JP3892985B2 - データ転送装置及びこれを備える検眼装置 - Google Patents

データ転送装置及びこれを備える検眼装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼の動体視力等を検査する検眼装置及び検眼装置本体とのデータ転送のやり取りを行うデータ転送装置に関する。
【0002】
【従来技術】
検眼装置としては、所定の検査距離に視標を呈示してその視力を検査する視力計の他、動体視力計や夜間視力計が知られている。動体視力計は動いている物の見え方の知覚能力を検査する。また、夜間視力計は日中の明るさ相当の空間を一定時間見させることにより被検眼に明順応をさせた後、暗い視野内に視標を呈示し、その視標が視認できるまでの時間により暗順応の知覚能力を検査する。
【0003】
これら動体視力や夜間視力は、一般に、年齢が増すとともに低下するので、運転免許場や運転講習会では安全運転の方法を指導助言する上で、検査結果の年齢別評価を行ったり年齢との関係をデータ処理することが望まれている。
【0004】
年齢別評価を自動的に算出するには、事前に被検者の年齢を入力しておく必要がある。また、被検者毎の検査結果をデータ管理するためには、被検者の管理番号も合せて入力しておく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、運転講習会等で複数台の装置を使用して1度に多数の被検者(受講者)を検査する場合、指導者が装置毎に付き添って被検者個々のデータを入力することは大変である。このためには、被検者自身ができるだけ簡単な操作で容易に必要なデータを入力できることが望まれる。
【0006】
また、管理番号や年齢等のデータ入力を容易にするためには、いわゆるテンキー方式のものが良いが、これを検眼装置本体に備えさせるとスイッチ構成が複雑になる。特に、既存の検眼装置本体にこれらのためのスイッチ機能を付加するためには、大幅な改造が必要になる。
【0007】
さらに、検眼装置で得られた被検者毎の検査結果等は装置本体が備えるメモリに記憶されるが、データ管理用のコンピュータが離れた場所にある場合、データ転送を行うためには検眼装置本体をその場所に移動させなければならず、これは容易でない。
【0008】
本発明は、上記従来技術に鑑み、指導者が装置毎に付き添うことなく被検者自身が必要な個人データを容易に入力でき、また、装置本体の構成の複雑化を避け、データ転送を容易に行えるデータ転送装置及びこれを備える検眼装置を提供することを技術課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0010】
(1) 動体視力又は夜間視力を測定する操作パネルを有する検眼装置本体と分離された筐体を持ち、検眼装置本体と通信手段を介して接続され、動体視力又は夜間視力の検査データを通信手段を介して複数記憶するとともに、動体視力及び夜間視力の共通のデータ管理用コンピュータへ前記検査データ及び被検者データを転送する動体視力及び夜間視力検査に共通のデータ転送装置において、入力操作のための説明表示部を持ち、動体視力及び夜間視力に共通の被検者管理番号及び被検者の年齢を含む被検者データを被検者自身が入力する入力キーと、前記操作パネルのモード選択スイッチで自動モードが選択されているときに、前記検眼装置本体に記憶されている自動検査プログラムの実行を指示するためのスタート入力キーと、該スタート入力キーによって実行されることにより得られた前記検査データと前記入力キーによって入力された前記被検者データを記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る検眼装置本体である動体視力計及び夜間視力計、データ転送装置、データ管理用コンピュータの構成の概要を示す図である。まず、動体視力計本体1、夜間視力計本体100、データ転送装置50、データ管理用コンピュータ60の構成を説明する。なお、運転講習会等で多数の被検者を検査する場合、動体視力計及び夜間視力計は複数台が用意されることもあるが、ここでは便宜上各1台のみを示して説明する。
