JP2006084728A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型であって、高い光学性能を維持したまま撮影光学系に対してレンズを挿入、及び、退避することができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】回転可能な2群枠8の回転中心Oに対して偏芯した位置に、第2レンズ群2の光軸L1が位置するように配置する。2群枠8が回転中心Oを中心に回転することにより、第2レンズ群2を退避させることができる。第2レンズ群2を退避させて空いた空間に、他のレンズ群が配置されるように沈胴することにより、沈胴状態をより小型にすることができる。
【選択図】図4
【解決手段】回転可能な2群枠8の回転中心Oに対して偏芯した位置に、第2レンズ群2の光軸L1が位置するように配置する。2群枠8が回転中心Oを中心に回転することにより、第2レンズ群2を退避させることができる。第2レンズ群2を退避させて空いた空間に、他のレンズ群が配置されるように沈胴することにより、沈胴状態をより小型にすることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮影光学系を含んだカメラのレンズ鏡筒に関するものである。
広角と望遠とを切り替えるために、撮影光学系中にコンバータレンズを挿入、及び、退避させるカメラが知られている。
例えば、特許文献1には、コンバータレンズをアームで軸支持してレンズの挿入、及び、退避を行うものが開示されている。
しかし、特許文献1の手法では、コンバータレンズを支持する軸の嵌合長が十分でなく、軸ガタによりコンバータレンズが傾いてしまい、レンズ性能に悪影響を与えてしまうという問題があった。
また、特許文献1の手法では、コンバータレンズがレンズ鏡筒外に退避するので、その退避する空間を確保する必要があり、カメラが大型化してしまうという問題があった。
特開平11−326737号公報
例えば、特許文献1には、コンバータレンズをアームで軸支持してレンズの挿入、及び、退避を行うものが開示されている。
しかし、特許文献1の手法では、コンバータレンズを支持する軸の嵌合長が十分でなく、軸ガタによりコンバータレンズが傾いてしまい、レンズ性能に悪影響を与えてしまうという問題があった。
また、特許文献1の手法では、コンバータレンズがレンズ鏡筒外に退避するので、その退避する空間を確保する必要があり、カメラが大型化してしまうという問題があった。
本発明の課題は、小型であって、高い光学性能を維持したまま撮影光学系に対してレンズを挿入、及び、退避することができるレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、少なくとも第1のレンズ(1a,1b,3)及び第2のレンズ(2a,2b)を有した撮影光学系と、前記第1のレンズを保持する第1のレンズ保持部材(5)と、前記撮影光学系の光軸に平行な回転中心(O)を有した略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第2のレンズの光軸(L1)が前記回転中心から偏芯した位置となるように少なくとも前記第2のレンズを保持する第2のレンズ保持部材(8)と、を備え、前記第2のレンズ保持部材は、前記回転中心を中心として回転することにより、少なくとも前記第2のレンズを前記第1のレンズの光軸と重ならない位置に退避させるレンズ鏡筒である。
請求項1の発明は、少なくとも第1のレンズ(1a,1b,3)及び第2のレンズ(2a,2b)を有した撮影光学系と、前記第1のレンズを保持する第1のレンズ保持部材(5)と、前記撮影光学系の光軸に平行な回転中心(O)を有した略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第2のレンズの光軸(L1)が前記回転中心から偏芯した位置となるように少なくとも前記第2のレンズを保持する第2のレンズ保持部材(8)と、を備え、前記第2のレンズ保持部材は、前記回転中心を中心として回転することにより、少なくとも前記第2のレンズを前記第1のレンズの光軸と重ならない位置に退避させるレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記第2のレンズ保持部材(8)は、前記略円筒形状又は略円柱形状の外径の範囲内に前記第2のレンズの光軸(L1)が位置するように少なくとも前記第2のレンズ(2a,2b)を保持すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ保持部材(5)は、前記第2のレンズ保持部材(8)の回転中心と同心の略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第1のレンズの光軸が前記回転中心から偏芯した位置となるように前記第1のレンズ(1a,1b)を保持していること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、前記第2のレンズ(2a,2b)を含む第2のレンズ群(2)を光路内に配置するか否かによって焦点距離を変更することができる焦点切り替え可能な光学系であって、前記第2のレンズ保持部材(8)は、前記第2のレンズ群を保持しており、前記回転中心を中心として回転することにより前記撮影光学系の焦点距離を切り替えること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、撮影可能状態と収納状態との間で全長を変化することができ、前記第2のレンズ保持部材(8)は、前記撮影可能状態から前記収納状態へ変化する収納動作に合わせて前記回転中心を中心として回転して、撮影光学系を形成する他のレンズの収納状態における収納位置と重ならない位置に少なくとも前記第2のレンズ(2a,2b)を退避させること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒において、前記第2のレンズ(2a,2b)は、レンズ群(2)の一部を形成するレンズであって、前記収納状態において、前記第2のレンズを含むレンズ群の他のレンズの収納位置と重ならない位置に退避すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、ズーム光学系であって、前記撮影光学系の焦点距離を変更する焦点距離変更機構(7,8,9,10,11)を有しており、前記撮影可能状態から前記収納状態への動作は、前記焦点距離変更機構による焦点距離の変更動作から連続して行われること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、前記第1のレンズ保持部材(5)は、前記第2のレンズ保持部材(8)の回転中心と同心の略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第1のレンズの光軸が前記回転中心から偏芯した位置となるように前記第1のレンズ(1a,1b)を保持していること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、前記第2のレンズ(2a,2b)を含む第2のレンズ群(2)を光路内に配置するか否かによって焦点距離を変更することができる焦点切り替え可能な光学系であって、前記第2のレンズ保持部材(8)は、前記第2のレンズ群を保持しており、前記回転中心を中心として回転することにより前記撮影光学系の焦点距離を切り替えること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、撮影可能状態と収納状態との間で全長を変化することができ、前記第2のレンズ保持部材(8)は、前記撮影可能状態から前記収納状態へ変化する収納動作に合わせて前記回転中心を中心として回転して、撮影光学系を形成する他のレンズの収納状態における収納位置と重ならない位置に少なくとも前記第2のレンズ(2a,2b)を退避させること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項6の発明は、請求項5に記載のレンズ鏡筒において、前記第2のレンズ(2a,2b)は、レンズ群(2)の一部を形成するレンズであって、前記収納状態において、前記第2のレンズを含むレンズ群の他のレンズの収納位置と重ならない位置に退避すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載のレンズ鏡筒において、前記撮影光学系は、ズーム光学系であって、前記撮影光学系の焦点距離を変更する焦点距離変更機構(7,8,9,10,11)を有しており、前記撮影可能状態から前記収納状態への動作は、前記焦点距離変更機構による焦点距離の変更動作から連続して行われること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)撮影光学系の光軸に平行な回転中心を有した略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、第2のレンズの光軸が回転中心から偏芯した位置となるように少なくとも第2のレンズを保持する第2のレンズ保持部材を備え、第2のレンズ保持部材は、回転中心を中心として回転することにより、少なくとも第2のレンズを第1のレンズの光軸と重ならない位置に退避させるので、第2のレンズをガタなく保持して高い光学性能を維持したまま撮影光学系に対して第2のレンズを挿入、及び、退避することができる。
