JP2002034917A - 検眼装置 - Google Patents

検眼装置

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JP2002034917A JP2000227564A JP2000227564A JP2002034917A JP 2002034917 A JP2002034917 A JP 2002034917A JP 2000227564 A JP2000227564 A JP 2000227564A JP 2000227564 A JP2000227564 A JP 2000227564A JP 2002034917 A JP2002034917 A JP 2002034917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者により設定された検眼プログラムにお
いても、効率良く検査が行え得る検眼装置を提供する。 【解決手段】 被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼
装置において、検査項目の進行手順を検者が入力する進
行手順入力手段と、他覚的に測定された他覚測定値又は
レンズメ−タによる測定値を入力する測定値入力手段
と、該測定値入力手段により入力された乱視の程度によ
って前記進行手順入力手段による検査項目の進行手順を
変更する変更手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼の屈折力を
自覚的に検査するに好適な検眼装置に関する。
【0002】
【従来技術】眼鏡レンズ等を処方するための検査では、
種々の光学特性のレンズを検眼窓に切換え配置する測定
ユニットを使用し、検眼窓に配置したレンズを介して検
査視標を見せることで被検眼の屈折力を自覚的に検査し
ている。この自覚検眼においては、検査手順と装置の操
作を関連付けてプログラム化することで検眼を容易に行
えるようにしている。検眼プログラムは予め標準的な手
順をメーカが準備したものもあるが、検者(使用者)自
身が検査手順をプログラム化してこれを登録できるよう
にした装置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検者自
身が検査手順をプログラム化が可能な従来装置において
は、常に決まった手順となってしまい、必ずしも効率の
良い検査が行えなかった。
【0004】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、使
用者により設定された検眼プログラムにおいても、効率
良く検査が行え得る検眼装置を提供することを技術課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0006】(1) 被検眼の屈折力を自覚的に検査す
る検眼装置において、検査項目の進行手順を検者が入力
する進行手順入力手段と、他覚的に測定された他覚測定
値又はレンズメ−タによる測定値を入力する測定値入力
手段と、該測定値入力手段により入力された乱視の程度
によって前記進行手順入力手段による検査項目の進行手
順を変更する変更手段と、を有することを特徴とする。
【0007】(2) (1)の進行手順入力手段は、呈
示する検査視標及び/又は被検眼に光学的に付与する光
学特性の種類を入力する入力手段を持つことを特徴とす
る。
【0008】(3) (1)の変更手段は、前記測定値
入力手段により入力された乱視度数が略0の場合にクロ
スシリンダテスト(及びレッドグリーンテスト)を省略
することを特徴とする。
【0009】(4) (1)の変更手段は、前記測定値
入力手段により入力された乱視度数が小さく且つ自覚検
査での乱視度数が略0の場合にクロスシリンダテスト
(及びレッドグリーンテスト)を省略することを特徴と
する。
【0010】(5) (1)の変更手段は、前記測定値
入力手段により入力された乱視度数が小さい場合は乱視
度数のクロスシリンダテストを行い、該クロスシリンダ
テストでの乱視度数が略0でない場合に乱視軸のクロス
シリンダテスト後、再度乱視度数のクロスシリンダテス
トを行うことを特徴とする。
【0011】(6) (1)の検眼装置は、さらに前記
変更手段により変更された手順により検査項目を実施す
るか否かを選択する選択手段を備えることを特徴とす
る。
【0012】(7) 被検眼の屈折力を自覚的に検査す
る検眼装置において、呈示する検査視標及び/又は被検
眼に光学的に付与する光学特性の種類を入力することに
