JP3542215B2 - 近点計 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、視標を遠近方向に移動させて、被検眼の近点距離を測定する近点計に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検眼の近方距離での調節限界を測定する近点計が知られている。この装置は、被検眼に注視させる測定視標を遠方方向から被検者に向かって移動させ、被検者に測定視標が明視できなくなった位置を応答させることによって、その位置を測定する。このような測定を数回繰り返し、その測定結果の平均値や中央値を求める等の処理を行って被検眼の近点距離を求める。
最初の測定を始める際、測定視標の位置は遠方の所定の初期位置に置く。この位置の測定視標を被検眼が明瞭に視認できれば、そのまま測定を開始するが、視認できない被検眼の場合は、明瞭に視認できる位置まで測定視標を移動してから測定を開始する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、所定の初期位置に置いた測定視標を視認できない被検眼の場合、視標を移動調整して被検者にその見え具合を確認しながら測定開始位置を定めなければならず、この測定開始位置の移動調整に手間がかかるという問題があった。
また、測定視標がはっきり見えないのは、近視によるものか、遠視や老視によるものか等一義的に判断できないこともあるので、視標を近方へ移動し、あるいは補正レンズを被検眼眼前に置き光学的に遠方へ移動したりする等、測定開始位置の調整に時間がかかる。
このように測定開始位置の視標の位置決めに時間を要することは、集団検診等のように多数の被検者の測定を行う場合には、検診の流れを妨げたりするので、特に不利である。
また、測定に時間が要することは被検者への負担も多くなり、これによる測定結果への影響も少なくない。
さらにまた、測定視標の測定開始位置を適切に調整するにはある程度の熟練が必要であるという問題もあった。
【0004】
本発明は、上記のような問題点に鑑み案出されたものであり、測定時間の短縮を図り、測定に不慣れな検者でも効率良く測定が行える近点計を提供することを技術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手段により移動して被検眼の近点を測定する近点計において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと被検眼の屈折矯正量との差に関するデ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき前記測定視標を明視が期待できる距離を得る距離算出手段と、該距離算出手段により求められた距離に前記測定視標を移動するように前記視標移動手段を制御する視標移動制御手段と、を有することを特徴とする。
(2) (1)の近点計は、さらに所定の初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できないかどうかを確認する確認手段を持ち、前記視標移動制御手段は、前記初期位置に置かれた測定視標が明視できないときに前記測定視標を移動するように制御することを特徴とする。
(3) (1)の距離算出手段は、所定の範囲を越えたときには既定の一定の距離を与えることを特徴とする。
(4) (1)の距離算出手段が得る距離は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球面屈折力度数と柱面屈折力度数とから得られるそれぞれの等価球面度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離であることを特徴とする。
(5) (1)の距離算出手段が算出する距離は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球面屈折力度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離であることを特徴とする。
(6) (1)の近点計は、さらに被検眼の測定を裸眼或いは眼鏡使用の矯正のいづれで行うかを入力する裸眼・矯正入力手段を持ち、前記距離算出手段は該裸眼・矯正入力手段の入力が裸眼のときは他覚値デ−タに基づき前記測定視標が明視できる距離を算出し、入力が矯正のときは他覚値デ−タ及び眼鏡値デ−タに基づき前記測定視標が明視できる距離を算出することを特徴とする。
(7) (1)の近点計は、さらに前記距離算出手段により算出した距離を検者に報知するための報知手段を備えることを特徴とする。
