JP3580996B2 - 検眼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は被検眼の屈折力を検査する検眼装置に関する。
【0002】
【従来技術】
被検眼の屈折異常を矯正する眼鏡レンズやコンタクトレンズを処方するための検眼においては、通常、自覚検査に先立ち被検者の裸眼視力や前眼鏡視力を検査する。検査は右眼、左眼、両眼とそれぞれ検査視標を呈示し、これを判読できるか否かにより行う。従来、検査視標の呈示は被検者に視標の見え具合を尋ねたりして初期呈示する視力値視標の目安をつけるか、適当な値から始めていたので、その値が本来の裸眼視力値や前眼鏡視力値とかけ離れていると、検査時間が長引くことがあった。
【0003】
この対応として、最近では、他覚式眼屈折力測定装置の他覚値データや、レンズメータによる前眼鏡値データに基づいて、被検眼の裸眼視力値、前眼鏡での視力値を予測し、その予測視力値の検査視標を始めに呈示することにより検査時間を短くできるものが案出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の装置における視力値の予測は、一般的な相互関係に基づいて作成された固定的なテーブルにより行っているため、人種や地域、環境の違いによって予測視力値と実測視力値の間に大きな誤差が生じる可能性があり、常に的確な検査視標を呈示して検査時間を短縮できるとは限らない。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑み、他覚値データや前眼鏡値データに基づく予測視力値の精度を向上させ、より検査時間を短縮できる検眼装置を提供することを技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0007】
(1) 検査視標を呈示して被検眼を検査する検眼装置において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値データを入力する第1入力手段と、入力された他覚測定データに基づいて予測される裸眼視力値を得る視力値予測手段と、該視力値予測手段により得られた予測視力値に基づいて定められた視力値を持つ検査視標を裸眼視力検査を開始するときに呈示する視標呈示手段と、実測の裸眼視力値データを入力する第2入力手段と、多数の被検眼について前記第1及び第2入力手段により入力された他覚値データと実測の裸眼視力値データとを対応させて記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータを統計処理することにより前記視力値予測手段が得る予測視力値を修正する予測視力値修正手段と、を備えること特徴とする。
【0008】
(2) (1)の検眼装置において、前記視力値予測手段は他覚値データに対応させた予測視力値のテーブルを持ち、前記予測視力値修正手段は前記テーブルの予測視力値を書き換えることを特徴とする。
【0009】
(3) (1)の予測視力値修正手段は、統計処理による屈折値ごとの視力値群からデータ件数の多いものを予測視力値として修正することを特徴とする。
【0010】
(4) (1)の予測視力値修正手段は、前記他覚値データの球面度数と乱視度数の各値に対する前記実測視力値のデータ件数の統計結果に基づいて予測視力値を修正することを特徴とする。
【0011】
(5) (1)の予測視力値修正手段は、他覚値データに対応させた各実測視力値の件数と総件数とに基づき予測視力値を修正する演算式を持つことを特徴とする。
【0012】
(6) (1)の検眼装置は、測定用指標を被検眼眼底に投影し、眼底の投影指標像を受光手段で検出することに基づいて眼屈折力を他覚的に測定する他覚的測定手段を備える自動眼屈折力測定装置であることを特徴とする。
【0013】
(7) 検査視標を呈示して被検眼を検査する検眼装置において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚測定データ及び前眼鏡データを入力する第1入力手段と、入力した両データの比較から求められる残留度数に基づいて予測される視力値を得る視力値予測手段と、該視力値予測手段により得られた予測視力値の視標を前眼鏡視力検査を開始するときに呈示する呈示手段と、実測の前眼鏡視力値を入力する第2入力手段と、多数の被検眼について前記第1入力手段による両データの比較から求まる残留度数と第2入力手段により入力された実測視力値とを対応させて記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータを統計処理することにより前記視力値予測手段による予測視力値を修正する予測視力値修正手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は実施例である検眼装置の全体構成を示す外観図である。検眼装置100は次の構成を備える。1は被検者と検者の間に配置される検眼テーブル、2は自覚式屈折力測定装置である。自覚式屈折力測定装置2は、種々の光学素子を検眼窓11に電動で切り換え配置する左右一対のレンズユニット10と、左右のレンズユニット10を吊り下げる吊り下げ部12を備える。13は吊り下げ部12に取り付けられた近点棒に保持された近用視力表である(遠用検査のときは眼前から取り除かれる)。
