JP2003075711A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JP2003075711A
JP2003075711A JP2001270874A JP2001270874A JP2003075711A JP 2003075711 A JP2003075711 A JP 2003075711A JP 2001270874 A JP2001270874 A JP 2001270874A JP 2001270874 A JP2001270874 A JP 2001270874A JP 2003075711 A JP2003075711 A JP 2003075711A
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frame
group frame
cam
lens
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Akira Yasutomi
暁 安富
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Olympus Optical Co Ltd
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
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    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で第1レンズ群枠と第3レンズ群
枠との位置決めを高精度に行うことができ、コンパクト
化、製造工程の簡略化及び製造コストの低減化の実現を
可能にするズームレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 本ズームレンズ鏡枠1は、固定枠2内の
駆動ギヤ100の回転駆動により回転枠3が回転する
と、該回転枠3及び移動枠4が相対的に繰り出され、移
動枠4のカム溝4mによりカム枠5も繰り出される。こ
のカム枠5の繰り出しに伴い第1群乃至第3レンズ群枠
6〜9も相対的に繰り出される。ワイド端位置からテレ
端位置へのズーミング動作時には、ばね8の付勢力によ
り、第1レンズ群枠6の繰り出し要の第1群ピン13が
第3レンズ群枠9の延設部14上に形成された第1群摺
動溝14aの位置決め部14bに当接することで、第3
レンズ群枠9は第1レンズ群枠6に対して所定の間隔で
位置決めがなされ、この所定間隔を保持した状態で一体
的に繰り出されることになる。これにより、簡単な方法
で第3レンズ群枠9の位置決めを高精度に行うことが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズ群等を
保持する複数の鏡枠が光軸方向に各別に移動可能に構成
されたカメラ等のズームレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、普及しているコンパクトなズーム
カメラでは、ワイド状態からテレ状態までの撮影範囲を
カバーするようにズーム鏡筒が進退しなければならな
い。また、携帯時によりコンパクトとなるようにワイド
状態からテレ状態といった撮影状態からズームレンズ鏡
筒がカメラ本体に収納された所謂沈胴状態までの移動可
能なズームレンズ鏡筒が実用に供されている。さらに、
近年、ズーム倍率の高倍率化が求められており、これに
よってワイド状態、または、沈胴状態での鏡筒の長さ
と、テレ状態にするときの鏡筒の長さとの差が更に大き
くなってくる。これに対応するため、より長い長さまで
伸長できる鏡枠構造として、鏡枠の多段化、即ち、多段
化した鏡枠構造を備えたズームレンズ鏡筒が必要とされ
ている。
【0003】この種のズームレンズ鏡筒は、通常、撮影
レンズ群等を保持する複数の鏡枠が光軸方向に各別に移
動可能に構成されており、多段化された構造を有するズ
ームレンズ鏡筒として例えば二つの単環枠と、カムやヘ
リコイドが設けられた枠部材と直進ガイドが設けられた
直進枠との二重構造となる二重枠が二つとを組み合わせ
ることにより構成される4段構成のもの等がある。この
ようなズームレンズ鏡筒は、カメラ本体等に固定支持さ
れた1段目の固定枠と、2段目の回転枠及び該回転枠内
の移動枠と、3段目のカム枠及び該カム枠内のフロート
キーと、4段目の第1レンズ群枠,さらに、前記カム枠
内に収容される第2レンズ群枠及び第3レンズ群枠と、
繰り出しギヤとを含んで構成される。
【0004】なお、前記第1レンズ群枠,第2レンズ群
枠及び第3レンズ群枠は、それぞれ複数の撮影レンズ群
よりなる第1レンズ群,第2レンズ群及び第3レンズ群
を本鏡筒のレンズ光軸上に保持している。
【0005】このような構成のズームレンズ鏡筒では、
前記固定枠内側に回転可能に支持された回転枠に、前記
繰り出しギヤによって回転力が伝達されることにより、
該回転枠とともに移動枠が相対的に繰り出されるととも
に、該移動枠の貫通カム及び前記回転枠の直進溝と係合
するカム枠もこれに伴い繰り出されることにより、該カ
ム枠内のフロートキーととともに、該カム枠内のカム溝
と係合している第1レンズ群枠,第2レンズ群及び第3
レンズ群の繰り出しが行われるようになっている。この
場合、機構の簡略化と精度確保のために第1レンズ群枠
と第3レンズ群枠とをズーム動作を行う際に一体的に移
動させることがある。
【0006】ところで、このように第1レンズ群枠と第
3レンズ群枠とが一体的に移動するタイプのズームレン
ズ鏡筒では、カメラの機器性能を考慮すると、いずれの
多段繰り出しタイプのものでも、フィルム面に対して第
1レンズ群枠と第3レンズ群枠との位置が重要であり、
特にフィルム面に近い第3レンズ群枠を高精度に位置決
めすることが望ましい。
【0007】また、上記多段化したズームレンズ鏡筒で
は、鏡枠構造が複雑化し、ズームレンズ鏡筒全体の重量
が重くなる。しかし、その一方でコンパクトなズームカ
メラの更なるコンパクト化,軽量化が求められており、
これらの要求を満足するためにも簡単な構成で第1レン
ズ群枠,第3レンズ群枠との位置決めを高精度に行い、
且つ沈胴時には第1,第3レンズ群枠の間隔を短縮でき
る鏡枠構造の実現が望まれている。
【0008】この種の関連技術しては、本件出願人によ
り提案がなされた特開平11−64714号広報に記載
のズームレンズ鏡筒がある。この提案によるズームレン
ズ鏡筒は、撮影光学系を構成する複数のレンズ群をそれ
ぞれ光軸方向に連動して移動させて所定範囲のズーミン
グを行うズームレンズ鏡筒において、第1のレンズ群を
支持する第1レンズ群支持筒と、第2のレンズ群を支持
する第2レンズ群支持筒と、上記第1レンズ群支持筒及
び上記第2レンズ群支持筒を光軸方向に相対的に移動可
能に支持するカム筒と、上記第1レンズ群支持筒を光軸
方向に移動させるための第1カム領域と上記第2レンズ
群支持筒を光軸方向に移動させるための第2カム領域と
を有していて、上記所定範囲のズーミングを行う際に上
記第1カム領域と上記第2カム領域との一部領域を上記
第1レンズ群支持筒と上記第2レンズ群支持筒とで共通
に使用するように形成したカムを有する駆動カム手段
と、を具備している。
