JPH09182721A - 近点計 - Google Patents

近点計

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JPH09182721A
JPH09182721A JP7352688A JP35268895A JPH09182721A JP H09182721 A JPH09182721 A JP H09182721A JP 7352688 A JP7352688 A JP 7352688A JP 35268895 A JP35268895 A JP 35268895A JP H09182721 A JPH09182721 A JP H09182721A
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基司 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定時間の短縮を図り、測定に不慣れな検者
でも効率良く測定が行える近点計を提供する。 【解決手段】 被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚
値デ−タとレンズメ−タにより測定した眼鏡レンズの眼
鏡値デ−タを、ICカ−ドを介して近点計にデ−タ入力
する。制御回路は入力されたデ−タに基づき被検眼に呈
示する測定視標を明視が期待できる距離を算出し、算出
した距離に前記測定視標を位置させるように視標移動手
段を制御する。この位置から測定視標の移動を開始さ
せ、被検眼の近点を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、視標を遠近方向に
移動させて、被検眼の近点距離を測定する近点計に関す
る。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】被検眼の近方距離での調節限界を測定す
る近点計が知られている。この装置は、被検眼に注視さ
せる測定視標を遠方方向から被検者に向かって移動さ
せ、被検者に測定視標が明視できなくなった位置を応答
させることによって、その位置を測定する。このような
測定を数回繰り返し、その測定結果の平均値や中央値を
求める等の処理を行って被検眼の近点距離を求める。
【0005】最初の測定を始める際、測定視標の位置は
遠方の所定の初期位置に置く。この位置の測定視標を被
検眼が明瞭に視認できれば、そのまま測定を開始する
が、視認できない被検眼の場合は、明瞭に視認できる位
置まで測定視標を移動してから測定を開始する。
【0006】
【0003】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、所定の初期位
置に置いた測定視標を視認できない被検眼の場合、視標
を移動調整して被検者にその見え具合を確認しながら測
定開始位置を定めなければならず、この測定開始位置の
移動調整に手間がかかるという問題があった。
【0008】また、測定視標がはっきり見えないのは、
近視によるものか、遠視や老視によるものか等一義的に
判断できないこともあるので、視標を近方へ移動し、あ
るいは補正レンズを被検眼眼前に置き光学的に遠方へ移
動したりする等、測定開始位置の調整に時間がかかる。
【0009】
【0004】このように測定開始位置の視標の位置決め
に時間を要することは、集団検診等のように多数の被検
者の測定を行う場合には、検診の流れを妨げたりするの
で、特に不利である。
【0010】また、測定に時間が要することは被検者へ
の負担も多くなり、これによる測定結果への影響も少な
くない。
【0011】さらにまた、測定視標の測定開始位置を適
切に調整するにはある程度の熟練が必要であるという問
題もあった。
【0012】本発明は、上記のような問題点に鑑み案出
されたものであり、測定時間の短縮を図り、測定に不慣
れな検者でも効率良く測定が行える近点計を提供するこ
とを技術課題とする。
【0013】
【0005】
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、以下のような構成を備えることを特徴とす
る。 (1) 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手段によ
り移動して被検眼の近点を測定する近点計において、被
検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと被検眼
の屈折矯正量との差に関するデ−タとを入力可能なデ−
タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき前記測定視標
