JP2002182094A - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

レンズ鏡筒およびカメラ

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JP2002182094A
JP2002182094A JP2000382238A JP2000382238A JP2002182094A JP 2002182094 A JP2002182094 A JP 2002182094A JP 2000382238 A JP2000382238 A JP 2000382238A JP 2000382238 A JP2000382238 A JP 2000382238A JP 2002182094 A JP2002182094 A JP 2002182094A
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optical axis
barrel
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lens barrel
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JP2000382238A
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Akihiko Nishide
明彦 西出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ群の光軸に対する倒れを防止しつつ、
レンズ鏡筒の小型化およびコストダウンを図る。 【解決手段】 レンズ保持部材が収納される固定筒の周
壁に、前記レンズ保持部材を光軸方向にガイドするため
のガイド溝部が形成されているとともに、前記レンズ保
持部材に、前記ガイド溝部との係合作用によりガイドさ
れる被ガイド部が光軸方向に延びて形成されており、前
記被ガイド部が、前記固定筒の周壁を挟み込む形状に形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ群を光軸方
向に移動させることによりズーミングを行うレンズ鏡筒
であって、特にレンズ群の光軸に対する倒れを防止し
て、レンズ鏡筒の安定した光学性能を得ることができる
レンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ群を光軸方向に移動させてズーミ
ングを行うズームレンズ鏡筒には、例えば、レンズ群を
保持するレンズ保持部材を、外周にカムが形成された円
筒形状のカム筒とカム係合させて、このカム筒の駆動に
よりレンズ保持部材を光軸方向へ移動させることにより
ズーミングを行うレンズ鏡筒がある。
【0003】このようなレンズ鏡筒では、レンズ群を保
持するレンズ保持部材に光軸方向に延びるガイドバーを
貫通させることにより、レンズ保持部材を光軸方向に案
内している。また、レンズ保持部材が収納される固定筒
の内周面に、光軸方向に延びるガイド部を形成するとと
もに、レンズ保持部材の外周にガイド部と係合するスリ
ーブ部を形成することにより、レンズ保持部材を光軸方
向に案内しているレンズ鏡筒もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したレン
ズ鏡筒においては、レンズ保持部材が収納される固定筒
内にガイドバーやガイド部を設けているため、このガイ
ドバー等により固定筒内のスペースが制限される。
【0005】また、レンズ群の光軸に対する傾きを防止
するためには、レンズ保持部材のうちガイドバーと係合
する部分を長くとる必要があるが、この場合レンズ鏡筒
内のスペースを有効活用することができない。そして、
レンズ鏡筒内のスペースを有効活用することができなけ
れば、レンズ鏡筒の小型化を図ることもできない。
【0006】一方、金型成型により固定筒の内周面にガ
イド部を形成する場合、ガイド部に抜き勾配が発生し、
この抜き勾配によりレンズ保持部材がぐらついてしま
う。特に、抜き勾配の角度を大きくとらなければならな
い場合や固定筒の長さを大きくとらなければならない場
合には、レンズ保持部材のぐらつきがさらに大きくな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、レン
ズ保持部材が収納される固定筒の周壁に、前記レンズ保
持部材を光軸方向にガイドするためのガイド溝部が形成
されているとともに、前記レンズ保持部材に、前記ガイ
ド溝部との係合作用によりガイドされる被ガイド部が光
軸方向に延びて形成されており、前記被ガイド部が、前
記固定筒の周壁を挟み込む形状に形成されていることを
特徴とする。
【0008】すなわち、レンズ保持部材が光軸方向に移
動する際、レンズ保持部材に形成された被ガイド部によ
り固定筒の周壁を挟み込むことにより、レンズ保持部材
の光軸に対する倒れを防止することができるとともに、
固定筒内にガイドバー等を設けたりする必要が無くなる
ため、レンズ鏡筒内のスペースを有効活用することがで
きる。レンズ鏡筒内のスペースを有効活用することがで
きれば、レンズ鏡筒の小型化を図ることもできる。ま
た、ガイドバー等をなくすことにより、レンズ鏡筒の製
造コストを低減することができる。
【0009】ここで、固定筒内に複数のレンズ保持部材
を配置する場合において、これらのレンズ保持部材のう
ち光軸方向において隣り合う2つのレンズ保持部材に形
成された被ガイド部を、互いに異なる光軸回り位相で他
方のレンズ保持部材側に延びるように形成することがで
きる。これにより、レンズ保持部材同士を接近させるこ
とができる。
【0010】また、固定筒の金型成型により内周面に抜
き勾配をもつ固定筒を用いたレンズ鏡筒において、固定
筒に、固定筒の厚み増加に応じて幅を広くしながら光軸
方向に延びる貫通溝部と、被ガイド部のうち固定筒の周
壁を挟み込む部分の一方と係合してレンズ保持部材を光
軸方向にガイドするガイド面とを形成するとともに、被
ガイド部のうち固定筒の周壁を挟み込む部分の他方をテ
ーパ状に形成してもよい。これにより、固定筒の厚み変
化に関わらずにレンズ群をぐらつかせることなく精度良
く保持することができ、レンズ鏡筒の安定した光学性能
を得ることができる。なお、本発明のレンズ鏡筒は、カ
メラ等に用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態であるレンズ鏡筒の分解斜視図を示す。
【0012】第1レンズ群を保持する第1群鏡筒1の外
周には、ヘリコイド部が形成されており、固定筒7の内
周に形成されたヘリコイド部と係合する。また、第1群
鏡筒1はフォーカスリング9に固定される。フォーカス
リング9が手動又は電動により光軸回りに回転すると、
第1群鏡筒1と固定筒7はヘリコイド係合しているた
め、第1群鏡筒1は固定筒7に対して光軸方向に移動す
る。
【0013】ここで、第1群鏡筒1が保持する第1レン
ズ群はフォーカス系のレンズ群であり、第1レンズ群が
光軸方向に移動することによりフォーカシングが行われ
る。
【0014】第2レンズ群を保持する第2群鏡筒2(本
願請求項に記載のレンズ保持部材)の外周にはコロ10
が設けられており、このコロ10は固定筒7に形成され
た光軸方向に延びる直進溝14を貫通して、円筒カム8
の外周に形成されたカム溝に係合する。円筒カム8が手
動又は電動により回転すると、コロ10は円筒カム8に
形成されたカム溝に案内されて光軸方向に移動する。こ
れにより、第2群鏡筒2が光軸方向に移動する。
【0015】同様に、第3レンズ群を保持する第3群鏡
筒、第4レンズ群を保持する第4群鏡筒および第5レン
ズ群を保持する第5群鏡筒5(本願請求項に記載のレン
ズ保持部材)のそれぞれの外周にもコロ10が設けられ
ており、これらのコロ10は固定筒7の直進溝14を貫
通して、円筒カム8のカム溝に係合する。そして、円筒
カム8が手動又は電動により回転すると、これらのコロ
10は円筒カム8のカム溝に案内されて光軸方向に移動
し、これに伴って第3群鏡筒3、第4群鏡筒4および第
5群鏡筒5が光軸方向に移動する。
【0016】ここで、第2レンズ群、第3レンズ群、第
4レンズ群および第5レンズ群は、ズーム系のレンズ群
であり、これらのレンズ群がそれぞれ光軸方向に移動す
ることによりズーミングが行われる。
【0017】一方、第2群鏡筒2の外周には、コロ10
の他にピン13(本願請求項に記載の凸部)および係合
部12(本願請求項に記載の被ガイド部)が形成されて
