JP3679258B2 - 動体視力検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼の動体視力を検査する動体視力検査装置に関する。
【0002】
【従来技術】
車の運転時などにおける動くものの見え方(動体視力)を検査する装置として動体視力検査装置が知られている。従来、この種の装置はランドルト環等の検査視標を遠方から所定の速度で被検眼に向かって移動し、被検者には視標を判読できたときに応答スイッチ等を押させ、その応答時の視標位置に基づいて動体視力を測定していた。また、被検者が判別できたランドルト環の方向をジョイスティックで直接応答するようにして自動化を図ったものも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにスイッチやジョイスティックにより応答させることは、その反応時間の影響の問題がある。すなわち、動体視力検査では視標が移動しているので、被検者は視標の判別ができたにも拘わらずスイッチ等の操作による応答反応が遅れると、その分検査視標が移動してしまう。その結果、動体視力値の低下としてとらえられ、正確な測定結果が得られなくなる。特に、高齢者は反応時間が遅れがちであり、スイッチ操作自体に手間取ることもある。
【0004】
この対応としては、遠方から移動する視標を任意の位置で見えなくして(視標を消失させ)、その方向を後で応答させることも考えられるが、この場合には静止視力検査と同様の検査回数が必要となり、検査時間が大幅に長くなる。
【0005】
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑み、被検者の反応時間に拘わりなく動体視力を正確に検査でき、その検査時間も短くして効率的に検査を行うことができる動体視力検査装置を提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 被検眼に呈示する検査視標を遠方から被検眼に向かって移動する移動手段を持ち、被検者が判読できたときの視標位置に基づいて動体視力を検査する動体視力検査装置において、前記移動手段により移動する検査視標を任意の位置で消失させる視標消失手段と、被検眼の静止視力値を入力する静止視力入力手段と、該入力された静止視力値に基づいて前記視標消失手段により消失させる視標位置を定める位置決定手段とを備え、検査視標を消失させた後にその視標を判読させることにより動体視力を検査することを特徴とする。
【0008】
(2) (1)の動体視力検査装置において、前記位置決定手段は入力された静止視力値に対して所定の視力値段階分だけ低い視力値に相当する位置を視標の消失位置とすることを特徴とする。
【0009】
(3) (1)の動体視力検査装置において、前記位置決定手段は多数の被検者による静止視力値と動体視力値の統計的データに基づいて前記視標消失位置を定めることを特徴とする。
【0010】
(4) (1)の動体視力検査装置において、被検者の年齢を入力する年齢入力手段を持ち、前記位置決定手段は該年齢入力手段により入力される年齢に基づいて前記視標消失位置を可変して定めることを特徴とする。
【0011】
(5) (1)の動体視力検査装置において、さらに前記移動手段により移動する検査視標の呈示開始位置を入力された静止視力値に基づいて定める呈示位置設定手段を備えることを特徴とする。
【0012】
(6) 被検眼に呈示する検査視標を遠方から被検眼に向かって移動する移動手段を持ち、被検者が判読できたときの視標位置に基づいて動体視力を検査する動体視力検査装置において、前記移動手段により移動する検査視標を任意の位置で消失させる視標消失手段と、被検眼に視標呈示を開始する呈示位置を前記視標消失手段による消失位置との関係に基づいて設定する呈示位置設定手段とを備え、検査視標を消失させた後にその視標を判読させることにより動体視力を検査することを特徴とする。
【0013】
(7) (6)の動体視力検査装置において、前記呈示位置設定手段は前記視標消失位置の視力値に対して所定の視力値段階分だけ高い視力値に相当する位置を視標呈示の開始位置とすることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は視力検査装置の外観図であり、動体視力検査と静止視力検査が可能な装置を例にとって説明する。
【0016】