(8) 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手段により移動して被検眼の近点を測定する近点計において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと被検者が装用する眼鏡レンズの屈折力を測定した眼鏡値デ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき被検眼の遠点を求め前記測定視標が明視できる距離を算出する距離算出手段と、測定時に所定の初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できないときには、該距離算出手段により求められた遠点距離の位置に前記測定視標を移動するために前記視標移動手段を駆動操作する操作手段と、有することを特徴とする。
(9) (1)又は(8)のいずれかの近点計は、前記距離算出手段により算出した距離が前記測定視標の所定の初期位置より遠いか否かを判断する判断手段と、該判断手段により遠いと判断されたときは検査距離を光学的に遠方距離にするために被検眼眼前に配置する補正レンズと、を備えることを特徴とする。
(10) (9)の近点計は、さらに補正レンズが必要である旨を検者に報知する手段を持つことを特徴とする。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1に実施例である近点計の外観略図を示す。
1は被検眼に測定視標を呈示する視標呈示ユニットである。視標呈示ユニット1の被検眼に対向する側には乳白色のフィルム等の視標板に描かれた3つの測定視標2a、2b、2cが配置されている。2aは右眼測定用、2bは左眼測定用、2cは両眼測定用の測定視標である。各測定視標の背後にはそれぞれの測定視標を照明する3つのランプが設けられており、各ランプの点灯により測定視標が個別に呈示される。
【0007】
3は視標呈示ユニット1を支持する移動支基である。移動支基3は、基台4に立設する支柱5a、5bに架設された2本のガイド軸6に沿って移動する。視標移動機構は、支柱5aに取り付けられたパルスモータ7と、パルスモータ7の回転軸に設けられた駆動プーリー8と、支柱5bに設けられた回転プーリー9と、駆動プーリー8と回転プーリー9の間に張設されたワイヤー10により構成されており、ワイヤー10は両端を移動支基3に固定されている。この移動機構により視標呈示ユニット1の測定視標面は、被検眼に対して40cmの初期位置から5cmの距離まで移動する。
【0008】
11は移動支基3の後方移動の限界を検出するセンサであり、移動限界からのパルスモ−タ7の回転量を検知して測定視標の位置を決定する。また、図示されてはいないが、支柱5b側にも移動支基3の前方移動の限界を検出するセンサが設けられている。
20は被検眼を固定するための顎載せ部である。21は基台4に固設された顎載せ支基、22は顎載せ支基21に対して上下動可能な顎台、23は顎台22を上下動させる顎台ノブである。24は顎載せ支基21に垂設された2本の支柱であり、その上端には額当て支基25が架設されている。額当て支基25には取り付け板26により前後移動可能な額当て27が取り付けられている。28は額当て27を前後移動させる額当て調整ノブである。
【0009】
30は非測定眼の遮蔽を行うとともに近点が遠い被検眼に対して補正レンズを配置するための目当てユニットである。31は被検眼が覗くリング窓であり、リング窓31には補正レンズ32を受けるための図示なき補正レンズ受け部が形成されている。補正レンズは+2.0D(ディオプタ)のものを使用し、検査距離を5.5cm〜200cmにする。33はリング窓31を保持する目当て板であり目当て板33は支柱24に取り付けられた支持機構部35に前後移動可能に支持されている。目当て板33は眼鏡を掛けた状態の被検眼を測定する場合に後方へ移動する。36は目当て板33を前後方向に移動させる前後調整ノブである。また、目当て板33にはその上端を左右に移動することのできる遮蔽板37が設けられている。38は透明な部材に目盛りが付された角膜頂点位置合わせ用の目盛り板である。
基台4には視標呈示ユニット1をマニュアル移動させるための前後移動スイッチ40、被検者が測定視標を明視できなくなったときに押す応答スイッチ41、検者用操作パネル42、データの入出力を行うICカードリーダライタ43が配置されている。
【0010】
図2は操作パネル42の構成を説明する図である。
50は測定をスタートさせるスタートスイッチである。51は測定眼を選択するための測定眼切換スイッチであり、スイッチを押すごとに右眼、左眼、両眼、再び右眼の順番に切り換わり、横に配置されたLED52の点灯によりその切り換わりが示される。
53は視標呈示ユニット1の移動速度を切り換える速度切換スイッチであり、移動速度は0.2D/秒、0.4D/秒の2種類の等ディオプタ速度と、2.4cm/秒の等速度の計3種類が選択できる。移動速度の選択は、LED54のいずれが点灯しているかにより示される。
【0011】