いる。ここで、係合部12は、光軸方向に延びる係合基
板部12aと、この係合基板部12aの両端にT字状に
形成された係合腕部12bとで構成されている。
【0018】第2群鏡筒2に形成されたピン13および
係合部12の係合腕部12bはそれぞれ、固定筒7に形
成された2つのガイド溝11(本願請求項に記載のガイ
ド溝部)に係合する。図2に、第2群鏡筒2が固定筒7
に係合したときの断面図を示す。
【0019】第2群鏡筒2の係合部12が、係合腕部1
2bにおいて固定筒7のガイド溝11に係合することに
より、第2群鏡筒2が光軸回りに回転するのを規制して
いる。また、係合腕部12bの先端部と係合基板部12
aとで固定筒7を挟み込むことにより、第2群鏡筒2が
ラジアル方向(矢印A方向)に動くのを規制している。
さらに、第2群鏡筒2の係合部12は、2箇所の係合腕
部12bにおいて固定筒7のガイド溝11と係合してい
るため、係合部12が1箇所で固定筒7のガイド溝11
に係合する場合に比べて第2群鏡筒2の光軸に対する傾
きおよび偏心を抑えることができる。
【0020】ここで、係合部12(係合基板部12a)
の光軸方向長さを長くして、係合部12の両端2箇所
(係合腕部12b)で固定筒7のガイド溝11と係合さ
せるようにすれば、第2群鏡筒2の光軸に対する傾きお
よび偏心をさらに抑えることができる。このため、係合
部12の光軸方向長さは、レンズ群の敏感度に応じて適
宜設定すればよい。
【0021】一方、ピン13が固定筒7のガイド溝11
に係合することで、ピン13は第2群鏡筒2が光軸回り
に回転しないためのストッパーとしての役割を果たして
いる。
【0022】このように2群鏡筒2の周方向に係合部1
2およびピン13を形成して、この係合部12およびピ
ン13を固定筒に形成されたガイド溝11と係合させる
ことにより、第2レンズ群の光軸に対する倒れを防止す
ることができる。また、従来のように固定筒7内にガイ
ドバーを設ける必要がなくなるため、ガイドバーにより
固定筒7内のスペースが制限されることがないととも
に、部品点数の減少により製造コストの低減を図ること
ができる。
【0023】なお、本実施形態では、係合基板部12a
の両端にT字形状の係合腕部12bを形成しているが、
係合基板部12aの長手方向全体にわたってT字形状の
係合腕部を形成してもよい。
【0024】第3群鏡筒3、第4群鏡筒4および第5群
鏡筒5のそれぞれの外周にも、コロ10の他にピン13
および光軸方向に延びる係合部12が形成されており、
これらのピン13および係合部12はそれぞれ、固定筒
7に形成された2つのガイド溝11に係合する。
【0025】第2群鏡筒2と第3群鏡筒3、又は第4群
鏡筒4と第5群鏡筒5のように、光軸方向において隣り
合う2つの鏡筒に形成された係合部12は、互いに異な
る光軸回り位相において相手の鏡筒側に延びている。そ
して、固定筒7に形成された2つのカム溝11のうち一
方のカム溝11には、第2群鏡筒2の係合部12、第3
群鏡筒3のピン13、第4群鏡筒4の係合部12および
第5群鏡筒5のピン13が係合する。また、他方のカム
溝11には、第2群鏡筒2のピン13、第3群鏡筒3の
係合部12、第4群鏡筒4のピン13、第5群鏡筒5の
係合部12が係合する。
【0026】ここで、第2群鏡筒2、第3群鏡筒3,第
4群鏡筒4および第5群鏡筒5のそれぞれに同じ位相で
係合部12を形成すると、係合部12が同一線上に並ん
だ分だけ固定筒7のガイド溝11の長さを長くとらなけ
ればならない。特に、敏感度が高いレンズ群に対応させ
るために係合部12の光軸方向長さを長くする場合や、
ズーミングによるレンズ群の光軸方向移動量を大きくす
る場合や、固定筒7内に複数の鏡筒を配置する場合に
は、固定筒7のガイド溝11の長さがさらに長くなる。
【0027】そこで、本実施形態のように、隣り合う鏡
筒に形成されるそれぞれの係合部12を異なる位相にお
いて隣り合う鏡筒側に延びるように形成することによ
り、係合部12を同じ位相で形成した場合に比べて固定
筒7のガイド溝11の長さを短くすることができる。ま
た、レンズ群同士(第3群鏡筒3に保持されている第3
レンズ群と第4群鏡筒4に保持されている第4レンズ
群)を接近させることができる。
【0028】一方、固定筒7の内部に、第2群鏡筒2を