よって検査項目の進行手順を時系列にしたがって検者が
入力する進行手順入力手段と、他覚的に測定された他覚
測定値を入力する測定値入力手段と、該測定値入力手段
により入力された乱視度数が略0の場合にクロスシリン
ダテスト(及びレッドグリ−ンテスト)を省略すること
によって、前記進行手順入力手段による検査項目を省略
する変更手段と、を有することを特徴とする。
【0013】(8) 被検眼の屈折力を自覚的に検査す
る検眼装置において、呈示する検査視標及び/又は被検
眼に光学的に付与する光学特性の種類を入力することに
よって検査項目の進行手順を時系列にしたがって検者が
入力する進行手順入力手段と、乱視軸のクロスシリンダ
テスト前に乱視度数が略0の場合に乱視軸のクロスシリ
ンダテスト(及びレッドグリーンテスト)を省略するこ
とによって、前記進行手順入力手段による検査項目を省
略する変更手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本実施形態の検眼装置の構成
を示す図である。
【0015】10は眼屈折力を自覚的に測定する測定ユ
ニットであり、測定ユニット10は左右2つの検眼窓1
1に種々のレンズを電動で切換え配置する。200は検
査視標を検査窓201に呈示する視標呈示装置、20は
測定ユニット10及び視標呈示装置200を操作するた
めの操作ユニット、3は測定指標を被検眼眼底に投影し
眼底の投影指標像を受光素子で検出して眼屈折力を測定
する他覚眼屈折力測定装置、4はレンズメータである。
測定ユニット10、視標呈示装置200、他覚眼屈折力
測定装置3、レンズメータ4は中継ユニット50を介し
て操作ユニット20と接続されている。
【0016】図2は実施形態の装置の制御系ブロック図
である。操作ユニット20は、検眼情報を表示するディ
スプレイ22、図3に示すような各種の操作キーを持つ
入力部23、メモリ部24を備える。メモリ部24は、
メーカで準備した検査進行手順の検眼ブログラムの他、
使用者が作成した検査進行手順の検眼プログラムが記憶
される検眼プログラム記憶部24aと、測定データが記
憶される記憶部24bと、ディスプレイ22の表示や検
眼プログラム作成のための制御プログラムを有する記憶
部24cとを有する。主制御部21は入力部23から入
力される操作信号を各種データに変換し、メモリ部24
の制御プログラムに従ってディスプレイ21の表示を制
御すると共に、屈折力に関する信号を測定ユニット10
に送り、視標に関する信号を視標呈示装置200に送
る。
【0017】測定ユニット10は矯正光学系を構成する
ための球面レンズディスク、補助レンズディスク、クロ
スシリンダーディスク等のレンズディスク12、各レン
ズディスクを駆動するモータ等から構成される駆動部1
3、制御部14を備え、制御部14は操作ユニット20
から送信される信号に従って各種レンズを検眼窓11に
配置する。
【0018】視標呈示装置200は内部に凹面鏡やビー
ムスプリッタ等を有し、検査距離を光学的に5mの遠用
距離する省スペース型のものであり、検査視標が描かれ
た視標ディスク板202、呈示視標にマスクを掛けるマ
スク板203、視標ディスクの視標を照明するランプ2
04、視標ディスク板202を回転するモータ205、
マスク板203を回転するモータ206、これらを制御
する制御部210を備え、制御部210は操作ユニット
20から送信される信号に従って、検査窓201に視標
を選択的に呈示する。
【0019】中継ユニット50の制御部51は他覚眼屈
折力測定装置3、レンズメータ4から送られてくる測定
データをメモリ22に格納すると共に、操作ユニット2
0からの読み出し指令信号により、指定された測定デー
タを読み出して操作ユニット20側に転送する。
【0020】図3は操作ユニット20を上から見た図で
ある。入力部23は次のような操作キー類を持つ。32
は設定切換えキー群であり、ディスプレイ20の表示画
面をメニュー画面に切換えて各種の設定を行うときに使
用するキーを持つ。33は視標呈示装置200に呈示さ
せる視標を切換える視標キー群、34は呈示視標に必要
なマスクをかけるマスクキー群、35はプログラム検眼
を実行するスタートキー、36はプログラム検眼の検査
段階を次のものに進める送りキー、37はデータを変更
するモードを指定するモードキー群、38はデータを入
力する際のモード又は測定するモードを指定する入力デ
ータ指定キー群、39は他覚式眼屈折力測定装置3やレ
ンズメータ4からのデータを入力するときに使用するデ