【0015】
3は測定用指標を被検眼眼底に投影し、眼底の投影指標像を受光手段で検出することに基づいて眼屈折力を測定する他覚式眼屈折力測定装置である。他覚式眼屈折力測定装置3は検眼テーブル1上をスライド可能な移動トレイに載置されており、他覚検査のときには検眼テーブル1の中央位置にスライドさせて測定を実行する。
【0016】
4は検査視標を呈示する投影式の視標呈示装置である。5は自覚式屈折力測定装置2及び投影式視標呈示装置4を操作するためのコントローラ、6は各装置の通信中継を行うリレーユニットである。また、リレーユニット6には図示なきレンズメータが接続される。
【0017】
図2はコントローラ5を上から見た図である。30は検眼情報を表示する液晶のディスプレイである。31はスイッチ部であり、ディスプレイ30の表示画面をメニュー画面に切り換えてパラメータの設定等を行うときに使用するスイッチを持つ設定切換えスイッチ群32、視標呈示装置4に呈示させる視標を切り換える視標スイッチ群33、呈示視標に必要なマスクをかけるマスクスイッチ群34、プログラム検眼を実行するスタートスイッチ35、プログラム検眼の検査段階を次のものに進める送りスイッチ36、変更する測定データ等のモードを指定する変更モード指定スイッチ群37、データを入力する際のモード又は測定するモードを指定する入力データ指定スイッチ群38、他覚式眼屈折力測定装置やレンズメータ等からのデータを入力するときに使用するデータ入力スイッチ39、プリントスイッチ40、測定眼指定スイッチ41、測定値の変更や数値入力のときに使用するダイヤルスイッチ42、等の種々のスイッチが設けられている。
【0018】
図3は装置の制御を説明するためのブロック図である。コントローラ5のスイッチ部31からのスイッチ信号は、所定の処理が施された後にマイクロコンピュータ回路50に入力される。マイクロコンピュータ回路50には検眼プログラム等の制御プログラムを記憶したメモリ51と測定データ等を記憶するメモリ52が接続されている。メモリ52には他覚値データと対応させて実際に測定して得られた視力値のデータが記憶される。マイクロコンピュータ回路50はスイッチ信号をメモリ51に記憶された制御プログラムに基づき各種データに変換したり演算処理を行い、表示回路53を介してディスプレイ30の画面を制御する。また、変換信号をリレーユニット6のマイクロコンピュータ回路55に入力する。マイクロコンピュータ回路55は、屈折力に関するデータを自覚式屈折力検査装置2に、視標に関するデータを視標呈示装置4に送る。
【0019】
屈折力に関するデータを受けた自覚式屈折力検査装置2のマイクロコンピュータ回路60は、駆動回路61を介してモータ62を駆動し、弱球面ディスク63、強球面ディスク64、補助レンズディスク65、クロスシリンダーディスク66等を回転させ、所定の光学系を検査窓に配置する。また、マイクロコンピュータ回路60はレンズユニット10のスライドと煽りに関する信号を受けると、駆動モータ204、207を駆動する。
【0020】
視標に関するデータを受けた視標呈示装置4のマイクロコンピュータ回路70は、視標投影用のランプ72を点灯すると共に、駆動回路73を介しモータ74を駆動し、視標が描かれた視標ディスク75、マスクディスク76を回転して所定の検査視標を被検眼の前方に置かれた図示なきスクリーンに投影する。
【0021】
マイクロコンピュータ回路55には他覚式眼屈折力測定装置3やレンズメータ9が接続され、送られてくる測定データをメモリ56に格納する。コントローラ5側のマイクロコンピュータ回路50から読み出し指令信号が入力されると、マイクロコンピュータ回路55は指定された測定データをメモリ56から読み出し、コントローラ5側に転送する。57は測定結果を出力するプリンタであり、58はその駆動回路である。
【0022】
以上のような構成の装置において、その動作を以下に説明する。まず、一人の被検者の検眼について、検査項目及び検眼手順が設定された検眼プログラムを使用した動作を説明する(図4参照)。
【0023】
検査に際し、設定切換えスイッチ群32のスイッチを操作して必要なパラメータ設定や被検者の年齢等の問診情報を入力する。その後、スタートスイッチ35を押して検眼プログラムを実行する。