組み込む手順は、まず第2群鏡筒2の周方向に設けられ
たピン13、係合部12およびコロ10と、固定筒7に
形成された2つのガイド溝11および直進溝14との位
相に合わせた状態で、第2群鏡筒2を固定筒7の後方か
らはめ込む。同時に、固定筒7の直進溝14から突出す
るコロ10を円筒カム8のカム溝に係合させる。また、
第3群鏡筒3、第4群鏡筒4および第5群鏡筒5につい
ても、第2群鏡筒2と同様の手順により、固定筒7の内
部に組み込む。そして、第5群鏡筒5を固定筒7に組み
込んだ後、第6レンズ群6を固定筒7に取り付ける。
【0029】なお、本実施形態では、固定筒7の周方向
に2つのガイド溝11を形成して、それぞれのガイド溝
11にピン13および係合部12を係合させているが、
図3から図5に示すように固定筒7の周方向に3つのガ
イド溝11を形成して、この3つのガイド溝11のうち
2つのガイド溝11のそれぞれにピン13および係合部
12を係合させてもよい。ここで、図3は第2群鏡筒2
が固定筒7に係合したときの断面図であり、図4は第3
群鏡筒3が固定筒7に係合したときの断面図であり、図
5は第4群鏡筒4が固定筒7に係合したときの断面図で
ある。
【0030】図3において、第2群鏡筒2のピン13は
固定筒7の図中左側に形成されたガイド溝11に係合
し、第2群鏡筒2の係合部12は固定筒7の図中右側に
形成されたガイド溝11に係合している。また、図4に
おいて、第3群鏡筒3のピン13は固定筒7の図中左側
に形成されたガイド溝11に係合し、第3群鏡筒の係合
部12は固定筒7の図中下側に形成されたガイド溝11
に係合している。さらに、図5において、第4群鏡筒4
のピン13は固定筒7の図中右側に形成されたガイド溝
11に係合し、第4群鏡筒4の係合部12は固定筒7の
図中左側に形成されたガイド溝11に係合している。
【0031】このように、固定筒7に3つのガイド溝1
1を形成し、第2群鏡筒2に形成された係合部12が、
隣り合う鏡筒である第3群鏡筒3に形成されたピン13
および係合部12と干渉しないようにすることにより、
第2群鏡筒2に保持される第2レンズ群と第3群鏡筒3
に保持される第3レンズ群とを接近させることができ
る。
【0032】もちろん、固定筒7にガイド溝11を3つ
だけでなく4つ以上形成して、これら4つ以上のガイド
溝11のうち2つのガイド溝11にピン13および係合
部12を係合させてもよい。
【0033】なお、本実施形態では、円筒カムの駆動に
より各レンズ群(第2レンズ群〜第5レンズ群)を光軸
方向に移動させる方式のレンズ鏡筒であるが、ラックと
ピニオンによる直線移動機構を介して、各レンズ群を光
軸方向に移動させる方式のレンズ鏡筒であってもよい。
【0034】(第2実施形態)固定筒を金型成型する場
合、固定筒の外周面は外スライドにより成型され、固定
筒の内周面は光軸に平行なコアとキャビアにより成型さ
れる。ここで、固定筒の内周面は抜き成型されるため、
抜き勾配の影響により固定筒の板厚が光軸方向一端部か
ら他端部にかけて増加する。特に、固定筒の成型におい
て抜き勾配の角度を大きくとらなければならない場合
や、固定筒の長さを長くとらなければならない場合に
は、固定筒の板厚が光軸方向一端部から他端部にかけて
さらに増加する。
【0035】ここで、本発明の第2実施形態であるレン
ズ鏡筒は、固定筒の板厚変化に関わらず、レンズ群の光
軸に対する倒れを防止するとともに、レンズ群のぐらつ
きを押さえることができるレンズ鏡筒である。すなわ
ち、本実施形態では、第1実施形態におけるガイド溝1
1および係合部12の係合腕部12bの形状を変えてい
る。なお、ガイド溝11および係合部12の腕部12b
以外の構成は、第1実施形態におけるレンズ鏡筒の構成
と同様であり、第1実施形態と同一の構成のものには同
一符号を用いる。
【0036】図6に本発明の第2実施形態であるレンズ
鏡筒に用いられる固定筒7の一部展開図を示す。
【0037】固定筒7には、レンズ群を保持し光軸方向
に移動する移動鏡筒(第1実施形態における第1群鏡筒
1〜第5群鏡筒5に相当する)の外周に設けられた係合
部12が貫通する貫通溝35が光軸方向に延びて形成さ
れている。この貫通溝35の幅は、固定筒7の厚みが増
加するにしたがって、大きくなるように形成されてい
る。