【0023】
<動体視力計>
動体視力計本体1の正面側には、被検者が装置内を覗き込む検査窓2、呈示視標の方向を応答入力するための被検者用のジョイスティック5、呈示視標の判別ができないときにその旨を応答入力するための応答ボタン4、等が配置されている。また、動体視力計本体1の側面側には、図3に示すような各種スイッチ及び表示器を持つ検者操作用の操作パネル3、検査結果を印字出力するプリンタ8が配置されている。
【0024】
図2は動体視力計本体1に収納される光学系、制御系の要部を示す図である(後述するデータ転送装置50の制御系の構成も同時に図示している)。
【0025】
視標板11には4種類(上下左右に切れ目を持つ)のランドルト環視標が同心円上に配置されており、回転装置21の回転により呈示する視標が個別に選択される。照明光源19の点灯により視標板11上の視標は照明され、視標板11からの視標光束はプリズム12によって反射してレンズ群13を通った後、ミラー14を反射してレンズ群15に向かう。レンズ群13、15はアフォーカル系にするために配置されており、レンズ群13からレンズ群15間の距離はレンズ群13の焦点距離とレンズ群15の焦点距離との和になっている。
【0026】
レンズ群15を通過した光束はプリズム16へ入射する。プリズム16は入射された光束を左右に分け、ミラー17Rとミラー17L(紙面の裏側方向にあり、図では省略している)により視標光束をそれぞれ反射させて被検者の左右の被検眼へ入射させる。
【0027】
また、プリズム12は移動装置22によって移動され、光学的に被検眼と視標との距離を見かけ上50m〜2mまで変更することが可能である。視標板11上の視標は、被検眼と視標との距離が48mのときに視力値1.6、30mのときに視力値1.0、3mのときに視力値0.1となるように設計されている。
【0028】
18は検査窓2に配置された保護ガラスであり、ミラー17R、17Lに合せて左右に1つずつ用意されている。また、片眼検査を行う際には、保護ガラス18の手前の光路上に図示無きシャッタが挿入されるようになっている。
【0029】
20は本体1側の制御部であり、パネル部3、応答ボタン4、ジョイスティック5、測定結果等を記憶するメモリ24、プリンタ8、音声ガイド発生部23を介したスピーカ9が接続されている。25はデータ転送装置50側とのデータ通信を行う際に通信ケーブル51を接続する通信コネクタである。制御部20は検査モードに応じた検査プログラムを記憶しており、検査プログラムに従って照明光源19の点灯及び消灯、回転装置21、移動装置22、音声ガイド発生部23の作動を制御する。検査モードとしては、検者が操作パネル3の各スイッチを操作し被検者の口頭による応答を得て検査を進める手動モードと、音声ガイドによって被検者自身がスイッチ操作を行うことで予め定められたプログラムに従って検査が進められる自動モードと、自動モードに対して視標内容の応答については被検者がジョイスティック5の操作を行わず、検者が被検者の口頭による回答通りに操作パネル3のスイッチを操作することにより検査が進められる半自動モードの3つの検査モードが用意されており、図3のモード選択スイッチ30により何れかを選択することができる。
【0030】
<夜間視力計>
夜間視力計本体100の外観構成は動体視力計本体1とほぼ同様であるので、同一要素には符号の100番台を付してその説明は省略する。
【0031】
図4は夜間視力計本体100に収納される光学系、及び制御系の構成を示す図である。検査窓102にはレンズ110が配置され、レンズ110によって後方の視標呈示部120で呈示される検査視標が被検眼から見かけ上5mの検査距離にされる。レンズ110と視標呈示部120との間には、被検眼に明順応をさせる際の視野空間が内部カバー111によって確保されており、視標呈示部120の視標は視標窓111aから呈示される。内部カバー111の内面にはつや消しの白塗装が施されており、明順応時には照明ランプ12の点灯によって5700cd/m2程度の輝度にされる。なお、照明ランプ112はその照明光が直接被検眼に入射しない位置に置かれている。
【0032】