【0009】これにより、カム筒を大型することなく各
レンズ群の可動範囲を十分に確保できると共に、ズーム
レンズ鏡筒の沈胴状態の全長を従来よりも短縮できる目
的を達成しようとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平11−64714号広報に記載のズームレンズ鏡筒
では、第3レンズ群枠の先端側の外向フランジに形成さ
れたスラスト受孔に、基端部がスラスト受孔に対する抜
け防止用の抜止部を形成したズーム軸を挿通して構成し
たことにより、第1レンズ群枠と第3レンズ群枠との位
置決めを行うようにしていたが、高精度に位置決めを行
うことは困難であり、また、構造的に、スラスト受孔な
どのスペースや、ズーム軸の長さも必要としてしまうの
で、沈胴時におけるズームレンズ鏡筒の長さをより短縮
することも難しく、さらに、製造工程を考慮しても、ス
ラスト受孔の成形やズーム軸の接着等の取付け作業が必
須であることから、煩雑な製造行程となってしまい、結
果としてコストが高価となってしまうといった問題点が
あった。
【0011】そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たもので、簡単な構成で第1レンズ群枠と第3レンズ群
枠との位置決めを高精度に行うことができ、コンパクト
化、製造工程の簡略化及び製造コストの低減化の実現が
可能なズームレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のズ
ームレンズ鏡筒は、複数のレンズ群を有するズーム鏡筒
において、第1のレンズ群を支持する第1の枠部材と、
第2のレンズ群を支持し、前記第1の枠部材に対し光軸
方向に相対的に進退可能な第2の枠部材と、前記第1の
枠部材に設けられるカムフォロアと、前記カムフォロア
と係合し、前記第1の枠部材を光軸方向に進退可能にす
るカム溝を有するカム枠部材と、前記第2の枠部材に設
けられ、前記カムフォロアと当接可能な当接部と、前記
第2の枠部材を前記カムフォロアと前記当接部とが当接
する方向へ付勢する付勢手段と、を具備し、前記第2の
枠部材が前記付勢手段により付勢され、前記カムフォロ
アに前記当接部が当接することにより、前記第1のレン
ズ群に対する前記第2のレンズ群の位置を規制可能とす
ることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明のズームレンズ鏡筒
は、請求項1に記載のズームレンズ鏡筒において、前記
カムフォロアは、略円筒形状であって、前記カム溝と係
合するカムフォロア部と、前記当接部が当接する位置決
め部とからなり、該位置決め部の外径が異なるカムフォ
ロアを選択的に組付けることにより、前記第1のレンズ
群と前記第2のレンズ群との間隔を調整可能とすること
を特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明のズームレンズ鏡筒
は、請求項1または請求項2に記載のズームレンズ鏡筒
において、前記カムフォロア及びカム溝は、円周方向に
少なくとも3個有し、前記カムフォロアは、略円筒形状
であって、前記カム溝と係合するカムフォロア部と、前
記当接部が当接する位置決め部とからなり、該位置決め
部の外径が異なるカムフォロアを円周方向に選択的に組
付けることで、前記第2のレンズ群の前記第1のレンズ
群に対する傾きを調整可能とすることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1乃至図5は本発明のズームレン
ズ鏡筒の第1の実施の形態を示し、図1は該ズームレン
ズ鏡筒の分解斜視図、図2は該ズームレンズ鏡筒のズー
ミング時における構成を説明するもので、図2(a)は
該ズームレンズ鏡筒の沈胴状態、図2(b)は該ズーム
レンズ鏡筒のワイド状態、図2(c)は該ズームレンズ
鏡筒のテレ状態をそれぞれ示している。図3は図1のカ
ム枠の内周面の展開図、図4は該ズームレンズ鏡筒の繰
り出し動作を説明するための説明図、図5は本発明のズ
ームレンズ鏡筒の特徴となる主要部分の構成を説明する
もので、図5(a)は第1レンズ群枠及び第3レンズ群
枠の拡大構成斜視図、図5(b)は第1レンズ群枠上に
設けられた第1群ピン近傍の断面図である。
【0016】以下の説明においては、ズームレンズ鏡筒
の被写体側を前方とし、像側を後方とする。また、第1
レンズ群,第2レンズ群,第3レンズ群で構成されるズ
ームレンズの光軸を光軸Oとする。その光軸Oと平行な
方向をS0 方向とし、また、光軸O回りの回転方向は、
被写体側から見たときの回転方向で示すものとし、図1
中にはそれぞれ各部位の動きに応じたそれらの方向を矢
印で示している。
【0017】本発明の第1の実施形態のズームレンズ鏡
筒1は、図1及び図2に示すようにカメラ本体等に固定
支持された固定枠2と、この固定枠2内に嵌入し、回転
且つ進退する回転枠3と、この回転枠3内に相対回転可
能に嵌入し、光軸O方向には回転枠3と一体的にS0 方
向に直進進退する移動枠4と、この移動枠4内に嵌入
し、回転且つ進退するカム枠5と、このカム枠5内に嵌
入し、S0 方向に直進進退する第1レンズ群枠6と、こ
の第1レンズ群枠6内に嵌入し、直進進退する第2レン
ズ群枠7と、第1レンズ群枠内に嵌入され、S0 方向に
直進進退する第3レンズ群枠9と、第2レンズ群枠7と
第3のレンズ群枠9との間に配置され、第1のレンズ群
から離間する方向に第3のレンズ群枠9を付勢する付勢
手段としてのばね8と、前記カム枠5の後方部に保持さ
れ、カム枠5と一体的にS0 方向に直進進退するフロー
トキー10と、前記移動枠4の後方部に保持されたフレ
ア絞り11と、前記固定枠2内に配置され、図示しない
ズームユニットからの駆動力を前記回転枠3に伝達する
駆動ギヤ100とを含んで構成されている。
【0018】さらに、ズームレンズ鏡筒1は、撮影用ズ
ームレンズ光学系として、第1レンズ群枠6に保持され
る第1レンズ群20と、第2レンズ群枠7に保持される
第2レンズ群21と、第3レンズ群枠9に保持される第
3レンズ群22とを有している。
【0019】固定枠2は、前方(被写体側),後方(像
側)の両端が開口する環状部材であり、その内周部2a
に雌ヘリコイドねじ2bと、円周方向に異なる位置に配
置された凹状に光軸O方向に延びた溝である3つの直進
溝2c,2d,2e(2cのみ図示する)と、凹状に光
軸O方向に延びたギヤ室2fとが設けられている。
【0020】回転枠3は、前方,後方の両端が開口する
環状部材であり、その外周部3aの後方(像側)端部に
光軸O方向所定幅の雄ヘリコイドねじ3cと、該雄ヘリ
コイドねじ3cが配設される周部上の所定領域部分にギ
ヤ部3dとが設けられている。ここで、回転枠3の後方
(像側)の開口を3kとし、前方(被写体側)の開口を
開口3lとする。
【0021】また、回転枠3の内周部3bには、後方の
開口3k側に開放した導入口を有する直進溝であるスラ
スト受け通過用溝3e及びカム枠4の直進ガイド用の直
進溝3fと、図2に示される前記スラスト受け通過用溝
3eに連通する円周溝であって、内径側に設けられた移
動枠スラスト受け用円周溝3mとを有している。