【0038】また、貫通溝35を含む固定筒7の外周に
は、凹形状のザグリ部36(ザグリ部36により形成さ
れた面が本願請求項に記載のガイド面)が形成されてお
り、このザグリ部36は一定の幅をもって光軸方向に延
びている。ここで、ガイド溝35およびザグリ部36
は、外側スライドによる簡単な金型成型で作ることがで
きる。
【0039】図7は、固定筒7を後方から見た図であ
る。ここで、固定筒7の厚みは、固定筒7の光軸方向後
端部から前端部にかけて増加している。つまり、固定筒
7の外周部31は長手方向にわたって同一の径を有して
いるが、固定筒7の内周部は固定筒7の後方から前方に
かけて径が小さくなっており、固定筒7の後方内周部3
2と固定筒7の前方内周部33とで径が異なっている。
【0040】図8は固定筒7の後方、つまり固定筒7の
板厚が薄い部分に移動鏡筒が係合しているときの部分断
面図である。また、図9は固定筒7の前方、つまり固定
筒7の板厚が厚い部分に移動鏡筒が係合しているときの
部分断面図である。
【0041】固定筒7に形成されたザグリ部36には、
移動鏡筒の外周に形成された係合部12における係合腕
部12cのうちT字状に形成された先端部38が係合す
る。これにより、移動鏡筒が光軸回りに回転するのを規
制して、移動鏡筒を光軸方向にガイドする。
【0042】また、係合腕部12cの基端部は、テーパ
状に形成されたテーパ面37を有しており、このテーパ
面37および先端部38により固定筒7を挟み込むこと
により、移動鏡筒がラジアル方向(矢印B方向)へ動く
のを規制している。なお、テーパ面37の角度は、固定
筒7の抜き勾配と、ガイド溝35のテーパによって生じ
る稜線34に常に当接するような角度とする。
【0043】上述したように、係合腕部12cの基端部
をテーパ状に形成するとともに、貫通溝35の幅を固定
筒7の板厚の増加に応じて大きくすることにより、腕部
12bは移動鏡筒の光軸方向への移動に対応して固定筒
7を挟み込むポイントを変化させながら絶えず固定筒7
を挟み込むことができるため、移動鏡筒をぐらつかせる
ことなく精度良く保持することができる。これにより、
レンズ鏡筒の安定した光学性能を得ることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ保持部材が収納
される固定筒の周壁に、前記レンズ保持部材を光軸方向
にガイドするためのガイド溝部が形成されているととも
に、前記レンズ保持部材に、前記ガイド溝部との係合作
用によりガイドされる被ガイド部を光軸方向に延びて形
成されており、前記被ガイド部が、前記固定筒の周壁を
挟み込む形状に形成されていることにより、レンズ保持
部材の光軸に対する倒れを防止することができるととも
に、固定筒内にガイドバー等を設けたりする必要が無く
なるため、レンズ鏡筒内のスペースを有効活用すること
ができる。レンズ鏡筒内のスペースを有効活用すること
ができれば、レンズ鏡筒の小型化を図ることもできる。
また、ガイドバー等をなくすことにより、レンズ鏡筒の
製造コストを低減することができる。
【0045】ここで、固定筒内に複数のレンズ保持部材
を配置する場合において、これらのレンズ保持部材のう
ち光軸方向において隣り合う2つのレンズ保持部材に形
成された被ガイド部を、互いに異なる光軸回り位相で他
方のレンズ保持部材側に延びるように形成することがで
きる。これにより、レンズ保持部材同士を接近させるこ
とができる。
【0046】また、固定筒の金型成型により内周面に抜
き勾配をもつ固定筒を用いたレンズ鏡筒の場合におい
て、固定筒に、固定筒の厚み増加に応じて幅を広くしな
がら光軸方向に延びる貫通溝部と、被ガイド部のうち固
定筒の周壁を挟み込む部分の一方と係合してレンズ保持
部材を光軸方向にガイドするガイド面とを形成するとと
もに、被ガイド部のうち固定筒の周壁を挟み込む部分の
他方をテーパ状に形成してもよい。これにより、固定筒
の厚み変化に関わらずにレンズ群をぐらつかせることな
く精度良く保持することができ、レンズ鏡筒の安定した
光学性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の分解
斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の断面