視標呈示部120を構成する視標ディスク板121には、視力値0.1〜1.0,1.2,1.5の12段階でそれぞれ左右上下の4方向のランドルト環視標と、明順応時に視標窓111aを遮蔽する遮蔽板(内部カバー111と同様なつや消しの白塗装が施されたもの)が同心円上に設けられており、モータ122の回転により所期する検査視標又は遮蔽板が視標窓111aに選択的に配置される。視標ディスク板121の背後にはハーフミラー123が設けられており、その透過方向には通常視力検査(静止視力検査)のときに点灯する照明ランプ124が配置され、また、ハーフミラー23の反射方向側には拡散板125、暗順応測定時に点灯する照明ランプ126が配置されている。通常視力測定時は照明ランプ124によって160cd/m2程度の輝度で検査視標が呈示され、暗順応時間測定時には照明ランプ126及び拡散板125によって0.1〜0.15cd/m2程度の薄暗い輝度にされて検査視標が呈示される。
【0033】
また、視標窓111aの左右両側方向のやや離れたところには、眩光下視力測定時に点灯するランプ114(車両ヘッドランプ相当の輝度を持つ)が配置されている。眩光下視力測定はランプ114を点灯することにより、夜間の車の運転時に対向車の前照灯などによる眩しさを受けたときの視力の影響を検査する。
【0034】
図4において、130は夜間視力計本体1を制御する制御部であり、各ランプ、モータ122、スピーカ109に接続された音声ガイド発生部131、応答ボタン104、ジョイスティック105、操作パネル103、プリンタ108、メモリ133が接続されている。制御部130は、動体視力計本体1と同様に、自動モード、手動モード、半自動モードの3つの検査モードに応じた検査プログラムを備えており、検査に際しては図示なきモード選択スイッチにより何れかを選択しておく。135はデータ転送装置50側とのデータ通信を行う際に通信ケーブル51を接続する通信コネクタである。
【0035】
<データ転送装置>
データ転送装置50は動体視力計本体1、夜間視力計本体100とは分離された筐体を持ち、これらの視力計本体に対して持ち運びが容易になっている。また、このデータ転送装置50の筐体には、図5に示すように、被検者自信が個人データを入力するための入力キーが設けられた操作スイッチ部54、入力の操作手順を示す説明表示500が配置されている。
【0036】
データ転送装置50は通信ケーブル51を介することにより、動体視力計本体1又は夜間視力計100と制御部52とが結ばれ(図2、図4参照)、異なるタイプの検眼装置本体に使用可能である。図2及び図4において、53aは通信ケーブル51を接続する通信コネクタ、54は操作スイッチ部、55はデータを蓄積するメモリであり、メモリ55としては多数の検査データを蓄積可能な容量を持つフラッシュメモリを採用している。また、データ転送装置50には、データ管理用のコンピュータ60とデータ通信を行うための通信コネクタ53bが用意されており、通信ケーブル56の接続によりデータ転送が行える。
【0037】
<データ管理用コンピュータ>
60はデータ管理用コンピュータを示し、検眼データ管理プログラムを持つコンピュータ本体61、モニタ62、入力部としてのキーボード63及びマウス64、プリンタ65から構成されている。データ転送装置50とは通信ケーブル56を介してデータ転送のための接続が可能であり、接続の回線数を増やすことにより、複数台のものと同時に接続できる。
【0038】
次に、データ転送装置50が接続された動体視力計、夜間視力計における検査の動作を説明する。指導者(検者)が個別にこれらの視力計に付き添うことなく検査を行う場合は、それぞれ操作パネル3、103に配置されるモード選択スイッチにより自動モードを選択しておく。以下、運転講習会等で動体視力計本体1、夜間視力計本体100を使用した検査についてそれぞれ説明する。
【0039】
(A:動体視力計による検査)