【0022】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記回転枠3の雄ヘリコイドねじ3cは、固定枠2の前記
雌ヘリコイドねじ2bに螺合しており、回転枠3は、固
定枠2に対して回動しながら光軸O方向に進退移動す
る。また、前記固定枠2のギヤ室2fには、軸方向に長
いスパーギヤで形成される駆動ギヤ100が回転可能な
状態で光軸Oと平行に挿入される。その駆動ギヤ100
は、前記回転枠3のギヤ部3dと常時、噛合して回転枠
3に回転力を伝達する。
【0023】移動枠4は、前,後方両端が開口する環状
部材であり、後方(像側)の開口を開口4kとし、前方
(被写体側)の開口を開口4lとすると、移動枠4の外
周部4aの後方の開口4k側にフランジ部4cが設けら
れており、そのフランジ部4c上に半径方向に突状の直
進ガイド4d,4e,4f(図示せず)が設けられてい
る。
【0024】さらに、移動枠4の外周面4a上には、後
方の開口4k側であって、フランジ部4cからわずかに
離間した位置に半径方向の外方に向かう3つの直進ガイ
ド凸部4o,4p,4q(図示せず)と、前方の開口4
l側であって、これら直進ガイド凸部4o,4p,4q
の軸方向に対向する前方位置に半径方向の外方に向かう
3つの補助直進ガイド凸部4g,4h,4iとが設けら
れている。
【0025】また、前記移動枠4の内周部4bには、3
つの有底の光軸O方向に延びた直進溝4jと、外周に抜
ける螺旋状の3つのカム溝4mが設けられている。この
カム溝4mの幅は、内周面4bから外周面4aに向かっ
て徐々に狭まって、その断面がV字溝状に形成されてい
る。つまり、互いに対向する斜面になっている。そし
て、前記カム溝4mは、前記フランジ部4c上に設けら
れるカムフォロア導入口(図示せず)に通じている。ま
た、移動枠4の後端面には、薄板で開口が設けられたフ
レア絞り11が周知のバヨネット結合により固着されて
いる。
【0026】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記移動枠4の直進ガイド4d,4e,4fは、固定枠2
の直進溝2c,2d,2eに摺動可能に嵌入される。さ
らに、前記移動枠4の3つの直進ガイド凸部4o,4
p,4qと補助直進ガイド凸部4f,4h,4iは、そ
れぞれ回転枠3の導入溝3eを挿通して導入され、回転
枠3の移動枠スラスト受け用円周溝にそれぞれ軸方向に
隙間ない状態で回転摺動自在に嵌入される。したがっ
て、前記移動枠4は、固定枠2に対して回転することな
く、且つ、回転移動する回転枠3と一体的にS0 方向に
直進移動する。
【0027】そして、回転枠3の移動枠スラスト受け用
円周溝3mに、移動枠4の軸方向に対向する直進ガイド
凸部4o,4p,4qと補助直進ガイド凸部4g,4
h,4iがそれぞれ嵌入していることから、後述する移
動枠4内に進退可能に嵌合するカム枠5、または、カム
枠5内に進退可能に嵌合する第1レンズ群枠6に光軸O
方向の外力が作用した場合、その外力は、回転枠3に対
して移動枠4の直進ガイド凸部4o,4p,4qと補助
直進ガイド凸部4g,4h,4iの2重の係合部で受け
ることになる。したがって、この直進ガイド凸部4o,
4p,4qと補助直進ガイド凸部4g,4h,4iが破
壊されることなく外力に対し強度が増すことになる。
【0028】カム枠5は、前,後方両端が開口する環状
のカム枠部材であり、外周部5aの後方側に3つのカム
フォロア12が固着されている。このカムフォロア12
は、2段形状を有しており、根元側のテーパカムフォロ
ア部12aと先端側の小径ストレートカムフォロア部1
2bとからなる。
【0029】また、カム枠5の内周部5bには、図3の
カム枠展開図にも示すように、3本の第1レンズ群枠用
カム溝(以下、第1群カム溝と称す)5cと、この第1
群カム溝5cと同方向に交差することなく延びる3本の
第2レンズ群枠カム溝(以下、第2群カム溝と称す)5
dと、後方端部にフロートキー10との光軸O方向連結
用の円周溝5e(図3参照)とが設けられている。
【0030】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記カム枠5のカムフォロア12は、移動枠4のカム溝4
mの導入口より導入され、カムフォロア12のストレー
トカムフォロア部12bは、移動枠5のカム溝4mを挿
通した状態で回転枠3の直進溝3fに摺動自在に嵌入す
る。カムフォロア12のテーパカムフォロア部12a
は、移動枠4の前述したV字溝状のカム溝4mに摺動自
在に嵌入する。したがって、カム枠5は、回転枠3とと
もに回転駆動されながら移動枠4のカム溝4mに沿って
光軸O方向に進退駆動される。
【0031】ところで、本ズームレンズ鏡筒では、後述
する第1レンズ群枠6,第2レンズ群枠7及び第3レン
ズ群枠9を含む構成部分に、改良を施すことにより、上
記目的を達成しようとしている。
【0032】第1レンズ群枠6は、環状部材であり、後
方端が開口しており、前方端部に第1レンズ群20を保
持するためのレンズ保持部6cを有する。また、第1レ
ンズ群枠6内の内周部6bには、図示はしないが第2レ
ンズ群枠直進ガイド溝(以下、第2群直進ガイド溝と称
す)と、第3レンズ群枠直進ガイド溝(以下、第3直進
ガイド溝と称す)と、フロートキー用直進ガイド溝とが
設けられている。
【0033】さらに、本実施の形態では、第1レンズ群
枠6のその外周部6aの後方(像側)端部の外周面上に
は、カムフォロアである3つの第1群ピン13a,13
b,13cが圧入されて固着されている。また、第1レ
ンズ群枠6の後方端部には、本ズームレンズ鏡筒の沈胴
時に第2レンズ群枠7の第2群ピン7d,7e,7fを
嵌入させて逃げ部となる3つの切り欠き部6e,6f,
6gが設けられている。
【0034】本レンズ鏡筒組み立て状態では、前記第1
レンズ群枠6は、前記第1群ピン13a,13b,13
cがカム枠5の第1群カム溝5cに係合した状態でカム
枠5に嵌合する。同時に後述するフロートキー10の直
進ガイド部10b,10c,10dが、図示しない第1
レンズ群枠6のフロートキー用ガイド溝に摺動自在に嵌
入される。したがって、第1レンズ群枠6は、フロート
キー10により回転が規制され回転することなくカム枠
5の回転に伴って光軸O方向に直進進退する。
【0035】第2レンズ群枠7は、中央開口部7bを有
する略円環状の枠部材であって、その外周部7aの3つ
の後方延出部上に3つの第2レンズ群枠直進ガイド部
(以下、第2直進ガイド部と称す)7cが配設されてい
る。これらの第2直進ガイド部7cには、カム枠5の第
2群カム溝5dと係合する第2群ピン7d,7e,7f
が固着されている。また、中央開口部7b内部には、第
2レンズ群21が保持される。さらに、第2レンズ群枠
7内部には、図示はしないがシャッターユニットやフォ
ーカスユニットが搭載されるようになっている。
【0036】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記第2レンズ群枠7は、その外周部部7aの3つの第2
直進ガイド部7cが前記第1レンズ群枠6の第2群直進
ガイド溝に係合した状態で第1のレンズ群枠6内に光軸
O方向に摺動自在に嵌入する。また、第2直進ガイド部
7c上の各第2群ピン7d,7e,7fがカム枠5の第