(1)撮影光学系の光軸に平行な回転中心を有した略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、第2のレンズの光軸が回転中心から偏芯した位置となるように少なくとも第2のレンズを保持する第2のレンズ保持部材を備え、第2のレンズ保持部材は、回転中心を中心として回転することにより、少なくとも第2のレンズを第1のレンズの光軸と重ならない位置に退避させるので、第2のレンズをガタなく保持して高い光学性能を維持したまま撮影光学系に対して第2のレンズを挿入、及び、退避することができる。
(2)第2のレンズ保持部材は、略円筒形状又は略円柱形状の外径の範囲内に第2のレンズの光軸が位置するように少なくとも第2のレンズを保持するので、小型のレンズ鏡筒とすることができる。
(3)第1のレンズ保持部材は、第2のレンズ保持部材の回転中心と同心の略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、第1のレンズの光軸が回転中心から偏芯した位置となるように第1のレンズを保持しているので、第1及び第2のレンズ保持部材を、その駆動機構を含めて小型に形成することができる。
(4)第2のレンズ保持部材は、第2のレンズ群を保持しており、回転中心を中心として回転することにより撮影光学系の焦点距離を切り替えるので、いずれの焦点距離に切り替えられても高い光学特性を維持することができる。
(5)第2のレンズ保持部材は、撮影可能状態から収納状態へ変化する収納動作に合わせて回転中心を中心として回転して、撮影光学系を形成する他のレンズの収納状態における収納位置と重ならない位置に少なくとも第2のレンズを退避させるので、複雑な機構を必要とせずに、レンズの退避を実現することができる。
(6)第2のレンズは、レンズ群の一部を形成するレンズであって、収納状態において、第2のレンズを含むレンズ群の他のレンズの収納位置と重ならない位置に退避するので、レンズ群の全てを退避しなくてもよく、より設計の自由度を広げることができる。
(7)撮影可能状態から収納状態への動作は、焦点距離変更機構による焦点距離の変更動作から連続して行われるので、特別な退避機構及び退避動作を必要とせずに、レンズの退避をすることができ、小型かつ安価なレンズ鏡筒とすることができる。
小型であって、高い光学性能を維持したまま撮影光学系に対してレンズを挿入、及び、退避することができるようにするという目的を、レンズを保持するレンズ保持部材の形態を改良することにより実現した。
図1は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例の望遠状態を示す断面図である。
図2は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例の収納状態を示す断面図である。
本実施例におけるカメラは、第1レンズ群1,第2レンズ群2,第3レンズ群3,1群筒5,シャッタ6,円環7,2群枠8,直進筒9,カム筒10,固定筒11等からなるレンズ鏡筒と、カバー前面12,実装基板13,撮像素子14等を有し、電子的に撮像を行ういわゆるデジタルスチルカメラである。
図2は、本発明によるレンズ鏡筒を備えたカメラの実施例の収納状態を示す断面図である。
本実施例におけるカメラは、第1レンズ群1,第2レンズ群2,第3レンズ群3,1群筒5,シャッタ6,円環7,2群枠8,直進筒9,カム筒10,固定筒11等からなるレンズ鏡筒と、カバー前面12,実装基板13,撮像素子14等を有し、電子的に撮像を行ういわゆるデジタルスチルカメラである。
第1レンズ群1は、撮影光学系の内で最も被写体に近い位置に設けられたレンズ群であり、レンズ1a,1bを有している。レンズ1a,1bは、いずれも1群筒5に保持されている第1のレンズである。