検査に先立ち、被検者は個人データをデータ転送装置50により入力する。このとき入力手順は、説明表示500がデータ転送装置50の筐体表面に設けられているので、検者は始めに簡単な説明をしておくのみで、被検者は説明表示500に従って容易に入力操作を行うことができる。まず、被検者は番号キー501を押した後、事前に被検者に知らされている被検者の受講者番号(被検者識別用の記号)をテンキー502の各数字キーを使用して入力する。入力した番号は表示部503に表示される。続いて、年齢キー504を押し、テンキー502により被検者の年齢を数字入力する。入力した年齢は表示部505に表示される。次に男女の区別を選択キー506a、506bで入力する。初期設定は男性になっているので、男性の場合は操作しなくても良い。男女の選択結果は男女の各キーの上にあるランプ507a又は507bの点灯により確認できる。次に、裸眼か眼鏡使用かを選択キー508a、508bで入力する。初期設定は裸眼になっているので、眼鏡を使用していない者は操作しなくても良い。選択結果はランプ509a又は509bの点灯により分かる。以上の入力ができたら、スタートキー510を押すことにより、検査が自動的にスタートする。被検者は検査窓2に眼を位置させる。
【0040】
操作スイッチ部54により入力されたデータ等の信号は、制御部52から通信ケーブル51を介して本体1側の制御部20に転送され、制御部20はスタートキー510の信号入力により静止視力検査と動体視力検査を順に行う自動検査プログラムを実行する。
【0041】
制御部20は視力値0.1の視標を呈示するようにプリズム12を移動した後、音声ガイド発生部23を駆動してスピーカ9から被検者に対して音声による検査手順を指示する。まず、被検者の検査準備ができたかを確認するため、音声ガイドにより視力値0.1の視標が見えたらジョイスティック5を倒すよう指示する。被検者がジョイスティック5を倒すと、静止視力検査のプログラムが実行される。
【0042】
制御部20は視標視力値が0.5になるようにプリズム12を移動させ、音声ガイドにより、視標方向が判別できたらジョイスティック5をその方向に倒すように指示する。また視標方向が判別できないときには応答ボタン4を押すように指示する。
【0043】
被検者は視標の判別についてジョイスティック5若しくは応答ボタン4で応答する。ジョイスティック5を倒した方向が正しければ、制御部20は視標視力値を一段階上げる(視力値0.6)。また、判別できない場合、若しくは間違っていた場合には視標視力値を一段階下げる(視力値0.4)。また、一段階上げて判別できなくなった場合には視標視力値を見えていた段階まで戻し、さらに視標方向を変えて検査を続ける。制御部20は、同一視力視標で2回以上正答があれば、その視力があるものとする。この検査で求められた静止視力値はメモリ24に記憶される。
【0044】
静止視力検査が終了すると動体視力検査へと移る。動体視力検査は被検者に操作を慣れてもらうための練習の検査を2回行った後、本検査に移る。制御部20は音声ガイドにて本検査を5回正答するまで行うことを被検者に伝えると共に、視標の方向が判別できたら応答ボタン4を押すように指示する。
【0045】
音声ガイドによる指示後、制御部20はプリズム12を移動させ、被検眼に視標を近づけていく。被検者が視標方向を判別し、応答ボタン4を押すと、制御部20は視標を止める(プリズムの移動を止める)と同時に照明光源10を消し、視標を見えなくする。その後、音声ガイドにて視標の方向へジョイスティック5を倒すよう被検者に指示する。被検者はまず視標が判別できたことを応答ボタン4にて応答した後、次に余裕を持ってジョイスティック5でその判別した視標の方向(種類)を応答できる。
【0046】
検査は正答が合計5回になると音声ガイドにより終了が伝えられ、プリンタ8からは検査データが自動的にプリントアウトされる。
【0047】
