JP3542176B2 - 近点計 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、視標を遠近方向に移動させて被検眼の近点を測定する近点計に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検眼の近方距離での調節限界を測定する近点計が知られている。この装置は、被検眼に注視させる視標を遠方方向から被検者に向かって移動し、被検者に視標がぼけ始めたことを認識した位置を応答させ、その位置を測定する。そして、こうした測定を数回繰り返し、その測定結果の平均値を求める等の処理をして、被検眼の近点距離を求める。
この種の装置としては、測定精度の向上を図るために被検者に向かう視標の移動速度を、屈折力変化(ディオプタ変化)が一定となるように移動させる装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の装置は測定に時間がかかり、被検者や検者の負担が大きいという問題点があった。特に屈折力変化が一定となるように視標を移動するものは、被検眼に近付くほどその時間当たりの速度は非常に遅くなる。この場合、測定を複数回繰り返すたびに遠方の初期位置に視標を戻し、再びそこから視標を移動させることは、測定時間を多く要するという欠点があった。
本発明は、上記従来装置の欠点に鑑み、測定時間の短縮化を図り、被検者に対する負担を軽減して信頼性の高い測定結果を得ることのできる近点計を提供することを技術課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の菌典型は次のような構成を有することを特徴とする。
(1) 被検眼に呈示する視標を視標駆動手段により単位時間当りのディオプタ変化が一定となるように移動して、被検眼の近点を測定する近点計において、予備測定され又は既に測定された被検眼の近点位置を記憶する記憶手段と、該記憶された被検眼の一回又は複数回の測定結果に基づいて基準位置を得て、該基準位置から遠方視側に所定ディオプタ分移動させた位置を、次に近用測定する際の視標の次測定始点位置と定める始点位置決定手段と、停止されている視標を、次測定始点位置まで移動させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例の装置の構成を説明する外観略図である。
1は被検眼に注視用の視標を呈示する視標呈示ユニットである。視標呈示ユニット1の被検眼に対向する側には乳白色のフィルム等の視標板に描かれた3つの視標2a,2b,2cが配置されている。2aは右眼注視用、2bは左眼注視用、2cは両眼注視用の視標である。各視標の背後にはそれぞれを照明する3つのランプが設けられており、ランプの点灯により視標が個別に呈示される。
3は視標呈示ユニット1を支持する移動支基である。移動支基3は、基台4に立設する支柱5a、5bに架設された2本のガイド軸6に沿って移動する。視標移動機構は、支柱5aに取り付けられたパルスモ−タ7と、パルスモ−タ7の回転軸に設けられた駆動プ−リ−8と、同じくプ−リ−8の対側の支柱5bに設けられた回転プ−リ−9と、プ−リ−8に巻き付けられるとともにプ−リ−9に張設され、その両端を移動支基3に固定されたワイヤ−10で構成される。この移動機構により視標呈示ユニット1の視標面は、被検眼に対し40cmの初期位置から5cmの距離まで移動する。
11は移動支基3の後方移動の限界を検出するセンサであり、センサ11は移動支基3を検出して視標の位置を決定する基準ともしている。また、支柱5b側にも前方の移動限界を検出するセンサが設けられている。
【0010】
20は被検眼を固定するための顎載せ部である。21は基台4に固設された顎載せ支基であり、22は顎載せ支基21に対して上下動可能な顎台である。23は顎台22を上下させる顎台ノブである。24は顎載せ支基21に垂設された2本の支柱であり、その上端には額当て支基25が架設されている。額当て支基25には取付け板26により前後移動可能な額当て27が取り付けられている。28は額当て27を前後移動させる額当て調整ノブである。
【0011】
30は非測定眼の遮蔽を行うとともに近点が遠い被検眼に対して補正レンズを配置するための目当てユニットである。31は被検眼が覗くリング窓であり、リング窓31には補正レンズ32を受けるための図示なき受け部が形成されている。補正レンズは+2.0D(ディオプタ)のものを使用し、検査距離を5.5cm〜200cmにする。33はリング窓31を保持する目当て板であり、目当て板33は支柱24に取り付けられた支持機構部35に前後移動可能に支持されている。目当て板33は眼鏡をかけた状態の被検眼を測定する場合に後方へ移動する。36は前後調整ノブである。また、目当て板33その上端を左右に移動することのできる遮蔽板37が設けられている。38は透明な部材に目盛りが付された角膜頂点位置合せ用の目盛り板である。
【0012】
基台4には視標呈示ユニット1をマニュアル移動させるための前後移動スイッチ40、被検者が握る応答スイッチ41、検者用操作部42が配置されている。
【0013】
図2は操作部42の構成を説明する図である。50は測定をスタ−トさせるスタ−トスイッチ、51は両眼測定または片眼の左右を選択する測定眼切換スイッチ、52は測定眼の矯正の有無を入力するスイッチ、53は補正レンズを用いた場合に後述する制御回路にデ−タ補正をさせる補正レンズスイッチである。54は視標呈示ユニット1の移動速度を被検者の反応状況に応じて切換える速度切換スイッチである。移動速度は0.2D/秒と0.4D/秒の2種類の等ディオプタ速度と、等速度(2.4cm/秒)の計3種類から選択できる。55は計測終了スイッチ、56は近点距離をデジタル表示する表示部である。
【0014】
以上のような構成の装置において、その動作を図3に示す要部制御系ブロック図を利用して説明する。
検者は、被検者の顔を顎載せ部に位置させる。このとき、被検者が眼鏡装用状態である場合は、目当てユニット30を後方へ移動させる。続いて、目盛り板38の基準位置に被検眼の角膜頂点がくるように額当てノブ28、顎台ノブ23により被検眼位置を調節する。また、測定眼に応じて遮蔽板37をスライドさせ、非測定眼を遮蔽する。
【0015】
被検者側の準備ができたら、測定を開始する。測定は、まず測定眼切換スイッチ51により測定眼を選択する。スイッチ51からの信号は制御回路60に入力され、制御回路60は駆動回路61〜63を介し右眼用視標照明ランプ64、左眼視標照明ランプ65または両眼用視標照明ランプ66を入力された信号にしたがって点灯する。また、制御回路60は駆動回路67を介しパルスモ−タ7を駆動して視標呈示ユニット1を最奥の位置に位置させる。