2群カム溝5dに係合させた状態で、第2レンズ群枠7
を嵌入した第1レンズ群枠6がカム枠5内に嵌合する。
したがって、第2レンズ群枠7は、第1レンズ群枠6の
第2群直進ガイド溝によってS0 方向にガイドされ、カ
ム枠5の第2群カム溝5dにより光軸O方向に進退駆動
される。
【0037】第3のレンズ群枠9は、中央開口部9bを
有し、この中央開口部9bを介して第3レンズ群22を
保持する円環状の枠部材であって、その外周部9a上に
光軸方向に向かって延設された3つの延設部14が設け
られている。
【0038】これら延設部14は、その面上に形成さ
れ、前記第1レンズ群枠6内周面の第3直進ガイド溝と
係合する第3レンズ群枠直進ガイド部(以下、第3直進
ガイド部と称す)14cと、この第3直進ガイド部14
c内に形成され、前記第1レンズ群枠6内周面に突出す
る第1群ピン13と係合する第1群ピン摺動溝14aと
を含んで構成される。また、この第1群摺動溝14a
は、所定の長さで形成されており、被写体方向前方側
(第1群レンズ群枠6側)の基端部が第1レンズ群枠6
に対する第3レンズ群枠9の位置決めを行う位置決め部
14bとなる。一方、延設部14の像側(フレア絞り1
1側)の後端部が沈胴時にフレア絞り11の所定箇所と
当接して該第3レンズ群枠9の移動を規制する当接部1
4dを形成している。
【0039】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記第3レンズ群枠9は、その外周部部9a上の3つの延
設部14の第3直進ガイド部14cが前記第1レンズ群
枠6の第3群直進ガイド溝に係合し、同時に3つの延設
部14の各第1群ピン摺動溝14aに前記第1レンズ群
枠6内周面に突出する第1群ピン13が係合した状態で
第1のレンズ群枠6内に光軸O方向に摺動自在に嵌入さ
れる。したがって、第3レンズ群枠9は、第1レンズ群
枠6の第3群直進ガイド溝及び第1群ピン13によって
S0 方向にガイドされ、第1レンズ群枠6と相対的に光
軸O方向に進退駆動される。
【0040】また、本実施の形態では、第1レンズ群枠
6と第3レンズ群枠9との位置決めを高精度で行うため
に、前記第2レンズ群枠7と第3レンズ群枠9との間
に、付勢手段としてのばね8が挿入されている。
【0041】このばね8は、その被写体方向基端部が第
2レンズ群枠7の第2直進ガイド部7cの内側に接合さ
れ、一方像側基端部が第3レンズ群枠9の延設部14の
内側に接合するようにして設けられている。これによ
り、前記第3レンズ群枠9は、このばね8によって、常
に前記第1レンズ群枠6に対して光軸O方向に離反する
方向に付勢されることになる。つまり、沈胴時からワイ
ド時あるいはテレ時にかけて、第1レンズ群枠6と第3
レンズ群枠9とは、このばね8の付勢力により、前記第
1レンズ群枠6の第1群ピン13が第3レンズ群枠9の
第1群摺動溝14aの位置決め部14bに規制されるこ
とで、所定の間隔で保持されズーミングすることが可能
となる。
【0042】また、フロートキー10は、開口10aを
有する環状部材であって、その環状部材の外周面には、
半径方向に延びた3つの突起状のガイド部10h,10
i,10jが設けられている。また、フロートキー10
には、前記第1レンズ群枠6の内周面に設けられたフロ
ートキー用直進ガイド溝(図示せず)に係合する3つの
直進ガイド部10b,10c,10dが光軸方向に向け
て設けられている。これらの直進ガイド部10b,10
c,10dの環状部材側後方部には、前記カム枠5の円
周溝5eとバヨネット係合するバヨネット部10e,1
0f,10gがそれぞれ設けられている。
【0043】本ズームレンズ鏡筒組み立て状態では、前
記フロートキー10の直進ガイド部10b,10c,1
0dは、第1レンズ群枠6のフロートキー用直進ガイド
部(図示せず)に光軸O方向に摺動自在に嵌入する。ま
た、前記フロートキー10のガイド部10h,10c,
10jは、前記移動枠4の直進溝4jに係合され、3つ
のバヨネット部10e,10f,10gがカム枠5の円
周溝5eと摺動自在に係合している。したがって、フロ
ートキー10は、回転することなく、S0 方向に進退移
動可能に支持され、且つ、カム枠5に対して光軸O方向
に一体状態で、且つ、相対回動する状態で支持される。
【0044】また、前記フロートキー10の像側後方に
は、フレア絞り11が配置される。このフレア絞り11
は、金属版で形成された開口を有する環状部材であっ
て、その外周面上には、前記移動枠4の像側後端部にバ
ヨネットで固定するための3つのバヨネット部11aが
設けられている。また、図示はしないがこのフレア絞り
11の開口部近傍の前面部の所定箇所に、沈胴時に前記
第3レンズ群9の延設部14の当接部14dが当接され
る。つまり、沈胴動作状態において該フレア絞り11の
前面部に前記当接部14dが当接することにより、第3
レンズ群枠9の像側への移動を規制し、ばね8の付勢力
に抗して第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠9との間隔
を狭めることが可能となっており、沈胴状態においては
第3レンズ群枠9の位置決めとなる。このように本実施
の形態においてはフレア絞り11は沈胴時における第3
レンズ群枠9をばね8に抗して押圧する押圧部としても
機能する。
【0045】次に、上記構成を有する本実施形態のズー
ムレンズ鏡筒のズーミングによる進退動作について図2
乃至図4を参照しながら詳細に説明する。
【0046】本ズームレンズ鏡筒1が沈胴状態にあると
き、図2(a)の断面図に示すように全ての枠部材は、
固定枠1の内部に収納されている。このとき、前記第3
レンズ群9の延設部14の当接部14dがフレア絞り1
1の前面部の対応する部分に当接することにより、第3
レンズ群枠9の位置を規制し、フィルム面に対する位置
決めが実行される。また、第2レンズ群枠7の第2群ピ
ン7d,7e,7fは、図3に示すように係合している
カム枠5の第2群カム溝5dの沈胴位置L1に配置され
た状態となる。
【0047】本ズームレンズ鏡筒1を前記沈胴状態から
図2(b)の断面図に示す撮影可能な広角状態(ワイド
端位置)に繰り出すには、図示しないズームユニット
(駆動機構)を介して駆動ギヤ100を時計回りに所定
量回転させる。すると、駆動ギヤ100の回転により回
転枠3が回転しながら繰り出される。そのとき、S0 方
向に直進ガイドされる移動枠4も回転枠3とともに相対
的に前方に直進移動する。
【0048】カム枠5は、カムフォロア12を介して回
転枠2と同様に回転駆動され、移動枠3のカム溝4mに
より回転枠3よりもさらに前方に繰り出される。
【0049】第1レンズ群枠9は、フロートキー10を
介してS0 方向に直進ガイドされているために、カム枠
5の回転に伴い、第1群ピン13が第1群カム溝5cに
沿って移動することにより、カム枠5よりも前方のワイ
ド端位置まで繰り出される。
【0050】また、第2レンズ群枠7は、第2直進ガイ
ド部7cが第1レンズ群枠6の第2直進ガイド溝に係合
してS0 方向に直進ガイドされながら前記カム枠5によ
りワイド端位置に繰り出される。つまり、第2群ピン7
d,7e,7fが回転するカム枠5の第2群カム溝5d
に沿って移動することで、第2レンズ群枠7がワイド端