ータ入力キー、40はプリントキー、41は測定眼指定
キー群、42は測定値の変更や数値入力のときに使用す
るダイヤルノブである。43a,43bはクロスシリン
ダを切換えるクロスシリンダーキーである。なお、以上
の各キーはプログラム書込み用の操作キーとしても使用
されるものも含む。
【0021】次に、本装置の検眼の動作を説明する。検
眼プログラム記憶部24aには、予めメーカで準備した
検査進行手順のブログラムが記憶されているので、これ
を使用して検眼を進めることもできるが、使用者が独自
の検査進行手順のプログラムを作成する場合は次のよう
にする。ここでは、片眼完全矯正値(被検者の最高視力
が得られる弱度数)を求める検査までをプログラムする
とする。
【0022】メニューキー32aを押すと、ディスプレ
イ22には設定メニュー画面が表示されるので、その中
からプログラム書込みの項目をカーソル移動キー32
b,32cで選択する。実行キー32dでプログラム書
込みモードに入り、ディスプレイ22の画面がプログラ
ム書込み画面に切換わる。プログラム書込みについては
図4のフローチャート参照。
【0023】まず、乱視検査前の第1のR/G(レッド
・グリーン)検査の項目を設定する。視標キー群33の
R/G視標キー33aを押すことによりこの視標が設定
されると共に、被検眼に光学的に付与する光学特性の種
類が設定される。ここではSPH(球面度数調整)モー
ドが設定される。ダイヤルノブ42を左へ回転すること
で、所望する量のフォグ掛けが設定される。例えば、ダ
イヤルノブ42を左へ2ステップ分回転すると、S+
0.5D分のフォグが設定される。そして、送りキー3
6を押すと、以上のR/G検査の項目が記憶される。
【0024】続いて、クロスシリンダレンズ(以下、X
Cレンズとする)を使用する乱視軸調整の検査を設定す
る。点群視標キー33bを押すことによりこの視標が設
定される。また、点群視標キー33bを始めて押した時
には、AXIS(乱視軸調整)モード及びXCテストの
モードが設定される。そして、送りキー36を押すと、
乱視軸調整検査の項目が記憶される。
【0025】次に、乱視度数調整検査を設定する。点群
視標キー33bを再度押すことによりこの視標が設定さ
れる。先にAXISモードが設定されているので、今度
はこの点群視標キー33bの操作信号でCYL(乱視度
数)調整モードが自動的に設定される。同時にXCテス
トのモードも設定される。送りキー36を押すと、乱視
度数調整検査の項目が記憶される。
【0026】次に、過矯正を防止して最高視力を得るた
めの第2のR/G検査を設定する。先の場合と同様に、
R/G視標キー33aを押すことによりこの視標が設定
されると共に、SPHモードが設定される。ダイヤルノ
ブ42を左へ2ステップ分回転することで、S+0.5
Dを加えるフォグ掛けが設定される。送りキー36を押
すと、第2のR/G検査の項目が記憶される。
【0027】次に、視力検査の項目を設定する。視力値
0.8〜1.0を持つ視力視標キー33cを押すことに
より、この視標が設定されると共に、SPHモードが設
定される。マスクキー34bを1回押すことにより、視
力値1.0の横マスクが設定される。送りキー36を押
すことにより、視力検査の項目が記憶される。そして、
最後にスタートキー35を押すことで、プログラムの書
込みが完了する。使用者によって作成された検眼プログ
ラムは、記憶部24aに記憶される。
【0028】以上のようにして作成された検眼プログラ
ムを実行した場合の検査を説明する。
【0029】測定ユニット10による自覚検眼に先立
ち、被検者が眼鏡を装用している場合、そのレンズ度数
をレンズメータ4で測定する。レンズメータ4で得られ
た測定データはプリントスイッチを押すことにより、中
継ユニット50が持つメモリ52に転送され、さらに操
作ユニット20の入力キー39と眼鏡キー38aを押す
ことで、測定データ記憶部24bに記憶される。また、
他覚式眼屈折力測定装置3により被検者の裸眼度数の他
覚測定を行い、その測定データは同様にプリントスイッ
チを押すことにより、中継ユニット5が持つメモリ52
に転送した後、入力キー39と他覚キー38bを押すこ
とで、測定データ記憶部24bに記憶される。他覚値の
データが入力されると、ディスプレイ20の画面にはそ
の他覚値データが表示される。また、測定ユニット10
側には他覚値データの信号が送られ、測定ユニット10
の検眼窓11には他覚値データの矯正光学系が初期値と
してセットされる。なお、測定ユニット10の検眼窓1