1は装置本体であり、2は被検者が装置内を覗き込み、後述する光学系により筐体内に呈示される検査視標を観察するための検査窓である。装置本体1の側面には、検者が操作するための各種のスイッチを持つ操作パネル3が配置されている。
【0017】
装置本体1の下部の前側には被検者が操作する操作部が装置本体1の筐体と一体的に設けられている。5は呈示されるランドルト環視標の切れ目方向を被検者が応答入力するためのジョイスティック5であり、これは被検者自身で検査を行う自動検査モード時に使用する。また、4は自動検査モード時に呈示視標の判別ができないときにその旨を応答入力するための応答ボタンである。6は自動検査モード時に被検者自身で検査を始めるときに使用するスタートボタンであり、7は音声ガイドの音量を調節するための音量ツマミである。音声ガイドの声は装置本体1内部に配置されているスピーカ9によって発生する。
【0018】
8は検査結果を印字出力するプリンタである。10は開閉扉であり、その内部には動体視力検査時に移動する視標の見かけ上の速度を変更するための速度切替スイッチが内蔵されており、20〜60km/hの間で10km/h毎に変更できるようになっている。普段は30km/hに設定されている。
【0019】
図2は装置の光学系と制御系の要部を示す図である。10は視標板11に設けられた視標を照明するための照明光源である。視標板11には4種類(上下左右に切れ目を持つ)のランドルト環視標が同心円上に配置されており、回転装置21の回転により呈示する視標が個別に選択される。
【0020】
照明光源10の点灯により視標板11上の視標は照明され、視標板11からの視標光束はプリズム12によって反射してレンズ群13を通った後、ミラー14を反射してレンズ群15に向かう。レンズ群13、15はアフォーカル系にするために配置されており、レンズ群13からレンズ群15間の距離はレンズ群13の焦点距離とレンズ群15の焦点距離との和になっている。
【0021】
レンズ群15を通過した光束はプリズム16へ入射する。プリズム16は入射された光束を左右に分け、ミラー17Rとミラー17L(紙面の裏側方向にあり、図では省略している)により視標光束をそれぞれ反射させて被検者の左右の被検眼へ入射させる。
【0022】
また、プリズム12は移動装置22によって移動され、光学的に被検眼と視標との距離を見かけ上48m〜3mまで変更することが可能である。視標板11上の視標は、被検眼と視標との距離が48mのときに視力値1.6、30mのときに視力値1.0、3mのときに視力値0.1となるように設計されている。
【0023】
18は検査窓2に配置された保護ガラスであり、ミラー17R、17Lに合せて左右に1ずつ用意されている。また、片眼検査を行う際には、保護ガラス18の手前の光路上に図示無きシャッタが挿入されるようになっている。
【0024】
20は本装置の制御部であり、パネル部3、応答ボタン4、ジョイスティック5が接続されている。制御部20は後述する検査モードの検査プログラムを記憶しており、検査モードの選択によって各スイッチ入力される信号により、照明光源10の点灯及び消灯、回転装置21、移動装置22、音声ガイド発生部23の作動を制御する。また、制御部20には測定結果等を記憶するメモリ24、プリンタ8が接続されている。
【0025】
図3は操作パネル3のスイッチ構成を示す図である。30は検査モード選択スイッチである。検査モードには、音声ガイドに従って被検者自信がスイッチ操作を行うことで検査を進めることができる自動検査モードと、検者が各スイッチ操作で検査を進める手動検査モードと、検査手順の指示や条件設定は装置が行い、被検者の応答のみを検者が入力することで検査を進める半自動検査モードの3種類がある。半自動検査モードは、被検者が高齢者で音声ガイドに従ったジョイスティック操作が困難であり、検者も検査に不慣れな場合に効果的である。
【0026】
31は検査する対象の被検眼(左、右、両眼)の選択を行うスイッチである。32は手動検査モード時に静止視力検査を選択及び開始するためのスイッチで、スイッチ33aにより視力値を選択し、その視力値は表示器33bに表示される。35は視標スイッチ部で、ランドルト環視標の切れ目方向を上下左右の4方向で入力する4つのスイッチが設けられている。また、呈示された視標の種類は4つのスイッチに対応して設けられたランプ35aの点灯により知ることができるようになっている。36は判読不能の旨を検者が入力するスイッチである。34は手動検査モード時に動体視力検査を選択及び開始するスイッチであり、スイッチ37aで動体視力値(後述する視標消失位置の視力値)を設定でき、その視力値は表示器37bに表示される。38は印刷スイッチである。