位置に繰り出される。このとき、第2レンズ群枠7の第
2群ピン7d,7e,7fは、図3に示すように係合し
ているカム枠5の第2群カム溝5dのワイド位置L2に
配置された状態となる。
【0051】また、本実施の形態では、第3レンズ群枠
9は、第3直進ガイド部14cが第1レンズ群枠6の第
3直進ガイド溝に係合してS0 方向に直進ガイドされ、
同時に、ばね8により、常に前記第1レンズ群枠6に対
して光軸O方向に離反する方向に付勢されているので、
沈胴時からワイド時にかけて第1レンズ群枠6と所定間
隔でワイド端位置に繰り出されることになる。すなわ
ち、ばね8の付勢力により前記第1レンズ群枠6の第1
群ピン13が延設部14の第1群摺動溝14aの位置決
め部14bに規制されているので、第1レンズ群枠6と
第3レンズ群枠9とが所定間隔の状態で一体的に繰り出
されることになる。
【0052】本ズームレンズレンズ鏡筒1を前記ワイド
状態から図2(c)の断面図に示す望遠状態(テレ端位
置)に繰り出すには、駆動ギヤ100をさらに時計回り
に所定量回転させる。すると、前記駆動ギヤ100の回
転により回転枠3が回転しながら繰り出される。同様に
移動枠4が直進ガイドされ、また、カム枠5が回転しな
がら回転枠3の前方に相対的に繰り出される。
【0053】第1レンズ群枠6は、さらにカム枠の回転
に伴ってカム枠5よりも前方のテレ端位置まで繰り出さ
れる。そして、第2群レンズ枠7も第2群カム溝5dに
よって第2群ピン7d,7e,7fを介してテレ端位置
に繰り出される。このとき、第2レンズ群枠7の第2群
ピン7d,7e,7fは、図3に示すように係合してい
るカム枠5の第2群カム溝5dのテレ端位置L3に配置
された状態となる。
【0054】また、本実施の形態では、第3レンズ群枠
9は、前記ワイド端位置からテレ端位置にかけて、前記
ワイド位置時にて第1群ピン13により第1群摺動溝1
4aの位置決め部14bが規制されることにより保持さ
れている間隔で、第1レンズ群6と一体的に繰り出され
ることになる。すなわち、第1群レンズ枠6と第3のレ
ンズ群枠9との間隔は、テレ端位置にズーミングされる
まで変化しない。
【0055】一方、本ズームレンズ鏡筒1を沈胴状態に
繰り込むには、図示しないズームユニット(駆動機構)
を介して駆動ギヤ100を反時計回りに回転させる。そ
の駆動ギヤ100の回転によって、回転枠3,移動枠
4,カム枠5が相対的に繰り込まれ、さらに、第1群レ
ンズ枠6,第2のレンズ群7もカム枠5の逆回転によ
り、沈胴位置に相対的に繰り込まれる。このとき、第1
レンズ群枠6と第3レンズ群枠9は、上記ズーミング実
行動作とは逆に、テレ端位置からワイド端位置までは所
定間隔で一体的に繰り込まれ、そして、ワイド位置から
沈胴位置にかけては間隔が短縮され、ある所定間隔とな
って沈胴位置に繰り込まれることになる。
【0056】このようにワイドからテレの間で本ズーム
レンズ鏡筒1を駆動する際には第1レンズ群枠6と第3
レンズ群枠9との間隔が一定に保たれているためこれら
第1レンズ群枠6,第3レンズ群枠9に保持されている
第1レンズ群20,第3レンズ群22の間隔が一定に保
たれることになる。
【0057】図4に上記ズーミング動作における第1レ
ンズ群枠乃至第3のレンズ群枠の移動量の関係が示され
ている。なお、これらの移動関係は第1レンズ群乃至第
3レンズ群についても同様である。
【0058】つまり、本実施の形態では、本ズームレン
ズ鏡筒1の沈胴時においては、図4に示すように、第1
レンズ群枠6乃至第3レンズ群枠9は所定の間隔で固定
枠2内に収納される。この場合、第1レンズ群枠6と第
2レンズ群枠7との間隔寸法をGL1とし、第2レンズ
群枠7と第3レンズ群枠9との間隔寸法をGL2とし、
第1レンズ群枠6と第3のレンズ群枠9との間隔寸法を
GL0とすると、第3レンズ群枠9の延設部14の当接
部14dがフレア絞り11の所定箇所に当接するまで第
3レンズ群枠9が繰り込まれることにより、前記GL0
を大幅に短縮することができる。すなわち、第1レンズ
群枠6の第1群ピン13がばね8の付勢力による付勢方
向とは逆方向で第1群摺動溝14aの基端部(像側)ま
で移動することにより、第1レンズ群枠6に対する第3
レンズ群枠9の間隔寸法GL0を短縮することができ
る。
【0059】そして、本ズームレンズ鏡筒1が沈胴状態
からワイド端位置状態(ワイド時)へと繰り出し動作す
る際には、図4に示すように、第1レンズ群枠6と第3
のレンズ枠9とが広がるように第1群レンズ群枠6,第
2レンズ群枠7及び第3レンズ群枠9が相対的に繰り出
されることになる。
【0060】この場合、図5(a),図5(b)に示す
ように、図示しないばね8による付勢力によって第3レ
ンズ群枠9が第1レンズ群枠6に対して光軸O方向に離
反する方向に付勢されているので、第1レンズ群枠6の
第1群ピン13は、第3レンズ群枠9の各延設部14上
に形成された第1群摺動溝14aの位置決め部14bに
当接することにより、第1レンズ群枠6に対する第3レ
ンズ群枠9の位置決めがなされ、第1レンズ群6と第3
レンズ群枠9との間隔寸法が所定の間隔寸法GL0とな
る。
【0061】なお、第1群ピン13は、図5(b)に示
すように前記カム枠5の第1群カム溝5cに係合するカ
ムフォロア部13eと、第1レンズ群枠6上に形成され
た取付け孔6Lに圧入して固定するための圧入部13f
と、第3レンズ群枠9の第1摺動溝14aに差し込んで
摺動するとともに、位置決め部14bと当接して第1レ
ンズ群枠6に対する第3レンズ群枠9の位置決めを行う
ための位置決め部としての位置決め突起部13gとを含
み、これらが一体的に成形されたものである。
【0062】したがってこのような構成により、ワイド
端位置では、第1レンズ群枠6と第2レンズ群枠7との
間隔寸法GL1は、例えば沈胴状態時と変わらないGL
1となり、さらに第2レンズ群枠7と第3レンズ群枠9
との間隔寸法が広がりGL3となることにより、第1レ
ンズ群枠6と第3のレンズ群枠9との間隔寸法が、沈胴
状態時よりも大きなGL0となる。
【0063】その後、本ズームレンズ鏡筒1がワイド端
位置からテレ端位置(テレ時)へと繰り出し動作する際
には、図4に示すように、第1レンズ群枠6と第3のレ
ンズ枠9との間隔寸法GL0は変わらずに、第1レンズ
群枠6と第2レンズ群枠7との間隔のみが広がるように
第1群レンズ群枠6,第2レンズ群枠7及び第3レンズ
群枠9が相対的に繰り出されることになる。つまり、第
1レンズ群枠6と第2レンズ群枠7との間隔寸法GL4
がワイド時よりも広がり、逆に第2レンズ群枠7と第3
レンズ群枠9との間隔寸法GL5はワイド時よりも短縮
されることになる。
【0064】したがって、本実施の形態によれば、常に
第1レンズ群枠6に対して第3レンズ群枠を光軸方向に
離反する方向に付勢するばね8と、このばねの8の付勢
力によりズーミング動作中は第1レンズ群枠6と第3レ
ンズ群枠9との間隔を一定に保ち、沈胴時にはその間隔
を短縮可能とする第1ピン摺動溝14aを含む延設部1
4,第1レンズ群枠6の第1群ピン13とを設けた構成
とすることにより、第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠
3との位置決めを高精度に行うことができる。また、沈
