JP4674787B2 - レンズ鏡筒およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、レンズユニットの調整機構を有するレンズ鏡筒、これを備えたカメラに関するものである。
従来、レンズ鏡筒におけるレンズや鏡筒構成部材の個々の製造誤差により、レンズを光軸方向に移動させるトラッキング調整、レンズ間の傾き調整、レンズ間を偏芯させる偏芯調整を行うことで良好な光学性能を得ることが知られている。
特に、ズームレンズ鏡筒の場合には、この構成部品が多くなるため、各構成部品における製造誤差の積み重ねによってレンズ鏡筒全体としての誤差が大きくなってしまう。なかでも、光軸方向に移動可能な複数の進退筒を備え、これら進退筒をカメラ本体内に収納する沈胴式ズームレンズ鏡筒の場合には、各構成部材の製造誤差の積み重ねがさらに増加してしまうため、良好な光学性能を得るために光学調整機構を設ける必要がある。
そこで、レンズを保持し、鏡筒本体に対する組み込み回転位置の選択によりレンズの光軸位置の調節を可能としたレンズホルダーと、このレンズホルダーの鏡筒本体に対する組み込み傾きを調節してレンズの光軸傾きの調節を行う傾き調整機構を有するレンズ鏡筒がある。このレンズ鏡筒では、レンズホルダーを回転可能にかつ一体的に傾動可能に保持するホルダー保持部材を設け、このホルダー保持部材に傾き調整機構をレンズホルダー外径方向に連結するようにして、光学調整を行うものである(例えば、特許文献1参照)。
また、レンズを保持するレンズ枠と、このレンズ枠を保持する保持部材とを有し、保持部材に、レンズ枠が光軸方向から突き当てられて、この保持部材に対するレンズ枠の光軸直交方向への偏芯調整と光軸方向への段階的な位置調整とを行わせるための調整形状部を設けたレンズ鏡筒がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−212135号公報(段落番号0008、0024、第1図) 特開2002−350702号公報(段落番号0048〜0051、第4図)
しかしながら、特許文献1で提案されている傾き調整機構では、この構成上、部品点数が多くなり複雑な構成となってしまう。しかも、レンズホルダー外径方向に傾き調整機構を配置するためスペースが必要となるため、レンズ鏡筒がこの径方向において大型化してしまう。
また、傾き調整されるレンズの光軸方向の位置が変化してしまい、この結果ピント移動が発生していた。このため、傾き調整後に良好な光学性能が得られたかどうかを確認するためにあらためてピントを合わせなおす作業が必要となり、光学性能を確認しながらの傾き調整が困難であるという問題がある。
一方、特許文献2では、レンズの光軸直交方向への偏芯調整と光軸方向への段階的な位置調整が可能な構成となっているが、偏芯調整を行うために光軸直交方向においてレンズの偏芯調整(移動)を許容する幅(スペース)を設ける必要があるため、レンズ鏡筒がこの径方向において大型化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、部品点数の少ない簡単な構成でレンズユニットの回動調整および位置調整を行うことを可能し、コンパクトかつ調整の容易なレンズ鏡筒を提供することにある。
本発明のレンズ鏡筒は、レンズユニットと、レンズユニットを保持するレンズ保持部材と、レンズ保持部材を保持する第1の部材と、第1の部材を保持する第2の部材とを有するレンズ鏡筒である。レンズ保持部材は、第1の部材に対して当接する面であってレンズユニットの後側主点を中心として曲率を有する回動調整面を有する。第1の部材は、回動調整面と当接する面であって像面側に向かって連続的に径が小さくなる円錐形状面を有する。第1の部材および第2の部材のうち少なくとも一方は、他方に対して当接する部分であって第1の部材の第2の部材に対する光軸方向の位置調整を行うための形状を持つ位置調整部を有する。
本発明のレンズ鏡筒は、このレンズ鏡筒からの光束を光電変換する撮像素子を有するカメラに設けることができる。
本発明によれば、部品点数の少ない簡単な構成でレンズユニットの回動調整および位置調整を行うことが可能になる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1であるレンズ鏡筒について、図1から図11を用いて説明する。
図1は沈胴状態にあるときのレンズ鏡筒の断面図であり、同図中の点線はレンズ鏡筒が備え付けられるカメラ本体の外観を示している。図2および図3は、WIDE状態およびTELE状態におけるレンズ鏡筒の断面図であり、図4は、1群レンズおよび2群レンズの移動軌跡を示す図である。