を明視が期待できる距離を得る距離算出手段と、該距離
算出手段により求められた距離に前記測定視標を移動す
るように前記視標移動手段を制御する視標移動制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0015】
【0006】(2) (1)の近点計は、さらに所定の
初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できな
いかどうかを確認する確認手段を持ち、前記視標移動制
御手段は、前記初期位置に置かれた測定視標が明視でき
ないときに前記測定視標を移動するように制御すること
を特徴とする。
【0016】
【0007】(3) (1)の距離算出手段は、所定の
範囲を越えたときには既定の一定の距離を与えることを
特徴とする。
【0017】
【0008】(4) (1)の距離算出手段が得る距離
は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球
面屈折力度数と柱面屈折力度数とから得られるそれぞれ
の等価球面度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに
所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距
離であることを特徴とする。
【0018】
【0009】(5) (1)の距離算出手段が算出する
距離は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれ
の球面屈折力度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さら
に所定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした
距離であることを特徴とする。
【0019】
【0010】(6) (1)の近点計は、さらに被検眼
の測定を裸眼或いは眼鏡使用の矯正のいづれで行うかを
入力する裸眼・矯正入力手段を持ち、前記距離算出手段
は該裸眼・矯正入力手段の入力が裸眼のときは他覚値デ
−タに基づき前記測定視標が明視できる距離を算出し、
入力が矯正のときは他覚値デ−タ及び眼鏡値デ−タに基
づき前記測定視標が明視できる距離を算出することを特
徴とする。
【0020】
【0011】(7) (1)の近点計は、さらに前記距
離算出手段により算出した距離を検者に報知するための
報知手段を備えることを特徴とする。
【0021】
【0012】(8) 被検眼に呈示する測定視標を視標
移動手段により移動して被検眼の近点を測定する近点計
において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ
−タと被検者が装用する眼鏡レンズの屈折力を測定した
眼鏡値デ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力さ
れたデ−タに基づき被検眼の遠点を求め前記測定視標が
明視できる距離を算出する距離算出手段と、測定時に所
定の初期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視で
きないときには、該距離算出手段により求められた遠点
距離の位置に前記測定視標を移動するために前記視標移
動手段を駆動操作する操作手段と、有することを特徴と
する。
【0022】
【0013】(9) (1)又は(8)のいずれかの近
点計は、前記距離算出手段により算出した距離が前記測
定視標の所定の初期位置より遠いか否かを判断する判断
手段と、該判断手段により遠いと判断されたときは検査
距離を光学的に遠方距離にするために被検眼眼前に配置
する補正レンズと、を備えることを特徴とする。
【0023】
【0014】(10) (9)の近点計は、さらに補正
レンズが必要である旨を検者に報知する手段を持つこと
を特徴とする。
【0024】
【0015】
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に実施例である近点計の外観略図を示す。
【0026】1は被検眼に測定視標を呈示する視標呈示
ユニットである。視標呈示ユニット1の被検眼に対向す
る側には乳白色のフィルム等の視標板に描かれた3つの
測定視標2a、2b、2cが配置されている。2aは右
眼測定用、2bは左眼測定用、2cは両眼測定用の測定
視標である。各測定視標の背後にはそれぞれの測定視標
を照明する3つのランプが設けられており、各ランプの
点灯により測定視標が個別に呈示される。
【0027】3は視標呈示ユニット1を支持する移動支
基である。移動支基3は、基台4に立設する支柱5a、
5bに架設された2本のガイド軸6に沿って移動する。