【0024】
<他覚値データの入力>
検眼プログラムをスタートすると、ディスプレイ30には他覚式眼屈折力測定装置3による測定データの入力を促すメッセージが表示されるので、予め他覚式眼屈折力測定装置3を使用して測定した他覚値データを入力する。S値(球面度数)、C値(乱視度数)、A値(乱視軸角度)の他覚値データは、他覚式眼屈折力測定装置3のプリントスイッチを押すことにより、リレーユニット6のマイクロコンピュータ回路55を介してメモリ56に記憶される。その後、コントロ−ラ5のデータ入力スイッチ39を押し、続いて入力データ指定スイッチ群38の他覚スイッチを押すことにより、メモリ56に記憶された他覚値データがコントローラ5側のメモリ52の他覚値メモリエリアに転送記憶される。なお、他覚値データの入力は通信によるデータ転送の他、変更モ−ド指定スイッチ群37とダイヤルスイッチ42等の操作により手入力で行ってもよい。
【0025】
<裸眼視力検査>
他覚値データの入力が完了すると、他覚値データは自動的に自覚値メモリエリアにコピーされ、図5に示す画面例の左右表示部81にはコピーされた1つ前のデータ(自覚値データ=他覚値データ)が表示され、裸眼視力が検査できる状態になる。
【0026】
本装置は他覚値データに基づいて予測される裸眼視力値を算出するプログラムを有しており、マイクロコンピュータ回路50は裸眼視力検査の開始時には算出した予測視力値を持つ検査視標を視標呈示装置4に呈示させるように動作信号を発信する。裸眼視力値の予測は、予めメモリ51に初期記憶されている屈折力値による視力値テーブルA(図6)、年齢による調節力値テーブルB(図7)に基づいて行う。なお、C値はマイナス読みとする。
【0027】
他覚値データのS値が0又はマイナス、つまり正視又は近視の場合、近視裸眼視力値の予測は視力値テーブルAに基づいて予測される。マイクロコンピュータ回路50は他覚値データのS値、C値より等価球面度数SEを算出し、算出した等価球面度数を屈折力値として視力値テーブルAに適用して裸眼視力値を予測する。
【0028】
他覚値データのS値がプラス、つまり遠視の場合には調節力の影響が大きいため、年齢に対する調節力値を加味して予測裸眼視力値を得る。まず、年齢に対する調節力値は問診時に入力された年齢から調節力値テーブルBに基づいて求め、この値から他覚値データのS値、C値により算出される等価球面度数を減じる。そして、その値を屈折力値として視力値テーブルAに当てはめて予測視力値を得る。屈折力値が0又はプラスのときは、調節力が足りるものとして予測視力値を1.0とする。
【0029】
マイクロコンピュータ回路50は予測裸眼視力値が得られたら、その視力値を持つ検査視標を初期値として呈示するようにマイクロコンピュータ回路55を経由して視標呈示装置4に動作信号を送信する。中央表示部80のVA欄には予測される裸眼視力値が表示され、中央表示部80の下の操作説明エリア82には現在呈示している視標図柄83が表示される。検者は被検者の応答を得てマスクスイッチ群34のスイッチ34a,34bで視標にマスクをかけ、呈示視標を変更することにより実測の裸眼視力値を得て、その入力を行う。同様に左眼及び両眼の裸眼視力検査を行い、実測の裸眼視力値を得る。得られた実測裸眼視力値は他覚値データと対応づけられてメモリ52に記憶される。
【0030】
<眼鏡データ入力>
両眼の裸眼視力が入力できたら、送りスイッチ36を押して次の検査項目に進める。ディスプレイ30には眼鏡の有無(コンタクトレンズも含む)を確認する旨のメッセージが表示されるので、その指示に従いレンズメータ9で測定した眼鏡度数のデータを入力する。眼鏡度数データはレンズメータ9からメモリ56に転送にされて記憶された後、入力スイッチ39、スイッチ群38の眼鏡スイッチを押すことによりメモリ52の前眼鏡メモリエリアに記憶される。なお、検査を始める前に予め眼鏡度数を入力しておくこともできる。
【0031】
<眼鏡視力検査>
眼鏡度数データの入力ができると、ディスプレイ30の画面は右眼の眼鏡視力確認検査モードに切り換わる。自覚式屈折力検査装置2の検査窓には、眼鏡度数データに相応した光学系が配置されるので、自覚式屈折力検査装置2を被検者の眼前に配置して検査することもできる。中央表示部80の右眼のVA欄には、他覚値データと眼鏡度数データとの差による残留度数に基づいた予測視力値が表示され、視標呈示装置4にはその視力値を持つ検査視標を呈示するように信号が発せられる。
【0032】
前眼鏡視力値の予測は裸眼視力値の予測と同じように行われるが、他覚値データ及び前眼鏡値データより得られる残留度数に基づいて視力値テーブルより予測視力値が得られる。本実施例においては、他覚値データから前眼鏡値データのS値、C値を各々に減じ、減じたS値、C値から算出した等価球面残留度数に基づいて前眼鏡視力値の予測を行う。