第2レンズ群2は、第1レンズ群1と後述の第3レンズ群3との間に設けられたレンズ群であり、レンズ2a,2bを有している。レンズ2a,2bは、いずれも2群枠8に保持されている第2のレンズである。
第3レンズ群3は、撮影光学系の内で最も撮像素子14に近い位置に設けられたレンズ群である。第3レンズ群3は、これを光軸に沿った方向に移動することにより、任意の距離にある被写体に合焦させるフォーカシングレンズとなっている。合焦動作は、不図示の駆動手段によって撮像素子14の出力をフィードバックして駆動制御することにより行われる。
以上の第1レンズ群1,第2レンズ群2,第3レンズ群3により、本実施例のレンズ鏡筒における撮影光学系が形成されている。
以上の第1レンズ群1,第2レンズ群2,第3レンズ群3により、本実施例のレンズ鏡筒における撮影光学系が形成されている。
1群筒5は、撮影光学系の光軸に平行な円筒中心を有した略円筒状の部材であって、第1レンズ群1の光軸が1群筒5の円筒中心から偏芯した位置となるように第1レンズ群1を保持する第1のレンズ保持部材である。また、1群筒5は、その外周にフォロアーピン5aが3本円周上に植設されている。
1群筒5は、フォロアーピン5aが後述の直進筒9の直進溝9bにより直進ガイドされながら後述のカム筒10のカム溝10cと係合して支持されている。
1群筒5は、フォロアーピン5aが後述の直進筒9の直進溝9bにより直進ガイドされながら後述のカム筒10のカム溝10cと係合して支持されている。
シャッタ6は、第1レンズ群1と第2レンズ群2との間に配置されており、シャッタ駆動アクチュエータ6aにより駆動されて開閉する。
円環7は、シャッタ6に不図示の手段により固定された円環形状の部材であり、フォロアーピン7aが周上に3箇所植設されている。
円環7は、フォロアーピン7aが後述の直進筒9の直進溝9fにより直進ガイドされながら後述のカム筒10のカム溝10dと係合して支持されている。
円環7は、シャッタ6に不図示の手段により固定された円環形状の部材であり、フォロアーピン7aが周上に3箇所植設されている。
円環7は、フォロアーピン7aが後述の直進筒9の直進溝9fにより直進ガイドされながら後述のカム筒10のカム溝10dと係合して支持されている。
図3は、2群枠8を示す斜視図である。
2群枠8は、第2レンズ群2のレンズ2a,2bを保持する第2のレンズ保持部材である。2群枠8は、略円柱(円盤)形状の部材であって、外周にフランジ8bを有しており、このフランジ8bが円環7とシャッタ6との間に挟まることにより、2群枠8の外形形状である円柱の中心を回転中心として回転可能に支持されている。
また、2群枠8には、腕8aが一体で形成されている。
2群枠8は、第2レンズ群2のレンズ2a,2bを保持する第2のレンズ保持部材である。2群枠8は、略円柱(円盤)形状の部材であって、外周にフランジ8bを有しており、このフランジ8bが円環7とシャッタ6との間に挟まることにより、2群枠8の外形形状である円柱の中心を回転中心として回転可能に支持されている。
また、2群枠8には、腕8aが一体で形成されている。
図4は、2群枠8を光軸に沿って撮像素子14側から見た図である。
2群枠8は、フランジ8bの中心(2群枠8の回転中心O)に対して第2レンズ群2の光軸L1が偏芯した位置に第2レンズ群2を保持している。したがって2群枠8がフランジ8bの回転中心を中心に回転したときには、第2レンズ群2がその軸周りに回転する。撮影可能状態において第2レンズ群2が図4中で実線により示した位置に配置されるが、収納状態である沈胴時には一点鎖線で示した位置(21,L2)にフランジ8bの回転中心を回転として回転移動する。なお、移動動作については後述する。
2群枠8は、フランジ8bの中心(2群枠8の回転中心O)に対して第2レンズ群2の光軸L1が偏芯した位置に第2レンズ群2を保持している。したがって2群枠8がフランジ8bの回転中心を中心に回転したときには、第2レンズ群2がその軸周りに回転する。撮影可能状態において第2レンズ群2が図4中で実線により示した位置に配置されるが、収納状態である沈胴時には一点鎖線で示した位置(21,L2)にフランジ8bの回転中心を回転として回転移動する。なお、移動動作については後述する。
図5は、直進筒9を示す斜視図である。