図。
【図3】3つのガイド溝11が形成された固定筒7に第
2群鏡筒2が係合しているときの断面図。
【図4】3つのガイド溝11が形成された固定筒7に第
3群鏡筒3が係合しているときの断面図。
【図5】3つのガイド溝11が形成された固定筒7に第
4群鏡筒4が係合しているときの断面図。
【図6】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒におけ
る固定筒の一部展開図。
【図7】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒におけ
る固定筒の一部断面図。
【図8】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の一部
断面図。
【図9】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の一部
断面図。
【符号の説明】
1 第1群鏡筒 2 第2群鏡筒 3 第3群鏡筒 4 第4群鏡筒 5 第5群鏡筒 6 第6レンズ群 7 固定筒 8 円筒カム 9 フォーカスリング 10 コロ 11 ガイド溝 12 係合部 12a 係合基板部 12b 係合腕部 12c 係合腕部 13 ピン 14 直進溝 31 外周部 32 後方内周部 33 前方内周部 34 稜線 35 貫通溝 36 ザグリ部 37 テーパ面 38 先端部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ保持部材が収納される固定筒の周
    壁に、前記レンズ保持部材を光軸方向にガイドするため
    のガイド溝部が形成されているとともに、前記レンズ保
    持部材に、前記ガイド溝部との係合作用によりガイドさ
    れる被ガイド部が光軸方向に延びて形成されており、 前記被ガイド部が、前記固定筒の周壁を挟み込む形状に
    形成されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記被ガイド部の光軸方向両端が、前記
    ガイド溝部に係合するとともに、前記固定筒の周壁を挟
    み込む形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記レンズ保持部材を複数有しており、 これらのレンズ保持部材のうち、光軸方向において隣り
    合う第1のレンズ保持部材および第2のレンズ保持部材
    に形成された前記被ガイド部が、互いに異なる光軸回り
    位相で、他方のレンズ保持部材側に延びていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記固定筒に、前記ガイド溝部と異なる
    光軸回り位相に前記レンズ保持部材が光軸回りに回転す
    るのを防止するための回転防止溝が形成されているとと
    もに、前記レンズ保持部材に前記回転防止溝に係合する
    凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記レンズ保持部材を複数有しており、 これらのレンズ保持部材のうち、第1のレンズ保持部材
    に形成された前記被ガイド部が、この第1の保持部材と
    隣り合う第2の保持部材に形成された前記被ガイド部お
    よび前記凸部と異なる光軸回り位相に形成されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記固定筒の厚みが光軸方向一端側から
    他端側に増加しており、 前記固定筒に、前記固定筒の厚み増加に応じて幅を広く
    しながら光軸方向に延びる貫通溝部と、前記被ガイド部
    のうち前記固定筒の周壁を挟み込む部分の一方と係合し
    て前記レンズ保持部材を光軸方向にガイドするガイド面
    とが形成されているとともに、 前記被ガイド部のうち前記固定筒の周壁を挟み込む部分
    の他方がテーパ状に形成されていることを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載のレン
    ズ鏡筒を有するカメラ。
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