【0033】
被検者の応答に基づいてスイッチ34a,34bで呈示される検査視標を切換えることにより視力値を得て、その値が入力される。左眼、両眼も同様に検査を行うと裸眼視力検査のときと同様に視力値が入力される。
【0034】
前眼鏡視力値が入力されると、裸眼視力値の場合と同様に実測視力値データと残留度数データは、今後の視力値予測に参酌されるデータの1つとしてメモリ52に記憶される。
【0035】
<自覚値検査>
眼鏡視力検査ができたら、検眼プログラムの検査手順に従い、処方値を求める自覚検査を行う(図4参照)。この自覚検査も基本的に送りスイッチ36を押すことにより、マイクロコンピュ−タ回路50から自覚式屈折力検査装置2及び視標呈示装置4に検査に必要な動作信号が発せられ、順次検査が進められるようになっている(自覚検査の詳細は、本出願人による特願平8−192839号を参照されたい)。
【0036】
以上のような検眼を多数の被検者に対して行うことにより、他覚値データに対する実測の裸眼視力値、前眼鏡度数と他覚値データから求まる残留度数に対する実測の前眼鏡視力値がメモリ52に蓄積されていく。この蓄積される多数のデータを統計処理することにより、前述の他覚値データに対して予測される裸眼視力値、他覚値データと前眼鏡度数データの比較から求まる残留度数に対して予測される前眼鏡視力値の精度を高めることができる。
【0037】
統計処理は等価球面度数(屈折力値)ごとに記憶された実測値データのデータ件数に基づいて行う。例えば、ある程度の件数(1000件とか10000件)のデータが集まった時点で、図6に示した初期テーブルAの予想視力値を修正する。図8の実測値データ件数テーブルで示すように、他覚値データによる等価球面度数SEの−3.00Dに対する実測視力値データが、0.3で40件、0.2で120件、0.1で80件あった場合、データ件数が最も多い0.2を予測視力値として判断することができる。予め記憶されている視力値テーブルAでの予測視力値は0.1となるが、実測値データに基づいて視力値テーブルを修正し、修正された視力値テーブルにより視力値を予測することによって、より精度の高い視力値を予測することができる。実測値データのデータ件数が同数程度の視力値がある場合には、弱い方の視力値を予測視力値として参酌するように予め決めておくと、検眼をスムーズに行うことができる。
【0038】
また、多数の件数が集まった時点で修正するのではなく、初期テーブルAで設定した視力値のところを予め1000件というように重みを付けておく。そして実測値のデータが得られる毎に、等価球面度数SEに対して次のような演算を行い、修正の予測視力値を得る。
【数1】
【0039】
例えば、等価球面度数SEの−3.00Dに対する実測視力値データが、0.1で最初の1000件を含めて1500件、0.2で2000件、0.3で500件となった場合、上記式による修正VAは0.175と算出されるので、これを検査視標の視力値に対応させるように、視標テーブルA−3.00Dに対する予測視力値は0.2と書き換えられる。(これは、データが1件づつ蓄積される毎に予測視力値が計算され、修正VAが0.15に達したところで呈示視力値を0.2と修正する。)
【0040】
その他、統計処理に関しては公知の種々の演算を用いて処理することが可能であるが、蓄積された実測値データの数が少数の場合には誤差の大きな視力値を予測する可能性が高いため、一定のデータ数が蓄積されるまでは予め記憶された初期の視力値テーブルAにより予測するようにしてもよい。
【0041】
なお、実測値データに基づく予測値が隣合う(前後する)ディオプターの予測視力値と大きく異なる値を示す場合には、例外的なデータとして予測値を隣合うディオプターの視力値データに合わせるように補正するか、あるいは大きく異なる値の実測値データを参酌しないようにして、整合性をとるようにする。
【0042】
また、上述した本実施例においては、等価球面度数(あるいは等価球面残留度数)に基づいて視力値テーブルより視力値を予測したが、S値とC値をパラメータとして視力値マトリクスを作成し、視力値マトリクスによってさらに細分化された視力値を他覚値データ、前眼鏡値データのS値、C値を統計処理した結果に基づき予測するようにしてもよい(図9参照)。
【0043】
さらに、乱視軸(A値)を予測視力値に反映させるために、直乱視(0〜15°,165〜180°)、倒乱視(75〜105°)、斜乱視(16〜74°,106〜164°)の場合について、それぞれの視力値テーブル(視力値マトリクス)を設けてもよい。
【0044】