1に初めにセットする矯正光学系は、レンズメータ4に
よるレンズ度数データに設定しておくこともできる。
【0030】他覚値データの入力ができたら、測定ユニ
ット10による自覚検眼に移る。操作ユニットの自覚キ
ー38cを押して自覚測定モードにした後、測定眼指定
キー群41によって右眼又は左眼を指定し、片眼測定の
準備を行う。そして、スタートキー35を押すと、予め
使用者が登録した検眼プログラムが実行される。
【0031】ここで、制御プログラム記憶部24cに
は、乱視度数(他覚式眼屈折力測定装置3又はレンズメ
ータ4から入力された測定データの乱視度数)に応じて
XCテストによる乱視検査の進行手順を変更する、図5
に示すようなXCテストシーケンスフロー101のプロ
グラムが記憶されている。主制御部21は使用者によっ
て作成されたプログラムの実行時においても、そのプロ
グラムにXCテストがある場合には、XCテストを含む
検査進行フロー100をこのXCテストシーケンスフロ
ー101に置き換える。
【0032】スタートキー35の信号により、検査は先
の設定の通り、第1のR/G検査からスタートする。視
標呈示装置200には主制御部21から視標に関する信
号が送られ、その検査窓201にはレッドグリーン視標
が呈示される。また、測定ユニット10には屈折力に関
する信号が送られ、測定眼側の検眼窓11には初期値に
対してS+0.5D分が加える雲霧か掛けられる。操作
ユニット20の測定モードは、検眼プログラムに従って
球面度数が変更可能なSPYモードとされる。被検者に
は検眼窓11にセットされた矯正光学系を介してレッド
グリーン視標を見させる。検者は被検者の応答を得て、
赤と緑の文字が同程度となるように、ダイヤルキー42
を操作して測定ユニット10の球面度数を調整する。
【0033】検眼プログラムは送りキー36を押すこと
によって次の検査項目に移行される。第1のR/G検査
終了後に送りキー36を押すと、乱視検査のXCモード
に入る。主制御部21はXCモードに入った判断したと
きには、図5のXCテストシーケンスフロー101に従
って、入力された他覚値データの乱視度数(測定ユニッ
ト10の初期値設定を眼鏡データとする場合は、その乱
視度数としても良い)に応じて検査進行手順を変更す
る。
【0034】(A)乱視度数=0のとき 実施形態では度数ステップが0.25Dとしており、他
覚値データの乱視度数がほぼ0(0.25Dより小さい
場合を含む)のときにはXCレンズによる乱視軸調整検
査及び乱視度数調整検査と、第2のR/G検査を省略し
て視力検査に移る。他覚値データに乱視度数が無い場合
には、自覚検査でもほぼ乱視が確認されることが無いた
めである。また、R/G検査の重複を省くことができ
る。
【0035】(B)乱視度数≧0.5Dのとき 他覚値データの乱視度数が0.50D以上(乱視度数は
マイナス読みであるが、本明細書ではマイナス表示を略
している)のときは、XCレンズによる乱視軸調整検
査、乱視度数調整検査、第2のR/G検査の順に進む。
視標呈示装置200には点群視標が呈示され、操作ユニ
ット20の測定モードはAXISモードとされる。測定
ユニット10の検眼窓11にはXCレンズの軸が他覚値
データの乱視軸角度に応じて配置される。検者はクロス
シリンダーキー43a,43bを操作してXCレンズを
90度反転させ、その反転前後での視標の見え方を被検
者に応答してもらう。AXISモードではダイヤルノブ
42を左又は右に回すことで乱視軸が移動するので、X
Cレンズの反転前後で視標が同程度に見えるように乱視
軸を調整する。
【0036】乱視軸の決定後、送りキー36を押すと乱
視度数調整検査に移る。操作ユニット20の測定モード
はCYLモードとされ、測定ユニット10のXCレンズ
の軸は調整された乱視軸に応じて配置される。被検者に
同様にXCレンズを90度反転させ、その反転前後での
見え方を応答してもらい、同程度に見えるように乱視度
数を調整する。CYLモードではダイヤルノブ42を回
すことで乱視度数が変えられる。
【0037】送りキー36を押すと第2のR/G検査に
移る。第1のR/G検査の時と同様に、視標呈示装置2
00にはレッドグリーン視標が呈示され、測定モードは
SPYモードとされる。測定ユニット10の球面度数に
は+0.50D分の雲霧が掛けられる。そして、赤と緑
の文字が同程度となるように、ダイヤルキー42の操作
により球面度数を調整する。
【0038】(C)乱視度数=0.25Dのとき 他覚値データの乱視度数が0.25Dのときには、先に
XCレンズによる乱視度数調整検査を行うように進めら