図5は固定筒の内面展開図、図6は第2カム筒の内面展開図、図7は第1回転筒の内面展開図、図8は第2回転筒の内面展開図である。図9は本実施例のレンズ鏡筒の分解斜視図、図10および図11は本実施例のレンズ鏡筒における一部の構成部材の外観斜視図である。
これらの同図において、1は最も物体側に位置する1群レンズ(レンズユニット)、2は1群レンズ1に対して像面側に位置する2群レンズ、3は2群レンズ2に対して像面側に位置する3群レンズ、4は3群レンズ3に対して像面側に位置する4群レンズである。
5は1群レンズ1を保持する1群レンズホルダー(レンズ保持部材)であり、1群レンズ1の後側主点Aを中心とした球面の一部を構成するR形状部(回動調整面)5aを有している。6は、光軸方向に移動可能であって、1群レンズホルダー5を保持するための1群移動部材(第1の部材)であり、この外周面において後述する1群保持部材7の内周面と係合している。また、1群移動部材6は、像面側に向かって径が小さくなる円錐形状部6aを有しており、この円錐形状部6aは、R形状部5aと当接している。さらに、1群移動部材6には、光軸方向に延びる凸部6cが一体的に形成されており、この凸部6cは、1群レンズホルダー5の外周側に位置している。
7は1群移動部材6を保持する1群保持部材(第2の部材)であり、この1群保持部材7の内周には、光軸方向における位置が互いに異なる面を有する階段形状部7a、7b、7cが形成されている。1群移動部材6に形成されたR形状部6bは、階段形状部7a、7b、7cのうちいずれかと当接するようになっている。
R形状部6bと階段形状部(位置調整部)7a、7b、7cはそれぞれ、1群移動部材6および1群保持部材7の周方向において120°の角度範囲で3つ設けられている。
ここで、1群移動部材6および1群レンズホルダー5が、1群保持部材7に組み込まれた状態で、1群レンズホルダー5および1群保持部材7が接着固定される。
8は2群レンズ2を保持する2群レンズホルダー、9は1群保持部材7の外周に圧入されて固定される1群カムフォロア、10は内面に1群カムフォロア9と係合するカム溝部10aが形成された第1カム筒である。
11は、1群保持部材7を光軸方向にガイドする直進ガイド部11a、11bを備え、第1カム筒10の抜け防止のための溝部10bに係合するガイド部材である。12はガイド部材11にビスによって固定されるリング部材であり、この外周にはリング部材12の径方向外側に延びる凸部12aが形成されている。
凸部12aは、後述の第2カム筒16の内周面に形成され、光軸方向に延びる直進ガイド溝部16cに係合し、これにより、リング部材12は光軸回りに回転せずに光軸方向にのみ移動可能となっている。
ガイド部材11およびリング部材12は、第1カム筒10の溝部10b(図7参照)に対して所定の位相で組み込み可能となっており、組み込み状態において、第1カム筒10に対して光軸回りに相対的に回転可能であるとともに、光軸方向に一体的に移動可能となる。
13は第1のカム筒10の外周に形成されたカムフォロアである。14は第1カム筒10の外周に取り付けられた駆動ピンで、後段の第3カム筒17の内周面に形成され、光軸方向に延びる直進溝部17bと係合して、直進溝部17bからの駆動力を受ける。
15は、駆動ピン14を第1カム筒10に固定するためのナット部材である。16は第2カム筒で、図6に示すように、カムフォロア13と係合するカム溝部16aと、駆動ピン14が貫通し、カム溝部16aと同じカム軌跡をもつカム孔部16bと、リング部材12の凸部12aと係合し、リング部材12の光軸回りの回転を阻止し、リング部材12を光軸方向にガイドするための直進ガイド溝部16cとを有している。
また、第2カム筒16は、2群レンズホルダー8の回転規制部8bと係合し、2群レンズホルダー8を光軸方向にガイドするための直進ガイド部16dと、後述の固定筒22の直進ガイド溝部22cと係合する凸部16eと、第2カム筒16の周方向に延び、後述の第3カム筒17の溝部17cと係合する凸部16fとを有している。
さらに、第2カム筒16は、レンズ鏡筒外部からの力を受けたときに第3カム筒17の溝部17dに当接して、この外力を受け止める凸部16gと、駆動ピン14を組み込むための貫通孔部16hとを有している。
17は第3カム筒で、図8に示すように、2群レンズホルダー8と一体に形成されているカムフォロア部8aと係合するカム溝部17aと、駆動ピン14と係合して、光軸回りの回転力を伝達するための直進溝部17bと、第2カム筒16の凸部16fを所定の位相で組み込み可能とし、この凸部16fと係合することで第3カム筒17に対する第2カム筒16の抜けを防止する溝部17cと、凸部16gに対応した溝部17dと、後述のピン部材19を組み込むための貫通孔部17eとを有している。