図6はプリンタ8から出力される印刷出力例である。印刷用紙800の欄801には、データ転送装置50により入力された被検者の受講者番号、年齢、男女の区別、眼鏡の有無が印刷され、さらに「データNo.」として動体視力計本体の機体番号と印刷毎の自動連番の番号、制御部20が持つタイマ機能による検査日時と時間が印刷される。検査結果欄802には、静止視力の結果と動体視力の結果の平均、及び動体視力の5回の結果等が印刷される。その下の評価欄803には同年齢層に対する5段階の評価値が印刷される。この評価値は制御部20により自動的に算出される。制御部20は標準データ収集結果により、動体視力に対する年齢別の評価値の関係を記憶しており、これと入力された年齢とを基に評価値を算出する。評価値は5段階で行われ、「5:優れている」、「4:やや優れている」、「3:ふつう」、「2:やや劣っている」、「1:劣っている」というように印刷される。欄804には5段階の評価値に従った動体視力についての指導事項、運転時の注意事項の文面が印刷される。
【0048】
以上、欄804までが被検者用の印字内容で、その下に区分けされた欄805は検者(指導者)用の印刷内容である。この検者用の欄805には、上記の指導内容以外のデータが印刷される。このようなプリント出力に際しては、まず、欄801〜804までが出力後、1秒ほど設けられたタイムラグを置いて欄805が連続してプリンタ8から印刷出力される。したがって、欄804までが出力された段階で印字用紙をプリンタ8が持つカッタで切り離すことで被検者へ渡す用紙とし、ある時間を経た後に出力されたものをさらに切り離すことで検者用の管理データとすることができる。
【0049】
また、検査が終了すると以上のようなプリント出力と共に、入力された各データ、検査結果のデータ、算出された年齢別評価結果のデータが通信ケーブル51を介してデータ転送装置50側に自動的に転送される。データ転送装置50の制御部52はこれをメモリ55に記憶する。
【0050】
(B:夜間視力計による検査)
検査に先立ち、動体視力計のときと同様に、被検者は受講者番号、年齢、男女の区別等の個人データをデータ転送装置50により入力する。その後、スタートキー510を押すことにより、検査が自動的にスタートする。自動モードでは通常視力測定(静止視力測定)、暗順応時間測定、眩光下視力測定が順次進められるようにプログラムされている。
【0051】
まず通常視力測定が開始される。制御部130は視標呈示部120の駆動と照明ランプ124の点灯を制御して、視標窓111aに視力値0.5の視標を呈示する。また、音声ガイドにより視標方向が判別できたら被検者はジョイスティック105をその方向に倒すように指示される。被検者が視標の判別結果をジョイスティック105等で応答すると、制御部130によりその正誤が判定される。最終的な視力値の判定は、動体視力計による静止視力と同様に行われる。
【0052】
続いて暗順応時間測定のプログラムが実行される。音声ガイドにより、ランプが点灯して30秒間明るくなる旨がアナウンスされた後、制御部130の制御によりモータ122が駆動されて視標窓111aには視標ディスク板121に設けられた遮蔽板が置かれるとともに、照明ランプ112が点灯されて被検眼が見る視野空間が照明される。これにより被検眼は明順応される。
【0053】
明順応時間の終了に近づくと、音声ガイドにより「暗くなった後、視標が見えたら直ぐに輪の切れた方向にレバーを倒して下さい」という旨のアナウンスがされる。明順応時間の終了後、照明ランプ112が消灯されるとともに指標窓111aには視力値0.2の視標が置かれ、その視標は照明ランプ126及び拡散板125によって薄暗い輝度で呈示される。制御部130では視標呈示開始からの時間が計測されており、被検者がジョイスティック105で視標の判読を応答してその結果が正当と判定された場合、ジョイスティック105の応答信号が入力されるまでの暗順応時間が測定結果として記憶される。
【0054】
次に眩光下視力測定が行われる。音声ガイドにより被検者は視標を注視して呈示視標の方向を応答するように指示された後、視標窓111aの両側のランプ114が点灯される。視標窓111aには視力値0.5の視標(又は通常視力測定で最終的に判定された視力値を持つ視標)が呈示され、通常視力測定と同様に応答内容の正誤が制御部130によって判定される。その結果によって次の呈示視標が決定され、同一視力視標で2回以上正答があれば、その視力があるものとして視力値が判定される。
【0055】