【0027】
以上のような構成を持つ装置において、その動作を各検査モード毎に説明する。
【0028】
<自動検査モード>
スイッチ31により検査する被検眼を選択する。ここでは両眼検査が選択されたものとする。その後、スイッチ30により自動検査モードに設定しておく。このモードでは静止視力検査と動体視力検査が順に行われるようにプログラムされている。
【0029】
自動検査モードが選択されると、制御部20は視力値0.1の視標を呈示するようにプリズム12を移動する。被検者は検査窓2に眼を位置させ、スタートボタン6を押して検査を開始する。制御部20は音声ガイド発生部23を駆動してスピーカ9から被検者に対して音声による検査手順を指示する。装置は被検者の検査準備ができたかを確認するため、音声ガイドにより視力値0.1の視標が見えたらジョイスティック5を倒すよう指示する。被検者がジョイスティック5を倒すと、まず、静止視力検査のプログラムが実行される。
【0030】
制御部20は視標視力値が0.5になるようにプリズム12を移動させ、音声ガイドにより、視標方向が判別できたらジョイスティック5をその方向に倒すように指示する。また視標方向が判別できないときには応答ボタン4を押すように指示する。
【0031】
被検者は視標の判別についてジョイスティック5若しくは応答ボタン4で応答する。ジョイスティック5を倒した方向が正しければ、制御部20は視標視力値を一段階上げる(視力値0.6)。また、判別できない場合、若しくは間違っていた場合には視標視力値を一段階下げる(視力値0.4)。また、一段階上げて判別できなくなった場合には視標視力値を見えていた段階まで戻し、さらに視標方向を変えて検査を続ける。制御部20は、同一視力視標で2回以上正答があれば、その視力があるものとする。この検査で求められた静止視力値はメモリ24に記憶される(静止視力値が入力される)。
【0032】
静止視力検査が終了すると動体視力検査へと移る。制御部20は遠方から被検眼に向かって視標を移動するようにプリズム12を移動させ、ある位置で照明光源10を消灯することにより視標を見えなくする(以下、消失という)。被検者には視標消失後に、その判読結果をジョイスティック5等により応答してもらう。このとき、第1回目の視標呈示は、先に求められた静止視力検査での視力値に対して所定の視力値段階分低い(視標サイズが大きい)視力値に相当する位置を視標の消失位置とする。通常、動体視力は静止視力よりも低下した値となるので、初期呈示する視標の視力値を静止視力値からの低下の程度に応じて定めることにより、個々の被検者の動体視力に近い視力値から検査を開始して、検査時間を短くすることができる。一般的な被検者の動体視力は、静止視力に対して平均的に2段階程低い値となるので、本形態では静止視力値に対して2段階低い視力値の位置で視標を消失させて検査を開始するように設定されている。
【0033】
また、制御部20は遠方から被検眼に向かって視標を移動する際、消失させる視標位置の視力値に対して、視力値で所定の視力値段階分だけ高い(遠方)位置から視標の移動を開始する。本形態では4段階分だけ高い位置から視標の移動をスタートするように設定されている(例えば、消失位置の視力値0.5のときは視力値0.9の位置から視標の移動が開始される)。すなわち、1回の視標呈示の時間は視力値で4段階分の移動時間に相当する分だけ行われることになる。視標呈示の最大距離の位置(視標サイズが最小となる位置)は視力値で1.6となる位置であるが、常にこの遠方位置から視標を移動すると、その分移動に時間がかかり、検査時間が長くなる。これに対して、上記のように視標を消失させる位置との関係から視標の移動開始位置を設定すると、その分移動時間が短くてすみ、検査時間も短縮できることになる。
【0034】
制御部20はこのように1回目の視標呈示(初期視標呈示)を行ってその視標を消失させた後、音声ガイドにて判読できた視標の方向へジョイスティク5を倒すように被検者に指示する。被検者は判読できたらジョイスティク5をその方向へ倒して応答を入力する。また、判読できないときは応答ボタン4で判読不可の旨を入力する。なお、制御部20は視標を消失させてからの時間を計測しており、視標消失から所定時間(4秒)の間に応答入力がないときは、判読できない(誤答である)ものと判定する。
【0035】