18は第3カム筒17に圧入固定されるカムフォロア、19は第3カム筒17に取り付けられるピン部材で、後述の回転筒23の直進溝23bと係合して、光軸回りの回転力を受ける。20は、ピン部材19を第3カム筒17に固定するためのナット部材である。
21は、カメラ本体に取り付けられるベース部材で、4群レンズ4を保持している。22は、ベース部材21に取り付けて固定される固定筒であって、図5に示すように、カムフォロア18と係合するカム溝22aと、ピン部材19と係合し、カム溝部22aと同じ軌跡をもつカム孔部22bと、第2カム筒16の凸部16cと係合し、第2カム筒16の光軸回りの回転を阻止して第2カム筒16を光軸方向にガイドする直進溝部22cとを有している。
23は回転筒であり、この外周に形成されたギア部23aと、内面に形成され、ピン部材19に光軸回りの回転力を伝達するための直進溝部23bとを有している。ここで、回転筒23は、不図示の駆動源からの駆動力を受けることにより、光軸回りに回転可能となっている。
24はベース部材21にはめ込まれ、撮像素子25の前面に位置する光学部材(例えば、ローパスフィルタ)、25は不図示の方法でベース部材21に取り付けられるCCDやCMOSセンサ等の撮像素子である。撮像素子25は、レンズ1〜4によって形成された光学像を光電変換によって電気信号に変換し、蓄積した電荷を出力する。ここで、撮像素子25の出力信号は、カメラ本体内に設けられた不図示の信号処理回路において所定の信号処理が施された後、表示部(不図示)に撮影画像として表示されたり、記録媒体(不図示)に記録されたりする。
26は3群レンズ3を保持する3群保持部材、27は3群保持部材23を光軸方向にガイドするための3群ガイド部材である。
28は3群ガイド部材27を位置決め固定するための固定部材、29は2群保持部材8に取り付けられる絞りシャッタユニットである。この絞りシャッタユニット29は、光通過口の開口面積を変化させることで像面に入射する光量を調節するとともに、このユニット29に形成された固定開口部を開閉することによって像面に入射する光量を調節する。
30は1群保持部材5に取り付けられる1群キャップ部材、31は回転筒23のギア部23aと噛み合うギア部材であり、不図示の駆動源からの駆動力を伝達する動力伝達機構に連結されている。このため、不図示の駆動源からの駆動力が回転筒23に伝達され、回転筒23が光軸回りに回転することになる。32はカバー部材であって、ビスによってベース部材21および固定筒22に一体的に取り付けられる。
図4は、レンズ鏡筒のズーミングに伴う1群レンズ1および2群レンズ2の移動軌跡を示したものである。ここで、図中の鎖線Iが1群レンズ1の移動軌跡を示し、鎖線IIが2群レンズ2の移動軌跡を示している。
上述したレンズ鏡筒の構成において、光軸方向への繰り出し繰り込み動作によって収納状態(図1)、WIDE状態(図2)およびTELE状態(図3)を切り換える場合について説明する。
まず、不図示の駆動源からの駆動力がギア部材31を介して回転筒23のギア部23aに伝達されると、回転筒23が光軸回りに回転する。ここで、第3カム筒17のピン部材19は、固定筒22のカム孔部22bを貫通して、回転筒23の直進溝部23bと係合しているため、回転筒23の光軸回りの回転に応じて第3カム筒17も光軸回りに回転する(図11参照)。
第3カム筒17のカムフォロア18は、固定筒22の内周面に形成された非線形のカム溝部22aと係合しているため、第3カム筒17の光軸回りの回転に応じて、カム溝部22aに沿って駆動されることになる。これにより、第3カム筒17は、固定筒22に対して光軸回りに回転しながら光軸方向に移動することになる。
第2カム筒16は、凸部16fおよび溝部17cの係合作用によって第3カム筒17に対して光軸回りに摺動可能であって、光軸方向に一体的に移動可能となっているとともに、凸部16eが固定筒22の直進ガイド溝部22cに係合しているため、第3カム筒17が光軸回りに回転しながら光軸方向に移動すると、第3カム筒17とともに光軸方向にのみ移動する。
第1カム筒10のピン部材14は、第2カム筒16のカム孔部16bを貫通して、第3カム筒17の直進溝部17bと係合しているため、第1カム筒10は、第3カム筒17の光軸回りの回転力を受けて、光軸回りに回転可能となる。ここで、第1カム筒10のカムフォロア13は、第2カム筒16のカム溝部16aに係合しているため、第1カム筒10の光軸回りの回転によってカム溝部16aに沿って移動することになる。これにより、第1カム筒10は、第2カム筒16に対して光軸回りに回転しながら光軸方向に移動する(図10参照)。
このとき、ビスによって固定されている直進部材11およびリング部材12は、直進溝部16cおよび回転規制部12aの係合作用によって光軸回りの回転が阻止されており、リング部材12および溝部10bの係合作用によって第1カム筒10に対して光軸回りで摺動可能であるとともに、光軸方向で一体的に移動可能となっているため。第1カム筒10とともに光軸方向にのみ移動する。