直進筒9は、突起9aが円周に等分配置されその先端が固定筒11の内径に構成された直進溝11aにそれぞれが係合し、光軸方向に直進移動可能に取り付けられた筒状の部材である。直進筒9の溝9gは、後述のカム筒10の突起部10bと係合している。また、直進筒9には、カム筒10のカム溝10c,10dと対になる直進溝9b,9fが設けられており、この溝9bは、フォロアーピン5aと係合し、溝9fは、フォロアーピン7aと係合している。さらに、直進筒9には、2群枠8の腕8aと係合する溝9c,9dが設けられている。溝9cは、光軸に沿った方向に延在する直線状の溝であり、溝9dは、溝9cから連続的につながる溝であって、次第に円周方向に曲がったカム状の溝である。
直進筒9は、突起9aが円周に等分配置されその先端が固定筒11の内径に構成された直進溝11aにそれぞれが係合し、光軸方向に直進移動可能に取り付けられた筒状の部材である。直進筒9の溝9gは、後述のカム筒10の突起部10bと係合している。また、直進筒9には、カム筒10のカム溝10c,10dと対になる直進溝9b,9fが設けられており、この溝9bは、フォロアーピン5aと係合し、溝9fは、フォロアーピン7aと係合している。さらに、直進筒9には、2群枠8の腕8aと係合する溝9c,9dが設けられている。溝9cは、光軸に沿った方向に延在する直線状の溝であり、溝9dは、溝9cから連続的につながる溝であって、次第に円周方向に曲がったカム状の溝である。
カム筒10は、内周にフォロアーピン5aと係合するカム溝10cが3本円周等間隔に構成されている筒状の部材である。また、カム筒10には、フォロアーピン7aと係合するカム溝10dが3本円周等間隔に構成されている。カム筒10の外周には、ギアとヘリコイドが一体になったヘリコイド10aが設けられている。このヘリコイド10aに設けられたギア部分は、不図示の駆動手段による出力ギアとかみ合っている。一方、このヘリコイド10aに設けられたヘリコイド部分は、固定筒11に設けられたヘリコイド11bとねじ結合している。
カム筒10は、先に述べたように突起部10bが直進筒9の溝9gに係合しており、直進筒9に対して回転可能であって、かつ、光軸方向には直進筒9と一体で移動することができる。
カム筒10は、先に述べたように突起部10bが直進筒9の溝9gに係合しており、直進筒9に対して回転可能であって、かつ、光軸方向には直進筒9と一体で移動することができる。
固定筒11は、内周に突起9aと係合する直進溝11aと、カム筒10のヘリコイド10aとねじ結合するヘリコイド11aとが形成され、不図示のカメラ本体に固定されている筒状の部材である。
以上の円環7,2群枠8,直進筒9,カム筒10,固定筒11等により、レンズ鏡筒の焦点距離を変更する焦点距離変更機構が形成されている。
以上の円環7,2群枠8,直進筒9,カム筒10,固定筒11等により、レンズ鏡筒の焦点距離を変更する焦点距離変更機構が形成されている。
カバー前面12は、カメラ外観を覆う外装部材である。
実装基板13は、撮像素子14が実装されている基板であって、不図示の手段により固定筒11に固定されている。
撮像素子14は、撮影光学系により得た像を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。
実装基板13は、撮像素子14が実装されている基板であって、不図示の手段により固定筒11に固定されている。
撮像素子14は、撮影光学系により得た像を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。
次に、本実施例におけるレンズ鏡筒を備えたカメラの動作について説明する。
図1に示すような撮影可能状態(望遠)にあったとき、不図示のズームダウンボタンが押されると、不図示の駆動手段によって、カム筒10のヘリコイド10aに形成されているギア部分に駆動力が伝わり、固定筒11とカム筒10のヘリコイドによるねじ結合によってカム筒10は、光軸方向に沿って沈胴方向に回転しながら全長が短くなっていく。このとき、同時に直進筒9は、カム筒10と一体的に撮像素子14側へ移動するが、突起9aが固定筒11の直進溝11aと係合しているので、回転は行われない。
図1に示すような撮影可能状態(望遠)にあったとき、不図示のズームダウンボタンが押されると、不図示の駆動手段によって、カム筒10のヘリコイド10aに形成されているギア部分に駆動力が伝わり、固定筒11とカム筒10のヘリコイドによるねじ結合によってカム筒10は、光軸方向に沿って沈胴方向に回転しながら全長が短くなっていく。このとき、同時に直進筒9は、カム筒10と一体的に撮像素子14側へ移動するが、突起9aが固定筒11の直進溝11aと係合しているので、回転は行われない。