胴時おける第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠9との間
隔寸法を縮小することができるので、コンパクト化を図
ることは勿論、従来繰り出し用として用いられている第
1群ピン13を、上記の如く第3レンズ群枠9の位置決
めを行うストッパーとして共用したので、簡単な構成で
実施することができるため、製造工程の簡略化及び製造
コストの低減化の実現が可能となる。
【0065】さらに、第1レンズ群枠6の光軸方向の位
置を決める第1群ピン13に対して第3レンズ群枠9の
位置が決められるため、第3レンズ群枠9はフィルム面
に対する位置もより高精度に位置決めすることが可能と
なる。
【0066】次に、前記第1の実施の形態の変形例を図
6及び図7に示す。
【0067】この変形例は、第3レンズ群枠の位置を規
制する第1群ピンの突起部の形状を随時選択することに
より第3レンズ群枠の第1レンズ群枠に対する傾きや位
置を調整可能とするものである。
【0068】図6及び図7は前記第1の実施の形態のズ
ームレンズ鏡筒1の変形例を説明するためのもので、図
6は第3レンズ群枠の第1レンズ群枠に対する傾き乃至
位置を調整可能とする改良がなされた第1群ピンの構成
を示す構成斜視図であり、図6(a)は偏芯構造の第1
群ピンを示し、図6(b)は位置決め突起部の径が細い
第1群ピンを示し、図6(c)は位置決め突起部の径が
太い第1群ピンをそれぞれ示している。また、図7は図
6に示す第1群ピンを用いて第3レンズ群枠の傾き調整
を行った場合の動作を説明するためのもので、図7
(a)は同じ太さの第1群ピンを用いた場合のズームレ
ンズ鏡筒の断面図、図7(b)は異なる太さの第1群ピ
ンを用いた場合のズームレンズ鏡筒の断面図である。
【0069】まず、図6に示す第1群ピンを用いて第3
レンズ群枠の傾きを調整する場合について説明する。
【0070】一般に、第1レンズ群枠6乃至第3レンズ
群枠9が相対的に繰り出すタイプのズームレンズ鏡筒で
は、フィルム面に最も近傍な配置形態であることから、
特に第1レンズ群枠6に対する第3レンズ群枠9の傾き
及び第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠の間隔が光学性
能を満足するために重要であり、この傾きが少なく第1
レンズ群枠6と第3レンズ群枠9の間隔が所定のものと
なっていることが望ましい。
【0071】ところが、製造上の理由から第1レンズ群
枠6の第1群ピン13を圧入する取付け孔6L(図5
(b)参照)の径や配置位置にずれが生じることもあ
り、同一形状の第1群ピン13を用いて実施すると、光
軸0及び第1レンズ群6に対し第3レンズ群枠9の傾き
が発生してしまう虞れがある。そこで、本発明に係るズ
ームレンズ鏡筒1では、このように製造上の理由から第
3レンズ群枠9の傾きが発生した場合でも、簡単に第3
レンズ群9の傾きを調整行うことができ、カメラ性能の
向上化を図ることも可能である。
【0072】手段としては、2つの方法がある。一つ
は、偏心した構造の第1群ピンを用いることにより、そ
の傾きのずれを吸収して第3レンズ群枠9の傾きを調整
する方法であり、もう一つは、径の異なる第1群ピンを
用いることにより、その傾きのずれを吸収して第3レン
ズ群枠9の傾きを調整する方法である。
【0073】前者の調整方法では、例えば図6(a)に
示す構成の第1群ピン13Aを使用する。この第1群ピ
ン13Aは、図中に示すように、前記第1の実施の形態
のものと略同様に構成されたものではあるが、カムフォ
ロア部13eに回転調整するためのドライバ等が差し込
まれる調整用溝13hを設け、さらに、該カムフォロア
13E,圧入部13fの中心線O1よりも位置決め当接
部13gの中心線O2が所定寸法T1分だけ偏心するよ
うに構成されている。なお、この位置決め部13gの偏
心量(寸法T1)は、自由に変更可能であり、必要に応
じて寸法T1の異なる複数種の偏心構造である第1群ピ
ン13Aを製造しても良い。また、第1群ピン13A
は、前記取付け孔6Lに回転可能に圧入されることが必
要である。
【0074】上記構成によれば、第3レンズ群9の傾き
に応じて、図6(a)に示す第1群ピン13Aを用い、
さらに、該第1群ピン13Aの調整用溝13hを介して
ドライバ等で適宜回転させることにより、第3レンズ群
枠9の第1摺動溝14aの位置決め部14bと当接して
いる位置決め突起部13gが回転することで、第1レン
ズ群6に対する第3レンズ群枠9の間隔寸法を変更する
ことができる。すなわち、少なくとも3つの第1群ピン
13a,13b,13cの内、必要に応じていいずれか
の第1群ピンに偏心構造の第1群ピン13Aを用いて間
隔寸法を調整することにより、結果として第3レンズ群
枠9の傾きを容易に調整することが可能である。
【0075】一方、後者の調整方法では、例えば図6
(b),図6(c)に示すように径の異なる第1群ピン
13B,13Cを適宜用いることにより、第1レンズ群
枠6と第3レンズ群枠9との間隔寸法を変更すること
で、第3レンズ群枠9の傾きを調整することが可能であ
る。第1群ピン13Bは、図6(b)に示すように前記
第1の実施の形態にて使用した第1群ピン13と略同様
の構成であるが、位置決め突起部13gの径寸法が前記
実施の形態よりも細い径寸法a1となるように形成され
ている。また、第1群ピン13Cは、図6(c)に示す
ように、前記第1群ピン13Bよりも位置決め突起部1
3gの径寸法が太い径寸法a2となるように形成されて
いる。なお、上記調整方法と同様に、この位置決め部1
3gの径寸法は、自由に変更可能であり、必要に応じて
径寸法の異なる複数種の第1群ピン13Bを製造しても
良い。
【0076】本例のズームレンズ鏡筒1において、例え
ば同じ径寸法の第1群ピン13Bを用いてズームレンズ
鏡筒1を構成したとすると、図7(a)の断面図のよう
に第1レンズ群枠6と第3レンズ群9とは所定間隔で位
置決めされる。ところが、製造上の理由で第3レンズ群
枠9が光軸0及び第1レンズ群枠6に対して図7(b)
の矢印に示すように傾いてしまうこともある。このよう
な場合、上記調整方法では、図7(b)に示すように、
傾いた方向の第1群ピン13Bを径の太い第1群レンズ
13Cに替えて取付け孔6Lに圧入することにより、該
第1群ピン13Cの位置決め突起部13gが第1摺動溝
14aの位置決め部14bと当接することで、第1レン
ズ群6に対する第3レンズ群枠9の間隔寸法を大きく変
更することができる。すなわち、第3レンズ群枠9の傾
きを容易に調整することが可能である。
【0077】なお、径の異なる第1群ピン13B,13
Cを用いて傾き調整を行う場合には、必要に応じて3つ
の第1群ピン13を適宜切り替えるようにすれば、高精
度に第3レンズ群枠9の傾き調整を行えることができ
る。
【0078】引き続き、図6に示す第1群ピンを用いて
第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠9との間隔を調整す
る場合について説明する。
【0079】上述のような製造上部品の製作誤差や組立
誤差により、第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠9との