1群保持部材7の1群カムフォロア9は、第1カム筒10のカム溝部10aと係合しているため、第1カム筒10の光軸回りの回転に応じてカム溝部10aに沿って移動する。このとき、1群保持部材7は、直進部材11の光軸方向に延びる直進ガイド部11a、11bによって光軸回りの回転が阻止されているため、光軸方向にのみ移動する。
上述した動作によって、1群保持部材7(1群レンズ1)の移動軌跡は、カム溝部22a、カム溝部16a、カム溝部10aの軌跡を合成したカム軌跡(図4のIに示す)となり、1群レンズ1は該移動軌跡に従って収納位置、WIDE位置およびTELE位置間で動作することになる。
一方、2群保持部材8のカムフォロア部8aは、第3カム筒17のカム溝部17aに係合しているため、第3カム筒17の光軸回りの回転に応じて、カム溝部17aに沿って移動することになる。このとき、2群保持部材8は、第2カム筒16の直進溝部16dと回転規制部8bとの係合作用によって光軸回りの回転が阻止されているため、光軸方向にのみ移動する。
上述した動作によって、2群保持部材8(2群レンズ2)の移動軌跡は、カム溝部22a、カム溝部17aの軌跡を合成したカム軌跡(図4のIIに示す)となり、2群レンズ2は該移動軌跡に従って収納位置、WIDE位置およびTELE位置間で動作することになる。
一方、3群保持部材26は2群保持部材8と一体となって移動可能となっているとともに、2群保持部材8に取り付けられている不図示の駆動源からの駆動力を受けて3群保持部材26に対して光軸方向に移動可能となっており、ズーム位置に応じて所定量移動する。
次に、上述した構成のレンズ鏡筒において、1群レンズホルダー5(1群レンズ1)に対しての光学調整について説明する。光学調整は、1群キャップ部材30を除く他の部材を組み立てた状態で行い、光学調整後に1群キャップ部材30を取り付ける。
具体的には、1群レンズホルダー5の周囲(物体側の端面)を押し引きすることで、図1中のA点(後側主点)を中心として1群レンズ1の撮影光軸に対する傾き調整を行う。
また、1群キャップ部材30を取り外した状態では、1群移動部材6の凸部6cが1群レンズホルダー5の外周からレンズ鏡筒の前面側に突出した状態となっているため、この凸部6c(図9参照)を操作して1群移動部材6を光軸回りに回転させることによって、R形状部6bを、階段形状部7a〜7cのうちいずれかの端面と当接させることができる。
ここで、階段形状部7a〜7cの光軸方向における位置は、上述したようにそれぞれ異なっているため、R形状部6bを階段形状部7a〜7cのいずれかに当接させることで、1群移動部材6(1群レンズ1)の光軸方向における位置を変えることができ、1群レンズ1および2群レンズ2の間隔調整(トラッキング調整)を行うことができる。
上述した傾き調整およびトラッキング調整を行い、所定の光学性能が得られたことを確認したら、1群レンズホルダー5と1群保持部材7を接着等で固定させる。そして、1群キャップ部材30を1群保持部材7に固定することで、レンズ鏡筒の組み立てが完了する。
以上述べたように本実施例のレンズ鏡筒では、1群レンズホルダー5の外周面に1群レンズ1の後側主点Aを中心とする球面の一部を構成するR形状部5aを形成するとともに、1群移動部材6のうちR形状部5aと当接する領域に、像面側に向かって径が連続的に変化する円錐形状部6aを形成する構成としている。
この構成では、1群レンズホルダー5および1群移動部材6の面形状を変えるだけであるため、部品点数の少ない簡単な構成とすることができ、従来のように1群レンズ1の径方向外側にスペースを設ける必要もなくなる。これにより、レンズ鏡筒の大型化を防止することができる。
また、1群レンズ1は、1群レンズ1の後側主点Aを中心に傾けられるので、ピント移動が発生することはなく1群レンズ1の傾き調整を行うことができる。
さらに、上述した構成では、図1等に示すようにR形状部5aが曲率を有するため、円錐形状部6aと面接触する場合に比べて、円錐形状部6aとの接触面積を小さくすることができ、1群レンズホルダー5を傾かせる際の摩擦抵抗を少なくして容易に傾き調整を行うことが可能となる。
また、各階段形状部7a〜7cにおける光軸方向での位置関係を予め設定しておくことで、R形状部6aを各階段形状部7a〜7cに対して段階的に当接させた際の1群レンズ1の調整量を判断することができ、容易にトラッキング調整を行うことができる。これにより、再度のトラッキング調整が必要な時でも容易に対応できる。
そして、最も物体側の1群レンズ1を調整可能としているため、レンズ鏡筒をほぼ組み立てた状態(1群キャップ部材30を取り付けていない状態)で光学調整を行うことができる。また、本実施例のように沈胴式のレンズ鏡筒に、上述した光学調整機構を設けることで、レンズ鏡筒をコンパクトにすることができる。