55は測定眼の矯正の有無を入力する裸眼/矯正眼切換スイッチであり、その切換え状態はLED57が点灯しているか否かにより示される。56は補正レンズを用いた場合に後述する制御回路にデータ補正を行わせる補正レンズ切換スイッチであり、その切換え状態はLED58が点灯しているか否かにより示される。また、測定視標の測定開始位置の変更(後述する)において、補正レンズ32を被検眼眼前に配置する必要があるときは、LED58の点滅によりその旨を検者に知らせる。
【0012】
59は視標呈示ユニット1を移動して視標呈示の測定開始位置を変更するときに使用するスタート位置変更スイッチであり、60は測定開始位置を算出するためのデータの入力が有るか否かを示すLEDである。61は測定視標の位置(距離)をディジタル表示する表示部、62は測定終了スイッチである。
【0013】
以上のような構成を備える装置において、以下にその動作を図3のブロック図及び図4のフロ−チャ−トを利用して説明する。なお、ここでは他覚式眼屈折力測定装置による他覚値デ−タ、レンズメータによる眼鏡値データを使用し、初期位置にある測定視標を移動する必要がある場合の動作を中心に説明する。
【0014】
まず、被検者の他覚的な屈折力を他覚式眼屈折力測定装置80で測定し、その測定デ−タはICカードライタ81を介してICカード82に書き込み記憶する。また、被検者が眼鏡を使用しているときは、レンズメータ83により眼鏡レンズの屈折度数を測定し、その測定デ−タをICカードライタ84を介してICカード82に書き込み記憶する。
その後、検者はICカード82を装置側のICカードリーダライタ43に挿入して近点計による測定に移る。ICカード82が挿入されると、制御回路70は記憶された測定デ−タを読み込み、メモリ74に転送記憶する。メモリ74にデータが転送記憶されると、制御回路70は駆動回路を介してLED60を点灯する。これにより、検者は測定視標の測定開始位置を調整する基礎データの保存があることを知ることができる。
【0015】
次に、被検者の測定準備を行う。被検者の顔を顎載せ部20に位置させる。被検眼の位置は、目盛り板38の基準位置に被検眼の角膜頂点がくるように額当てノブ28、顎台ノブ23により調節する。また、測定眼に応じて遮蔽板37をスライドさせ、非測定眼を遮蔽する。
被検者側の準備ができたら装置側の準備を行う。検者は被検者が眼鏡を装用したまま測定を行うか、あるいは裸眼で行うかを裸眼/矯正眼切換スイッチ55で切換え入力する。また、測定眼を測定眼切換スイッチ51により選択する。スイッチ51からの選択信号が制御回路70に入力されると、制御回路70は駆動回路を介して視標呈示ユニット1に設けられたR視標用ランプ71、L視標用ランプ72または両眼視標用ランプ73を入力された信号にしたがって点灯する。また、制御回路70はパルスモ−タ7を駆動して視標呈示ユニット1を初期位置(距離40cm)に位置させる。
【0016】
測定を開始するに当たり、検者はこの初期位置で測定視標が明瞭に見ることがきるかを被検者に確認する。はっきり明視できるならば、スタートスイッチ50を押してそのまま測定を開始するが(必要に応じて速度切換スイッチ53により移動速度を切換える)、明視できない場合はスタート位置変更スイッチ59を押す。このスイッチ信号が入力されると、制御回路70はメモリ74に予め記憶した他覚値デ−タと眼鏡値デ−タに基づき、測定眼が測定視標を明視できる測定開始位置に変更するための距離算出を行う。
【0017】
視標位置変更の距離算出について説明する。制御回路70は、測定眼切換スイッチ51による測定眼の選択信号にしたがって測定眼の他覚値デ−タに基づく等価球面度数SEを、
【0018】
【数1】
Figure 0003542215
によって求め、また、測定眼の眼鏡値データに基づく等価球面度数LMSEを、
【0019】
【数2】
Figure 0003542215
によって求める。次に、得られたSE、LMSEを、
【0020】
【数3】
Figure 0003542215
の式に代入して、選択された測定眼の測定開始距離PS(cm)を得る。ただし、この数3における分母が0.50D(ディオプタ)より小さくなり、得られる距離PSが200cmを越えた場合、またはPSがマイナスとなる場合は、測定開始距離を200cmにするものとする。
【0021】
なお、数3における「0.25」の値は、他覚値デ−タと眼鏡値データとの差から求まる遠点距離に対して、0.25D(ディオプタ)に相当する距離分だけ視標を近付けさせることを意味しており、これにより被検眼が測定視標をより確実に明視できるようにしている(0.25Dは単に例示であって、これに限られるものではない)。
上記の距離算出にあたり、測定眼切換スイッチ51により両眼測定が選択されたときには、制御回路70は右眼及び左眼のそれぞれの測定開始距離PSを求め、これを比較して短い方の値を測定開始距離にとる。
【0022】