れる。他覚値データが弱度の乱視の場合には乱視度数の
調整で0(乱視がほぼ無し)になることも多く、乱視度
数=0となれば乱視軸度調整検査も不要であるからであ
る。
【0039】また、乱視度数の調整により0.25Dよ
り大きな度数となれば、0.25Dのまま乱視軸調整→
乱視度数調整とした場合よりも乱視軸の確認がし易くな
り、軸精度が向上する。さらにまた、0.25Dのまま
乱視軸調整→乱視度数調整→乱視軸調整とした場合より
も時間がかからない。
【0040】前述と同様にXCレンズの反転前後での点
群視標の見え具合を確認して乱視度数を調整する。その
結果、乱視度数=0であれば、乱視軸調整の検査が省略
され、第2のR/G検査に移る(この第2のR/G検査
をも省略しても良い)。乱視度数=0でなければ、乱視
軸調整検査に移る。そして、送りキー36を押すと、検
査手順は再び乱視度数調整の検査に移る。ここで、再び
乱視度数調整検査を行うのは、前のステップで乱視軸が
大きく変化した場合には、乱視度数も変化することがあ
るためである。なお、乱視軸の変化量と乱視度数とによ
る残留乱視を考慮し、不要ならば2回目の乱視度数調整
を止めることもできる。その後、第2のR/G検査によ
って球面度数を調整する。
【0041】第2のR/G検査を実施後(他覚値の乱視
度数=0のときは第1R/G検査を実施後)は、送りキ
ー36を押すことによって、検査は使用者が設定した次
の検査項目である視力検査に移る。視標呈示装置200
には横マスクが掛けられた視力値1.0の視標が呈示さ
れ、測定モードはSPHモードとされる。検者はマスク
キー群34のマスク移動キー34a又は34bで、被検
者が視認できる最高視力を確認する。マスク移動キー3
4a又は34bを操作すると、視標呈示装置200のマ
スクされる視力値視標が変えられる。そして、最高視力
が決まったところで、ダイヤルキー42の操作により球
面度数を調整し、最もプラスよりで最高視力となる球面
度数として片眼の完全矯正値を決定する。
【0042】図6はXCテストシーケンスフロー101
の変容例を示す図である。図5に対して、使用者によっ
て設定された第1のR/G検査からXCテストの検査進
行フロー102とXCテストシーケンスフロー103に
置き換えて考えることも可能であり、これはXCテスト
の前後どちらのR/G検査をXCテストシーケンスに含
めるかの違いである。
【0043】以上のように使用者が設定した検眼プログ
ラムにおいても、XCモードでの検査手順の進行は、他
覚値データの乱視度数に応じて自動的に判断されるの
で、間違いや煩わしさがなく、効率良く検査を行うこと
ができるようになる。すなわち、通常のXCレンズの手
順を踏んでしまうと、乱視が無い場合に結果的に測定が
できないままとなったり、乱視が弱度の場合にはXCテ
ストに時間がかかった末に測定値が確定しないことがあ
ったが、本装置によればこれらが解消される。また、乱
視度数を見て手順を考えなくて済むので、間違いが低減
できる。
【0044】なお、乱視度数が0.25Dのときにおい
ても、0.50D以上のときと同じように乱視軸調整、
乱視度数調整の順で行う設定とすることも可能である。
これは次のようにする。メニューキー32aでディスプ
レイ22に設定メニュー画面を表示させた後、その中か
らパラメータセットメニューを選択する。図7はこのと
きの画面例である。画面に表示される反転カーソル11
0をカーソル移動キー32b,32cで移動することに
より「C=0.25XCテスト」の項目を選択し、ダイヤル
ノブ42を回転することで、その右欄の黒点カーソル1
11を「A→C」に合せる。
【0045】また、上記のXCテストシーケンスフロー
101、103については、このプログラムを適用する
ことなく、使用者が設定した検眼プログラム通りの手順
となるようにすることもできる。これは次のようにす
る。図7に示したパラメータセットメニュー画面で反転
カーソル110を「自動XC設定」の項目に合せた後、
ダイヤルノブ42を回転することで右欄の黒点カーソル
111を「しない」に変更する。これにより、使用者が
設定した検眼プログラム通りの手順で進行される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検者(使用者)により設定された検眼プログラムにおい
ても、効率良く検査が行える。また、検者により設定さ
れた検眼プログラム通りに行うこともできるので、検眼