視標移動機構は、支柱5aに取り付けられたパルスモー
タ7と、パルスモータ7の回転軸に設けられた駆動プー
リー8と、支柱5bに設けられた回転プーリー9と、駆
動プーリー8と回転プーリー9の間に張設されたワイヤ
ー10により構成されており、ワイヤー10は両端を移
動支基3に固定されている。この移動機構により視標呈
示ユニット1の測定視標面は、被検眼に対して40cm
の初期位置から5cmの距離まで移動する。
【0028】
【0016】11は移動支基3の後方移動の限界を検出
するセンサであり、移動限界からのパルスモ−タ7の回
転量を検知して測定視標の位置を決定する。また、図示
されてはいないが、支柱5b側にも移動支基3の前方移
動の限界を検出するセンサが設けられている。
【0029】20は被検眼を固定するための顎載せ部で
ある。21は基台4に固設された顎載せ支基、22は顎
載せ支基21に対して上下動可能な顎台、23は顎台2
2を上下動させる顎台ノブである。24は顎載せ支基2
1に垂設された2本の支柱であり、その上端には額当て
支基25が架設されている。額当て支基25には取り付
け板26により前後移動可能な額当て27が取り付けら
れている。28は額当て27を前後移動させる額当て調
整ノブである。
【0030】
【0017】30は非測定眼の遮蔽を行うとともに近点
が遠い被検眼に対して補正レンズを配置するための目当
てユニットである。31は被検眼が覗くリング窓であ
り、リング窓31には補正レンズ32を受けるための図
示なき補正レンズ受け部が形成されている。補正レンズ
は+2.0D(ディオプタ)のものを使用し、検査距離
を5.5cm〜200cmにする。33はリング窓31
を保持する目当て板であり目当て板33は支柱24に取
り付けられた支持機構部35に前後移動可能に支持され
ている。目当て板33は眼鏡を掛けた状態の被検眼を測
定する場合に後方へ移動する。36は目当て板33を前
後方向に移動させる前後調整ノブである。また、目当て
板33にはその上端を左右に移動することのできる遮蔽
板37が設けられている。38は透明な部材に目盛りが
付された角膜頂点位置合わせ用の目盛り板である。
【0031】基台4には視標呈示ユニット1をマニュア
ル移動させるための前後移動スイッチ40、被検者が測
定視標を明視できなくなったときに押す応答スイッチ4
1、検者用操作パネル42、データの入出力を行うIC
カードリーダライタ43が配置されている。
【0032】
【0018】図2は操作パネル42の構成を説明する図
である。
【0033】50は測定をスタートさせるスタートスイ
ッチである。51は測定眼を選択するための測定眼切換
スイッチであり、スイッチを押すごとに右眼、左眼、両
眼、再び右眼の順番に切り換わり、横に配置されたLE
D52の点灯によりその切り換わりが示される。
【0034】53は視標呈示ユニット1の移動速度を切
り換える速度切換スイッチであり、移動速度は0.2D
/秒、0.4D/秒の2種類の等ディオプタ速度と、
2.4cm/秒の等速度の計3種類が選択できる。移動
速度の選択は、LED54のいずれが点灯しているかに
より示される。
【0035】
【0019】55は測定眼の矯正の有無を入力する裸眼
/矯正眼切換スイッチであり、その切換え状態はLED
57が点灯しているか否かにより示される。56は補正
レンズを用いた場合に後述する制御回路にデータ補正を
行わせる補正レンズ切換スイッチであり、その切換え状
態はLED58が点灯しているか否かにより示される。
また、測定視標の測定開始位置の変更(後述する)にお
いて、補正レンズ32を被検眼眼前に配置する必要があ
るときは、LED58の点滅によりその旨を検者に知ら
せる。
【0036】59は視標呈示ユニット1を移動して視標
呈示の測定開始位置を変更するときに使用するスタート
位置変更スイッチであり、60は測定開始位置を算出す
るためのデータの入力が有るか否かを示すLEDであ
る。61は測定視標の位置(距離)をディジタル表示す
る表示部、62は測定終了スイッチである。
【0037】
【0020】以上のような構成を備える装置において、
以下にその動作を図3のブロック図及び図4のフロ−チ
ャ−トを利用して説明する。なお、ここでは他覚式眼屈
折力測定装置による他覚値デ−タ、レンズメータによる
眼鏡値データを使用し、初期位置にある測定視標を移動
する必要がある場合の動作を中心に説明する。
【0038】まず、被検者の他覚的な屈折力を他覚式眼
屈折力測定装置80で測定し、その測定デ−タはICカ
ードライタ81を介してICカード82に書き込み記憶
する。また、被検者が眼鏡を使用しているときは、レン
ズメータ83により眼鏡レンズの屈折度数を測定し、そ
の測定デ−タをICカードライタ84を介してICカー