また、他覚値デ−タはあるが、裸眼測定を選択した場合や眼鏡値デ−タがない場合は、眼鏡値デ−タのLMSEを0として上記の演算を行う。
制御回路70は視標位置を変更するための測定開始距離を得たら、次にその距離が初期位置の40cmより遠いか否かを判断する。得られた距離が40cmより短い場合は、パルスモ−タ7を駆動してそのまま得られた距離の位置に視標を移動させる。40cmを越えた場合には、制御回路70はLED58を点滅点灯させる。このLED58の点滅は、視標の位置を40cmより遠くにする必要がある旨を検者に報知する意味を持つ。この旨の報知は、ブザ−等の音声手段を合わせて行うと、さらに都合が良い。検者はLED58の点滅により、測定眼が初期位置にある測定視標を視認できないのは、測定眼の近点が遠いためであることを容易に知ることができる。LED58が点滅していたら、検者は補正レンズ32を測定眼側のリング窓31に配置し、補正レンズ切換スイッチ56を押す。スイッチ56の信号が入力されると、制御回路70は得られた測定開始距離にさらに補正レンズ32による光学距離変化分の補正をかけ、補正処理された距離に相当する位置に視標呈示ユニット1を移動する。
【0023】
このように視標位置が変更されたら、検者は再度その変更位置で視標が視認できるか確認した後、スタートスイッチ50を押して測定を開始する(必要に応じて速度切換スイッチ53により移動速度を切換える)。
スタートスイッチ50が押されると、制御回路70はパルスモ−タ7を駆動して測定視標を被検眼に向けて移動させる。被検者は、向かって進んでくる測定視標が明視できなくなったら応答スイッチ41を押して答える。制御回路70は応答スイッチ41の信号を受けると、パルスモ−タ7の駆動を一旦止め、その時の停止位置(距離)をメモリ74に記憶すると共に表示部61に結果を表示した後、再び視標を先程の測定開始位置まで戻す。
【0024】
視標呈示ユニット1が測定開始位置まで戻ったら、検者は被検者に視標が視認できることを確認し、スタートスイッチ50を押して2回目の測定を実行する。このような測定を繰り返し、所定回数(例えば3回)の測定値が得られたら、その中央値を測定結果として表示部61に点滅表示する。
なお、1回目の測定が終了した後の繰り返し測定のときは、本出願人による特願平6−234425号(発明の名称 近点計)に記載したように、視標を後方に戻す距離を前の測定値に基づいて所定のディプタ距離分だけとるようにすると、測定時の視標移動時間を短くすることができ、繰り返し測定がより効率的に行うようにできる。
【0025】
測定眼を切り換える際には、測定眼切換スイッチ51により選択する。制御回路70は視標用ランプ71〜73をスイッチ信号に対応して点灯するとともに、視標呈示ユニット1を最奥の初期位置(距離40cm)に再び位置させる。視標呈示ユニット1の移動は、所定回数の測定が終了したら自動的に初期位置に位置するようにしてもよい。検者は初期位置に置かれた視標が明視できるか被検者に確認した後、前述と同様にして測定を行う。
【0026】
以上のようにしてすべての測定が終了したら測定終了スイッチ62を押す。制御回路70は測定結果をICカードリーダライタ43を駆動してICカードに書き込み記録する。測定結果はプリンタ等の出力装置を用いて出力してもよい。
以上の実施例では、測定開始位置までの測定視標の移動を装置は自動的に行なうようにしたが、算出した測定開始距離を別途表示部等に表示させ、検者がこの表示をもとに、前後移動スイッチ40を操作して測定視標を移動させてもよい。
【0027】
また、実施例ではICカード82をICカードリーダライタ43に最初に挿入して測定を行うものとして説明したが、例えば、右眼でICカードを利用せずに測定した後、次の左眼の測定時にICカードを挿入した場合でも、装置は測定対象の他覚値データ(および眼鏡値データ)があればこれ呼び出し、視標の測定開始位置の変更に利用する。
以上の実施例はさらに種々に変容が可能である。実施例における視標位置の変更が必要な場合の測定開始距離算出では、他覚値デ−タ及び眼鏡値データに基づく等価球面度数を採用したが、簡易的には球面度数のみから算出しても構わない。
【0028】
また、他覚値および眼鏡値データの入力は、ICカードに限らず、通信ケーブルで他の装置と接続することや、手動でデータを入力するようにしても良い。
さらに、補正レンズ切換の有無を示すLEDを点滅させることにより、補正レンズの挿入を促す報知手段として共用したが、別々のLED等の報知手段を用いるようにしても良い。
これらの変容も技術思想を同一にする範囲において、本発明に含まれるものである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、初期位置にある測定視標を明瞭に見ることができない被検眼の場合でも、被検眼の屈折力や眼鏡屈折力に応じて測定視標を視認できる測定開始点に容易に位置させることができるので、検者の熟練を要することなく、測定時間の短縮化、検者及び被検者の負担軽減、測定の効率化を図ることができる。