【0016】
次に第1回の測定を行うための視標の始点位置を決定するための予備測定のステップを実行する。検者は最奥に位置する視標呈示ユニット1の視標が明視できるかを確認する。近点が遠くて見えない被検眼の場合は、補正レンズ32を用いるとともに補正レンズスイッチ53をONにする。制御回路60はスイッチ53の信号を受けると近点距離の算出等において補正レンズ32分(実施例では2.0D)の補正をかける。また、近視眼で初期位置の視標がはっきり見えない被検眼の場合は、前後移動スイッチ40を操作して視標を視認できる位置まで移動する。被検者の視認状態を確認した後、スタ−トスイッチ50を押して視標移動を開始させる。計測終了スイッチまたは測定眼切換スイッチ51が押された後のスタ−ト信号に対しては、制御回路60はパルスモ−タ7を駆動して視標を等速で移動させる。被検者は向かって進んでくる視標が明視できなくなったら、応答スイッチ41を押す。制御回路60は応答スイッチ41の信号を受けてパルスモ−タ7の駆動を一旦止めた後、その時の位置より1.5D(ディオプタ)に相応する距離分だけ視標を後方に戻して停止させる。
【0017】
次に本測定のステップを実行する。
検者は被検者に視標が視認できることを確認し、再びスタ−トスイッチ50を押す。制御回路60は先ほどの停止位置を始点として視標を被検眼方向に移動する。制御回路60は2回目以降のスタ−トスイッチ信号に対しては、時間あたりのディオプタ変化が一定になるように等ディオプタ速度(速度切換スイッチ54で選択された速度)で視標を移動する。被検者により応答スイッチ41が押されると、制御回路60はパルスモ−タ7の駆動を止め、再びその位置より1.5D(ディオプタ)の距離分だけ視標を戻す。装置は、この2度目の応答スイッチ41の入力がなされた時を第1回目の測定値として記憶する。測定値はパルスモ−タ7の駆動デ−タに基づいて算出され(補正レンズ32が使用されるときは補正され)、メモリに記憶される。
【0018】
第2回目以降の測定もスタ−トスイッチ50を押すことにより開始する。
こうした動作を繰り返し、装置は所定回数(例えば3回)の測定値が得られると、その中央値を測定結果として表示部56に点滅表示する。
【0019】
測定眼を変える場合は、測定眼切換スイッチ51を押す。スイッチ51の信号入力があると、制御回路60は視標照明ランプの点灯を切換えるとともに、視標を最奥に戻して上記と同様に測定する。この場合、視標を最奥に戻す代わりに前述の測定眼の始点位置を参考にして決めても良い(同一またはプラスα)。
以上のようにしてすべての検査を終えたら終了スイッチ55を押す。測定結果はプリンタ70により印字出力されるとともに、ICカ−ドライタによりICカ−ドにデ−タ転送される。
【0020】
実施例においては直前の近点位置を基準として1.5D相当分の距離だけ視標を移動した位置を次の測定の始点位置としたが、1.5Dは、例としてあげたにすぎずこれに限られるものでなく、また直前の1回の測定値を基準とするだけではなく数回の平均や異常値を取り除く等の処理を加えても良い。なお、本発明は等ディオプタ速度以外で視標を移動させる装置でも使用できることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の近点計によれば、繰り返しの測定における呈示視標の戻る距離を前の測定値に基づいて定めたので、視標移動時間が短くなり、測定時間全体を短縮することができる。この結果、被検者に対する負担も軽減でき、誤差の少ない測定結果を得ることができる。
また、測定時間の短縮により、集団検診等においては多くの被検者を効率的に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例の装置の構成を説明する外観略図である。
【図2】図2は操作部42の構成を説明する図である。
【図3】装置の要部制御系ブロック図を示す図である。
【符号の説明】
1 視標呈示ユニット
7 パルスモ−タ
41 応答スイッチ
42 操作部
60 制御回路
61〜69 駆動回路
Claims (1)
- 被検眼に呈示する視標を視標駆動手段により単位時間当りのディオプタ変化が一定となるように移動して、被検眼の近点を測定する近点計において、予備測定され又は既に測定された被検眼の近点位置を記憶する記憶手段と、該記憶された被検眼の一回又は複数回の測定結果に基づいて基準位置を得て、該基準位置から遠方視側に所定ディオプタ分移動させた位置を、次に近用測定する際の視標の次測定始点位置と定める始点位置決定手段と、停止されている視標を、次測定始点位置まで移動させる制御手段と、を備えたことを特徴とする近点計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23442594A JP3542176B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 近点計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP23442594A JP3542176B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 近点計 |
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JPH0871042A JPH0871042A (ja) | 1996-03-19 |
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Family
ID=16970824
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JP23442594A Expired - Lifetime JP3542176B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 近点計 |
Country Status (1)
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- 1994-09-02 JP JP23442594A patent/JP3542176B2/ja not_active Expired - Lifetime
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