間隔は必ずしも当初の狙い通りの値とはならない場合が
ある。当然のことながら、所定量以下のずれ量であるな
らば実使用上の光学性能を満足することができるがそれ
以上の誤差が生じた場合、第1レンズ群枠6と第3レン
ズ群枠9との間隔を調整することが望ましい。
【0080】この間隔調整においても上述の傾き調整と
略同様にして行うことができる。即ち、図6(a)に示
す偏芯した第1群ピン13Aを用いる場合には、円周方
向に3箇所配置された第1群ピン13Aを全て同量回転
させることにより第3レンズ群枠9の位置を変更するこ
とができる。
【0081】また、図6(b),(c)に示す第1群ピ
ン13B,13Cを用いる場合には、第3レンズ群枠9
の位置のずれ量に応じてそのずれ量を補正できるような
径の突起部13gを有する第1群ピン13を用いれば良
い。
【0082】このように第1レンズ群枠6と第3レンズ
群枠9との間隔を調整する場合においても、何ら特別な
機構を付加する必要がなく簡単に調整を行うことが可能
である。
【0083】なお、このように第1レンズ群枠6と第3
レンズ群枠9との間隔を調整するのみであるとか、第3
レンズ群枠9の傾きの調整を行わないのであれば、第3
レンズ群枠9の位置を規制する位置決め部材としての第
1群ピン13は、必ずしも円周方向に3個必要となるも
のではなく、円周方向に一つ設けるのみでも良い。
【0084】したがって、上述した変形例によれば、簡
単に第3レンズ群枠9の傾き調整を実施することが可能
となり、さらに高精度に第3レンズ群枠9の位置決めを
行うことができる。
【0085】図8及び図9は本発明のズームレンズ鏡筒
の第2の実施の形態を示し、図8は本実施の形態の特徴
となるズームレンズ鏡筒の繰り出し動作を説明するため
の説明図、図9は該ズームレンズ鏡筒のズーミング時に
おける構成を説明するもので、図9(a)は該ズームレ
ンズ鏡筒の沈胴状態、図9(b)は該ズームレンズ鏡筒
のワイド状態、図9(c)は該ズームレンズ鏡筒のスタ
ンダード状態からテレ状態までの状態をそれぞれ示して
いる。なお、図8及び図9は、前記第1の実施の形態の
ズームレンズ鏡筒と同様な構成要素については同一符号
を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0086】前記第1の実施の形態のズームレンズ鏡筒
では、ワイド端位置からテレ端位置にかけて第1レンズ
群枠6と第3レンズ群枠9とが所定間隔で一体的に繰り
出し動作させていたが、本実施の形態のズームレンズ鏡
筒では、ズーム領域(撮影可能領域)での第1レンズ群
枠6と第3レンズ群枠9との繰り出し動作を変更するこ
とも可能である。
【0087】本ズームレンズ鏡筒の構成は、前記第1の
実施の形態と略同様であるが、図9に示すように第3レ
ンズ群枠9の当接部14d(延設部14)が当接するフ
レア絞り11の所定箇所に、所定寸法で被写体方向に突
出してなる押圧部11bを設けて構成される。なお、こ
の押圧部11bの所定寸法は、例えば、本ズームレンズ
鏡筒の沈胴状態からワイド状態(ワイド端位置)にかけ
て前記当接部14dの当接状態がなされるような寸法と
なっている。
【0088】本実施の形態のズームレンズ鏡筒では、図
8に示すように、ワイド時(ワイド端位置)からテレ時
(テレ端位置)の間に、撮影可能領域であるスタンダー
ド時(図中にはSTD時と記載)を設けており、このス
タンダード時からテレ時にかけて第1レンズ群枠6と第
3レンズ群枠9とを所定間隔で一体的に繰り出すように
している。
【0089】つまり、本実施の形態では、本ズームレン
ズ鏡筒1の沈胴時においては、前記第1の実施の形態と
略同様に、図8に示すように、第1レンズ群枠6乃至第
3レンズ群枠9は所定の間隔で固定枠2内に収納され
る。この場合、第3レンズ群枠9の延設部14の当接部
14dがフレア絞り11の押圧部11bに当接するまで
第3レンズ群枠9が繰り込まれることになる(図9
(a)参照)。すなわち、フィルム面に対して第3レン
ズ群枠9の位置決めが前記押圧部11bにより行われて
いる。このときの第1レンズ群6と第3レンズ群枠9と
の間隔寸法GL0は、前記第1の実施の形態と同様に従
来よりも大幅に短縮される。
【0090】そして、本ズームレンズ鏡筒1が沈胴状態
からワイド端位置状態(ワイド時)へと繰り出し動作す
る際には、図8に示すように、第1レンズ群枠6と第3
のレンズ枠9とが広がるように第1群レンズ群枠6,第
2レンズ群枠7及び第3レンズ群枠9が相対的に繰り出
されることになる。
【0091】この場合、本実施の形態では、図9(b)
に示すように、第3レンズ群枠9の当接部14dがフレ
ア絞り11の押圧部11bによって押圧された状態で繰
り出されることにより、第1レンズ群枠6の第1群ピン
13が、第3レンズ群枠9の各延設部14上に形成され
た第1群摺動溝14aを移動することで、第1レンズ群
6と第3レンズ群枠9とが広がりながら所定の間隔寸法
GL0となる。
【0092】その後、本ズームレンズ鏡筒1がワイド端
位置から撮影可能領域であるスタンダード時へと繰り出
す際には、図8に示すように、さらに第1レンズ群枠6
と第3のレンズ枠9との間隔寸法GL0は広がり、同時
に第2レンズ群枠7及び第3レンズ群枠9も相対的に繰
り出されることになる。つまり、第1レンズ群枠6と第
2レンズ群枠7との間隔寸法GL4がワイド時よりも広
がり、また、第2レンズ群枠7と第3レンズ群枠9との
間隔寸法GL5もワイド時よりも広がる。
【0093】そして、本ズームレンズ鏡筒1が撮影可能
領域であるスタンダード時からテレ端位置(テレ時)へ
と繰り出し動作する際には、図8に示すように、第1レ
ンズ群枠6と第3のレンズ枠9との間隔寸法GL0は変
わらずに、第1レンズ群枠6と第2レンズ群枠7との間
隔のみが広がるように第1群レンズ群枠6,第2レンズ
群枠7及び第3レンズ群枠9が相対的に繰り出されるこ
とになる。つまり、テレ状態における第1レンズ群枠6
と第2レンズ群枠7との間隔寸法GL6はスタンダード
状態における間隔寸法GL4よりも広がり、第2レンズ
群枠7と第3レンズ群枠9との間隔寸法GL7はスタン
ダード状態における間隔寸法GL5よりも短縮されるこ
とになる。
【0094】このような第1レンズ群枠6と第3レンズ
群枠9とが一定の所定間隔で繰り出される領域では、図
9(c)に示すように、前記第1の実施の形態と同様に
第1レンズ群枠6の第1群ピン13がばね8の付勢力に
より第3レンズ群枠9の第1群摺動溝14aの位置決め
部と当接することになる。
【0095】したがって、本実施の形態によれば、ズー
ミング動作中に第1レンズ群枠6と第3レンズ群枠9と
の繰り出し動作を変更することができるので、ズームレ
ンズ鏡筒を備えたカメラの光学的設計の自由度を増大さ
せることができる。他の効果については前記第1の実施
形態と同様である。
【0096】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、前記実施の形態の応用や組み合わせも
本発明に適用される。
【0097】[付記] (付記1) 複数のレンズ群を有するズーム鏡筒におい
て、第1のレンズ群を支持し、カムフォロアが設けられ
た第1の枠部材と、前記カムフォロアと係合し、前記第