なお、上述した実施例では、1群レンズホルダー5の外周にR形状部5aを形成した場合について説明したが、1群移動部材6のうち1群レンズホルダーと当接する面を、後側主点を中心とした球面の一部(R形状部5aに相当する)として構成してもよい。
また、1群移動部材6に、階段形状部7a〜7cに相当する部分を設け、1群保持部材7に、R形状部6bに相当する部分を設けるようにしても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施例1において、沈胴状態にあるときのレンズ鏡筒の断面図。 WIDE状態にあるときのレンズ鏡筒の断面図。 TELE状態にあるときのレンズ鏡筒の断面図。 1群レンズおよび2群レンズの移動軌跡を示す図。 固定筒の内面展開図。 第2カム筒の内面展開図。 第1カム筒の内面展開図。 第2カム筒の内面展開図。 実施例1のレンズ鏡筒の分解斜視図。 実施例1のレンズ鏡筒における一部の構成を示す外観斜視図。 実施例1のレンズ鏡筒における一部の構成を示す外観斜視図。
符号の説明
1・・・1群レンズ 2・・・2群レンズ 3・・・3群レンズ
4・・・4群レンズ 5・・・1群レンズホルダー 6・・・1群移動部材
7・・・1群保持部材 8・・・2群保持部材
9・・・1群カムフォロアー 10・・・第1カム筒 11・・・直進部材
12・・・リング部材 13・・・カムフォロアー 14・・・駆動ピン
15・・・ナット部材 16・・・第二カム筒 17・・・第三カム筒
18・・・カムフォロアー 19・・・ピン部材 20・・・ナット部材 121・・・ベース部材 22・・・固定筒 23・・・回転筒
24・・・光学部材 25・・・CCD 26・・・3群保持部材
27・・・3群ガイド部材 28・・・固定部材
29・・・絞り・シャッターユニット 30・・・1群キャップ部材
31・・・ギア部材 32・・・カバー部材

Claims (8)

  1. レンズユニットと
    該レンズユニットを保持するレンズ保持部材と
    該レンズ保持部材を保持する第1の部材と
    該第1の部材を保持する第2の部材とを有するレンズ鏡筒であって、
    前記レンズ保持部材は、前記第1の部材に対して当接する面であって前記レンズユニットの後側主点を中心として曲率を有する回動調整面を有し、
    前記第1の部材は、前記回動調整面と当接する面であって像面側に向かって連続的に径が小さくなる円錐形状面を有し、
    前記第1の部材および第2の部材のうち少なくとも一方は、他方に対して当接する部分であって前記第1の部材の前記第2の部材に対する光軸方向の位置調整を行うための形状を持つ位置調整部を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記位置調整部は、前記レンズ保持部材の前記第2の部材に対する光軸方向の位置決めを行うための面であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記位置調整部は、前記第2の部材に対する前記第1の部材の段階的な前記位置調整を可能とする形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記位置調整部は、前記第1の部材の前記第2の部材に対する光軸回りでの回転により前記位置調整を可能とする形状を持つことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記位置調整部は、前記第1の部材及び前記第2の部材の周方向において均等な間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1ないしいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記レンズ保持部材と前記第2の部材が接着されていることを特徴とする請求項1ないしいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記レンズユニットは、該レンズ鏡筒が有する複数のレンズユニットのうち最も物体側に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1に記載のレンズ鏡筒。
  8. 請求項1からのいずれか1に記載のレンズ鏡筒と、
    該レンズ鏡筒からの光束を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とするカメラ。
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