から非視認状態に変える視標呈示制御手段と、判読した検査視標の視標方向を入力する視標方向応答手段と、を備え、視標方向応答手段に入力された検査視標の視標方向と呈示された検査視標の視標方向とを比較して、正答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を得ることを特徴とする動体視力検査装置。
  2. 被検眼に呈示する検査視標を光学的に被検眼に向けて移動させる移動手段を持ち、被検者が応答したときの視標位置に基づいて被検眼の動体視力を測定する動体視力検査装置において、被検者の手もしくは足の操作により入力される第1入力手段又は被検者の音声により入力される第2入力手段で選択的に入力可能であって、被検者が検査視標を判読できたことを応答する応答手段と、該応答手段に入力された応答信号に基づいて、検査視標を視認状態から非視認状態に変える視標呈示制御手段と、判読した検査視標の視標方向を入力する視標方向応答手段と、を備え、背景照明を一定に維持して容易に判別できる視標を呈示した際に、呈示時から判読できたと応答するまでの時間を測定することによって得られる、統計的な平均的反応動作ロス時間又は被検者固有の反応動作ロス時間を予め記憶しておき、視標方向応答手段に入力された検査視標の視標方向と呈示された検査視標の視標方向とを比較して、正答したときの視標位置を該反応動作ロス時間及び検査視標の速度に基づいて補正して、被検眼の動体視力を得ることを特徴とする動体視力検査装置。
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