ド82に書き込み記憶する。
【0039】その後、検者はICカード82を装置側の
ICカードリーダライタ43に挿入して近点計による測
定に移る。ICカード82が挿入されると、制御回路7
0は記憶された測定デ−タを読み込み、メモリ74に転
送記憶する。メモリ74にデータが転送記憶されると、
制御回路70は駆動回路を介してLED60を点灯す
る。これにより、検者は測定視標の測定開始位置を調整
する基礎データの保存があることを知ることができる。
【0040】
【0021】次に、被検者の測定準備を行う。被検者の
顔を顎載せ部20に位置させる。被検眼の位置は、目盛
り板38の基準位置に被検眼の角膜頂点がくるように額
当てノブ28、顎台ノブ23により調節する。また、測
定眼に応じて遮蔽板37をスライドさせ、非測定眼を遮
蔽する。
【0041】被検者側の準備ができたら装置側の準備を
行う。検者は被検者が眼鏡を装用したまま測定を行う
か、あるいは裸眼で行うかを裸眼/矯正眼切換スイッチ
55で切換え入力する。また、測定眼を測定眼切換スイ
ッチ51により選択する。スイッチ51からの選択信号
が制御回路70に入力されると、制御回路70は駆動回
路を介して視標呈示ユニット1に設けられたR視標用ラ
ンプ71、L視標用ランプ72または両眼視標用ランプ
73を入力された信号にしたがって点灯する。また、制
御回路70はパルスモ−タ7を駆動して視標呈示ユニッ
ト1を初期位置(距離40cm)に位置させる。
【0042】
【0022】測定を開始するに当たり、検者はこの初期
位置で測定視標が明瞭に見ることがきるかを被検者に確
認する。はっきり明視できるならば、スタートスイッチ
50を押してそのまま測定を開始するが(必要に応じて
速度切換スイッチ53により移動速度を切換える)、明
視できない場合はスタート位置変更スイッチ59を押
す。このスイッチ信号が入力されると、制御回路70は
メモリ74に予め記憶した他覚値デ−タと眼鏡値デ−タ
に基づき、測定眼が測定視標を明視できる測定開始位置
に変更するための距離算出を行う。
【0043】
【0023】視標位置変更の距離算出について説明す
る。制御回路70は、測定眼切換スイッチ51による測
定眼の選択信号にしたがって測定眼の他覚値デ−タに基
づく等価球面度数SEを、
【0044】
【数1】 によって求め、また、測定眼の眼鏡値データに基づく等
価球面度数LMSEを、
【0045】
【数2】 によって求める。次に、得られたSE、LMSEを、
【0046】
【数3】 の式に代入して、選択された測定眼の測定開始距離PS
(cm)を得る。ただし、この数3における分母が0.
50D(ディオプタ)より小さくなり、得られる距離P
S が200cmを越えた場合、またはPS がマイナスと
なる場合は、測定開始距離を200cmにするものとす
る。
【0047】
【0024】なお、数3における「0.25」の値は、
他覚値デ−タと眼鏡値データとの差から求まる遠点距離
に対して、0.25D(ディオプタ)に相当する距離分
だけ視標を近付けさせることを意味しており、これによ
り被検眼が測定視標をより確実に明視できるようにして
いる(0.25Dは単に例示であって、これに限られる
ものではない)。
【0048】上記の距離算出にあたり、測定眼切換スイ
ッチ51により両眼測定が選択されたときには、制御回
路70は右眼及び左眼のそれぞれの測定開始距離PS
求め、これを比較して短い方の値を測定開始距離にと
る。
【0049】また、他覚値デ−タはあるが、裸眼測定を
選択した場合や眼鏡値デ−タがない場合は、眼鏡値デ−
タのLMSEを0として上記の演算を行う。
【0050】
【0025】制御回路70は視標位置を変更するための
測定開始距離を得たら、次にその距離が初期位置の40
cmより遠いか否かを判断する。得られた距離が40c
mより短い場合は、パルスモ−タ7を駆動してそのまま
得られた距離の位置に視標を移動させる。40cmを越
えた場合には、制御回路70はLED58を点滅点灯さ
せる。このLED58の点滅は、視標の位置を40cm
より遠くにする必要がある旨を検者に報知する意味を持
つ。この旨の報知は、ブザ−等の音声手段を合わせて行
うと、さらに都合が良い。検者はLED58の点滅によ
り、測定眼が初期位置にある測定視標を視認できないの
は、測定眼の近点が遠いためであることを容易に知るこ
とができる。LED58が点滅していたら、検者は補正
レンズ32を測定眼側のリング窓31に配置し、補正レ
ンズ切換スイッチ56を押す。スイッチ56の信号が入
力されると、制御回路70は得られた測定開始距離にさ
らに補正レンズ32による光学距離変化分の補正をか
け、補正処理された距離に相当する位置に視標呈示ユニ
ット1を移動する。
【0051】