検査が終了すると、制御部130は眩光検査の視力値及び暗順応時間に対して、入力された年齢に基づく年齢別の評価結果を自動的に算出する。プリンタ108からは各検査結果、各検査の年齢別評価値、指導内容が自動的に印刷出力される。同時に各データが通信ケーブル51を介してデータ転送装置50側に自動的に転送される。データ転送装置50の制御部52はこれをメモリ55に記憶する。
【0056】
次に、以上のようにしてデータ転送装置50のメモリ55に蓄積されたデータをデータ管理用コンピュータ60へ転送するときの動作と、コンピュータ60側でのデータ管理について説明する。
【0057】
データ転送装置50のメモリ55には、視力計本体(動体視力計本体1、夜間視力計本体100)との接続により、順次検査を行った多数の被検者のデータが蓄積される。コンピュータ60が離れた場所にあるときは、動体視力計本体1や夜間視力計本体100を移動することなく、持ち運びが容易なデータ転送装置50のみを移動してデータ転送を行う。なお、コンピュータ60が通信ケーブル56を接続できる場所にあれば同時に接続しておけば良く、この場合には各視力計本体で検査したデータは検査終了、プリント出力と共に通信ケーブル56を介してコンピュータ60側へ転送されるようになっている。また、データ転送装置50で入力した被検者の個人データは事前にコンピュータ本体61へ転送できる。
【0058】
データ転送装置50側に記憶されたデータをまとめてコンピュータ60側へ転送する場合について説明する。まず、コンピュータ61が持つ、動体視力及び夜間視力の管理ソフトを立ち上げると、各データを入力できる入力画面がモニタ62に表示される。また、データ転送装置50とコンピュータ61とを通信ケーブル56により接続しておく。この状態で、データ転送装置50に配置された転送スイッチ511を押すと、表示器503及び505には「DATA−PC」と表示されるので、これを確認したらスタートスイッチ510を押すことにより、メモリ55に記憶された全データがコンピュータ61側に転送される。データ転送が完了すると、表示器503には「CLEAR」と表示されるので、再度スタートスイッチ510を押すことによりメモリ55に記憶されたデータがクリアされる(データ転送のための専用スイッチを設けること無く、他のスイッチとの組み合わせで転送指令を行うことようにしても良い)。
【0059】
動体視力計本体1に接続して使用したデータ転送装置50によるデータ転送ができたら、夜間視力計本体100に接続して使用したデータ転送装置50によっても、同様な指令方法によりコンピュータ61側にデータを転送する。
【0060】
データ管理用コンピュータ60によるデータ管理について、データ管理プログラムのフロー概要を示す図7、モニタ62に表示される画面例を示した図8を基に説明する。動体視力計本体1で得られた検査データ(以降、これをKVデータと言う)と、夜間視力計本体100で得られた検査データ(以降、これをNVデータと言う)とが、共にデータ転送装置50から転送され、両データに受講者番号が付与されている場合、その受講者番号を基に両データが一人のデータとして自動的に結合して、モニタ62の画面上に一覧表示される。すなわち、図8の画面例に示す如く、転送されたデータに基づいて、年月及び時分の欄801、受講者番号の欄802、男女の区別の欄803(女性の場合にチェックマークが入る)、眼鏡の有無の欄804(有りの場合にチェックマークが入る)、年齢の欄805が入力される。静止視力値欄809、動体視力値欄810及び動体視力の評価値欄811には、KVデータに基づく値が表示される。一方、5m視力値の欄812、眩光視力値の欄813、その評価値欄814、暗順応時間の欄815、その評価値欄816には、NVデータからの結果が表示される。なお、個人番号の欄806(免許所番号等を入れることができる)、氏名欄807、備考欄817にはキーボード63やマウス64を使用して手入力する。
【0061】