カム筒10が回転しながら、直進筒9が回転せずに共に光軸方向に沿って移動すると、1群筒5と円環7は、カム筒10と直進筒9に係合するフォロアーピン5a、7aによりカム筒10のカム軌跡にしたがって光軸方向に沿って移動する。
なお、不図示のズームアップボタンが押されると、ズームダウンボタンが押されたときとは逆の動作が行われる。
なお、不図示のズームアップボタンが押されると、ズームダウンボタンが押されたときとは逆の動作が行われる。
不図示のメインスイッチが押されてカメラが電源オフを認識すると、カム筒10は、更に撮像素子14側へ移動する。そして、広角端を超えて更に移動すると、2群枠8の腕8aは、直進筒9の溝9cから溝9dに乗り換わる。腕8aが溝9cから溝9dに乗り換わり、腕8aが溝9dにしたがって移動すると、2群枠8は、フランジ8bの中心Oを中心に回転する。
2群枠8が回転しながら移動を続けると、第2レンズ群2と第3レンズ群3は、撮影光軸の垂直面平面上で重ならなくなる。すなわち、第2レンズ群2が第3レンズ群3の沈胴状態における沈胴位置と重ならない位置に退避した状態になる。そして、第2レンズ群2が退避して空いた空間に、第3レンズ群3が位置するまで2群枠8が移動して、図2に示す沈胴状態となる。この沈胴状態では、第2レンズ群2が撮影光軸から退避したので、その退避した空間を利用して沈胴時に2群枠8と第3レンズ群3との距離を縮めることができ、沈胴状態のレンズ鏡筒の全長を短くすることができる。
なお、メインスイッチが押されカメラが電源オンを認識した場合には、レンズ鏡筒は、沈胴時とは逆の動作で繰り出す。
なお、メインスイッチが押されカメラが電源オンを認識した場合には、レンズ鏡筒は、沈胴時とは逆の動作で繰り出す。
以上説明したように、本実施例によれば、2群枠8は、その回転中心Oに対して第2レンズ群2の光軸L1が偏芯した位置に第2レンズ群2を保持しているので、2群枠8が回転することにより第2レンズ群2を撮影光学系の光軸から退避させることができる。したがって、レンズ鏡筒を沈胴させるとき、従来は撮影光学系を形成するレンズを光軸方向に積み上げた厚さ以上には沈胴厚を薄くできなかったが、本実施例では、退避したレンズ分沈胴厚を薄くすることができる。
また、退避するレンズの支持をアームを介して軸支する場合、軸嵌合長は大きく取れず軸ガタが発生し、レンズが倒れ撮影性能に悪影響を及ばしてしまうが、本実施例では、大きな外径のフランジ8bにより支持されているので、第2レンズ群2が倒れにくく、優れた光学特性を維持することができる。
さらに、部品点数をほとんど増やすことなく退避機構を達成することができ、低価格で、しかも、信頼性の高いレンズ鏡筒とすることができる。
さらに、部品点数をほとんど増やすことなく退避機構を達成することができ、低価格で、しかも、信頼性の高いレンズ鏡筒とすることができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、静止画の撮影が可能なデジタルスチルカメラである例を示したが、これに限らず、例えば、動画の撮影を行うことができるカメラであってもよいし、動画の撮影を主とするいわゆるビデオカメラであってもよい。また、銀塩フィルムを用いるカメラであってもよいし、カメラに限らず、双眼鏡等に用いてもよい。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施例において、静止画の撮影が可能なデジタルスチルカメラである例を示したが、これに限らず、例えば、動画の撮影を行うことができるカメラであってもよいし、動画の撮影を主とするいわゆるビデオカメラであってもよい。また、銀塩フィルムを用いるカメラであってもよいし、カメラに限らず、双眼鏡等に用いてもよい。
(2)本実施例において、ズームレンズ鏡筒であって沈胴時にレンズを挿入、及び、退避させる例を示したが、これに限らず、例えば、コンバータレンズを挿入、及び、退避して焦点を切り替えるカメラにおいて、焦点切り替えのときにコンバータレンズを挿入、及び、退避させてもよい。
(3)本実施例において、第2レンズ群2を形成するレンズ2a,2bの両方を退避する例を示したが、これに限らず、例えば、レンズ2bのみを退避させてもよいし、レンズ2aのみを退避させてもよい。また、退避させるレンズ群は、いずれのレンズ群であってもよい。
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
3 第3レンズ群