以上は1台の検眼装置100内で行うようにしたが、図10のように、各店舗に配置された多数の検眼装置100で得られたデータ(他覚値データ、実測の裸眼視力値データ及び前眼鏡視力値データ)をホストコンピュータ110に送信し、ホストコンピュータ110側で統計処理することもできる。ホストコンピュータ110は統計処理により視力値テーブルを修正し、各検眼装置100にフィードバックする。この場合、短い期間でより多くの被検眼のデータを収集することができ、さらに予測の精度を向上できる。
なお、実施例ではシステムユニット的な検眼装置について説明を行ってきたが、他覚式眼屈折力測定装置3に視標呈示機構と自覚測定機能を付加した自動眼屈折力測定装置(特開平9−122076号等を参照)に応用できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、他覚測定データに基づく裸眼視力値や前眼鏡による視力値の予測精度を向上することができる。これにより、検査時間をさらに短縮でき、被検者の疲労の軽減と検査結果の信頼性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例である検眼装置の全体構成を示す外観略図である。
【図2】コントローラの上方視図である。
【図3】実施例である検眼装置の制御系要部図である。
【図4】実施例の検眼プログラムのフローチャート図である。
【図5】裸眼視力開始時の画面例を示す図である。
【図6】近視度数による視力値テーブルAを示す図である。
【図7】年齢による調節力値テーブルBを示す図である。
【図8】屈折力と視力値に基づく実測値データ件数のテーブルを示す図である。
【図9】S値とC値に基づく視力値マトリクスを示す図である。
【図10】多数の検眼装置によるネットワークに関する説明図である。
【符号の説明】
2 自覚式屈折力測定装置
3 他覚式眼屈折力測定装置
4 視標呈示装置
5 コントローラ
9 レンズメータ
50 マイクロコンピュータ回路
51、52 メモリ
Claims (7)
- 検査視標を呈示して被検眼を検査する検眼装置において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚値データを入力する第1入力手段と、入力された他覚測定データに基づいて予測される裸眼視力値を得る視力値予測手段と、該視力値予測手段により得られた予測視力値に基づいて定められた視力値を持つ検査視標を裸眼視力検査を開始するときに呈示する視標呈示手段と、実測の裸眼視力値データを入力する第2入力手段と、多数の被検眼について前記第1及び第2入力手段により入力された他覚値データと実測の裸眼視力値データとを対応させて記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータを統計処理することにより前記視力値予測手段が得る予測視力値を修正する予測視力値修正手段と、を備えること特徴とする検眼装置。
- 請求項1の検眼装置において、前記視力値予測手段は他覚値データに対応させた予測視力値のテーブルを持ち、前記予測視力値修正手段は前記テーブルの予測視力値を書き換えることを特徴とする検眼装置。
- 請求項1の予測視力値修正手段は、統計処理による屈折値ごとの視力値群からデータ件数の多いものを予測視力値として修正することを特徴とする検眼装置。
- 請求項1の予測視力値修正手段は、前記他覚値データの球面度数と乱視度数の各値に対する前記実測視力値のデータ件数の統計結果に基づいて予測視力値を修正することを特徴とする検眼装置。
- 請求項1の予測視力値修正手段は、他覚値データに対応させた各実測視力値の件数と総件数とに基づき予測視力値を修正する演算式を持つことを特徴とする検眼装置。
- 請求項1の検眼装置は、測定用指標を被検眼眼底に投影し、眼底の投影指標像を受光手段で検出することに基づいて眼屈折力を他覚的に測定する他覚的測定手段を備える自動眼屈折力測定装置であることを特徴とする検眼装置。
- 検査視標を呈示して被検眼を検査する検眼装置において、被検眼の屈折力を他覚的に測定した他覚測定データ及び前眼鏡データを入力する第1入力手段と、入力した両データの比較から求められる残留度数に基づいて予測される視力値を得る視力値予測手段と、該視力値予測手段により得られた予測視力値の視標を前眼鏡視力検査を開始するときに呈示する呈示手段と、実測の前眼鏡視力値を入力する第2入力手段と、多数の被検眼について前記第1入力手段による両データの比較から求まる残留度数と第2入力手段により入力された実測視力値とを対応させて記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されたデータを統計処理することにより前記視力値予測手段による予測視力値を修正する予測視力値修正手段と、を備えることを特徴とする検眼装置。
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