以上はデータ転送装置50を使用して、KVデータ及びNVデータに共に受講者番号が付与されている場合であるが、受講者番号が付与されたデータが転送されていないとき、又は手入力のときは次のようにする。符号850で示す行では、KVデータのみがデータ転送装置50に入力されたときの表示を示している。符号851で示す行では、データ転送装置50を使用せずに夜間視力計本体100から直接コンピュータ61側にデータ入力、又はプリント出力(検者保管用の印刷欄にあるデータNo.を目安にできる)を基にNVデータを各欄に手入力した状態である。また、受講者番号はキーボード63等の入力手段により手入力したものである。こうして受講者番号を入力後、更新ボタン820をマウス64によりクリックすると、同一受講者番号のKVデータとNVデータは1行に結合されて整理される。
【0062】
このようにタイプの異なるKVデータとNVデータを別々に入力したものであっても、同一受講者番号のデータは一人のデータとして自動的に結合されて一覧表示されるので、操作者はデータ整理の手間が省け、同一受講者(被検者)のデータ管理を効率良く行うことができる。
【0063】
図8に示した画面例の一覧表示は、所望する条件を設定することにより、並び替えや検索結果の表示が可能であり、その結果は印刷ボタン821をクリックすることによりプリンタ65から印刷出力される。管理プログラムは終了ボタン822をクリックして終了する。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるデータ転送装置を使用すれば、指導者が各検眼装置ごとに付き添うことなく被検者自身が必要な個人データを容易に入力できる。また、検眼装置本体の構成の複雑化を避け、データ入力やデータ転送を容易に行える。
また、検眼装置本体に対してデータ転送装置はコンパクトにできるので、持ち運びが容易となり、内部のメモリに多数のデータを記憶させ、これを後でまとめて管理コンピュータ側に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本形態の検眼装置本体である動体視力計及び夜間視力計、データ転送装置、データ管理用コンピュータの構成の概要を示す図である。
【図2】動体視力計本体に収納される光学系、制御系の要部を示す図であり、データ転送装置の制御系の構成も同時に図示している。
【図3】動体視力計本体の側面側に配置された操作パネルを示す図である。
【図4】夜間視力計本体に収納される光学系、及び制御系の構成を示す図である。
【図5】データ転送装置の筐体に配置されている操作スイッチ部等を示す図である。
【図6】動体視力計本体のプリンタから出力される印字出力例を示す図である。
【図7】データ管理プログラムのフロー概要を示す図である。
【図8】モニタに表示されるデータ管理プログラムの画面例を示した図である。
【符号の説明】
1 動体視力計本体
50 データ転送装置
51 通信ケーブル
52 制御部
54 操作スイッチ部
55 メモリ
56 通信ケーブル
60 データ管理用コンピュータ
100 夜間視力計本体
501 番号キー
502 テンキー
503,505 表示部
504 年齢キー
506a,506b 選択キー
508a,508b 選択キー

Claims (1)

  1. 動体視力又は夜間視力を測定する操作パネルを有する検眼装置本体と分離された筐体を持ち、検眼装置本体と通信手段を介して接続され、動体視力又は夜間視力の検査データを通信手段を介して複数記憶するとともに、動体視力及び夜間視力の共通のデータ管理用コンピュータへ前記検査データ及び被検者データを転送する動体視力及び夜間視力検査に共通のデータ転送装置において、入力操作のための説明表示部を持ち、動体視力及び夜間視力に共通の被検者管理番号及び被検者の年齢を含む被検者データを被検者自身が入力する入力キーと、前記操作パネルのモード選択スイッチで自動モードが選択されているときに、前記検眼装置本体に記憶されている自動検査プログラムの実行を指示するためのスタート入力キーと、該スタート入力キーによって実行されることにより得られた前記検査データと前記入力キーによって入力された前記被検者データを記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とするデータ転送装置。
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