【0026】このように視標位置が変更されたら、検者
は再度その変更位置で視標が視認できるか確認した後、
スタートスイッチ50を押して測定を開始する(必要に
応じて速度切換スイッチ53により移動速度を切換え
る)。
【0052】スタートスイッチ50が押されると、制御
回路70はパルスモ−タ7を駆動して測定視標を被検眼
に向けて移動させる。被検者は、向かって進んでくる測
定視標が明視できなくなったら応答スイッチ41を押し
て答える。制御回路70は応答スイッチ41の信号を受
けると、パルスモ−タ7の駆動を一旦止め、その時の停
止位置(距離)をメモリ74に記憶すると共に表示部6
1に結果を表示した後、再び視標を先程の測定開始位置
まで戻す。
【0053】
【0027】視標呈示ユニット1が測定開始位置まで戻
ったら、検者は被検者に視標が視認できることを確認
し、スタートスイッチ50を押して2回目の測定を実行
する。このような測定を繰り返し、所定回数(例えば3
回)の測定値が得られたら、その中央値を測定結果とし
て表示部61に点滅表示する。
【0054】なお、1回目の測定が終了した後の繰り返
し測定のときは、本出願人による特願平6−23442
5号(発明の名称 近点計)に記載したように、視標を
後方に戻す距離を前の測定値に基づいて所定のディプタ
距離分だけとるようにすると、測定時の視標移動時間を
短くすることができ、繰り返し測定がより効率的に行う
ようにできる。
【0055】
【0028】測定眼を切り換える際には、測定眼切換ス
イッチ51により選択する。制御回路70は視標用ラン
プ71〜73をスイッチ信号に対応して点灯するととも
に、視標呈示ユニット1を最奥の初期位置(距離40c
m)に再び位置させる。視標呈示ユニット1の移動は、
所定回数の測定が終了したら自動的に初期位置に位置す
るようにしてもよい。検者は初期位置に置かれた視標が
明視できるか被検者に確認した後、前述と同様にして測
定を行う。
【0056】
【0029】以上のようにしてすべての測定が終了した
ら測定終了スイッチ62を押す。制御回路70は測定結
果をICカードリーダライタ43を駆動してICカード
に書き込み記録する。測定結果はプリンタ等の出力装置
を用いて出力してもよい。
【0057】以上の実施例では、測定開始位置までの測
定視標の移動を装置は自動的に行なうようにしたが、算
出した測定開始距離を別途表示部等に表示させ、検者が
この表示をもとに、前後移動スイッチ40を操作して測
定視標を移動させてもよい。
【0058】また、実施例ではICカード82をICカ
ードリーダライタ43に最初に挿入して測定を行うもの
として説明したが、例えば、右眼でICカードを利用せ
ずに測定した後、次の左眼の測定時にICカードを挿入
した場合でも、装置は測定対象の他覚値データ(および
眼鏡値データ)があればこれ呼び出し、視標の測定開始
位置の変更に利用する。
【0059】
【0030】以上の実施例はさらに種々に変容が可能で
ある。実施例における視標位置の変更が必要な場合の測
定開始距離算出では、他覚値デ−タ及び眼鏡値データに
基づく等価球面度数を採用したが、簡易的には球面度数
のみから算出しても構わない。
【0060】また、他覚値および眼鏡値データの入力
は、ICカードに限らず、通信ケーブルで他の装置と接
続することや、手動でデータを入力するようにしても良
い。
【0061】さらに、補正レンズ切換の有無を示すLE
Dを点滅させることにより、補正レンズの挿入を促す報
知手段として共用したが、別々のLED等の報知手段を
用いるようにしても良い。
【0062】これらの変容も技術思想を同一にする範囲
において、本発明に含まれるものである。
【0063】
【0031】
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
初期位置にある測定視標を明瞭に見ることができない被
検眼の場合でも、被検眼の屈折力や眼鏡屈折力に応じて
測定視標を視認できる測定開始点に容易に位置させるこ
とができるので、検者の熟練を要することなく、測定時
間の短縮化、検者及び被検者の負担軽減、測定の効率化
を図ることができる。
【0065】また、測定開始点への測定視標の移動を装
置が自動的に行うようにしたので、検者の操作が簡略化
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である近点計の外観略図である。
【図2】実施例である近点計の操作パネルの要部構成図
である。
【図3】実施例である近点計の制御系の要部構成図であ
る。
【図4】実施例である近点計の動作を説明するためのフ
ローチャートをの一例である。
【符号の説明】