に慣れた検者にとっても使いやすい装置とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の検眼装置の構成を示す図である。
【図2】実施形態の装置の制御系ブロック図である。
【図3】操作ユニットを上から見た図である。
【図4】プログラム書込みの例を説明するフローチャー
ト図である。
【図5】使用者により設定された検眼フローと装置によ
って変更される検眼フローを示す図である。
【図6】装置によって変更される検眼フローの変容例を
示す図である。
【図7】パラメータの設定変更を説明する図である。
【符号の説明】
3 他覚眼屈折力測定装置 4 レンズメータ 10 測定ユニット 20 操作ユニット 21 主制御部 22 ディスプレイ 23 入力部 24 メモリ部 200 視標呈示装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼
    装置において、検査項目の進行手順を検者が入力する進
    行手順入力手段と、他覚的に測定された他覚測定値又は
    レンズメ−タによる測定値を入力する測定値入力手段
    と、該測定値入力手段により入力された乱視の程度によ
    って前記進行手順入力手段による検査項目の進行手順を
    変更する変更手段と、を有することを特徴とする検眼装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の進行手順入力手段は、呈示す
    る検査視標及び/又は被検眼に光学的に付与する光学特
    性の種類を入力する入力手段を持つことを特徴とする検
    眼装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の変更手段は、前記測定値入力
    手段により入力された乱視度数が略0の場合にクロスシ
    リンダテスト(及びレッドグリーンテスト)を省略する
    ことを特徴とする検眼装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の変更手段は、前記測定値入力
    手段により入力された乱視度数が小さく且つ自覚検査で
    の乱視度数が略0の場合にクロスシリンダテスト(及び
    レッドグリーンテスト)を省略することを特徴とする検
    眼装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の変更手段は、前記測定値入力
    手段により入力された乱視度数が小さい場合は乱視度数
    のクロスシリンダテストを行い、該クロスシリンダテス
    トでの乱視度数が略0でない場合には乱視軸のクロスシ
    リンダテスト後、再度乱視度数のクロスシリンダテスト
    を行うことを特徴とする検眼装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の検眼装置は、さらに前記変更
    手段により変更された手順により検査項目を実施するか
    否かを選択する選択手段を備えることを特徴とする検眼
    装置。
  7. 【請求項7】 被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼
    装置において、呈示する検査視標及び/又は被検眼に光
    学的に付与する光学特性の種類を入力することによって
    検査項目の進行手順を時系列にしたがって検者が入力す
    る進行手順入力手段と、他覚的に測定された他覚測定値
    を入力する測定値入力手段と、該測定値入力手段により
    入力された乱視度数が略0の場合にクロスシリンダテス
    ト(及びレッドグリ−ンテスト)を省略することによっ
    て、前記進行手順入力手段による検査項目を省略する変
    更手段と、を有することを特徴とする検眼装置。
  8. 【請求項8】 被検眼の屈折力を自覚的に検査する検眼
    装置において、呈示する検査視標及び/又は被検眼に光
    学的に付与する光学特性の種類を入力することによって
    検査項目の進行手順を時系列にしたがって検者が入力す
    る進行手順入力手段と、乱視軸のクロスシリンダテスト
    前に乱視度数が略0の場合に乱視軸のクロスシリンダテ
    スト(及びレッドグリーンテスト)を省略することによ
    って、前記進行手順入力手段による検査項目を省略する
    変更手段と、を有することを特徴とする検眼装置。
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