1の枠部材を光軸方向に進退可能にするカム溝が形成さ
れたカム枠部材と、第2のレンズ群を支持し、前記第1
の枠部材に対し光軸方向に相対的に移動可能な第2の枠
部材と、前記第2の枠部材に設けられ、前記カムフォロ
アに当接可能な当接部と、前記第1の枠部材に対し前記
第2の枠部材が離間する方向に付勢する付勢手段と、前
記ズーム鏡筒が非撮影上体にある際には、前記第2の枠
部材を前記付勢手段に抗して前記第1の枠部材に向けて
押圧する押圧部と、を具備し、前記ズームレンズ鏡筒が
撮影状態にある際には、前記第2の枠部材は前記付勢手
段により付勢され、前記当接部が前記カムフォロアに当
接されることにより、前記第1のレンズ群と前記第2の
レンズ群との間隔が前記撮影時における間隔よりも短縮
されることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
【0098】(付記2) 前記カムフォロアは前記カム
溝と係合し、光軸と直交する方向を中心軸として回転対
称形状に形成されたカムフォロア部と、前記当接部が当
接可能であって前記中心軸と偏芯した中心軸に対し回転
対称形状に形成された位置決め部とからなり、前記カム
フォロアを前記カムフォロア部の中心軸を中心として回
転させることにより、前記第1のレンズ群と前記第2の
レンズ群との間隔を調整可能とすることを特徴とする付
記1に記載のズームレンズ鏡筒。
【0099】(付記3) 前記カムフォロアと前記カム
溝は円周方向に少なくとも3個有し、前記第1のレンズ
群に対する前記第2のレンズ群の傾きを調整可能とする
ことを特徴とする付記2に記載のズームレンズ鏡筒。
【0100】(付記4) 変倍時にはその間隔が一定に
保たれ、収納時にはその間隔が短縮される第1のレンズ
群と第2のレンズ群とを有するズーム鏡筒において、前
記第1のレンズ群を支持する第1の枠部材と、前記第2
のレンズ群を支持し、前記第1の枠部材に対し光軸方向
に相対的に進退可能な第2の枠部材と、前記第1の枠部
材に設けられるカムフォロアと、前記カムフォロアと係
合し、前記第1の枠部材を光軸方向に進退可能にするカ
ム溝を有するカム枠部材と、前記第2の枠部材に設けら
れ、前記カムフォロアと当接可能な当接部と、前記第2
の枠部材を前記カムフォロアと前記当接部とが当接する
方向に付勢する付勢手段と、収納時に前記第2のレンズ
枠部材を前記カムフォロアと前記当接部とが当接する方
向へと変位ざる離間手段と、を具備し、変倍時には前記
カムフォロアと前記当接部とが当接することにより、前
記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間隔が一定
に保たれ、収納時には前記離間手段により前記カムフォ
ロアと前記当接部とが離間し前記第1のレンズ群と前記
第2のレンズ群との間隔が短縮される古都を特徴とする
ズームレンズ鏡筒。
【0101】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、簡
単な構成で第1レンズ群枠と第3レンズ群枠との位置決
めを高精度に行うことができ、コンパクト化、製造工程
の簡略化及び製造コストの低減化の実現が可能なズーム
レンズ鏡筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のズームレンズ鏡枠
の分解斜視図。
【図2】図1のズームレンズ鏡筒のズーミング時におけ
る構成を説明する断面図。
【図3】図1のカム枠の内周面の展開図。
【図4】図1のズームレンズ鏡筒の繰り出し動作を説明
するための説明図。
【図5】本実施の形態のズームレンズ鏡筒の特徴となる
主要部分の構成を説明するための構成図。
【図6】第1の実施の形態の変形例を示し、第3レンズ
群枠の傾き調整を可能とする改良がなされた第1群ピン
の構成を示す構成斜視図。
【図7】径の異なる第1群ピンを用いて傾き調整を行っ
た場合の動作を説明するための断面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態のズームレンズ鏡筒
を示し、特徴となるズームレンズ鏡筒の繰り出し動作を
説明するための説明図。
【図9】本実施の形態のズームレンズ鏡筒のズーミング
時における構成を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…ズームレンズ鏡筒、 2…固定枠、 3…回転枠、 4…移動枠、 5…カム枠、 5c…第1群カム溝、 5d…第2群カム溝、 6…第1レンズ群枠、 7…第2レンズ群枠、 8…ばね(付勢手段) 9…第3レンズ群枠、 10…フロートキー、 11…フレア絞り、 12…カムフォロア(カム枠) 13a〜13c…第1群ピン(第1レンズ群枠) 13e…カムフォロア部、 13f…圧入部、 13g…位置決め突起部、 14…延設部(第3レンズ群枠) 14a…第1群摺動溝、 14b…位置決め部、 14c…第3直進ガイド部、 14d…当接部、 20…第1レンズ群、 21…第2レンズ群、 22…第3レンズ群。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群を有するズーム鏡筒にお
    いて、 第1のレンズ群を支持する第1の枠部材と、 第2のレンズ群を支持し、前記第1の枠部材に対し光軸
    方向に相対的に進退可能な第2の枠部材と、 前記第1の枠部材に設けられるカムフォロアと、 前記カムフォロアと係合し、前記第1の枠部材を光軸方
    向に進退可能にするカム溝を有するカム枠部材と、 前記第2の枠部材に設けられ、前記カムフォロアと当接
    可能な当接部と、 前記第2の枠部材を前記カムフォロアと前記当接部とが
    当接する方向へ付勢する付勢手段と、を具備し、 前記第2の枠部材が前記付勢手段により付勢され、前記
    カムフォロアに前記当接部が当接することにより、前記
    第1のレンズ群に対する前記第2のレンズ群の位置を規
    制可能とすることを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記カムフォロアは、略円筒形状であっ
    て、前記カム溝と係合するカムフォロア部と、前記当接
    部が当接する位置決め部とからなり、該位置決め部の外
    径が異なるカムフォロアを選択的に組付けることによ
    り、前記第1のレンズ群と前記第2のレンズ群との間隔
    を調整可能とすることを特徴とする請求項1に記載のズ
    ームレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記カムフォロア及びカム溝は、円周方
    向に少なくとも3個有し、前記カムフォロアは、略円筒
    形状であって、前記カム溝と係合するカムフォロア部
    と、前記当接部が当接する位置決め部とからなり、該位
    置決め部の外径が異なるカムフォロアを円周方向に選択
    的に組付けることで、前記第2のレンズ群の前記第1の
    レンズ群に対する傾きを調整可能とすることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のズームレンズ鏡筒。
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