初期視標呈示に対して被検者の応答が正しければ、制御部20は次に呈示する視標の消失位置を1段階上げ(視標サイズが1段階小さくなる位置で視標を消失させ)、呈示視標の移動もその消失位置より4段階分の遠方から開始する。以後、誤答があるまで呈示視標を消失させる位置と視標呈示の開始位置を順次上げていく。逆に、初期視標呈示に対して被検者の応答が誤りであれば、制御部20は次に呈示する視標の消失位置を1段階下げ(視標サイズが1段階大きくなる位置で視標を消失させ)、呈示視標の移動もその消失位置より4段階分の遠方から開始する。以後、正答があるまで呈示視標を消失させる位置と視標呈示の開始位置を順次下げていく。
【0036】
なお、初期呈示から変化させる視標の消失位置は2段階以上変化させても良く、初期呈示の視力値に対して最終動体視力値が大きく離れている場合には、求める視力値の範囲を効率的に狭めることができるようになる。
【0037】
このようにして動体視力検査も視力値別に視標の消失位置を順次変化させ、同一の視力値の視標について2回の正答があれば、その視力値の動体視力があると判定し、同一の視力値の視標について2回の誤答があると、その視力値未満の動体視力であると判定する。このように視標消失させた後にその視標を判読する方式では、動体視力値の判定が被検者の応答時間の遅れに影響されないので、正確な検査結果が得られるようになる。また、被検者は視標消失後に余裕を持ってジョイスティック5等を操作すればよいので、被検者への負担も軽減される。
【0038】
こうした動体視力検査の検査手順に従って、例えば、静止視力が1.0であった被検者の動体視力値0.9が決定されるまでの過程を示すと、図4のようになる(最終動体視力の視標に対して誤答がないものとしている)。この例では、静止視力値より2段階低い視力値0.8の初期視標呈示から検査が始まり、トータル5回の検査回数で検査を終えている。これに対して、前述した静止視力検査時と同様に常に視力値0.5の初期呈示から検査を行うものとすると、トータル8回もの検査回数が必要とされる。
【0039】
以上のようにして動体視力値が得られると、音声ガイドにより検査の終了が伝えられ、プリンタ8から検査データが自動的にプリントアウトされる。
【0040】
<手動検査モード>
手動検査モードをスイッチ30で設定する。その後、スイッチ32を押すと静止視力検査を開始でき、初めは視力0.5の視標が自動的に呈示される。検者は被検者に視標の切れ目方向が判別できるか尋ねながら検査を進め、スイッチ33で視力値を変更し、視標スイッチ部35の4つの視標スイッチにより視標の方向を切替えて検査を行う。同一視力値で3個中2個以上の正答が得られれば、その視力があるとする。
【0041】
続けて動体視力検査に移行するときは、スイッチ34を押す。このとき、表示器33aに最後に表示されている値が静止視力値として入力され、メモリ24に記憶される。スイッチ34が押されると、制御部20はメモリ24に記憶された静止視力値に対して2段階低い視力値の位置で視標を消失させるように、かつ、その消失位置の視力値に対して4段階高い視力値に相当する遠方距離から視標の移動を行う。被検者には呈示視標の消失後に口頭で方向を応答してもらい、検者は応答の正誤により次に呈示する視標の消失視力値をスイッチ37aで設定し、視標スイッチ部35により視標の方向を設定する。その後、スイッチ34が押されると制御部20は視標の移動を開始する。このときも、視標の移動は設定された消失位置に対して視力値で4段階分だけ遠方距離からスタートする。こうした手順を繰り返して、同一視力値で3個中2個以上の正答が得られれば、その視力があるとする。印刷スイッチ38が押されると、最後に表示器37bに表示されている値が動体視力値として決定されて、検査結果として出力される。
【0042】
<半自動検査モード>
半自動検査モードをスイッチ30で設定する。このモードでは音声ガイドに従って被検者が応答することにより、静止視力検査と動体視力検査が自動検査モードと同様な手順で自動的に行われていくが、視標の判別の応答入力についてはジョイスティック5によらず、被検者からの口頭による応答を得て検者が入力する。この入力は視標選択スイッチ部35、スイッチ36により行う。制御部20はスイッチの入力信号により応答の正誤を判定し、視力値を自動的に決定する。
【0043】