【0030】
また、測定開始点への測定視標の移動を装置が自動的に行うようにしたので、検者の操作が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である近点計の外観略図である。
【図2】実施例である近点計の操作パネルの要部構成図である。
【図3】実施例である近点計の制御系の要部構成図である。
【図4】実施例である近点計の動作を説明するためのフローチャートをの一例である。
【符号の説明】
1 視標呈示ユニット
2a、2b、2c 測定視標
7 パルスモータ
43 ICカードリーダライタ
59 スタート位置変更スイッチ
70 制御回路
80 他覚式眼屈折力測定装置
82 ICカード
83 レンズメータ

Claims (10)

  1. 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手段により移動して被検眼の近点を測定する近点計において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと被検眼の屈折矯正量との差に関するデ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき前記測定視標を明視が期待できる距離を得る距離算出手段と、該距離算出手段により求められた距離に前記測定視標を移動するように前記視標移動手段を制御する視標移動制御手段と、を有することを特徴とする近点計。
  2. 請求項1の近点計は、さらに所定の初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できないかどうかを確認する確認手段を持ち、前記視標移動制御手段は、前記初期位置に置かれた測定視標が明視できないときに前記測定視標を移動するように制御することを特徴とする近点計。
  3. 請求項1の距離算出手段は、所定の範囲を越えたときには既定の一定の距離を与えることを特徴とする近点計。
  4. 請求項1の距離算出手段が得る距離は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球面屈折力度数と柱面屈折力度数とから得られるそれぞれの等価球面度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離であることを特徴とする近点計。
  5. 請求項1の距離算出手段が算出する距離は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球面屈折力度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離であることを特徴とする近点計。
  6. 請求項1の近点計は、さらに被検眼の測定を裸眼或いは眼鏡使用の矯正のいづれで行うかを入力する裸眼・矯正入力手段を持ち、前記距離算出手段は該裸眼・矯正入力手段の入力が裸眼のときは他覚値デ−タに基づき前記測定視標が明視できる距離を算出し、入力が矯正のときは他覚値デ−タ及び眼鏡値デ−タに基づき前記測定視標が明視できる距離を算出することを特徴とする近点計。
  7. 請求項1の近点計は、さらに前記距離算出手段により算出した距離を検者に報知するための報知手段を備えることを特徴とする近点計。
  8. 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手段により移動して被検眼の近点を測定する近点計において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと被検者が装用する眼鏡レンズの屈折力を測定した眼鏡値デ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき被検眼の遠点を求め前記測定視標が明視できる距離を算出する距離算出手段と、測定時に所定の初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できないときには、該距離算出手段により求められた遠点距離の位置に前記測定視標を移動するために前記視標移動手段を駆動操作する操作手段と、有することを特徴とする近点計。
  9. 請求項1又は8のいずれかの近点計は、前記距離算出手段により算出した距離が前記測定視標の所定の初期位置より遠いか否かを判断する判断手段と、該判断手段により遠いと判断されたときは検査距離を光学的に遠方距離にするために被検眼眼前に配置する補正レンズと、を備えることを特徴とする近点計。
  10. 請求項9の近点計は、さらに補正レンズが必要である旨を検者に報知する手段を持つことを特徴とする近点計。
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