1 視標呈示ユニット 2a、2b、2c 測定視標 7 パルスモータ 43 ICカードリーダライタ 59 スタート位置変更スイッチ 70 制御回路 80 他覚式眼屈折力測定装置 82 ICカード 83 レンズメータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手
    段により移動して被検眼の近点を測定する近点計におい
    て、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと
    被検眼の屈折矯正量との差に関するデ−タとを入力可能
    なデ−タ入力手段と、入力されたデ−タに基づき前記測
    定視標を明視が期待できる距離を得る距離算出手段と、
    該距離算出手段により求められた距離に前記測定視標を
    移動するように前記視標移動手段を制御する視標移動制
    御手段と、を有することを特徴とする近点計。
  2. 【請求項2】 請求項1の近点計は、さらに所定の初期
    位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できないか
    どうかを確認する確認手段を持ち、前記視標移動制御手
    段は、前記初期位置に置かれた測定視標が明視できない
    ときに前記測定視標を移動するように制御することを特
    徴とする近点計。
  3. 【請求項3】 請求項1の距離算出手段は、所定の範囲
    を越えたときには既定の一定の距離を与えることを特徴
    とする近点計。
  4. 【請求項4】 請求項1の距離算出手段が得る距離は、
    他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球面屈
    折力度数と柱面屈折力度数とから得られるそれぞれの等
    価球面度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所定
    のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離で
    あることを特徴とする近点計。
  5. 【請求項5】 請求項1の距離算出手段が算出する距離
    は、他覚値デ−タ及び眼鏡値データからのそれぞれの球
    面屈折力度数に基づいて被検眼の遠点を求め、さらに所
    定のディオプタ分に相当する距離分だけ近方にした距離
    であることを特徴とする近点計。
  6. 【請求項6】 請求項1の近点計は、さらに被検眼の測
    定を裸眼或いは眼鏡使用の矯正のいづれで行うかを入力
    する裸眼・矯正入力手段を持ち、前記距離算出手段は該
    裸眼・矯正入力手段の入力が裸眼のときは他覚値デ−タ
    に基づき前記測定視標が明視できる距離を算出し、入力
    が矯正のときは他覚値デ−タ及び眼鏡値デ−タに基づき
    前記測定視標が明視できる距離を算出することを特徴と
    する近点計。
  7. 【請求項7】 請求項1の近点計は、さらに前記距離算
    出手段により算出した距離を検者に報知するための報知
    手段を備えることを特徴とする近点計。
  8. 【請求項8】 被検眼に呈示する測定視標を視標移動手
    段により移動して被検眼の近点を測定する近点計におい
    て、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値デ−タと
    被検者が装用する眼鏡レンズの屈折力を測定した眼鏡値
    デ−タとを入力可能なデ−タ入力手段と、入力されたデ
    −タに基づき被検眼の遠点を求め前記測定視標が明視で
    きる距離を算出する距離算出手段と、測定時に所定の初
    期位置に置かれた前記測定視標を被検眼が明視できない
    ときには、該距離算出手段により求められた遠点距離の
    位置に前記測定視標を移動するために前記視標移動手段
    を駆動操作する操作手段と、有することを特徴とする近
    点計。
  9. 【請求項9】 請求項1又は8のいずれかの近点計は、
    前記距離算出手段により算出した距離が前記測定視標の
    所定の初期位置より遠いか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段により遠いと判断されたときは検査距離を光
    学的に遠方距離にするために被検眼眼前に配置する補正
    レンズと、を備えることを特徴とする近点計。
  10. 【請求項10】 請求項9の近点計は、さらに補正レン
    ズが必要である旨を検者に報知する手段を持つことを特
    徴とする近点計。
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