以上説明した動体視力検査では、初期呈示する視標の消失位置を静止視力値に対して一定の視力値分だけ低い値の位置としたが、被検者が高齢になるほ動体視力の低下の傾向が強くなるので、静止視力に対する初期呈示の視標消失位置を被検者の年齢から予想される動体視力の値に変化させるようにしても良い。例えば、図5に示すように、59歳以下、60〜69歳、70歳以上というように被検者の年齢を段階別に入力するたスイッチ40を操作パネル3に設ける。初期呈示の視標消失位置の変化は、静止視力に対して59歳以下では上記と同じく視力値で2段階低くし、60〜69歳では視力値で4段階低くし、70歳以上では視力値で6段階低くする。こうすると、被検者の年齢に応じて低下する動体視力により近い値の初期呈示で検査を行うことができる。
【0044】
さらに、これら初期呈示における視標消失位置の静止視力に対する設定は、多数の被検者による静止視力と動体視力の統計的な検査データに基づいて定めるようにすれば、その正確性を高めることができるようになる。
【0045】
また、上記実施形態の動体視力検査では、入力された静止視力値に基づいて視標消失位置を定め、その視標消失位置に対して所定の視力値段階分だけ高い位置から視標の移動を開始するものとしたが、これは次のようにしても良い。すなわち、静止視力値に基づいて呈示する視標の移動開始位置を定め、さらにその移動開始位置からある段階分低い視力値に相当する位置を視標消失位置とする。このような変容も本発明と技術思想を同一にし、本発明に含まれるものである。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、被検者の反応時間に拘わりなく動体視力を正確に検査でき、かつ、その検査時間を短くして効率的に検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の視力検査装置の外観図である。
【図2】装置の光学系と制御系の要部を示す図である。
【図3】操作パネルのスイッチ構成を示す図である。
【図4】静止視力が1.0であった被検者の動体視力値0.9が決定されるまでの過程を示す図である。
【図5】被検者の年齢を入力するスイッチを設けた変容例を示す図である。
【符号の説明】
2 検査窓
3 操作パネル
5 ジョイスティック
10 照明光源
11 視標板
12 プリズム
20 制御部
21 回転装置
22 移動装置
24 メモリ

Claims (7)

  1. 被検眼に呈示する検査視標を遠方から被検眼に向かって移動する移動手段を持ち、被検者が判読できたときの視標位置に基づいて動体視力を検査する動体視力検査装置において、前記移動手段により移動する検査視標を任意の位置で消失させる視標消失手段と、被検眼の静止視力値を入力する静止視力入力手段と、該入力された静止視力値に基づいて前記視標消失手段により消失させる視標位置を定める位置決定手段とを備え、検査視標を消失させた後にその視標を判読させることにより動体視力を検査することを特徴とする動体視力検査装置。
  2. 請求項1の動体視力検査装置において、前記位置決定手段は入力された静止視力値に対して所定の視力値段階分だけ低い視力値に相当する位置を視標の消失位置とすることを特徴とする動体視力検査装置。
  3. 請求項1の動体視力検査装置において、前記位置決定手段は多数の被検者による静止視力値と動体視力値の統計的データに基づいて前記視標消失位置を定めることを特徴とする動体視力検査装置。
  4. 請求項1の動体視力検査装置において、被検者の年齢を入力する年齢入力手段を持ち、前記位置決定手段は該年齢入力手段により入力される年齢に基づいて前記視標消失位置を可変して定めることを特徴とする動体視力検査装置。
  5. 請求項1の動体視力検査装置において、さらに前記移動手段により移動する検査視標の呈示開始位置を入力された静止視力値に基づいて定める呈示位置設定手段を備えることを特徴とする動体視力検査装置。
  6. 被検眼に呈示する検査視標を遠方から被検眼に向かって移動する移動手段を持ち、被検者が判読できたときの視標位置に基づいて動体視力を検査する動体視力検査装置において、前記移動手段により移動する検査視標を任意の位置で消失させる視標消失手段と、被検眼に視標呈示を開始する呈示位置を前記視標消失手段による消失位置との関係に基づいて設定する呈示位置設定手段とを備え、検査視標を消失させた後にその視標を判読させることにより動体視力を検査することを特徴とする動体視力検査装置。
  7. 請求項6の動体視力検査装置において、前記呈示位置設定手段は前記視標消失位置の視力値に対して所定の視力値段階分だけ高い視力値に相当する位置を視標呈示の開始位置とすることを特徴とする動体視力検査装置。
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