5 1群筒
6 シャッタ
7 円環
8 2群枠
9 直進筒
10 カム筒
11 固定筒
12 カバー前面
13 実装基板
14 撮像素子
2 第2レンズ群
3 第3レンズ群
5 1群筒
6 シャッタ
7 円環
8 2群枠
9 直進筒
10 カム筒
11 固定筒
12 カバー前面
13 実装基板
14 撮像素子
Claims (7)
- 少なくとも第1のレンズ及び第2のレンズを有した撮影光学系と、
前記第1のレンズを保持する第1のレンズ保持部材と、
前記撮影光学系の光軸に平行な回転中心を有した略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第2のレンズの光軸が前記回転中心から偏芯した位置となるように少なくとも前記第2のレンズを保持する第2のレンズ保持部材と、
を備え、
前記第2のレンズ保持部材は、前記回転中心を中心として回転することにより、少なくとも前記第2のレンズを前記第1のレンズの光軸と重ならない位置に退避させるレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
前記第2のレンズ保持部材は、前記略円筒形状又は略円柱形状の外径の範囲内に前記第2のレンズの光軸が位置するように少なくとも前記第2のレンズを保持すること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒において、
前記第1のレンズ保持部材は、前記第2のレンズ保持部材の回転中心と同心の略円筒形状又は略円柱形状の部材であって、前記第1のレンズの光軸が前記回転中心から偏芯した位置となるように前記第1のレンズを保持していること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
前記撮影光学系は、前記第2のレンズを含む第2のレンズ群を光路内に配置するか否かによって焦点距離を変更することができる焦点切り替え可能な光学系であって、
前記第2のレンズ保持部材は、前記第2のレンズ群を保持しており、前記回転中心を中心として回転することにより前記撮影光学系の焦点距離を切り替えること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
前記撮影光学系は、撮影可能状態と収納状態との間で全長を変化することができ、
前記第2のレンズ保持部材は、前記撮影可能状態から前記収納状態へ変化する収納動作に合わせて前記回転中心を中心として回転して、撮影光学系を形成する他のレンズの収納状態における収納位置と重ならない位置に少なくとも前記第2のレンズを退避させること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項5に記載のレンズ鏡筒において、
前記第2のレンズは、レンズ群の一部を形成するレンズであって、前記収納状態において、前記第2のレンズを含むレンズ群の他のレンズの収納位置と重ならない位置に退避すること、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項5又は請求項6に記載のレンズ鏡筒において、
前記撮影光学系は、ズーム光学系であって、
前記撮影光学系の焦点距離を変更する焦点距離変更機構を有しており、
前記撮影可能状態から前記収納状態への動作は、前記焦点距離変更機構による焦点距離の変更動作から連続して行われること、
を特徴とするレンズ鏡筒。
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Cited By (1)
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2004
- 2004-09-15 JP JP2004268897A patent/JP2006084728A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2010008015A1 (ja) * | 2008-07-17 | 2010-01-21 | 株式会社ニコン | レンズ鏡筒、光学機器 |
US8547653B2 (en) | 2008-07-17 | 2013-10-01 | Nikon Corporation | Lens barrel and optical instrument |
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